草莽崛起 公演情報 劇団宇宙キャンパス「草莽崛起」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    武士として生きるということ
    は不条理も受け入れるということだと感じた舞台。
    今回はオモチロ可笑しい前説がなかったからワタクシとしては至極残念だった。新しい日本の為に・・、と誰もが日本の未来を良くしたいがために命を賭けて戦った草莽堀起の物語。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    全体を通してみると五郎が経験した過去の記憶を蘇らせて綴った物語だったが、伊之助が主役だったような気がする。物語は高杉晋作の提案によって「奇兵隊」が結成されてから、この「奇兵隊」の総官としてトップに着任した赤根が謂れのない脱隊の罪をきせられ死罪となるまでの伊之助の半生を綴ったもの。

    赤根を死罪にさせまいと自身の身を投げ出して戦う伊之助の終盤のシーンは流石に泣けたものの、終盤に誘うまでの舞台情景がおちゃらけてて軽かった為、重厚な時代劇とは想像を逸してしまっていた。無理に笑いを取ろうとするも観客の反応はイマイチ盛り上がらない。

    むしろ、そんな小細工は捨ててストレートプレイに徹した方が良かったと思う。終盤の涙を誘う展開と終盤からのキャストらの演技が絶妙だっただけに惜しいと感じた芝居だった。

    「人間は2度死ぬ」という説を信じ、死ぬ間際の伊之助が五郎に「俺を忘れないで・・。」と言いながら死んでいった情景は心にズン!と響く得体の知れない何かがあった。人間の命は誰かが自分を覚えている限り記憶の中で生き続けるというロマンは確実なものだとも思う。

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    2010/09/18 17:45

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