
SWEETS
ehon
座・高円寺1(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

水飲み鳥+溺愛
ユニークポイント
「劇」小劇場(東京都)
2011/01/18 (火) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
水飲み鳥は面白かった
「溺愛」
とある事件を題材にしていたようですが、見せ方自身が物語してなっぽくて、どう見たらいいのかがなかなか掴めずに終わってしまったかな。(ちょっとエロかったがww)
「水飲み鳥」
同級生が亡くなった事により、1人の同級生のアパートに集まっての会話劇。
こちらは、「溺愛」とは打って変わって、会話に繋がりがあったというか、深読みを必要しない会話劇で世界観にどっぷりつかる事が出来て、面白かったです。

愉快犯
柿喰う客
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了
満足度★★★★
流石の域
劇団員だけの公演であったので、息のピッタリさは流石の域でした。
面白かったです。
ただ、息がピッタリの劇団員だけであるからか、ちょっと疾走感が弱いかなと感じた。
また、役者はそれぞれの客席側に向かって演技する事もあるのですが、舞台セットの影響なのか、サイドというかセンター席以外はちょっと見辛いかなとも感じた。もしかしたら見下ろして見るのがさらに面白いのかもしれない。

終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。
青年団若手自主企画 だて企画(限定30席!)
アトリエ春風舎(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/25 (火)公演終了

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!
舞台芸術集団 地下空港
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
ビジュアルにやられた
とってもアーティスティックな舞台。
悪魔たちのもこもこコスチュームがカラフルな一方で、
装置やら小道具やらは黒一色。
このコントラストが、インパクト大でした。
湯飲みとか炊飯器まで真っ黒って、なかなかやらないことだと思う。
一般的なイメージとは真逆の色づかいに、ハッとさせられました。
そして、がんがん動き回る装置と役者のみなさんにびっくり!
盆が回ってるのかと錯覚しそうになりました(笑)。
椅子に座ったまま(&テーブルに伏せた状態だったかな? )動くおばあちゃん、かなりタイヘンだったでしょうね。

リチャードⅡ 【ご来場ありがとうございました】
演劇集団 砂地
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2011/01/14 (金) ~ 2011/01/26 (水)公演終了
満足度★★
着眼点は面白いが作りこみ不足。また脇役の扱いがひどい
シェイクスピアの比較的マイナーな作品を使って政治批判、という手腕は面白いと思ったし、演出も色々凝っていたとは思うのだが、はっきり言って作りこみが甘い。
原作の世界と表現したい世界がぶつかってしまっている。
現代日本の政治劇としてみるには原作の枠組みが邪魔になるし、かといって「リチャード二世」としては崩壊しているので、どっちつかずだ。
もっと原作から大胆に離れて自分達の世界を構築した方がよかった。
彼らがウェブサイトで謳っているように原作を全く知らなければそんなことは無く☆4にできたのだろうが、しっかり原作(の和訳)を読んでしまった身としては……。
原作なんてどうでもいいといってしまえばそれまでだが、シェイクスピアを下敷きにする以上、シェイクスピア劇のファン(マニア)も見に来てしまうということを納得いただきたい。
どうせなら、原作に変に忠実に王の物語にせず、いっそ舞台を日本(あるいは架空の国)にして、そこの首相の話にした方がよかった。
リチャード二世そのものを登場させてしまうと、どうしても原作の方も意識せざるを得ないので、どうにも話にのめりこめないのだ。
舞台を日本にしても、政治劇なのにボカボカ殴り合ってばかりなのは世界観に合わないと思う。
国会中継などでも議員が殴り合っているのなんて滅多に見ないのだが……。
リチャード二世の枠組みを使っているのに、リチャード2世とヘンリー4世以外の男性登場人物の扱いが杜撰なのも気になった。
全員スーツなもんだから全く見分けがつかないし、名前も一切出てこない。
私はヨーク公しか認識できなかった。
演出するほうは役者のことを全員把握しているからあれでいいのかもしれないが、下手をすると観客側は「誰か知らないけど色々べらべらと喋っている」と認識するだけで終わってしまう。
せめて登場人物紹介のパンフレットくらい用意してほしい。
あと王妃のエピソードを登場させる必要性がわからないし、王妃のキャラクター自体も疑問。
全然共感も同情もできない。
さらに言えば、男たちの政治劇なのに最初に出てくる事件が王妃がらみなのもおかしいと感じた。
結局王妃は政治には絡まなかったし。
政治に絡むのは男だけ、というのは、ヨーク夫人の削除からも見てとれる。
個人的には、店員二人が舞台の服の上に上がってしまったのは演出上のミスだと思う。
服が何を象徴しているかを考えると、あれは絶対にやってはいけなかった。
詳しい話はネタバレになるのでBOXへどうぞ。

パパ・タラフマラの白雪姫
パパ・タラフマラ
あうるすぽっと(東京都)
2011/01/20 (木) ~ 2011/01/24 (月)公演終了

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!
舞台芸術集団 地下空港
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
壮大な・・・
流石に好評を博したリバイバル公演。新春に相応しく(?)実に壮大な○○喧嘩だった。テンポもよく,100分が楽しく短く過ぎて行った。大仏や戦艦,戦車などを模った舞台装置と芝居にマッチしたクラシック音楽,とても芝居センスが良い。観ていて楽しい,まさに芝居の面白さを伝える一作であった。舞台芸術集団地下空港,次も期待させられる劇団である。

SWEETS
ehon
座・高円寺1(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
緊迫した舞台
美しい舞台美術の中で繰り広げられる信じがたい惨劇。
メタリック農家の公演に行こうと思っていたら解散してしまったので、葛木さんの作品は今回が初体験。
俳優陣も適役がそろい、充実した公演だと思った。
返す返すも「メタリック農家」時代の芝居を観ていないことを悔やむ。

パパ・タラフマラの白雪姫
パパ・タラフマラ
あうるすぽっと(東京都)
2011/01/20 (木) ~ 2011/01/24 (月)公演終了
満足度★★★★
複数的であること
パパタラらしいダンス的要素が多く散りばめられた、不思議な世界観で描かれる白雪姫でした。物語の大枠は原作通りですが、登場人物たちの性格付けが単純な善悪になっていなくて、最後のシーンがとても狂騒的な雰囲気になっていました。
タンゴやケチャ、バレエ、ミュージカル、テクノなど複数の文化の様式がごちゃ混ぜの音楽/身体表現に加え、BGMが鳴っている中でパフォーマーたちが異なる曲を歌ったり、モダンにもプリミティブにも見えるパフォーマンスなど、複数であることにこだわった演出だったと思います。登場人物を複数の視点から見て解釈して表現していることとリンクしていて、立体感のある作品になっていました。
冒頭の7人の登場シーンは照明と動きが相まって幻想的でした。もう少し動作が揃っていたら、もっと印象的になったと思います。ビジュアルが洗練されていて、丁寧に作られた衣装や、継母が操る魔法の鏡付きの乗り物のノスタルジックなデザインが可愛かったです。舞台後方の家のセットが変容して行く様が不思議な質感で面白かったです(何で出来ていたのでしょうか?)。
最後のシーンは白雪姫を含め、欲望に狂う人々を描いていたように見えたのですが、ちょっと唐突だったように思います。

僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】
劇団鹿殺し
本多劇場(東京都)
2011/01/15 (土) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
大舞台に負けない作品
「鹿殺し」という何やら恐ろしい雰囲気の劇団名のためか、いままで観る機会がなかったが、勧める人もあって今回思い切って観ることにした。
本多劇場進出ということで晴れの大舞台。以前から観続けてきたファンは感慨もひとしおだったことだろう。
若者向けの芝居かと思っていたが、自分でもついていける内容だったのでひと安心。昔の劇団☆新感線を彷彿とさせるはじけっぷりが楽しい。
韓国のハンソリを思わせる打楽器に特徴がある楽隊の生演奏も見事にマッチし、個性的な楽しめるお芝居だった。
この劇団はフライヤーがいつも出演者の集合写真なので、観なくても印象に残っていた。公演ごとにデザインを変えるのではなく、こういう劇団として統一的なフライヤーにするのもひとつのアイディアだなと思う。

広島バッゲージ
アシメとロージー
タイニイアリス(東京都)
2011/01/21 (金) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★
挑戦の意欲を買う
原爆を扱ったコメディーということでどんなふうに描くのか、観る前はとても心配だったが、想像していたよりコメディー色が弱く、テーマをきちんと描いていて安心した。
原爆のことなどあまり関心がない若者が彼女との問題から興味を持つというストーリーだが、若い観客へのアプローチとしては面白いと思った。
また、ラジオ番組が流すクラシック音楽が芝居に巧く融合されていて感心した。
いくつか難点は感じたものの、挑戦の意欲と真摯な姿勢には好感が持てた。
「観たい」にも書いたが、相羽崇史、酒井雅史のお2人は大学は違うものの、共に学生演劇で活躍し、個人的に注目してきた俳優さんなので、そのお2人に親交があり、こうして共演が観られたことは感慨深い。お2人は先に「ナウでヤング」の旗揚げで共演しているが観られなかったので。
次回作がどんなふうになるか楽しみである。

(再演)酒と泪と男とオカマ(ご来場ありがとうございました!)
ザ・プレイボーイズ
OFF OFFシアター(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
とてもイイ!
単なるコメディで笑えるお芝居かと思っていただけに、内容の濃さに驚きました。いい脚本ですね。中盤から胸がチリチリと熱くなりました。他の作品も観たいと思いましたね。アフタートークも男の子の部屋を覗き見しているようで楽しかったです。皆さんの今後のご活躍を期待しています!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!
舞台芸術集団 地下空港
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
完成度の高いファンタジーコメディ。
私自身は実は地下空港の舞台芸術としての質の高さに惹かれ、音楽・照明・舞台美術とかみ合う役者の演技にいつも感心するので、この劇団は別にコミカルな要素はいらないんじゃないの、芸術性だけ追求していけばいいんじゃないの、と思っていた。
しかし、本作は別。そのコメディ的要素も含め、見事に芸術になっていた。
あわせて、役者が皆魅力的だったことも付記しておきたい。

広島バッゲージ
アシメとロージー
タイニイアリス(東京都)
2011/01/21 (金) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★★
おしいなぁ
昭和20年当時を描いた部分がよかったのに対し、現代を描いた部分が曖昧。
できれば、SF要素なしで現代と当時を繋げてほしかったなぁ。
それぞれのシーンはよかったのに繋ぎがいまいちだった。

僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】
劇団鹿殺し
本多劇場(東京都)
2011/01/15 (土) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★
音楽のチカラ。
生演奏の音の力に圧倒されました。
楽器ができたり、歌が歌える人はそれだけで尊敬してしまいます。
大きな意味で、人生讃歌、と受け取りました。
粟根さんがよかったです。

ホーンテッドアパート
Swanky Rider
ザ・ポケット(東京都)
2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
笑えるし、ほっこり。
どんなホラー?と思って観に言ったら、笑えるしほっこりなオハナシ。
なんだか、大切だったひとを思い出しました。

トリリオンモンスター
ザッパー熱風隊
萬劇場(東京都)
2011/01/20 (木) ~ 2011/01/25 (火)公演終了
満足度★★★★
奇想天外なストーリー^^
トリリオンモンスターという当たれば一兆儲かる伝説のスロットマシンを打つ!! を中心に様々な男たちの事情が絡み合ってテンポよく展開していきます。
ザッパー熱風隊の番外公演第4弾は男性俳優が多く、男の世界を打ち出していました。
TVや映像でも活躍している若いキャストさんたちは、動きもシャープでかっこよかったですねぇ
真っ赤なイメージの舞台はシンプルだけどいろいろなシチュエーションに変化していき、非現実的な世界を巧く、そして
最後は『世界征服』 まででてきて、ロマンスもありながら奇想天外な展開は上演時間2時間15分 たっぷり楽しめました。
イケメンくんたちもよかったけど、普段は時代劇が多い、劇団め組の新宮乙矢くんのほとんどコメディ路線はめっちゃ楽しませてもらいました~。
コメディでも マジかったです。
日替わりでゲストも登場してアドリブ寸劇もまじえてのひと時も楽しめました☆

アレルギー【公演終了!!!ご来場誠にありがとうございました!!!!】
ギグル
インディペンデントシアターOji(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★
軽~い
多分、ひと月経ったら何も記憶に残ってなさそう。
皆さん楽しくやってるって感じは、伝わってきたけど、即興性の手探り感とかが、良い方向では楽しめなかった。
唯一こいけさんは、普通の人を超越した感性で、この舞台を自由気ままに演じてる感じで、素敵な魅力を振りまいてた。
小笠原さんも、なんかいい感じで、この二人は他の公演で名前を見つけたら、是非観に行こう。

井上ひさし氏追悼公演『黙阿弥オペラ』
ホリプロ
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2010/07/18 (日) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
黙阿弥とその仲間たち、という二つのファンクション
観たときはいろいろ思った気がしたのだけど、半年近く経って大分忘れてしまった。
確か、ストーリーの出来に少し不満があった気がする。
河竹黙阿弥のポジショニング設定で下手を打った、
構造的に失敗したような・・・
あと、フランスおせんが歌が上手くなかったのはまずかった。
あそこで観客全員を納得させなければならない。
ホリプロ的キャスティングによるアンラッキーだと思った。
つまり、「全員が魅了される→なのに、黙阿弥が迎合しない→え、どうして?」ということで自然な気づきを演出しないといけないと思う。
歴史の勉強になった。
ちょうど、この次の月に幕末から明治にかけて活躍した画家・河鍋暁斎の展示を見に行ったら、フランスおせんの横浜での芝居公演の木版ポスターが展示されていてびっくりした。