最新の観てきた!クチコミ一覧

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SWEETS

SWEETS

ehon

座・高円寺1(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
2時間、目が離せませんでした。面白かったです。

ネタバレBOX

セットで、いろいろ工夫はしており、ちょっと後半残念だったのが、息子・悠太の部屋の入り口をセット2階部分(悠太自身の部屋は舞台前面)に設定(食事をドアの前に置いて、悠太がそれを取る場面があり)してたようだが、悠太の部屋に入る人物が実際通って入ったり、ラスト母親に襲われ部屋から逃げ出したりするのに、その設定が使われなかったのが残念。(まあ、演出上難しい部分があるのせよ)
水飲み鳥+溺愛

水飲み鳥+溺愛

ユニークポイント

「劇」小劇場(東京都)

2011/01/18 (火) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

水飲み鳥は面白かった
「溺愛」
とある事件を題材にしていたようですが、見せ方自身が物語してなっぽくて、どう見たらいいのかがなかなか掴めずに終わってしまったかな。(ちょっとエロかったがww)

「水飲み鳥」
同級生が亡くなった事により、1人の同級生のアパートに集まっての会話劇。
こちらは、「溺愛」とは打って変わって、会話に繋がりがあったというか、深読みを必要しない会話劇で世界観にどっぷりつかる事が出来て、面白かったです。

愉快犯

愉快犯

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2011/01/07 (金) ~ 2011/01/16 (日)公演終了

満足度★★★★

流石の域
劇団員だけの公演であったので、息のピッタリさは流石の域でした。
面白かったです。
ただ、息がピッタリの劇団員だけであるからか、ちょっと疾走感が弱いかなと感じた。
また、役者はそれぞれの客席側に向かって演技する事もあるのですが、舞台セットの影響なのか、サイドというかセンター席以外はちょっと見辛いかなとも感じた。もしかしたら見下ろして見るのがさらに面白いのかもしれない。

終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。

終わりなき将来を思い、18歳の剛は空に向かってむせび泣いた。オンオンと。

青年団若手自主企画 だて企画(限定30席!)

アトリエ春風舎(東京都)

2011/01/14 (金) ~ 2011/01/25 (火)公演終了

卒業みたいな
不思議な体験でした。

ネタバレBOX

観劇、ではなくて。
ものすごく入り組んだお話、な訳でもなくて。

でもその場に「居た」という感覚だけは確かに残る面白い企画だったと思います。

楽しかった!
『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

ビジュアルにやられた
とってもアーティスティックな舞台。
悪魔たちのもこもこコスチュームがカラフルな一方で、
装置やら小道具やらは黒一色。
このコントラストが、インパクト大でした。
湯飲みとか炊飯器まで真っ黒って、なかなかやらないことだと思う。
一般的なイメージとは真逆の色づかいに、ハッとさせられました。
そして、がんがん動き回る装置と役者のみなさんにびっくり!
盆が回ってるのかと錯覚しそうになりました(笑)。
椅子に座ったまま(&テーブルに伏せた状態だったかな? )動くおばあちゃん、かなりタイヘンだったでしょうね。

ネタバレBOX

ところで、ストーリー面で気になったのは、
タイトルロールであるはずのOL(ミサオ)が
あまり目立っておらず、魔王との絡みも少なかったこと。
「“OLの母”と魔王」になっちゃってましたね。
ミサオの仕事ぶりや、守との関係性がもっと見えてくれば
ストーリーに奥行きが増したのではないでしょうか。
リチャードⅡ 【ご来場ありがとうございました】

リチャードⅡ 【ご来場ありがとうございました】

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/01/14 (金) ~ 2011/01/26 (水)公演終了

満足度★★

着眼点は面白いが作りこみ不足。また脇役の扱いがひどい
シェイクスピアの比較的マイナーな作品を使って政治批判、という手腕は面白いと思ったし、演出も色々凝っていたとは思うのだが、はっきり言って作りこみが甘い。
原作の世界と表現したい世界がぶつかってしまっている。
現代日本の政治劇としてみるには原作の枠組みが邪魔になるし、かといって「リチャード二世」としては崩壊しているので、どっちつかずだ。
もっと原作から大胆に離れて自分達の世界を構築した方がよかった。

彼らがウェブサイトで謳っているように原作を全く知らなければそんなことは無く☆4にできたのだろうが、しっかり原作(の和訳)を読んでしまった身としては……。
原作なんてどうでもいいといってしまえばそれまでだが、シェイクスピアを下敷きにする以上、シェイクスピア劇のファン(マニア)も見に来てしまうということを納得いただきたい。

どうせなら、原作に変に忠実に王の物語にせず、いっそ舞台を日本(あるいは架空の国)にして、そこの首相の話にした方がよかった。
リチャード二世そのものを登場させてしまうと、どうしても原作の方も意識せざるを得ないので、どうにも話にのめりこめないのだ。

舞台を日本にしても、政治劇なのにボカボカ殴り合ってばかりなのは世界観に合わないと思う。
国会中継などでも議員が殴り合っているのなんて滅多に見ないのだが……。

リチャード二世の枠組みを使っているのに、リチャード2世とヘンリー4世以外の男性登場人物の扱いが杜撰なのも気になった。
全員スーツなもんだから全く見分けがつかないし、名前も一切出てこない。
私はヨーク公しか認識できなかった。
演出するほうは役者のことを全員把握しているからあれでいいのかもしれないが、下手をすると観客側は「誰か知らないけど色々べらべらと喋っている」と認識するだけで終わってしまう。
せめて登場人物紹介のパンフレットくらい用意してほしい。

あと王妃のエピソードを登場させる必要性がわからないし、王妃のキャラクター自体も疑問。
全然共感も同情もできない。
さらに言えば、男たちの政治劇なのに最初に出てくる事件が王妃がらみなのもおかしいと感じた。
結局王妃は政治には絡まなかったし。
政治に絡むのは男だけ、というのは、ヨーク夫人の削除からも見てとれる。

個人的には、店員二人が舞台の服の上に上がってしまったのは演出上のミスだと思う。
服が何を象徴しているかを考えると、あれは絶対にやってはいけなかった。

詳しい話はネタバレになるのでBOXへどうぞ。

ネタバレBOX

スーツ軍団に関しては、もっと個人のキャラクター色を出してもよかったと思う。
終盤になって退位したリチャード王を崇める男が出てくるが、誰だかわからないのに唐突にそんなこと言われても困るし、もうちょっと伏線が欲しい。
原作では単にヘンリー暗殺計画なので余計なことを考えなくて済むのだが、なぜわざわざあんな演出にしたのか、するんだったらもっと観客に分かりやすくしてほしい。
リチャードを崇めているキャラクターは原作にもいるのだから、それを生かして話を組み立てるか、あるいはリチャードを孤立無援と描きたいのなら、いきなりリチャード崇拝者なんか出さないことだ。

ラストのヘンリーの「身内をひいきしない」も、冒頭のリチャードの台詞のエコーとしては効果的なのだが、そもそも誰が身内なのか把握できていた人は少ないんじゃないかと思う。
ヨークなんてそれ以前からボコられまくっていたし……。

ヘンリーが原作でどういう扱いをされているかを知っていると、ラストがグダグダに見える。
もっと皮肉を利かせて、TV局の名前をシェイクスピアにしたらよかったのに。


王妃に関しては、買い物依存症で国家財政を傾けさせたくせに新政権からなんのお咎めもないというのも変だし、そもそもなんでそこに王妃を出すかがわからない。
別にリチャードの政策失敗で多数の損害が出た、でいいと思う。
不妊症のせいで、買い物依存症・露出狂・男狂いになったというエピソードだけど、あれは今やったら陳腐だと思う。
キャラクターとして酷すぎて吐き気がした。
周りの男たちも誰が誰だか分からないので、何がどうなっているのかさっぱり分からないし。
1人目の男は途中までは認識できたが、2人目の方なんて唐突に登場してすぐ出番が終わってしまったので人物関係が全く把握できなかった。
この演出家は人物関係のことをどうでもいいと思っているのだろうか。
そういう演出家なら今後は見たいと思わない。
パパ・タラフマラの白雪姫

パパ・タラフマラの白雪姫

パパ・タラフマラ

あうるすぽっと(東京都)

2011/01/20 (木) ~ 2011/01/24 (月)公演終了

満足度★★★

圧倒された
迫力がすごい
衣装が凝っていて素敵でした

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

壮大な・・・
流石に好評を博したリバイバル公演。新春に相応しく(?)実に壮大な○○喧嘩だった。テンポもよく,100分が楽しく短く過ぎて行った。大仏や戦艦,戦車などを模った舞台装置と芝居にマッチしたクラシック音楽,とても芝居センスが良い。観ていて楽しい,まさに芝居の面白さを伝える一作であった。舞台芸術集団地下空港,次も期待させられる劇団である。

SWEETS

SWEETS

ehon

座・高円寺1(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

緊迫した舞台
美しい舞台美術の中で繰り広げられる信じがたい惨劇。
メタリック農家の公演に行こうと思っていたら解散してしまったので、葛木さんの作品は今回が初体験。
俳優陣も適役がそろい、充実した公演だと思った。
返す返すも「メタリック農家」時代の芝居を観ていないことを悔やむ。

ネタバレBOX

保険外交員の春緒(円城寺あや)の行動が「周囲から同情されるのでますますエスカレートしていった」というくだりで、「平塚五遺体殺人事件」を連想した。、たぶんその事件がモデルになっているのではないかと思うが、その事件で命を落とした女性が学生演劇に出演していた舞台を偶然私は観ているだけに、ラストの場面では彼女と佐藤みゆき演じる千華が二重写しになり、胸がしめつけられる思いだった。
この芝居は佐藤みゆきを千華に起用した成果が大きいと思った。
千華が母の婚約者の三菱(古山憲太郎)に母の行状を語り、「その覚悟があるかって訊いてるのよ」と迫る場面の説得力は見事だった。
この作品、千華を主役にしたバージョンも観てみたいと思わせた。
訪問医の真中の幸田尚子、千華の恋人で聾者の温(佐々木潤)がよかった。マナー講師の平岡を演じた久保亜津子は演技がうまいのに、関西弁のイントネーションで関東式に音がすべて上がってしまうのが残念。あえて下手な関西弁をしゃべらせなくてもよかったのでは。
母の婚約者の古山はこういう誠実で朴訥な役ははまり役で悲劇性がよく出た。しかし、三菱という企業のような役名が現実離れして聞こえ、違和感があった。もっと普通の苗字にしてもよかったのでは。
ルポライター(瀧川英治)の取材に応じる訪問看護士の重松(本井博之)がもう少し事件にからめば面白くなった気がする。役どころが中途半端な印象だった。
引きこもりの悠太(福山誠二)が見る幸福な幻想場面が哀しい。福山は難しい役を好演した。
パパ・タラフマラの白雪姫

パパ・タラフマラの白雪姫

パパ・タラフマラ

あうるすぽっと(東京都)

2011/01/20 (木) ~ 2011/01/24 (月)公演終了

満足度★★★★

複数的であること
パパタラらしいダンス的要素が多く散りばめられた、不思議な世界観で描かれる白雪姫でした。物語の大枠は原作通りですが、登場人物たちの性格付けが単純な善悪になっていなくて、最後のシーンがとても狂騒的な雰囲気になっていました。

タンゴやケチャ、バレエ、ミュージカル、テクノなど複数の文化の様式がごちゃ混ぜの音楽/身体表現に加え、BGMが鳴っている中でパフォーマーたちが異なる曲を歌ったり、モダンにもプリミティブにも見えるパフォーマンスなど、複数であることにこだわった演出だったと思います。登場人物を複数の視点から見て解釈して表現していることとリンクしていて、立体感のある作品になっていました。

冒頭の7人の登場シーンは照明と動きが相まって幻想的でした。もう少し動作が揃っていたら、もっと印象的になったと思います。ビジュアルが洗練されていて、丁寧に作られた衣装や、継母が操る魔法の鏡付きの乗り物のノスタルジックなデザインが可愛かったです。舞台後方の家のセットが変容して行く様が不思議な質感で面白かったです(何で出来ていたのでしょうか?)。

最後のシーンは白雪姫を含め、欲望に狂う人々を描いていたように見えたのですが、ちょっと唐突だったように思います。

僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】

僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】

劇団鹿殺し

本多劇場(東京都)

2011/01/15 (土) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

大舞台に負けない作品
「鹿殺し」という何やら恐ろしい雰囲気の劇団名のためか、いままで観る機会がなかったが、勧める人もあって今回思い切って観ることにした。
本多劇場進出ということで晴れの大舞台。以前から観続けてきたファンは感慨もひとしおだったことだろう。
若者向けの芝居かと思っていたが、自分でもついていける内容だったのでひと安心。昔の劇団☆新感線を彷彿とさせるはじけっぷりが楽しい。
韓国のハンソリを思わせる打楽器に特徴がある楽隊の生演奏も見事にマッチし、個性的な楽しめるお芝居だった。
この劇団はフライヤーがいつも出演者の集合写真なので、観なくても印象に残っていた。公演ごとにデザインを変えるのではなく、こういう劇団として統一的なフライヤーにするのもひとつのアイディアだなと思う。

ネタバレBOX

兄弟、親子の音楽の好みが出ているのが面白い。
同じ歌を、兄(丸尾丸一郎)が尾崎豊風に、弟(オレノグラフィティ)がつんく♂風に歌う場面もなるほどなーと思って聴いていた。
伊東役の廣川三憲、母親役の西田夏奈子は歌が巧い。西田は波紋のおばさんという不思議な役も演じるが、シンクロナイズドスイミングのように湖に沈んでいく演技の上手なこと。感心して見ていました。
伝説の妖怪?イワエツゥンナイを演じる花組芝居の谷山知宏のアクロバティックな歌舞伎的演技も素晴らしく、往年の市川猿之助を思い出した。
加藤裕は伝説のロック・スター、フレディ・マーキュリーを気取っている青年役だが、たしか、彼はフライングステージの「トップ・ボーイズ」でもフレディ・マーキュリーを演じたのでは?(この公演、私は観ていない)今回、アテ書きなのだろうか(笑)。確かにフレディに似ているが、彼の演技の質はやはりこういう芝居には合っていない気がする。
父親役の粟根まことは若手を相手に圧倒的存在感をみせる。
本家本元の劇団☆新感線の俳優だけに、胸を貸すほう、借りるほう、双方に感慨があろう。
千鶴子(菜月チョビ)がどうしてあんなに献身的なのかと不思議だったが、千鶴子は実は兄弟に助けられた鶴の化身だったというオチ。実に話がよくできている。
最後は、菜月は鶴となって舞い上がり、スーパー歌舞伎のヤマトタケルか義経千本桜の四の切か、という宙乗りまで披露する華やかな幕切れ。
広島バッゲージ

広島バッゲージ

アシメとロージー

タイニイアリス(東京都)

2011/01/21 (金) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★

挑戦の意欲を買う
原爆を扱ったコメディーということでどんなふうに描くのか、観る前はとても心配だったが、想像していたよりコメディー色が弱く、テーマをきちんと描いていて安心した。
原爆のことなどあまり関心がない若者が彼女との問題から興味を持つというストーリーだが、若い観客へのアプローチとしては面白いと思った。
また、ラジオ番組が流すクラシック音楽が芝居に巧く融合されていて感心した。
いくつか難点は感じたものの、挑戦の意欲と真摯な姿勢には好感が持てた。
「観たい」にも書いたが、相羽崇史、酒井雅史のお2人は大学は違うものの、共に学生演劇で活躍し、個人的に注目してきた俳優さんなので、そのお2人に親交があり、こうして共演が観られたことは感慨深い。お2人は先に「ナウでヤング」の旗揚げで共演しているが観られなかったので。
次回作がどんなふうになるか楽しみである。

ネタバレBOX

冒頭に核分裂を人物を使って説明する場面が面白く、実際、劇中の人間関係もそのように絡み合うのかと期待したら、劇中の展開とはまったく関係なかったのが残念。
原爆のエピソードを巡る登場人物の連関設定に多少無理を感じた。
ラジオのクラシック番組のDJのSHANA(高谷紗那)のアニソンや、TVディレクターの世良(ヤハタヤスヒロ)のYMCAなどの熱唱場面は、息抜きに入れているのかもしれないが必然性を感じなかった。
高谷は演技には問題がないが、ラジオのパーソナリティーには似合わない声質や滑舌なのが気になった。山下ゆきの田中ありすも声が小さく、舞台の発声がまだできていないためか、役の感情がうまく伝わってこない。「ハッピー圏外」からの客演の芝田遼は「多少婦人」の客演で注目した人で、なかなか面白い。
世良が原爆のドキュメンタリー番組を手がけたという設定なので、もう少し、彼の見解を描いてほしかった。
爆弾事件が山崎巡査部長(手塚剛)がゆきのために仕組んだというのも納得がいかず、ゆきの恋人である後藤(相羽崇史)が昭和20年8月にタイムスリップするという設定も不自然さを感じた。
昭和20年の場面での仁科教授(酒井雅史)、大山大佐(池田周大)、浅田富佐子(臼井美紗)は、言葉遣いが戦時中らしくきちんとしているし、場面としてもよくできていた。
酒井の仁科は飄々としていて出色の出来。池田も軍人らしい一途さが良く出ている。仁科が居留守を使う場面、テレビ草創期に益田喜頓がよくこういうコントをやっていたのを懐かしく思い出した。
富佐子の持つスーツケースが最新式の大型で立派なデザインなのが惜しい。昔の小道具は難しいが、現代も売っている籐のバスケットを使うか、入手できなければ100円ショップの収納籠に細工すればそれらしく作れると思う。
富佐子が被爆後も生きていたという設定。実際、背中にやけどを負っても生きていた人はいるのだが、この劇の状況説明では少し無理を感じる。せめて子供をかばいながら建物の陰に避難したという設定にしてもよかったのでは。
上演約2時間、体感時間はさほど長く感じられなかったが、あと20分は短縮できたと思う。
(再演)酒と泪と男とオカマ(ご来場ありがとうございました!)

(再演)酒と泪と男とオカマ(ご来場ありがとうございました!)

ザ・プレイボーイズ

OFF OFFシアター(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

とてもイイ!
単なるコメディで笑えるお芝居かと思っていただけに、内容の濃さに驚きました。いい脚本ですね。中盤から胸がチリチリと熱くなりました。他の作品も観たいと思いましたね。アフタートークも男の子の部屋を覗き見しているようで楽しかったです。皆さんの今後のご活躍を期待しています!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!

舞台芸術集団 地下空港

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

完成度の高いファンタジーコメディ。
私自身は実は地下空港の舞台芸術としての質の高さに惹かれ、音楽・照明・舞台美術とかみ合う役者の演技にいつも感心するので、この劇団は別にコミカルな要素はいらないんじゃないの、芸術性だけ追求していけばいいんじゃないの、と思っていた。

しかし、本作は別。そのコメディ的要素も含め、見事に芸術になっていた。
あわせて、役者が皆魅力的だったことも付記しておきたい。

ネタバレBOX

動き回る舞台装置、斜めに舞台を仕切った幕、観客席にまで降りてくる物体。全ての演出が刺激的だった。

ファンタジーの竜巻に巻き込まれて、気がついたら感動のラストに涙していたような感覚。全てが良くできていた。
広島バッゲージ

広島バッゲージ

アシメとロージー

タイニイアリス(東京都)

2011/01/21 (金) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★★

おしいなぁ
昭和20年当時を描いた部分がよかったのに対し、現代を描いた部分が曖昧。

できれば、SF要素なしで現代と当時を繋げてほしかったなぁ。
それぞれのシーンはよかったのに繋ぎがいまいちだった。

ネタバレBOX

個人的にはタイムスリップは無理やりだと思う。
テレビ局での爆弾騒ぎは何だったの?
僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】

僕を愛ちて。~燃える湿原と音楽~【沢山のご来場ありがとうございました!次回公演は7月青山円形劇場にて!】

劇団鹿殺し

本多劇場(東京都)

2011/01/15 (土) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★★

音楽のチカラ。
生演奏の音の力に圧倒されました。
楽器ができたり、歌が歌える人はそれだけで尊敬してしまいます。
大きな意味で、人生讃歌、と受け取りました。
粟根さんがよかったです。

ホーンテッドアパート

ホーンテッドアパート

Swanky Rider

ザ・ポケット(東京都)

2009/06/17 (水) ~ 2009/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★

笑えるし、ほっこり。
どんなホラー?と思って観に言ったら、笑えるしほっこりなオハナシ。
なんだか、大切だったひとを思い出しました。

トリリオンモンスター

トリリオンモンスター

ザッパー熱風隊

萬劇場(東京都)

2011/01/20 (木) ~ 2011/01/25 (火)公演終了

満足度★★★★

奇想天外なストーリー^^
トリリオンモンスターという当たれば一兆儲かる伝説のスロットマシンを打つ!! を中心に様々な男たちの事情が絡み合ってテンポよく展開していきます。

ザッパー熱風隊の番外公演第4弾は男性俳優が多く、男の世界を打ち出していました。

TVや映像でも活躍している若いキャストさんたちは、動きもシャープでかっこよかったですねぇ

真っ赤なイメージの舞台はシンプルだけどいろいろなシチュエーションに変化していき、非現実的な世界を巧く、そして

最後は『世界征服』 まででてきて、ロマンスもありながら奇想天外な展開は上演時間2時間15分 たっぷり楽しめました。

イケメンくんたちもよかったけど、普段は時代劇が多い、劇団め組の新宮乙矢くんのほとんどコメディ路線はめっちゃ楽しませてもらいました~。
コメディでも マジかったです。

日替わりでゲストも登場してアドリブ寸劇もまじえてのひと時も楽しめました☆

アレルギー【公演終了!!!ご来場誠にありがとうございました!!!!】

アレルギー【公演終了!!!ご来場誠にありがとうございました!!!!】

ギグル

インディペンデントシアターOji(東京都)

2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了

満足度★★

軽~い
多分、ひと月経ったら何も記憶に残ってなさそう。
皆さん楽しくやってるって感じは、伝わってきたけど、即興性の手探り感とかが、良い方向では楽しめなかった。
唯一こいけさんは、普通の人を超越した感性で、この舞台を自由気ままに演じてる感じで、素敵な魅力を振りまいてた。
小笠原さんも、なんかいい感じで、この二人は他の公演で名前を見つけたら、是非観に行こう。

井上ひさし氏追悼公演『黙阿弥オペラ』

井上ひさし氏追悼公演『黙阿弥オペラ』

ホリプロ

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2010/07/18 (日) ~ 2010/08/22 (日)公演終了

満足度★★★

黙阿弥とその仲間たち、という二つのファンクション
観たときはいろいろ思った気がしたのだけど、半年近く経って大分忘れてしまった。

確か、ストーリーの出来に少し不満があった気がする。
河竹黙阿弥のポジショニング設定で下手を打った、
構造的に失敗したような・・・

あと、フランスおせんが歌が上手くなかったのはまずかった。
あそこで観客全員を納得させなければならない。
ホリプロ的キャスティングによるアンラッキーだと思った。
つまり、「全員が魅了される→なのに、黙阿弥が迎合しない→え、どうして?」ということで自然な気づきを演出しないといけないと思う。

歴史の勉強になった。
ちょうど、この次の月に幕末から明治にかけて活躍した画家・河鍋暁斎の展示を見に行ったら、フランスおせんの横浜での芝居公演の木版ポスターが展示されていてびっくりした。

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