満足度★★★
挑戦の意欲を買う
原爆を扱ったコメディーということでどんなふうに描くのか、観る前はとても心配だったが、想像していたよりコメディー色が弱く、テーマをきちんと描いていて安心した。
原爆のことなどあまり関心がない若者が彼女との問題から興味を持つというストーリーだが、若い観客へのアプローチとしては面白いと思った。
また、ラジオ番組が流すクラシック音楽が芝居に巧く融合されていて感心した。
いくつか難点は感じたものの、挑戦の意欲と真摯な姿勢には好感が持てた。
「観たい」にも書いたが、相羽崇史、酒井雅史のお2人は大学は違うものの、共に学生演劇で活躍し、個人的に注目してきた俳優さんなので、そのお2人に親交があり、こうして共演が観られたことは感慨深い。お2人は先に「ナウでヤング」の旗揚げで共演しているが観られなかったので。
次回作がどんなふうになるか楽しみである。