正劇ラグナロク
劇団Please Mr.Maverick
戸野廣浩司記念劇場(東京都)
2011/10/13 (木) ~ 2011/10/16 (日)公演終了
満足度★★★
コミカル系
ストーリーはワーグナーの歌劇「ニーベルングの指輪」とFF、ドラクエなどRPGの設定によく使われる「北欧神話」をもとに構成したもので表現方法はストレートプレイとのことだが、シリアスではなく、どちらかというとコミカル。黄金の指輪を巡る、神と巨人と人間と小人の物語だ。こう書くと、なんとなくロード・オブ・ザ・リング?なんつって想像する方も多いと思うが、そう、そのミニ版みたいなヤツだ。笑
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
裏日記はこちら http://ameblo.jp/misa--misaki/
あらすじの前半は劇団で既に説明UP済みなので、後半から。
アルベリヒがラインの指輪に死の呪いをかけたことから、この指輪の主人は次々と死んでいく運命にあった。やがて巡りめぐって英雄ジークフリートの手中に納まった指輪だったが、森に住む大蛇の血を浴びて不思議な力が宿ったジークフリートにはこの指輪の呪いが効かないのであった。
しかし誰もが欲しがる指輪のせいで疑心暗鬼な争いは絶えず、ジークフリート自身も背中の急所を刺されて殺されてしまう。そうして最後に指輪を手をしたルーネは欲深い人間の浅ましさと俗世を憂いてライン川に身を投げて死んでしまうのだった。
こうして指輪は元の持ち主の川底に住むラインの乙女たちに戻ったというお話。
終盤にこの物語を締めくくる人間の営みに対するバイブルのようなセリフが投げかけられる。このセリフが実に素晴らしい。脚本 歳岡孝士。 良く練りこまれて秀逸な本だ。きっとコミカルな描写を入れずストレートプレイできっちり演じたなら重厚な舞台になったはずだ。しかし、舞台はコミカル仕立てに演出されており、この部分が軽薄な感覚に受けてしまう。
またキャストの演技力に差があったのも残念だった。ゴッドランド王グンターを演じた渡辺真大のキャラクターが実に楽しい。不思議な魅力のある役者だ。
ぼくはだれ
RISU PRODUCE
シアター711(東京都)
2011/10/06 (木) ~ 2011/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
流石はプロ集団!
2009年に行なわれた第19回下北沢演劇祭の際に上演した作品の再演。この年の同じ舞台を観ていることから懐かしさでひとしお。
また同年の7月に大阪で行われているロクソドンタフェスティバル2009にも参加し参加団体24団体の中、見事グランプリを受賞し同時に最優秀脚本&作品賞の三冠賞を獲得した作品でもある。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
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ワタクシにとっては再演による観劇だったが、すこ~し脚本をイジッタようで、初演よりはずっと解り易かった。しかし、初演の作品はそれはそれで衝撃的な舞台だったし、今回もストーリーは覚えていたが、まったく新鮮で技能的な舞台でもあった。
プロ集団!と名乗るだけあってキャストらが演じる緊迫感は客席を飲み込み、コホン!と咳も出来ないような状況の中、確かにズシン!!と心に響いた問題作でもあった。
ストレイトプレイ会話劇。
強盗放火殺人事件の被疑者として逮捕された主人公と、刑事達との11日間の攻防。
作品はかなりリアルに作られており、専門用語も飛び出す。この劇団の持ち味は序盤に観客の全てを目の前に強引に引き込む力があることだ。今回も浜谷康幸が演じる刑事が被疑者に本気でビンタをハルシーンで度肝を抜かれる。浜谷の巨人のような大きな手でだ。苦笑!
こういった場面を見せつけられると、役者同士の本気のぶつかり合いがこれから始まる舞台の物々しさを予感させるに充分な演出だ。8人のキャストで繰り広げられた取調室での攻防劇だが、8人全員の演技はお見事で大迫力だ!
強盗放火殺人事件の被疑者として逮捕された亀谷被疑者は潔白を主張するも、これを真っ向から「人殺し」と決め付け暴言を吐く刑事が居た。この刑事が奥田刑事だ。
妻と子供を殺害された過去を持つ奥田刑事は被害者意識が強く、過去の事件を未だに許せなかった。その為、犯人逮捕に執念を燃やし、その執念はやがて自白の強要や密約、脅しなどで無実の人間を有罪にしてしまうのだった。
刑事達と犯人との取調室での攻防や被疑者と弁護人のやり取りに緊張感が走り、一瞬たりとも目が離せない舞台だ。まるで映画を観ているような綿密なやり取りに、緊迫感が走る。
本の練度も秀逸で隙がない。また、それぞれのキャストがこの役を演じる為に生まれてきたように思え、まったく違和感がない。刑事との密約によって被疑者の証言が二転三転する感情の襞のぶれも良く理解できて、素晴らしい舞台だった。その証言の反転に翻弄される弁護人。被疑者を助けたい、と心から思う弁護人は被疑者と刑事の密約を知って、刑事に嵌められた事を悟り、愕然とする。証言を何度も変える被疑者に対して弁護人は呟く。
「いったい、貴方は誰なんだ?」
また一方で、殺された家族の復讐の為に殺人を犯した犯人と刑事との攻防では、刑事の人間らしさが垣間見られて、素晴らしい舞台だった。犯人の心情もしかり。
前回同様、感動で震えた。
また、終焉後に松本匠が「小劇団というのは中々恵まれないものでして・・、それでもこの舞台をご覧になって、来てよかったと感じて頂ければ幸いです。またこれをきっかけに、舞台で何かを感じ取って頂きましたら、他の小劇場の舞台も是非に観てください。」との実に誠実なコメントがありました。お人柄を感じさせるコメントでした。
現在、同作品がドラマ化へ向け、企画が進行中でもある。とのこと、こちらも素晴らしいですね。
マジックアワー
[DISH]プロデュース
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/10 (月)公演終了
満足度★★★
福島正平すばらし・・
とにかくセットが素晴らしい!
舞台美術:福島正平、いい仕事するなぁ・・。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
下町の映画館が舞台。戦後の復興期に建てられたこの映画館は老朽化はいなめないが、町の人たちからは心のよりどころとなってきた場所である。前オーナーの大村大吉は、この映画館は町のシンボルとして、港の灯台のように町に帰ってくる人たちの為の足元を照らし道しるべになるようにとの考えから、このネオン管をその営業が終えた今でも決して消さないように言い残し、今、この灯りを守っているのが筒井伸幸である。
そしてこの映画館に残される格好で一人で暮らしていた長女の温子の元に、二人の兄が戻り、失踪していた父親も、フィルムの中から飛び出してきた母親も戻り、近所の人たちが加わって、あの頃の華やかな賑わいのあった映画館の情景が浮かび上がるのだった。
死んだはずの母親・志穂が、映画が盛んだった当時のままの若い姿で戻って来たのだが、志穂は憧れの映画スターに逢いたいと望んだら、異次元の空間に移動してしまったのだという。そうして数々の映画スターと逢った。という話はファンタジーだ。
劇中、「フィールド・オブ・ドリームス」や「マジェスティック」の雑談も入ったことから、これから先の展開は夢のある話なのかと思いきや、そうではなく、映画好きな人たちが過去を懐かしんでいるような舞台だった。これはこれで決して悪くはない。ただ、全体的に緩く締りがなかったのが残念だった。それから、もうちょっと爽快に笑わせて欲しかったかな。
更に無責任にも温子一人を残して出て行った家族らの失踪の理由がたわいもないことで、もうちょっと本を練り上げて欲しかったが終盤で家族が再生する方向に持っていっていた。この日は照明さんのアクシデントがあったけれど、無事に乗り切れて良かったと思った。
Birthday
天才劇団バカバッカ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2011/10/04 (火) ~ 2011/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
舞台は渋谷のお花屋さん。
店主である父親は入院しており、この花屋を受け継ぐ形で父の留守を守り、切り盛りしていた三兄妹だったが、突然、過去の父の行いを恨みに思っていたフラワーアーティストの神石から罵倒された文章を雑誌に載せられる。この神石にはそれなりの影響力があり、途端に花屋は落ちぶれてしまう。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
それでも家族一丸となって、この状況を打破し、知人達の思いやりも加味されてなんとか乗り切っていく、といういい話だ。三兄妹を取り巻く人々の風景、特に、農業高校での生徒達の情景がコミカルで楽しかった。どうして学園ものって、こう、胸が締め付けられるほど素敵なんだろう・・。そして、オカマバーでの描写も楽しく可笑しい。
花とともに、蘇る三人の思い出をナビするのは、欄(河野真紀)だが、今回の河野はひじょうに自然で素晴らしい演技だった。この物語はまだ始まっていない。欄が母親のお腹の中で見た未来図だ。だから、これから生まれて今見た未来を歩みだす。という設定だ。
欄たちの運命に彩られた今後を予想した未来を描写した物語なのだ。
舞台にはキャストが演じる後ろ手でアーティストたちが生の絵を舞台セットとして沢山の花を描いてゆく。考えたら、これはとっても素晴らしい芸術的な舞台だ。ワタクシはこの手作り感溢れる舞台を観られただけで喜びだった。
相変わらず、天才劇団バカバッカの笑のセンスが好きだ。そして導入音楽もバッチリ。
引き際
metro
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/10/06 (木) ~ 2011/10/13 (木)公演終了
満足度★★★
やりたい放題!笑
序盤、4人の著名人たちがビップルームでポーカーに興じている場面から。これらは現在日本が置かれている大地震による環境と政治の混乱、金持ち達は海外へ脱出していくさまを風刺したものだ。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
そんな混乱の最中、東北の海岸に巨大な「海獣」の死体が何体も流れ着き、海岸を埋め尽くす。と、同時に各地で天変地異が多発し、新政府は放射能除去装置の開発に国家の命運を賭けていた。開発者は天才と謳われる亀田博士である。しかし亀田博士の倒病により、その道を隔たれた政府は放射能汚染の賠償を迫る国際社会と絶縁し鎖国してしまう。・・・とこう書くと、なにやら舞台はシリアスで物々しいように思えるが、実際は客いじりしながらのやりたい放題のはっちゃけたエンタメだ。苦笑!
特に、柿乃花先生のちっちゃな人形を使っての腹話術のような一人舞台は失笑!の類。観客はやれやれ・・の表情だった。
鎖国前夜。舞台は海辺の廃墟の町。その片隅にあるスナック「牛の腸」で出来事。人を殺しながら移動している鈴子は、ここでブスなママを殺して次の客が来たら殺そうと待ち構えていた。そこに海獣の内臓で作った不老不死の薬を売って闇商売をしている解体作業員のヒロシが、葱を背負った鴨のように現れる。
鈴子はヒロシをなんなく殺し、次いで元自衛官のトラブル処理屋金本、超絶行商人の黒俣がスナック「牛の腸」にやってくる。鈴子は彼らを殺す機会を探りながらもヒロシが持っていたセンズのようなものをつまみ代わりに3人で食べていた。これが不老不死の薬だったのだが、この時点で彼らはまだ知らない。
そんな折、ふとヒロシが生き返ってしまう。つまり以前から不老不死の薬を食べていたヒロシは死ねない体になっていたのだった。ヒロシが突如として生き返ったのを驚き、鈴子はまたも刺し殺すが、やはりヒロシは息を吹き返してしまう。ここで4人は殺し合いをするが、やはり全員が生き返ってしまうのだった。それらは不老不死の薬を食べたからだと理解した彼らは、今後、未来永劫、生き続けるのだと悟る。
やがて彼らはずっと生きなければならない体を持て余すように海辺でくつろぐのだった。時間はずっと続く。来る日も来る日も同じ時間の繰り返しだ。人が死なないとどうなるか。テロも宗教も戦争もなくなる。時間は止まったままだ。それは地獄と変わらない、という。
人は皆、永遠の命は恐いという。しかしワタクシは今の年齢がずっと続くなら、永遠に生きてみたいとそんな風に思う。
病院では瀕死の天才亀田博士がヒロシの不老不死の薬を食べて永遠の命を授かり、空港では海外脱出を願うセレブたちが暇をつぶし、蝉時雨蝶子はリサイタルで熱唱し、柿乃花先生は、講演会で国家の未来を熱く語る。救われない日本がそこにある。
しかしワタクシ達は精一杯生きるだけだ。なぜなら命は永遠ではないからだ。
今回の表現はすこしふざけ過ぎた感があり、肝心の笑いもイマイチだった。しかしエンタメとして楽しめる。終演後、主宰のさららが自ら物販販売をしていたがひじょうに魅力的な女優だった。
4×15
北京蝶々
新宿眼科画廊(東京都)
2011/10/29 (土) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★
面白かった
恋愛モノが2本続いたのは少し残念気はしたが、なかなかに面白かったです。
ネタバレBOX
「エアーデート 完全版」(田渕彰展)
空想(妄想)を描いた物語。
リアルガチなのか?と思わせる役がはまり過ぎ(笑)
ただ、妄想相手があまり感じられなかったが。
「恋愛で飯を食う人」(岡安慶子)
風俗で働く女性が、仕事として?お客さんとの擬似恋愛を描いた物語。
恋愛モノが2本続くとは思ってなかったが、お客さんを相手にしている感じは出てたと思います。
しかし、ローションの手つき慣れてるぞ(笑)
「狼少女、都会に降り立つ」(帯金ゆかり)
帯金さんの台詞を封印し、動きと顔芸(笑)だけで表現する。
普通の演技を期待していたので、ちょっと残念な部分はあったが、面白かったのでオッケー(笑)
「たった一人の地球防衛軍」(森田祐吏)
一人で地球を守る地球防衛軍の話。
孤独なヒーローモノになるかと思われたが、一人でいる事の悩みを告白する物語かな。
観客に話しかけたり、同意を求めたりの演出となっていたようだが、純粋に独白だけの演出でもよかったのでは??と思った。
ヴィドック?~VIDOCQ~
IYAYOWORK
遊空間がざびぃ(東京都)
2011/10/27 (木) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★
ヴィドック本人の印象が薄い?
もっとヴィドック本人中心(半生を描くのかと)の物語になるかと思っていたら、
前半は確かにヴィドック本人の脱獄から警察の協力者となるところまでを描いてましたが、後半はある殺人犯に焦点を持っていってるような感じで、ヴィドック本人自身の印象がどうも薄くなったかな。
全体通しての印象は悪くなかったですが、ヴィドックの半生というより、ヴィドックの苦悩が中心だったぽい。
後、脱獄のシーンで映像を使っていたが、長い上に、別に映像の内容(ただ普通にゆっくり逃げてるだけ)から使うほどでもないと感じた。
しかし、高田百合絵様のガチダメだしボソッと台詞は一番爆笑でした(笑)
バナ学バトル★☆熱血スポ魂秋の大運動会!!!!!
バナナ学園純情乙女組
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/10/26 (水) ~ 2011/11/01 (火)公演終了
満足度★★★★
ハンパない養生(笑)
場内に入ったらハンパない養生で、あ、いつも以上だなと思いました(笑)
いやー客席急だろうが、一切手抜きなしのパフォーマンスで、初っ端から顔面に水浴びました(笑)
もう今回も凄かったとしか言いようがないです。
ただ、最近のオールスタンディングとは違い、座って見るので、いつもの巻き込み感は控えめでしたが。
夢みた景色の描き方 flag.2 ~princess in the dark~
モエプロ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2011/10/19 (水) ~ 2011/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
ゲストキャラ活躍しすぎ(笑)
今回のメインヒロイン鳳紅美(長谷川美子)、個人的にはもっとミステリアスダーククールビューティーを期待していたが、予想範囲内であったかな。それでもなかなかの萌えキャラであったが。ただ、思ったより活躍が少なかったような。
だからがその反面、10月のゲストキャラが活躍しすぎ(笑)(印象度では完全に持っていってましたww)
また作品自身は、単独作品として見ると面白いし、さすがモエプロと思わせる作品だったと思います。
ただ、ギャルゲー作品の中の別ルート攻略として見ると、姉ヶ崎千のサブエピソードはflag 1で話題として出てきておいて欲しかったとか思ったりして、ちょっと物足りなさが残ったかな。
ダンス・オブ・ヴァンパイア
東宝
帝国劇場(東京都)
2011/11/27 (日) ~ 2011/12/24 (土)公演終了
満足度★★★★
血を吸って欲しい
良かった。面白かった。もうホント感想はその言葉に尽きます。ミュージカルっていいな。って感じました。これぜったいみなさんにも観て欲しいですよね。
SANTA×CROSS
劇団SE・TSU・NA
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
サンタでーーす
この劇団は、私のお気に入りです、 だもんで・・・チラシの隅々まで見ます。
右上に “プレゼントの袋は年内に洗濯。他のサンタの袋を無断使用しない。”
“北半球シフト表” ロッカーの№が少しはがれかけてたり、半開きのロッカーは、ちょっと内勤が良かったと言ったノルドーさんか?、上のロッカーが服で、下のロッカーがブーツのでしょうか?。 ブログでキーワードを見つけて、観劇に役立つちょっと良いものを頂きました、“鼻をかむときはお静かに”細かいネタです、面白い。 プレゼントを探しに行った所は、チラシの工場の屋根のような建物が眼に浮かびました。
物語は、それぞれの登場人物の個性の設定、サンタ見習いとトナカイの性格と組み合わせが、とても上手いです、 ランサーさんのバネのある動き、コメットさんとのアクションも迫力がありました。 子供のお願いは、「戦争がなくなりますように」 子供の願い? ノルドーの台詞“元気そうで良かった” これでヤラレマシタ 戦死したはずの軍人の父にサンタでは出来ないはずの奇跡が起こります、 多くの人が亡くなる戦争、生きれるのに亡くなる多くの子供、「すべて吹っ飛ばしてしまえ」の台詞、人間はまだまだ子供なのでしょうか、どちらに向うのでしょうか、 戦争の無い世の中になりますように。
ほっと するサンタの物語ですが、人間は所詮・・・、重い物語にも感じました。 面白いお芝居を有難うございました。
誤解です。
シアターパントマイム企画maimuima
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2011/12/03 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
初マイム
非常に楽しめました。いろんなタイプの作品が楽しめました。
動きや表情など目に見えるものがすべてなので、何も考えずとも楽しめる単純なものなのだと認識しました。誰でも楽しみやすいとっつきやすいものだと感じます。
役者さんが常に全力で動き回っている姿がすばらしかったです。マイムの勉強がしたくなりました。
タイム・フライズ
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2011/12/01 (木) ~ 2011/12/06 (火)公演終了
満足度★★★★★
迫力
ストーリーも良かったのだが、音楽がカッチョ良く、歌も迫力!
エクソシストたち
渡辺源四郎商店
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
バリ、コメディ!
現代。北東北の小都市の閑静な住宅地で30代の母親と 小学生の娘、そして新しい父親が生活している。娘に異変が起きたのは 2ヶ月前から。男のような声でわけのわからぬこと を口走り、母を罵倒するように なった。顔はむくみ、ひび割れ、目は真っ赤。頬は 痩せこけ、可愛かった面影はどこにもない。「悪魔 が憑いた」と判断するよりほかなかった。そして、 この日、父親は 様々な能力を持った悪魔祓い(エクソシスト)たちを呼んで悪魔祓がいま始まる のであった。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
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これはコメディである。11歳のちづるが上記のように陥る情景を見せない代わりに音や声で観客に想像させる仕掛けだ。一方でちづるから悪魔が移動してちづるの担任の村田に乗り移った場面では、しっかり村田(三上晴佳)は悪魔になる。笑
一方でバリ怪しげなエクソシストたちの詐欺的な行為が見ものだ。カミサマや僧侶、神父、ヒーリングミュージシャン、精神科医と、続々やってくる。もうこれ以上の神頼みはないぞ!ってくらいのおでましだ。そして一様にちづるが大きなベッドに括られながら叫ぶ光景を見て心の底から仰け反り、己の力量がそこまでないことを今更ながらに知らされるのだ。
まあ、元々、コイツラは似非エクソシストなのだから、何をどう転がしても悪魔祓いなんてできゃしないのだ。そんな折、本当の悪魔の真実が徐々に浮き出される。それはちづるの母・まゆみが浮気した相手と一緒になりたくて元夫をないがしろにしてしまった事だった。一つの家族で巻き起こる妻の性癖とちづると父親の関係を描写しながら、繰り返されるまゆみの罪を表現した舞台だった。本来、悪魔はうそつきなのだ。そして言葉の中に少し真実を混ぜ合わせる。そんな隠れた悪魔のお話。
面白い。ちづる役の音喜多咲子の淡々としたセリフ回しが素敵だ。工藤由佳子もいい。
ノマ
リクウズルーム
アトリエ春風舎(東京都)
2011/12/02 (金) ~ 2011/12/06 (火)公演終了
満足度★★★
意味不明だけど魅力的
1センテンスだけならなんとなく意味が分かるけど、文と文の繋がりには全く意味が見い出せない支離滅裂なテキストに、普通の芝居のシーンのような演技・演出を強引に当てはめたかの様な作品でした。訳が分からないのに、80分の間で退屈することがなく、不思議な魅力がありました。
パンフレットには「ネアンドルハインヅガー」という鳥を探し求める冒険物語を「発見しました」と載っていたので、テキストはストーリー性を考慮せずにランダムあるいはオートマティックに作られたものの様です。当然、全然そのような物語には見えず、哲学者や科学者、画家、作曲家の名前や、学術用語等の難しい単語が頻出する妙な会話にシュールな可笑しみがありました。途中までは深読みしようとしながら観ていたのですが、途中からは考えずに目の前で起きていることをそのまま受け入れることにしたら意外と楽しかったです。
実験的なことをしているのですが高踏的な雰囲気はなく、カラフルで可愛いらしい衣装やBGMに使われたポップスのおかげで親しみが持てました、徹底的に意味不明なやり取りを展開するだけでも十分面白いので、ベタに受けを狙った台詞が余計に感じました。
脈絡のない台詞なので覚えるのが大変だとは思いますが、楽日にも関わらず思い出しながら台詞を言っている様に見えることが所々にあったのが残念でした(それも演技なのかも知れませんが)。男性陣に台詞が聞き取りにくい人が何人かいたのが辛かったです。役者のそれぞれ個性的な存在感が素敵でした。
キネカ メモリア
SPIRAL MOON
「劇」小劇場(東京都)
2011/11/25 (金) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★
映画ファンにはタマラナイ企画
築65年。客足も途絶えた場末の映画館に夢を求めてやってくる人々。元学生運動の女闘士、地上げを狙う不動産屋、映画に目覚めた高校生、薹の経ったストリッパーなどなど。これらの人間模様が交錯する映画館のロビーを舞台に描かれた人間模様。
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ネタバレBOX
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映画ファンには堪らない企画だと思う。昔懐かしの映画の話題がてんこ盛りで舞台上にはかつての名画のポスターも貼ってある。昭和の雰囲気が満載で全体的な流れもレトロだ。しかし、物語はしっとり進む展開ではなく、どちらかというとコミカルに描かれコメディな物語のようだった。
そんなだから日替わりゲストも勿論、観客を笑わせる狙いでアドリブする。本日の突撃ゲストはカミまくっていたが・・。笑
往年の映画ファンを魅了するような描かれかただったなら、また違った郷愁めいた心もちになれたかも知れないのだが、この舞台に関しては笑いを取ることに集中し過ぎて、観客の心の奥底に眠ったままの宝のおもちゃ箱の鍵を開けるまでに至らなかったようだった。
つくづく舞台を作るという創作は難しいものだと感じた次第。
それでもコメディ大好きのワタクシは笑って楽しいひと時を頂いたのだが。
あの日 ママがくれたもの
メガバックスコレクション
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2011/12/01 (木) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
家族とは
メガバの舞台はひじょうに好きだ。セットといい、物語の風景といい、想像力を掻き立てられるからだ。しかし、今回の物語は全体的にコミカルな部分が多く、観客を無理に笑わせようとしているようなところがあって、ダラダラした感は否めない。
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ネタバレBOX
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だから前半は長く感じた。その後、9才の少女敦美が、ひき逃げされて亡くなったママの当時の記憶(ママから贈られた記憶)の断片を思いだし、まるでママがのり移ったかのように吐くセリフあたりから、舞台全体がホラーのような、あるいはサスペンス調になり、引き締まったように感じた。
敦美が語る事故の記憶によって、誰が犯人かを追い詰めていくさまや、犯人を炙り出そうとして性急に事を運ぶ父・俊介の行動。過去の過ちに怯える篤と恭介ら兄弟の心理描写は流石に上手い。
一方で有紀から去って行った彼をいつまでも忘れられない有紀の欝はなんだか、うじうじしていて頂けなかった。こういったマイナス思考が、性格的にあまり好きではないのだ。
今回は子役の吉原と細野が素晴らしかった。幕後、彼女らが感極まって号泣しているシーンは作られた舞台より、よほど感動してしまったよ。そして新行内啓太はきっちりと見せ場を作り、秀逸な演技力で魅せた。終盤にかけて家族について考えさせられた。今回もクオリティーの高い美術セットは全て劇団員たちによる手作りだ。こちらも素晴らしい。
疑問点をひとつ。滝一也が作・演出を務めているメガバックスコレクションだが、今回、キリマンジャロ伊藤という名で役者として登場していた方は滝ではないのだろうか?ワタクシ、観劇後、マジマジと見てしまったよ。笑
ワタクシも端役で出演してみたいなぁ。
「モカみさ」って芸名で。
コントロールZ
劇団お魚レモンパイ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/09 (日)公演終了
満足度★★★
mixiネタ
母親からの保険金2000万円を妻に騙し取られ、妻どころか人を信用しなくなった ハンドルネーム「HP600万」くんは手元に残った600万円をくだらないことばかりに使い全て使い切ったら死ぬ。とWEB上の日記にそう記した。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
彼のマイミクたちは、その日記に反応し、彼の日記に書き込む一方で彼の死を待つもの、彼の再生を願うものと分かれるが、その日記を見た一人の女性・スマイルが「私を買ってください」とのメッセージを送信したことで彼の人生が変わるのだった。スマイルを買ったHP600万はデートを繰り返しながらもいつしかお互いの心に愛情が芽生え、終盤では、信じることの大切さや、支えあうことを前面に押し出し、観客を泣かせる。
自分は孤独だと感じていたマイミク達も、誰かに支えられて生きていることに気付かされる。特に引きこもりだったもなが、自分から姉の元に寄っていく姿には落涙した。序盤から中盤にかけて、セーラームーンが登場したりして、ちょっとぐだぐだな感はあったけれど、終わってみればいいお話だった。もうちょっといらない箇所を削ぎ落としたら、もっといい舞台になったと感じる。
コメディというよりも温もりを感じた舞台だった。
少年探偵団
ネルケプランニング
青山円形劇場(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/16 (日)公演終了
満足度★★★★
江戸川乱歩「怪人と少年探偵」の世界感
この本は本当によく読んだ物語の一つだ。だから少年の格好をして登場したキャストらを観ると頬が緩んでしまう。東京のデパートの洋服売り場で、人形に扮した宝石泥棒「人形怪盗」が現れたことから始まるこの物語は、どちらかというとシリアスではなくコミカルでハイテンポなさまで始まるが、この始まりはワタクシ達を直ぐに物語の世界感に誘導する。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
小林少年率いる「少年探偵団」の団員である、井上一郎とポケット小僧は、町のはずれで顔の動かない怪しい男を目撃し、尾行しはじめるが、まんまと男の罠にはまり睡眠術をかけられてしまう。二人を助けるべく少年探偵団は中村警部を巻き込み、事件の真相に迫るのだが、中盤にセリフる「私にも少年時代がありました。あの頃の事を思い出すと、なんとも言えない妙な気分になります。それは淡い大冒険の記憶です。少年時代とはいったいいつからいつまでをいうのか解りませんが、とにかく大きな出来事の連続でした。」は、眼の前の芝居に郷愁じみた感覚があいまって、なんとも不思議な気持ちにさせられるのだ。
美しい思い出は歩んだ人生の宝物だが、観客の殆どが若い女性だったことがひじょうに惜しい。本来ならもっと高い年齢の観客に観てほしい舞台だ。そして自分にも、あのキラキラ光った美しい少年時代があったことを思い出して欲しい。世界が希望で満ち溢れていたあの頃。勇気と無謀を勘違いしていたあの頃。危険なことにワクワクしたあの頃。それらの出来事はずっと続くものだと信じていたあの頃。この淡い思いをこの舞台を観て
思い出して欲しいのだ。
「人形怪盗」のごとく怪しい人形は複数、登場する。見方によっては子供じみたように受けるかもしれない。しかし、登場人物の主役は少年だ。だから、ワタクシ達自身が少年になった気持ちで観れば、あの頃に一瞬でも戻れるのだ。
教師役の石倉良信がいい演技をしている。
獅子吼〜シンハナーダ〜
innocentsphere
ザ・ポケット(東京都)
2011/10/05 (水) ~ 2011/10/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
あまりにも素晴らしい!
2007年、紀伊國屋サザンシアターで好評を博した「獅子吼」の再演。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
舞台は海に囲まれた南国の島の洞窟。
洞窟の中で暮らし、洞窟を出る日を待ちわびている十数人の男女は、ある日、自分たちが死んでいる、という事実を知る。しかし彼らは死んだ記憶がなかった。私たちは、何者か?なぜ、ここにいるのか?
彼らは、かすんでゆくそれぞれの記憶を手繰り寄せながら、自分たちの過去を「芝居」として演じることで、記憶の奥、闇に包まれた真実を、解き明かしていくことを決意する。
演じながら彼らは敵の攻撃を受けて死んだ、とするも何かが違う。過去の記憶は何者かによって作為的に操作されているかのようにも感じる。そして壕の中で起こった事柄を何度も演じなおすことで彼らの記憶が鮮やかに蘇ってくるのだった。
神の国として日本全体を統合していったが為の軍人達のマインドコントロールされた独特の意識は、日本人の誇りや恥や敵に屈しない自害精神を高く掲げ個人の死など所詮意味を持たないなどと言い放つ日本帝国陸軍徳之沖島地区隊の小隊長のセリフが痛い。
一方で小隊長に対して、「自分に陶酔しているだけ。この混沌とした世界を導こうとするなら、この自分が生きて導かねばならない。」と吐くユタのセリフがズシン!と響く。
こうして彼らは記憶のピースが繋がり一つの絵画となったとき、彼らの彷徨い続けた魂を回収するかのようにその記憶も彼ら自身も消えてなくなるのだ。
素晴らしい舞台だった。導入音楽、照明、舞台衣装、演出、キャストらの欠点のない演技力。これらが一つにまとまり芸術的舞台だった。特に照明の川口の仕事が神がかり。