
あきざくら
シアターはるこば
タイニイアリス(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
10月のサクラ
劇団初見。開場時コーヒーのサービス、喫茶ファミリアに入店した感じ。店に集う人達の日常に潜む心の寂しさ人を想う気持のすれ違いなどが露呈してくる。
昭和の雰囲気の中面白く観劇。

みずうみで半身浴
ゼロソー(Neutral Phase Company)
Purely West Gallery(熊本県)
2011/12/03 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★
言い訳をしない生き方
芸術にはパトロンがつきものだった、、のは、ある意味青田買い。
そして
「誰かを支えている自分」「誰かの役にたっている自分」
が大好きな人もいるので、それは共依存にもなる。
ミドリにしか見えないものを描けばいい
いまは書かないけど、いつか書くきがする
書けるときがきたらかけばいい
「生を生きないものは死をも死ねない」
の概念にたどり着くことが、後退的でなく
無いものは、無い。無い上でなにをするのか。
という前向きさを感じて、観劇後感がとてもよかった。
…不自由な鉢に入れられた金魚は、実は、幸せなのかもしれない。
という、少しの毒も残して。

女の平和
ネルケプランニング
俳優座劇場(東京都)
2011/12/03 (土) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

日本の問題
日本の問題
ザ・ポケット(東京都)
2011/11/27 (日) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

楽園王+劇団ING進行形「新・芸術とは・・・?」
楽園王
上野ストアハウス(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★
芸術をテーマとした3作
岡本綺堂の戯曲3本を通して、芸術と生活、芸術家としてのプライド、芸術の継承等のテーマを演劇活動を行う自分達の問題として捉えて描いた作品でした。興味深い観点による戯曲のセレクトでしたが、舞台作品としては訴えかける力が弱く感じました。
楽園王による『近松半二の死』と劇団ING進行形による『修善寺物語』と、その2作をサンドイッチにするように3つに分けて配置された楽園王による『俳諧師』で構成され、連続して上演されました。
『俳諧師』
生活に窮する男が芭蕉の弟子であった旧友に芭蕉の短柵の偽物を作る様にけしかけられる話で、冒頭がカットされていましたが一部の台詞回し以外はオーソドックスな時代劇として演出されていました。
『近松半二の死』
歌舞伎が流行り、人形浄瑠璃が廃れて行く時代を憂いつつ死ぬ浄瑠璃作家を描いた原作の前後に現代の病院でのエピソードが加えられていて、病院のセットや衣装のまま、原作通りの台詞で演じられました。色々な趣向を盛り込んでいましたが意図が分かりにくかったです。また音楽の音量が大き過ぎて、役者の声が聞き取りにくい場面が何度かあったのが残念です。
長堀さんの演出では台詞の区切りを通常より1文節後にずらす手法が使われれ、変な引っ掛かりを感じさせて言葉に注目させる効果があり興味深かったのですが、使う箇所によっては文意が分かりにくくなってしまっていました。
『修善寺物語』
面の職人としての矜持が描かれた作品で、原作の前後に数人が日常的な格好で現れるプロローグとエピローグが加えられいて、演劇を続けていく決意が感じられました。ストップモーションやダンス的表現を用いた、身体性の強い演出でした。
やりたいことは分かるのですが、声や体がそのレベルに達していないもどかしさを感じました。
仮面が鼻メガネだったり、パロディーの様な殺陣のシーンがあったりとコミカルな要素も入れてありましたが、笑えませんでした。

誤/娯楽
黒色綺譚カナリア派
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★
痛い!
山に棲む化け物は邪しき神か。悪しき因習と共に生きる姦しき人達。舞台美術、物語の雰囲気は好き。役者としての赤澤ムックさんはよく観たけど、カナリア派は今回が初見でしたが極彩色の凄さを感じた。

【公演終了!】インパーフェクト・ラブ【ありがとうございました!】
ひとくちさいずプロデュース公演
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

THE MOON BEAM MACHINE
ムーンビームマシン
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2011/12/09 (金) ~ 2011/12/12 (月)公演終了
満足度★★★★★
素敵です
開演まえのパフォーマンスを含めると実質7作品を観ている感覚になります。愛であったり友情であったり。何が大切なのか、人のためにできる事、、、またいろいろと考えさせられました。個人的に桐山さんの蓮とロータス、和田さんの炎の蜘蛛、水の狼が素敵で好きです☆

江戸の青空 弐~惚れた晴れたの八百八町~
北九州芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)
2011/12/09 (金) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しく。
松尾貴史さんの前説も含めた台詞回しで終始笑わせていただきました。
アドリブ的なセリフやしぐさも皆様健在でした。

艶競里恋唄(つやくらべさとのこいうた)
マキノキカク
南市民センター(福岡県)
2011/12/11 (日) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
古典、いいですね。
人形浄瑠璃の方は、形式にとらわれず地元や時事ネタなどを混ぜて
お客さんをあきさせない作品となっていました。
筑前琵琶の実演は、参加者の方々は唄が中心になっていて
筑前琵琶を奏でる難しさがあったのかなあ、と思いました。

Weekly2【バチェラーパーティー】
アヴァンセ プロデュース
シアター711(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/14 (水)公演終了
満足度★★★★
ムーディー見たさに...
ムーディー勝山が出る芝居に関心を持ったのと、地元下北沢ということで見に行きました。ストーリー的にははたわいのないものだが、その辺りは役者の迫力で何とかカバーされ個人的には楽しめたあっという間の90分。でもムーディー勝山って、いまだに芸人として残っているだけあって、芝居のパフォーマンスもなかなか見ものだったことは、観に行ってよかったと思う。

ASYL
JCDN
池上實相寺(東京都)
2011/12/10 (土) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
艶やかな美
閑静なお寺を会場に、映像、ダンス、唄・三味線を用いて江戸時代と現代のラブストーリーが描かれる作品で、静謐な雰囲気と艶やかな表現が印象的なでした。
7間の幅がある広間の12枚の障子の手前帯状に赤いカーペットが敷かれ、中央には毛足の長いピンクの生地で覆われた台が設置された薄暗い空間の中で、西松布咏さんの三味線・唄の演奏と吉原の文化についてのお話で始まり、西松さんは吉原の遊女・高尾太夫の物語を語り、寺田みさこさんはヤクザから逃げる魔性の女を映像内と舞台上で演じ、平行して展開する話が最後に死をもって重なり合う構成でした。
寺田さんはなかなか舞台には登場せず、やっと出てきても障子の向こう側で踊るシルエットを見せるのみとじらされ、表に黒のドレスで現れた時がセクシーで格好良かったです。ジャズの名曲で踊る姿に強い存在感がありました。
西松さんの優しい語り口の解説で、あまり聴く機会のない唄が身近に感じられる様になりました。最後の『You would be so nice to come home』を英語の歌詞のまま小唄風の節回しで歌ったのがとて素晴らしかったです。
京都のお寺の襖絵や、夜の京都の町を走る寺田さん、煙草の煙、金魚等の映像を障子に4面で映していたのが美しかったです。
唄の歌詞や、作品の解説・経緯を詳しく記したパンフレットがあり、作品の内容が理解するのに役立ちました。

DEAR FRIENDS
NO-STyLe-GArden
劇場HOPE(東京都)
2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題219
16:00の回。移動時間を考え探していたら本作品を見つけたので…あと、「ノスタルジア」→タルコフスキー(何の関係もない)を連想したから。楽日、とても旗揚げ公演とは思えない、満を持してと言っても恥ずかしくない出来栄え。土日は公演数が多くどれにしようか毎週悩み、本公演も予約メールを入れたのは昨日、午前中、説明文もほとんど読まず…お芝居はまず、自分で足を運んでみてみないことには、と思うので、自分にあったお芝居に出会えたときはホントに嬉しい。中学校の教室が舞台、2つの時を隔てた舞台。教室の前と後ろ、時間割、学級新聞と習字、細かいところで違いを出していました。場面転換も、暗転、薄暗がり、チャイムの音で変化をつけ、衣装も変えていました。もう戻ることができない、いえ、戻ることのないあの頃、役者さんたちはその時に生きているように演じ、観客である私も、ひととき思い出に浸ることができたのでした。(またあとで…)。

人情噺 『紺屋高尾~こうやたかお~』
劇団扉座
座・高円寺1(東京都)
2011/12/01 (木) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽
観客の立場によってどういうお芝居だったかが変わると思いました。さえない中年男の純情物語。いきづまった中年女性の復活の物語。親子が絆を取り戻す物語。家族の団結の物語。すべてを網羅して、ほろりと泣かせていただきました。私にとっては、職人気質の誇りの物語。

誤/娯楽
黒色綺譚カナリア派
こまばアゴラ劇場(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
金糸雀派の社会派
想像力をかき立てらた。ラストシーン、今までに類のないカナリア派を見た。
自分がいかに固定観念で劇団を見ているか、痛烈に皮肉られ、笑った。初めてのテーマ性、これで活動停止かと思うと、とても残念で。

煙が目にしみる
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2011/12/09 (金) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★★
開演前、満員の観客が席を
譲り合ったり、飲食可と聞いて飴玉を廻したりで、和気藹々とした雰囲気の中劇が始まった。そのいい雰囲気をそのまま上手に舞台に取り込んで、暖かくハートフルな仕上がりになっていました。名作と言われるこの脚本、ぜひ見たかったので、「お代は見てのお帰り」システムはありがたかった。それにしても、皆さんうまく力の抜けた演技で、余裕の舞台でした。100の力を80%ぐらいに抑えてある感じで、それが観客にも伝わり安心して見ていられるし、何よりそのゆとりが笑いを生んでいた。コメディとはかくあるべし、というような素敵な舞台でした。特に剣持氏のおばあさんには脱帽です。可愛くておかしくてきっぱりしていて・・・・。泣いたり笑ったりで忙しかった。映像を取り入れた音楽もすごくよかったです。

ニュートンの青いリンゴ
タマコロ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/12/07 (水) ~ 2011/12/11 (日)公演終了
満足度★★★
まあまあかな!?
個人的には、エンターテイメントとして観れば、楽しめたかな。
芝居として観たら、ちょっと好みでないかも。
上演時間約100分。

ルート99
さいたまゴールド・シアター
彩の国さいたま芸術劇場 小ホール(埼玉県)
2011/12/06 (火) ~ 2011/12/20 (火)公演終了
満足度★★★★
演劇って
演劇って何?見えるものと見えないものの…。舞台は「異国の軍事基地のあるわが国の島」。劇中劇もあったりでとても面白く、けど考えさせられた作品でした。なによりパワーをもらえました。ゴールドシアター凄いです。当日券手に入れるため早めに会場へ入ると、みなさん声出して稽古してるんです。いやぁ、なんかすてきですよね。

ソウル市民五部作連続上演
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2011/10/29 (土) ~ 2011/12/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
五部作制覇
「ソウル市民」
再演を重ねた劇団の看板作品に出演者が安心して身を委ね好演。「同時多発」会話、うまくいっている部分は一方の会話の「間」にもう一方の会話が綺麗に入り込み、美しい。物語の中盤で交わされる家の女中たちと長女の文学談義、朝鮮人への差別意識が露になり、そら恐ろしい。
「ソウル市民1919」
三・一独立運動の高揚感に沸く街角から隔絶された日本人一家を舞台に、大正デモクラシーを下敷として個人の価値観の解放を描く。両者のコントラストがもっとくっきり出れば良かったと個人的には思ったりする。それにしても、「平和ボケ」した篠崎家の描写は愉快。
「ソウル市民・昭和望郷編」
篠崎家を訪れる奇妙な輩と、飛び交うホントかウソか判然としない話の数々。一寸先も不透明な時代を象徴。「日本人」というアイデンティティも俎上に上げる作劇。
「ソウル市民1939・恋愛二重奏」
「恋愛〜」と謳っているが、その華やぎよりむしろ戦争が市民の日常に深く侵食しつつある様子を丁寧に描写。戦地帰りの婿養子を演じた古屋隆太が心の荒廃を見事に表現。
芝居の出来よりも、かつて日本が隣国を植民地化して支配し、朝鮮民族をあからさまに差別したその有り様を、四作もかけて執拗に描いた平田オリザの胆力に感嘆しました。

溶けるカフカ
カトリ企画UR
日本基督教団 巣鴨教会(東京都)
2011/12/08 (木) ~ 2011/12/10 (土)公演終了
満足度★★★
余りにもカフカの世界
理不尽なほど不条理と言うのがカフカの小説の印象だったので、それを芝居にするのだから不思議でイッチャッテるんなんだろうなあと身構えて行きましが、これほど暴力的に不可解とは驚きでした。
無論カフカの小説自体が娯楽性と合理性が全く無いのでしょうがないんですが、演劇と言う事でもう少し門戸を開いてあげても良かったのかなあと思いました。
夜の教会は、幻想的な雰囲気で見事に作品にマッチしていました。