最新の観てきた!クチコミ一覧

134401-134420件 / 191524件中
奴婢訓

奴婢訓

演劇実験室◎万有引力

シアタートラム(東京都)

2012/02/12 (日) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

圧巻
初めての万有引力は、圧倒的なインパクトでもって、押し流してきました。
逆らえない濁流に飲まれるという感覚でした!!
生々しく、野蛮で美しい世界観が、とても好きだなあと。

HELLO WORK 2012

HELLO WORK 2012

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題316(12-069)
19:30の回。18:55会場着、受付、19:00開場、全席椅子。やはり昨年みたものの再演でしたが、これがまた、スケールアップしていて面白かったです。ダブルキャストだそうで今夜は「w」、客席の間も使って役者さんが出入り、舞台には丸と四角の椅子だけ、天井近くまでのカーテン(透けている/いないの2種)が、舞台奥、中ほどにひかれるなど上手い具合いに使われていました。お話しは知っているのですが、面白味が薄れることはありません。当パンに「楽しかったから再演」と書かれていましたが同じ気持ちです。19:35開演~21:14終演。

ネタバレBOX

3年間、司法試験を受けていないので持っているのは有斐閣の六法全書20年版なんだろうか、偶然なのか。キャスト総入替、個性(魅力)的な役者さんたち、「分限処分」というセリフは前回もあったんだろうか、アップデートされたのか。

前作の印象がとてもよかったので期待大でした。前を向こうという気持ち、喜んでもらいたい人がいるということ、仲間たち、実は正義感・人情味あふれるアンドロイド、そして作家がいない劇団...あいにくの雨ですが終わった後、とても爽やか。あらためていいお話だと思いました。で、「2013」版も...
ダム・ウェイター

ダム・ウェイター

Amrita Style

小劇場 楽園(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

良かったです。
有名な作品みたいですが、初めて観ました。

たわいもない会話や想像力を掻き立てるような事、おもしろおかしいシーンなど楽しめました!

観に行くなら前の方のお席がオススメだと思います!

季節のない街

季節のない街

Co.山田うん

シアタートラム(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

うーん
素晴らしい!というほどでもなく、
つまらなくはない。
まあまあ。
アフタートークから刺激を受けた。

クーザ

クーザ

CIRQUE DU SOLEIL

福岡・新ビッグトップ(筥崎宮外苑)(福岡県)

2012/02/09 (木) ~ 2012/04/01 (日)公演終了

満足度★★★★

とてもたのしめた。
とてもたのしめた。特に、バランシング・オン・チェアー、美しすぎて、目が潤んだ。
そしてトリックスターかっこよすぎ。家に帰ったらトリックスター立ちの練習をしてしまった。

ネタバレBOX

演出家の方は、楽しむだけでなくさまざまな手法が勉強になるだろう。

起承転結というか、出し物の順番というのを、考えているよね。当然だけど、SS級 S級 A級くらいあって、それをどう組み合わせてくるかみたいな。派手な六尺玉は、このへんとこのへん。とか、花火大会のストーリーを思い起こした。

でも、、、コルテオのほうが、よかった、かも・・・
パフォーマンスが、想像の範囲というか・・・
「コルテオを超えた」のキャッチコピーは・・・・ 嘘だろ・・・
受取り手の自分が慣れてしまったからだろう。それはやや悲しい・・・
うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

すばらしい
これで最後とは、もったいないくらいすばらしい。それ以外に言葉が出ない。

-SORA-

-SORA-

PEACE

d-倉庫(東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/05 (月)公演終了

満足度★★

初見
友人に誘われて観劇。人を信じるパワー、まっすぐな心、希望、前進。既視感満載の脚本にあえて挑戦した気概に拍手を送りたい。しかし本の内容以前に演出が・・・不在なのか・・・? テーマは人により好みが激しく分かれると思うが、その点を差し引いてもクオリティが満足のいくものではなかった。若い団体ということなのでこれからに期待したい。

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

セイなる夜
こちらは女性がメイン。
1人で何役もこなす女優人がもう大騒ぎ、女々しいかどうかはわからないが、お疲れ様でした。

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

どっちを観るべきだったのか?
劇団・ブルドッキングヘッドロックの【スケベの話~セイなる夜】​を観劇。

小劇場ではかなり有名な劇団。
シスターが過去の男性遍歴を懺悔する話なのだが、ブス会の様なリ​アルな女性像の話ではなく、ややお下劣な女性の性の部分をコメデ​ィー調に展開していくので、140分の長尺でも誰もが楽しめる話​し。

どちらを観るかを悩んだのだが、やはり佐藤みゆきが出演しているバットとボール編を観るべきだったのか?未だに悩む処だ。

ドグラ・マグラ

ドグラ・マグラ

劇団霞座

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2012/03/01 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

へたれずに解ききる
導入部分の作りこみや
そこに満ちるテンションを観ていて、
物語が解けきるかが不安だったのですが・・・、
杞憂でありました。

へたれずに、したたかに
原作を知らぬ観客にも
物語が降りてきました。

ネタバレBOX

場内に入り、
舞台に施された赤と青の質感に
脳幹と月のイメージの前で開演を待ちます。

冒頭から20分のテンションに
圧倒される。
でも、力技ではあるのですが、
雑であったり荒っぽい感じはしない・・・。
しっかりと抑制された精緻さと、
観る側を凌駕するようなパワーが両立している。

正直言うと、舞台の密度には強く惹かれたのですが、
そこから物語が本当に解けて、
観る側に因果が伝わってくるか少々不安でした。
その密度に目がなれた観客に、
へたれることなく
物語が語られていくのだろうかと・・・。

でも、まったくの杞憂でした。
冒頭のテンションとは異なる
混沌が舞台におかれ観る側をつなぎとめる。
場ごとに異なる物語の表情が、
舞台にはまり込んだ観客を
さらなる展開に引き込んでいく。

中盤以降、
役者たちのお芝居のクオリティに
若干のバラツキがあったり、
一瞬、間がずれたりといった部分はあったのですが、
主たる役者達はがっつりと舞台を支えきり
観る側の意識が
舞台から離れることはなく、
ひとつ間違えばいびつに崩れてしまうであろう物語の骨格が
しっかりと観る側にくみ上げられて。

場面の切り替え方、
変化していくものと貫かれていくもの、
エピソードを膨らませていく語り口などなど、
作り手の絵図がしたたかに描かれているのだろうと思う。

恥ずかしながら、
原作を読んだことがないので
この狂気の肌触りが原作の世界どおりなのかどうかは
わかりませんでしたが、
物語の全容をしっかりと受け取ることができれば
あとの舞台の味付けは作り手次第なわけで・・・。

観終わって、とても90分の尺とは思えないほど消耗しましたが
3分で木戸銭の元をとり
あとは申し訳ないほど
がっつり楽しませていただきました。

よいものを拝見したと思います。


『夜のしじま』

『夜のしじま』

からふる

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

ルデコって自由やな
何か、演劇って色々あるなと思った。ラストのネタばらしまでどこまで積み上げられるかが勝負なんだと思う。

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

ひとつの人生を描き出すセンス
A⇒Bの順番で観ました。

それぞれのバージョンに
物語の繋がりを美しく見せる切っ先があって
しかも、2つのバージョンを観たことで浮かび上がってくるものもある
単純に男女バージョンというのとも
ちょっと違う。

なんだろ、上手く言えないのだけれど、
一つの物語が完全に裏表で表現されているわけでなく
120度くらいの重なりから垣間見えるものが感じられて。

作り手の、物語の質感を磨き上げる
手腕の秀逸を感じました

ネタバレBOX

両作品に共通して
狂言回しを演じる犬の出来が恐ろしくよくて・・・。
芸が立つ、気鋭の噺家の態で
物語の道筋をつける。

彼が切り分けていく物語に、
いくつもの可能性が生まれ、
それぞれのバージョンの主人公が
自らの想いのなかで
物語を置き換えて、
人生を歩んでいきます。

役者達のお芝居には
ロールをべたつかせないような
ソリッドな部分があって、
だからこそ、切り分けのなかで
場の色がスイっとかわる。
演じる場にしっかり刺さる切っ先をしっかりと感じつつ
一方で場の色にしがみつくことのない
強さにとどまらない表現の瞬発力のようなものが
しなやかに舞台に重なり
物語の時間をくみ上げていくのです。

二つのバージョンのそれぞれの主役たちには、
半生を背負いきる持久力をもった
ビビッドさがあって、
犬の語りとともに舞台を貫く。
で、そこに交差していくキャラクターたちの
主人公たちとの距離感のようなものが
とても緻密に作られていて、
その変化が、場の色を買え
シーンというか分岐点ごとのニュアンスになっていく。

そして、二つのバージョン、
そのテイストの違いは
事象の表裏というのとはちょっと違っていて、
同じ部屋の入り口と出口が異なるような感じ・。
両バージョンを観ると
表裏では見えない
ジェンダーの違いのようなものが
肌合いとして伝わってくる。

どちらのバージョンも
観終わって、ちょっとさびしくて
でも、不思議に心満ちるものがあって。

ライティングも美しく、
役者の動きや音にもセンスを感じる。
デリケートな肌触りと
広がる時間の感覚に、
たっぷり浸されてしまいました。
『THE BEE』English Version ワールドツアー

『THE BEE』English Version ワールドツアー

東京芸術劇場

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

美しい
非常に美しく、計算されて、構成された舞台でした。初めて脚本を読んだ時は、シンプルすぎてつまらないなという印象を受けていたのですが、舞台で観ると私が想像できていなかった行間が全て詰め込まれて表現されていました。演劇という物のスゴさを改めて感じた舞台でした。
両側に訳が表示されるので、英語分からなくても問題無かったです。

牡丹灯籠

牡丹灯籠

sunday

吹田市文化会館 メイシアター・小ホール(大阪府)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

舞台美術と役者の真剣勝負
メイシアタープロデュースShow劇場 メイシアター×sunday 「牡丹灯籠」を観劇。

個人的に劇場プロデュース公演のお手本にしている企画です。
20回を数える「近松劇場」シリーズを終え、劇団や役者を固定せず、様々なジャンルの作品をプロデュースしている企画。何より役者やスタッフを変え、毎年プロデュース公演を開催するということがどれほど困難か?同じ劇場運営に携わる者として本当に頭が下がります。

今回の原作は落語。そして舞台美術は演劇畑からではなく空間デザインを手がける重鎮・野井成正さん。



客席に入り誰もがその美術にまず驚かされる。フライヤーそのままの舞台美術。間口4間、奥行き3間、高さ3mほどの舞台に大量に吊り下がる竹。床面からは約50cmほどしか空いておらず、座っても顔の前に竹がある。竹と竹の間は人一人が通れる隙間はあるものの、竹に当たらず芝居をするのは困難。これに18名の男女が右往左往する。危険極まりない舞台。


私が演出なら間違いなく芝居をつくることを断念してしまうだろう。


それをウォーリー木下は難なく舞台化。いや、難は多々あったと思う。一歩間違えば大怪我しかねない空間。相当の期間、試行錯誤をしたに違いない。

ネタバレBOX

吊下がった竹は自由に動き、役者の動きに合わせて揺れ動く。これが照明と音楽の効果で見事に空間が入れ替わる。時に立派なお屋敷になったり、時にあばら家になり、時に遊郭になり、時にうっそうと茂る竹林になったり、時に墓地になる。さらに、竹が触れ合う音も心地いい。ゆっくり揺れる竹の音。激しく揺れる竹の音。この小空間でこの竹の数だからこそできる妙。


この芝居にこの竹がなかったらどうなんだろうとふと考えてみた。
牡丹灯籠という複雑に入り組んだ悲喜劇落語。ウォーリー木下の舞台空間を掌握した演出。ベテランから若手まで実力派が揃った役者陣。物語にマッチしたindigo jam unitの現代音楽。そして百戦錬磨のスタッフ陣。これだけで十分評価に値する作品に仕上がっただろう。しかし、これらすべてに挑戦状を叩きつけたようなこの舞台美術があってこそ、この牡丹灯籠という作品がより奥深い作品へと変貌したように思う。

舞台上で1歩歩くだけでも神経を研ぎ澄まさなければいけない舞台が作品の時代背景、緊迫感や静寂感を産み出しているように思う。

難を言えば、目の前の竹が視界を遮るため、少し目が疲れる。

あと、SEで入れていた青笹の擦れる音も生音で表現して欲しかったけど、これは言い過ぎ?

ALPHA

ALPHA

株式会社FPアドバンス

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★

モチーフ
実際の事件をモチーフにしつつも、かなり脚色されたストーリー、見ごたえがありました。
シーンごとに舞台設定が変わるのも、照明や音響で変化をつけていたのですが、もう少し判りやすかったらもっとよかったと思いました。
観劇後の印象は、少しビターでした。
最後に、開演後の入場はできないので、遅れないように、とアナウンスされてての、20分おしでの開演は気になりました。

ネタバレBOX

公安と警察の違いの説明がどこかにあったらよかったですね。
「春待草 - ひとりでは淋しすぎて-」

「春待草 - ひとりでは淋しすぎて-」

菅間馬鈴薯堂

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/03/07 (水) ~ 2012/03/13 (火)公演終了

満足度★★★★

裏悲しいドサ回りの世界
哀愁漂う、しみじみとした雰囲気がよろしゅうございました。

ネタバレBOX

どの業界にも一部のトップと多くの底辺の人たちが存在する。ザザは全国のキャバレーを回る演歌歌手、底辺の方だけど、後ろ足で蹴飛ばして独立した弟子が結局は頭を下げてザザの元に戻ってくる、ああ底辺の下にもいくらでも人がいるんだなと痛感しました。

営業風景、楽しかったです。ザザのオリジナル曲、そんなに悪いとは思いませんでしたが…。

ザザは本当に売れないことを卑下し、後悔しているのでしょうか。ザザには、ザザを贔屓にしているキャバレー経営者がいて、それなりに幸せなんじゃないでしょうか。

もし本当に売れようと思っているなら、相応の行動をしないといけません。オリジナルでもカバーでも、インディーズでもネットでも何でもいいから、とにかく楽曲を公表しないとね。
『夜のしじま』

『夜のしじま』

からふる

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

夢か現か、
タネ明かし付きファンタジーという感じでした。

ネタバレBOX

非合法なことで生計を立てるのも変と言えば変なわけで、全てが夢かとも考えられますが、時計屋から後ろ指を刺されてもいいから外に出なさいと言われたポリー(メアリ)はラスト外に出たように見えましたので、現実だと思いました。

ポリーはメアリの持つぬいぐるみでした。時計屋が全ての殺人の様子を丁寧に再現していましたが、着物を着た女性は実質的には同じ人ということは何となく分かっていましたので、丁寧さがむしろしつこさに感じられました。

おじいさんは生前、若者に元気を出させるために麻薬を作っていると言っていたらしいのですが、反社会勢力を助長させることのないことだけは願っておきます。
日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

様々な視座から浮かび上がるもの
4団体の5作品、
団体・作品ごとに
大震災に対する視座がそれぞれにあって、
終わってみれば、
点ではなく面・空間で浮かんでくるものを感じました。

どの劇団にも、既存の感覚や考え方に捉われない
意思と切っ先をもった表現が編み込まれていて
舞台に引き寄せられました。

ネタバレBOX

冒頭にちょっとした口上があって
場の雰囲気が少々歪む。

そのなかで、作品が繋がれていきます。

・劇団けったマシーン
「まだ、わかんないの。」/「指」

広田淳一・瀬戸山美咲さんの2人芝居を丁寧に舞台にのせて。

「まだ、わかんないの」では
戯曲に編みこまれた震災後の空気を
役者たちがゆっくりと引き出して。

ダイアログやモノローグの言葉が、
心情に落とされ膨らみ
言葉を想いが凌駕し、
キャラクターの心情の揺れが概念から実存感に変わっていく。
男優が献身的に作り上げた枠組みにたいして
女優の心情の踏み出しに
ひとつの感情でなくいくつものアスペクトを持った想いの質感が
立体的な重なりへと組みあがっていく。
淡々とした日常に内包された揺らぎのようなものが
役者の、クリアでしなやかさをもった表現とともに、
ゆっくりと像を結び観る側に踏み入ってくる・・・

「指」は昨年の日本の問題でも観ている作品ですが、
色の強さは若干押さえられて、
その分非日常の日常感が漂い心が凍る。
やや、淡々と作られている分、
モラルハザードの切迫感の霧散の仕方がナチュラルで、
だからこその痛みを感じる。

そして、二つの作品の重なりからは
震災の外側と内側の想いの色の違いが
大上段に構えることなくグラデーションを持って
かもし出されていました。

・思出横丁
「3.111446・・・」

噺家のように床に座り、
読み語りの態で観る側を惹きつける。
「走れメロス」を芯にして
震災直後の現実を読み上げ、語りあげ、
積み上げていくので
聴く側は勝手知ったる物語の枠とともにやってくるものに
耳を塞ぐことも心を閉ざすこともできない。
しかも、物語と現実の面の出し方の切り替えがとてもしたたかで
観る側が言葉を追ってふっと浮きあがった瞬間に
あるがごとく受け入れざるを得ない刹那が
幾重にも流れこんでくる。

メロスの怒りとその行き場のなさが
震災直後の現実の肌触りと重なって・・・。

読み捨てられていく物の中にこめられた
痛みにまですら緩むことすらない
凍えたようなタイトな感覚は
残らず観る側に引き渡されて
終演後も散ることなく
記憶として残されておりました。

・四次元ボックス
「アカシック・レコード」

アイデアが驚くほど斬新というわけではないのですが、
観る側に世界を紐とかせるための
吸引力が作られていて、
見入ってしまう。
震災との関連という意味では
作品中一番はなれた概念の世界ではあるのですが、
この上演のならびにおかれると
物語が持つニュアンスが
震災の波紋と共振する部分があって・・・。

キャラクターたちの足元がしっかりしていて
そこには観る側がいろいろに重ね合わせることのできる
普遍というか
シチュエーションをとりこむキャパのようなものがあって。
物語そのものに観る側を縛りつけず
上手く機能していたようにおもいます。


・荒川チョモランマ
「止まり木の城」

椅子に書かれた年号で
すっと視座を未来に置いて
子供の視線を作り震災のその後を描いていきます。

子供役の二人の役者のデフォルメがとてもしたたかで、
彼らに置かれた地震の風化の質感が
あざとさを持たず実感として観る側に伝わってくる。
体験や記憶に染まらない視線で描かれれる世界と
小3での体験を持つ先生の精度を持った演技で繋がられた顛末から、
舞台上に
なされていくであろうことと
うみだされるであろうことの因果が
しなやかに浮かび上がって。

どこか、戯画化されたというか
子供語りの世界がおかれているからこそ、
今のあり場所というか座標が、
作品の視座の重なりの狭間に浮かび
観る側に置かれる。

あの日を、そして今を
主観としてではなく客観として眺める舞台、
先生に渡された2012年という時間に今が重なり
視点は再び踵を返して・・・。
その先への一歩のベクトルに想いが巡ったことでした。

*** *** ***

終わってみれば
4つの作品のそれぞれに、
意図を持った視座があって、
それらの震災に対する距離のバリエーションが
1年たっても収まりきれない3.11に対する
俯瞰を創り出していて・・・。

冒頭に問われた観客に対する問いに答えるとすれば
(もちろん個人的な意見ですが)
アフタートークで語られたがごとく、
多分演劇に直接的にできることはないと思います。
でも、その一方で演劇が鏡となって
映し出すものは間違いなくあって。
今回の公演に限らず
震災以降に上演された舞台たちの多くに、
観る側に、
自らや世界の立ち位置や姿を映し出してくれる力を感じたのも事実。
もちろん、作品ごとに鏡として置かれる角度や磨かれ方も異なり
時には恣意的な歪みや虚像が仕込まれていたりもするのですが、
だからこそ見えてくるものも多々あって。

ひとにはきっと自分の座標やありようを知るからこそ
歩み出せることがあるように思う。
別にそのことを知りたくて
劇場に足を運んでいるわけではないのですが、
でも、舞台を見て考えたことは
いろいろにあったように思うのです。

そういう意味では
冒頭からアフタートークも含めて
舞台には、良きにつけ悪しきにつけ、
3.11や今に
何次元にも重なる座標軸の
値を指し示す与える力があることを
実感した公演でもありました。
うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

二回目のひょっとこ乱舞
とにかく役者の見せ方ストーリーの見せ方がうまかったです。いくら演劇的な手法が盛りだくさんでもそれが役やお話に直結しなければ意味がないんだなと再認識させられました。
あとこれは作品から逸れるけど制作部からの折り込みに関するお願いが感動させられました。帰ってゆっくりチラシを眺めさせていただきました。

ネタバレBOX

感度をめぐる話という事であらすじを見てなんとなくお話を想像して観劇に臨んだら予想以上に社会的で、いい意味で裏切られました。
敏感な女性のセリフを聴いてこの世界の状況をいつの日本と感じるのか?観ている私たちの感度は正常なのか試されてるのかな?と思わされました。

ラストシーンでちらばめられたお話がつながる感覚、動き回る役者さん、そしてそれを見せる音響照明の美しさ色んな事に感動していたら今舞台上に役の気持ちを感じるのが遅れて、よくあるじわじわと感動ってのと違って、急に泣くという圧倒されながらも心は無意識で感動しているという不思議な感覚を味あわせて頂きました。
ただそれだけにもっと全体を理解したかった。理解できなかったのが悔しいです。そういう意味ではまた観たいと思う作品でした。

ダンスシーンが若干場転の為というか役者の動きが作業と感じてしまうのがちょっと辛かった。圧倒されて気付いたら役者がその位置にみたいな感動を味わいたかった。頭のダンスで圧倒されただけにそれがちょっとだけ残念でした。
大爆発後も、応援しています
II-Bass session.8

II-Bass session.8

激団リジョロ

APOCシアター(東京都)

2012/03/07 (水) ~ 2012/03/07 (水)公演終了

満足度★★★★

ド迫力!!
激団リジョロⅡ-BASSは何度目観ても面白い。
今回は司会者たちにも粋な趣向が凝らしてあって、始まる前から退屈はしませんでした。

相変わらず役者の皆さんが身体を張っててすごいなーと感じました。

メインが一番面白かった!!
時間ごとに突然別の役者さんが飛び出してくる新ルールには「次は誰が来るのかな??」とわくわくが止まりませんでした。

最初から舞台にいた役者さんが、飛び入りの役者さんを必死で帰そうとする場面も面白かったです。

最後のオチも絶妙。が、あと1秒早かったら間に合ったのに(笑)
もう10分観てたかったー!!

このページのQRコードです。

拡大