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台所のエレクトラ

台所のエレクトラ

清流劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/09/02 (土) 13:00

初見のユニット。ギリシャ悲劇を大阪弁で演じるが、キワモノではない面白さ。(10分押し)117分。
 長くやってるユニットらしいのだが、個人的には初見。古典劇を翻案することが多いようだが、大阪弁での生活感ある上演がしっかり馴染んでいるあたりがいい。役者陣もベテランが多く手慣れた感じ。
 開演の15分前から作・演出の田中孝弥による「前説」があるのだが、それが開演時間に4分ほど食い込んだ後、劇場の前でやってる工事がうるさいので止めてもらう、と言ってさらに6分。

SHINE SHOW!

SHINE SHOW!

東宝

シアタークリエ(東京都)

2023/08/18 (金) ~ 2023/09/04 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

三谷幸喜の『ラヂオの時間』を映画館で初めて観た時、劇場中が大爆笑、拍手喝采。理想のコメディだと大満足。(その後、何度か観たがそこまで面白く感じられなかった。あの時の劇場は神がかっていた)。
今作もその系統の作品で、観客が心から拍手を贈っている。前の席の老夫婦が「面白いねえ」と言い合っているのが味わい深い。冨坂友氏がまた新たなステージに立った瞬間。彼を知らない人達が一斉に注目。TVや映画へと活躍の場は広がるだろう。小劇場の傑作をブラッシュアップして商業演劇の場に掛けるのはプロデューサーの正しい判断。今後増えていくのでは。
冨坂作品の魅力は言葉と理屈を使った、相手への説得。絶対に曲がる筈のない意志を曲げてみせる驚きのディベート術。ロゴス(論理)、パトス(共感)、エトス(信頼)。(ただ使い過ぎると観客への効果は薄れていく)。

去年、恵比寿の小劇場で5日間だけやった作品。大絶賛でCoRich舞台芸術アワード!第1位を獲得。観ておくべきだった。

元宝塚女優、長身スラリの朝夏まなとさん。早口の長台詞も聴き取り易く完璧。
その部下となる小越(おごえ)勇輝氏は小柄で二人のシルエットのバランスが抜群。
司会役の西村直人氏は「たいめいけん」3代目シェフ・茂出木浩司を思わせる。
もう一人の司会者役、鹿島ゆきこさん。掛け合いが見事。
花乃(かの)まりあさんはマジで元乃木坂だと思って観ていた。自虐ギャグが凄えなあ、と。
栗原沙也加さんの『ロマンスの神様』は見事。とても楽しそうに歌うので、会場中が盛り上がる。
木内(きのうち)健人氏の『粉雪』は凄かった。カラオケのレベルではない。
中川晃教氏は名前をよく聞くのだが、流石プロの歌手。『楓』で唸らせる。
斉藤コータ氏は固定ファンがいるのか、やたら受けていた。
ゲスト歌手役の山下雷舞氏は甲津拓平と草野大悟を足した感じ。
制作アシスタント役の前田友里子さんは里村明衣子
の貫禄。何か売れそう。

場所柄もあり、この系の作品が観客に一番支持されるのでは。豪華なショーでお正月なんかに合いそう。
是非観に行って頂きたい。

ネタバレBOX

ラストの展開が好きじゃない。音痴の朝夏まなとさんが必死に『とんぼ』を歌うのは違うと思う。途中に小越勇輝氏のモノローグを入れて「僕には必死な先輩の歌声がこんなふうに聴こえていた」、からのガチ美声熱唱で良かった。
元彼と彼女と今彼の『楓』を巡る三角関係も泣かせて欲しかった。
七曲り喫茶紫苑

七曲り喫茶紫苑

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

とても面白かったです。日常どこかでありそうなお話を丁寧にそして繊細に表現されていて素晴らしかったです。前々作を一度拝見していますが、覗き見するようなというコンセプトはそのままに自分もそのお店にいるようなそんな感じでした。またの機会を楽しみにしています。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

全力で取り組んだ芝居だそうで
次回作の準備とか構想はあるものの
まったくの手つかずになるくらいの全力芝居
というのが伝わってきた良い作品でした

結局130分もの長丁場になってました
全席指定っす

ミニペンに紙アンケート付きですけど
アンケートにはちゃあんとQRコードも付いておりますゆえ
現代・現状に対応しております(^-^)
(レトロになりつつある紙アンケートは好みなんですよ)

ネタバレBOX

主人公は=鍋に弾丸を受けながら=って漫画を参考にすると良いです
主役さん上手~♪

実際に60人以上のロリコンさんにインタビューをして
まとめた人格を投影した作中登場人物達だそうで
映画ロード・オブ・ウォーが近い作りっすね
現状とか世の中の認識がよく理解できましたわ
ほんに世に出てても
なんら危害が無いのなら頭の中で何を考えててもよいのにねぇ
ただ理解が出来ないから=気持ち悪い=と思考を止めての対応が
人間進化・進歩しないなぁって思えたさ
ロリとペドの違いも語っており丁寧に話作られておりました
男性上位でヘテロな世の中ながら
ホモやLGBTへの理解が進んできたのだから
少しはロリコンというジャンルも理解が進むとよいなぁとか思えた話でした
まーこの国では
いくらオフレコっても首相補佐官だったかなー
そんな方がホモは近くに住んでると考えただけで嫌って言って
首切られたレベルではロリコンも近くにいるって思っただけで嫌
とかいうレベルなんだろうな~まだ・・・・とかも頭をよぎりました

客席とかも千鳥配置をしていて
配慮が細かい舞台で
舞台美術なんかはインパクトのあるもので
開演前後は撮影自由で拡散はしてると思いますわ
見るとインパクト凄いと思う(^-^)

開演前のBGMも
いろいろと世間でいうところの
ロリらしい音源を集めており楽しかった~♪

ラストの駱駝さん
インパクトGOOD!!

第二次性徴時に
自分の性癖が気付かされるというトコは
なんともリアルでした
世の中には ギャンブラーとそうでない人間とに分けられる
という感じにも似ていて
自分ではそういうものを拒絶は出来にくいとか
そういうところは
なんらLGBT例にとれる
性同一障害とかと同じだよねぇとかも感じました
台所のエレクトラ

台所のエレクトラ

清流劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

前知識ゼロだったが「観て正解」、とつい自分を褒めた。
関西らしい人情劇な場面が、この題材にして出現するというのも趣きである。
生演奏で歌もあり、笑いも勿論あり、剣呑な緊迫シーンもあって、充実した舞台である。古典の翻案というカテゴリーからは予想のつかない、大樹に依存しない自立した(オリジナルに匹敵する)作品になっている。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

色んな「親の顔」を観て来るとついその比較を語りたくなるが、まずは封印して...。
畑澤氏が書き下ろした昴の初演は15年前、狭小な小屋で上演されたとの事。私が観たTV放映はNHKの特設ステージなので幾分広く(演る方も観る方も)新劇モードに?(録画画像観賞を最後まで完遂できなかった理由の一つと記憶するので..)今回は芸劇イーストで十分な広さでの「親顔」である。これが私立中学の一室らしさに十分で、冒頭から来訪者が席を選んで着座する動きからしてナチュラルなのは強みである。芝居はリアリズムに寄っているが、「中学生の自殺」ではあっても余裕を醸す序盤から、証言により示される自殺者といじめたグループの実態を「飲ませる」人物らの演技が、秀逸で、地味に迫力があった。
終盤、私の記憶にある台詞でないものが混じっていた。省略気味な台詞に判りやすい説明が補足され、台詞の語尾の言葉も会話の流れのニュアンスを変える変更がなされていた、というのが私の印象である。(記憶の新しい内にテキストを見てみたいが・・) 
その結果、最後に「改心する」「厳粛になる」ものの、保護者それぞれのトーンは異なり、必ずしも態度を明確にせずにおいた(作り手に委ねた)畑澤氏のテキストが、整理されたのでは?と思える所があった。特に最後に残るいじめっ子グループの中心人物の両親が、「生きていかなきゃ」と、「反省」以上に大事な事のために未来を探って行く表明をして、幕を閉じる。すなわち決定的にシニシズムに振り切ったラストである。
この戯曲で難しいのは、序盤の緩い認識=「事実」を問題視しない・あるいは事実とは認めない態度が、なにゆえ取れているのか、そしてそこから「決定的に認めざるを得ない」瞬間をどこで迎えるのか・・微妙~に選択の余地があることだ。
ら「本当の事だとは思わなかった」という顔で、最後はしおらしくなる同窓会会長の夫婦は、「偽善」の要素が(過去見たどのバージョンでも)残ってしまう。うまく逃げ切ったな、と思える。「本当だとは思わなかった」事実が、この夫婦の態度の全てをエクスキューズしきれないにも関わらず、いかにもイノセントな顔で出て行く。その齟齬の遠因は、夫人が序盤で読まれる自殺生徒の「遺書」に目の色を変え、焼いたり食べたりしている事。真実を確認する姿勢とは対極にあったにも関わらず、覆さなくなった局面で、「ええ?じゃ、これって本当だったの?」と言う。(ポストトークでこれを演じた女優と夫役の俳優の話を聞くとどうやらこの夫婦をイノセントで通しているらしい。無論演じる側はその主観に立って演じる訳だろうが、その人物の主観に偽善が滲む事を批評的に演じる事もできる所、イノセントさを見せると前のことを覚えてられない観客は「感動」に心が傾くが、僅かながらであれどこか釈然としないものも残るはずだ。「知らない」事は強みと言われるが「知らなかった」事も同じく強みになる。鋭い嗅覚で有利な立ち位置に立つための振る舞いができる人間、それがあの夫人である、とすると真実スッキリする。)
そんの態度にいい気なもんだ、と思う一方、社会的には「下」に属する、自殺した側の、人生と社会の敗者たる位置からは脱し得ないだろう母親の事も、重く残る。
「いい話」にして終えてはならない戯曲だと、毎度思う。

新・ワーグナー家の女

新・ワーグナー家の女

Brave Step 

アトリエ第Q藝術(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

福田善之戯曲の上演。宮本研等が物する歴史劇の範疇で、歴史上の事実が「今」を照射するその事の意味が戯曲の中で言語化される部分が、「時代」を微かに感じさせたが、微かに、であった。ワーグナーを父に持つ女、その娘に当る女が主たる登場人物で、証言と、対話が舞台上の事象として現出し、入り込んだ。
苦労しながらも一人語りの台詞を繰り出す年配女性の目(を中心とする表情)に、非常な既視感を覚えたが、「そういえば出演者は・・」と思い当たったのは観世栄夫であった。(顔が似ている事を特に記す事はないが、あの目の力は中々である。以前一度だけ篠本氏演出の読み芝居で目にしたが真正面では見られなかった。)
芝居は丁寧に作られ、タッチが良い。一つ一つの場面、出番を丁寧に作る。

ロリコンとうさん

ロリコンとうさん

NICE STALKER

ザ・スズナリ(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2023/09/02 (土) 19:00

価格3,900円

小児性愛=ロリコンをひた隠しするも、世間の認識や偏見てこういうもの。
世の中のロリコンはロリコン当人にしか分からないもの。
そんな僕らが、この社会でどう他人を愛して行けば良いのか。
少数派のセクシュアルな意見を、明るくポジティブに捉えて観客に訴えかける。
ポップなネーミングだけではない奥深さに、思わず良い意味で期待を裏切られる…そんな名作の誕生です。

ネタバレBOX

作品名から、実は全く期待していなかった私ですw
会話のテンポ。特にキャストが本当にロリコンなんじゃないかという生々しさに驚き。
主役・脇役関わらず平等で強い個性。
何故、小学生役がおじさんの配役をしているかという終盤での伏線の拾い方。
実際のロリコンの方に会って取材したという情報の強みも相まって、単なるロリコン好き作品ではない
一本筋の通ったイトウシンタロウ氏の劇作品です。想像より斜め45度を行ったかな。
所々のキャッチ―な台詞・不意に来る笑いのエッセンスも、作り手の性格がよく出ているように思う。
キャスティングも粒ぞろいで楽しく観劇させて頂きました。ブラボー♪
七曲り喫茶紫苑

七曲り喫茶紫苑

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

喫茶紫苑は思い出の場所になりました。

ネタバレBOX

七曲り横丁が温かで、人情味にあふれ、忘れられない場所になりました。重みと深みのある人生が濃縮された横丁の人生劇場はやさしさにあふれ、喫茶紫苑はとても居心地よく感じました。最後のシーンは胸に染みました。
親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

どのような年代でも
どのような立場でも
観て感じることがたくさんある公演だと思います。

幕末コンセプト

幕末コンセプト

A級MissingLink

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

殺陣が以外にも上手くて、一粒で二度美味しい感じ
内容も、新撰組の話(僕は世界史だったんで日本史は… )と現在陥っている状況を上手くリンクさせながら、話は進む
最後は以外だったけど、楽しめた❗

七曲り喫茶紫苑

七曲り喫茶紫苑

劇団芝居屋

劇場MOMO(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初めての劇団さん。芝居屋のお芝居はとても暖かく自然な感じで
見ていて安心でした。日常に起きうる出来事ですね。最初から
引き込まれてしまいました。良い時間をありがとうございました。
次回作も楽しみにしています。

それなのに楽しいと言う

それなのに楽しいと言う

The Stone Age

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

テーマは中々重いものがあるんやけど、クセの強いキャスト陣と演出により喜劇のような可笑しさで終始笑ってたらラスト武田操美さんと西原希蓉美さんによる母娘のシーンで涙腺崩壊の号泣物語に着地する素晴らしい作品でした☆

THE PARK

THE PARK

シイナナ

布施PEベース(大阪府)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

色々な事情があって、下水道で共同生活をする人々の話
共通するのは政治に対する不満
その中の一人が、安部事件を模倣して…
日本は他の国々と比べ比較的安定しているように見えるが、決して良い政治が行われてはいない
立法を担う政治が今のままでは…
現在では日本を皮肉った内容で共感した‼️

地上の骨

地上の骨

劇団アンパサンド

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ
絶対に観た方が良い!

ネタバレBOX

劇団アンパサンド『地上の骨』を観劇。

三鷹市芸術文化センターの期待の若手劇団シリーズだ。

下記のチラシを見て誰もが「観たい!」と思うだろうか?
チラシを参考に、面白い劇団を探していた者としては残念な出来だ。
だが侮れないのは女優・島田桃依が出演しているのだ。
彼女は常に主役ではないが、出演する作品に「ハズレなし」と言うくらいに完成度が高く、歴史に残る作品に出演していて、気がつけばかなりの本数の芝居を観ている。
小劇場界の女王は『内田慈』と思っていたが、隠れ女王は『島田桃依』のようだ。

あらすじ:
小さな会社ながら、皆で互いに助け合いながら、仕事をこなしている。
男性社員の安河内は忙しさのあまり、仕事を掛け持ちをしてしまっているが、料理好きが高じて自分で作った佃煮を皆に振舞っている。
だがそれがきっかけでどんでもない事が起こってしまうのである…。

感想:
初見の劇団で、チラシには覇気が感じられず、全く期待値ゼロだったが、三鷹市の期待の若手劇団シリーズなので観に行ったのが観劇の理由だ。
始まってみると社員の会社への不満ばかりの不毛な会話のばかりで進んでいくが、内容にリアリティーがないせいか、妙に引き込まれてしまう。戯曲と俳優の達者な演技の相乗効果が現れている瞬間なのだろうか?面白くてしょうがないのである。
だがそんな喜びも束の間、誰がこんな展開を想像しただろうか?
あの覇気のないチラシから想像がつかないくらいの怒涛の展開になっていくのである。
戯曲、俳優、演出が三位一体で、完璧は出来と言うくらいに面白い展開になっていくのである。
決して誰も想像出来なかっただろう話の流れに大笑いしかないくらい面白いのである。
『野田秀樹』も『イキウメ』も『チョコレートケーキ』も面白かったけど、今作の面白さは誰かに伝えたくてムズムズしてくる。
今年一番のお勧めの劇団であり、これこそが小劇場の自由な発想の面白さである。

今後の追っかけ劇団に決定!
在りし日、学舎

在りし日、学舎

アユカプロジェクト

萬劇場(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

親の顔が見たい

親の顔が見たい

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2023/08/30 (水) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

タイトルは知ってはいたが、観るのは今日が初めて…というより「いじめ」を題材にした作品と聞いて、嫌な話だったらどうしようとこれまで避けていたのかも。まあ、実際嫌な話ではあったのだけど、それを超えるぐらい凄い舞台で、終演後どっと疲れが。

それなのに楽しいと言う

それなのに楽しいと言う

The Stone Age

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

繋がりって大切やねぇ、聞いてもらえる相手がいるだけで助かる。理解していても心が追いつかない。口紅を塗ってあげる所から、ずっとウルウルしてました。
良いもの観ました。
ありがとう。

眠らない街と愛していたが訳ありだった僕ら

眠らない街と愛していたが訳ありだった僕ら

運命論者

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2023/09/01 (金) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

旗揚げ公演にして、第35回池袋演劇祭参加作品(★評価は演劇祭授賞式後)。
大学生公演らしく瑞々しく、そして年齢が近い等身大の人物を立ち上げる。物語は新宿の歌舞伎町の中心にあるTOHOシネマズ新宿広場前を溜まり場とした若者の生態を描いた堕思春期劇。

新宿、それも通称トー横界隈を描き出すため映像を用い、その雰囲気を演出しようとする工夫。そして中心になる少女2人の衣裳に住む世界・環境の違いを表す。表現し難い心情をどのように表出できるかが課題であろう。それを少女2人の境遇を微妙に変化させ描く。しかし どうしてもダークな面を取り入れないと ドラマとしては盛り上がらない。トー横界隈=倦怠/堕落した若者=犯罪の温床=闇社会といった画一的な筋書きのように思える。そして、その理由/原因が家庭や学校という捉え方に狭さを感じる。救いは闇社会にいる者と一線を画そうとする少女の態度と その後の行動。
(上演時間1時間40分 途中休憩なし) 

ネタバレBOX

舞台美術は、中央奥に白幕でスクリーン代わり、左右で段差が異なる台。上手に置き台のようなものがあり 床にはコミが散らかっている。多分 縁石と広場の汚さを表しているのだろう。

瑞々しさの表裏と言えるか、演技が少し粗いような気がした。例えば缶ビールを飲むシーンでは、泥酔していないのに 缶を傾けたまま口元から離し、焼き肉を食べるシーンでは口元へ運んでいない。細かい仕草も丁寧な演技をすることによってリアリティがうまれる。せっかく新宿街の雰囲気を出し、心情という表現が難しい…いやトー横キッズという注目度・社会問題という目新しい観点に挑戦しているだけに惜しい。

主人公 舞(松沢佳奈サン)が興味本位であろうか トー横界隈に行って知り会ったルミ(ハナスエトミ サン)、新(246番街サン)と過ごした一時期、それを現代世相に絡めて描く。家庭や学校に居場所がない空虚さ、親しい友達もいない寂しさ、そんな思春期の不安定さが観てとれるが、決定的な詭道さが観えない。たしかに闇の仕事(未成年売春等)も出てくるが、舞が優等生すぎて闇世界と一線を画している。トー横界隈の危うさにどっぷり浸るのではなく、客観的に観ているようで緊張感が伝わらない。敢えて 優しく無難に仕上げた、そぅ救いをもたせるといった印象だが…自分は肯定的に捉えた。

衣裳は、舞が制服、ルミが秋葉原等で見かける可愛いいフリルもの、新はカジュアルで、そこに三者の立ち位置が見えるようだ。舞はこの先 大学まで進学し、ルミは闇に沈みといった展開のようだが、深追いはしない。あくまでトー横界隈で過ごした一時期を紡ぐことで等身大の若者像を描く。改めて テーマが現代的で話題性もあるだけに惜しい。
次回公演を楽しみにしております。
在りし日、学舎

在りし日、学舎

アユカプロジェクト

萬劇場(東京都)

2023/08/31 (木) ~ 2023/09/03 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

討論会の途中に戦争のシーンに場面が移るという、よくあるパターンを想像していた。
しかし、想像とは違い、斬新なかたちをとっている。
設定も、今進行中のウクライナの戦争を思い浮かべてしまう。
内容もただ、討論をしているだけだでなく、登場人物の設定も興味深い。
ギョっとするような部分もあり、飽きさせない。
討論の内容もおもしろくて、夢中で聴いてしまった。
休憩をはさんで、全く違う2 パターンがあり、私はnot to beを観た。
これはどうしても、もうひとつのパターンが観たくなる。
頭が少し疲れところで休憩もあり、今戦争が起こったらということを真剣に考えさせられた。

このページのQRコードです。

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