
俺以上の無駄はない
MCR
駅前劇場(東京都)
2012/04/12 (木) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
満足度★★★★★
捻り
こんなに下らない国に、今生きていて屈折していない奴は大嫌いだ。概ね、そういう輩は、「みむめも」「うましか」「どんとかん」だからである。という具合に居直れたら、この手のシナリオは、上がってこなかっただろう。実は、こんな下らない国に生きているのに、自分が、悪いと思う多くの日本人と同じように、劇中の主人公も考えているのだ。然しながら、彼は売れない表現者でもある。その彼には、いくつもの問題があるのだが。それらの問題を巧みな場面転換と小気味の良い科白で繋ぎ合わせ、オムニバス形式に近い形でプロットを換骨奪胎している点、並みの手法ではない。
更に思い掛けない仕掛けをそれらのプロットに仕掛けることによって、メインプロット、サブプロット共にパターン化することの悪弊から逃れて、乱反射してゆくのである。この様な形態を編み出しうる者を称して、人は才能ある者と呼ぶのだ。注目しておくべき劇団である。

HIDE AND SEEK
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
初演のザムザに比べると・・
今回は会場が圧倒的に広くなっていて、
それを上手に使って奥行きのある舞台に仕上げていて、
それでいながら、前世紀の表現主義的な映画でも観るかのような
絵画的とも思える視覚的な効果をたびたび目にする事も出来て、
舞台美術として、非常に洗練されているところが特に印象に残りました。
演技が素晴らしいのはパラ定では当たり前のことなのですが、
今回は特に、人間味あふれる軽やかなところと
人間がまるで人形か何かになってしまうかのような非人間的なところとが
自在に行き来しているようでもあって、
メリハリがついていて鮮やかでした。
初演のころの会場のザムザは、
カナリア派が頻繁に公演を行っていたこともあり、
雰囲気として今回の演目に最適の会場であり時期でもあったようにも
今となっては感じられるのだけれど、
その会場の空気の差を、
完成された舞台美術と役者の演技で十分に補ったと思います。
あと、それから、帰りに受付で傘を売ってくれたのが良かった。
このサービスも以前は無かった(笑

アバレアン☆ナイト
LOVE&FAT FACTORY
しもきた空間リバティ(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
おもろかったでぇ
なんなんでしょう?あの空気感、間、動き一つ一つが計画性があるようで…。とにかく笑っているうちに終わっちゃった。癖になりそう。あの制服というかコスチュームもすごくシンプルなんだけどよいと思います。

アップダウン
ファルスシアター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

アバレアン☆ナイト
LOVE&FAT FACTORY
しもきた空間リバティ(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
(^-^)/面白不思議空間。
(^-^)/巧く説明出来ない面白さ。期待通りやってくれました。何故だろう?自分でも解らんが面白いのです。

月下のオーケストラ
アリー・エンターテイメント
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/17 (火)公演終了
演出が良ければ
若年性痴呆症で入院している主人公を巡る物語。
ダラダラした展開だが、若手の素直な芝居が好ましい。
照明と音響が必要以上に仕込んであるのが気になった。

HIDE AND SEEK
パラドックス定数
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい
初日にもかかわらず、安定した舞台。
濃密な空気。
舞台の仕掛け、どれをとっても素晴らしい。
先に、ウィキペディアででも、横溝正史、江戸川乱歩、
夢野久作の事を調べておくと、なお楽しめます。

ハムレッツ!! To be or Not to be
メディアゲート
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2012/04/10 (火) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
王道パターンの部活譚
ダメダメな面々が、ある出来事を通じてちょっぴり成長する、という大好きなパターンに加え、アニメを中心に様々なネタを織り込み、超短縮版ハムレットや殺陣(!)まで入れて感動の結末に導くのが巧み。
それを劇団BOOGIE★WOOGIEでのノウハウを活かした演出が磨き上げ、ローティーンから20代前半まで、平均年齢は20歳未満(以上推定)のキャスト(女優のみ14人)が善戦して非常に満足。
上演時間80分で4500円(一般席)はやや高い気がするが、観て損はないと思う(個人の感想です)。
本編は満点だが、チケット代が高めなことと、配役表がなく知るためには2800円(!)のパンフレットを買わねばならず、しかしキャストの活動歴・プロフィールは掲載されていない、などにより星を1つ減ずる。

ドリームキャスト~楽しい夢の作り方~
劇団ときめきプロジェクト
TACCS1179(東京都)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
頭を使わずに~~
二時間近く全力疾走している印象でした、パワーがすごいです。
単純に笑える作品で、年齢層が若い人の方が楽しめるでしょうね。
ただ、勢いでストーリーが展開していくので、途中見てる側も疲れてくるというか、話に乗っていけない部分もありました。

FOXTROT
Project ONE&ONLY
小劇場 楽園(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

平田オリザ・演劇展vol.2
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/16 (月)公演終了
満足度★★★★
かなり悲しい話だった25分
アンドロイドが、育てた女性との別れと、ふと出会えた男性とのコミュニケーションが、コラボしてましたね。最後の「やしの実」の歌は、続々編の伏線でしょうか。早く続きがみたいです。

FOXTROT
Project ONE&ONLY
小劇場 楽園(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★
幻想的
無くしてしまった大切なものを探す旅のような物語だったような。
自分探しのような。リングにまつわる3つの物語。繊細で美しく幻想的でした。

FOXTROT
Project ONE&ONLY
小劇場 楽園(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
魅力的なキーワードと小道具
“fox-trot”には3つの意味があるという。
①八重咲きのチューリップの一品種。
②2人で踊るダンスのステップの名前。
③乗馬用語で、なみあし(Walk)からはやあし(Trot)に変わる時の小走りの歩調。
物語はこの3つのエピソードをめぐる指輪の旅を追って行くのだが、
この魅力的なキーワードと小道具を活かしきれなかったのちょっとが残念。

シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ
音楽座ミュージカル
ももちパレス(福岡県)
2012/04/09 (月) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★
昼ドラSF版?
始まってからSFだということにビックリして興味を覚えた。
期限付きの命と恋人との生がテーマになっていくのかと思えば、そこは放っておかれて、新たな試練が次々に起こる展開に笑うしかない。
設定も矛盾だらけ、話もありきたり、何よりメインの曲がストーリーと何の係わりもない等、問題だらけだが、宇宙人の人の好さに結局は楽しんでしまった。

イッセー尾形のこれからの生活2012 in 茅野/in 春の博多
森田オフィス/イッセー尾形・ら(株)
イムズホール(福岡県)
2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
今回はあっさり
いつも通り標準以上のものばかり出してくれるが、全体にあっさりした内容だった。
恒例の天草五郎もなし。
個人的にはこれくらいの方が好きだが、ちょっと体調が悪かったのではないかとも思えた。

ピーター・ブルックの魔笛
彩の国さいたま芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)
2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★
気軽に楽しめるオペラ
セットは竹の棒がいくつもあるだけ。
シンプルなセットを組み替えながら場面はいくつもに変わる。
出演者の数もシンプルに、話もシンプルに?
笑いどころもしっかりあり、「オペラって難しいんじゃないの?」と思っている初心者も楽しめたのではないかと思う。
何も考えず、登場人物たちの生き方に身を委ねるだけでいい。
登場人物たちの行動原理に不明な点はいくつかあったが、それも考える必要はないと思えてくる。

ピーター・ブルックの魔笛
彩の国さいたま芸術劇場
J:COM北九州芸術劇場 中劇場(福岡県)
2012/03/31 (土) ~ 2012/04/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
ブルック版「魔笛」を堪能
スッキリした中にズシーンと来るものもあるという、出色の舞台。老境のピーター・ブルックの、削り上げられ静謐なまでに磨き上げられた舞台を堪能した。
1973年に日生劇場でピーター・ブルック演出の「真夏の夜の夢」を観てからほぼ40年後に、それと対極にあるようなこの舞台を九州で観られたことは、ほんとに幸せだ。
詳細は、演劇感想サイト「福岡演劇の今」に書いています。
http://f-e-now.ciao.jp/20120401.html

平田オリザ・演劇展vol.2
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
思い出せない夢のいくつか 2回目
銀河鉄道の夜が好きだから、そう思うのかもしれないが、戯曲が素晴らしい。
鈴木智香子が素晴らしい。

平田オリザ・演劇展vol.2
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2012/04/05 (木) ~ 2012/04/16 (月)公演終了

王女メディア
幹の会+リリック
世田谷パブリックシアター(東京都)
2012/04/11 (水) ~ 2012/04/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
何かの大正解を見た!
演劇に100%はない、とか、正解はない、とか言われるけれど。
平さんのメディアは完成した上に前進している。
これが最後だなんてもったいな〜い!
子殺しの夜叉を、女の嫉妬の狂気ではなく普遍的な人間の悲しい性質として演じ切っている。生き切っている。これ以上の表現はない。
メディアは今も生きていて、血だらけの服で街に佇んでいるような気がする。
しかし、完成度の高いものを見た時によく感じる自分自身の無力感はない。しっかりしろと温かい大きな手で背中をたたかれるような。優しさに満ちた舞台であった。これはどういう不思議だろう?今も考えている。
女優の仕事とは何だろう。私の心も含めての、弱ささえも表現の力に換えられる時が来るのだろうか…。