最新の観てきた!クチコミ一覧

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HELLO WORK 2012

HELLO WORK 2012

幸野ソロ

ワーサルシアター(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

自分たちの業界の話なら
もうちょっと現実の厳しさを入れてもよかったのでは?登場する人が皆優しすぎる。

ネタバレBOX

芝居をおもしろくするためであるのはわかるが、美香のシナリオは注文主の要望に沿ったものとは言えず、次回の仕事はあるのか?と心配になる。そんなに甘い業界じゃないでしょ?やたらに口うるさい注文主の役所の人を登場させるとかして、やけくそみたいな最後のアルマゲドンをもうちょっと説得力あるものにしてほしかった。
ジレンマジレンマ

ジレンマジレンマ

ワンツーワークス

ザ・ポケット(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足!!
今回も初見の劇団さん、ワンツーワークスさん。

段差のある舞台に椅子と机がちらばっているというモダンアートっぽいステージ、リアルに作り込んだものもすきですが、最近こういう抽象的なステージも気になってます

オープニングのダンス? いやいやパフォーマンスかな、スッゴく良かった

初見の時ってなかなか入り込みにくいものだけど、このちょっと変わった登場シーンで一気に集中力がUPしました!

ベテランさん、若手キャストが いいバランスの劇団さんですね☆

ある検査官の事情聴取、 お米屋さんと農協の事情説明、そして 警察の取調室での容疑者とのやりとり。

3つのストーリーが交互に展開されていきます。暗転を使わないので、それぞれのストーリーが舞台上で交錯するんだけど、そこは上手く演出されていて見る側もブツきり感なく転換を受け入れられます。

3つの別々の お話か!? と思いきや ストリーが進むにつれ どれもが ちょうどあの1年前の震災に関連した内容だとわかってきます。

テンポのよい会話劇 上演時間は1時間40分 「もっと観ていたい!!」感を残しながらの 秀逸なお芝居でした。

立場、正義、義憤、生活・・・ 震災を期に報道はされないだろうけど、被災地の周辺に いかにもありそうな出来事。

いろいろ考えさせられる舞台でした。


レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった~!!
不慮の事故によって死にかけた 加藤和樹 演じる主人公、アイダが腎臓の移植をされ生き延びる。

しかし、徐々に元の腎臓の持ち主の記憶や感情が芽生え始めてくる・・

わりとよくありがちなストーリーなんだけど。
前半はかなり小ネタなんかもあり 笑える軽い乗りで進んでいきます。

ところが後半はガラッと雰囲気が一変

サトエリ演じるドナーの姉の過去や姉弟の生い立ちや 前半は笑っていたものの真実が明かされていくにつれて、客席の空気もガラッと変わり、台詞の一言一言に真剣に見入ってしまいました。

ん~、さすがG2って感じです。

上演時間1時間45分、抽象的なシンプルなセットに7人のキャストだけでしたが、その分、ひとつとして無駄を感じさせない濃密な時間でした。

根っからの悪であった主人公のイキザマ、そしてラストシーンがまためっちゃ格好良かったあ~☆

そりゃあそうでしょう、カーテンコールも3回、papasanもマジ拍手をしちゃいました。

協走組曲序章

協走組曲序章

ステージタイガー

日本写真映像専門学校・実習棟1階ホール(大阪府)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

協走組曲
初めて観劇しました、ステージタイガー(^^)
もうモリモリの体育会系だと思ったら、違うよ〜♪
泣かされるなんて(T ^ T)
役者さんは、とても良い汗をかきながら
観客はとても心地良い涙で

次も必ず行きます\(^o^)/

ダム・ウェイター

ダム・ウェイター

Amrita Style

小劇場 楽園(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです
不条理劇ということで、不条理なのですが、その状況に振り回される2人の心情はリアルに伝わり、観客を引きつけていたと思います。
劇場のコンパクトさがさらに緊密さを増していて、空間をうまく使っていたと思います。
わからないことはわかっていたのですが、誰が何を知っているのか、知らないのか、何を隠しているのか、隠していないのか、探っているようないないような、ぎりぎりのやり取りを覗き見している感覚でした。わからないけど、面白かったです。

In wonderland

In wonderland

Sophia Modern Dancers

上智大学1号館講堂(東京都)

2012/03/09 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題318(12-071)
11:00の回(晴)。上智大学に入るのは受験の時以来(ということは、結果として通わなかったと…理由は…爆)、1時間前受付(整理券あり)、30分前開場なのでしばらくキャンパスをみて回りますが、全く記憶に残っていません。先の方から男性の声が聞こえてきたので眼を向けると、ひとり、手に台本でしょうかセリフの練習。長い間、お隣の「聖イグナチオ教会」は大学の一部だと思っていましたが違うんですね、ちょうど行き帰りに鐘が鳴りました。たくさんの方がいらしていて、前の道には屋台のようなものも。

10:35開場、入ってみると普通の劇場で、客席は階段状、パイプ椅子に座布団、後方にカメラ。舞台、前方には薄いカーテン(スクリーン)、照明の加減もあって奥はよくみえません。11:02場内アナウンスがあり公演時間50分。下手から女の子がひとり…ここに至るまで「アリス」のお話しだと理解していませんでしたが(予習をサボりました…)、あれれ?と思っているとスクリーンには「Arice in〜」の文字…が崩れ「In wonderland」のタイトル。11:45終演。2/26「Dimension(日本女子体育大学)」。3/3「UP!(UCD11th)」に続いて3つ目の大学生によるダンス公演。

ネタバレBOX

1章からエンディングまで11章に分かれたパフォーマンス、衣装、美術、照明ともおとぎの国らしさにあふれ、よくここまでできるものだと感心(!)×10。原作は「鏡の国」とあわせて遥か昔に読んだだけで詳細は覚えておらず、ティム・バートン版の映像イメージが残っています。下手、大きな丸い時計、中央にかけてカラフルな図柄、上手には特大の「原作本」が開かれ、左ページには(英語)タイトル、作家名、chapter1、右ページには挿絵。なんとページをめくってアリスは本の中に消える。猫の眼がゆらりとページに映るシーンなど本格的。章ごとに衣装も振付も変え、とても楽しい舞台でした。

女性らしいしなやかさ、コミカルな動きとは違ったストリートダンス的な部分では、もっと直線的で猛々しさのようなもの(ここはぜひどや顔で)が表現できるといいなと思いました。

かかっていた曲は知らないものばかりでしたが、雰囲気を損なうことなく…個人的にはもう少し低音をきかせたほうが、とも(これはまったく好みのことなので)。衣装を揃えるのは大変だっただろうなと思いつつ、サスペンダーをしている/していない、の違いは何だったのかなと悩むのでした。

地図ではそうなっているけど、1号館「講堂」がよもやこの建物の中にあるとは考えられず、門横の方に聞く、確かにここ。ゆっくり階段を上がり2階、普通の教室…また階段を上がるとそこでした。初めてだと迷うのでチラシと目立つところに案内があるとよかったです。
You Tubeに過去公演の動画があるのでみてみます。今回のものもアップされる…?

当日は「個人情報保護士認定試験」があって、音漏れついて試験主催者側とやりとりがあったようですが、それは後になって知りました。
セルフポートレート

セルフポートレート

colorchild

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★

初見楽しめた。
楽しめた。まさに総天然色冒険活劇、だった。

悲しき天使

悲しき天使

SPECIAL BOX

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

初見
チラシを見る限り、なんだか重くてドロドロした、悲惨な物語かと思っていた。が、違った。何とも楽しめる舞台に仕上がっていた。もちろん悲惨さを強調する場面もあったが、うまい演出で誰でも楽しめるストーリー展開にしているのが見事。

殻とキミ

殻とキミ

劇団かさぶた

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/12 (木) ~ 2012/01/17 (火)公演終了

満足度★★★

イマイチ
ん~、好みではなかった。

異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】

異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました!
2本立てということでいろんな意味で興味ある公演でした。違ったタイプの2本だったので、最後まで飽きずに鑑賞できました。
『静かに殺したい』→主人公の連続殺人鬼が窮地に立たされ大慌てするという話。ドタバタした感じが最初は馴染めませんでしたが、大笑いしました。セリフに緩急があれば、殺人鬼の異常さやラストシーンも際立った気もします。でもまあ、コメディだからいいのかな?
『異性人』→面白い設定でした。役者さんそれぞれ合ったキャラがいい味でした。セリフのやりとりも面白かったし、小道具がまた笑えました。同性愛との誤解よりも、さらにシリアスな誤解がストーリーの終盤の鍵でしたね。信頼とか犠牲とか、いろいろ考えさせられました。

異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】

異性人/静かに殺したい【ご来場ありがとうございました!】

アガリスクエンターテイメント

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

初見
始めて見させて頂きました。静かに殺したいは、出演者の方も仰ってましたが、ジェットコースターのように本当にスピード感のある芝居。観てる側もそのスピードに乗って笑い続けられました。異性人は、アイデアがとても興味深くて、観ててフムフムと思うところが何度もありました。役者さんのエネルギーも伝わってきたし、とても満足してかえれました。

素晴らしい一日

素晴らしい一日

自転車キンクリーツカンパニー

駅前劇場(東京都)

2012/03/07 (水) ~ 2012/03/13 (火)公演終了

満足度★★★★

ロードムービー風な舞台
借金取り立ての一日の出来事なのに、深刻にならず見終わったあとになんかほのぼのした感じになる不思議でゆったりした、いい感じの力加減の舞台でした。
舞台セットが器用に出現して見ていて飽きない。

達者な女優さん達の中で黒一点(?)の内浦さんが、結構いい加減でデタラメな性格をしているだけど、あの行動力があるから、ついつい心開いてしまうんだろうなーと思わせるようなナイスな笑顔でした。
徐々に態度と表情が変わって行く伊勢さんの最後の笑顔も良かった。

うれしい悲鳴

うれしい悲鳴

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/03/03 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

大爆破の日に初めて。
3月11日の大爆破の日に初めてのひょっとこ体験でした。
群舞は、さながら魚群(泳ぐ魚)のごとく、舞台が一つの有機体としてとして感じられ、素晴らしいエネルギーと統率力(ネガではないです勿論)が感じられました。戯曲は綿密ながら、時間の往来が自由で、詩のようなリズミカルな大量の台詞。これらを実現する、動く身体としゃべる身体、強いからだ達が躍動していました。
「泳ぐ魚」というのはなんとも示唆的ワードで、統率がとれているものの、意思決定主体の見えない感じ、中心の不在を示しているようで、いかにも日本なのではないかと思えてきました。
主人公にあたる二人のエピソードから、「個」の存立、世界との関係性、いろんなことを考えながら、豊かな余韻を味わいました。
大爆破の日に初めて行って、これでお別れだなんて少し悲しいくらいです。新生「アマヤドリ」は別のコンセプトになるのでしょうかね。

プチフェニックス企画の「ほのお」公演、私としては、観ること出来て、貴重な言葉に触れたと、思います。機会を作って下さったことに感謝します。

豊かな観劇体験でした。素敵な時間を有難うございました

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

豊かな劣情の表現
両編を観ました。

男女編それぞれにスケベ心という共通のニュアンスはあるものの、
それぞれに違う引き出しの手法を駆使してのおもしろさがありました。

しかも、両作とも、作り手や役者たちの技量にがっつり支えられて。

たっぷりと楽しませていただきました。

ネタバレBOX

劇団の役者たちを男女にわけて
実力派の客演とともに
それぞれの良さを引き出す2作品、
客席のレイアウトが変わることひとつをとっても
作り手の両作品それぞれの本気が伺える。

「セイなる夜」編
シスターたちそれぞれの体験談のオムニバス的な部分もあるのですが
やわらかい物語の重なりが
単にそれぞれのエピソードを味わうにとどまらず
さらにふくよかな世界観で観る側を取り込んでいきます。
キャラクターの表見と本音の切り分けが
したたかに機能して・・・。
どこか女性たちそれぞれの、
その境地にいたるまでのオムニバス的な側面を持った
物語なのですが、
3組の女性たちの、表と裏を別の役者で演じ分ける仕掛けが
見事に機能していて。
重ねあわされた役者たちが醸し出す空気に
不要な重複がなく、
舞台上でひとりのキャラクターのすがたとして
とてもしなやかに機能していく。
見えない括り糸がしっかりと強度をもっているから
舞台上のキャラクターの内面が複数セットで演じられても
混沌とせず、
むしろ舞台の豊かさやふくらみが乗数でやってくる。

作品のメインディッシュであるそれぞれの
「ムラムラ」も、内に織り込まれる部分が
開かれあからさまにされているから
外連なくまっすぐに表現されて
違和感がまったくない。

そりゃ、隠されているから可笑しいこともあるけれど、
そういうことっていうのはあからさまにされると
下卑さが消え
さらに突き抜けて可笑しかったりもするわけで。
しかも、劣情の暴露大会というニュアンスではなく、
物語全体を包み込む時間や場所の世界観も
したたかに作りこまれていて。

2時間超えの上演時間も、
終わってみればあっという間、
作り手の仕掛けと役者たちの緻密なお芝居から
女性の業の質感にまで
取り込まれてしまいました。

「バットとボール」編

高校野球出場チームの宿舎を舞台に
ナインの劣情のありさまや
其々の性格、さらには驚くことに
彼らのどこかピュアな想いまでが
舞台上に浮かび上がっていきます。

二人の女優の空間への刺さり方がとてもよくて、
マネージャーと宿舎のおねえさんというイメージを紡ぐお芝居から
次第に彼女たちの内側を垣間見せるお芝居にシフトしていく
したたかさもあって。
その演技に引き出されるように
男子生徒たちの想いが照らし出され、さらに現わされて
絶妙なデフォルメとともに
舞台を錯綜していく。

しっかりとキャリアを持った役者たちは
もしかしたら自らの半分以下の齢を演じ手はいるのですが、
高校生より高校生の雰囲気を
観る側にがっつりと流し込んでいく。
見栄えをつくる上手さもあるのですが、
なにより、想いにしっかりと
年齢相応の浅はかさや薄っぺらさや
どこか真摯な想いまでが
彩り豊かに作りこまれていて。
演技が実際の高校生の雰囲気を乗り越えてイメージを生み、
その姿がとてつもなく可笑しい。

観ていて、作り手が役者を信じているなぁと思うのです。
物語の展開にも役者がそれぞれの色を作っていく余白が
しっかりと用意されていて。
役者たちも、キャラクターを物語を通して貫いていく。
いろんなうざさや、思い込みや、はみ出した感覚が
丸まって一つになるのではなく
それぞれにエッジをもって場に置かれ、観る側をさらに引き込んでくれる。
だから、ただのとほほなエピソードに陥ることなく、
その時間の瑞々しさすら感じることができるのです。

こちらも2時間をかなり超える上演時間だったのですが、
その時間をまったく感じませんでした。
アンラッキー★ツイスターズ

アンラッキー★ツイスターズ

.comet <ドットコメット>

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/03/08 (木) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★

巧みな構成だったけど…
複雑な話、二チームそれぞれのつながりが見事でした。よくここまで構成出来るなと素直に思った。
後半に向けてすべてがつながってくる気持ちよさには鳥肌が立ちました
ただそれだけに前半の伏線貼ってますよ感と話がいろんな方向に飛んでく感が凄かった(前評判で構成がすごいと聞いていたのもあったけど)
もっと驚きたかったし感動もしたかった。

あとはシステムや演技に無理やり感があった。
キャラにとってつけた感があったし、いくらお芝居でもそうはいかんだろとツッコミを入れてしまった

主役の人の演技はキャラとも合っててかっこよかった。そこは本当に満足

レシピエント

レシピエント

ドリームプラス株式会社

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

腎臓移植から性格が「おたく」化したヤクザ、”披移植者”の物語。G2演出にサトエリ好演!!
大事故の際、腎臓移植を受けてから性格が「おたく」化したヤクザ。
その性格は、腎臓の元の持ち主、そのままだった。

「目が不自由なだけでなく人工透析までしている女性」を演じる
サトエリの好演が光っている。
今回、初主演(意外!)というが、目が見えない演技、というだけでなく、
その視線と態度の「力強さ」が女性の生い立ちまでを感じさせて、凄い。

また、若者中心の役者の中では、最年長になる三上さん(解散した劇団M.O.P元所属)
も安定した演技で好演されてました。

重いテーマを扱いながらも、軽い笑いを随所にはさんで、
観やすくしている点で、脚本はうまいと思う。

ただし、本作に限らず最近の作品において、物語の単純化に役立つのであろう、
ヤクザ、不良、オタク、アイドルなどの安易な人物設定にはそろそろ飽きてきましたが。

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題 Ver.311<公演終了しました。ありがとうございました!>

日本の問題

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/03/06 (火) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

3月6日(火)S
誰が何と言おうとこの企画を立ち上げ、実行した関係者に敬意を表します。

『THE BEE』English Version ワールドツアー

『THE BEE』English Version ワールドツアー

東京芸術劇場

水天宮ピット・大スタジオ(東京都)

2012/02/24 (金) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

3月3日(土)S
日本版も観劇予定なので見比べてみる。英語版はキャストが好みではなかったから。

青春の墓標 ~盗まれた革命~

青春の墓標 ~盗まれた革命~

オフィス再生

APOCシアター(東京都)

2012/03/10 (土) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

あのころも今も変わらない絶望
千歳船橋の駅から1分、1階がカフェスペースで、2階が劇場という空間で
役者さんが立ち上げたと言う一軒家カフェシアターはとても快適だった。

今の若い人が感情移入するには難しい時代背景にも関わらず、出演者が豊かに共鳴しているのが伝わって来て「僕が死んだら」「私が死んだら」という悲痛な、切実な叫びに泣けてしまった。
なぜならそれは仮定の話ではなく本当に自ら命を断ってしまった人の声であり、「死んでも変わらない」ことを知ってしまった絶望の果ての死だから。


ネタバレBOX

普通のカフェに入って二階へ案内されたら、そこは劇場だったという感じ。
座布団付きパイプ椅子が40個ほどだろうか。
客席と同じ高さの舞台中央にパイプのごついやぐらが組んであり、ヘルメットがかかっている。
上手と下手にはそれぞれ小さいテーブルとライト。
バックの白い布のスクリーンには、何か文章がびっしり書かれている。
カルメンマキの「時には母のない子のように」や
井上陽水の「傘がない」などが流れている。

舞台は、基本的にテーブルの女性2人が本を読み、
他の4人がそこからインスピレーションされた台詞と動きを繰り広げる。
やぐらの上の武士は赤い糸の束を握っており、その先は
倒れている男性の衣装につながっている。
書物=思想に操られる哀れな「操り人形」の悲劇が連鎖して行くのを見せる。

樺美智子の死に影響された奥浩平が「青春の墓標」を残して自殺、
その「青春の墓標」から強い影響を受けた高野悦子が鉄道自殺して「二十歳の原点」を遺す。
「青春の墓標」が読まれ、やがてそこに「二十歳の原点」が呼応していく。

途中三島由紀夫の「盾の会」の「檄」が再現されたが、
その演説の間の操り人形の剣の舞い(?)が少し中途半端で残念だった。
台詞に迫力があっただけに、時代を映す出来事として挿入するならば
演出にも力強さが欲しい気がした。
それにしてもあの「檄」をよく覚えたなあと感心してしまった。
中盤にメリハリがついたのは確か。

懐中電灯でバックの白い布に書かれた文字を照らしながら読むところなど演出の工夫があって面白かった。
本のページを破って操り人形の亡骸を覆うところも良かったが、
若干長くて間延びした感があり、残念。

やぐらの上の武士、「檄」の鶴見直斗さんに華があり、
本を読んだあべあゆみさんに安定感があってバランスが良い。








ロマンサー-夜明峠編-

ロマンサー-夜明峠編-

モダンスイマーズ

シアタートラム(東京都)

2012/02/23 (木) ~ 2012/03/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

意外な題材!人を喰らう大熊を退治せんとするマタギの一行と、虐げられてきた家族、の物語。
チラシの都会的?な印象とは正反対、マタギの話、
という時点でまず驚きました。

里を襲い村人を何人も食った巨大な熊を追い、
マタギと犠牲者の夫たちは、熊狩りの宿にするため、
山奥の家を訪ねると、そこには、
里を追われて暮らす母と3人の子が居り、
彼らは納屋を借りて暮らし始めたが…。

人間たちの(特に日本人)の持つ偏見、差別、対立を描きつつ、
話の進行にしたがって、徐々に分かり合ってくる道も示しながらも、
終盤では急展開。
熊が人間を襲うことなど、個々の人間にとっては極めて大きな出来事も、
おきていることはすべて自然の一部に過ぎない…。

客演の石田えりさんには、女性の包容力(女としても母としても)
というイメージが強いのですが、本作品ではそれをベースに、
さらに女の情念とのようなものも感じます。

全編を通じて感じる緊張感、ラストの演出は、さすが。
やっぱり芝居はいいなと思わせる、演劇でしか味わえない感動でした。

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