
働く妻の休日
演劇ユニットレッドカンパニー
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
ある意味
大家族!になるのですかね!?
兄弟愛溢れる関係性はよかったです。
ただ、笑い(ネタ)ありきな脚本に感じられた部分があったのは残念でした。たぶん、それが不自然(上司の描き方など)に感じた要因だったのかもしれないですね!?
あと、タイトルもいまひとつしっくりこなかったです。

ウェディング葬送曲
劇屋いっぷく堂
テアトルBONBON(東京都)
2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
2本分に近い内容を1本に凝縮
笑いと涙に社会問題までバランス良く配し、場合によっては2本分にも相当するストーリーを、2家族の出ハケも含めて緻密に組んだ構成が見事。
また、あれこれはり巡らせた伏線とその回収が上手く、圭が隼人を理解して受け入れて行くことの表現もイイ。
一部重たい部分があったり、若干盛り込み過ぎな感があったりするが、そこは片目をつぶって見逃そう。(笑)

厨
演劇企画集団LondonPANDA
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった。
イタイ人たちの物語だが他人事に思えなくてヒリヒリした。
自分には馴染みの無い世界で細かい設定とか良く分からなかったが、勧誘される場面とかリアルな描写で良かった。

闇言
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった。
2人の作家が2話ずつ書いているのに、それぞれ少し繋がっているのが面白かった。
笑いから恐怖の落差が良かった。
会場の雰囲気も良かった。

マームと誰かさん・ひとりめ 大谷能生さん(音楽家)とジプシー
マームとジプシー
SNAC(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/13 (日)公演終了

五月花形歌舞伎
松竹
新橋演舞場(東京都)
2012/05/01 (火) ~ 2012/05/25 (金)公演終了
満足度★★★
『椿説弓張月』鑑賞
三島由紀夫が書き、初演時は演出も手掛けた歌舞伎作品で、想像していたよりもエンターテインメント性に富んでいて、予習せずに観たため物語は良く分からない箇所もありましたが、楽しめる内容でした。
上の巻は前半は義太夫で進行する物語で様式美が際立っていました。後半は立ち回りで、敵にやられ自害した息子の介錯をするのに悩む父の葛藤を描いていたりと、歌舞伎の色々な魅力が表現されていました。
中の巻は客席の照明がほぼ完全に落とされた暗い中で為朝の見る夢が幻想的に描かれた後に、肥後の国で昔の妻と偶然出会い、船に乗って旅立つ物語で、嵐に巻き込まれる場面では、セリや回り舞台、巨大な大道具・小道具を用いたスペクタクルな演出でエキサイティングでした。
下の巻は琉球が舞台で、子役の可愛らしい演技が場を和ませ、家族の悲しい再会が描かれていました。最後の白馬で颯爽と立ち去る為朝の姿が凛々しかったです。
物語の骨格は複雑ではないのですが、必要以上に長く感じられる場面が多く、テンポが悪く分かりにくくなっていると思いました。附打の入るタイミングが微妙に嵌っていなくて、見得を切る時や立ち回りの時に、もどかしさを感じました。
裏切り者の男が腰元達にリンチのように痛めつけられる場面や、海で流された夫婦が自害する場面では歌舞伎らしからぬリアルな血糊を使っていておぞましかったのですが、三島由紀夫が様式化された歌舞伎の表現において血の表現にこだわったのが想像出来て、興味深かったです。

軍鶏307・改訂版
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
絶賛!!
以前からフライヤーや公演情報はチェックしていたのですが、なかなか機会が無かった 桟敷童子 さん。。
papasanのなりの勝手なイメージを作っていたんですが・・・ イメージ通りの、いやいや それ以上の 素晴らしいお芝居でした!!!!!
2007年に初演されていますが 改訂版 としての舞台、堪能してまいりました。
戦後の九州・長崎を舞台に、戦争で愛する者・大切な人を失ってしまった者達 特に女性にスポットをあてて絶望、悲しみ、そして希望を描いた 感動目いっぱいな作品でした。
開演前の受付から誘導と出演もする劇団員さんたちがやっていましたが、きびきびした対応にまず好感もてました。
そして、当日パンフに書いてあったのですが、小屋入りしてから10日も舞台美術をつくり込んでいるという 素晴らしいセット。
いまどきの劇場を借りて1週間のスケジュールでは考えられないやり方ですよね。。
衣装も細部にまで凝ったものだったし、"こだわり"が伝わってきました!!
ストーリーも きっちりとした 芯のある物語、キャストの演技もハイレベルなものだと思います。
久しぶりに 本格的・正統派の お芝居を観たきがしました。
タイトルの『軍鶏・307』 も後半 その意味がわかるのですが、そのあたりから 胸がキュンとしめつけられるような感じです!!
前半・後半で一部キャストを入れ替えた2ヴァージョンでの公演とのことだけど、「もう一度行きたいな」 と感じさせられるものでした。

東京バンビ『他人の確率』御来場ありがとうございました!次回は10月!お待ちしております!
元東京バンビ
OFF OFFシアター(東京都)
2012/05/04 (金) ~ 2012/05/15 (火)公演終了
満足度★★★
おもしろかった!! けど・・・
昨年、はじめて観た「ピクルス」がめっちゃ面白かったので、期待して行ってきました☆
海辺にある 同性愛者のオーナーが経営する ゲストハウス を舞台に繰り広げられるワンシチュエーションのコメディ でした。
そこに集う ゲイ、レズビアン(ビアンが大事だそうです!) に加え 集まってくる面々は 皆、いろいろな事情を持った者ばかり・・・
スピーディーな展開が持ち味な 劇団さんですが、言葉のやりとりがぽんぽんと弾むように交わされていきます。
キャストさんたちも キャラもたっていたし、個性も出ていたと思います。
上演時間90分も ちょうど良い感じでした!!
東京バンビ ますます好きになっちゃいましたよ。 ただ・・・ ちょっと小ネタやボケX突っ込み が多すぎたような印象もすこし・・・
全部が爆笑なら 気にならないのだろうけど、滑るようなネタが多いと 作品全体のクオリティも 下がった印象につながりかねませんからね。。
また、登場するキャラも多くて、90分の時間では、とおりいっぺん的になってしまった感も残ったのかなぁ・・・
でも、今回は 初・東京バンビ のツレと観劇したのだけど 「とってもおもしろかった!!」 との事なので
よかったのでしょう!!
そういえば稲葉くんの前説も 滑ってたなぁ。。

厨
演劇企画集団LondonPANDA
インディペンデントシアターOji(東京都)
2012/05/10 (木) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
小劇場ならでは
正直言ってあの手の人間は嫌いだ。観ていて嫌になる二人の男、芝居は上手いが生理的に嫌いなものは嫌いだ。これは外したかも!?と困惑。途中から話の展開がどうなっていくかわかってしまったし、これではつまらない。そう思った。なのに、どういうわけか後半、“お前らなんとかしろよ”と思った男達を“このままでもいいかな!?”なんて優しい目で見ている自分がいた。話は見応えのあるものに変わってしまった!!有りがちな話を上手く持っていった作者と役者の勝ち。
作り過ぎない芝居も見近過ぎて、怖い気がする。小劇場ならではの作品だと思う。

正しい大学生活のおくり方
宮城大学 演劇集団Arco iris
宮城大学・大和キャンパス(宮城県)
2012/04/13 (金) ~ 2012/04/15 (日)公演終了

試演会 vol.02
C.T.T.sendai
せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)
2012/04/06 (金) ~ 2012/04/07 (土)公演終了

勃発
東北大学学友会演劇部
東北大学・片平キャンパス(宮城県)
2012/04/21 (土) ~ 2012/04/29 (日)公演終了

首無し乙女は万事快調と笑ふ!
ポップンマッシュルームチキン野郎
サンモールスタジオ(東京都)
2012/05/12 (土) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★
見事な世界観
ちょと、付いていけないなぁ~という感想の前説。だったが、幕が開いてみればシニカルな笑いで誘っておいて、そのまま一気に引き込まれた。一見ハチャメチャな感じだが、ちゃんと最後までブレることなく演出されている。ま、多少の癖はあるが、好きな人には大ウケするテイストが魅力だ。

スパイス刑事【ポストパフォーマンストーク開催決定!】
Andem
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2012/05/09 (水) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★
目の保養
辛口のコメントが多いような気がしますが、個人的には、肩肘張らず楽しく観る事が出来ました。役者さん達の演技力に関しては、まだまだかな・・と言った感じはありますが、一生懸命さは伝わってきました。それに、イケメンさん達で目の保養が出来て良かったです。

No.346 勅使川原三郎 ヴォックス・クラマンティス ヤーン=エイク・トゥルヴェ
KARAS
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2012/05/05 (土) ~ 2012/05/05 (土)公演終了

THE BEE Japanese Version
NODA・MAP
水天宮ピット・大スタジオ(東京都)
2012/04/25 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
ズーズー ズーズー
2009年の『パイパー』ときは観劇前日に妊娠6ヶ月が明らかになり、2012年の今回は先週離婚協議中の発表がありました。舞台に合わせてのマスコミ報道、色々あります宮沢りえさんでした。

軍鶏307・改訂版
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしかったです
戦争が終わり、せっかく生き残れたのに、手放しで喜べない人々の葛藤と、襲いかかる現実。『生きる』だけでも戦いであるが、懸命に生きる人々の希望や、見えない絆が、素晴らしかったです。
雨なのに、公演前なのに、衣装着た役者さん方がお出迎えして下さり、爽やかにテキハ゜キと劇場案内で、とても感じ良かったです。公演前の役者さん方に申し訳ないと思いつつ、なんだかワクワクしちゃいました。場内に入って、さらにワクワクしちゃう美術の素晴らしさに、期待も膨らみます。作品も期待以上の素晴らしさで大満足でした。美術の素晴らしさは、天下一品!なんてったって、場面転換もスムーズで、雨も降っちゃうし、拘りの色使いや質感、素晴らしかったです。バックステージツアーの日でしたので、公演終了後、舞台に上がり、美術を間近に見れ、2階に上がる事もできます。全て劇団の手作りと聞いて、驚嘆するばかりです。

メリー・ウィドウ
シアター・ゼロ
たましんRISURUホール(立川市市民会館)(東京都)
2012/05/04 (金) ~ 2012/05/06 (日)公演終了
満足度★★
第1幕で退散
あの竜巻の被害が出た日、立川まで遠征して、オペレッタ鑑賞に。
こちらも、中央線が一時ストップしたりがあったものの、
大きな混乱も無く開演。
ところが、正直言って、「ヘタ」だった・・・。
日本人演奏家による簡易な形式のオペラ上演は、
時としてこういうこともあるものの、
最近は派手さはなくとも充実したアンサンブルが聴ける団体も増え、
数日前に観て「結構良かったよ」という情報も聞いていたのだが。
皆さん、小粒(見かけでなく歌手として)で、
中には音程のかなり怪しい人もいて、
したがって重唱になると、何とも濁ったハーモニーになってしまう。
それから、器楽陣は、ピアノ、ヴァイオリン、フルートという編成で、
これでは当然、高音部が厚くなり、しかしこれが良い効果を出しているとは言えなかった(上手い人が担当していたらどうだったのか?)。
一方、中低音域はピアノしか出せないので手薄になる。
この編成自体が私には疑問を感じさせるものであったが、
奏者の技量についても、残念ながらこちらも、イマイチであった。
そんなわけで、私は第1幕が終わった段階で退散。
もっとも、知人が何人かいて、この人たちは最後まで観て行って、
「結構面白かった」などと言っているので、私が厳し過ぎるのかな?

闇言
JACROW
ギャラリーLE DECO(東京都)
2012/05/08 (火) ~ 2012/05/13 (日)公演終了
満足度★★★★
強烈なブラックユーモア
4話のオムニバスながら、全く別の話の並列ではなく、
多少とも登場人物やテーマで関連性のある話が並んだ。
さて、この芝居、相当毒があるというか、
かなり強烈なブラック・ユーモアである。
もっと端的に言えば、とにかく「エロ・グロ」が多い…というかテーマか?
しかも、演劇としてはちょっときつい・・・。
しかし、単なる興味本位的なものではなく、
ある意味、人間の嫌らしさ、狡猾さなど、
人間誰しも深層にあるであろう「エロ・グロ」であって、
好みは分かれるであろうが、私は芸術として成立しているのではないか、
と思った。
そういえば、似たようなことは、
角角ストロガのフさんの「昆虫美学」
でも書いたような気がするが、
「昆虫」の方が、より深層心理的なものに迫っていて、
真面目さがある(だから余計に重く感じられる)一方、
こちらは、やっぱりベースは「ブラック・ユーモア」なんだろうと思う。
もちろん、きつ過ぎて、笑うよりはひきつったり、
目をそむけたくなるシーンも一度ならずありましたけど・・・。
(以下ちょっとネタバレ)

軍鶏307・改訂版
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2012/05/11 (金) ~ 2012/05/28 (月)公演終了
満足度★★★★
気迫あふれる公演…ただ台本には疑問も
以前見た「蟹」があまりに素晴らしく、今回も期待して行きました。
結論からいえば、今回も気迫が伝わってくる上演で、
また、今回も役者自身が衣装を付けたまま、
受付や会場案内等も親切にこなすシステムでした。
冒頭のコーラスも斉唱(ユニゾン)ながら声が揃っているし、
手抜かりはない。舞台装置が凝っていて素晴らしいのも相変わらず。
話は、先の大戦の、戦中から戦後の混乱期の話。
ただ、話の、特に前半部にはちょっと疑問が。
(以下ネタバレ)