最新の観てきた!クチコミ一覧

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光の帝国

光の帝国

teamりんくす

しもきた空間リバティ(東京都)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

遅ればせながら・・・
とても温かいお話で、あっという間に終わってしまいました。teamりんくすさんのお芝居を見て原作も読んでみたくなりました!

海賊

海賊

Kバレエカンパニー

東京文化会館 大ホール(東京都)

2012/06/14 (木) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

くまてつも踊るし、全体的レベル高い
くまてつもかなりの出演時間があり、今まで見たKバレエの中でもっとも本いきの踊りが見られて満足な内容でした。

くまてつ独特の、ふわりと浮くような跳躍があるのですが、空中に静止するようなその技術は他の男性ダンサーにも受け継がれてるなと感じました。
皆ジャンプが高いですし、ドタバタと音がしません。

後半、いろんなダンサーのソロが圧巻で、ストーリーより技術面で満喫できます。
一部、3人の女性ダンサーのソロが続いたのですが、かたくてちょっとソロにはまだ厳しいんじゃないかと思われ、3人で踊ったほうが映えました。
そこだけはKバレエの発表会的な部分が感じられ、観客からも拍手に困った、というような意見が聞かれました。

雷神ウツボ

雷神ウツボ

ひげ太夫

Geki地下Liberty(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

下北で組体操!
組体操をふんだんにちりばめてストーリーを展開していく女性のみの劇団です。
効果音や背景も役者の体で表現しているので、ストーリーはシンプルでとてもわかりやすいのですが、いつも見終わった後の充実感がたっぷりのお芝居!

今回は、下北沢初公演&人気作の再演ということでいつも以上に熱気がありました!!
今回はリピーター割もあるそうで、初リピートしてみようと思います!

ネタバレBOX

終演後、アフター組体操というパフォーマンスがあり、ここだけは写真OKでしたので撮りまくりました!
結構まわりの方もたくさん撮っていたし、役者さんたちも劇中と違い自由に組んでいる姿が素敵でした!
黒蜥蜴

黒蜥蜴

明治座

明治座(東京都)

2012/06/01 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★

2時間ドラマの舞台化
出演者も衣装も装置も豪華だが、2時間ドラマを劇場版にしただけ、としか言いようがない。

途中に2回、30分休憩があるので、お年寄りの余暇にはもってこい。
お弁当を食べたり、かなりのひまつぶしにはなる。
これが奥様向けの明治座なんだな、という感じ。

空席が目立ちました。
演劇に目が肥えてる人には向かないかも。

ゆとりカレー

ゆとりカレー

KAMELEON

アトリエ劇研(京都府)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

ゆとりカレー
間違いなく、この次を担う20代前半の関西劇団では劇団しようよと並ぶ注目の劇団。ですが今回はちょっとのれませんでした。①戯曲がよくわからない②よさこいソーランのようなダンスがわからない③音楽がわからない④広い舞台を活かしていない⑤台詞をしゃべらされている⑥遊んでいない。キラキラしたセンスは間違いなく武器だと思います。次回、遊びきってください、そして遊ばせてください。戯曲、書いてみてはどうですか?期待で星4。

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)

15 Minutes Made Volume11(ご来場ありがとうございました!!)

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2012/06/07 (木) ~ 2012/06/11 (月)公演終了

満足度★★★★

得した気分でした。
それぞれ15分づつしかやらないので、好きな劇団はすこし物足りないような気もするけど、気に入らない劇がほどほどのところで終るのはいい。

それから、初見でも6つやるなかに一つでも面白いのがあればあまりガッカリせず帰れるのもいい。笑

はじめての劇団がほとんどだったので、発掘できたと思います。

6つのうち4つ気に入ったので、大満足でした。

たった15分だけど、それぞれの色があってよかった。

淋しいマグネット

淋しいマグネット

ワタナベエンターテインメント

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/04/08 (日) ~ 2012/04/28 (土)公演終了

D-Stage 淋しいマグネット
とても長いので興味のある方だけどうぞ

ネタバレBOX

D-Stage 淋しいマグネット Team:White



上映時間そこそこあるのに、気が付いたら休憩で。
…嗚呼、引き込まれてたんだなぁ。と。
そして見終わった後に残る疲労感ともやもや感。笑





ストーリー自体、というのか、お話は短かったなぁ。
短編小説を読んだ気分。


4人の登場人物の感情が複雑に絡んだ、4人の関係が少しずつ変わった人生における分岐点を切り取って過去と現在を行き来しながら一人の青年の死について触れる話。
…かなぁ。



「複雑」という単語を使ったけれど、それは互いの思念の話で。
物事の結果を引き起こした原因は、それは実はどれも「単純」なことだったんじゃないのかと。

ストーリーが、いわゆる「このお話の結末は、観てくださったお客様の心の中に。」というタイプなのでね。
十人十色の解釈があると思います。



私が今回観たTEAM:Whiteのメンバーが作り上げた役も、他のチームが演じたらまた違ったキャラクターとして映るんだろうなぁ、と。




瀬戸君:リューベン
ハマり役…ってか、演技が上手すぎて気持ち悪くて怖かった。
私が良い思い出が無いタイプの人間の役を演じていたんだけれど…彼の仕草に嫌悪して、表情に身震いした。
ソフトマッチョなボディーにベイビィフェイスと、ギャップ萌えに本体はとっても大好きな役者さんなんだけれどねぇ。笑
何でもない、笑い方、に、恐怖心を覚えるというか。
崖から飛び降りるシーンの狂った様相は、見事の一言…かなぁ。
落ちるぎりぎり、に…笑ったように見えたのは、本当に笑っていたからとかじゃなく、彼が作ったリューベンは飛び降りることを自ら望んだんだと思わせてくれたからだと思う。
望んだものを手に入れるための方法を見つけて一歩踏み出す。
その選択肢に何の疑いも持たずに、狂っている事実に気を留めることなんてまるで無い。
彼にとってのその行動は、自分にとってのつらい現実からの逃避ではなく、現状を己の望んだ方向へと転換させる為の希望の一歩…だったんだろうなぁ。
考えに考えた末に見つけた解決方法、ではなく、彼の思考回路が素直に導き出したもの、かな。
悲しい、哀しい答えだけれど。
もっと別の世界に触れていたら、もっと別の選択肢もあったんだと思う。
けれど、彼は後悔も悲嘆もしていない…んじゃないかなぁ…とか。
狂っていた。と一言で片付けられない情緒の持ち主ではあった事を差し引いても。
彼の全てを理解しきるにはそのときの彼らには不可能だったんだろうね。
だから嫌悪もしたし、距離も置いた。
自分とは、自分たちとは違う「異質なもの」として扱った。
そのくせ、自分の作った物語を語るときの表情はまるで無邪気な子供で、彼の持つ独特の世界は他人には無い不思議さを魅力に彼らを引き付けた。
自分の心を言葉にした彼の物語を彼が彼自身の口で語るときは、話し方から、何から、たどたどしい言葉遣いと動きから一転して、小さな子供が自分の夢の中の話を自分の夢の中でおしゃべりしてるみたいな自由さがそこにはあって。
瀬戸君の滑らかな語り口調に紡がれる物語の中で、リューベンは空を泳ぐみたいに自由に見えた。
…うん、長いね^^;


ゴンゾがリューベンに惹かれたように、私も彼の魅力に引き付けられました。




柳下君:シオン
最初見たとき誰かとwww
おぃおぃ記憶の中の彼ともフライヤーの写真とも完全に別人ですけどwww
役者の役作りへの根性パネェ。
これで次はタンブリングするんだもんねぇ…がんばれー…。
一回、は…観に行きたいなぁ。
前回の舞台タンブも面白かったし。
スダマサ観るつもりでアンサンブルに惚れて帰ってくるっていう安定の自分ね。笑

また脱線した^^;

えーと、シオン。

一番人間らしい人間、って印象でした。4人の中で。

だから一人だけ結婚できたんだろうなぁ。

女を見る目があるかどうかは別として。

そして大変ながらも堅実な仕事に就いて多くの人とかかわりながら生活しているって辺りが人として結構人間出来てるタイプなのかも、と。

その人当たりの良さが誰か一人に気持ちを集中させることができない要因の一つだったのかもしれない。

考えが足りない。ってゴンゾ?かな、そんなような言葉を言っていたし、幼少期からの彼のポジションは馬鹿にされる役で。

リューベンとはまた違った次元で、彼もまた自分の感情に素直なんだろうなぁ、とか。

そんなんで、結局のトコロ。シオンが崖から落ちる理由を作った言葉を彼に言ったのはシオンだったのかな…。

空の庭は、リューベンが3人と出会う前に作った話だったけれど、空中庭園を壊す最後の石を投げたのが「肉屋の父親」ではあったけれど、それを演じていたのはシオン役の柳下君で。

暗喩として…かなぁ、と。

いかにもイメージとしての「地方の第一次産業系中小企業の社長」って姿を表現してくれてた…気がする。

大人のときと、幼年期のときのちょっとノロマな鈍いタイプの人間って言う、「わかりやすい」表現が好き。

今まで高校生役とか実年齢よりもちょっと若い~…って姿しか知らなかったから、シオンで観られてよかった。




ちなみに私が観た回で食べてた寿司ネタはおそらく玉子と赤身マグロでした ←




橋本君:トオル

えー…こんなに演技上手かったっけ?←

第一声から大変失礼かましましたが、…吃驚した。

前にちゃんと観てたのがオーズだったから?かな。

なんだろう…立ち位置的には二枚目優男って要素が入ってるのかなぁ…。

最初観た時には立ち姿に荒木様かと思っちゃった。(同じ役なんだね。)

一見クールなホワイトカラーなんだけれど、実のところ激情型。

その片鱗は少年から青年への過渡期に見せたゴンゾへの執着心ゆえの…例のシーンかしらん。

あれ、他の色だとまたちょっと違った感じに演じてくれたらしい。

Whiteは…ある意味一番ガチに見えるカンジなのかなぁ。友人の感想聞くところによると。

ゴンゾには混乱と戸惑い、トオルには小さな達成感と、同時に、同じだけの小さな後悔がきっと胸の内に。

きっと誤魔化すことも出来たんだろうけれど、トオルの表情にゴンゾは何も言えなくなったんじゃないかって。

だからあの後、トオルが自分から誤魔化した。

ゴンゾのことをずっと見てきた彼だからこそ、困らせた、戸惑わせた、と彼に対してマイナスの感情を抱いたから。

受け入れられるとは思っていなかっただろうけれど、あのシーンで気持ちにけりをつける…つもりだったのかな。

結局はずるずると続いてしまっていたように見えたけれど。

大人になってからの、ゴンゾへの怒鳴り声での心情の吐露は、まだこうして自分を否定するのかと、苛立ち、と、それ以上に悲しかったからこそ声を荒げていたんだと思う。

苛立ちの矛先は、死して尚もゴンゾの心に(自分の求めたその場所に)居座り続けるリューベンへも向かっていたんだろうな。

彼の才能を認めていると言った、トオルの気持ちは未だにどちらなのか判断付かないけれど。



公開稽古のプレスへの発言は「ナチュラルな感じ」だそうです。笑




碓井君:ゴンゾ
うーわぁー…一番解り易くて一番謎!笑

トオルにとっての「唯一」だった存在は、リューベンと出会うことで、出会わなければまるで想像も付かなかっただろう未来に。

きっと、ゴンゾの時間はリューベンが死んだときに止まっちゃったか、時計の歯車が壊れちゃったんだろうな、と。

一番考察したいけど、

友人の発言読んで、それから頭が回らなくなったので終了。

…書いちゃ駄目かもと思いつつ、書く。

もし、柳がリューベンだったら、誰がゴンゾを演じても、ゴンゾはきっとあの崖から飛び降りたと思う。




シリアス舞台苦手なんだけどなぁ^^;

楽し~…くはなかったが、面白かったです、淋マグ。



タイトルの意味、飛べないフラミンゴのモチーフをつけた機会で花びらを飛ばせたということ、マリオネット。

深いなー…と。

いくらでも書けそう、感想。



リューベンの書いた物語は自己の投影だったのかな。

肉屋の娘が彼だったとしたら、金を生み出す魔法は事実だった一時の夢で。

彼の心が人と少し違っていたこと、足を引きずるような歩き方であったこと、それが父親が全ての原因ではなかったように、と、せめて思う。

物語の中で、マグネットを壊したリューベンは、「淋しい」という言葉だけでなく、「壊れた」という単語を使っていたってことは、自分のコト解ってたのかなー…とか。

駄目だーリューベン好きになってるー…ゴンゾー一緒に飲もうー!←



アンサンブルのクラシック…じゃないな、コンテンポラリーバレエが素敵過ぎて^q^

ポアント履いてたし、モダンではないと思ったけど、括りってコンテンポラリーで良いのかなあのダンス。


淋しいマグネットPurples


紫チームに少し。



荒木様…

この人は見てくれがキレイすぎるのが卑怯だ。笑

例のシーンは、ちょっとふざけたカンジに…いかにも「お酒に酔って」ってふうに演じてました。

このほうがごまかし効くよね。…ただ、その後の表情がちゃんと見られなかった席だったので、どこまでどう考えてトオルがそうしたのかは解らないまま。

自分の気持ちへの訣別の儀式としては成功だったのかな。

大人になってからの再開で、ゴンゾに怒鳴るところはたぁとほど執着による憎悪、っていうふうには見えなかった、から。

早口で怒鳴っても台詞がちゃんと聞き取れるのがさっす~☆だったねぇ…。

アメリカ観に行けば良かったと今更ちょみっと後悔。



遠藤君…

私の感じ方だけど、碓井君とあんまり差が見つからなかったなぁ…それは別に悪いことでもなんでもないんだけれど。

役のせいかなー痩せた?肌荒れも…嗚呼うん、この舞台迎えるにあたってかなり悩んだんだろうなぁ、と。

大人になってからの3人がシオンの作ったサプライズ前にして放すところの言い回しが、何となくだけれど碓井君のゴンゾよりも聞いてて腹立った。

現実を受け入れずに大人になりきれない部分…の露出の仕方が荒っぽく出てて、自分がトオルだったらぶん殴ってるだろうなぁ。

シオンの「お前最低だな」に同意した。

しかし、シオンに向かって落とした500円玉が意外にも転がっちゃって、焦って足でふんづけたところはつい笑ってしまいました。笑



阿久津…

凄い。の、一言。

正直なこと言うと、紫観る前に白で瀬戸君のリューベン観てたからさ。

阿久津どんなもんじゃい。と少々舐めてかかってましたー…ぃゃ、負けず劣らず、しっかり、役者だった。

少年探偵団の阿久津は好きだったけど、忍ミュの久々知は私の好きなカンジではなかったので、キャラに合う合わないで違ってくるのかなぁ…と思っていたら、そうじゃなかった。

阿久津観てて初めて「綺麗」とか「美しい」って形容詞で見られた気がする。

瀬戸君ほど儚げな印象とかなかったけど、彼のリューベンが「白」で無垢故の危なげな幼さがあったとしたら、阿久津のリューベンは「紫」の不思議な魅力…言葉にできない何かでもって人の視線を集める、そんなカンジ。

本人見てると役作りに苦労している感は無いんだけれど、相当悩んだんだろうなぁ、と。

あのコの(人見知りはしても、ちょっと変わったところで)物おじしない性格が、良い方向に働いて、経験の少なさを補って瀬戸君とは違うリューベンを作り上げられたんだろうなぁ、と。

不完全さが生んだ空白を見る側が無意識に埋めようとして舞台を食い入るようにみせてくれたのかもしれない、なんてちょっと考えてみたり。

次の主演舞台に期待が高まります。



陳ちゃん…

お疲れーマジお疲れ様でした。

久しぶりのDステだもんねぇ…エンター様やりながらって相当ハードだったよなぁ…

特撮ってただでさえ撮影スケ厳しいらしいのにね^^;

だからか痩せてたねぇ…シオンの身体とシャープになっちゃったお顔との差が…ゴメンちょっと違和感だった。

トモ君が丸に近い顔に対して、陳ちゃん面長さんだもんねぇ…そして子供衣装うの似合わなさ。笑

陳ちゃん、ブログで毎日毎日を大切に1日1日の公演を楽しみたい…というような事を書いてて、板に立つ姿と、カテコでの立ち姿に「嗚呼このコは本当に板の上で生きているコなんだなぁ」と思わされてきました。

ブログ、ね。

かなり鬱ってたよねぇ…やりにくかった、わけではないんだろうけれど、難しかったんだろうな。

演技に対してどこまでも真摯で真剣なコだから。

悩めば悩むほどにドツボで、一つ光が見えてもまた一つ別の闇が生まれて、そんな葛藤を続けて続けて~…の、役作りだったんだろうなぁ、と。

同じ役を別の人が演じる。自分と同じセリフを自分じゃない人が同じ名前の役で口にする。

勉強になることも多かったんだろうけど、それ以上に「自分が演じることの意味」とか、そういうのを見つけるのに苦労したんだろうなぁ…と。

忍ミュのときも、再演ってことでかなり悩んだっぽいもんねぇ…。

でも、カテコの拍手が全ての答えだと思うので、ね。


外国文学ゆえの感覚の際で理解できないユーモアの部分はあったけれど、ストーリー、面白かったです。


源氏物語×大黒摩季songs

源氏物語×大黒摩季songs

ドリームプラス株式会社

天王洲 銀河劇場(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

源氏物語×大黒摩季songs~ボクは十二単に恋をする
天王洲銀河劇場
約2時間の舞台で中10分休憩。

5/15(火) 19:00の回
ゲストは日替わりです。

駅近の劇場なので、雨降りな今日みたいな日は助かります。
モノレールの駅からだと直結^^


あらすじ聞いて、全然ストーリー想像つかなかったんだけど…おぉ…あんな風に上手くまとまるもんなのか、と。

大黒摩季さんの曲をふんだんにちりばめた作品でした。

何が凄いって歌詞がストーリーにこれでもかってマッチしてて。
曲を混ぜて交互に歌うとこも面白かったぁ♪

帰りに舞台の曲全部順番に入ってるアルバム買って帰りたくなりますんwww

バンドの生演奏も良いねー
ライヴ行けなくなって久しいのでご機嫌^^

女性陣が、流石は光の君が恋する相手。
男性陣は、良い意味でまさに光の君の引き立て役。

個人的に岡崎君がキャラに自分の持ち味ぶち込んでくれてて好きでした☆

本日ゲストは前山君&大久保君。
ゲストって嗚呼言う風に使うんだなぁ…、と。
イメージは少ハリ初演のときのゲストさん。


一言でまとめるなら。
やっぱり宝塚は偉大です。

LIVE ACT『青の祓魔師』~魔神の落胤~

LIVE ACT『青の祓魔師』~魔神の落胤~

LIVE ACT「青の祓魔師」製作委員会

【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)

2012/05/11 (金) ~ 2012/05/17 (木)公演終了

青の祓魔師
公演終わってますのでサックリ内容書きます。

ネタバレBOX


ストーリーは基本的に原作通りで、スタートから合宿終わり…まででした。

燐が悪魔だってことはバレないまま。

まぁ、それ出しちゃうと長くなるしね。



詰め込み感はやっぱり多少否めないものの…勢いがある。とも言えるかも。

漫画原作のは難しいよねぇ…。

一応設定の説明的な部分もあるけれど、原作を全く知らないで行くと全部は楽しみ切れないんじゃないかなぁ…とか。

あとは設定が設定なので、人種的に厳しい人はいると思う。笑

今更ですがそっち方面とても許容できるタイプの生き物ですwww



2階席からの観覧と言うこともあったのだろうけれど、…キャラの再現度の半端なさ。

声が良いわぁ…男性陣。

今井さんの殺陣はもっと見せて欲しかった… orz

自分のことよりも指導の方に時間取らざるを得なかったんだろうなぁ…とか。

相変わらずの美声とあの動き…☆

ちょこっと…SEと殺陣のズレが全体的に気になりつつ。

前に観たのが刀を鞘に納めるその辺の音とが凄い綺麗だったからかなぁ。



嗚呼そう上記の通りに、「詰めてる」感は確かにあるので、(原作コミックやアニメを良く知らない)私の解らんところで色々削られてたり、帳尻合わせるためにアレンジしてるところがあると思うので、ストーリーについては色々ご意見出ると思います。



…いや、一番驚いたのが、

詠唱がまさかのラップアレンジwww

私は好きでした。役者さんの声も音に消されないぐらいしっかり張ってくれて聞き易かったし~…ってか、難しいだろう台詞を良くもまぁすらすらと^^;

ここ最近観た中で、(普段使うことの無い言葉+早口+力を込めた、意志のある文言…的な意味で)難しい台詞を噛まず、気持ちを乗せて、(特殊な設定の中で生きている二次元のキャラクターなのに、)役に成り切って自分の言葉として舞台の上で生きていた姿が…。


京都組が半端ない。
ねこちゃん可愛いわ、志摩君動けるわ、坊が一番坊かもしれん…。
怒鳴り声も聞き取れるし、詠唱時の真剣さと力強い声、なのに敵を倒した後のへたれっぷりが原作!きゃわ^^



お嬢様たちはスタイル良すぎてwww
アイドルぱねっす。
しえみちゃん、だっけか。着物のコ。
お庭のエピソードあったけど時間の都合か色々端折られてちょっと泣けなかったかなー。
原作よりも常に元気でしたwww初期のしえみちゃんじゃなくて連載長くなったころのしえみちゃん。



そして悪魔兄弟^^
アマイモンが原作からホップステップジャンプ☆で舞台乗ってくれてましたwww
玉ちゃんって本当に身軽に動くよなぁ…あのコの経歴知らないんだけど、何かやってたんだろうかぁ。
身のこなしが本当に軽い。
メフィストさんは…成人男性があのカボチャパンツ&柄タイツという格好しても違和感のない違和感ね。笑
前説、後説(?)もこなしてくれて、前説はそのまま舞台背景の説明、からのパパんと兄弟の出会い~…に物語り始まります。メフィさんスタートのメフィさん〆☆



パパんは…嗚呼もぅ今井さん良い声過ぎて orz
兄弟の小みっこい頃の出会いとかをエアーでやってくれるんだけど…あんなパパが欲しい…強くて渋くてカッコイイ…。
そしてエプロンも似合っちゃう…そんな素敵過ぎる今井さ…ちなう、獅郎さん。笑




えっとー。
しえみちゃんがナンパな兄ーちゃんに襲われてるところを燐が助けてー
お家襲撃に青い炎覚醒しーの。
パパんが召されてお墓でメフィに会って、エクソシストなります宣言。
したところで、音入ります。
アニメのテーマソング?とかかな。

で、曲に合わせて順番に出てきてポーズ決めてーなキャスト紹介。
ペルソナでもやってたけど、流行なのかしらん?
カッコ良いので私は好き^^

キャストさん素敵やなぁ…思いつつ、物語が急ピッチで進みますん。



あ、そして。
何より主役s。

燐は可愛い印象。
なよなよしてるとかじゃなく、これでもかと「男」なんだけれど、弟が上手い具合に可愛く見せてくれる。
原作&アニメ通りですねー。
兄弟好きーにはオススメしたい演出の舞台でした。
そして大立ち回りしてもかっこいいんだ、これが。
客席降りに通路ダッシュもありました^^
兄も弟も凄い動ける人だなぁ…と思ってたら、弟まさかのディエンドさんwww
SHTさっすー☆衣装の似合いっぷりがスタイル良すぎていっそ鬼畜www



…ってか。

これ観に来たんですよJAEのお兄様たちぃ!!!
アンサンブルさんダンスも半端なくて、眼福^^
舞台初っ端から踊る踊る^^^^
悪魔の気持ち悪い動きとかね、もー…上手い人持ってこないでよ主役観ていたいのに視線奪われますよ…。
黒子役も大層俊敏であらせられました。



ネイガリウスせんせーがイケ様過ぎて直視できません。
でも胸筋は兼ちゃんのがいい ←




ストーリーは本当、ほぼまんまなので割愛しまして。



呼、演出。
煙に音・光、大道具に3階まで作った舞台背景。
どれも素敵でした。
このクオリティならチケットこれだけするよねー…って理解。



燐の炎が青いライトばばーん!っと綺麗だったなー。
刀ちゃんと光らせてくれるとこもあったしね。



してアドリブ入れられるトコいっぱいあるように観えたからリピも楽しかったかもしれない。
まぁ、2.5次元舞台なので、「わぉ…」ってなるところもあるけれど、それも含めて楽しむものだと思っていますん。




笑いの要素と、シリアスも勿論。
そして見応えのあるアクションが素敵にミックスな(漫画・アニメを原作とした)舞台でした。


これも流行りか、ニコ動で配信あるっぽい?あったっぽいので、原作~…というか、兄弟好きーならオススメします。





そんな、カンジ!
続きは作れそうな終わり方なのでね。
客席具合含め、ペルソナ4を彷彿とさせられました。
Hysteric・D・Band「神様の観覧車」

Hysteric・D・Band「神様の観覧車」

LDH JAPAN

青山円形劇場(東京都)

2012/06/06 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

神様の観覧車
12年前の悲しい出来事で両親と両目の視力を失った主人公。
年の離れた三人の兄と助け合いながら生きていた。
だが、15歳を迎える誕生日を目前に彼女と彼女を取り巻く人々の運命は大きく転がり出す。
それも、酷く、悲しい結末へと…。

…まぁ、あらすじは公式さん見に行ってくださいってことで。笑



公演終了してるのでさっくり書きますが、主人公、物語中盤で不治の病を患っていることが発覚。しかも既に手の施しようがない状態。

…前半の、障害を持っていながらも明るく元気でいる姿との対比がね。
話し方も、兄さん達とのやり取りも、例えば縁側から庭に降りるときにサンダルが見付けられなかったりだとか、そーゆー仕草がなければどこにでもいる普通の明るく元気な、しっかりした女の子で。

だからこそ、自分の死期を知ったときの取り乱し具合との落差、が。
半狂乱になって「どうして死ななきゃいけないのか」と周囲の人間に当たり散らす姿も、何も言えないでいる兄さん達も、ただ「生きる」ってことがどれ程当たり前で、けれど、どれ程恵まれていることなのかを痛いほどに伝えてきた。



切ない、苦しいぐらいにストレートに一つの家族を襲った悲劇を表現しているけれど、ファンタジックな部分に救いや楽しさを持たせて。
前半には笑いの要素も所々に。(だからこそ、物語の冒頭は「両親を亡くし、けれど兄弟仲良く、目の見えない妹を助けながら生きている家族」って明るい姿として映ったんだけれど。)



ファンタジー要素として、主人公の頭の中の想像(創造)の人物が3人登場するんだけれど。
誰もが優しくて、その優しさは不器用だったり、優しすぎて悲しかったりもして。

聖也君。
千石だし、鉄之助だし、本人元気っこだしー…で、明るいイメージが一番で、本人と近い役のが良いのかな~って思ってたけど、少し気が弱くて、でも芯を持ってる、心優しい……みたいな役、面白かった。
盲目の少女の背後で、優しい声で会話しながら凄く悲しく困ったように笑ってて。
丁度そのシーンが正面だったから、これでもかと泣いたよね泣かされたよね ←



そうそう。

円形劇場なんだけど、座席のC~Dあたりかな。

その辺潰して舞台作ってくれてました。

だから中央の円形舞台以外でも物語が展開されます。

BA間かAHか忘れたけれど、そのどっちかの通路が一応正面…だと思う。

まぁどこから観ても面白いようにしてくれてるので(というか、日常を描いた作品であるが故に小さな仕草の一つ一つ全てを観ることは出来ないと思うので、)初回で思いっきり泣いたら、リピって、「生きる」ってことと「運命」って言葉の意味をちょっと考えつつ別の場所から観るのが良いかなー…とか。



リピってる友人が2回目だからこそ解った部分もある。って言ってたし。

何より、初回は泣きすぎてワケ解んなくなるし考えてる余裕無いし泣く準備せずに行くと感情移入しないように必死になるから落ち着けない←体験談。笑




あー、と。えーと、知ってる役者さん、中河内さん。

…テラいけめそ。

明るいキャラってコトで表情がくるくる動いて観てて楽しい^^

そしてスーツ着たときのスタイルの良さが反則ですブロマイド売ってください ←

主人公の兄なんだけれど。

何よりどんなときも(嗚呼勿論彼の兄役だけじゃなく全員が)主人公を(大切な存在として)愛してるんだよね。

向ける笑顔からそれが受け取れて。

憤る表情からも伝わって。

怒鳴る声の切実さは痛いぐらい。

普段はふわふわへらへらとしたキャラクターが強い感情をぶつけてくるときの演技の強さに圧倒されました。




あ。

でも一番おぉ~!って思ったのは白いサンタ役のプリティさん^^

歌うシーンがありまして。

暗転に音楽流れて「おぉ、良い歌…なんのCD流してるんだろ?」って思ってたら、マイクonの生歌。

英語の歌なんだけど、向こうの人みたいで。声が、めっちゃ綺麗。

声量も凄くてさぁ…兎に角テンション上がったよね。

キャラクターとしても美味しかったし☆




書きたかったのこんなもんかなー。




最後に作品タイトルだけれど。

「観覧車」は、この家族とソレを取り巻く人にとって、全ての原因であり、墓標であり、自分達を動けなくさせている柵の元であり。

けれど、「神様」と付く理由はちゃんとあった。

物語の初めの方で「観覧車」での事故が元で…なコトが客席に伝えられるので「なんで『神様』なんて言葉が?」って思いながら観るんだけれど。

一番最後にその疑問に綺麗に答えがピタってはまるの。



…その瞬間が、一番心地よくて、それでいて悲しく哀しく、愛しかった。…です。


[ Le Nez ] ~ ル・ネ

[ Le Nez ] ~ ル・ネ

MUIBO

SPACE EDGE(東京都)

2012/06/15 (金) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★

香水奇譚
18世紀のフランス、並外れた嗅覚を持つ男、ジャン=バティスト・グルヌイユの特異な生涯を、語りと芝居を交えて伝記的に描いた作品でした。

親に捨てられて育ったグルヌイユが嗅覚を活かして成功する物語だったのが、後半は理想の香水を作るために殺人を繰り返す猟奇的な雰囲気になり、捕まって処刑される時にその香水を振り撒くと群衆がその香りに誘惑されて大乱行に陥り、グルヌイユは食われて死んでしまうという奇妙な物語でした。

最低限の人数の役者と道具だけながら、主役以外は1人何役も演じたり、見立てを用いたりして、豊かさが感じられました。
子供っぽい演技や効果音、くどい反復で笑いを取ろうとするシーンが多かったのですが、個人的にはあざとく感じられて全然乗れませんでした。笑い以外の要素は惹かれる所も多かっただけに残念でした。
せっかく狭い会場で香りにまつわる物語を上演するのなら、実際に香水を噴いて香りの演出もしたら良いのにと思いました。

役者は様々な役を巧みに演じていましたが、劇場の広さに対して声が大き過ぎて耳が疲れました。
音楽は期待していた程には演奏する時間がなくて残念でした。かなり歌唱スタイルが異なる2人ですが、不思議と調和していて良かったです。

カナヅチ女、夜泳ぐ

カナヅチ女、夜泳ぐ

悪い芝居

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★★

泳ぎだそう
脳みその自由な躍動に挑んでくるような 縦横のふり幅に翻弄されつつ
気が付けばやっぱり がっぷりと心を掴み取られていた
「落ちていく」イメージの喚起する力が圧倒的で
最後にはそれがどーんと太い柱となって 説得力と希望を感じさせる

富士幻談

富士幻談

声を出すと気持ちいいの会

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

秀逸! らしい演出に満足
終わって、席を立つときには涙が滲み、感動で手が多少震えていた程です。
期待通りの壮大なスケールと予想を許さない劇的なストーリー展開は、まさに圧巻というほかはない。

6人の役者がそれぞれの個性を発揮して、この超現実的な脚本をあくまでもリアルに演じている。

「富嶽百景」をネタにこんなスペクタクルに展開・表現できるのはこの劇団以外にないかもしれない。

ネタバレBOX

導入部分でのふすまの影絵は非常に効果的で、富士の冠雪をイメージした白布の効果も非常にシンプルでイメージ効果が大きい。
富士の噴火からのクライマックスから終焉までの演出は本当に素晴らしいものがあった。

ただ、中盤のエピソードが重く、長く、やや複雑なため疲れる部分もあり、中盤でのエピソード展開にもう少し笑って楽しめる軽い内容、たとえば現代人の富士山への意識の変化など共感できる内容も入れて移調効果も入れてくれたらさらに良かった。

草野氏の短髪は個人的には大変いいと思う。もともと、以前から草野氏の完成形はスキンヘッドだろうと思っていたのでニンマリしてしまった。

読み手の出し方も「らしい」演出であったが石綿氏の存在感がありすぎて、シーンごとのコントラスト効果が薄まってしまった印象があるので、被り物をするなど工夫がほしい。

また、細かいことだが着物(特に女性)の着付け方が着慣れないせいか、襟元が立ちすぎるなど素人目に不自然に見えた。

次回以降も期待したい。
富士幻談

富士幻談

声を出すと気持ちいいの会

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/19 (火)公演終了

満足度★★★

ぼんやりと、富士山が見えたような気がした
確かに戯曲は意欲的で、なるほどと思ったし、役者も熱演。
うまい人もいる。
いいシーンもあった。
しかし、舞台の上が熱くなればなるほど冷めるというか…。
単に、舞台のリズムが合わなかっただけなのかもしれないが。

ネタバレBOX

富士山の角度の考察なんて面白い。
だけど、それが当パンでは説明されているのだが、舞台の上ではすっきりとしてこない。リズムに乗せて、なのだが、「チーン」が可笑しくて。足踏みか台詞のリズム感のみで見せるべきだったのではないか。

舞台では「富士山」はそれぞれの登場人物たちにとって、「どのような意味があったのか」「心の中の位置づけはどうだったのか」が描かれていたようだ。

しかし、ムリして3つのストーリーにしなくてもよかったように思う。
神話の時代(岡本かのこ「富士」)、太宰(「富岳百景」)、現代、それぞれの交錯の仕方がもっと、鮮やかであればよかったのだが、そうでもない。

つまり、演劇としてもタイプの異なる3つのストーリーが、ぶつかり合い、のたうち回りながら渾然となっていくのであれば、面白かったと思うのだが、ラストは無理矢理まとめた感が否めなかったのが残念。

例えば、富士山の写真を巡る父子の「父」が、神話の時代の父娘の「父」と、そして、神話の時代の「娘」が、太宰のお見合い相手の「娘」と、イメージ的にリンクしていくような印象なのだが、実はそうでもない。
役者を同じにすればよい、ということではなく、それがダイナミックにリンクしていけば、こう、なんか、観ていてもどかしい気持ちが一掃されたに違いない。

当パンに書いてあることから言うと「最も美しい富士は、想像の中にある」のならば、形にして見せるべきではないように思えた。たとえ、扇子であったとしても。
あるいは、それぞれの手に持つ、それぞれの富士(扇子)を見せて、それぞれの富士山を感じさせてほしかった。

富士山のイメージを重ねていくというのは、お見合いのシーンなどとても効果的だとは思ったのだが、特にラストは、何もないところに、それぞれの、登場人物の数だけの富士山が見える(あるいは見せない)ほうがよかったのではないかと思うのだ。

あと、気になったのは、台本らしきものを手に熱演する男。大柄で翁と同じようにオーバーな振りなので、翁に被ってしまい、翁が消えてしまうように感じる場面が多かった。あのサイズの舞台なのだから、一歩引いて舞台後方にいてもよかったのでは。

また、冒頭のダンス的なもの、靴音がボコボコとして、カッコ悪い。音が重要なシーンも後に出てくるのだから、そこはきちんと音が出るようにコントロールすべき。冒頭のシーンであれば、裸足でもよかったのでないか。

さらに靴を履いて座敷(部屋の設定の場所)に入るのは、とても気持ちが悪い。正座までするのに。ましてや、先生と呼ぶ相手の部屋に靴のまま上がるのはないんじゃないだろうか。靴を脱ぐタイミングぐらい観客は待つし。

とは言え、月見草のシーンは好きだ。翁が娘に会うシーンもいいと思った。
全体的に「お芝居」がうまい、という印象が多い役者の中で、茶屋の娘が印象に残る。とてもよかった。

岡本かのこの「富士」を読むと、ラストの台詞が鮮やかなのだが、それが感じられなかったのも残念だな。
南部高速道路

南部高速道路

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2012/06/04 (月) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間の社会性が作り出したコミュニティ
南部高速道路の上に見えたのは、とても人間的な「コミュニティ」。
日本製のオブラートに包まれて。

ネタバレBOX

最初に人々が傘を持ち並んでいる様子は、てっきり雨の中、高速バスか何かを待っている人々なのかと思っていたが、そうではなく、傘は1台1台の車を表していた。だから、傘を床にコツコツさせるのはクラクションなのだろう。

舞台の高速道路は日本なので、つい、首都高の片側2車線や、東名などの片側3車線、あるいは4車線程度のものを想像してしまうのだが、原作にあるように、片側6車線で、この時期はパリに向けて流れるようにになるので、計12車線もあるものを想像するとよいだろう。
つまり、そう見ていないと、車が前に移動するたびに、周囲の車の位置が変わったり、ラストにバラバラになっていく様子が想像できないからだ。

単なる渋滞の一コマを描いたものかと思っていたら、数日経過し、さらに季節までも変わっていく中で、とんでもない不条理の世界に滑り込んでいたことが明らかになる。

日常と地続きだから、「不条理」。

その不条理な先に見えたのは、人間特有の社会性から生まれた、人間的な「コミュニティ」。

見ていて感じたのは、どこか三丁目の夕日的な下町世界だ。
とても日本的だと思ったのだが、元はラテンアメリカの作家による、フランスが舞台の短編小説。
しかし、小説のパーツをすべて日本的な要素にうまく入れ換えたり、追加したことで、とても身近な物語となってきた。

さらに、WSから作り上げた作品だということが、その度合いを高める。
役者たちも、日本的なパーツの中で動きやすかったのかもしれないし、観客も受け取りやすくなっていた。
だから、原作のコミュニティとは、どこか有り様が違っている。

日本人の役者の頭と身体から生まれた「コミュニティ」だからだ。
WSの意味がここにあったのだろう。

「不条理な世界」に入り込んだときに、人はどうするのだろうか。
身体を寄せ合い助け合うのだろうか。

「日本人の役者たち」にとっては、「3.11以降」にあるので、「(不条理に対して)どのように振る舞うのか」がWSで問われ、「そうすることが当然」であるという考えに帰結するのは当然なのかもしれない。
意識、する、しない、にかかわらず、そう身体が、心が動いてしまうのだろう。
「不条理」な状況からの助け合い、「戦友」的な意識が生まれ、コミュニティが出現する。

その姿を観客は、やはり3.11以降の記憶の中で観ることで、安堵するのかもしれない。
「人と人は助け合う美しい姿」を。

コミュニティの姿が美しいとするのは、美術でも表現されていた。
物語の進行とともに、真っ黒な床面から虹色の絵が描かれていく。
人々の関係が深まっていくことを、祝福しているような明るい色彩の絵だ。
しかし、ラストにそれらは、何もなかったように車の轍の下になっていく。

コミュニティで「内」をつくることは「外」も作り出してしまう。
他のコミュニティとの関係が対立的になったり、協調したり。
また、コミュニティの中の「外」も生み出してしまう。

舞台の上では、一人儲けようとした若者が、「罰」を受けるというわかりやすい形で表現されていた。コミュニティに馴染めない老人は自ら去っていく。

原作でも人と人がかかわっていく姿が見えているのだが、「自分の居場所を確保する」という意味において、近くにいる人との関係を明らかにしていきたい、という欲求が働くからではないだろうか。
社会性とでもいうか、集団の中で協調し、また、その集団の中で認められたいという欲求がなせる、人間的な業ではないか。
人間ならではの感覚。

つまり、この物語は、「人が助け合うことは美しい」とか「人々が協力して困難に立ち向かった」とか、ということを描いたのではなく、「人は社会的な生き物である」ということを描いたのではないか、と思うのだ。日本的な要素がそれをうまくオブラートに包んだとも言える。
ひょっとしたら、それは身も蓋もないことになってしまうのかもしれないが、それは、ラストに示される。

必要に迫られてつくられたコミュニティだから、それは概ね、こんなふうに生まれて、こんな風に消えていく。
必要がなくなったときに、つまり、「元の自分の居場所に帰っていくとき」には、この促成のコミュニティにおける自分の居場所は不要になるのだから。

役者はみんなうまかったなぁ。年齢・性別・性格の違いがくっきりとしてくる。「この人はどういう人なのだろう」という興味を引く。

そういや、客いじり的(と言っても(「見ませんでしたか?」とか聞く程度だけど)なのもあってちょっと楽しかった。
TRUTH

TRUTH

劇団fool

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/06/16 (土) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

TRUTH
 安直なギャグの多用が目立ち、主張したいことの浅さが露見してしまった。実際、この国の歴史上、最も下らない時代を生きているであろう我々にとってtruthという言葉が単にポジティブな方向性をしか示さないのであれば、それを態々幕末に設定する必要はあるまい。実際、描きたいものの一番の眼目が裏切りだとすれば、不信をもっと突っ込んだ形で描くべきだろう。或いは、喜劇に仕立てるつもりなら、ギャグにもっとセンスを持たせるべきである。洒落のレベルに到達していない。

星がるキミは雲の下

星がるキミは雲の下

ppoi-っぽい-

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★

わけ分かんね
まあ普通は理解できないのはこちらのせいということもあるのでしょうが、今回は全く説明がないのですからこちらに非はありませんね。

ネタバレBOX

地球全体が雲におおわれてから30年後、星も見えなければ雨も降らない日本では、水は高値になったものの今も山から流れてきている様子で、なぜか枯渇はしていません。街路樹なども、水やりボランティアのお陰で何とか枯れずにすんでいるようです。

そんな日本の話、とにかくこの前提の説明が一切無く、わけ分かりません。

こんな世界では働く意欲も無くなるのでしょうか、冷えピタ貼ったコドモくんはふて寝しているばかりです。ホント子供だなと思いました。

こういう世界になって30年も経てば新しい産業も振興しているはずで、ただ滅びを待っているだけのような感じはやり切れません。

歌が二回入っての70分でしたが、もっともっと長く感じました。
つか版・忠臣蔵~スカイツリー篇~(東京)

つか版・忠臣蔵~スカイツリー篇~(東京)

劇団扉座

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2012/06/15 (金) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

女は凛々しく美しく、男は無様でカッコ良い
つかこうへいさんの舞台は、90年代末期から00年初期作しか見ておらず、その当時は過去作品上演で役者は替わり商業規模が大きくなったリメイク作しか見ていないので、面白さとか興奮とかの印象は思い起こさせず、隔世感のようなものというか舞台の見方が偏っていたと思う。
なので、正直その当時は戯曲からなる、つかさんの凄さというものをあまり感じることが出来なかった。

が、今回は!
横内さんと扉座のつかさんへの作品愛が深〜く伝わる素敵で魅力的な舞台だった。
命の息吹が沸き上がるような、色気あって熱気あって楽しくってド派手で!これがつかこうへいの舞台の威力か!こんなの見せられたら即効ホレるって!
台詞の一言一言が血管切れそうなスピードで喋りまくり叫びまくるが、いい役者さんばかりなので楽しんで聞いてられる。
舞台観ながらこんなに興奮したのも久しぶりかも。
おみそれしました!いい舞台を見せて戴きました!!

亨さんの華麗な殺陣と軽快なステップが見られるのもいい!極上至福!

ネタバレBOX

女はレオタード姿の殺陣で魅せ、男は眩しい白ジャケットで極める。
女だけど男だと言い張る〜、や、劇中歌のチョイスからマイクパフォーマンスに至るまで見ている内にグイグイ物語に惹き込まれ、あっという間に終ってしまった感じ。
最後にスポットライト浴びてタキシード姿で全員踊るのか!?と期待したけど、さすがにそれはなかった。‥ちょっと見たかった気もするw。
劇作家近松と松尾芭蕉の弟子其角、赤穂藩浅野家、吉良家、将軍家、近松一座が混じり合うカオスな展開なんだけど、討ち入りの大義が全てに於いて理屈や理想より、救いを求める人々から垣間見える憤りやその人々への気持ちの故の愛や運命からなるものに、つか作品が脈々と息づいているようだった。

冒頭から機関銃のように捲し立てる岡森近松さん、揺るがなくって凄い。
阿久利麻理さん、凛々しく意志の強さと苦難を逆手に取る刹那な表情が良い。
七五郎美奈子さん、いるだけでぴりっと締まる男装の麗人ぷり。素敵。
源吾有馬さんと内蔵助犬飼さん、闘わない意志を貫こうとする姿勢はリーダーたる姿勢と中間管理職の迷い事が透けて見ているようで、時に重苦しく切実だけどわかりやすい。
団十郎新原さん、かつての萩原流行さんばりのキメまくった表情でたまらんかった。
桂昌院の中原さん、自由自在の行動に存分に笑わせてもらいました。
吉保の佑佳さん、阿久利とはまた違う凛々しさと頭の良さが垣間見えてそれがまた魅力的。
上野介鈴木さん、自ら罠にはまってしまい、殿様なのに小市民ぷりが余計にいい人に見え最後まで気の置けない人だった。
内匠頭野田さん、おぼっちゃまぷりに可愛気が前面に出て面白かった、ちょっとイラっともくるけどw。
人数多いのでヒトマトメにするけど(すみません)イケメンぞろいのチーム赤穂浪士!スケコマシやら家族思いやすぐ生き返る人とか、盛り沢山過ぎて面白すぎる。面白過ぎて忠義へ転ずる場面は哀しく美しかった。あと、某小田さんの季語は「さよなら」と「せつない」だと思う。
山本亨さん、台詞にしろ殺陣にしろ流石の安定感、ぐっとくるシーンが多過ぎて、この舞台で見られた事に思わず溜息。

徹底した扉座版の忠臣蔵つか芝居。
セリフがまるで当て書きのようで聞いてるだけで気分が高揚する娯楽舞台だった。面白かった!
ライヤー×ライヤー

ライヤー×ライヤー

PEACE

上野ストアハウス(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★

なかなか楽しめました。
前回公演よりも数倍良い。
期待していたよりも良かったので、まぁ満足。
もちろん改善点もあるので、詳細はネタバレで。
きっと、PEACEさんはドタバタ系の方が向いているのかもしれないです。
個人的に、楽しく笑わせてもらえました。
でも、あざといところもあり、残念。
役者さんたちが全体的にレベルアップしたらもっと面白い劇団になると思う。

2時間あっという間ではあったけど、もっと短い脚本だったらなおよい。
ちょっとくどい感じもしました。(それは役者さんの実力にも関係していると思われる)

ネタバレBOX

どこから行こうって感じですが…。

設定のホテルシンシアは星いくつなのだろうか。
見た目からして、個人的には泊りたくない。
絵画がもっと立派でも良かったし、花とかも飾ってあって良かった。
ホテルのロビーってドアありましたっけ?エレベーターとか通路とか。。。
舞台美術はもう少し凝っていて欲しかった。
あと、最後に奥さんがぶち破る壁はもっとごまかせたでしょとしかいいようがない。

役者さんはレベルの差が見受けられました。
軽いというか、もっとやれるでしょというか。
上手い言葉が見つかりません…。ごめんなさい。

「ネタ」ものっていうんですかね、『相棒』や『踊る大捜査線』など、いわゆる大衆が知っていると思われるものが、思っている以上に知らないということ。
柳沢慎吾のタバコの無線ネタも同様。
もっと、体を張って頑張らないと、ただの空回りにしか見えない。
あと、物真似している芸人さんも多いので、きっとお客さんの目も肥えているの注意した方がいい。

最後が個人的に残念。
一世一代のプロポーズの演技もっと頑張ってほしかった。
お笑い部分が良かっただけに、そこが薄っぺらく見えてしまった。
ちなみに全体的に解決するための無理やり感は否めない。
でも、まぁ登場人物があれだけ錯綜する中で、よくまとめられたとは思う。

工夫や稽古次第でもっとクオリティは上がるだろうし、脚本も見直したもっといい作品にはなると思う。
いつかパワーアップしてリバイバルしてもらいたい。
星がるキミは雲の下

星がるキミは雲の下

ppoi-っぽい-

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

なるほど・・
わりと行く前からここでの評価の低さを気にしていていたのだけれど・・
自分の目で見る限りは、正直、その低さの理由が良く分からなかった・・。

設定のリアリティとか、プロットの複雑さとか・・・
そういった類のものを重視する芝居読みには・・
「イマイチ」な感じになるのかもしれないけれど・・
自分は、まぁ、そういった感じでもなく、
舞台の中で何か光るものがあればそれで十分というか・・。

確かに、「斬新」と言えるほど目新しい何かに挑戦しているわけではないのだけれど、
ラスト20分くらいでそれまで積み上げてきたものが
つぎつぎと新しく姿を現してくる感じはなかなかに魅力的だな、と思ったり。

自分が何よりもこの舞台が素敵だな、と思うのは・・
主人公がとても無気力なようで
実は夢見がちの青年であるということ。

こういう設定、ありそうで実は舞台ではなかなか見かけない。

自分もまぁ考えてみれば、
踊ってる時と仕事をしてるとき以外はけっこう
「眠くて死にそう」
と顔に書いてあるタイプなので(苦笑
こういうぼんやりとした主人公というのは共感できる気がして好みだ(笑

上はキャラクターのハナシだけれど、
次に物語のなかで自分なりに見所っぽく感じたところを書いてみます・・(以下、ネタバレへ・・

ネタバレBOX

物語の定番?として、
無気力な主人公たちの十年ちょい後くらいの行く末を暗示するような
オッサンが登場します。

このムサくて自分よりずっと年下の雇用主の息子にダメだしばかりされてる男。
ラスト直前で、神隠しにでもあったみたいに
「男が全て同じに見える女の子」とすっといなくなってしまう。
そのくだりなのだが、
30年間曇り空が続く窓辺に「テルテル坊主をネックレスにひっかけてつるす」という
希望なのか絶望なのか?
新しい門出なのか心中なのか?
はっきり説明がないだけにどうとでも取れるさじ加減の微妙さが
自分は逆にとても好きだ。
(ちょっと考えてみれば分かるのだけれど、
この曇空が永久に続く世界でテルテル坊主は無用の長物だ。
深読みすれば、このテルテル坊主がオッサン=首をくくる
とも取れるし、逆に晴れを信じて飛び出したともとれる

ちなみにこの物語は、
30年間曇りが続く(雨も雪も晴れも無い)世界で
無気力な若者たちが雲の上の星や夕日を夢見る物語なのだが、
その設定も最初は非現実的で
受け付けなかったのだけれど(苦笑
見ているうちに、
生まれたときから空に掛かった雲で
星空や夕焼雲を奪われた若者たちが、
目をつぶって感じることで
心に空を取り戻す物語だと気づいた。

・・考えてみれば、この星空が見えないというのは
現実に曇空が続いているのではなくて、
空が見えない心の病気なのかもしれない。

そう受け取れなくもないフリも最初にちょっとだけあった。

これは、星空が観れない病気にかかった人びとが、星空を取り戻すまでを描いているのだと言えるかもしれない。

「星空を観れない病」は現実的ではないかもしれないが、
考えてみれば、
大昔、フランスの作家(ボリス・ヴィアン)は、
ヒロインの胸のなかに睡蓮の花が咲く病気を描いていた(自分もとても好きな小説だ(笑

自分は、現実的でなくても、
詩的な病なら劇中に登場して良いと思う。

・・・もし星空が見れない病気にかかってしまったら・・?

想像するだけで恐ろしい話だが(苦笑
考えてみれば、i霧に覆われたバルト海のロシアの詩人たちが
幻想と言う名の想像力の翼を持ちえたことを思えば、
本当に悲しいのは、想像力を失うことだと気づく。

この物語はシンプルなようでいて
人間にとって大事に思えることを描こうとしているので
自分はけっこう好きです・・。

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