最新の観てきた!クチコミ一覧

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カナヅチ女、夜泳ぐ

カナヅチ女、夜泳ぐ

悪い芝居

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/20 (水)公演終了

満足度★★★★

若さキラキラまぶしい
どちらかと言うと、ストーリーよりも、役者を楽しんだ、かな。

ネタバレBOX

東京に出ること、自分の生まれ育った町と、その記憶のこと、忘れてしまいたいようなことを、「忘れて」しまい、過去の自分と邂逅する。

そうしたストーリーはありそうな感じもしないではないが、アプローチの仕方が面白い。
単なる切ない系ではないところがいいのではあるが、観客が我がことのように引き込まれていくための、引っ掛かりのようなものが欲しかったと思う。

ストーリーというか、演出は、全体的に、まるで今回のセットのように、雑然としている。整理しない面白さもある。
そしてなにより、役者の面白さがある。

場面展開やシーンのつながりに、もう少しメリハリがほしかったが、なんかいい感じになりそうな予感はある。
役者がハケた後、ハケた役者が、そのシーンに出ていない役者とハイタッチをしたりしているのが、また「昔を再現してます(お芝居してます)」感を醸し出したりしていて、それはいいのだが、その前で演じているシーンとの関係をうまく見ながらやらないと、せっかくのメインシーンを壊してしまうので、そのあたりは、さりげなくやっているように見せて、計算が必要なのではないかと思った。

人力な飛行シーンやセットの動かし方も面白いと思うのだが、やはり、そのメインのシーンとの絡み方ももう少し考えたほうがよいと思った。
こちらも、メインのシーンを演じている役者に、のし掛かるところと、引くところとの兼ね合いを計算してほしいのだ。

ただし、ラストにはもう少しカタルシスがほしかった。

ナデシコ/コハルを演じた大塚宣幸さんがもの凄く良かった。
今の蛍も、彼に負けないぐらいの、もう少し、こっちに来る、なんかがーっとしたもの、存在感があればもっとよかったのにと思う。
元柿の村上誠基さん、この人の台詞回しの独特さと、それを単なる笑いだけにしないところがいい。好きな役者さんだ。

劇中の歌、特に歌い出しは、モロ、くるりの「東京」なのだが。そのネライに(笑)。
アルジャーノンに花束を

アルジャーノンに花束を

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2012/07/21 (土) ~ 2012/08/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

チャーリィー
チャーリィーの手術前から手術後のだんだん知能が高くなってまたさらにもとにもどっていく様子がとても上手に演じられていたと思う。身体や声、表情など素晴らしかったと思う。
本来の自分が一番素敵なんだということを再確認した。

黛(まゆずみ)さん、現る!

黛(まゆずみ)さん、現る!

ナカゴー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

これはもの凄く酷い! 酷すぎ!
いい意味で「酷い」。
ただし、人によっては、悪い意味で「酷い」となることも…。

それは計算づく。

フライヤーのイラストぐらい酷く気味悪い展開。

ネタバレBOX

パッと見、薫(かおる)さんかと思っていたら黛(まゆずみ)さんだったのね。
と、いうどうでもいいことから書くけど。

まあ、とにかく酷い、めちゃくちゃだ!
「酷い」も「めちゃくちゃ」も大変な褒め言葉なのたけど、伝わるだろうか?
だけど、文字どおり「酷い」「めちゃくちゃ」じゃないか! と怒り出す向きも当然あろう。

前半のダラダラしゃべりがとにかくウマイ! 
ホントに台詞の重なり具合とか、うますぎ。

でもダラダラしていく。
カムヰヤッセンの新旧看板女優の登場というのは、軽いギャグを噛ましただけかと思いきや、意外と最後のほうまで引っ張る。この感覚は凄いと思っていたら、金麦片手に、ダンレイ(……檀れい…)の登場だ。「えっ?」と思うけど、ダンレイ。
もの凄いテンションで偉そう。
そして、ストーリー的には、目下の問題点はあっさり解決してしまう。

それからの展開がもの凄い。
まるで後先考えてない。

演劇でしかできない作品。
これはナマでしか伝わらないだろう。

もの凄くしつこい。汗みどろで金槌を振り回し、大立ち回りを繰り返す。いつになったら先に進むのかと思っていても、いつまで経っても大立ち回りなりだ。
終わりそうなのに、また元に戻る酷さ!

そういえば、前に観た『ダッチプロセス』でも「死ぬのが恐い」で延々続けたことを思い出した。今回は「海に行こう」に対して「帰る」というだけで延々。
さらに全身に力を入れて「出て行け!」を延々。

この繰り返しが、気味悪いほど、延々延々延々と続く。
もう嫌悪感しか漂わないぐらいの延々、延々、延々……。

でも、役者たちの動きを観ていると、かなり計算されている。
人員の配置やフォーメーションがしっかりしている。
舞台の上にいる、ということが常に意識されているのだ。
これは凄い。もの凄くしつこいけど、凄い。
しつこいのに、凄い、なのだ。

とにかく、
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
「海に行こう」「帰る」
これぐらい、いやこれ以上延々と続くイメージ。

このクドさは、万人向けではないだろうが、中毒性はある。
タバコが身体に悪いとわかっていながらやめられない感じ。は、違うか。

最初に登場した女4人(佐々木幸子さん、鈴木潤子さん、墨井鯨子さん、田畑菜々子さん)は、冒頭に書いたように、とにかくみんなうまい。ポンポン台詞が出てきて重なって、どーでもいい会話が弾む。
特に、二時間しか寝てなくてバイトに行く予定でケーキを食べに来ただけの、墨井鯨子さんの、執拗さはなかなかだ。
さらに、ダンレイ(笑)・菊池明明さんの、登場で舞台の空気が一瞬にして変わる様子は見事! そのあとの傍若無人で、お下品で、偉そうな態度も素晴らしい。
カムヰヤッセンの元看板女優(笑)の高畑遊さんの、「出て行った後」の表情や、カムヰヤッセンの今の看板女優(笑)・甘粕阿紗子さんの、ダンレイ登場以降の表情もなかなかだった。
大立ち回りでは、全員が、誰一人、休むことなく、どの人を見ていても面白かったなー。相当練習したんだろうなー

ナカゴー、気持ち悪いけど好きになりそう。
カメラ・オブスキュラ

カメラ・オブスキュラ

芸術集団れんこんきすた

川崎H&Bシアター(神奈川県)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

ふ~ん
 自分の前に評価をした方は最高点のようだ。投稿内容は見ていないが、ファンなのであろう。自分は、そこまでの評価はできない。演出レベルで遥かに効果的な演出ができると思うからであるし、しょっぱなで観客を引き込めないようでは、演劇として厳しい状況に置かれると思うからである。いまさら三一致の法則を言う気は更々ないが、演劇界の流れの中で、無視できないのも事実である。そして、演劇が、民衆の物であるならば、縁者は総て、民衆の側に立つべきだと思う。で、れんこんきすたの名称はレコンキスタであると自分は解釈したので、再征服、つまりウエスターンの価値観、正義感をこの劇団は標榜していると解している。もし間違っているならば、その旨、ご連絡頂きたい。
 前置きが長くなった。自分jは演出に難があると感じた。理由は上に挙げた通りである。もう少し具体的に言うならば、中盤まで人間を描けているとは感じられなかった。中盤以降は、科白に並々ならぬ才能も感じられたのだが、勿体ない。そう思うのだ。俳優の演技も個々のレベルで評価できる俳優が二人いた。老人役と見えないキャラ役である。前半、自分がマイナス評価をした点については、アンケートに書いたので、ここではふれない。ただ、そこを工夫するだけで評価が一段階上がるのは、確かだと思う。

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★★

アフタートーク付き
小学生時代の切な過ぎ、でも笑っちゃうような生き様に、自分の半生と照らし合わせて、つい不思議な思い出し笑い感覚。
当日、岩井氏一人でアンケートを基にしたアフタートーク有り。
覚えている分だけ、ネタバレ記入。

ネタバレBOX

順不同で思い出し書き。多少言葉違いがあると思います。記述の(〜〜)は個人的な意見です。
・ファミコンのゲームはやっているのか
→録画した映像テープを流している。なので連打している所はそういうフリをしている。ただ、平原さんには稽古休みの時に一日で全面クリアさせた模様。
・映画の方は
→映像の仕事もやりたいが、カメラマンとか絵の構図がしっかりと出来る人がそばに居ないと出来ないと思う。基本的に色彩がめちゃくちゃ、やはり役者や人を見ているので監督とかは‥?(どうかな、と言うニュアンス)
・好きな劇団は
→しばし考え、「ない」
・劇中の橋本について
→実在の人物を基にしているらしく、その演出法を取り入れた模様。
 その人は演劇界の東大こと某学校(学校名は自粛)にいた。
・ミュージカルは
→引きこもり体験があり(ここら辺は有名だと思うので割愛)その後カルチャーセンターの社会人の為の役者体験講座みたいな講座に入校。 一番若いのが自分、その次が47歳の女性、他はジジババ。
そんな中、岩井さん主役でミュージカルをやることに。青いアイシャドー塗って外人メイクで、話も最初に成功するが途中からアル中になり、アル中のまま死んでしまう内容を陽気な歌や踊りで通したミュージカル作品。(タイトル失念)「(質問には)やらない」
・登場人物の役名について
→「冬月」とかカッコつけた名前は嫌い。「田中」「山田」「佐藤」〜基本的にこれらを使う事が多い。
「吾郎」については、元から吾郎!って言う名前しか思いつかなかった、と。
・劇中のオシッコは本物?
→即スルー!
・好きな劇場は
→考え込み「ない」結局中身を見ているので、ない。逆にどこの劇場が良い?嫌いな劇場ってありますか?と質問返し。お客さんの一人が某劇場を挙げるも、岩井氏はそこの劇場で舞台は見た事ない模様でイマイチ、話に乗れなかった模様でした。
・漫画を投稿しようと思うが「りぼん」と「なかよし」どちらが良いか
→少女漫画は「あさりちゃん」しか知らない。考えた挙げ句ちびまる子ちゃんはどこに載っているかで「じゃあ、りぼんで!」
・今朝の朝食は何食べた?
→こーゆーの思い出さないと脳が〜としばし考え、「食べてない!」

他、詳細は忘れたが
・劇中、自分はソフト持っている側の人間だった。
・芝居同様、ゲームをやりに友人宅へ行っていたがそこは父子家庭。 友人のお父さんは(分け隔てない気さくな人柄のようで)普通に声をかけてくれるような人。
・ある日、今作の舞台セットと似たような部屋でゲームをやっていたら若い女性とお父さんが居て、そのソファーの辺りから「(小声で)やめろよー」とか今まで聞いた事ない少し乱れたお父さんの声が聞こえてきた、背中越しに後ろで何をやっているのか子供心に不安と好奇心がでたが、ドキドキしてエロの不安の方が勝り、今も多少トラウマになっている。実際は耳かきやっていただけだった。
・タイトルの「ポンポン」はチアガールとかが持っているあのポンポンの事らしい。
・流行したゲーム器材を集めるのに少し苦労した様子。

小学生時代の自意識過剰な性格行動がメインかと思いきや、後半、社会人劇団の稽古場風景の一コマに移り、友達と同じ事して仲直りという、その結末にどこかノスタルジックな親近感もあり、懐かしい体験を思い出したような不思議な感じで劇場を出た。
人生(みち)に迷いました。

人生(みち)に迷いました。

遊々団★ヴェール

シアターブラッツ(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

迷い悩んだときには
仲間が大切ですね。

ネタバレBOX

何でも抱え込んでしまうリーダーが次回公演で悩み、劇団スマイルの解散を考えるに至ったものの、芝居の神様のサポートによって危機を脱却する話。

南国風イデタチの主宰を見て全てを理解しましたが、神棚に毎日拝んでいたご利益みたいな描き方は好きではありませんでした。占いにハマった劇団員がいたのも嫌でした。

劇団の方向性で悩み、劇団員、客演みんなで考え、結束し、アイデアを出し合い、この一連の過程をお芝居にしようということでまとまりました。

客演さんたちと飲みに行こうがエチュードだったとは意表を突かれました。確かに空のコップと皿、店員が劇団員というのも納得です。
カメラ・オブスキュラ

カメラ・オブスキュラ

芸術集団れんこんきすた

川崎H&Bシアター(神奈川県)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

再投稿
評価をし忘れてしまったので、再投稿。

座長・中川の美しさと、俳優陣の丁寧な演技。
雑さのない濃い味の舞台。

ぜひ、たくさんの人に観て欲しい。

カメラ・オブスキュラ

カメラ・オブスキュラ

芸術集団れんこんきすた

川崎H&Bシアター(神奈川県)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

面白い
久し振りの観劇、久し振りのれんこんきすた。面白かった。

爆笑!と言うタイプの作品ではないが、思わず見入ってしまう魅力のある舞台だった。

役者も真剣に繊細な演技を積み重ねており、それを集中してみていると、まるで役者と真剣勝負をしているような気持になった。
観終わったあと、少し疲れた気もするが、それ以上に充実した時間を過ごせたことへの深い満足が味わえる。

相変わらずのこの劇団のテイストが味わえることも、実に嬉しい作品だった。
違うアングルからも観劇してみたいので、日曜にでももう一度観に行きたいと思う。

40ちょいすぎまだまだチェリーボーイズ

40ちょいすぎまだまだチェリーボーイズ

劇団サードクォーター

テアトルBONBON(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

楽しめました
ちょっと緩めで適度にキモい昭和的コメディ。リラックスして楽しめました。歌のオマケもよかったです。

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

赤鬼 ―レッドパージ立山― 【終演致しました。ご来場ありがとうございました!!】

サイバー∴サイコロジック

駅前劇場(東京都)

2012/07/26 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★

初日
初日見てきた。

展開が複層的で楽しいかも。
セット・音楽がなかなか盛り上げてくれる。

ネタバレBOX

なんかもったいないなあと思ったのは、セクトの”3人娘”の位置づけ。もっと前に出してもよかったかなあ、と。

ちょっと佐伯さん一家の話がメインになりすぎて、という印象。

ジゴクの雰囲気がなんとなく迫力があっていい。
MY SWEET BOOTLEG(ご来場ありがとうございました!御感想お待ちしています!次回は10月上旬、同劇場にて)

MY SWEET BOOTLEG(ご来場ありがとうございました!御感想お待ちしています!次回は10月上旬、同劇場にて)

MU

BAR COREDO(東京都)

2012/07/23 (月) ~ 2012/07/31 (火)公演終了

満足度★★★★

よかったです
ハイテンションな腐女子的世界から、ちょっと陰惨な愛憎劇になっていく様がいいですね。やっぱりオタクは自己チューなのかな。80分飽きずに楽しめました。

中河内雅貴ワンマンショー ~ある男に関するレシピ集~

中河内雅貴ワンマンショー ~ある男に関するレシピ集~

ネルケプランニング

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2012/07/12 (木) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

アラカルト
気のきいた小品の集合体。ご愛嬌のピアノ演奏を含むさまざまな顔を披露した後の最後のダイスは圧巻でした。

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

みんな豚になる-あるいは「蠅の王」-

ワンツーワークス

吉祥寺シアター(東京都)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★

ゾクゾクする舞台
会社でのいじめの閉塞感と緊迫感、身につまされます。問題提起だけでなく、エンターテイメントとしてゾクゾクするくらいに面白い。くーたまらん。

少女教育

少女教育

シンクロ少女

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

教育されました。
シンクロ少女初観劇でした。

タイトルからきわどい内容を想像していましたが、
想像に反しマイルドな感じでした。

並行したお話、時系列の違うお話が入り乱れるのですが、
わかりづらいことはなく、それぞれのお話が絡んでシンクロしていって、
気づいたら身を乗り出して話に入り込んでいました。

登場人物の言葉が自分の痛いところにざくざく刺さって、
終わった後はなんだか放心してしまいました。

ネタバレBOX

確かにタイトル通り、少女「教育」だったと思います。
教育されたのは少女だけじゃなかっですけど。
しかし誰が誰を教育したのかなあと。
というか見てる人も含めて、
みんな誰かに少しずつ教育されてるのかもなあと思ったりもしました。
出会った人に何かを教わってみんな生きているんだな、と。

個人的には、作家志望の方のタオを演じられていた
名嘉友美さんがとても印象に残りました。
セメント系の女性から恋愛を知って、弱さを見せる女性
への移り変わりがとても素敵でした。
ミュージカル「スリル・ミー」

ミュージカル「スリル・ミー」

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2012/07/15 (日) ~ 2012/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

いろいろ戦慄が走るミュージカル
初演を見逃して、すごく後悔したので、今度は、早々とチケットを買いました。

結果的に、初演を見逃して正解だった気がします。

良知さんの「私」と、小西さんの「彼」の組み合わせがとても良くて、私には、ベストコンビに思えたので。

内容的には、犯罪心理学的テーマも内在していて、何だか、光市の母子殺害事件の裁判を傍聴したかのような、気持ちが重く澱む芝居でした。

歌も、あったんだっけ?と思う程、ストーリーが戦慄過ぎて、印象に残りません。まるで、ストレートプレイのようでした。

何度も観たい内容ではありませんが、芝居の構成としては、大変よくできていて、役者の側からすれば、得難い体験ができる良作芝居なのだろうという気はしました。

ネタバレBOX

「女殺し油地獄」を最初に観た時と同じくらい、衝撃的な芝居でした。

ラスコーリニコフ的に、自らを特別に選ばれた人間だと思い込む彼と、彼に傾倒して、彼の意のままに動く同性愛の私の、究極の選択。

光市の事件や、サカキバラセイトや、秋葉原の通り魔や、大津のイジメ自殺事件や…、とにかく、知ってる限りの様々な陰惨な事件とその後の経緯が、脳裏を過ぎり、胸が苦しくなりました。

最後の、「私」の告白は、栗山さんの「グレイに演じろ」という演出が効を奏したのか、如何様にも、受け取れる結末でした。

眼鏡を事件現場に落としたのは、「私」が彼を独り占めするためにわざとやったことだという告白ですが、もしかしたら、それは、「私」の後付けの理由だったかもしれないとか、「私」は、彼の意に添うためだけに、犯行を重ねたのだから、彼が死んだ後では、もう再犯はしなだろうと、仮釈放の判定がなされたのだろうけれど、果して、そうだろうか?
社会に戻ったら、「私」は、また別の誰かに「彼」を求めることはないだろうか?とか、とにかく、芝居を観ながら、いろいろ脳裏を過ぎることが多過ぎて、心身グッタリしてしまいました。

そういう意味では、今日は、楽しいアフタートークに救われました。

四角いセットが、様々な場所に変幻自在に変容し、秀逸でした。

栗山さんは、善人が主人公の芝居より、この手の悪行芝居の演出の方が、お上手なのではないでしょうか?

小西さんの「彼」が、罪もないいたいけな少年を殺す目的で近づいて、革手袋をはめながら、「送ってあげるよ」と囁くように歌う場面が、怖ろしすぎて、悪夢を見そうな程、鮮烈な印象でした。

松田さんの訳は、歌詞も含め、名訳のような気がしましたが、3階席のせいか、所々、聞き取れない部分があったのは残念でした。
FOLL IN DOWN FEEL SO GOOD

FOLL IN DOWN FEEL SO GOOD

アコヤの木

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2012/07/23 (月) ~ 2012/07/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

面白かった、暖かい奇跡の物語。。。。
曽木亜古弥さん とても上手い、90分の一人芝居 すごいです。
当日もらった、白黒の折り込みの漫画の絵がいいです、イメージぴったりです。

 登場人物は、 8人?と一匹 メインの5人 曽木亜古弥さんが、一人で演じます ちょっと髪をくくったり 衣装で、演じ分け こんなに変わる、 そこに別々の人物がしっかりと見えました。 物語は、5階建ての取り壊しが決まったおんぼろアパート屋上に壊れて鳴らない大きな鐘、10年前に一度だけ鳴った、その時軌跡が起こった。 1Fの大家さんシンディに、お客さん、その時の話を、語り始めます、 5Fの住人 クリス 屋上で踊りの稽古 急に鐘が鳴ったものだからびっくりして 一歩前へ そこは・・・空中 落ちるだけ。。。。。 4Fマリコは、日本人留学生 親とけんかしてまで、留学中でベビーシッターのバイト 言う事を聞かないグレムリンの様な3人の子供 ショーン エド ウェイズリー  鬼が来るよ “悪い子はいねえがぁー” 豆がないから 米をまきました。。。。 3F 猫のトムと男アレク 女シェリーと同居 アレクが置手紙 戦場となった故郷から命からがら逃げてきたが 故郷に行く!!シェリーは食器を投げて怒る、トムも長年飼い猫で字が読める手紙を読んで、食器を投げて怒る。 大きな鐘の音、猫のトムは、驚いて窓から落ちてしまう。。。2F デザイナーのダイアナ ウエディングドレスをあす発表、眠れない。弟オスカーと立ち上げたブランド 最近ちょっと人気がない。いいマットで寝たい、すぐに買うのよ、10枚 20枚買うから今スグ すぐに持ってきて!! ウエディングドレスが濡れてしまって、干す 飛んでいく。

5階から落ちたクリスと猫のトムは、ダイアナが頼んだマットを積んだトラックに落ちて、再び2Fまで飛び上がる、落ちた時ウエディングドレスをすっぽり着てしまう、オスカーがドレスを取りくくる、2Fなら同じように落ちている猫と同じポーズで、ウエディング姿でしっかりと着地 猫も!!そこへ大好きなオスカーが来る、ライスシャワーも降ってくる。オスカー結婚してみない!!
女優がオスカーを手に入れました。

1Fのシンディは、名前を聞きく、アレキサンドル ベルが鳴ります。
2度目の奇跡!!

面白かった、暖かい奇跡の物語。。。。

黛(まゆずみ)さん、現る!

黛(まゆずみ)さん、現る!

ナカゴー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★

ダダダダ…
こりゃあ大変だ(笑)
これから観る人は精のつく物を差し入れて上げましょう。
ただね、去年の「ダッチプロセス」がつまらなくて、
なぜ今回は面白く感じるのかロジカルに説明できないんだなぁ。
申し訳なす。
佐々木幸子にエロスを感じたのは僕だけだろうか?

ネタバレBOX

あれは檀れいじゃなくて真矢みきだ。
そしてあの顔は卑怯だ(笑)
夜明けの、クローカ

夜明けの、クローカ

坂本企画

OVAL THEATER & GALLERY (旧・ロクソドンタブラック)(大阪府)

2012/07/20 (金) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

私は、理解できているか?ですが 面白かった。
会場 に入って、びっくり致しました、ロクソのスペースいっぱいに舞台、入口奥に13席×3列 39人か・・・・詰めて45席 舞台は中心へ向けての螺旋で5段位の階段になっている、床の一部4ヶ所に扉が有って開く様です。

 色んな物語 10話?が短編の様に進んでいきます、☆ 占いの女  ☆ 千葉浦安ネズミパーク アトラクションで箱 願いが叶うがあけると不幸になる箱  ☆ 段ボールが二つ無賃乗車の男かわいい女の子が話しかける、実は無賃乗車捕獲ロボット  ☆ マジックの女 100万回死んだ猫   ☆ 浦島太郎かぐや姫  ☆ 白いカラス 戦争 希望 最悪  ☆ 1千年王国 不老不死 自殺  ☆ ジョンドゥ メアリースー   ☆オカクロー キャッチボール 犬 ロケット実験 生きて戻れない

 2時間半のお芝居 不老不死 死なない事はその分 死を見続けて行く、
不幸の箱の中を確かめる。不幸と幸せ、

難しい物語、全ての話の中で繋がる女は魔女?
役者さんの配役が良いです、ぴったりのイメージ。
私は、理解できているか?ですが 面白かった。

赤い男の青い春

赤い男の青い春

劇想からまわりえっちゃん

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2012/07/17 (火) ~ 2012/07/18 (水)公演終了

満足度★★★★★

今回は丁寧に感じました、面白かった。
オープニングまで曲がれる音楽 前回と変っておりました、面白い。
オープニング 前説、1回目と2回目と違うのですね、アドリブ感いっぱいです。 (ゼットンでない)くろとじが、ビーム 赤堀君が死ぬ 1号が生き返らせてくれた。 赤堀君2号はいじめられている、この世界では、怪獣と赤堀族が同じ学校へ通う、くろとじくんが助けてくれた、
アルベリくんの誕生パーティが有った、知らなかった3号が預かっていた招待状を隠していた、
くろとじくんの妹 夏美 と 赤堀くんが、柔らか宇宙を作ろう!!、まず自分(赤堀くん)の誕生パーティをする、友達を作る。 誰も来なかった、夏美はけがをさせられた、赤堀くんの仕業と誤解している。 赤堀くん 今は、化学特捜隊 はやと隊員と同化して地球の危機を守っている、初めは無我夢中で怪獣と戦い勝った、その内 怪獣を殺すのが楽しくなってきた、はやた隊員は、違和感を感じる。 夏美が地球にいた、包帯をまいている、癒えない心の傷でしょうか。  誤解が解けた、 誕生日おめでとう くろとじくんが、ビーム 赤堀くんとはやた隊員を分けた

 赤堀くんの登場の時2回転ジャンプで現れます、イメージがぴったりです 戦いの時のポーズも とても良いで。、多くの怪獣が、それぞれの状況で登場しそこにドラマが有ります、よく出来てます。前回は少し荒っぽいと感じましたが、今回は丁寧に感じました、面白かった。

黛(まゆずみ)さん、現る!

黛(まゆずみ)さん、現る!

ナカゴー

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/07/25 (水) ~ 2012/07/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

らふとで観て面白かったという人は・・
今回もきっと気に入るんじゃないカナ・・と。

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