最新の観てきた!クチコミ一覧

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ぱれえど

ぱれえど

浮世企画

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/11/21 (水) ~ 2012/11/27 (火)公演終了

満足度★★★★

やなキャラ満載
半分ぐらいやなキャラ(個人的印象)なのだが、デフォルメし過ぎずに居そうなキャラに仕上げる(一部は除く)ことにより、世界観への引き込み方が自然な感じ。面白かった。

 ツレがウヨになりまして

 ツレがウヨになりまして

笑の内閣

京都大学吉田寮食堂(京都府)

2012/05/26 (土) ~ 2012/05/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

今考えても・・
演技云々はともかくとして、
着想も、公平であろうと苦闘しつつ考え抜くところも4とても素晴らしかった。

公演のまえの金曜日には、
アバンギルドでViolensのライブを見たんだけど、
この週末で賀茂川をちょっと上るだけで
散歩がてら
極度の洗練から究極の泥臭さ(でも凄くしなやかな思考)と、
川の流れとともにゆったりと味わえたので、
すでに暑くはあったけれど
5月の素敵な週末を味わえた気がして楽しかったことを今でも覚えている。

・・2012年のベスト10入れたいなぁ・・(笑

ワンサ

ワンサ

スクエア

ABCホール (大阪府)

2012/05/25 (金) ~ 2012/05/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

今更だけど・・
最終日に観てきました。

地域ネタ?を混ぜていてスクエアらしくて面白かったです。

新年工場見学会2013

新年工場見学会2013

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2013/01/02 (水) ~ 2013/01/04 (金)公演終了

満足度★★★★

昔とは様変わりのレベルで
ここ1~2年は作品のレベルにも常ならぬものがあり、
年頭の厄払いの賑やかし的なものではなく、
クオリティをもった演劇公演を柱とした年初のイベントへと変身した感。

出演者変更のアクシデントはあったものの、
2作とも、良く作りこまれていて笑えたし、
薄っぺらさを感じさせないボリューム感と
演劇としての見応えがありました。

ネタバレBOX

冒頭に黒田さん降板のご挨拶があって、
それも紋切型ではなく、
ウィットと説得力をもった説明になっていて。
明日には治っているとよいのですが・・・。

「金子演劇をやめるってよ」
で、急遽台本を一部変更したという戯曲が、
そのアクシデントもスパイスにしつつ
±をしたたかにカバーしていて。
役者を守りつつ、
作品の質を落とさない作り手の腕に舌をまく。
戯曲として、しっかりと観る側を流れに導き
したたかに回収するのはさすが。
観終わって、ボリュームを感じつつ、
それが面白さの幅に広がって・・・。

役者も、新年だからという甘えを全く感じさせないお芝居。
物語の構造も鮮やかにまとめられ、伏線のふりも決まり、
出演者のアクシデントを見事にカバーしたことも含めて
なにか、遊び心に満ちたとても良い演劇を
観た気分になりました。

「大作映画の偽物」

冒頭から何かの暗喩を感じさせ、それがゲートになって
舞台にぐいっと惹き込まれてしまう。
インタビューシーンの面白さから、
そのまま流れるように物語に取り込まれ、
ダークレイダーのオーディションシーンに行きついて。

このオーディションは本当に面白かったです。
いろんな突き抜けがあって、
それを背負う役者たちの力量をたっぷりと楽しませてもらうことができて。

それぞれのエピソードが実によく練られていて、
なおかつそれを広げ踏み出す
役者たちのいろんな切先と
突っ込み方にひたすら見入ってしまう。

ラストも綺麗に切られて、
ちゃんと余韻が残って。

面白かったです。

その他、プーチンズ、獅子舞などもあり、
楽しませていただきました。

今年の初観劇ではなかったのですが、
なにか、良いものがたくさん観れそうな
予感をもらうことができました。
45Av(フォーティフィフスアベニュー)の悲劇

45Av(フォーティフィフスアベニュー)の悲劇

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

惹き付ける
メガバックスコレクション、やっぱり、見せるなぁ。

ただ、最初のシーンの男の様子とラストが一致しない。
また、運転手も「巻き込まれた」と言っているのに、その影響を受けていない。
などといった粗が気になる。よくてきててるだけに。
勢いだけで見せてしまったのでないか。
あと「土下座」の台詞……ここニューヨークですよね。

シェイク!!

シェイク!!

ゲキバカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/09/20 (木) ~ 2012/09/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっと無理のある設定ではあるけど
面白いなぁ。

テンポも熱さもいい。
ただし、さんざん前ふりとして「ロミオとジュリエット」としているのに、実際はどちらかというと「ウエストサイドストーリー」のパロディなのがちょっと残念。

9月文楽公演

9月文楽公演

国立劇場

国立劇場 小劇場(東京都)

2012/09/08 (土) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

『傾城阿波の鳴門』『冥途の飛脚』
「ととさまの名は…」で有名な『傾城阿波の鳴門』は、切なすぎるストーリー。
『冥途の飛脚』は、彼らのこの先を予見させる見事な幕切れ。人形がいい表情しているように見えてくる。
竹本住大夫さんはやはり休演だった。

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

北京蝶々

インディペンデントシアターOji(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★

徐々にスピードアップしていく会話劇
75分というコンパクトな上演時間も丁度いい。

ネタバレBOX

道州制をアピールするために集められた各地の人々が、道州制フェスというイベントについて話し合うストーリー。

冒頭のやり取りから、各地から参加した人々の、それぞれの地域を代表しているという、お国自慢からエゴのようなものがぶつかり合うのかと思いきや、そうではなかった。

すべてのアイデアに異議をぶつけていく南東北代表の声が、明らかに話合いを乱しているのだが、その意味がわかってくるころから、もうひとつのテーマが浮き上がってくる。
すなわち、カタカナで表記されてしまう「フクシマ」だ。

彼女は、フクシマという地名を消し去りたいという想いがある。
そのための道州制賛成派だったのだ。

そのことに対して、きちんとしたメッセージを舞台上から発するところに好感がある。

日本人に限らず、自分の生まれ育った土地への、愛着、こだわりがあるのは当然で、日本人の身体に染みついた、都道府県単位での愛着、こだわりはなかなか捨てがたいものがあるのだはないかと思う。土地によってはいまだに「藩」単位での愛着、こだわりもあるようだし。

ゆっくりとしたスタートから、徐々にスピード感が増していく、脚本と演出が鮮やか。
どんどん引き込まれていく。
この形式は『12人の』を彷彿とさせるが。

役者のキャラクターと配役のバランスもとても良かった。

失礼な言い方だとは思うが、内容よりも「会話」(台詞のやり取り)を楽しむ舞台だったように思える。

内容的にはこぢんまりしてしまったような。
ガリレイの生涯

ガリレイの生涯

演劇集団円

シアタートラム(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/15 (日)公演終了

満足度★★★★

ストレートプレイの凄みと面白さを堪能
セットもいいし、演出もいい。
役者の力の差は見えてしまったが。

スケベの話

スケベの話

ブルドッキングヘッドロック

サンモールスタジオ(東京都)

2012/02/29 (水) ~ 2012/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

シモなのに、爽やかな風が吹いてくるような(笑)
きちんと笑いを取ってきて、シモなのに、まるで爽やかな風が吹いてくるような作品(笑)。
おっちゃんたちが、完全に高校球児になっているところが凄いや。

十一月花形歌舞伎

十一月花形歌舞伎

松竹

明治座(東京都)

2012/11/03 (土) ~ 2012/11/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

十一月歌舞伎 通し狂言 天竺徳兵衛新噺
思った以上に蝦蟇が大きい!

ネタバレBOX

早変わり、宙乗りと、スペクタクルで見せ場が多い。
いわゆる蝦蟇妖術の話なのだけど、思った以上に蝦蟇が大きい(笑)。
紅葉が映える舞台も美しい。
国立劇場の歌舞伎にはない華やかさ。
猿之助ってやっぱりうまいよな−。
おじクロ

おじクロ

ラッパ屋

紀伊國屋ホール(東京都)

2012/11/08 (木) ~ 2012/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ラッパ屋ならではの、楽しさと面白さがある
町工場のおじさんたちが、一生懸命に歌い踊るももクロ見て「俺たちもガンバロー」って思うという、あらすじ聞くとどーってことない人情話なのだけど、ラッパ屋だから手堅く面白い。

登場人物たちに注がれる視線が優しいし、愛がある。

そこに単にストーリーだけでは表せない、ラッパ屋ならではの、楽しさと面白さがあるのだ。

星の結び目

星の結び目

時間堂

こまばアゴラ劇場(東京都)

2011/12/22 (木) ~ 2012/01/02 (月)公演終了

満足度★★★★

吉田 × 黒澤の手腕はさすが
台詞のやり取りにすべてをゆだね、説明してしすぎないうまさがある。奥ゆかしさとか品のようなものが、作品を支える。

ネタバレBOX

「星の流れに」の唄を、所帯を持って幸せになってから歌わせる憎さなど。

青年団の『ソウル市民』5部作を観た後なので、時代背景や女中(&お茶)が、被って見えてしまうのは残念。いい意味で、青☆組の前作『パール食堂のマリア』の並列作品の印象も。

悪(意)の設定が紋切り型であることがやや残念。

もしあるのならば、このコンビの作品は、これからも観てみたい。
芭蕉通夜舟

芭蕉通夜舟

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/08/17 (金) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

戯曲と役者の「行間」を楽しむ舞台
坂東三津五郎さんの「ほぼ」一人舞台。

だから、 坂東三津五郎さんの生真面目さが舞台にある。
生真面目に悩む芭蕉、となる。

場面展開が面白いし、「便座」なんていう言葉の遊びも楽しい。
ラストシーンはしんみりさせる。

十一ぴきのネコ

十一ぴきのネコ

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2012/01/10 (火) ~ 2012/01/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

熱演、そして曲がいい
「♪十一ぴきのネコ 十一ぴきのネコ 十一ぴきのネコが旅に出た♪」の曲は今も耳に残る。

それだけにラストはキツイ。

わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2011/04/15 (金) ~ 2011/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

これは好きだ!
まるで「音楽」だ。
当事者になれない虚しさ。
耳がいい、音に敏感。

重力、遠心力、そしてそのバランス。

ネタバレBOX

配役は「声質」で選んだのではないかと思ってしまう。宇宙の広がりが、個人的な心、気持ち、にじんわり染みてくる。

ただ、3.11以降の観客としては、去る者、残る者、それらを遠くから見守る者、3.11以降の世界を重ねてしまう。
つまり、初演とは確実に違うモノを受け取ったのではないかと思う。そう考えると初演見とけばよかったなぁと思うのだ。
元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)

元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2011/12/03 (土) ~ 2011/12/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

「日本的」な「察し」
討ち入りなどはない、「静かな忠臣蔵」。

ネタバレBOX

「元禄忠臣蔵」 《江戸城の刃傷》
 《御浜御殿綱豊卿》
 《大石最後の一日》
という内容。
つまり、討ち入りなどはない、「静かな忠臣蔵」と言っていいのではないだろうか。
「江戸城の刃傷」も内匠頭が吉良に斬りつけるシーンはなく、すでに内匠頭は取り押さえられている。

この「静かな忠臣蔵」で見せてくれるのは、「日本的」な「察し」だ。
「何も言わずにわかる(だろう)」ということ。顔を見て、目を見て、互いに察し合い、「うむ」と頷く。
それは、観客にも必要なモノでもある。

「ここでは、彼らはわかっているのだ」ということを「察し」なくてはならない。
例えば、内匠頭が刃傷に及んだ理由を語らないことや、「刃傷なのか喧嘩なのか」という言葉の使い方、また、綱豊が助右衛門に尋ねているのはどういう意図なのか、そして、十郎左衛門が語らないのはどうしてか、さらに浅野家再興との関係など。
「大石最後の一日」での、男の姿で現れたおみのの心情、それを最初は断るが「偽りを誠に」と言うおみのの言葉に揺り動かされた内蔵助の心情。磯貝の「婿に相違ない」と言わせるまでのやり取りなど、気持ちの襞を見せるような
美しく無駄のない台詞。

そう、この舞台は、洗練された台詞を楽しむ舞台でもある。
台詞の間に隠されたり、現れてくる感情、本音や建前に隠れている感情、露わになる気持ちなどを読んでいくというところが肝であるのだ。

討ち入りのカタルシスはないものの、そうした「心情のやり取り」が、美しい台詞の中から聞こえてくるのだ。

中村吉右衛門はさすが、「ここだ」という場所をきちんと観客に伝えてくる。
記念オペラ「古事記」

記念オペラ「古事記」

東京文化会館

東京文化会館 大ホール(東京都)

2011/11/20 (日) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★

重厚
オーケストラの音と歌をきちんと聴かせる。
ただし、少し短いかな。
本当ならば、ニーンベルンゲンのようになったのではないか。
もっと壮大なものを期待していた。

同じ黛敏郎のオペラ『金閣寺』が内へ内へと向かう作品だったのに対して、外に向かっていくように感じた。

八岐大蛇は残念。

CDが廃盤なんだよなあ。

お伽草紙/戯曲

お伽草紙/戯曲

劇団うりんこ

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2012/01/19 (木) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

これを子ども向けとして上演していることにかなりの驚き
押さえておかないと、雀のように飛び立ってしまう昔話。
手の指の間からポロポロとこぼれ落ちてしまうお話。
子どものように真剣に観た。

ネタバレBOX

チラシが楽しい。

冒頭の老人の独り言から舞台に引き込まれる。

子どもたちは、埋め込まれた、よく知っているお伽噺の断片を、舞台の上から見つけ出す楽しさもあるのだろうか。
また、あるいは、断片から作られたお芝居に、自分ならではの「物語」を見つけ出しているのかもしれない。

まあ、自分が小学生とかだったら、目の前で大人たちが一生懸命やっていることは、同じように一生懸命見るだろうなと思うけど、大人は、つい、いろんなことを考えすぎてしまうのだな。
 新譚サロメ   (改訂版) 

 新譚サロメ   (改訂版) 

ウンプテンプ・カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2012/10/29 (月) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

(いい意味で)まるで古典のようで
骨太で洗練された戯曲。
因縁や因習を軸に織り成す物語。
セットも生演奏もとてもいい。

当日パンフレットには、この舞台に関連する情報が丁寧に書かれていたが、これはそこまで説明する必要があったのか、と思ってしまう。
確かにそれがあるとないとでは、内容を理解するのに違いが出てしまうのだが、舞台は舞台で簡潔してほしいと思うので、ここまで必要はなかったように思う。

ただし、役者がこの戯曲には若すぎた(年齢ということではなく)のではないかと思った。
彼らにふさわしい戯曲か、戯曲にふさわしい役者だったら、と思った。

この劇団、今後も注目したい。

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