最新の観てきた!クチコミ一覧

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suicide paradox

suicide paradox

拘束ピエロ

シアターブラッツ(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

解りづらかったかな・・
魅力的なキャスト陣に惹かれて観たものの・・・。

一遍~地演出編~

一遍~地演出編~

風雲かぼちゃの馬車

シアター711(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

ミュージカルとして普通に成立してました(^^)
楽しませようとする雰囲気が、そこかしこに溢れていて楽しかった。
ストーリーはちゃんと時系列に沿って展開し判り易かったです。

(1時間50分)

ネタバレBOX

劇場入り口までの階段に灯篭っぽいの置いていたり、
スタッフが着物きていて作品世界観後押ししてて雰囲気良かったです。
suicide paradox

suicide paradox

拘束ピエロ

シアターブラッツ(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

たぶん文章で読めば理解はしやすかったかな?
本ならば読み返しもできるし読む速度も思いのままだからね。
でも芝居は登場人物などが説明をしてくれないと理解が進まない・・・・。

率直に感想述べるなら、まったく面白くなかった。
(話も正直よくわからんかったし)
そのうえに煙草スパスパ吸われて副流煙吸わされて、
いいとこ感じない舞台であった。  (約2時間)

ウェルカム・ホーム

ウェルカム・ホーム

天才劇団バカバッカ

テアトルBONBON(東京都)

2013/04/18 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

新しい面白さ
とりあえず勢いがありましたね!その勢いに押されて面白さが倍増する感じでした。
35人ものキャストが小さい舞台にどのように収まるのかドキドキでしたが、なるほど1人も欠けずにそれぞれが印象に残ってましたね。
ただ、それだけ居ると演技力のレベルがまちまちで、所々気になる部分が(汗) しかも、主役級の人で1人気になってしまい、ちょっと残念です。
あと、マイクの使い方がいまいちでした。逆に何を喋っているのか聞こえないという。。。
全体の流れとしては、歌にダンスに演技にと欲張りすぎなのではと思っていましたが、意外とそんなことも無くストーリーの方もがっちり固められていました。

これからがとても楽しみな劇団ですね♪


最後に。
今回Corichさんのチケットプレゼントに応募し、運良く選んでいただけましたが、当日受付に行き名前を言ったら話が通っておらず、受付係が手間取っていたのが残念です。
しかも、開演開始ちょうどに来たお客さん(1人分)の席が無いらしく、階段に座布団を敷いて座ってもらって居ましたが、私の分を数えていなかったからじゃ無いですよね?(汗)
16ステージ目だったみたいですが、何名かのスタッフの対応が慣れていない感じがしました。というか、身内ばっかりだからっていう対応でしょうか…。

とにかくこれからに期待です!

天使は瞳を閉じて

天使は瞳を閉じて

ソラトビヨリst.

Geki地下Liberty(東京都)

2013/04/25 (木) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度

あれ?
毎回ハズレ無しのソラトビヨリstだったのですが、今回はちょっとダメでした。どうして鴻上脚本をやったのでしょうか?イメージチェンジだったのでしょうか?ダンスは新鮮でしたが、振りつけがイマイチでした。ソラトビヨリstの舞台は他にない世界観が魅力だったのですが、ちょっと今回はどこかで観たようなお芝居でした。次回に期待かな。

エレノア

エレノア

サスペンデッズ

駅前劇場(東京都)

2013/04/26 (金) ~ 2013/05/03 (金)公演終了

それぞれの孤独を優しく
親子、夫婦、同僚、友人、いずれも一筋縄にはいかない人間関係を巧みに描く。駅前劇場という空間をリッチに感じさせるキャスト&スタッフの職人芸も見事。

ヒューイ

ヒューイ

イプセンを上演する会

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

千秋楽を観劇。
研究公演と銘打たれた今回の作品。それだけに本来の"イプセンを上演する会"の公演とは一線を画する、新たな試みに挑戦して欲しかった気がしました。

走れメロス

走れメロス

百景社

atelier SENTIO(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

緊張と緩和の妙 実験性あふれる演出
物語という虚構空間と現実の空間との行き来、そして観客の巻き込み方の妙。
(独り芝居であり、独り芝居ではない。観客と共に作る舞台)

独り芝居という構造を、これほど上手く活かしている芝居を他に見たことがない。
本当に素晴らしかった。

ネタバレBOX

私は開演直前に席に着いたので、客入れ時にどのようなことが行われていたのかわからないのだが、ミドル英二さんの評によると「開演前、舞台そでに、お茶やコーヒーが用意されていて、出演の栗山辰徳が雑談を交えながら希望者にふるまう。」ということらしい。

そして、開演時間。
客入れ時の和んだ空気感のまま、独り芝居を演じる栗山辰徳から携帯の電源を切ってもらう説明などがなされる。
また、劇の途中で、「サイダー缶を空け、グラスにサイダーを注いでもらう」というアシスト役を観客から募る。私が観た回は希望者がいなかったため、その行為を行う場所から一番近くにいた私がその役をおおせつかることとなった。

これらは、落語か講談の導入ででもあるかのように、
虚構が演じられる舞台上と客席という現実空間との対話がなされていく。

そして、唐突に仰々しいまでの「演技」が始まる。

その落差にびっくりしていると、「ちょっと大げさでしたね(笑)」というような感じで、また現実空間に戻ってくる。
それで「やり直しますね」と、割と抑えた自然な形で再度演技が始まる。

これらの虚構の緊張感と、現実に戻される緩和が、見事に行き来する。

この後は、所謂「劇(物語)」が展開されていくのだが、
そこでも、メロスが走り出すシーンで役者自身が走って劇場の外に出ていってしまうなど、この緊張と緩和の演出は、形を変えて随所で見ることができる。
人は緊張からフッと解き放たれて、緩和させられると、自然と笑ってしまうものだ。だから、所謂コメディではなく、とても真面目な芝居なのにもかかわらず、随所で爆笑させられてしまう。新型コメディとでも言おうか。(新しい形のバスター・キートン?)

ちなみに、役者が走って劇場の外に出ていっている間、劇場内では、観客は歌を歌うように要請される。
唐突にこんな演出がなされたら、普通の芝居なら観客は戸惑ってしまうが、客入れ時から温和な空気が演出されているために、観客は一体感を持って舞台の構築に協力することになる。

そして、舞台作りに協力し役を演じた者は、上演後、舞台の役者とともに拍手されることとなる。
サイダーを注ぐ役、妹役/妹の結婚相手役〈これもお客さんを役者が勝手に役に見たてて演技する)/羊役(妹とその結婚相手以外の観客は羊の設定)/歌を歌った人。つまり、全員の観客がこの舞台の出演者でもあるということだ。

虚構と現実の行き来は、役者の内部でも演出されている。
メロスが走り疲労困憊している部分では、実際に走るという以外にも、腕立て伏せや、腹筋、スクワットなど、実際の役者の肉体を疲労させることによって、その身体性を得ている。嘘の「演技」ではなくて、本当に疲労した身体がそこに現れることになる。つまり、役者のドキュメントでもあるということだ。

また、小道具や音を使って、本当にそれがあるかのように見たてる部分も秀逸。(これは一般的に演劇全般で行われる手法であり、独り芝居では特に多様される方法であるが、他の芝居とは何かが違う、うまく言葉にできないが。)
例えば、筋トレ用具:エキスパンダーを川に見立てたり。
その、川を渡る描写の部分で、劇場内の排水管に水が流れていったのも、演出だろう。偶然かも?
観客がサイダーを注ぐ音を、湧水が注いでいる音に見たて、その注がれたサイダーを、湧き水として飲み干すシーンなども秀逸。


本当に上手く、演出された芝居だった。
演出家の志賀亮史さんの妙であると共に、
出演なさった栗山辰徳さんの妙でもある。

本当に素晴らしい舞台でした。
ありがとうございました。
半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】

半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】

水素74%

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2013/04/20 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

母の怖さ
面白れー。

ネタバレBOX

花子(斎藤淳子)…次女。母親からの愛情薄く、「悪い子」に育った25歳。弥生にカツアゲを喰らい、ヘルス勤めを強要される。
和恵(浅野千鶴)…長女。「良い子」。花子が荒れてるせいと母からの要望でか、結婚できない。隠れてヘルスに勤めたり、花子のカネを抜いたりしてる。
千代(兵藤公美)…母。和恵を「良い子」、花子を「悪い子」とラベリングしていたが、ここにきて花子と向き合おうとするけど、結局変わらず。
弥生(斉田智恵子)…花子の先輩。ヘルスに勤める。ケミカルウォッシュ。

花子×弥生→花子×母→花子×母×和恵って感じに、上等でない人間の病んでる精神と関係性を少しづつ開示し、舞台に引き込む。都度笑いを引き出す、いいトコついてる見せ方も冴えてるし。

母を階段から突き落とした経験のある花子に怯える母、その反動から愛情を和恵に注ぐが、和恵も「良い子」でいることに疲れ、内面に「悪い子」を育む。それが分かっても、和恵にヘンテコな愛情を注ぎ続ける母、そしてそれに甘える和恵。一見終わってるなって感じがするけど、安定もしちゃってる関係が恐ろしいのか。

「不機嫌な~」でも母役だった兵藤が、やはり上手い。表情もいいが声の調子もいい。

「不機嫌な~」も、母と娘って関係を描いたいい作品だったし、今回も良かった。父ではこうはならないのかしら。
海へ行こうと言い出す和恵だったけど、結局やめて、二人横になるラスト。食事を持ってくる母を待つその姿に、「母」の支配力を感じさせられた。素敵。
SLeeVe

SLeeVe

ENG

相鉄本多劇場(神奈川県)

2013/04/25 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

せつない妖怪バトル。でも、金魚は可愛いい。
百鬼夜行という名のバトルロイヤル。勝者が一つだけ願いがかなうというゲームって仮面ライダー龍騎を思い出しました。参加者ではないグリリバ声の、DV振るう悪役の人がよかった。妖怪を闘いに割って入ってライフル撃ちまくりって。SLeeVeって袖のことだった。気付くの遅すぎ。妖怪たちはみんな魅力的、特にサトリ。キャラもいいし殺陣もいい。ヒロインの味方は方相氏という神様。独特の動きとセリフ回しが面白い。当初参加の動機が分からなかった主人公・袖山さんが切なかったり、ヒドイ奴だったり。ラストは綺麗に終わるけど、無駄に犠牲になった周囲の人や、参加者が忘れられたままなのが納得いかないかな。

ひかる君ママの復讐

ひかる君ママの復讐

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2013/04/28 (日) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

黒い宗子
まじ面白かったです。
なんちゅーか、
バイキンマンの格好をした悪い根本さんが(可愛いだろうよ!)
ニヤッとしながら書いた、今、出来る、精一杯って感じでしょうか。(笑)。

ネタバレBOX

別にネタバレじゃないですけど、バー夢公演がはじまった一年前と比べると、役者さんたちがあの小さな空間でとてものびのびと演技をしていて、最初の頃の、緊張がこちらに伝わってくるような、あの日を懐かしくも思うおじさんなのです。なんだ!この好々爺みたいなコメント!
エンゲキ555号公演『W氏の帰れない夜』

エンゲキ555号公演『W氏の帰れない夜』

エンゲキ555号

小劇場 楽園(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

侵略者のブルース
地球の常識をナンセンスにぶち破る衝撃的ゆるゆるステージ。地に足がついたブルースギターの生演奏がいい味出してました。

プレゼント◆5

プレゼント◆5

ネルケプランニング

シアターサンモール(東京都)

2013/04/24 (水) ~ 2013/04/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

シリーズになりそうな予感
ネルケプランニングがお送りするアイドルステージ第二弾!てことは、第一弾は『少年ハリウッド』?

明るく楽しいステージでした。ライバル3人組のものも含めて、アイドルの歌がしっかり作り込まれていたのもグー。これだけ盛り上がればリシーズ化ありでしょう。

Decadence

Decadence

森ビル株式会社

六本木ヒルズアリーナ、66プラザ(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★

毒のないパフォーマンス
ロシアのストリートパフォーマンスの劇団の初来日公演で、ブラックな表現のない、子供でも楽しめる和やかで可愛い作風でした。

全身オフホワイトの衣装に身を包み、少々不気味な仮面を着けた集団がステージから遠く離れた3階からゆっくり階段を降りていき、観客にちょっかいを出しつつ客席をぐるっと回ってステージに登場し、他愛のないやりとりがユーモラスに行われ、観客をステージに引っ張り出しダンスを踊ったり、楽器の弾き真似をさせたりと客いじりを多く用いて客席との親密感を生み出していました。

台詞はほとんどなく、ゴニョゴニョと話す台詞も多分ちゃんとした言葉ではなく、体の動きで感情や関係を表現していて、身体のコントロールが素晴らしかったです。日本の劇団にない不思議な雰囲気は魅力的でしたが、特に目を引くような技や演出がなくてインパクトに欠けると思いました。

パフォーマンス自体は期待していたよりも内容が薄くて残念でしたが、シャボン玉や紙飛行機を飛ばすと子供達が一斉にステージに駆けて行くのが可愛らしく、ストリートパフォーマンスならではの光景で印象に残りました。

suicide paradox

suicide paradox

拘束ピエロ

シアターブラッツ(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★

心の話?
チケットプレゼントにて鑑賞。なんかよくわからなかった。

ネタバレBOX

人数多くて、色々匂わせつつ展開していくので、把握把握ばっかになって楽しめなかった。それも途中で疲れてしまった。せっかくテーマの説明を序盤にしてくれてたのに。

情報屋、小雨(とその兄)、五十嵐、射ツ木あたりの関係性がキモなんだろうけど、そこに行き着くまでがまどろこっしくて。もっとテンポ良く展開してほしかった。120分は長い。
背景も見えにくくて、キャラがみえないというか。

殺し屋とかいかがわしい会社とか、探偵とか、それっぽい要素ばかりなのに、空気が纏まってない、そんな印象でした。
喋々喃々

喋々喃々

劇団 CAT MINT

ブディストホール(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

「見て 面白い」を追求する、現代版「ねずみ」


落語は、歌舞伎から派生した日本の伝統芸能である。
歌舞伎を1人で演じる試みが、座布団に座り、使える小物は扇子と手拭いだけ、後は噺家の力量のみの「寄席」という世界を生んだ。

2012年、桂小三治師匠の落語を聴きにいったことがあった。
「生まれはUSA、えー山口県宇佐市」の紹介を 冒頭に盛り込み、客の心を掴む。
「落語はむかし、花形の歌舞伎演目の後にやっていたんですね。落語をやるのは暗くなってから。灯籠の芯をパチンとするのも噺家の役目だった。芯を打つ、芯、打ち、そこから『真打ち』という言葉が出来たんですよ。だから当て字ですね」

落語は、噺家のしゃべり、振る舞い、雰囲気を観客が具体的に構成する、極めて高度な伝統芸能といえる。
それと対比できるのが、映画である。『スパイダーマン』はアクションシーンの人間の顔にもフルCGを使用し、製作者サイドが具体化された画を提供する。

ニコニコ動画を運営するニワンゴの執行役員を務める片岡義郎氏は、具体的=完成されたジャンルとしての映画と、観客によって脳内再構成されるジャンルとしてのアニメーション、並びに舞台を対比する考えを主張されている。


落語と演劇、この二つには途方もないギャップがあることは間違いない。だが、片岡氏が主張するジャンルの対比によれば、明らかに同一のジャンルではないか。


桂三四郎 師匠の噺=「ねずみ 」 は、関西弁がいい味を出す、そっと耳に入る聴きやすい内容だった。「ねずみ屋」の質素な屋内が目に浮かぶ。
31歳だそうだが、端正な顔立ちをされているので、現代的なビジュアルである。
それが、落語家も今、同じときを生き抜く人間なのだという事実を気付かせてくれる。



※ 続きは、バレてないネタバレへ。


ネタバレBOX


シチュエーション•コメディの決定版だった。

近年、一度破綻した日本航空をよそ目に急拡大中なのが格安航空会社LCCだ。格安の航空チケットに人は集まるが、人的•物的サービスは劣るとされる。

それをネタにした(?)イケメンに珈琲を無料サービスしてしまうLCCキャビンアテンダント、婚約中の男女、企業の温泉地再開発を巡り集まった社長、秘書のほか、獣医、タレント外国人、エコノミークラスのハッカー、謎の女性などが飛行機のビジネスクラスに搭乗。
遥か大空で巻き起こる、壮大な笑い模様に会場が「寄席」になった。

舞台の骨子以外、その「おまけ」の部位にこそ真価があったと私は思う。
千寿江が今は亡き父の回想を語るシーン、父は  小麦粉を顔面に浴び、パイを投げられ、びしょ濡れになり、熱々のおでんを食らわせられる。
もはや、ダチョウ倶楽部ではないか。
他の出演者も、若干、ガチに笑っているのは、これは演劇から外れた番外編コーナーであることを示唆する。

他には、謎のタレント外国人•カエサルによる、ショータイムのコーナーがあった。
千寿江に お題が出され、彼女が それを回答するゲームだった。
十分に楽しめたが、ラストの お題で彼女が周りに聞こえるように回答することなく、カエサルに耳打ちしたことは納得がいかない。
空気の流れ、としては言っちゃう流れだったはずだ。


落語と演劇は、同一のジャンルにあると述べた。しかし、同じ陸上競技であっても、短距離走と棒高跳びが違うように、それぞれしか持ち得ない特色はある。
制作者の意図を考えたい。

落語の後に、機内のシチュエーション•コメディが繰り広げられたわけだが、シチュエーションだけにセットから何まで「リアル」だし、番外編コーナーでは「視覚」を重視。かつて日本中を爆笑させた『8時ダヨ!全員集合!!』のようだ。
もちろん、策略が囲うなか、男女が互いに愛せるか、という根本的なテーマも扱ってはいる。
千寿江の、若旦那を愛するが故の嫉妬心、それは  大人を堪能させるだけの深い感情である。

「視覚」でとる笑いは、落語では太刀打ちできぬ隙間かもしれない。
桂三四郎師匠の 柔らかい落語を上演した後に、こうしたコメディを繰り広げたのは、舞台にしかない特色を出したかったからではないか。


ラストは、常夏の国ハワイに到着。
誰しもが気持ち良い気分で劇場を後にできる、そんな作品だった。








上村なおか 森下真樹 「駈ける女」

上村なおか 森下真樹 「駈ける女」

株式会社ワコールアートセンター

スパイラルガーデン(スパイラル1F)(東京都)

2013/04/27 (土) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

おもしろいけど疲れた
立ち見はスパイラルのスロープから舞台を見下ろす。同じ格好の二人だが、性格の違いを見せるところもある。押しつけないし媚びないところが黒沢作品らしい。レストランの客からは見えないせいか、なんだろうと気にする人が少しいた程度で、思いのほか反応がなかった。立ち見はかなり疲れたので椅子席のほうがよい。

「flat plat fesdesu vol.2 」

「flat plat fesdesu vol.2 」

Crackersboat

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

C
何が自分の琴線に触れたかわからないが、Bよりも堪能した。開演前のアナウンスで売り子がちょっと構えるのがじわじわくる。

アベンジャーズ

アベンジャーズ

カプセル兵団

ワーサルシアター(東京都)

2013/04/25 (木) ~ 2013/04/29 (月)公演終了

満足度★★★★

ラッキーな期待はずれ
ヒーローものと聞いていたので、「ああ、アクション中心の活劇なんだ」「かつて後楽園遊園地で見た○○レンジャーを、ちょっとだけ大人の会話を入れた程度か」と、たかをくくり、期待もせず(劇団に失礼)、八幡山に向かいました。また、同行してくれた田中さんにも「あんまり今回は期待しないほうがいいかも」とか「なんか日替わりで俳優が好き勝手にストーリーをいじくるみたい。よほどのことがないかぎり、毎日どんな劇になるかわからない企画は、たいがいうまくいかないものだし」と、言い訳の先発をしていました。

 さて、劇を観た印象を。一言で言えば、「期待(もちろんマイナスの)を裏切り、よかったよかった」、です。
 アクションは皆無、チラシにあったように、現役の、引退したヒーローが、先輩の葬式に参列した際の会話劇です。そのやりとりが、実に巧み(脚本も役者の演技も)で、会場も笑いの渦に。
 喪服姿のダンディなヒーローたちが、それぞれに個性的であり、それをうまく生かした演出も心憎いかぎり。
 期待していなかった分だけ、さらに楽しみ倍増といった感じがしました。

 役者も、そして観客も一体となって楽しんだ、約2時間の公演、好演。
 とくに「ゲスト」なぞ呼ばなくても、それだけで私は満足でした。

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

ぼーくらは、みんなーいーきている〜

Moratorium Pants(モラパン)

新宿眼科画廊(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/01 (水)公演終了

満足度★★★★★

モラトリアム編
この会場で短編集としてはしっかりした公演だった。いい女優がいるなあ。忠臣蔵はあまりに現代の感性で気に入らなかった。

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