半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】 公演情報 水素74%「半透明のオアシス【ご来場ありがとうございました!!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    母の怖さ
    面白れー。

    ネタバレBOX

    花子(斎藤淳子)…次女。母親からの愛情薄く、「悪い子」に育った25歳。弥生にカツアゲを喰らい、ヘルス勤めを強要される。
    和恵(浅野千鶴)…長女。「良い子」。花子が荒れてるせいと母からの要望でか、結婚できない。隠れてヘルスに勤めたり、花子のカネを抜いたりしてる。
    千代(兵藤公美)…母。和恵を「良い子」、花子を「悪い子」とラベリングしていたが、ここにきて花子と向き合おうとするけど、結局変わらず。
    弥生(斉田智恵子)…花子の先輩。ヘルスに勤める。ケミカルウォッシュ。

    花子×弥生→花子×母→花子×母×和恵って感じに、上等でない人間の病んでる精神と関係性を少しづつ開示し、舞台に引き込む。都度笑いを引き出す、いいトコついてる見せ方も冴えてるし。

    母を階段から突き落とした経験のある花子に怯える母、その反動から愛情を和恵に注ぐが、和恵も「良い子」でいることに疲れ、内面に「悪い子」を育む。それが分かっても、和恵にヘンテコな愛情を注ぎ続ける母、そしてそれに甘える和恵。一見終わってるなって感じがするけど、安定もしちゃってる関係が恐ろしいのか。

    「不機嫌な~」でも母役だった兵藤が、やはり上手い。表情もいいが声の調子もいい。

    「不機嫌な~」も、母と娘って関係を描いたいい作品だったし、今回も良かった。父ではこうはならないのかしら。
    海へ行こうと言い出す和恵だったけど、結局やめて、二人横になるラスト。食事を持ってくる母を待つその姿に、「母」の支配力を感じさせられた。素敵。

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    2013/04/29 00:32

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