最新の観てきた!クチコミ一覧

114861-114880件 / 189887件中
バブルのヒデキ

バブルのヒデキ

あなざーわーくす

ラ・グロット(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

場の空気をからめ物語を運ぶ
手練れの女優たちの、
研がれ鍛えらた役者力が
シーンごとに色を編み上げ、
豊かに物語に観客を巻き込んで・・・。

終わってみれば、
役者たちが緻密に組み上げた世界に
しっかりと閉じ込められておりました

ネタバレBOX

恣意的にベタに組みあげられた物語には、
観る側の空気をいかようにも受け止める表層のラフさが生まれ、
自由に作りうる刹那のスペースみたいなものが担保されていて。
そこに、舞台にある一人ずつの内の役者筋が、
時にパワーで緩急を自在につけ、
あるいは刹那を細微に編み上げつつ
冷静にシーンのフレームを作りこみ、組み上げ、
あげくには観る側を舞台にまで引きこみ
観る側を浸しこんでいく。

まあ、開演前には当パンを読んでおけとのアドバイスを受けつつ、
何が始まるのかがわからない舞台に、
最初はちょっと身構えたりもしたのですが、
そのとまどいも、物語が進み、
役者たちのしたたかな舞台への導き方に次第に心を許し、
引きこまれ、共に遊んで楽しくなることで、
むしろ、後半に観る側の箍を外し
客席から踏み出すためのの振り子のようなパワーとなって。
場内もれなくいじりたおすような巻き込みにも、
役者たちが場の空気感を掌に載せていて
揺らぎやためらいがなので、
観る側が躊躇なく委ねることができて。
その中で、役者其々の豊かな切っ先を持った台詞や所作に
場の空気が面白いように変わり、
豊かな遊び心が客席と舞台のボーダーを消し去り
劇中での映画制作の世界にまで観る側を誘い込み、
そこに描かれた時代の雰囲気のデフォルメや、
作り手たちが幼少のころに擦りこまれたであろうその世界の感覚が
温度を持ち、観る側をも共振させていく。

時に目を瞠り、ドキドキし、
素敵に微妙な可笑しさや、
したたかに導かれる苦笑に導かれて。
そこには観る側を意識させることなくつなぎとめる密度があって、
さまざまなデフォルメや、刹那ごとの役者たちのポジションや
ミザンスも丁寧に作りこまれていて・・。
気が付けば、劇中劇の
ビデオカセット(!)に刻まれた時代の肌触りが
タイトルの時代とともにがっつりと蘇り、
その時代を見つめての、
当時と変わらない、でも紛うことなき作り手の今の感触として
観る側に置かれているのです。

舞台上のいろんな仕掛けも本当に楽しく、
しかも、それらを企画倒れにすることなく貫き膨らませる
様々な熟達があって。
たとえば、
観客に赤い糸を引かせるアイデアと物理的な工夫にしても、
驚きをワンアイデアで終わらせることなく
その舞台の状態にさらなるシーンをつなげて
 観る側から舞台のテンションを切ったり醒めたりする刹那を取り除き、
さらにのめり込ませていく力を生み出していく
作り手の創意が加えらえていて。
舞台で観客全員を引っ張り出して動かすことにしても、
あらかじめ、席で花を演じさせたりと、
観る側の逡巡をさりげなく解いているから、
場の流れが滞ることなく、気持ちよく全体がそのシーンに取り込まれていく。
しかもそこには観る側自らに伏線を置かせるような仕掛けが、
内包されていて
表見上チープな物語の終演を
舞台の熱を冷ますことなく導く企てにもなっていて。
それらが、スタッフの顔に戻っての段取りではなく、
役者たちが貫き演じるロールを脱ぎ捨てることなく行われるから、
観る側の意識も舞台の世界から離れることがなく、
まるっと乗せられてしまう。
いじられることも、ましてや舞台で体を動かすことも、
冷静に考えると、
それなりに抵抗感があることなのですが、
それが物語を追う感覚でできてしまうのは
さりげなく凄いことで・・・。
終演の高揚を更に極大化させる撒き物にしても、
ベタに見せかけて、実はとてもしたたかで上手いなぁと思うのです。

終わってみれば、まんまとその世界にのせられて、
冷静に考えると物語に不釣り合いなほどの
不思議な高揚感が残って。
それが少し落ち着くと、
観る側を、そこまでにしたたかに掴み取り導いていく
どちらかといえばベテランの域にまで至った、
まさに脂の乗り切った女優たちのそのパワーに思い当たり
改めて感じ入ったことでした。
未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★

癖になる味わい(笑)
「肩肘はらずに気楽に観て」という雰囲気を感じる舞台。
いつもながら不思議な魅力のある芝居だ。
なんだかんだで楽しい気持ちになるんだよなあ(笑)。
上演時間約2時間。

ネタバレBOX

銀河警察と短パン刑事、ボスが中心に繰り広げる刑事ものは大好物(笑)。
このほか、ラーメン屋の行列の話やオオカミ少女、お母さんの誕生日会等、いくつかの物語が並行して繰り広げられるが、どれも大爆笑ではないが、
「ふふっ」と思わず笑ってしまう。

勝手にお約束と思っていた、SMっちっくなマスク、仮面の場面がなかったのは残念(笑)。
この劇団が創り上げる世界は、癖になる味わいであり、以前の公演と似たようなキャラであっても楽しめる(笑)。
というか出てきて欲しい(笑笑)。

一緒に観劇した友人(芝居観劇は2回目)の感想は、
「面白いんだけど、話が色々と並行していて、ついていけなかった。
玄人好みの作品なのかな?テーマを絞っていて、時間がもう少し短い方が楽しめたかな」であった。

公演終了後の挨拶で、いい歳だしいつまでやれるか分からないと
おっしゃってましたが、これからもぜひ楽しい公演を続けて欲しいと
思う。

ライオンパーマさんは、私が掲示板に掲載している「【ご参考】残念な公演の共通点」を参考にして下さっているような気がする。
そうであれば嬉しいかぎりだ。

あの素晴らしい愛をもう一度!

あの素晴らしい愛をもう一度!

劇団くりびつてんぎょう

シアターブラッツ(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

✕5+α
長く感じました。

ネタバレBOX

離婚するカップルが5組もあると、色々なシーンを5回ずつやることになり、冗長で辟易しました。

これから別れる女性のことを旧婦と呼んでいましたが、旧婦の独白が三人目までで終わったときには、5人もしくは旧郎も入れると10人になりますが、ようやく全員を公平に演技させるという呪縛から解き放たれたと喜びましたが、ちょっと違うシーンの後に残り二人の女性の独白シーンがあり、ああやっぱりかとガッカリしました。

総勢27人、その内離婚式関係者以外の人たちは約10人でしたが、ラスト辺りでは恐らくそのような人たち全員にそれなりの長さの台詞を言わせていたと思います。特に男性は上半身裸になって脱いだシャツを振り回すというオマケ付きで。ご苦労はお察ししますが、付き合うこちらは苦痛でした。
ミス・サイゴン

ミス・サイゴン

東宝

青山劇場(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★

みました。
引き付けられるところもあればそうでないところも、といった感じが最初から最後まで続いていました。
歌っていないところは変なところも多く、目についてしまった印象でした。
客席の盛り上がりがすごく、初見の私はおいてきぼりな感じを受けました。
素敵なキャストさんもいました。

レ・ミゼラブル

レ・ミゼラブル

東宝

帝国劇場(東京都)

2013/04/23 (火) ~ 2013/07/10 (水)公演終了

満足度★★★

とても楽しみにしてました!
映画でとても感動しましたので楽しみにしておりましたが、そういった感動はありませんでした。
ですがいいお話ですし頑張ってもらいたいです。

ロール&ロール

ロール&ロール

ノアノオモチャバコ

「劇」小劇場(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

ある意味大人なおはなし
初ノア。サスペンスと思いきや、大人な心理戦?スポーツって…。あの舞台が広いスタジアム感じられたのはやはりすごいことだと思う。アフターパフォーマンスも観る事できて良かったです。

未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★

バカバカしさ(?)が・・
何とも言えず面白かったです。この心地良いふんわりした面白さって不思議だなぁと思いました。色々なキャラが面白すぎて、本来のストーリーが何だったのか?と思ったりもしましたが、最後はしっかりとまとまっていました。何度も笑い、気持ちの良い2時間でした!

レミング ~世界の涯までつれてって~

レミング ~世界の涯までつれてって~

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2013/04/21 (日) ~ 2013/05/16 (木)公演終了

満足度★★★★★

ものすごく心地良いヂャンヂャン+寺山
先日行われたイベントで知りましたが、5月4日が寺山修司没後
30周年なんですね。寺山の仕事の中では圧倒的に演劇が好きです。
不条理で夢幻的な展開がカフカっぽくてかなりツボ。

本作『レミング』は、ファンにとっては天井桟敷の最終公演作品として
... 有名なのですが全く未見で、それだけに気になっていました。今回
観ることができて、本当に嬉しかったです! そしてその期待どおりの
作品でした。

ネタバレBOX

この舞台、演出が本当に面白かった。奇妙にねじれたような、でも
すごく癖になるBGMにかぶせた、役者達の5・7拍子で取られた動き、
そこで鳴らされる足音や台詞の響き、その全てが音楽的に、整然と
機械的にかっちりと演出されていて。

洞窟のようにも、都市の摩天楼のようにも見える舞台装置や、
宮沢賢治っぽい、どこか夢幻感のある衣装。すごく良かったです。
寺山が観たら、多分絶賛していたと思う。あくまで多分だけど。

あのミニマリズムは慣れてくると心地良くて、ずっとこの空間にいたい…
そう思えるようになってきますね。違うかもしれないけど、四つ打ちの
ダンスミュージックに身を任せるような、そんな高揚感があります。

ダンスミュージックで思ったけど、寺山の扱う言葉は多分にヒップホップ的、
今回の作品の演出に合わせて、細かく分解された流れで台詞を耳にして
実感しました。言葉の意味ではなく、流れや響きを重視していると思しき
ことや、韻をふんでいるようなかけ合いかたとか、

多分、今、寺山が生きていたら、ジャズの流れで間違いなくヒップホップに
傾倒していたと思いますね。そして20歳若かったら、絶対にその作風は
「ままごと」や「マームとジプシー」のそれと近かったはず。抒情的な彼等と
違って、冷ややかで即物的な作品に演出されそうな気がしますが。

物語は意外と笑える要素が多い、というか、笑いどころばかりでした。
八嶋・片桐のコンビネーションがよくて、いいタイミングで台詞を
差し込んできて、結果、客席大爆笑。

一番笑ったのは、無くなった壁の代わりに、修理人がサルトル『壁』を
置いていったのに対して、こんなステップで超えられそうなの、壁じゃ
ないだろっ! ほらっ、ほらっ! って、必死に八嶋が飛んでみせる場面と

松重豊扮する主人公の母親が分裂して、片桐がモグラ叩きよろしく
追っかけて回る場面かな。客席も、その笑いを誘う様子にドッと
沸いてたな。

最後、狂気に意識が分裂し始めた八嶋が静かに眼鏡を外してニヤっと
笑い、ボソッと台詞を呟いた刹那、けたたましく鳴り響く音楽と一緒に、
舞台上の狂気が一気に客席にまで拡散していくような気がして、思わず
ぞぞっと鳥肌が立ちました。なかなかない希有な体験をしました。
また、生で観てみたいな。そうしたら、もっと別の構造が見えるのかも。
未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★

どの世代にも
 この所、重い作品ばかり観ていたので息抜きになるような作品であった。というのも、明るいホームドラマ風のテイストに詰め込まれた、一般人が夢見るレベルの本質的な事と生きて行く為に必要な希望が、殆ど屈折なしで描かれていたからである。
 今回が20回目の公演であり、それなりのロジックとフィジカルなレベルでの加工は、充分にこなされたシナリオで、役者陣の演技もそつの無いものであったが、尚、高いレベルを目指すのであれば、夢見るレベルではなく、夢を夢見るレベルで作品を書くという所迄、作家は、自らの哲学と存在のレベルを掘り返して欲しい。それができれば、一皮どころか、二皮も三皮も剥けた作品世界を成立させることが可能であろう。

シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

表現上細かい欠点はあるが、本質的な欠点なし
 よくこれだけダークな作品を描いたな、と感心した。というのも、現在、この国で喧伝されているのは、在りもしない未来と幻想ばかりだからである。少なくともTVはそうではないか? 然るに、現実はそうではない。それどころか、原発推進派や諸官僚、政治屋の動きを見る限り、ふりまかれている下らない幻想と反対に暗く蠢く人間という生き物のダークエネルギーしか見えてこないのである。端的に言えば、「我の死後洪水は来たれ!」という無責任そのもの及び倫理の徹底的退廃の上で、既存「エリート」は、多くの甘い囁きを垂れ流しているだけなのだ。その点をブレの無い視座で見定め作品化している点に感心したのである。そも、人間という生き物は、この地球上に於いて食物連鎖の最上位に位置する。即ち、あらゆる生物の王と言って過言ではない。従って、いいことも悪いことも自分の好きなことをやってのけることができる位置にいるのである。我らは、このことの意味する所を良く知らねばなるまい。誰でも理屈の上ではよく知っていることだが、人間は、総ての良いことも、また総ての悪いことも、最大限実行可能なのである。それを敢えてしないのは、倫理と法による規制に従うからである。
 一方、自分自身がどうなっても良いと定めれば、彼を縛るものなど何処にもないのが実情である。そして、負のエネルギーを解放する為に、一般市民が、採り得る方法とは、先ず、自らが犠牲者の立場になることではないだろうか? そして、自分の不幸の原因を、例えば加害者に求めるとすれば、加害者が法的に罰せられ、その罪を法的に償ったあとでも、倫理を盾に、加害者をいびり続けることは可能なのではないか? この作品では、登場する被害者の総てが、加害者に対してこの点をメタレベルで実践している。そのことを舞台を通じて観るのが、我ら観客である。つまり、舞台は、このようなことが正当なのか否かを観客に問うているのであり、観た者は、その答えを探すことを求められているのである。だから、この作品は、謎に始まり、謎に終わっているのだ。

匿名家族

匿名家族

劇団フルタ丸

サンモールスタジオ(東京都)

2013/05/11 (土) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★

スタッフの対応が良ければ…
家族というテーマの掘り下げがやや浅い気がしましたが、小劇場演劇ならではの或る野心的な試みを評価。幕間の演出や音楽の使い方にも工夫とセンスが感じられ、大きな刺激を受けました。スタッフの対応がもっと良ければ…。アンケート用の鉛筆を返しに行った時に一言も返ってこないとか、そういうのダメなんです、私。彼ら彼女らは劇研の後輩か何かですか? どうであれ、もっと教育してください。入場から退場までが観劇体験、よって1点引かせて頂きます。

ぬけ男、恥さらし

ぬけ男、恥さらし

MCR

駅前劇場(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

術中にハマってなるものか、と思っていたけど…
 MCR作品は毎度ギャグが満載ですが、筋立てにのみ着目すると上質なメロドラマ。本作も例外ではなく、たくさん笑わせてもらった分、切なすぎるラストシーンに胸が締めつけられました。本作のキーパーソンであるアノ人物がラストシーンにも出てきますが、その人が××××だということに気づいた時、思わず落涙しそうに…。作・演出の櫻井氏の術中ににまんまとハメられてしまいました。この劇団の芝居ではやや理屈っぽすぎる会話が早口でやり取りされ、気を抜いて観てると話を見失ってしまう場合があるので、ビギナーの方はその点ご注意を!

ネタバレBOX

公演と同名の小説を執筆中の作家の妻役にザンヨウコさんはベストな配役だったと思います。小説バカのダメ夫に一途に尽くす健気な奥さんを違和感なく演じきった彼女の好演が愛をテーマとする本作に大きく寄与し、芝居に喜怒哀楽の喜と楽しか求めない当方の感情を哀の側へと大きく振れさせ、最終盤では思わずウルウル…。もちろんMCRなので喜や楽の要素も満載で、笑ってる時間のほうがずっと長かったのですが…。
俺がヤギでもその手紙だけは食えない

俺がヤギでもその手紙だけは食えない

GORE GORE GIRLS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/03/28 (木) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

オッサンROCK
間延びとか変なのは演技なのか。それが好みとして出そうに思えます。人はネガティブに陥りやすいもの。それをポジティブに出来れば素敵だけども、そう容易ではなく年齢のことは尚更に思えます。僕もオッサンの領域に入りつつあるので、分かるような気もします。気にしないようになれたなら、それは幸せでしょう。以下

ネタバレBOX

間が独特に感じます。ボケとツッコミのやり取りは比較的自分には良い方でした。若者だっていつかはオッサン、オバサンへ変貌していくけれど、今この瞬間は分からない当人達のささやかで広大な悩み。最後のえー。は長いし端折っても良かったように思えます。皆さん、おいくつなのでしょうか。テンポとか根本的な芝居のタッチも雰囲気を維持しつつ変えていったら、合わない方にもまた違った印象を与えるのでしょうか。ありがとうございました。
ブラック・サバンナ

ブラック・サバンナ

世田谷シルク

アトリエ春風舎(東京都)

2013/04/03 (水) ~ 2013/04/14 (日)公演終了

満足度★★★★

食被食
生きること、食べること、当たり前の大切さが籠められていると思います。ストーリーは難解に思えるのかもしれません。演出効果の面白さでも見れました。以下

ネタバレBOX

ストーリーは概要は把握しやすいけど、最終的に僕の頭では掴みきれない所が多めでした。エレベーターで脱出できるナンセンスな面白さ。ガンツではないけど海外の状況はいかに?照明、音響、舞台上の縦の見せ方、木箱のようなアイテム。総合的な演出はとても素敵で惹かれました。筏が冒険心をくすぐる。群舞は不思議な感じが漂って見てました。若干ズレもあるような。猫を殺す回想は気分悪くなってしまい、でも表現としては伝わっているのかなと思いました。その割に、メンバーが猛獣に食べられている衝撃的なシーンがあっけな過ぎて詰まらなく思えました。勿論実際に役者さんを食べされるのは出来ないし、ただグロテスクなものを見せればいいわけではないですが、何かもっと見せれる演出があるのでないか。そう思える内容でしたので、求めてしまうのはありました。保険員の人面白かった。最後の宇宙人は分かるような分からないような、でした。
平気で肉を食べてるだろう。屠殺のエグさを知っているのか。食べ残しでよく思います。そんな風刺的意味合いも入っていて良かったです。僕は今ハッピーなのだろうか。ありがとうございました。
【旗揚げ公演】夕焼けは燃やしてくれない

【旗揚げ公演】夕焼けは燃やしてくれない

劇団晴天

調布市せんがわ劇場(東京都)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

更に伸びしろが期待出来そうです。
観てきました。
熱意のこもった演技と熱い脚本!

若者っていいなぁ!羨ましいなぁ!

明日の千秋楽も、ぜひ観たいと思います。

新・贋作水滸伝

新・贋作水滸伝

スタンダードソング

あうるすぽっと(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

水滸伝は学生の頃読んでいました
ウェブのストーリーのところが公演期間中に入っているのに
「現在、執筆中。今しばらくお待ち下さい。」
のままなのが残念。

こういったツールを使えこなせていないと途端にプロフェッショナルではないな、と思われてしまうので勿体無い。
再演モノなのだから前の載せておくだけでも体裁整うのに何故??

ネタバレBOX

先ず、客席に座ると客席に向かってライトが直で当たっていて目に痛い。
開演直後もこの直ライトの演出があって、まさかずっと続くの?と慄く。
結局それ以後はありませんでしたが。

一緒に観たかたの解釈では「客も登場人物(108星の仲間)と思わせる為」と言っていて、なるほどと思った。
ただ、それ伝わる人の方が少ないよね、と言う話にもなりましたが。

ストーリーはかなり大味。
とても長大な物語が題材なのでこれは仕方が無い。
合流の仕方が不自然な登場人物がいたりとか。
その流れで仲間になるのでいいの!?
とか思ったりして、楽しみながら観てはいましたが。

「俺は風呂屋!」→仲間にしますか?→「はい」みたいな(謎)

正直、殺陣はもっとばんばんやるものと想像していました。
一人一人、型が違うのは面白かったけど。

カーテンコールでの並びがちょっと不自然に思った。
この人たちはセットでないの?と言う人たちがばらけてたり(山賊3人組みとか)
特に水滸伝を知っているとより不自然を感じるかも。


割と原作水滸伝に忠実ではあったと思います。
ただ、本当にはじまりのエピソードをいくつか取り入れているだけなので、突き詰めれば何で水滸伝を題材にしたんだろう?
と言うところまで行ってしまう。
本当の頭領すら出てこないもんなー。


あと、高俅が何度も前線に出てくるので「今、刺せ! 今、殺せ!」と何度も思いました!
未確認の詩-ウタ-

未確認の詩-ウタ-

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/05/16 (木) ~ 2013/05/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

B級のA級
あいかわらずの肩肘のはらないライオンパーマ。

観客席も「おもしろいもの見せてくれるんだよね」
的な感じはなくて、全体的にふんわりお祭りの日に
屋台のまわりに集まってきた雰囲気。

なんか美味しいものでもあるのかな。

ライオンパーマは演劇界の富士宮やきそばです。

B級のA級。

なんだかややこしい表現だけどそんな感じ。







ネタバレBOX

まず最初に、東銀座さんの短パンすがたにどきどきです。

チャーさんは、あいかわらず何もやってなくても、わらってしまいます。
投げかけないで、そっと置いてある感じ。
あのグラサンを真面目にかけてるだけでもうやられる。











ドロテアノヒツギ〜evolution〜

ドロテアノヒツギ〜evolution〜

ムーンビームマシン

HEP HALL(大阪府)

2013/05/17 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

少し歪んだおとぎ話
ムーンビームマシン初観劇でした。少し歪んだおとぎ話の住人たちのやり取りがとても面白く、全体を通して楽しんで観ることができました。ただ、タイトルにもなってる魔女ドロテアの存在感が少し薄かったような気が。もう少し全面に出してほしかったかなと思いました。
それにしても王子役の大塚宣幸さんのシーンは面白かった。会場みんな大笑いしてました(笑)

SHOOTING PAIN

SHOOTING PAIN

コロブチカ

横浜美術館レクチャーホール(神奈川県)

2013/05/04 (土) ~ 2013/05/06 (月)公演終了

満足度★★★★

王様ワールド
面白かったです。テンション上げ上げな人たちが繰り広げる話でありながら、心の深みにも迫っていたのではないでしょうか。横浜は遠かったけど、行って良かったと思えます。以下

ネタバレBOX

広田さん達がゲストで出られた回でした。お二方はトークも出来て、アクターとしても面白いなと思います。本編に関係なく、時間としては長いので別にしても、という気もした。シンプルなつくりで、舞台上に一箇所だけ伸びている包帯のような布のようなものが面白かった。走り回っていたり、熱い。
僕にはずっと王様のターンにすら見えてしまう強烈さがありました。なんてクセのあるキャラなんだろう。ポジティブさもあって、吸収したい変人演技でした。他にもフルスイングのサードさんも拘束されてからまさに尻上りになって面白く、主宰のコロさんが思ったより出番が少なかったように思える。もっと見たかったです。別人格が複数出てきて当人にしか見えていない手法は好きです。去年ジェットラグさんで見た心理劇と似たテイストも感じました。あちらはダークに演出されていたけど、こちらのコミカル要素たっぷりも良いですね。
心理的な統合失調症とか、ストレス過多な状況からの逃避で出来るとか、有り得そうな有り得なそうな気もします。ですが実際、みんなお酒飲んだり趣味に気晴らし、恋愛やら風俗やら果ては犯罪まで、何かにすり替えるような事をしている。出会いのキッカケも豹変の兆しも突然訪れるものかもしれないし、また何か辛い状況にあたっても、改善への兆候は急に降り注ぐのかもしれない。こういった精神題材の舞台で、ご当人たちに伝えられるものもあるのではないかと思いました。ありがとうございました。
シュナイダー

シュナイダー

青年団若手自主企画 マキタ企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

刑罰上等
他人の生活を壊したことの代償は、刑罰では済まない。
青年団若手自主企画なんて字面だと文学的な要素満載で、ElephantMoonの様な究極の選択を思わせる舞台は望めないなんて思い込んでいました。
杞憂でした...更に新たな世界観を追求したマキタ・ワールド健在です。
3割の爽やかさと7割の劇薬で構成されている印象でした。衝撃が脳裏に焼きつきます。
憎悪を芝居での表現で、これほどまでに限界を設けないのは凄い。
寺井氏の復讐の演技は、殴打シーンは自主規制かかった感がありますが、展開が恐ろし過ぎる背景もあります、観客に恐怖を植えつける見事なものでした。
そして、物語は深い。

このページのQRコードです。

拡大