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カルデッド

カルデッド

JACROW

OFF・OFFシアター(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

「自殺」をテーマに、「あなたの物語」へ
「自殺」というテーマに真正面から向き合った4話。
最初と最後に、仄かに救いの見えるお話、そして
中2話が逆に無間地獄のようなお話で、構成もよく
時間を忘れて観ることが出来ました。

ネタバレBOX

各話は以下の通り。

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第1話「甘えない蟻 Another Ver.」

災害の傷癒えない福島。妻子を東京に行かせ、
一人故郷に残った男の自殺。戻ってきた母子、
そして男の兄弟達との会話は、自然とその死の
原因に及び、徐々に険悪なムードに…。

第2話「スーサイドキャット」

娘の死に自殺の疑惑を持っている両親と、
校長、その担任との会話。子供の死は
いじめが原因ではないかと舌鋒厳しく
追求する両親に、教師陣はいじめの
事実は無いと告げる。激昂した母は
ナオミという女性への憎しみを綴った
娘の手記を、いじめの証拠として出す。

第3話「リグラー2013」

ある不動産会社の一室。後輩達に比べ、
営業成績の出せない男を徹底的に絞る
営業課長。ある時、本社からやってきた
人間が持ってきた、男の妻の手紙を機に
事態は思わぬ展開へ…。

第4話「鳥なき里に飛べ」

樹海にやって来た、会社を倒産させ、
胃癌で先の長くない男。ゲートキーパーの
男に、自殺を止められるも、その決心は固い。
そこへもう一人のゲートキーパーが、ゆっくり
「鳥とこうもりの話」を聞かせる。

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第4話目は、普通にかなりいい話。明日も、ま、生きて
みようかな、なんて思わせてくれる、ふっと肩を押して
くれるような話ですね。人と人の連関が心地よい。

個人的に一番好きなのは、かなりホラーがかっている
第3話。結末の意外性と、永遠に先の見えない地獄に
陥ってしまった営業課長の姿が恐怖を誘います。

作・演出家が、「今の時代の空気感、今、まさにどこかで
起こり得ていることを濃密に表現する中で、自殺という
テーマを「社会」の問題には出来なくても、「あなた」の
物語にはひょっとしたら出来るのではないか」ということを
話していたけど、

そのことを確かに証明してみせた、短編オムニバス集でした。
三日月坂のみすず荘

三日月坂のみすず荘

ネコ脱出

小劇場 楽園(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★

【夕焼けの101号室】観劇
濃密でした。

ネタバレBOX

妻と子を殺され、その犯人の未成年者を報復のために殺して刑期を終えて出てきた大阪梅田殺人事件の男が管理人を務めることになったアパートで、36歳の女性が若年性認知障害に罹ったことで、住人や家族を巻き込んで、思い悩み、葛藤し、対処する話。

若年性アルツハイマーと診断されなかったことがミソとは言え、田舎で静養してまた帰って来たというラストシーンはずるいと思いました。

光市母子殺害事件をモチーフにしたであろう男の方については、恨みの連鎖を断ち切るべきという立場ではありますが、それにしても犯罪者を見る目で彼を嫌悪する若者がいたり、罪を犯してもこれからは前向きに生きていけばいいんだよという人はいましたが、所謂仇討ちとして彼に同情を表明する者がいなかったのはちょっと不思議な気がしました。オーナーのおばあさんがそうだったのかもしれませんが。
カタルシツ『地下室の手記』

カタルシツ『地下室の手記』

イキウメ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/08/05 (月)公演終了

満足度★★★

自分の人生の主人公になれない人
イキウメの番外公演(?)、カタルシツの第一回目は
あのドストエフスキーの『地下室の手記』の戯曲化!

原作は実は未読なのですが、骨子をそのまま現代版に
移植したという本作見る限りだと、かなりイタい人の話
だったんですね…。現代に通じ過ぎててかなり怖い(笑


ネタバレBOX

主人公は、40歳を迎え、母親の遺産を手に、日がな地下室に
こもりっきりの自称「文筆家」。といっても、著書は一冊も無く
評論を書いているブログも廃墟状態だそうなので、実質無職。

そうなる以前は警備員だったそうなので、警備員から「自宅
警備員」に移ったわけですね? と、突っ込んでみたくなります(笑

その男が、ニコニコ動画の中継動画(で、ひたすら自分の
過去を「カタル」、というのが、ざっくりとした内容。

端的に言うと、「自分の人生の主人公になれなかった人の話」で
話はやたらと小難しく、自分がいかに他人と比べて思慮深いか、
優れているのか、周りがカスなのかを延々と語る。

でも、住んでいる家では、母親に家事の一切を任せ、ほとんど
社会との接点が無い仕事をしているため、コミュニケーション
不全者に限りなく近い。出来ること? 全くなし、です。

無理やりに参加してきた同窓会では、最初空気扱いされ、そこで
めげずに、君らの人生、意味なんてねえ! 的な語りを入れた結果、
ワインをかけられ、殴り倒され、ヘタれる。その上、会場代金が
払えず、逆にクリーニング代5万円を恵んでもらう情けなさ。

その後、一発かましてやるぜ! とシャドーボクシングまでして
待ち構えた風俗街には同級生は誰も来ず、何故か、ひょんな
流れでソープ嬢にお相手してもらうことに。

そこでも、ソープ嬢に説教かまして揉めまくって、住所の書置き
残して去っていく。で、ソープ抜けしたいので手伝って! って
頼みに来たソープ嬢から散々逃げ回った末、

なんかいい感じになっちゃって、関係しちゃった後、上機嫌で
今日は帰るね♪ と去っていこうとしたソープ嬢にお金握らせて
激怒させて、その後、部屋で男泣きして、彼女を追い求めるも
既に遅く… で、今のヒッキー生活。この格好悪さ、そしてそこに
言い訳するから、さらに泣ける。

後半が、えぇ、そんなことしちゃうの、言っちゃうの? の連続で
観てて思わず頭を抱える展開がてんこ盛り。この人の話を聞くと、
自分が特別で優秀な人間だ、という妄想と自意識だけが過剰に
膨らみ続ける生活から脱出したいのに、抜けられない悔しさと
後悔、そして諦念が入り混じっていて。悲哀がにじむ。

人生唯一の重要な選択肢、ソープ嬢の申し出をあそこで
無下にしなければ…というのが伝わってくるので、なおさら
きっつい。孤独に暮らす、って、色々な意味で難しい気がする。

とにかく、過剰なまでの自分すごい! が逆に爆笑を誘い、そこに
背景のニコニコ動画のコメントまで被さってきてすごいことに(笑
これから女の話を始める! とか言っておいて、延々独白演説をする
男に、「女の話マダー?」とかコメントかかっているのに笑いました。

この話の教訓は一つあって。酒席の、あるいは酒の入った男の
話は盛っているので一切信じず、はいはい、って聞き流して
あげること。これですね(苦笑 お酒入ると、格好いいこと
言うんだけどね、この人。実行と行動が伴わない、どこにもいそうな人。
テテントチチト

テテントチチト

テテントチチト

中野スタジオあくとれ(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった
想像以上だった。
難解かと思われたが、削ぎ落とされた台詞、美術、音楽、間、どれも効果的でストレートに入って来る。しかし奥行きを感じた。余韻に浸る。
描かれているのは本質。観てよかった。その感性に触れに行きよかった。

セント・マーチンの夏

セント・マーチンの夏

Pゆにっと

萬劇場(東京都)

2000/09/01 (金) ~ 2000/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

シンプルなチラシ
※実際の公演期間は1995年9月1日(金)〜3日(日)です。こりっちさんでは1999年以前の公演情報は登録できないので現在できる一番古い日付にしました。

ネタバレBOX

で、実際観たのは1995年9月3日。「彼のことを忘れられない彼女」のことをずっと好きで・・みたいな話でした。何故か記憶に残ったのは”彼の命日に彼女が辛子色の着物を着て・・・”というモノローグ。辛子色の着物、というのが、個人的な好みで「ないな」と感じたから。
ティーチャー

ティーチャー

保木本真也がプロデュース

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白いし美女ズラリ!
Kimeru様も色っぽいけど女の子レベル高過ぎですよ♪
巧いし可愛いし脚までキレイ、声ももちろんね!
そしてなにより面白い!
私は意外に芝居で笑えない人なんですが、両隣の大男が引くくらい笑ってきました(^^;

保木本さん、またこんなコージャスメンバーでコメディ上演してください、待ってます。

「Short Sweet Story 夏の特別編」

「Short Sweet Story 夏の特別編」

ガールズミュージアム

シアターサンモール(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★

Bキャスト観劇
面白かったですよ,それなりに。ただ,やっぱ,アイドルのイベント的な部分は脱しきれていないんかなぁ。だから,芝居間のコントめいたものはいらない。芝居自体は,演技に幼さは残るものも,それもまた一興として,良かったです。

オペラハイライト

オペラハイライト

国際芸術連盟

すみだトリフォニーホール(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/26 (金)公演終了

満足度★★★★★

料金考えると・・・お得でした♪
マダムバタフライは着物で歌い。
豪華な衣装に歌劇のハイライト、聴き所満載の上演でありました。

第2部の「椿姫」では歌の合間にナレーションを入れてくださり、
ストーリーを判りやすく説明入れてくれたりもしていましたが。
対訳の表示までは出来なかったのがチト惜しかった。
(料金考えたら当たり前ですが・・・)

一番細身の<バリトン>中川さんが一番声量がありました(^^)

極東の地、西の果て

極東の地、西の果て

TRASHMASTERS

本多劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

長かったが・・・
長さをまったく感じさせない熱量が向かってきました!

凄かったー、この国の将来を憂い行動したいと考える人には必見ではなかろうかと感じました。

でも煙草はやめてね、ネオシーダーにしてね♪
(なので星は一つ引きます。
→でも5つあるって?そりゃー評価が5つ星以上だからっすよ(^^)

ネタバレBOX

第1場 学校  九州独立となる時点での話し
第2場 山小屋 それから25年後→学校崩壊後の世界
第3場 トラヲ放ツ 日本の真実の姿が主人公トラに明かされる

学校の崩壊・解体の説明はナレーションでも説明でも、
もっと詳しく教えて欲しかったです。

各場の前には幕を下ろして、
そこに字幕投影してナレーションが読み上げるという説明方法とっていました。
なかなか緊迫感+臨場感が煽られました。

ラストの言葉・・・・・
「我らの芸術これで終わる 明日の芸術お前が始める」
・・・・心に残りました
『聯綿(レンメン)』ご来場ありがとうございました。

『聯綿(レンメン)』ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

インディペンデントシアターOji(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★

がんばってSFしていたなぁと感心する
ですが、説明不足なトコもありちょっと残念。
SFらしさは楽しめたけど、万人受けはしないでしょうし。
製作側が期待する少子化対策に一役買うことは難しいのではないかと・・・・。

長いしねー→2時間っす

ネタバレBOX

よほどのSFファンでないとお目にかかれない活動時間差の表現を初めて舞台上で見れたのには感動です。SF小説でチラホラ、漫画では2つほど。アニメでは見たこと無い。(でも特撮では平成仮面ライダーシリーズでカブトのクロックUPと555のアクセルフォームが表現良かったアレです)今作では女の活動速度が男より早くて、男にしては何もわからないままふくが脱がされたり。女にしては、変な人型の木みたいな人間がいるという表現でした。でもお互いの時間が邂逅する理由などが無く大変残念でした。せめて特定の場所に行くとコミニュケーションがとれるようになるとか。どちらかが何かしらのアイテム用いるとかして欲しかったなぁ。また単性生殖する女が時々ヒトデナシ生むならヒトデナシでも子供生めないと人口減少してきますが?その説明は?
劇中で男が投げるダイヤモンドの位置づけも欲しかった。観客側にしてみれば希少鉱物で高価なものが無造作に投げられるというもったいなさを表現したとは思ったが、作中ではどこにでもある植木の飾り石のようなものです。みたいな説明して欲しかったなぁ。終演挨拶後にコトンと舞台上に落ちてくるダイヤモンド1個・・・・。あまり目立ってなかったぞ!暗転してみたり効果音とか照明のスポット照射とか、もっと工夫して観客に伝えて欲しかったなー。

動かない男を脱がせての股間の品評とか、男女全裸での抱擁とか、
いきなり挿入される現代劇など表現の面白さは楽しめました。
現代劇で母に夫として選んだ男に不満は無いのか聞かれて、
”無い”と自分にも言い聞かせるように答えた娘が。
部屋に一人になってTV見てて突然母の言葉がフラッシュバックしたようで、
慟哭の結果いきなりリモコン投げ捨てるシーンは後悔みたいなの感じるという演出で昼メロ風でちょっと面白く感じました。

崖下へのロープやら反則のエレベーターとかの設定説明などもして欲しかったなぁ。

あと登場毎にアメフラシ吹き飛ばしていたハハが簡単にアメフラシに襲われるシーンはちと・・と思った。娘のためにとか、杖取られててとかなければ。襲われて吹き飛ばしつつ退場としたシーンにして生死不明としたほうが良かったのでは?と思う→喰われる音付きでしたからねぇ・・・。
ウィーン・ミュージカル・コンサート2

ウィーン・ミュージカル・コンサート2

梅田芸術劇場

Bunkamuraオーチャードホール(東京都)

2013/07/05 (金) ~ 2013/07/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

あまりミュージカルは観れていない
ので、正直歌われる曲の3/5は知らなかったりするのですが。
それでも素晴らしさは伝わってきました♪

(それにしても会場は、
ネルフの発令所とか巨大ロボットの格納庫みたく思いますね。(^^)
(3階席から左右を見ると、旧スターウォーズやら初代ギャラクティカのセットのようで好みです=この夏ならパシヒック・リムの世界?)

ティーチャー

ティーチャー

保木本真也がプロデュース

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度見ても面白い
ジェットコースターコメディとでもいうのでしょうか?たたみかけるように色々なネタがあちこちにあって、最初から最後まで飽きずに笑える舞台でした。リピートして、もうどうなるのかわかっていてもつい笑ってしまします。

OTOGI狂詩曲

OTOGI狂詩曲

進戯団 夢命クラシックス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/06/05 (水) ~ 2013/06/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽日の
初日から数回、そして大楽観てきました。
正直言うと、初日に観た時は必殺技などのエフェクトやワイヤー?アクションなどのタイミングなどなど…が気になってしまい、せっかくのお話があまり頭に入ってこなかったのです。
…が、どんなお芝居でもそうだと思いますが、日を追うごとにそういった事が
より良くなっていって大楽の日は本当に素敵な御伽話として幕を閉じたと思います。

面白かったです。
役者陣のアクションはもちろん、演技がとても良かったです。
瓜子姫のセリフが、心に響きました。

ティーチャー

ティーチャー

保木本真也がプロデュース

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2013/07/19 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

ジェットコースターコメディ
この日、リピート観劇。
内容解ってても笑っちゃう。
出だしこそスロースターターながら、
中盤からはジェットコースター。
濃いキャラの役者陣の独壇場で
笑わせてくれる!
気楽~、な感じで観に行くのがピッタリな作品。

極東の地、西の果て

極東の地、西の果て

TRASHMASTERS

本多劇場(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

相変わらずすごい!
3時間10分の時間休憩なしで寝ないで観続けることのできる舞台は数少ないだろう。そんな数少ない中のひとつである。「観たい!」にも書いたが、全てにおいて卓越している。
国家への矛盾、危機など問題定義など他では出来ないことを、この劇団は出来る。
映画監督の堤氏は脳髄がゆさぶられたと言っているが、日本人の魂をも揺さぶっているのではないかと感じる。

変則短篇集 組曲『空想』

変則短篇集 組曲『空想』

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2013/07/06 (土) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

シークレットにふさわしい
ゲスト短篇でした。花組芝居の加納さん!すごい!鳥肌立ちまくりでした!というかこの戯曲すごい!4ステージしかやらないなんて勿体なさ過ぎる濃厚な内容でした。

前回も号泣でしたが、二回目だと、最初から涙が…。
どなたかも書かれてたかもしれませんが、一回目と二回目では全然違う感動がありました。リピート決めて良かった。

ネタバレBOX

晩餐シリーズはどれも心がわしずかみにされます。
特にラスト。周りのすすり泣く声が伝染していくようでした。

加納さんのゲスト短篇は「お願い、神様!」というタイトルらしいです。
ある町の神父さんの独白のような内容でしたが、最初はコミカルな話かなと思って油断してたら、終盤で一気に狂気の世界へ……神父さん的には町のためと信じて疑ってない感じが本当に怖かったです。
加納さんのお芝居にも、ほさかようさんの作品の振り幅の広さにも脱帽です!
雲の影

雲の影

スポンジ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

雰囲気は予想通り。
宣伝美術の第一印象に惹かれて観劇。
勝手に予想していた通り、人間の内面の暗い部分をフューチャーした内容でした。かといって終始お先真っ暗でネガティブな訳ではなく、なんとか生きようとしているからこそその重荷が余計に重みを増している感じ。それなりの社会生活を営んでいる人には何処か感じ入る所があるはず。それが心地よいか不快かは好みがあるだろうけども。それも含めて、人間は生きていかなきゃならんのだなぁ。

舞台美術。良いです。
開演前から既に世界観が確立している。音選びも適切。

ネタバレBOX

その舞台美術ですが、良かったからこそもっと合点したかったのもある。何故あのデザインだったのか? 店内のシーンを主として物語が進行するものの、舞台美術としては屋外として装飾されている。彼らがいた事さえいつか過去になってその場所が廃墟になっていくという意味だったとしても、それを察するにはファクターがちょっと足りてないかも。

演技について。
これは完全に個人的な趣味としてなんですが、演技をし過ぎている感があった。日常生活を描いた作風に対して、演技自体は「表現してます!」という主張がこそっと見えた様な。強い怒りなどはあのやり方で良いとして、日常的なやり取りは役者自身の主張がもっと弱くても良いのではないかと。演目の雰囲気が見えているだけに、役者の個人技に統一感を持たせられていないのが惜しい。あの空気感はきっと濃度を上げる事が出来る。
レーニン伯父さん

レーニン伯父さん

風煉ダンス

d-倉庫(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★

舞台がすごい!
まず、舞台(美術)が凝っていた。高さ奥行きを十分に使った演出に一緒に行った友人もご満悦。衣装も凝っていて物語世界に自然に入り込めました。
次に中身について。流れるような会話の中に時折クスッとくるような種がありました。後半の「感じろ!」的な部分も考慮すると、演劇の魅力が散りばめられていたようで、お腹いっぱいです。
あと、レーニンやチェーホフ(当パンに記載)をモチーフにしているのかな、と思いながら、レーニンもチェーホフも詳しく知らない自分が見ましたが、関係なく楽しめました。知っていたらもっと楽しめたかと思うと少し損した気分です。これを機にチェーホフや歴史の本を読んでみようかな。

彼らの敵

彼らの敵

ミナモザ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/07/24 (水) ~ 2013/08/04 (日)公演終了

満足度★★★

早稲田万歳
面白い。チラシの菊池佳南の表情がとてもいい。

ネタバレBOX

パキスタンで、大学時代に誘拐された坂本(西尾友樹)は、帰国後バッシングを受け、家族の中傷され、週刊誌には適当書かれる。そして、週刊誌の専属カメラマンとなる。しかし、陸上選手のパンチラ写真の件で仕事をやめ、写真を抱えたまま、あてもなくホームに立ち尽くす…。

「真実はひとつだけど事実はそれぞれにある」というようなセリフに、この世の不条理を感じた。ブンシュンのライターたちとの会話シーン、納得なんてできない、一見くだらない主張だなんて思ったけど、それで世界は回ってるのかもなんて思えた。世のトラブルとか軋轢の根源のようなものというのか。

ゆるい空気と引き締まった空気のメリハリがついてて良かった。喫茶店のシーンはいい空気感だった。中傷の手紙が降り注ぐとことか、母への手紙を読み上げるシーンとか。
変に「バッシング」に光を当てすぎなかったのがいい。バッシングを受けた坂本が逆にカメラマンになり週刊誌に写真を載せる、その矛盾と、内面に抱え続ける振り切れなかった想いの爆発(パンチラ写真の件)がみどころか。ただ、その後の菊池佳南とのシーンも含めて、やや間延びした感があったのが残念かなと感じた。
レーニン伯父さん

レーニン伯父さん

風煉ダンス

d-倉庫(東京都)

2013/07/25 (木) ~ 2013/07/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

類稀なこだわり!
小劇場での芝居で、これほど舞台セット、小道具、衣装に拘っている劇団はまれだと思う。評判通りとても素晴らしい!これらを見るだけでも楽しい。しかしこの劇団はさらに上をいく。なんと芝居中にこの舞台セットを・・・するのである。
びっくりしました。開場時間が遅れること納得。芝居のほうもシリアス・ギャグ・音楽(ミュージカル的歌)もあり、飽きない。照明も役者の気持ちの変化で頻繁に変えていて、とても分かりやすい。
十分満足致しました。

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