
クジラの歌
株式会社Legs&Loins
Geki地下Liberty(東京都)
2013/06/25 (火) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
らしくない。
今回はちょけ過ぎずに重くて悲しいお話。浸れば気持ち良く泣けそうなイイお芝居でした。が私自身のイザベルへの勝手なイメージがブレーキを掛ける。「お前、何泣いてんだよ」「俺様の芝居で客を泣かしてやったぜ」とドヤ顔してる宮下貴浩が頭をよぎると素直に泣きずらく我慢してしまった。惜しいなぁ。
慈愛あふれる役柄がよく似合う深華さん。タブーを犯して彼の最期に付き合う優しい役はらしくて良かった。純真な少女の役も似合うのだが、最近若い役は回って来ませんな。深華さんのまたの御活躍を楽しみにしております。

『アーサー記念公園の一角』『牛泥棒』
ナカゴー
ムーブ町屋ハイビジョンルーム(センターまちや-4階)(東京都)
2013/07/04 (木) ~ 2013/07/08 (月)公演終了
満足度★★★★★
埼玉=テキサス
中央線というよりはむしろ埼玉?
埼玉は広大だ♨
行っても行っても埼玉が続いている。
考えてみればキラリふじみも埼玉だし、長瀞も秩父も埼玉だ。
本来だったら、鶴橋の駅前スーパーじみた臭いのする、愛すべきムーブ町屋とかじゃなく、進修館前の広場あたりで松明をくべながら上演するのが正解かもしんない。
でもまぁムーブの4階の奥の方でこっそりと、こんなフシギ演劇めいた
「テキサス=埼玉」説を提唱する(ような気がした)出し物が上演されているのもまた謎体験だったりする。
千秋楽だったせいか、役者の演技が達者すぎて
全員ただの変人にしか見えないところが素晴らしいと思いました。

二代目はクリスチャン/道化師の歌が聴こえる
★☆北区AKT STAGE
北とぴあ つつじホール(東京都)
2013/07/04 (木) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★
ネタばれナシ
北区 AKT STAGE(北区つかこうへい劇団)の【二代目はクリスチャン】を観劇。
今は亡きつかこうへいの精神を受け継いでいる劇団で、本当のつかこうへいの芝居が観れる唯一の劇団だ。
聖サフラン教会に仕えるシスター今日子がひょんなことからヤクザの二代目を継ぐことになったのだが、その事によって彼女の運命が怒涛の如く動き出して行く・・・。
つかこうへいの芝居は何を観ても目頭を熱くさせてくれる。戯曲の出来が良すぎるせいもあるが、口立てで作られている戯曲だけあって、役者が台詞を喋って、初めて生きている心の声が聞こえてくる。唐十郎の特権的肉体論とは意味は違うのだろうけど、根幹は一緒だと思える。
だからつかこうへい、唐十郎の戯曲集を読むなどという馬鹿げた行為は決してしてはいけないのである。
今作の主役のシスター今日子役の稲垣理紗は、一年間の研修を得て、最近劇団員に昇格したばかりの新人で、演劇経験はゼロに等しい役者だ。そんな彼女を主役に添えて公演を試みるのは冒険ではあったと思うが、それを見事に答えた!というのには何とも驚いた次第だ。
毎回思う事なのだが、つかこうへいの芝居を観るたびに、現在の小劇場界の潮流である平田オリザの現代口語演劇論というのが嫌になってきてしまう。

根本宗子お祭り公演~バー公演がバーを飛び出した!~
月刊「根本宗子」
浅草木馬亭(東京都)
2013/07/08 (月) ~ 2013/07/09 (火)公演終了
満足度★★★★★
全部見ると心地よい疲労感です。
1日見てきました。途中、雷が鳴っても動じず芝居する根本さんに
効果音かと一瞬思ってしまいました。
女優さんたちは大変で疲れたでしょうが、見る方も疲れます。
でも帰り道はその倍以上楽しかったーと思える舞台でした。
私が一番よかったのは
「改正、頑張ってることろ、涙もろいところ、あと全部。2013年、初夏。」
ですね。これはyoutubeを見たことない人は見てから行くべき!
新作「はなちゃん」もバカバカしくてちょっとエロくて面白かった。
次回があればはなちゃんは根本さんに演じてほしい!

根本宗子お祭り公演~バー公演がバーを飛び出した!~
月刊「根本宗子」
浅草木馬亭(東京都)
2013/07/08 (月) ~ 2013/07/09 (火)公演終了
満足度★★★★★
バー公演 in 木馬亭
面白かったです。昼夜通し券で全て観ました。
バー公演では、ひかる君以外は初めてでした。
梨木さん明日までもつかな?頑張れ!
有給休暇取った甲斐あった。満喫しました。

ぼくなんて好きにならない君が好き
明治大学実験劇場
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2013/07/04 (木) ~ 2013/07/06 (土)公演終了
満足度★★★★
今後に期待大!
山岡太郎さんが関わった作品で、私が観た中で、一番面白かった。
大学での新人公演のために用意された作品でであるという状況・条件を最大限に利用して脚本・演出が為されている。そういう意味では、学生にしか作れない作品であるが、その強度は学生演劇の域を出ている。
しかも、社会意識のとても強い作品でもある。
ただ、その社会批評さえもエンターテイメントの道具になってしまっているところがあるので、その点をどう評するかは難しい。
単に物語を彩る材料にしているという以上の脚本ではあるが、
その問題意識を深めて脚本ができているとも言えない。この点は難しい。

NOSTOROMO あらかじめ喪われた世界ヘ
水族館劇場
三軒茶屋 太子堂八幡神社境内(東京都)
2013/05/17 (金) ~ 2013/06/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
忘れない
一生忘れない。
消えない幻の中にいたようだった、観ることができて良かった。
本当に良かった。
彷徨える神様に頬を挟んで頂けて、これからも生きて良いのだと思えた。

根本宗子お祭り公演~バー公演がバーを飛び出した!~
月刊「根本宗子」
浅草木馬亭(東京都)
2013/07/08 (月) ~ 2013/07/09 (火)公演終了

レミング ~世界の涯までつれてって~
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2013/04/21 (日) ~ 2013/05/16 (木)公演終了
満足度★★★
ぐちゃ
私ラーメンズが大好きなのです。
勿論、片桐仁さん大好きなので、常盤貴子と同じ板の上に立つ姿を観ないわけにはいきませんでした。
常盤貴子と並ぶ姿、コントる姿、とても楽しかったです。
寺山修司の世界観が初めてだったので呆気に取られたが、連想ゲームみたいで面白かった。
松重豊が可愛くてズルかったw
でも、1番シビレたのは笹野鈴々音さんと仁さんのツーショット。
好きな人と好きな人が同じフレームに居るってのが、何だか異常なまでに興奮したし、嬉しかった。

あなたに会えてよかった
東京ジャンケン
ザ・ポケット(東京都)
2013/05/02 (木) ~ 2013/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
旗揚げおもでとうございます
面白かった〜。笑って泣いてダバダバするミステリーでした。
いや〜感情の動きが凄い。
コレが旗揚げ!?と驚く程の力。
名塚ボディと三宅ボディ(笑)が見所の一つでした。
楽しかったぁ〜

根っこ
地人会新社
赤坂RED/THEATER(東京都)
2013/04/04 (木) ~ 2013/04/28 (日)公演終了
満足度★★★★
叫び
「家族の会話」すごく好みだった。
何でも言い合えるでは無いけど、母娘の会話は会話というか、自分自身と話してるみたいな感じだったなぁ。最後、占部さんの力技な気がしたのは内容と背景を理解してないからかしら?素敵で御座いました

暗室の窃視者
オフィス再生
APOCシアター(東京都)
2013/05/09 (木) ~ 2013/05/12 (日)公演終了
満足度★★★
浴びた
今までに浴びたことのない量の言葉を浴びた。
自分が普段使っている道具が、あんなに美しく見えるなんて驚いた。
それだけにヒヤリとしてしまう瞬間もあったが、それも含めて面白かった。興味深い。

『P+』(ピープラス)
LIVE POTSUNEN
天王洲 銀河劇場(東京都)
2013/05/15 (水) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

リザードマン~Bitter Pain Dolls~
劇団ヘロヘロQカムパニー
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2013/05/29 (水) ~ 2013/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
うごく
石田さんを観たかった。
もちろん、それだけではない。
長沢さんの物語も面白かった。
長いのは、それだけ言いたいことがあったから。
格好良い殺陣と台詞の数々に満足でした。

つく、きえる
新国立劇場
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2013/06/04 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

MASTER IDOL
u-you.company
Geki地下Liberty(東京都)
2013/06/18 (火) ~ 2013/06/23 (日)公演終了

ミニスカーツ (チケット残り僅か!ご予約はお早めに!)
INUTOKUSHI
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/09 (火)公演終了
満足度★★★
初見で
初「犬と串」です。
事前に覚悟していたほど下ネタはありませんでした。
冒頭のアメリさんの『3つの宣誓』は守られていたと思います。
面白かったかというと、うーん。くだらなすぎて笑えたという感じ。
思わず笑った後もそのネタが長すぎて、「もういいよ」という気持ちにしばしばなりました。
私の隣にいた男の子が(どこかの役者さんでしょうか)、ちょっとしたところでもガハガハ笑っていて、それにうっかりつられて笑ったり、逆に「いつまでも笑ってんじゃないよ、こんなギャグで!」とイラついたりと、忙しかったです。
役者さんは皆さんよかったです。次回の作品も、できたら見てみたいと思いました。

きれいなお空を眺めていたのに
こゆび侍
インディペンデントシアターOji(東京都)
2013/06/19 (水) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

『わが闇』(再演)
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2013/06/22 (土) ~ 2013/07/15 (月)公演終了

不思議の国のアリス
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2013/07/05 (金) ~ 2013/07/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
22,000円は高かったが,一度くらいはこんなぜいたくもいいものだ。
バレエ・リュッス(Ballets Russes)の衝撃というのがバレエ界ではかつてあった。今回の英国ロイヤル・バレエも少し関係がある。
1909年,ロシア人セルゲイ・ディアギレフが,登場する。以後,20年間彼の人気は続く。ロシアのバレエは,どのようなものだったか。
ナポレオン三世の治世は失敗だったが,フランスでのバレエは発展した。かつて,絶対王政期に宮廷バレエが成長したことと似ているかもしれない。
ロシアとフランスは,歴史的に非常に親密な時代があった。ロシアという国は,アジアでもある地域を抱えているので,その分ヨーロッパの人たちにも神秘的なのである。一方,ロシアという国は,公的なことばはフランス語にした方が良いのではないか,というくらいフランス趣味の国でもあった。
というわけで,ロシアとフランスは,相思相愛の仲良しだった時期がある。ことバレエに関しては,フランスがダントツであったが,ロシア人のセルゲイ・ディアギレフによる,バレエ・リュッス(Ballets Russes)は衝撃的であり,バレエ史の中でもその影響力は20年間も継続された。今回の,英国ロイヤル・バレエも実は,そこで活躍した人が,イギリスにわたって一派を起こしたものなので,演劇手法等似たようなところが見える。
セルゲイ・ディアギレフは,自分自身で,音楽・振付・装置を180度変えた。さらに,肉体派の男優を初めてバレエの中で使うなど,改革を実行し,時代の先端を走った。『不思議の国のアリス』においても,その手法が継続されていた。
バレエ・リュッスが,衝撃的で,歴史にも名を残した理由は,いろいろある。彼は,少し変な人で,立派な仕事仲間も演出を斬新に進めるためか,次々手を切っている。バレエの地位は,少しずつ安定し,高尚な総合芸術として世界的に評価され愛されていくのだが,ひょっとすると,オペラなどでは,まだことばに頼る部分が大きいが,バレエになると,ただ観ていれば良いということが大きいのだろうか。
今回,コンダクターとほとんどキスできそうな場所,中央の一番前で観劇した。なんどもなんどもブラボーといってしまった自分がいた。
いずれにせよ,オペラと,バレエの歴史は錯綜している。オペラ=バレエなることばもあったようだ。概して,バレエは,オペラの添え物で,副次的な意味しかなく,次第に勢いをなくしつつあったのかもしれない。そのような時に,セルゲイ・ディアギレフという人は,20年間やりたい放題やってしまう。『牧神への午後』なども有名だが,そういう流れに中で存在したようだ。
セルゲイ・ディアギレフは,1916年には,アメリカ合衆国にわたっている。1919年には,パリ・オペラ座で,活動を再開している。バレエ・リュッスは,海外公演で人気を得て名をあげていく。劇場にいったらストライキに会う時代となる。英国ロイヤル・バレエについて,まだ,本になったものを知らない。しかし,パフォーマンスの時代にさっそうと新作のレパートリーを広げているとのことだ。22,000円は高かったが,一度くらいはこんなぜいたくもいいものだ。
参考文献:バレエの歴史(佐々木涼子)