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【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★★★

観方を見ぃ付けたっ
近未来(?)のある施設でのあれこれ(←敢えて「出来事」にしない)。
お得意の同時多発会話にしても隠喩らしきものにしても取り方がさまざまで、無理して全部を受け取ろうとしなくて良いのではないか?と思い当たる。
つまりツイッターでよく見かける沢山の文字が並んだ中から「最初に見付けた3つの単語があなたに必要なものです」というアレと同様に、観る側が受け取ることができたものがこの芝居、なのではあるまいか。
そう気付いたらもうこっちのモン、自分の受け取れる範囲内のものをそのまま受け取ればイイ(笑)。
また、同時多発会話で、一部がシンクロしたりするのも面白かった。こういうの、好きなんだな。

風雲!チキン野郎城2

風雲!チキン野郎城2

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/02/18 (火)公演終了

満足度★★★★

1に引き続き
本当に楽しいイベントでした。
涙がでるほど笑ったのは久しぶりの事だったように思います。
昨年の短篇集で上演していた「君といつまでも」を再び観ることが出来たのも嬉しかったです。
3月の公演への期待値がグングン上がる素晴らしいイベントでした!

冷静に考えると、平日の真っ昼間に大の大人がこんなことしてていいのか!?などと思えてしまう…だからこそいい!!

風雲!チキン野郎城2

風雲!チキン野郎城2

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/02/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

イケメン
受付や司会進行にもメンバーひとりひとりの個性が表れていて新鮮な印象を受けた。
CR岡本物語さんが真摯な態度で案内してくれるだけで、もう感動してしまう。
この人は服を着ても着なくても同じスタンスで存在するところが素晴らしい。

完成間近のDVDチラ見せ上映会も面白かったし
昨年上演された短編をマジでやってくれたのもとても良かった。
吹原幸太さんの、笑いを封印した作品に感動した。
来る3月のショートショートフルパワーズでも、こういう風に
本公演とは全く違った作風のものをやってくれるのか!と期待が膨らむ。

今さらだが間近で見ると、イケメンを揃えた劇団なんだなあと思った。
日頃かぶり物やメイクでよくわからないということもあるかもしれないけど…。
とっても楽しかった、平日の昼間っから行ってよかったなぁ\(^o^)/

新説・とりかへばや物語

新説・とりかへばや物語

カムヰヤッセン

ウイングフィールド(大阪府)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

とても良かった
良く解る解説、物語の中の人物とのやり取り、とても面白かった。

発明王子と発明彼女

発明王子と発明彼女

劇団あおきりみかん

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★

ん!?
あおきりらしい作品であったことは間違いないが、何となく、これまで観てきた雰囲気とは違う空気が流れていたような…。
山中、大屋、手嶋といった、いつもの面子が出演していなかったからだろうか。
それとも、いつもと間の取り方が違ったのか。
ところどころ台詞が聞き取りにくかったり、無駄な動きが目立ったり…。
ステージ毎に少しずつ演出が変化している、というような話もあったので、まだまだ未完成ということか。
ならば、ツアーが終わった後の、最終形を観てみたい。

売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

都内某所(東京都)

2014/02/17 (月) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★★

有難うございました
年に一度の招待公演、幕末純情伝、女帝卒業公演に続き、今年は私の大好きな演目である売春捜査官。実は今年に入ってから売春捜査官は六度目の観劇でした。これから暫く観る機会がないようですが、まさにパーフェクトの木村伝兵衛でした。前回は見ることの出来なかった終盤の薔薇の花束、とても素敵なシーンでした。今年も女性三人、男性一人の布陣でしたが、今年のストーリーの方が昨年よりは無理もなくすんなり入っていけました。

丁度今から一年前に本多劇場で黒木華主演の飛龍伝を観たのですが、この度国際的な賞を受賞されましたね。絶対エースがいつの日か紀伊國屋で公演し、国際女優になる夢を影ながら一緒に追いかけたいと思います。

皆さん熱演お疲れ様でした。そして有難うございました。

売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

都内某所(東京都)

2014/02/17 (月) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度

なんだこれ…
セリフに追われてる感が否めない。
途中から役者自身が気持ちよくなっちゃってるのが丸見えで、置いてけぼりを食らってる感じだった…

作品№8

作品№8

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/15 (土)公演終了

満足度★★★

ちょっと難しかったです
どこに集中して観ていたらよいのかわからないままで終わってしまいました。
自分のせいではあるのですが、繰り返し観てみたいなと思いました。きちんと理解というか、世界を感じられなかったので悔しいです。

風雲!チキン野郎城2

風雲!チキン野郎城2

ポップンマッシュルームチキン野郎

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2014/02/18 (火) ~ 2014/02/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

楽しすぎる
平日の昼間にイベントをやるほうもやるほうだけど、この時間に見に来れる連中って何者よ?!しかも満員だし。
3月の公演楽しみにしてます。

チョコ味わいたかったな。おいしいほうを。

大阪でひきこもり短編集

大阪でひきこもり短編集

劇団ぎゃ。

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

大阪でひきこもり短編集
土曜の夜、「場違いな赤」「女性自身」 「歌謡ショー」の回を観ました。会場の皆さん手拍子を的な「歌謡ショー」は苦手でしたが、2人芝居の「女性自身」が秀逸でした。素舞台にテーブルと椅子だけの空間に、物語と役者の力で引き込まれました。シンプルだけれど役者がしっかりしていないとできない高度な作品だと思います。とてもよかったですが、最初で最後になるのでしょうか。

30才になった少年A

30才になった少年A

Sun-mallstudio produce

サンモールスタジオ(東京都)

2014/01/09 (木) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

満足度★★★★

「隠し事」の大小は人によって様々
前科のある者複数が働く新聞配達店での物語。
2人の前科者だけでなく、登場人物の殆どが大なり小なり「隠し事」をしていて、その重さ・大小などの基準は受けとり手によって異なるというのがミソ。
性感マッサージ嬢だった過去を隠していた恋人を幼女いたずらの過去を持つ男が許せない、なんてところは可笑しいし、テーマがワカり易く表現されていて巧いよなぁ。
なお、tsumazuki no ishi作品に一脈通ずる昭和っぽい装置も印象的。

荒野の家

荒野の家

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

バイアスがかかってはいるけれど
初こそ少々違和感を感じたものの、
自分を信じる登場人物それぞれの視座から紡がれる
あからさまな言葉や態度が重なりに、
ぐいぐいと引き込まれて・・・。

三鷹で観た「半透明のオアシス」や前回のアゴラでの「謎の球体X」の登場人物達の貫きが、さらに歩みを進めておりました。

ネタバレBOX

冒頭から三十路男の母への駄々を見せられるとちょっと戸惑ってしまうのですが、世界に父と嫁いだ娘が加わり、表層の家族の関係のなかに4人家族の態が置かれ、さらにそれぞれの抱えるものがあからさまになるころには、シーンたちがちゃんと居場所と理をもった日常の時間の断片であることに気付く。すると登場人物の一人ずつが自らが信じ自分を愛でるように語る台詞や、態度が舞台に貫かれることや、やがてその表裏がその舞台上に重なっていくことが、ぐいぐいと面白くなっていきます。

ひとつずつのロールに役者が組み上げていくものが強くデフォルメされ歪み突き抜けてはいるのですが、だからといって見失うほどに突飛ではなく、ありえる話のボーダーの内側にちゃんと収まり、さらには表層の家族の態にしっかりと繋がれていく。

やりたいことが定まらず、30歳になっても引きこもる息子や、
その息子を心配しつつも一方で依存している母、
仕事をして家族を養いながらも、家庭内ではなにもしようとしない父親や、
嫁いだ先の夫を従属させつつ実家に戻ると母の良い子になりたい娘。

様々な軋みを抱えながらも、その家族がいる家には屋根があり壁があり、時折風音の聞こえる中で家は建っている。
母を訪れ相談と称して、自分の義理の父の介護を当たり前のように頼みにくる隣人の理屈とそれが臆面もなく語られることも凄いなぁとおもうのですが、でも、その理不尽さも、家族とその家が隣人にも見えているからこそのことだと思うのです。

その状況が崩れていく後半は圧巻でした。
息子の引きこもりを快く思わない父が娘と共謀してスパルタ式の登山スクールに息子を預けようとする。そこからのドミノの倒れ方に息を呑む。塩焼きソバで母親を家から釣り出すというアイデアのチープさや、釣られかけても再び戻ってきてしまう母親の執着が凄い。
家を訪れた校長が押し付ける時代錯誤な価値観が父親の薄っぺらなプライドを引き出し、箍をはずし、積もっていたものを噴出させる刹那の身体を絶妙に使った演技には、凄みをもった切なくなるような可笑しさがあり、校長の生徒だったという男の従順の先の抑圧された感にも目を瞠る。
息子が登山スクールへ行くことを了承することの裏側での戻ってきて父親をぶっ殺すという感情がとてもナチュラルに感じられることにも驚愕。

役者達も、バイアスがかかったロールを、繊細さと太さを織り交ぜながら演じ上げていきます。息子がいなくなった状況できっぱりと離婚を決意する母親の決断にも、父親の当惑にも観る側を納得させうる構図があって。娘と夫の関係性も、隣人のある意味の変わらなさや揺るがなさも、しっかりと足を踏ん張ってそこにある。
そこには、笑えなさを突き抜けてしまう、行き場のなさが残って。

終演間近の吹きすさぶ風の音に「荒野の家」というタイトルを思い出し、なるほどなぁと思う。
かくて家族が崩れたあとの娘を見ながら、デフォルメされた舞台の状況の不思議な現実味に捉えられる。
なにか、とてつもない、でもありふれた物語を観たような感覚から暫く抜け出すことができませんでした。

ある一人の変態から

ある一人の変態から

スマッシュルームズ

シアター711(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/18 (火)公演終了

満足度★★★★★

理不尽
普通に生きることが如何に大変かと思います。

ネタバレBOX

100年ほど前にチンパンジーから感染したHIVウイルスが今も拡散している世界で、ゲイの芸術家が元でHIVウイルスが感染していく様子を、日本の東京の狭い一画を舞台に、今風の若者を通して皮肉に描いた話。

簡単にお金を手にするために何でもし、芸能界で売れるためなら枕営業もするなど、権力者にすり寄って世に出ていく人がいる中で、普通に自分の力だけで努力し続ける人もいるという話でした。

エイズには罹らなくて良かったですが、世に認められるかどうかは分かりません。真面目に生きていても幸せが来るとは限りません。小さな不幸も訪れます。理不尽な社会です。

生々しい性描写にはドキッとさせられましたが、役者さんたちの頑張りが際立っていて新鮮でした。居酒屋副店長のバイト君の表情もいい加減な生き様を表していました。芸能界を目指す少女は素敵でした。

四角い箱と役者の肉体を使った舞台装置は若手劇団らしい演出でした。チチっと擬音を発しながらライターを擦るなどは新鮮でしたが、役者がドアを演じるのはありきたりで好きではありませんでした。
売春捜査官

売春捜査官

劇団EOE

都内某所(東京都)

2014/02/17 (月) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1004(14-043)
19:30の回(晴)。18:50会場着、受付、東(2)西(4)南(1)列だったか、南が正面。19:21ウォーミングアップ(After The War)、19:31開演〜20:59終演。「WAR3(2011/4)」〜「WAR Revolution(2012/11)」、シークレット・ライブとして行われた「幕末純情伝(2012/1)」も観ました。

久しぶりの千本桜です。足が遠のいたのはやはり劇団員の力量に不安定さを感じるようになったからでした。今夜、観にきたのはちょっとした気まぐれだったかかもしれません。どなたが出演されるのかよく確認せずの申し込みにもかかわらず…此処で一人の若い役者さんを見つけることができました。佐々木さん…どんどん大きくなって欲しいと心底思います。

入ってすぐ、平澤さん。随分印象が変わったのは着ているもののせいだけではなさそうです。上/白、下/黒、メイク、ヘアスタイルもシャープ。暖かさと優しさ、冷たい切れ味にすら磨きがかかっています。私の場合も、初めて観た公演から在籍しているのは平澤さんのみ。

伊織さんは、「salty rock」2013/10に@兎亭の公演を観ました。

座席の関係でみえないシーンも多かったのですが堪能しました。



星ガール

星ガール

多少婦人

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/02/13 (木) ~ 2014/02/17 (月)公演終了

満足度★★★★

SFものとしては良い出来、成長を感じた
多少婦人は等身大の日常生活の人間観察をもとにした作品が特徴であるが、作・演出の酒井さんは学生時代は近未来の

不条理劇風作品をやっていたので、彼はこのジャンルは好きなのかもしれない。今回、ひさしぶりに昔の酒井さんに再会できたような懐かしい気持ちで観た。

テーマがはっきりしていて、会話も多少婦人らしい面白さが出ていて、私が観た多少婦人発足以来の酒井さんの作品の中では一番よくできていたと思う。

というのも、オムニバスが多い多少婦人のスタイルは酒井さんが学生時代に作っていたものとは少し違うので、普通のコメディ作品を多少婦人のテイストで書こうとしたときにうまく収まりがつかないところがある。そこをどう克服するかという点を今回興味深く注視したのだが、なんとかクリアできたと思う。

人間社会は個性や欲望がぶつかりあい、軋轢を生む。それが長期間の密室空間ではなおさら助長されるのでスムーズに航行がなされるよう、欲望抑制の薬を使ってみたらどうなるか。

欲望はエゴという悪も生むが、互助や調和も生む。「極限まで抑制すると呼吸さえできなくなる」ということを見せ、「欲望の効果」にも思いをはせられる作品だ。

なまじ困難が現れてみんなで一致団結する方向にまとめなかったのは良いと思った。
難が残ったのは前半。多少婦人風のだらだら会話が続くので、途中で疲れてしまう。

体感時間が長く感じられ、あと10分程縮めてメリハリをつけたほうがよかったと思う。

今回は舞台美術も凝っていたし、キャストも以前とは替わり、なかなか面白い個性の持ち主が揃っていた。


ネタバレBOX

酒井さんは人間観察が好きなんだなぁと思う。

女性特有の見栄や皮肉の応酬など、男性の冷静な目でリアルに描いている。

ジャーナリスト役の山本しずかが「真実を追求する」と言いながら「面白く見せればいいのよ!」という本音を叫ぶ場面、以前「朝まで生テレビ」放送中に

「もっとまじめに討論したほうがいい」と言う大学生のスタジオ見学者に向かって田原総一朗がぶつけた仰天発言とそっくりで妙に感心した。

山本の演じる谷は劇中で目立つ服装を指摘されるが、ジャーナリストと言いながらバブル期のTVリポーターのようでもあり、リアルだ。

(当時の女性TVリポーターは本番直前まで自分がどう映るか服装とメークばかり気にしていた)。

谷は真実など真面目に考えていない人なのだろう(苦笑)。

油井役の大浦孝明、鬼塚役の田坂智史、男性陣のキャラクターが生きていて面白かった。

それに比べて村上俊哉の金井役はしどころが少なかったように思う。

みかんの副館長も彼女のすっとんきょうでトボケた個性が今回は生かされない役どころで少し物足りなかった。

酒井の演じる事務官の食べ物に対する執着ぶりが可笑しい。

この人の真面目にやって可笑しい演技が私は好きで、他劇団の客演でもいつも観客からの評価が高いようだ。



うわつら

うわつら

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

素敵な作品
爆笑と涙の波状攻撃にすっかりやられた。見た回は舞台と客席の呼吸がぴったりで、存分に楽しめたしどっぷりと浸ることが出来た。心に残る言葉がいっぱいで、とてもよかった。

ウチの親父が最強

ウチの親父が最強

梅棒

HEP HALL(大阪府)

2014/02/06 (木) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

初の本公演、おもしろかった♪
前に短編で観てからハマった梅棒。
初の本公演が観れるのでとても楽しみでした、
泣いて笑って心からホント楽しかったです♪

今後どこかで、あの歌この歌を聴いたら梅棒で観たなぁと、
そのシーンを思い出すことになるんだと思います♪
それがこれからの楽しみでもあり、
歌以上の心に残るものになりました♪
また次、大阪に来た時も絶対行きます\(^o^)/

狐雨の花嫁

狐雨の花嫁

株式会社Legs&Loins

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

権力というもの
 劇団ベースボールが、初めて殺陣に挑んだ。やるからには、しっかりとした形をとるものである。キャスティングが一部Wになっているが、キャスティングも良いようだ。(自分はAを拝見)また、全編、権力というものの本質をキチンと押さえたシナリオにブレが無い点も評価できる。(追記2014.2.19)

ネタバレBOX

  神は、その昔、狼、狐、狸を作り、この世に誕生させた。其々の種は、共存共栄をしていたが、狐の少女が、摘んではならない、とされていた白い花を摘み、恋する男に与えた。以来、戦乱が絶えず、既に狼は狸の軍門に下って狐との戦いに照準を絞った。狸軍の大将の名はムジナ、先代の大将であった彼らの父は、弟のホンドと真剣で戦わせ、勝者に次代の将を任せると戦わせた。どちらが死んでも構わぬ、と。勝負は弟が勝っていた。然し、兄の首筋に剣を当てた所で弟は攻撃を控えた。勝負あったからである。然し、ムジナは、その弟を刺し実力では上回った弟の優しさに乗じて大将になった。
 その後、狸、狼連合軍に襲われた狐の城は落ちる。ムジナは、全員征伐を命じたが、ホンドが、自らの命を賭けて助命嘆願、今後、狐を支配するにも温情を見せた方が得策との意見も認められる。が、負けは負け、狐はその高い誇りにも関わらず、屈辱と忍従の生活を余儀なくされ、狐の美しい女達は、狸の下に嫁がされた。中でも格段に美しい姫、コウは、﨟たければムジナの側室にと運命づけられてしまった。
 10年の時が流れ、コウはムジナの予想した通りの美しい娘に育った。ホンドも美しく優しい若者に成長、二人の間には、互いに惹きつけ合う感情が芽生えているが、状況は、この二人が結ばれることを許さない。そんな折も折、ムジナから、嫁ぐように、との命が届いた。一方、面白くないのは狐上層部である。若い娘は強制的に狸に嫁がされて種の断絶を図られ、狐族の誇りの象徴である、首長の娘迄、敵に盗られるとあって、心穏やかなハズは無い。然し、今や、敵は狼を傘下に置き、戦力の差は余りにも明らか。それでも、10年に亘って差別され、収奪され、辱めを受けた無念には、最早、耐えられないという思いが強い。そこで衆議が開かれた。結論は、鬼と呼ばれて、今は人里離れた地域に住む狐、狸、狼を味方につけ、奇襲を掛けることに。然し、現在、狐の将を勤めるスイレンの側近、キタキの裏切りで、待ち伏せに会い、迎え撃ちにされてしまった。元々、狸や狼側に立ち、庇いだてをしてくれているホンドと彼のガードをしている忍び、コクウも反乱軍についたものの、奇襲を知られては劣勢の跳ね返しようは無い。戦は始まり、又しても狸側が勝利した。穏便な解決法と種の共存を訴えたホンドは敢え無く惨殺されてしまった。この後、この闘争を収束するに当たって、ムジナはコウを除く総ての反乱軍の首を落とせ、と命じるが、姫の頼み等によって考え直し、姫が選んだ一人の首を撥ねるという命令に変更。姫は、自らの死を望むが認められず、母親と慕ってきたスイレンの首を選ぶ。それも、自ら死刑執行の役を担うと言うのだ。彼女は、スイレンに最後の望みを訊ね、これ迄自分を育ててくれた礼を述べ、礼を尽くして、母から受け継いだ短刀に死花の毒を塗って、スイレンの首筋を裂く。
Don't know why

Don't know why

劇団だるい

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

だるいさん!
以前ワークショップをしてくださっただるいさんの初観劇!千秋楽を拝見しました。
だるいさん独自のテイストがありつつ、新たな挑戦や斬新な作品が見られたなぁと思い、とても興味深かったです。役者さんも一人一人すごく素敵でした!

2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」

2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2014/02/15 (土) ~ 2014/02/27 (木)公演終了

満足度★★★★★

蜷川さんは、役者の身体が発する声に、きちん耳を傾けて演出すべきだったのではないのか
と勝手に思ってしまった。

蜷川幸雄+さいたまネクストシアターの『カリギュラ』。

カリギュラは、ローマの皇帝、そして独裁者である。
しかし、その前に若者だ。

とても面白かった!

ネタバレBOX

非常にシンプルな舞台装置。
最初はイスがあるだけ。舞台の正面は例のごとく鏡になっており、そこから役者が登場したりする。
観客席の正面と舞台の間には「鏡」がある設定のようだ(実際には何もない)。

カリギュラ役の内田健司さんが登場し、最初に台詞を発したとき、それまで貴族役の俳優たちが大きく演技をしていたのとはまったく違い、あまりにも「普通」にしゃべったのが凄すぎて、震えた。
このカリギュラはいいぞ! と瞬時に思った。

いきなりラストの話をするが、貴族たちに襲われて絶命する直前にカリギュラが、「カリギュラはまだ生きている」と言う(正確に覚えているわけではないが、そんなことを言う)。
それで終わりなのだと思っていたら、その台詞の雰囲気がラストっぽくないので、「?」と思った。

すると血まみれで横たわるカリギュラがすくっと立ち、「カリギュラは死んではいない。……カリギュラはきみたちひとりひとりの中にもいる……」みたいなことを長台詞で言う。

その台詞は、なんか“ダサイ”なと思った。
つまり、その台詞はてっきり蜷川幸雄さんが、あとから付け足したものではないかと思ったわけだ。

蜷川幸雄さんは丁寧に演劇の内容を説明したがる人ではないかと思う。
例えば、高齢者が演じるゴールド・シアター『鴉よ、おれたちは弾丸をこめる』では、ラストにわざわざ若い役者たちを用意し、それまで演じていた老人たちを一瞬で若者に変えて、馬鹿丁寧と言いたくなるぐらいに説明してくれた。
また、ネクストシアター『2012年・蒼白の少年少女たちによる「ハムレット」』では、こまどり姉妹に歌わせ、ハムレットとオフィーリアの心情にぶつけて見せてくれた。

それぐらい説明して、観客にわからせたいと思っているのだ。
観客は馬鹿だと思っているに違いない。……というのは冗談として。

だから、このラストに追加された台詞は、ラストだと思っていた「カリギュラはまだ生きている」を、さらに誰にでもわかりやすくするために追加したものではないかと思ったわけだ。

しかし、帰宅後調べたら、その台詞は、今の戯曲からは外されているものの、作者であるカミュの構想にはあったものだということがわかった。
確かに、この台詞はわかりやすい。
しかし、説明的すぎてダサイ。

ダサくても入れたいと思うのが、蜷川幸雄さんだと思う。外連味と言ってもいい。
もし、そうした構想の台詞がなかったとしたら、絶対に別の何かを仕掛けてきたのではないかと思う。

カミュによる戯曲『カリギュラ』は、第2次世界大戦前とは言え、ヒトラーの存在抜きでは考えられない。

つまり、独裁者の心にあるものは、実は誰の心にもあるものだ(独裁者はいつの世にも出てくるものだ)、と言いたかったのだろう(と勝手に思った)。「カリギュラは死んではいない」「カリギュラはきみたちひとりひとりの中にもいる」と。

この台詞は、(私が勝手に解釈した意味において)ブレヒトの「諸君、あの男の敗北を喜ぶな。世界は立ち上がり奴を阻止した。だが奴を生んだメス犬がまた発情している」を思い出させる。

カミュの戯曲は、何かきな臭いことが起きそうな予感する時代の中で書かれたものであり、さらに戦中に手を入れられたらしい。

蜷川さんは、だからこそこの戯曲を今の日本と重ねてみたのだろう。
そして、何かきな臭い感じがする「今」に重ね、ブレヒトの言葉のような解釈を加えたと言っていいのではないだろか。

たぶんそこがポイントであり、ラストの台詞の選択となったというのが、最初の(勝手な)解釈だ。
しかし、実はそうではなく、若い役者さんたちが演じるさいたまネクストシアターの演目にこの作品を選択したというところに、本当の解釈があるのではないだろうか。
というよりは、この作品に『2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」』には、私は別のものを観ていた。

それは、「若さ故の、何かわからない焦燥感」とでも言うか、「名前の付けられない何か」がそこにある、ということだ。

何もかもをメチャメチャにしたいという欲求がある若者に、すべての権力を与えて、何かのきっかけで実際にそれを行使したら、こうなった、というような世界がそこにあったのではないか。

つまり、「悪いこと」と十分にわかっていても、何かも破壊し、汚し、痛めつけたいという欲望がある。
「愛するが故に」そうしたいという欲望だ。
それを一見、理論的な理由(もちろん、無茶苦茶なのだが)でコーティングして行ってしまう。
そして、自らの他者への破壊行為は、痛みとして自らにも及び、自己嫌悪に陥る。さらにその欲求はエスカレートしていく。
そんなダウナーなサイクルを、若いときに体験した(あるいは妄想した)ことがある人はいるのではないだろうか。もちろん、人殺しや法を犯すことなく。

カリギュラはそれをやった。しかも、彼が法であり、「世界で唯一自由な人」だった。

彼の周囲には、彼をさまざまな「愛」で「理解する人々」がいて、理解できない老人たちがいる(衣装でわかりやすく分けて見せる丁寧さが蜷川流)。

「根は優しい悪い仲間」とでもいうべきカリギュラを取り巻く者たち、さらに「カリギュラのことは理解(共感)できるが、彼の側には立たない」という「仲間」もいる。そして彼らに対峙するのは、彼らを頭から理解しない「大人たち」だ。

もう、その2軸の構図はどこにでもある。「金八先生」にだってある。
だから「カリギュラは死んでいない」のだ。
だからカリギュラの苦悩は観る者に訴えてくるのだ。
だから「カリギュラはきみたちひとりひとりの中にもいる」のだ。

ネクストシアターの役者さんたちが、その身体で、カミュの戯曲の神髄を教えてくれた。
蜷川幸雄さんの演出ではないと思う。

最初の解釈は外側にある出来事であり、あとの解釈が本当の「カリギュラ」の姿ではないのか。
蜷川幸雄さんは、最初の解釈を見せたのか、あとの解釈を見せたのかはわからない。
しかし、ラストは、蜷川幸雄演出ではありがちな、カリギュラが舞台の向こう側に去って行く、で終わる。歴史の中に戻るように。
「わかりやすく見せくれる」蜷川演出からすれば、これは最初の解釈なのだろう。独裁者についての解釈。

そう考えると、「独裁者」という「名前」に惑わされたので、余計な台詞を付けてしまった「理解(しない)できない大人(たち)」の代表が、実は蜷川幸雄さんだったのかもしれない。
「わかっていない大人」が付けたラストはこうなる。

本当のラストは「カリギュラは去らない」のではないだろうか。

蜷川幸雄さんはの解釈が最初のほうだとすれば(たぶんそうだと思う)、きちんとネクストシアターの役者さんたちの身体から発する声にも耳を傾けてながら演出すべきではなかったのか、と思ってしまう。
そうすれば、「今」の「カリギュラ」が出来上がったのではないかと思う。

……蜷川さんの解釈はどっちかはわからないので、以上は私の勝手な「解釈」である。

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