
ヴォツェック
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2014/04/05 (土) ~ 2014/04/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
貧困による破滅
貧しさから身を滅ぼしてしまう男を描いた、オペラと聞いて一般的にイメージされる様な華美なイメージとは無縁の作品を大胆なヴィジュアル表現で演出し、演劇としてもインパクトがありました。
舞台全面に数センチメートルの深さの水が張ってあり、その上空に吊られた巨大な部屋が前後・上下に移動する斬新な舞台美術の中で物語が展開し、主人公とその近しい者以外は奇怪な出で立ちで、ヴォツェックが狂っている様に見えるが実はヴォツェック以外が狂っているのではないかと表現している様でした。
黒いスーツに帽子姿のアンサンブルがパンやお金がばら蒔かれる度に水しぶきを上げて拾いあげようとしたり、鼓手長や楽隊が乗るステージを持ち上げて歩いたりと権力に支配された貧乏な庶民達を象徴していました。酒場のシーンでは髪が薄く白塗りのメイクにすすけた衣装でゾンビの様な人々が群れていて不気味でした。
ヴォツェックとマリーの子供が本来登場しないシーンでも舞台上にいて、端で佇んでいたりペンキで壁に単語を書いたりするのが、この作品が持つ救いの無さを強めていました。最後のシーンで登場する児童合唱も黒いスーツに帽子の姿で、貧困が子供の世代に連鎖することを象徴していたのが印象的でした。
音楽は無調で親しみ易い旋律が皆無ですが、調性のある音楽では表現出来ない緊張感や不穏感が出ていて、所々で現れる調性感のあるハーモニーが際立っていました。舞台裏で演奏する軍楽隊や、舞台上で演奏する酒場の楽隊、ピアニスト(わざと調律を狂わせたピアノを演奏)が狂気で歪んだ世界を描いていて効果的でした。
ヴォツェックを演じたゲオルク・ニグルさんの狂気に侵されて行く演技が素晴らしかったです。

真田十勇伝
劇団SHOW特急
萬劇場(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
初めての舞台観覧♪
初めて舞台を観に行きました。
ストーリーが解りやすく、それでいて飽きのこない舞台でした。
特に殺陣の演技は迫力があり、キャストの方々は、殺陣の演技にかなりの時間と労力をお稽古に費やして来られたのではないかと思います。
殺陣のシーンだけではなく、それぞれが登場人物の個性をしっかりと演じており、みなさんとても魅力的でした。
後半は、知らずに涙が頬を伝っていました。
また、こういった舞台を観に行きたいと思います。
ありがとうございました。

聖澤女学院物語ラストディーバ
スタンダードソング
六行会ホール(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★
[サクラ科]観劇
う~んレトロだったかなぁ・・・、よく言えば王道。
奇の衒い無く作られていた分、先も読みやすく物語的な魅力を感じられなかった。→まぁ登場する女の子達の魅力が伝わればいいのかな?
1時間45分にアフタートーク30分程が付加して、終演後はお見送り付きと。
終演後は豪華な感があったが、開演前はBGMとアナウンス2回ほどで、ちと残念感ありました。どこぞのサービス精神旺盛な劇団みたく「まだ開演しておりません」とアナウンスできるような小芝居とかトークとかやってキャラクター人気を盛り上げても良かったんじゃなかな?

聖澤女学院物語ラストディーバ
スタンダードソング
六行会ホール(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
工夫のこらされた良い舞台
スミレ科を拝見。
シナリオに現れる若い女子の感性の良さ、テーマに現代の大問題である苛めが真正面から扱われている点でも画期的。そして、その解決策が、逃げるでも戦うでもなく、理解出来る友を作って背負うということであるのも説得力があって良い。(追記後送)

反重力ガール
劇団ハーベスト
SPACE107(東京都)
2014/03/26 (水) ~ 2014/03/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しかった! もう一度観たい!
「楽しかった! もう一度観たい!」
お芝居を観て、ここまで純然たる気持ちで楽しいと思えたのは、本当に稀有な観劇体験です。
何か難しいテーマを押し付けたり、メッセージや感動が心に残るような作品ではありません。それでも、舞台上の「劇団ハーベスト」メンバーたちは本当にキラキラと輝いていて、その眩しさに思わず涙がこぼれました。女の子たちが最も輝くのはお芝居をしている時なのではないか、とさえ思います。
今回も山本萌花さんを中心としたメンバーの溌剌としてテンポの良い演技は観ていて気持ちが良く、物語のスピード感とも相俟って、観客を舞台に惹き込む大きな推進力となっていました。
青山美郷さんの貫録には驚きました。初めは青山美郷さんだとわからず、どこの客演女優かと思ったぐらいです。
前作で感じたような映像の使い方の不自然さもなく、あっという間の約2時間でした。
作品を重ねるごとに格段の進化を遂げていく彼女たちを、早くもう一度観たい。
次回公演を心から待ち遠しく思います。
-----
開演前には客席でメンバーによるグッズ販売があったのですが、弓木菜生さんらが僕の前でTシャツを見せてくれた時には、あまりに可愛くて、危うくお財布を出すところでした。今思えば買えば良かったかな。この次は何か買ってあげよう。

ケンゲキ! 宮沢賢治と演劇
シアターオルト Theatre Ort
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了
満足度★★★★
銀河鉄道の夜の謎はヴァリアントの豊富さから?
1974年、天沢 退二朗、入沢 康夫らが中心となって行われた原典批評による宮沢 賢治全集は、徹底的なテキストクリティックによって一時期を画した。筑摩書房版である。この全集のテキストクリティックの過程で「銀河鉄道の夜」オリジナルには、大きな改稿だけで初稿に対して3回の改稿が行われたことが判明した。初稿が書かれたのは1924年と推定されるが、第4稿が書かれたのは1931年頃と推定されている。殊に、3稿迄と4稿には大きな差がある。
今作は4稿をベースに北村 想が脚本を起こしたものだ。そして今作の特徴は、賢治が妹、トシを失った後の喪心の旅の中で書いた「青森挽歌」が挿入されていることである。

ザ・フルーツ
SPACE POND
駅前劇場(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/09 (水)公演終了
満足度★★★★★
とにかく楽しい
時代はGSブームからフォークブーム、ニューミュージックへと流れる中、取り残されていく切ない物語。しかし、おじさんたちがもがき苦しむほど滑稽で終始笑ってしまった。他の舞台では見られないだろう、役者さんたちの生演奏に歌も貴重だ。雰囲気出てたし歌もうまい。それにしても、井之上隆志さんは芸達者でおもろいなぁ。癖のあるおっさんばっかの中で、紅一点趣里さんはよくやったと思う。自分はニューミュージック世代ですが、充分楽しめました。

IN HER THIRTIES
TOKYO PLAYERS COLLECTION
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2014/03/27 (木) ~ 2014/03/31 (月)公演終了
満足度★★★★
★キャスティングなど面白い作品★
30代の人生を綴っているのですが魅せ方が心憎い♪
各年代の何気ない日常の会話なのですが
次々と切り替わりながらお互いが会話している様な台詞
それはまるで小説のページをランダムに開いて読んでいる様な
観ていて不思議な感覚になります
仕事や結婚~離婚などを経験した30代の話を
普段見る女優さんが女子力の高い演技で魅せます♪
30代の年齢によって気持ちの変化などが描かれたお芝居!
もうひとつの麗らかThirtiesも観たかったなぁ~
☆印象的に残った役者さん
生々しい台詞がリアルに伝わった永津真奈さん
☆印象的なシーン
年代違いの台詞が次々と交差して
まるで会話している様に観えるシーン

Re:verse
アヴァンセ プロデュース
本多劇場(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
すべて流してくれる
災害後はきれいごとの様な言葉がメディアでは映りがちですが、実際は責任を押し付けたり、自分の非を責めたり、弱者へ当たったり、捨て鉢になったり、と自分の身に起こったと思うと気が狂いそうな状況がまだまだ続く。時が経っても忘れることができない人と他人との思いの差が広がり孤立は深まる。どう足掻いても時間は戻らないので前に進むしかない。話は変わり周防ゆきこさんが意外に素晴らしかったです。

真田十勇伝
劇団SHOW特急
萬劇場(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1060(14-099)
14:30の回(晴)。13:30受付(チケットレス)、14:00開場。奥に幅広の階段があり、手前が広くとってある舞台。1~2列はフラット、3列目以降がひな壇。BGMには三味線。
こちらは初めて。戦国物、時代物は弱い私ですが、森山さん(3作目)が出ていらっしゃるので観に来ました。14:26前説、14:35開演~16:56終演。当パンに人物相関図、戦国豆知識。「初の戦国活劇」と記載がありますが、とてもそうは思えない出来栄え。
策謀渦巻く時代、豊臣、徳川、真田の三家、刃の抗争。十勇士たちが舞台に揃うシーン、これがなかなか格好よいのでした。
森山さんはいままで普通の人を演じていましたが、本作では「忍者」...よく動き、よく闘います(びっくり)。小柄ながらも粋のよさがでていたと思います。次作も時代劇(5月)ですが、予定があえばうかがいましょう。
伊達さん、脚演出に加え、主役でも大奮闘。

ダンス専科2014
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2014/04/05 (土) ~ 2014/04/05 (土)公演終了

ぬれぎぬ
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了

もしも僕がイラク人だったら
カムヰヤッセン
東京芸術劇場アトリエイースト(東京都)
2013/10/03 (木) ~ 2013/10/06 (日)公演終了
満足度★★★★
窮状が胸に迫る
二人芝居と言うよりは変型一人芝居的スタイルで語られる10年ほど前のイラクの一般市民。
当時、リアルタイムで報道を見ていたこともあり、「想像上のこと」とはいえ窮状が胸に迫る。
また、「ある話芸」を思わせる導入部も巧み。

ぬれぎぬ
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了
満足度★★★★
感覚的な演出
劇団初見。
先ず、折り込みを束ねる「アマヤドリ制作部より」という紙が挟まれていてそういうの好き。
チラシ束、邪魔なら席に置いていってください、ただ、各劇団心を込めて作っているものなので是非見てください、と言うような事が書かれていました(実際はもっと丁寧に)
良いね!
ただ、
「奇蹟みたいに面白いお芝居が
ウソみたいにチンケな場所で行われているかもしれません。」
という最後の文。
チンケな場所で~と言うのは自身の団体ならば兎も角(自分のとこ指しても使って欲しくないけど)、他団体を指しては言わない方が良いのでないかなと。
個人的にはチンケな場所なんてないでしょ、とも思う。
前説は作演出のかた、珍しいですかね。
諸注意に合わせて、今回は静かな作品だからと宣言してくれたのは良い。
始まりもたっぷり間を使って客席が落ち着く時間があったのが好感。
最近は客席のざわつきが残っている中、芝居がはじまってしまうのが多い気がする。
特に静かな作品であればやはり必要な間だと思う。
三部作との事ですが、まあ、普通に一本の芝居で、これからどう展開していくのか想像がつかない。
このお話的には重い部類に入ると思うのでお腹いっぱいかなー。
なかなか良い役どころが揃ってたと思うし、面白くはあった。
アフタートーク有り。
それも含めて面白かったのですが、ただ危うい部分も感じた。

フェイク
劇団Ya-taro
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
サスペンス
2時間TVドラマを見ているような、ラストのある部分を除けばそんな感じがしました。なぜこの題材なのか?とか、いろいろな楽しみ方ができました。

スタンリーキューブリックはかく語りき
THE REDFACE
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
映画を見直したくなる
まだ観ていないキューブリック作品がいくつかあった為によく知らないキャラクターもありましたが面白かったです。はじめてジェームス小野田さんの演技を拝見しましたが、あの手のしぐさや独特の佇まいがいい雰囲気を漂わせ素晴らしかったです。とりあえずこれからロリータとアイズワイドシャットは観ようと思います。

浮いていく背中に
原田ゆう
北品川フリースペース楽間(東京都)
2014/04/04 (金) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
引き込まれました
最初は淡々とした演劇かなと観てましたが、終わってみれば引き込まれていました。お芝居として、全体的にまとまっていて、特に、脚本がよく考えられていて感心しました。また、舞台の特性もよく活かされていました。

Re:verse
アヴァンセ プロデュース
本多劇場(東京都)
2014/04/02 (水) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
残念です
2012年の初演を観ています。とても素晴らしい公演でした。それがリメイクされての再演という事で、自分の中で、期待が大きく膨らみ過ぎました。下北沢「劇」小劇場の大きさが丁度良かったのかも知れません。パワーアップしたのは映像をサイドの壁面に映した事ですかね。それ以外の向上した箇所は見つけられませんでした。冒頭に登場する兄弟役の子役も、初演の方が格段に良かった。再演した理由は何ですか?もう一度、小さい劇場でやって下さい。そういう内容の芝居ではありませんか?期待し過ぎていただけに、残念でなりません。

あやかし相談承りマス。 萬屋ツジモリ
劇団ひまわり 第49期研究科
シアター代官山(東京都)
2014/04/04 (金) ~ 2014/04/06 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇界で 再び顔を拝みたいキャスト陣
『あやかし相談承りマス 萬屋ツジモリ』であるが、一年近く前、『劇団だるま座』版を下北沢・劇小劇場にて観劇している。
その空間が爆笑に溢れていたことを重ねながら『劇団ひまわり』版も観劇した。
『劇団ひまわり』は子役のイメージが強く、映画作品クレジットの「協力」に掲載される数は業界随一だろう。
ところが、研修生修了公演に出演するキャスト陣は20歳に満たない若手であり、子役の実習公演とは全く違うアクターだった。
妖怪たち は派手な衣装を身に付け、「呪術」も発揮できるから、その分、存在感は確かである。
そうした妖怪コミュニティに冴えない主人公・○が「埋没」する様子は むしろ確信犯だろう。
パンフレットを読んだところ、ある講師が一年間を総評し、「それなり」を猛省するようコメントしていた。
「外に出たら ひまわり のようにはいかない」
「後半になるにつれ男性が減った」
という、他の講師陣のコメントも載せられれていた。
だから、そのパンフレットを読破した観客からすれば、「研修生修了公演、大丈夫かな?」である。
しかし、そうした「一抹」も払拭するアクターだったと私は思う。

ぬれぎぬ
アマヤドリ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/04/01 (火) ~ 2014/04/23 (水)公演終了
満足度★★★★
とりあえず明日もう一回観にいく
ちょっと色んなところ刺されて混乱。
まだ答え合わせはしたくないから、明日もう一回観にいく事にした。
フリーパスのおかげでこんな衝動的に観劇できるのって凄い。