
海に降る雪を魚達は知らない
ユニット TOGETHER AGAIN
劇場MOMO(東京都)
2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
そしてまたくり返す
3.11をテーマにしながら、原発建設当時の揺れる地元を描くという視点がユニーク。
反対していたら生活が成り立たなくなる…という当時のリアルな実情や
賛成派と反対派、都市と地方、官と民、といった構図を再現することで
“私たちはみんなで原発を作ってしまった”という大きな失敗をもう一度問いかける。
何かを強く批判する時は、説明的で饒舌になりがちだが
金子真美、藤井びんという2人のベテラン俳優は
“説明を忘れさせる”台詞と、人物像の陰影の深さでその存在が際立っている。
観終わって、フライヤーの写真の重みがじわりと押し寄せて来る作品。

ツレがウヨになりまして
笑の内閣
KAIKA(京都府)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/04 (火)公演終了
満足度★★★★★
初の京都で観劇
出張先でたまたま日程が合ったので選んだのだがとんでもない、素晴らしい作品だった。東京公演もあったのに気付けなかったのを後悔しつつ、京都で観れて本当にラッキーだった。前説&アフタートークもとても良かった。思想云々に引っかかる人もいそうだけど、エンターテイメントとして完成された、見所満載な作品。ちなみに私は”中道真実”(高瀬川すてら)に釘付けだった。

2014年・蒼白の少年少女たちによる「カリギュラ」
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2014/02/15 (土) ~ 2014/02/27 (木)公演終了

許して欲しいの
劇団競泳水着
高田馬場ラビネスト(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★
作家バージョン
演出なのかは不明だけど、役者バージョンよりキャストのそれぞれが遊びをいれてるような印象。あちらが少女マンガならこちらはブーム終盤のトレンディドラマのようなイメージ。2作品を観くらべると、一段面白さが増すから不思議。

許して欲しいの
劇団競泳水着
高田馬場ラビネスト(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
俳優バージョン
優しいストーリーを丁寧に表現されていて、とっても良かった。”由香”=とみやまあゆみさんが本当に素敵だったわ。

【前売り完売!当日券は若干枚数販売予定です】夏葉亭一門会vol.10
夏葉亭一門
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/02/19 (水)公演終了

「サリー【s'æli】」
アフリカ座
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
u-you.バージョン観劇
時代を超えた想いと言ったところかな。特に昭和パートで、役になりきりホンキのぶつかり合いは凄かった。また、ラストの時代を超えた融合は美しかったなあ。よい舞台でした。
VIVID COLORバージョンを観られなかったのはちょっと残念だったなあ。

もの2けの姫
ノーコンタクツ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/02/21 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
おもろかった
あの作品をパ・・オマージュしながらある戦国ネタを上手くミックスしてたのはよかった。また役者がシームレスにいろんな役を演じるのは今回もお見事。笑いも程よく散りばめられて面白かった。ただ中盤ちょっとテンポが悪いように感じたのは、二落ちか?

【閉幕】自作歌謡音楽劇 髑髏沼の女【ありがとうございました!!】
駄目なダーウィン舎
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
ブレず楽しめた
基本ストーリーがしっかりしてるからか、イロイロ遊び(歌)を入れても物語がブレることなくラストまで楽しめた。ただ、歌が若干聞き取りにくいからか、後半少し長く感じたかな。歌はもう少し減らしてもよかったかも。

ある一人の変態から
スマッシュルームズ
シアター711(東京都)
2014/02/14 (金) ~ 2014/02/18 (火)公演終了
満足度★★★★
ノンフィクション?
最近、あまり話題にのぼらなくなっているHIVにまつわる話、華やかな世界の光と影に、ありふれた日常とを絡めながらも、実際はこんな風に感染が静かにひろまっているのだろうな~!?と、少し怖さを感じさせた作品でした。 全部脱がない性描写も好感を感じました。

【全ステージ終了致しました。ご来場ありがとうございました!】そしてまたキミのユメをみる。
なかないで、毒きのこちゃん
新中野ギャラリー 風みどり(東京都)
2014/03/17 (月) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
Aちーむ
旨辛で「負けないで編または大人編」なBに対して甘口で「オトメの妄想編または未成年編」なAといったところか。(「負けないで」「オトメの妄想」についてはABとも3編目は微妙に当てはまらないかも?)
そして6編それぞれスタイルが異なるとは、鳥皮ささみ嬢、おそるべし!
また、各ちーむとも、上演順は直前まで悩んだとの情報も得た(確かに当日パンフレットの記載順とは異なる)が、観た私的感覚ではそれぞれベストなんじゃないかな。
そんなこんなで、若手実力派小劇場女優ショウケースにして若手実力派劇作家作品集、オススメ。
(各編毎は具体的に内容に触れるのでネタバレBOXへ)

【全ステージ終了致しました。ご来場ありがとうございました!】そしてまたキミのユメをみる。
なかないで、毒きのこちゃん
新中野ギャラリー 風みどり(東京都)
2014/03/17 (月) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
Bちーむ
いずれも「負けないで」な感じの3編、意表を突く1編目と王道な2編目の「静と動」な対比を経てまた異なるスタイルの3編目、という構成の妙を若手実力派女優が裏打ちする、な感じ。
女優系ゴウアー以外も是非!
(各編毎は具体的に内容に触れるのでネタバレBOXへ)

久保田万太郎 「弥太五郎源七」「一周忌」
みつわ会
六行会ホール(東京都)
2014/03/18 (火) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
「一周忌」が 好み
みつわ会 久しぶりですが 三度めの観劇になります
新派には 全く詳しくありませんが ちょっとした所作の美しさ、静ひつな舞台空間は、ならではのものと思います。久保田万太郎の戯曲をテキストに忠実に、というシリーズですが、現代劇に慣れてしまった身には、どうも冗漫に聞こえてしまう
「弥太五郎~」は 有名な髪結い新三の外伝のひとつらしいです。盛りを過ぎた渡世人の弥太五郎親分の「したこと」が軸になっている戯曲ですが、終始「おもっくるしくていけねえ」感じが。同じストーリーでも今の小劇団ならもっと立体的に創るだろうと
一方、「一周忌」のほうは、からりとした爽やかな短編です
以上、好みだけで申し上げまして失礼しました

新しい等高線
ユニークポイント
シアター711(東京都)
2014/03/11 (火) ~ 2014/03/18 (火)公演終了
満足度★★★★★
覚えておきたいこと
戦時中の地図会社社員を要所要所で区切ったドキュメンタリー風な作品。俳優さんのすばらしい演技にまずは拍手です!そして一輪挿しが飾られなくなる瞬間や衣装の展開などの演出もとてもよかったです。ストーリーにぐいぐい引き込まれました。日本がたどった戦争の歴史と国民の感情をぎゅっと濃縮させた、とても丁寧に創られた作品だと思います。
偶然が幾重にも重なって今ここにいる。必然なのか偶然なのかわからないが、過去に起きた事実は忘れてはならない。そんなメッセージが込められているように感じました。

ろだん
643ノゲッツー
OFF OFFシアター(東京都)
2014/03/13 (木) ~ 2014/03/18 (火)公演終了

スマートコミュニティアンドメンタルヘルスケア
青年団若手自主企画 河村企画
アトリエ春風舎(東京都)
2014/03/11 (火) ~ 2014/03/17 (月)公演終了

江戸系 諏訪御寮
あやめ十八番
小劇場 楽園(東京都)
2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
初志貫徹!!
伝えたいこと、目指したいとこ、やりたいことが、全くぶれていない。根底に流れる純粋さ、温かさ。。生きていく上での悲哀は、深く沈むことなく、軽妙に笑いとばしてみせる根の明るさ。。いつもながら生き方のヒントが繊細に隠されていて、観ていて救われる。。私自身が間違いなく、あやめ十八番の信者になってしまった。
それにしても、恐らくネチッコイ(失礼)であろう演出に応えられている役者さんたちに感服いたしました!!今後も妥協無しのさらにさらにネチッコイ(重ねて失礼)演出に期待しております。

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
色んな気持ちはあれど、観てよかった♪
マンセーな感想ではないので、ここに書くのを迷いましたが、意を決して。
先に結論から。
タイトルにも入れましたが観てよかった。リピートします!
男性がパンツ一丁になるシーンあります。直な下ネタあります。
私は今まで、この2つがあるお芝居は避けてきましたが、塩崎こうせいさん出演に惹かれて観ました。
この作品には、嫌だなぁというマイナスな気持ちをチャラにするくらいの強い核があります。なんだかんだリピートしてしまうくらい、引き込まれます。
悩むなら1回観ればよいと思う。苦手なところは見ざる聞かざるで。
今回、ポップンマッシュルームチキン野郎の作品に初めて触れました。
観た直後は、やはり好みではなかったな~、あのシーンで脱いで何故面白いのか分からないし、なんか色々と表現がえぐいよ…強烈だよ…という気持ちの方が強かったのですが…。
自分のblogに感想を書いたり、思い返したりするうちに、シンプルで素直なお芝居を作る劇団なんだなと思いました。色んな解釈をさせないというのも、1つの良さですよね。
あと、短編形式を観るのも今回が初だったのですが、短編だからこそ、時間が限られているからこそ、お客さんが迷わないようにえぐいくらいの分かりやすい視覚的表現が必要なのかな?と思いました。
新境地を開拓してしまいました。
主宰の吹原幸太さんは、役者もお客さんも関係なく、引き出しを開けるのがうまい方ですね☆

ちょっと待って誰コイツ!こんなヤツ知らない
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2014/03/14 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了
満足度★★★★
安定の面白さ
PMC野郎の短編集は初めて観ました。
子どものころに夢中で読んだ星新一っぽい。
短い中に、ひねりが効いて、クスリとさせたり、ホロリとさせたり。
『魔法使いの苦しみは彼にしか分からない』や『ふたりは永遠に』などのオチには、「うまい!」とひざを打ちました。
ただ、うまいとは思ったものの、何か物足りない。
その物足りなさを、幕間のドラマとアフターイベントで満足させてもらった感じです。
個人的に、なぜでしょう、NPO法人さんのファンになりました。
増田赤カブトさんのレディガガは必見。
開演20分前くらいからドラマは始まっています。

Jack moment.
バンタムクラスステージ
萬劇場(東京都)
2014/03/12 (水) ~ 2014/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
瞬きする瞬間さえ惜しい
再演との事でしたが、今回初めて観ました。
役者さんが沢山出てきて、それぞれに命があり人生がありました。
なので、それぞれが主人公でした。
今回、事前情報を何も入れずに観ましたが、当時の時代背景や庶民の生活環境、流行りの歌、文学等を調べたら、また違う楽しさがあったのかなぁと思います。
フロッグ役の土屋さんの気弱な感じや、マイキー役の早田さんの情けない感じが凄く良かったです。
終演後、アンケート書いてたら席の位置的に物販の邪魔になってるような気がして、ゆっくり書けなかったのが残念。