
空の驛舎 第17回公演 ライトハウス
空の驛舎
AI・HALL(兵庫県)
2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★
介護
わたしが今で観たそらえきさんの作品は、ビジュアルが芸術的な作品が多かった。
今回は、素直に現代会話劇でした。
介護がテーマな家族の話。
この高齢化社会、観ている人の中でも、身近な問題な人も多いのではないでしょうか。
自分が正しいと思っていることが、すべからく正しいわけではない。
自分が正しくないと思っていることが、すべからく正しくないわけではない。
また、正しくあろうとすることに徹しようとすることも、心を蝕む。
大切なのは、心を寄り添わせること。
人間とは、たとえ親兄弟であれども、自分とは別の心と身体を持つ別の人間なのだということを忘れないこと。
なんでも自分を基準に考えないこと、押し付けないこと。
いろいろ、いろいろ、心の在り方を想いました。

嘘つきと泥棒のはじまり
東京AZARASHI団
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しめました
お芝居が1本調子ではなく、役者さんが観客を掴む姿勢が素晴らしい。テンポが良いので、思わず笑っている。泣ける場面もあり、バランスがとれていて、最後まで楽しめました。幕が閉じた後で、また観たい、という声があったのは、演劇関係者にとってこれ以上の優れた反応は無いと思いました。

猥りがましいロンド
劇団なのぐらむ
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

ニューオーダー
かもめマシーン
北品川フリースペース楽間(東京都)
2014/04/25 (金) ~ 2014/04/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1083(14-121)
14:30の回(晴、暑い)。14:00受付、開場、萩原さんから白紙とサインペンを渡され「会場内で気になったものの名前を書いて貼ってください」というオーダー。
奥に座席(通路を挟んで左右にパイプ椅子3列)、入って右(座席からだと4本の柱は上手)に。「XTC」からで6作目。
14:33開演(萩原さん、65分)〜15:39終演、4人は表の出入口から入り、ここから出てゆく。萩原さんの「土地に根付いていない」という感覚から生まれた作品。
此処にはいない人物について語る…「XTC(清水さんの「役者1×観客1」@SNAC)」からそうでした。
福岡公演は銀行跡にできたコミュニティスペースで行われ、楽間とは随分違っていたようですが、ここは商店街の一角、(開演前は)客席から通りが見え、軽装の人たちは東へ西へ、車の音も聞こえる。
林さんはなかなか観る機会がないのですが「Baggage Claim」、イグロさん「コロブチカ」、横手さん「犯行予告」、清水さん「時々は、水辺の家で」など観に行きました。
「土地」に「水(海、河川)」を加えると、それは「領土」「領海」に広がり、地図として示されると「境」が描かれ、争うための歴史上の位置関係に重なることが多いのではないかと思うのでした。
終演後、楽間が取り壊されるので跡地で演劇などが続けられるように、という署名の案内があり、迷わず署名。台本を購入したところ、最後の数ページに「かもめマシーンの3年間」という文章があり、いろいろ考えることが多かったです。
取り急ぎ
![カルミナ・ブラーナ/ファスター[日本初演]](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/000/nophoto_stage.png)
カルミナ・ブラーナ/ファスター[日本初演]
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2014/04/19 (土) ~ 2014/04/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ビントレー芸術監督の成果
今シーズンで新国立劇場バレエ団芸術監督のポストを去る、デヴィッド・ビントレーさんの代表作と近年の作品によるダブルビルで、両作品ともダイナミックで分かりやすい表現の中に芸術性が感じられて楽しめました。
『ファスター』(音楽:マシュー・ハンイドソン)
ロンドンオリンピックにインスピレーションを得て作られた作品で、バスケットボール、フェンシング、シンクロナイズドスイミング、マラソン等の種目の動きを用いていて親しみ易い内容でした。
様々な種目がストップモーションで表現されるインパクトがある冒頭から始まる第1楽章、格闘技の競技者の心情も描いた様なパ・ド・ドゥの第2楽章、ひたすら走り続けるだけという大胆な振付の第3楽章からなる構成で、音楽もリズミカルな中に程よく前衛音楽の手法が取り入れられていて面白かったです。
複雑で素早いフォーメーションの変化が印象的でした。第3楽章で全員が走る中、舞台手前側を競歩選手が横切るシーンがユーモラスでした。
『カルミナ・ブラーナ』(音楽:カール・オルフ)
中世ドイツ世俗詩歌集に基づくカンタータにイギリスのポップカルチャー的表現を組み合わせた作品で、3人の神学生が世俗の欲に堕落して行く様子がエロティックかつキッチュに描かれていました。
テレビや映画でも良く用いられる冒頭の「おお、運命の女神よ」では、タイトな黒のミニワンピースにハイヒールを着た運命の女神・フォルトゥナのソロで始まり、ダンスホール、ナイトクラブ、売春宿の3つのパートで堕ちて行く神学生の姿が描かれていました。冒頭の曲が再び流れてフォルトゥナがソロで踊る内に同じ格好をした人達が等闇から次々に現れてユニゾンで踊るラストが圧巻でした。
大きな白い布を用いて、堕落を象徴したり、大勢のダンサーが消えた様に見せる演出が印象的でした。この曲の特徴である繰り返しの多様に合わせて、同じシーンを繰り返す度に角度を変えて見せる演出が効果的に使われていました。
ショーガールな様なコケティッシュな女性ダンサー達がキュートでした。フォルトゥナを演じた湯川麻美子さんは、一人で空間を支配する様な圧倒的な存在感があり素晴らしかったです。
ピアノ2台を含む大編成のオーケストラ、合唱、ソリスト歌手による演奏も迫力があり良かったです。

「死神の浮力」アフタートークショー開催決定!!
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/28 (月)公演終了
満足度★★★
原作
ファンなので見に行きました。原作を大切にしているのが伝わってきて伊坂ファンとしては満足。
ただ千葉役の方の滑舌が気になったな……山野辺、とっても言いにくそうでした。
1番うまいと思ったのは女性の死神。夫婦も素敵でした。
最後のライトの演習素敵。浮力が仕事したんでしょうか?

お部屋の秘密
カミナリフラッシュバックスと、まの。
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

うまれてないからまだしねない
範宙遊泳
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/04/19 (土) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

情熱パウダー
劇団 go to
ぽんプラザホール(福岡県)
2014/04/19 (土) ~ 2014/04/20 (日)公演終了
満足度★★★
安定してます。
途中から、ヒロインの他の人たちは亡くなっていて、想いが残っていて、と想像できるようになります。
冒頭の彼が登場する前から、葱子さんが口にした言葉にも伏線はありました。それを感じさせない笑いもよいです。

『ラッキー☆アイランド 〜のこされ島奇譚〜』福岡公演
劇団ユニット・ラビッツ
西鉄ホール(福岡県)
2014/04/20 (日) ~ 2014/04/20 (日)公演終了
ありがとうございました。
震災後の現状と想いを見せていただくシーンから、それだけでは重たいからか笑いも織り交ぜています。あの日からの今を忘れない。

IN HER THIRTIES
TOKYO PLAYERS COLLECTION
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2014/03/27 (木) ~ 2014/03/31 (月)公演終了
満足度★★★
ifで分かれた二通りの人生
麗らかさんと、華やかさん、2チームでつづられた、一人の女の30代十年間のお話。
同じ女性の人生でありながら、ifで二通りに枝分かれする。
麗らかさんは、結婚して仕事を辞めて子を産み育てる人生。
華やかさんは、結婚して離婚して仕事を続ける人生。
両方の人生を観ることにより初めてこのお芝居は完結する。
2チームどちらも観ないとだめな舞台でした。
麗らかさんより、華やかさんの方が、ぱっと観た感じの印象が強かったのは。
是常さんかのうさんコメディアンヌコンビ及び永津さんのパワフルさの影響も大きい気がするので・・・(笑)
どちらの人生がよりどうか、という点に関しては、観て受ける印象からはどうともいえないところですが。
前作の20代よりは、やはり今作の30代の方が、より落ち着いていたというか、30代はドキュメンタリー的で、20代の方が演劇的なようにわたしは感じました。
お話の内容自体に関しては男性や、10代とか20代前半くらいの女の子には、いまひとつピンとこなかったかもしれない。
しかし一定年齢層以上の女性に関しては、皆それぞれ色々思うことが沸いたのではないでしょうか。
そんなお芝居でした。
それはわたしもしかり、めっちゃ女子たちと飲みながらがっつり語り合いたくなりました(笑)

妥協点P
劇団うりんこ
イムズホール(福岡県)
2014/04/18 (金) ~ 2014/04/19 (土)公演終了
満足度★★★
みやすい
暗転はなく、でも、時間は1週間すすむ。
この演出に慣れるまでは、おいていかれます。
60分をチョット超える内容、充分楽しめました。

『アントン、猫、クリ』福岡ツアー
快快
西鉄ホール(福岡県)
2014/04/18 (金) ~ 2014/04/18 (金)公演終了

お部屋の秘密
カミナリフラッシュバックスと、まの。
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了
満足度★★★★
覗いてきました(笑)
女性陣のパワーと、男性陣のキャラクターにヤられました(笑)
どこにでもあるだろう日常に、ちょっとした非日常が入ると悲劇にも喜劇にもなる。面白かったです!

「死神の浮力」アフタートークショー開催決定!!
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/28 (月)公演終了
満足度★★★
緊張感が伝染
初日の緊張のせいでしょうか?役者のみなさんが噛んだり間が微妙だったり、観ている私も緊張しました!
それは役者のみなさんも感じたようで、アフタートークで「ここにいるお客さんは千秋楽に全員集合」っておっしゃってましたね。
明日、進化しているだろう舞台をもう一度観に行きます!
舞台に浮かぶ灯りが幻想的だし、動きや音もあって、思っていたような朗読劇ではなく、なかなかよかったです。

最凶ガール
私立ルドビコ女学院
サンモールスタジオ(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

積雨、舟を沈む
ゲンパビ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/04/24 (木) ~ 2014/04/27 (日)公演終了

「死神の浮力」アフタートークショー開催決定!!
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/28 (月)公演終了
満足度★★★
舞台演出にクウォリティの高さ
段差を設けたステージ、スクリーン映像、効果音、センスの良い衣装と照明、などがすごく効果的で、舞台演出にクウォリティの高さを感じた。そんな中で進行する朗読劇。前述の舞台演出で情況をイメージしやすいものにしていたが、それでも情況説明をセリフに追加して補っていた。一部それが水を差すようにも感じられどっぷり入り込めなかったのが残念な点。上演時間も少し長い。自分には朗読形式でない方が楽しめたように思う。

『十二夜』
日本の30代
駅前劇場(東京都)
2014/04/18 (金) ~ 2014/04/28 (月)公演終了
満足度★★★★
30代は、
30代は若いエネルギーを維持しつつ、演技に磨きがかかっていく年代。そんな役者たちだけの舞台は期待通りの楽しく面白く、エネルギッシュで素晴らしいものだった。それぞれの個性も光っていて、特に、町田水城、延増静美、竹口龍茶が愉快だ(はまり役だったのかな?)。全員が楽器を持っての演奏もとても効果的だった。新たな試みを加えながら継続していってほしい。

「死神の浮力」アフタートークショー開催決定!!
ワタナベエンターテインメント
本多劇場(東京都)
2014/04/22 (火) ~ 2014/04/28 (月)公演終了
満足度★★★
お芝居のような朗読劇
伊坂さん原作ということに惹かれつつも、
ドラマライブラリーという演出スタイルの方に興味がありました。
椅子に座ったままの朗読劇とは異なり、演者さんは台本を持ったまま舞台上を動き回り演技されていました。
台本さえもっていなければ普通のお芝居のように見えます。
台本への目線やページを捲る仕草も自然であまり気になりませんでした。
千葉役のふかわさんは、開演直後はうわずったり噛んだりが散見されましたが、
舞台が進むにつれ、徐々に役にあってきていたように思います。
黒い服に身を包んだ飄々とした立ち姿、たまに見せるちょっとズレた発言や行動は千葉のイメージに近かったです。
演者さんでは鈴木省吾さんがとても良かった。
渋い声、そしてナチュラルな演技が素晴らしかった。
鈴木さんもセリフを噛む場面が多くて気になったのですが、
パンフを見ると1週間前に役に決まったのだそうですね。
もう少し慣れたところでの演技を見てみたかったなぁと思いました。