
劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中
実演鑑賞
UK Version「Galaxy Train」の回。昼にJP版を観ていて、ここのギャグとか海外向けにどうするのだろうと思う箇所があったが、なるほど、そうしたのかと納得。日本語混じりの英語版なのだが、終盤なんてJP版以上にグッときてしまったかも。

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
昨年の劇チョコの日澤が演出した第一弾「イノセント・ピープル」の芸劇より狭い舞台を、あやめ十八番の堀越涼が実に巧みに使いながら、同劇団の金子侑加を含む芸達者な6人の役者の一人何役もの鮮やかな変化の演技と、島田大翼ただ一人によるアコーディオンからパーカッションまで多彩な音楽で見事に名作をリメイクして見せた
昨年も今年も好きで何度も観ている劇団の演出ふたりによるだけに、期待通りの、いやそれ以上の舞台だったが、やはりそれぞれ自分の劇団の舞台を想起させる点が多々あった
昨年のはやや長すぎると感じたところもあったが、今回はそんなことは微塵もなく、生演奏にこだわる堀越の面目躍如といった面もあったし、舞台の巧みな使い方は座・高円寺などで見慣れたあやめ十八番の舞台より狭いステージを、目まぐるしく変化させることで幾重にも使った感じになったことの賛嘆もあった
ともかく何変化もするキャストたちの演じ分けが素晴らしく、特に金子の声色も男女で変化させた演技が圧巻だった(段のオカマぶりも良かった)
セットは基本いくつかのキャスター付き衣装かけ(クローゼット)のみ(あとは鏡など)だが、それがくるくる回転しながら移動し、キャストはそこにある衣裳を使って変身する
その衣裳はadidasなどであくまで現代風
この点は時代設定など気にしていない
いくつものトルソーが使われているが、カメラまでこれにしたのはいかがなものか
いつの間にか始まっているという感じだったが、スクリーン代わりの白い幕でタイトルロールを見せたのはなかなか
そして時々その幕を使って影絵でシーンを見せるアイデアも良かった
基本的にはコメディタッチで、ドタバタ喜劇の要素も多いが、人情劇の面もある
戦後の混乱、戦争の爪痕も描かれているが、そこにあるのは絶望でなく希望だ
言わば青春群像だが、パンパンも明るい
戦後という時代はもちろん暗い面もあったのだけど、皆前向きだったのではないかなと思う
思い返すと自分の幼少期にはまだ戦後の雰囲気が残っていた
映画にかける情熱、飢えと言ったものが描かれているが、そこには現代の舞台に通じる演劇人の意地のようなものも現れているのではないか
ともかく「ザ・演劇」という感じで、ハッキリ言って前日観たオペラよりはるかに満足いくものだった

劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中
実演鑑賞
開演時間からして上演時間短く、エジンバラでやったというので身体系パフォーマンスかな、程度の予測で、濃い味のキツい鹿殺し(実際観劇途中に貧血気味になった事がある)とは一味違うのが観られるかも?と静かに期待を抱きつ駅前劇場へ。
英語バージョンで現地でやった臨場感も味わいながら、完成度の高いパッケージを楽しんだ。知る人にはこのShoulderPadsと聞いてアレか?と分かるのかもだが、この命名の理由が開演後ほどなくして分かる。
「目のやり場に困る」系のパフォーマンスは大川興業や東京ミルクホール(のJJGoodman)でこそばゆく目にした記憶が蘇るが、こちらは五人の男が「銀河鉄道の夜」の鹿殺しバージョンの描出というミッションに過酷に動員されるのが見物、飽くまで演劇作品としてドラマ叙述に着地する。主役ジョバンニをやる菜月チョビを懐かしく拝む。彼女の澄んだ歌声に男らのコーラスが重なり、ミュージカルの高揚が身を包む。
一時間という長さも丁度良い。

首2
きっとろんどん
OFF OFFシアター(東京都)
2025/11/27 (木) ~ 2025/12/07 (日)上演中

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
千穐楽を拝見しました。
6人それぞれが何人もの役を演じて、効果音なども担当されてました。
役の演じ分けのためか、役の個性が強調されすぎかも?と感じました。
戦後の復興期の猥雑な感じや希望に満ちた空気感がリアルに伝わってきました。
生演奏も素晴らしく、昭和感を盛り上げてました。

劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中
実演鑑賞
abnormalsによる「銀河鉄道の朝」。あの事故があってから中止になっていた星まつりが再開されたという設定のスピンオフ。

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了

お寺でポンポン‼︎
劇団娯楽天国
ザ・ポケット(東京都)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/24 (月)公演終了

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/12/02 (火) 13:00
CoRichによる名作リメイク、昨年の「イノセント・ピープル」が密度の濃い舞台だったので期待していたのだが、忖度なしに言えば、期待外れだった。
まず思ったのはこの料金設定の細かさ。14種類もに分かれている。シアタートップスのような小劇場でこんな細かな料金設定に何の意味があるのか。
さて「終戦直後の日本、まだカメラもフィルムもままならない時代。邦画史上初のキスシーンを撮ろうと奮闘する映画人たちがいた」というこの物語だが、当時、GHQが「日本人が恋愛、情愛の面でもこそこそすることなく、堂々と自分の欲望や感情を人の前で表明することが、日本人の思想改造に不可欠」との思惑で映画界に強要して初のキスシーンがある「はたちの青春」(佐々木康監督)が制作された。日本を骨抜きにするための3S政策(スクリーン、セックス、スポーツ)が強硬に推し進められていたのだ。その後「また逢う日まで」(今井正監督)でのガラス窓越しのキスが話題になったりもしたが、まだまだキスシーンは邦画の世界では珍しいものだったのだ。若い映画人たちが新たな表現を追い求めるといったことの前に、GHQの強要があったというのが史実だ。
(以下、ネタバレBOXにて…)

劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
Shoulderpads SP Japanese Versionの回。一昨年の本多劇場でも、このShoulderpads版を観ているが、今日はこの後、abnormalsとUK版も観る予定なので、予習も兼ねて再見。最前列で観たが、熱気に圧倒された。

ゲーム
東京タンバリン
横浜人形の家・多目的室(神奈川県)
2025/12/03 (水) ~ 2025/12/07 (日)上演中

劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
岸田戯曲賞受賞作との記憶あるのみ、中身は未知数(知らない俳優も多いし)ながら、Corich舞台芸術主催、第二弾という事で観劇す。直前に「映画物」とだけ目に入る。堀越涼演出であった。て事は音楽の比重も高そう。実際そうであった。
良席と言える前方席で観る。と、堀越流の演出を施された俳優たちの挙動(作為)が作業工程のように見えて来る感覚に見舞われる。これは少し遠目に、俯瞰で眺めたかったかと中盤で思い始めたのだが、流石、終盤には折り重なり積み重ねて構築した「作品」が見えて来た。敗戦直後、映画を撮り始める者たち二組の話を交互に(俳優は両組の誰かを兼ねる・・戯曲の指定かどうかは不明)描き、やがて接点を持つが、一方は器材も何もなく「夢」が肥大化した半ば狂気の映画作家志望、一方は往年のチャンバラ映画の座長が「時代に合わないネタ」を当局(GHQ)に拒否され、(ちょうど「笑の大学」風に)あの手この手で今様の映画を捻り出そうと悪戦苦闘するという筋であるがこの転身振りにも狂気が滲む。終戦後の大転換とは言え昨夜まで空襲原爆、玉砕特攻という異常を帯びていた身体が、自由の中に暴発した彼らの狂気を情熱として見せる。
こんにゃく座の島田大翼が全ての「音」を担い、これも一つの見物になっていて、嬉しくはあるが、演出全体としてリアリズムの演技を想定して書かれた台詞を、あやめ十八番流の「演出の勝った」(作為性の大きい)作りに合っていたかどうか・・受け手として若干の齟齬が脳の片隅に観劇中燻ぶっていた感覚。が、戯曲そのものに起因するものでもあるかな、と思う所もあり。もう少し思い返してみる。(時間があれば追記するつもり。)

劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★★
Shoulderpads SP Japanese Versionを観劇
同劇団の同演目を2年前に観劇しており、忘れもしないハッキリしているのに
不思議なほど2回目感が無く超新鮮、フルに楽しめました
前回観劇したのが本多劇場、で今回は駅前劇場
観客と近しい劇場サイズに合わせたのかと思うほどに、はっちゃけ度合いが増した印象でめっちゃ笑った
そしてただならぬ迫力に圧倒される事もしばしば
「銀河鉄道の夜」と型破りな「鹿殺し」の世界観が見事に共存、しかもウィンウィンの関係が成立しているというのがやっぱりすごい
裸体で演じられる可笑しさの側面と芸術的な側面、その両側面を巧いこと織り交ぜ、振り幅広くガッツリ楽しめます

恋におちたシェイクスピア
劇団四季
自由劇場(東京都)
2025/11/23 (日) ~ 2026/02/08 (日)上演中

THIS HOUSE
JACROW
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/19 (水) ~ 2025/11/25 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/11/22 (土) 13:00
ちゃんと翻訳劇でちゃんとJACROW。会話の感じやビッグベンの文字盤(の一部)を配した装置の印象は翻訳劇っぽく、内容は「政治劇のJACROW(←プレトーク冒頭の中村主宰の名乗り)」で、「両親の遺伝子をきちんと継承した嫡子」みたいな(真顔)。
で、作品に関する予備知識的な10分ほどのプレトークに続いて始まる本編、「このイントロはもしや?」なあの曲を出演者たちが歌う(!)のを始めとして4曲も歌が入り(2曲は戯曲指定、残り2曲は演出選曲とのこと)もうそれだけでも娯楽性十分。
そうして描かれるのは1974年に労働党が少数与党として英国の政権を握ってから4年半の顛末、少数与党とか初の女性首相とか今の日本と共通項がありながら内容的には天と地ほど異なるのが面白いと言おうか情けない(毒)と言おうか……。
また「いかにも政治家たち」な出演陣の役作り(衣装・メイク含む)も的確で見事。翻訳劇という「新たな武器」も得たのではなかろうか?
ところで2~3回流れたイントロだけのあの曲はザ・フー「無法の世界」?

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かったです!
戦後の混乱の中、映画に情熱を注ぎ、強く生きる登場人物達の姿が素晴らしかったです。
笑いの中に、戦争について考えさせられる、深いストーリーでした。
役者さん達は何役もこなし、生き生きと演じる姿に感動!
何とも愛おしい、登場人物達なんだろう!?と思いました。
生演奏も素晴らしかったです!大満足の舞台でした。

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
久我美子の『また逢う日まで』ネタだと何故か勝手に思っていた。(実際には日本初のキスシーン映画は『はたちの青春』だそうだ)。
舞台上はドレッシングルーム。幾つもある可動式クローゼットには沢山の服が掛けられている。役者がやって来てそれぞれメイクや着替えを始める。金子侑加さんは噛んでいたガムを捨て口紅を塗る。浜崎香帆さんがルームウェア風ミニスカートを履こうとして客席に目を遣り、舞台前の白い幕を閉めてスタート。演出家得意の見立てが炸裂するステージ。全てが見立て、物はない。舌をコッコッと皆が鳴らす。それがいつしか雨音となる。
生演奏の島田大翼(だいすけ)氏は凄腕。CDかと思った歌声が生だった。
浜崎香帆さんは元女子プロレスラーの愛川ゆず季っぽい。
撮れない映画を気持ちだけでも撮ろうとする話。撮ることが決して叶わないことは解っているのにその行けるギリギリにまで近付きたい、みたいな。叶わぬ夢が叶わないことを知っていて尚夢見る人間の性。無理を承知で夢想する。その気持ちに意味が生まれる。人間はその物でなく、それを欲しがる人々の感情に突き動かされる生き物。

劇団鹿殺し Shoulderpads 凱旋公演+abnormals 3作同時上演
劇団鹿殺し
駅前劇場(東京都)
2025/11/30 (日) ~ 2025/12/07 (日)上演中
実演鑑賞
満足度★★★★
面白い。Shoulderpads SP Japanese Version 「銀河鉄道の夜」観劇
冒頭 菜月チョビさんが、挨拶として劇団草創期の頃の話をしていたが、この公演にピッタリのような。そう 「裸一貫」という言葉に相応しく、何もないが その向こうにある事が想像できる、そんなロマンを感じさせる。「銀河鉄道の夜」という不思議な物語だけに、舞台という虚構性の魅力、観客の想像力を最大限に引き出し 楽しませるのに相応しい。同時にジーンとくるものがある。
自分が知っている「銀河鉄道の夜」に沿った内容…ジョバンニ(菜月チョビサン)とカンパネルラ(丸尾丸一郎サン)が中心になって物語を牽引し、それ以外の役者は1人複数役を担い 旅の世界へ誘ってくれる。この旅の中で、学び 絆を育み深めながら困難を乗り越えていく過程は、冒頭のチョビさんの挨拶を彷彿とさせる。台詞は 詩的で哲学的な言葉だが、情景は 漫画のコマ割(緩急)のように面白い。その一コマも見逃せない。
公演の特長である〈Shoulderpads〉だけで、飛び跳ね、ムーブメント、フォーメーション、パフォーマンスといった動き 躍動感で観(魅)せる。また 手作り感のある小物を活用し色々な場景を紡ぎ出す。小劇場で 衝撃にして笑劇的な観せ方、俗用で言えば デジタルの時代にアナログ的な魅力、けっしてCGで代替できない手作りエンターテイメント公演だ。
(上演時間1時間 途中休憩なし)

あたらしいエクスプロージョン
CoRich舞台芸術!プロデュース
新宿シアタートップス(東京都)
2025/11/28 (金) ~ 2025/12/02 (火)公演終了