最新の観てきた!クチコミ一覧

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ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽!
共に観た友人も言ってたのですが、一度観て、なんだかわからなかった箇所が、再び今日観て、はっきりとわかった気がする。ああ、そうだったのか、だからこうなるのか、と。ちなみに友人は 役者(舞台)経験あり。作る側、演じていく側として観ていくひとであります。

リング舞台は もうクエストの呼び物になりましたね。最初はビックリしましたが、ひらりとからだの重量感を感じさせないリングへの登場の仕方、そしてそこからのハケかたは何回観ても鮮やかですし 彼らの殺陣は プロレスにも通じるかな、って思ったり。

また多くのひとがここに書いているように リング舞台と観客席の近さ、すとんとリングからハケた役者の衣装がふわりと触れる。舞台で彼らが、裾を翻せば、そのはらんだ風が頬にふれる。

演じている役者の顔と

舞台(リング)からそれを見守る役者の顔

近いからこそ 感じることのできたこと、たくさん。

すぐ、目の前に見えた SUMIOさんの鍛え上げた脚の筋肉が躍動していたのが美しかった。

言葉より 五感で いろんなものが入ってきた。理解、というより感じ、触れることができた。

私もまた自分の狙い目の席には座れなかったが どこに座ってもアリーナ、ここが一番良席と思わせてくれるパノラマな舞台である。


それがどう美しく、キレがあって


と いくら書いても 観ていないひとに想像しろ というのは無理な話。

観るというより 体感、体験させてもらえるのが クエストの舞台。


壮大に 浮き沈みしてこそ人生 って台詞が 私は一番好きかなあ




千秋楽、客席にひとり 小学生と思われるキッズがいたのだが 彼の目にベニクラゲマンのヒーローぶりはどう映ったろうか、気になる。


今回、2度こりっちに書かせていただいたが 初回より今のほうが幸福感が増している。いや、一夜あけたのにまだ余韻が消えない。


終わったことが、信じられない。

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

サラエヴォの黒い手【ご来場ありがとうございました!!】

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

直球
もっともっと評価されて良い劇団なんだけど。

ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------

ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと----------

マームとジプシー

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/06/08 (日) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

センスの良さ
他の若手演出家による受賞作と同じく、センスの良さを感じました。
(ままごとやチェルフィッシュ等)

この先の展望は運にもよると思いますけど、一つ大きなテーマに執着できるか、かな。

怪獣使いの娘たち

怪獣使いの娘たち

味わい堂々×バジリコFバジオ合同公演

駅前劇場(東京都)

2014/06/18 (水) ~ 2014/06/24 (火)公演終了

満足度★★★★

賛否意見あるようですが
個人的にはありかな、と。
(もっと発散してまとまりのない作品は多々ありますしね)

まぁ、舞台構成、演出にまだ工夫の余地はあると思いますし、そもそもセリフが聞きにくいのは改善の余地ありですね。

12月26日

12月26日

劇団フルタ丸

「劇」小劇場(東京都)

2011/12/21 (水) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

UPされた動画拝見したです
舞台セットのカレンダーがユニークでした。
舞台の時間で日付が光ったりして細かくて気に入りました。

話はタイトルの12月26日に向けて収束する群像劇でした、
でもチット頭でっかちな感じを受けるストーリー進行に思えた約2時間。

主な舞台としていたクリスマス後に閉店するファミリーレストランの料理担当のお兄さんが結構気に入りました(^^)自分も料理にはよく手を加えたりするので。

毒婦二景「定や、定」「昭和十一年五月十八日の犯罪」

毒婦二景「定や、定」「昭和十一年五月十八日の犯罪」

鵺的(ぬえてき)

小劇場 楽園(東京都)

2014/06/12 (木) ~ 2014/06/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

Bプロ
【作者の言葉】にある通り、ノリはいつもと違いましたが、始まると同時に目の前の世界に引き込まれてしまうのはいつもと一緒。ハマカワフミエさん演じる阿部定がとにかく魅力的でした。

ネタバレBOX

「安達」のかき回し具合が絶妙でした。鵺的でこんなに笑うと思いませんでした。
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しい。
ステージが近い近い。役者さんが駆け抜けると風が来るほどの近さです。目の前で繰り広げられるアクションやダンスの連続に、客を楽しませたいという心意気が感じられました。

ネタバレBOX

ストーリーとしては、終盤やや煙に巻かれたような印象でした。
ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」

ミュージカル「LILIUM-リリウム 少女純潔歌劇-」

BS-TBS

サンシャイン劇場(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/15 (日)公演終了

満足度★★★★

見応えあり
『TRUMP』を知っているとグッとくる場面もあり。終盤は特に引き込まれました。工藤遥さんが素晴らしかったです。

Shampoo ~花の香り~

Shampoo ~花の香り~

PROJECT-残-

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2014/06/21 (土) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

正統派、錆びず。キラリと光る明日を追い求め


「残りモノには福がある」という。
この格言が、クリスマス・プレゼントの交換会で、どれほどの少年少女を裏切ってきたか。
想像に容易い。



スミタ・ナオタカ氏は「正統派」だ。下手な踊りや笑い、事件に逃げず、ひたすら「ドラマ」を伝えている。
たしかに「叫び声」は小劇場のボリュームではない。「うるさい」と感じた観客も60㌫以上にのぼったはずだ。

しかし、スミタ・ナオタカ氏は、そうした台詞使いであっても、「激情」ではなく、むしろ「場を鎮めさせる」のだ。「ヒューマニズム」が彼の基盤にある。



「夢を追いかけているのか、
夢に逃げているのか」


この台詞が一番、素晴らしい。


普通なら国家試験を5浪した男を「現実から逃げている」と断罪する。スミタ・ナオタカ氏の記す「夢に逃げている」はニュアンにおいて近いが、夢に向かい努力する人間しか解らぬ文章だと思う。


浪人生活を続け、町工場就職を拒む葛西 正(スミタ ナオタカ)。彼女想いの男だ。雑貨店を飛び出すシーンは どうしても同情してしまう「寂しさ」がある。これはスミタのぽっちゃり体型ゆえかは不明だが、「背中で語る」ことを地でいく演技だ。

「現実」を直視していなければ、毎日憔悴することもない。
「パチンコ依存症」人間は「現実」を耐えられない弱さだろう。

ネタバレBOX


上演時間は1時間05分ほど。

「ストーカー殺人」が かなりシリアスな題材であるが、演劇的クライマックスを欠落した「物足りなさ」も実感した。
弟・葛西英彦(川野 洋)が彼女の黒下着を所持していたとすれば、それを付箋とし、「嫉妬心」から第二の事件が発生しても 良いクライマックスだったろう。
「正統派」演技は認める。
私が要求したいのは脚本(展開の持って行き方)である。



終演後の挨拶は30劇団に1.2あるかないかの感動スピーチだった。
彼らは舞台と同じか、それ以上の分量で観客をハートフルにさせた。
昔ながらの定食屋のように「自分の頭で考える」役者たちだ。



「こんなに たくさんの方に毎回ご来場して頂き、本当に、本当に嬉しく思います」


これが、「正統派」である。
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベニクラゲマン大好き!
すごく素敵でしたっ!!✨
終わってからも興奮が冷めないままです!迫力が凄くて、舞台がすごく生きていて、楽しくって!千秋楽だったのにまた観たい!!って思ってしまいました🌟
頭の中でBGMがリピートされてます♪!次回公演が待ちきれないほど楽しみです!

アンチエイジング!ベニクラゲマン!

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

心から元気になれる作品でした!
舞台というものを見るのは今回がほぼ初めてで、次々に展開するシナリオ・ダンス・殺陣に圧倒されながらの、
そして観劇の動機となったセクシードロシー國立さんの大立ち回りに痺れながらの夢のような2時間×2時間でした!
物理的にも精神的にも役者さんと客席の距離が近くて終始ドキドキ。
終幕はもちろん寂しいですが、ベニクラゲマンが終盤で投げかけてきた言葉の数々を思い返すと、むしろ「明日からもっと頑張ろう」という元気が出てきます。
正に、生まれ変わった気分!
観劇から一晩経っているのですが、心にあるのは虚無感ではなくバイタリティです。
この作品に出会えて本当によかった!
"マジリスペクト マジ感謝"です!

超世界終末譚ギャギャギャギャラクティックデストロイ

超世界終末譚ギャギャギャギャラクティックデストロイ

駄目なたすいち

シアター風姿花伝(東京都)

2014/06/18 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

譚っぽい
ブラックファンタジーでした。

ネタバレBOX

始末に負えない奴等による終末譚。新興宗教の終末宣言に、その新興宗教にハマった奴等が実際に世界を終わらせようと画策し、民衆レベルでは殺し合いが、国レベルでは第三次世界大戦が勃発しましたとさ。

何かが起きて、高校生が解決するのかと思っていましたが、本当に終わりが始まってしまいました。

ただ、人類滅亡に至るとまでは思いませんでした。人類の何分の一かは生き残るという印象でした。
マンガタリLIVE第8号~HERO!~

マンガタリLIVE第8号~HERO!~

マンガタリ編集部

天満天六・音太小屋(大阪府)

2014/06/22 (日) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

元のマンガが気になります
初めて観ました。どんな作品がセレクトされるかにもよると思いますが、個人的には楽しめました。
ただ、絵がないので、場合によってはとっても気になります。
逆に想像が広がるという部分もありますが。
後、作品によっては続きが気になります。

キンギョの人々vol.3「穴の宇宙」

キンギョの人々vol.3「穴の宇宙」

突劇金魚

突劇金魚アトリエ(大阪府)

2014/06/01 (日) ~ 2014/06/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

2回目の観劇、やっぱり演劇はイイなぁ
初日に続き2回目、『ヨシ子の罰』+『捨ててもいいし』+『穴の宇宙-朱色-』を最前列の真ん中で観た。普段、役者の顔を、下から見上げる機会なんて無いけれど、今日はとても近くで見上げながら役者同士のリアルなやり取りを観ることができて、ウレシクて、やっぱり演劇はイイなぁと再確認できた。

そして『穴の宇宙』という芝居。なるほど『世界』じゃなくて『宇宙』なんだ。
『私の世界』というのは絵に描けそうだけど、『私の宇宙』というのは未知の世界の様な気がする。今日は自分の枠を離れて未知の空間を漂ってきた感覚がある。

自分は、本業の傍ら、5年前から演劇に携わっている。絶対に関わることは無いと思っていたが、役者もするし、少しだけど本も書くし、裏方もしている。演劇は私にとって大きな冒険、そして未知の出来事の連続、50歳を超える身には結構シンドイ、でも生身の自分で居られる。やっぱり演劇はイイ。

時代絵巻AsH 特別公演 『椿姫〜つばき〜』

時代絵巻AsH 特別公演 『椿姫〜つばき〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/06/20 (金) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★

役者は熱演だが・・・。
高級娼婦(クルチザンヌ)を花魁に置き換えての芝居だが、舞台セットの花魁の部屋、衣装その他はやはり期待するものとは違っていた。残念!

ネタバレBOX

熱演の中、1人だけ演技力と台詞まわしに?の人がいました。稽古不足ですね!
超世界終末譚ギャギャギャギャラクティックデストロイ

超世界終末譚ギャギャギャギャラクティックデストロイ

駄目なたすいち

シアター風姿花伝(東京都)

2014/06/18 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

観てよかった‼︎
タイトルからして最近本当に多い、世界が終わるよ的なお話だとわかってたけど、駄目なたすいちさんはこういう作品に仕上げてきたのですね。まず役者さんが素晴らしい。声も動きも生き生きしていて、熱量がまっすぐ伝わってきました。こんなに素敵な方々がまだまだたくさんいるんだなぁと思うと単純に嬉しくなりました。

ネタバレBOX

宗教に操られて殺しあう世界の話なんだけど、残酷な話を最初から最後までファンタジーで押しきったように感じました。素人の個人的な感想ですが、こういうお話を中途半端に扱うのが一番イヤなので、そこが良かったな。くるくる変わる役柄も、面白かったです。日常に潜む危うさに敏感にならなくては…と思わされました。
ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

ベニクラゲマン〜実験都市マーベラスの逆襲〜

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベニクラゲマン!
あーーー!!本当に楽しかったっっっ!!何回みても新しい発見!見えなかった役者さんの表情!etc...見処がいっぱいありすぎて飽きないから5回観にいっちゃいましたww体感型アトラクションみたいで観てるだけなのに終わった後の疲労感が半端ない。でも、その疲労感が癖になるww だから、X-QUESTさんの公演が終了したあとの喪失間半端ない。。。

少年期の脳みそ

少年期の脳みそ

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2014/06/20 (金) ~ 2014/06/29 (日)公演終了

満足度★★★★

観ながら幸せな心地に…/約95分
懐かしく、甘酸っぱく、「あるある(笑)」と共感できる笑いに満ち、観ていて幸せな気分に浸れる一作でした。
告知文ほど“性の目覚め”に寄せた内容ではなかったけれど、楽しかったのでそこはさほど気になりませんでした。

ネタバレBOX

卓球部合宿でひと騒動持ち上がる展開は前作『臆病な町』と一緒(!)。
ただ、その騒動が前作ほどまがまがしくなく、ある男生徒の片想いにからむ可愛らしいものなので、後腐れなく楽しめる。


とはいえ、ラストはちょっぴり切なく、誕生祝いのサプライズプレゼントとして高級ラケットを先輩女子から贈られた女生徒が一度もそれを使うことなく退部するのかと思うと淋しい限り。。。
夏の終わりを感じさせる、花火大会の音をバックに演じられたこのラストが、本作をより味わい深いものにしていました。


いちばん印象深いキャラクターは、本作を可愛い失恋譚にした張本人であるところの津田なる男生徒(大山雄史)と、その幼なじみで卓球部仲間でもある「ちいちゃん」こと栗山知恵(井上みなみ)。
すでに2人とも高校生、いくら幼なじみとはいえ互いを異性として意識してもよさそうなものなのに、しじゅう罵り合ってばかりいる腐れ縁の2人の間柄がなんともほほえましかったです。

なお、念のため書いておくと、津田が想いを寄せて玉砕した女の子は当然ながらちいちゃんではありません。
この「ちいちゃん」なる女の子、おきゃんでなんとも可愛らしいのに、童貞の津田にはまだその魅力がわからないのだ。。。
パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

パダラマ・ジュグラマ終演いたしました!総動員3672人。ありがとうございました!

おぼんろ

ワーサルシアター(東京都)

2014/06/11 (水) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

地味だけど、好きです。
前回のビョードロ、前々回のゴベリンドンの沼は、異質な者を核として物語りが構成されていたため、分かりやすかったし、心に深く突き刺さるものがありました。
それに対して、今回のパダラマ・ジュグラマは、特別なものはないし、抉られるような痛みも伴いません。誤解を恐れずに表現すれば、格段に地味です。
しかし、そこに描かれている5人がそれぞれに魅力的なのです。誰に視点を置くかで違った景色が見えるでしょう。

苦悩に満ちた世界に、一筋の光りがさしこんだ、そこには何が生まれるのだろう。

もちろん好みは人それぞれですが、私は今まで観たおぼんろ作品の中で、一番、好きです。また、倍々作戦の始まりとなった公演から観ていますが、やっと、おぼんろがおぼんろとして、チームになったなあ、と感じました。(今までは、何だかんだで末原拓馬さんがひとりでやっている印象が強かった)

お怪我を、なさっている方もいて、心配ですが、7月21日まで、無事に駆け抜けて欲しいです。

トーマの心臓

トーマの心臓

Studio Life(劇団スタジオライフ)

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/05/24 (土) ~ 2014/06/22 (日)公演終了

満足度★★★★

特異な体験
お客さんの9割以上は女性。
男性が演じる宝塚という感じ。
まず、それに驚いた。

私の席が舞台から遠かったので(最後列のひとつ前)、演技の仔細はよくわからなかったけれど、そんな悪条件でも集中して最後まで観ることができた。

作品の世界観も、客層、興行の在り方も含めて、普段観る作品と違いすぎて、どう評していいかわからない。(詳しくはネタバレに)

満足度は、特異な経験をしたという意味も含めて✩4。

ネタバレBOX

萩尾望都の少女漫画を舞台化した作品。

舞台を観終わって、「?」が多かったこともあり、原作を読んでみた。
(「?」と言っても、難解な物語だったという意味ではない。
 細部で、腑に落ちない部分が何カ所かあったのだ。)

舞台で覚えた「?」の謎は、キレイに解けた。

内容がとても複雑なものを、舞台という場面背景を限定せざるを得ない空間で再構築するために、原作にあったいくつかの要素がカットされていたのだ。その部分の伏線が繋がらなかったので、違和感を覚えた。
これは、作品の独立性が緩いという言い方もできるが、そもそも、この作品を観に来ているお客さんの多くは、原作を既に読んでいて、その世界観が好きで、なるべく原作に忠実にやってほしいと望んでいるのだと考えると、これだけの複雑な要素が絡まる作品を、うまくひとつの舞台に纏めた脚本・演出の倉田淳氏の手腕にむしろ賛辞を贈るべきなのかもしれない。
この点は評価が難しい。

また、誇大な演技が数カ所見られたのも「?」だった。
原作を読むと、やはり繊細なシーンだった。
ただ、この点も、紀伊国屋ホールという大きな劇場では、小さく繊細な演技では伝わらないため、大きな演出を付けざるを得なかったのだろう。
私自身、後ろから2番目の席だったので、その場面で繊細な演技をされても、まったく見えなかった可能性はある。
そう考えると、この点も評価が難しい。

共に、このような観客・興行を前提とした公演ということを考えると、仕方がないとも思うが、原作の世界観に惹かれて行った訳ではなく、また普段小劇場でばかり観ている人間にとっては、どうなのだろうとは思ってしまった。

もう一点、これは良い点だが、
主演のユリスモール役山本芳樹さんの所作が、漫画に描かれていたユリスモールと所作と瓜二つだったこと。生で観ていた時は、漫画側の世界観を知らなかったため、「こういう世界観の演技としてはうまいな」位にしか思っていなかったが、原作を読んでびっくり。忠実なんてものじゃなかった。素晴らしかった。


内容としては、「ファウスト」のような、キリスト教的な善悪に引き裂かれること。
その悪の傷を受けて堕天使となってしまった者に救済は可能かということ。
性が分化される以前の人間存在そのものの愛、そして孤独。
人種問題など、、、
複雑な要素が絡まった傑作。

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