バカにふりそそぐ木漏れ日の温度 公演情報 GORE GORE GIRLS「バカにふりそそぐ木漏れ日の温度」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本当にアレの話!
    一お笑い好きとして、ほぼ笑いだけを追究しているこの劇団が「観てきた!」にランクイン(2014年5月11日現在)しているのは喜ばしい限り。
    私も遅ればせながらながら拝見し、「モンドセレクションを描ききる」との案内文にたがわぬ中身に驚いた。
    座組のマイナーチェンジはありながらも、シリアス演技でバカをやるスキルは作を追うごとにアップしていて、今回も随所でクスクス、時にゲラゲラ。
    ただ、不条理劇といえども、前々作の“過疎地と都会”、前作の“結婚”のように、テーマは身近で切実なもののほうが取っつきやすいかな?

    ネタバレBOX

    若手から中堅までの売れないお笑い芸人たちがモンドセレクションを受賞したお菓子類に異常なまでにはまってしまって相方らにいさめられ、「笑いを取るかモンドを取るか」という大騒動に発展する毎度ながらのイカれた劇。
    モンドセレクションという主題には正直はまれなかったのですが、「笑いかモンドか?」がテーマになる中盤以降は一お笑い狂として前のめりで見入ってしまった。
    だから、モンドを捨てて笑いを取った長身の漫才師が逆の選択をした某芸人を相方と一緒に殴りにいくラストにはジィ~ン!
    実際には殴りはせず、その芸人をマイクに見立てて元気よくハツラツと漫才の出だしの挨拶を始めるのだが、それを観ていっそう目頭が熱くなりました。。。
    というか、正直に申し上げれば、長身の漫才師が笑いへの一筋縄じゃあいかない思いを赤裸々に語る前段のシーンで、「感動ポイント間違えてるかも」と思いながら早くもウルッときてたのですが…。
    あれは西山さんがコメディに寄せる思いを代弁してたのか!?
    ゴアゴアガールズに初めて感動させられた。

    最後に。
    「俺もブルース・リーのモノマネ一本でやっていけるとは思ってないし…」
    やめた芸人が残したこの言葉が、本作でいちばんツボったセリフでした(笑)。

    0

    2014/05/12 00:54

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大