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黒い湖のほとりで

黒い湖のほとりで

文化庁・日本劇団協議会

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2023/01/27 (金) ~ 2023/01/31 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

二人の女優の狂気の殺し合い。
NOKKO+大竹しのぶの井上薫さん。『さんせう太夫』のカルマ全開の母親役が印象に残る山崎美貴さん。どちらに軍配が上がるか注視したが、二人共取っ組み合ったまま海に落ちて消えて行った。往年の怪獣映画を思わせるラスト。何か凄いものを目撃した感覚が残る。

巨大な紙で折られた小舟が舞台中央に吊るされて頭上をゆっくりと回転している。4年ぶりに再会する二組の夫婦。転勤ばかりの銀行員夫婦と、黒い湖のほとりに暮らす家業を継いだ地元のビール工場の経営者夫婦。どちらも4年前にこの湖で子供を亡くしている。
四人は初めて会った日のことを思い出し語り出す。四人で夜のボートに乗り込み子供のようにはしゃいで終いには転覆してしまったっけ。

銀行員ジョニー(沢田冬樹氏)、その妻で心臓の悪いエルゼ(山崎美貴さん)、娘のニーナ。
ビール工場の社長エディー(南保大樹〈なんぽひろき〉氏)、その妻のクレオ(井上薫さん)、息子のフィリッツ。

誰が誰の役を演っているのか混乱しながら観ていた。わざとそう演出しているような。心に空いた巨大な空虚が自分達の存在を不安にしていく。

ネタバレBOX

子供達はエディーの家のガラステーブルを叩き割ると、そこに90ユーロの紙幣と手紙を残した。「ここという場所は美しくない。」。黒い湖に浮かぶボートに乗り込み、湖の真ん中で睡眠薬を飲む。互いの手首は紐で縛り付けてある。そして舟底に穴を開けた。
みんな幸せ

みんな幸せ

TOMOIKEプロデュース

小劇場B1(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

サスペンスでしたー
資産家家族のキャラ付けがしっかりしており
理解しやすかった
なんか普通な感じの主人公
浅田氏が苦労していたなぁ と
セットはテーブルと椅子位で簡素ながら
情景などは想像し易く
なかなかに面白いなぁと感じた
105分の作品
が 開演10分前位には
主宰さん主導の前説がゲスト付きでやるので
早めの来場を勧めます
その時間は撮影OKでありますしー

ネタバレBOX

資産家の家長となった長男=現社長が
大きな遺産を相続して人柄が変わり
P3レベルの研究所作り上げ
この国に武器をーと偏り
正そうとして過激な行動に出た弟と断絶し
まぁ親の遺産の裏山に火をつけて
捕まって一年半の刑期を務めて出所して
いろいろと腹に一物抱えた家族と再会するトコに
リフォーム業者の冴えない中年主人公が巻き込まれ
爆発しそうになるも
一人娘のおかげで何とか世の中と
折り合いつけて世間から外れない道に戻る話ですかな

資産家社長の太鼓持ちとか
(らしさと服装がよく合ってたー)
思慮の浅い社長の長男とか
(細いーカッコいい=なんか変身とかしそうデシタワ)
キャラが固定化されてる分
衣装変えとかは無かったです

コロナ対策で
ちゃんと場内での会話は控えて と
呼び掛けてたのは好印象

気密管理レベルP3設定でしたが
作ってたのは危ない化学物質設定だったなー
細菌兵器だとリアル過ぎると控えたのかしら
管理甘くてウィルス漏洩させた
くまのプーさん似の方が国のトップであるトコとかのリアルとー
もう日本じゃ一月で一万人亡くなってるし
オオゴトだしなぁ

暴力では敵わないと
社長さん実の弟を
リフォームで直した換気ダクトを手直しさせて
残した暖炉に火をいれると
任意の部屋が一酸化炭素中毒で満たされるようにして
実行するも
いろいろな妨害あり出来ず
家は焼け重要書類取りに戻った社長は
煙に巻かれて昏睡状態になり
弟は入手した資料を暴露しようとするも
悪徳リフォーム業者のレッテルを貼られた主人公が
世論で盛り上がりネタにならない事態となりー
浅田氏がーとなるのですわ


俺は誰だ?

俺は誰だ?

Offbeat Studio

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

次々と出てくる登場人物が個性的でおもしろかったです。

ネタバレBOX

俺は誰だ?・・・ですが、名前は覚えている、それ以外は覚えていない、という状況に戸惑いました。そして、個性的な人物と出会うのですが、舞台セットの鉄パイプの柱で遮られて、役者の表情が見えない場面がありました。混沌とした状況を設定したのでしょうか、役者が影になってしまっては残念でした。浅井が次々と出会う人、全員の共通点は、前世が同じ人物・・・というのが、しっくりきませんでした。日常のささいな善意の行いのおかげで、現世にもどることができる展開ですが、生きることは素晴らしいというメッセージがしっかりと刻まれていました。暗いニュースがはびこっている世の中に向けたエールと強く感じました。
俺は誰だ?

俺は誰だ?

Offbeat Studio

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

説明文にあった「切なくも笑える少し奇妙な物語」の、その不思議度の部分に期待して(し過ぎて?)いたせいか、思ったよりもずっと真っ当なお話だったので、その点に関しては少々拍子抜けの感も。とはいえ、皆さん達者で気持ちのいい舞台。浅井が出会う人たちの中では、綿貫奈々さんがお気に入りでした。

渚にいちばんちかく

渚にいちばんちかく

劇的集団まわりみち’39

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2023/01/27 (金) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

満足度★★★

金曜日の疲れはてたサラリーマンには…事前に役どころを理解しないとワケわからなくなると思う
演劇特有の時間シンクロで、これとこれがと考えている間に終焉でした…

わが町

わが町

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/02/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

鑑賞日2023/01/26 (木) 19:00

160分。休憩10分含む。

俺は誰だ?

俺は誰だ?

Offbeat Studio

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

初演に行ってきました!
タイトルからどんな内容になるのかドキドキしながら、そんな展開かぁー!と、いい裏切られた感ありながら、納得する結末で、やっぱり舞台はいいなぁと。
難解なテーマではなく、コロナ禍明け(しそうな)のこの空白を埋めるには、丁度良い加減です。
自分の生き方や考え方にも、シンプルに刺さりました。まさしく、「俺は誰だ?」という問いに自分が当てはまる、心地よさが、今も残っています。
おすすめです。

いごっそうと夜のオシノビ

いごっそうと夜のオシノビ

Nana Produce

サンモールスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

してやられた。
よく知らぬままチケットを買ってぼんやりと眺めていたら「ああ、本当に良い喜劇を觀た」満腹感に充足。寺十吾氏の名前があると何か観たくなる。山田洋次のテクニックに中崎タツヤのリアリティーを足した感覚。嘘臭さ(作り物)のラインを器用に飛び越えてみせる。それは『庭劇団ペニノ』の手触りと同じ。今生きて在る生活者と地続きの光景、地に足の着いた本物の実感。まさしく自分と周りの連中の物語。

①『夜のオシノビ』
舞台は寺十吾氏の経営する居酒屋「夜のオシノビ」。9年前に亡くなった彼女の命日に催される偲ぶ会。籍は入れていないが同棲していた。遺品になった生理用品さえ捨てられずトイレに置き続けている。最早、会に来てくれるのは彼女の古くからの友人、金子さやかさんだけ。手塚理美に似た雰囲気の美人。「もう次からは来ない。」と去って行く金子さやかさん。  
翌年の十年目の命日、誰も訪れない筈の会に見知らぬ男性(浜谷〈はまや〉康幸氏)が訪ねて来る。

②『いごっそう』
高知県の寂れた田舎町の居酒屋「いごっそう」。“いごっそう”とは、土佐弁で「頑固で気骨のある男」の意。店主は妻に先立たれた加山徹(てつ)氏。加山雄三の息子!激しい雨が叩き付ける中、常連の四人が来店。町役場の独身三人組(鎌倉太郎氏、有川マコト氏、浜谷康幸氏!)と東京から赴任して来た既婚男性(泉知束〈ともちか〉氏)。町中の男達が憧れている美人店員、青山祥子(さちこ)さんは未だ外出中。「自転車なので酒は飲ませない!」と厳しい店主。おっさん達は仕方なくオレンジジュースを呷るのだが・・・。

「いごっそう」のメニュー、たこわさびが550円なのが気になった。他の物と比べて高くないか?高知県だからものが良いのか?

もの凄い完成度の短編喜劇、松竹全盛期の映画館からの帰り道の気分。老若男女の胸が優しくあったまる。横山拓也氏に『男はつらいよ』を書いて貰いたい。

ネタバレBOX

①さまぁ〜ず(バカルディ)のコントの感覚。寺十吾氏が三村マサカズに見えた。「どういう気持ちで俺はそれを受け止めればいいんだよ!」。ガラケーで撮ったハメ撮りがウイルスに感染して世界中に拡散されてしまったことへの謝罪。この酷い展開は「た組」っぽい。

②生瀬勝久っぽい鎌倉太郎氏、逆に渋味すら感じる48歳独身男性の哀しみ。泉知束氏はTKOの木本っぼい。素人童貞、フィリピーナと見合い結婚する有川マコト氏は上島竜兵に見えた。そして発狂する浜谷康幸氏。この人の狂いっぷりが二作品のMVP。青山祥子さんは巧い。確かにこんな娘がいたらおっさん共はのぼせて通うことだろう。本当によく出来ている脚本。『仁義なき戦い』のテーマ曲もズバリハマる。横山拓也氏の立ち位置とそこからの視点こそが日本人の国民性のど真ん中。
わが町

わが町

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/02/08 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

柴幸男(ままごと)の『わが町』を観劇。

原作はソーントン・ワイルダー
野田秀樹が立ち上げた東京演劇道場の若手公演だ。

1900年代のとあるアメリカ・ニューハンプシャーでの架空の街の物語。そこでは何気ない日常が淡々と進んでいる。事件や事故も起こらない毎日だ。
そして2023年の現代の東京では、事件や事故は起こるが、毎日の営みは100年前と一緒だ。時と場所は変われども同じように世界は進んでいるのだ…。

『わが町』というタイトルを聞くと、ままごとの代表作『わが星』を思い出すだろう。同じような視点で毎日の日常を描いている。決して『わが星』のようにグルグルと円を囲んで動き回ったりはしないが、地球の外から作家が俯瞰して見ている視線は変わりない。
各々の登場人物を俳優が人形を操りながら演じてみたりと人形劇とまでは行かないが、それに近い形で表現したり、街の風景がパズルのように組んだり崩したりと実験精神旺盛だが、奇抜に描いているように見えず、市井の人物の風景が更にやんわり見えてくるのが興味深い点だ。
この戯曲が発表された当時は何も起こらない日常を描くことがかなり革新的であったそうだが、今では平田オリザを先頭に「日常こそが大事件だ!」と描いている演劇人の多い事。
何はともあれ、不思議な体験をした夜であった…。
三文姉妹

三文姉妹

T-works

「劇」小劇場(東京都)

2023/01/24 (火) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

寒波襲来のなか観に行ったこともあり、つい過剰な期待をしてしまったのが悪かったのか、まず冒頭のアレに個人的には全くノレず、またお隣さんのマスクごしに響く鼻息がやけに大きく、それが気になって舞台になかなか集中できなかったのも痛かった。三姉妹の皆さんは好演だったと思うが。

ネタバレBOX

隣の鼻息さん、ようやく静かになったと思ったら、今度はお休みになってました…。
龍昇企画 父と暮せば

龍昇企画 父と暮せば

ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

西山水木の演出が一々理に適っている。が、観ている間は役者に釘付け。井上ひさしの戯曲はディテイルが秀逸でこの戯曲にも各所に笑いと彩りを与え芝居をふくよかなものにしている。扱うテーマからの必然、原爆投下時の描写も作者は怠らないが、これを娘に台詞で、饒舌にやらせる、この部分が芝居的には峠であり役者的には難関であろうと想像される。
関根真帆(恐らく初)と龍昇という取り合せに惹かれて観劇したが予想通り、かつ想像を超えた優れた舞台。初日に漕ぎ着けた感を微かに感じたが、また見たいと思うシーンの断片がある。リアルにこだわった小道具、美術に役者自身が馴染み、どっぷり世界の住人となった頃合にまた観たい。(リピートするタイプの演目ではないが。。)

ネタバレBOX

つくづく良く出来た戯曲だが、「定型」の轍にハマりがちな危うさもある。
原爆を扱っている点(反戦という大きな物語に収めて理解しがち=人間のドラマとしての自立が問われる)、サバイバーズ・ギルティが軸である点(感動ドラマの定型にハマりがち)。
本舞台では、一組の父、娘の一夏の物語が微笑ましく成立。組まれた一軒家は程よく奥行があり、これが照明に照らされて褐色系に舞台上に浮かぶ様は、お伽噺を覗く趣きもあり、可愛らしい。
龍昇企画 父と暮せば

龍昇企画 父と暮せば

ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

難しい芝居ですよね。方言に長台詞に心の叫び。龍昇さんは置いといて(笑)、関根さんの入魂の演技に感動しました。

ラブ・フォーティ

ラブ・フォーティ

南森町グラスホッパーズ

中崎町ギャラリー&カフェ MATSURI(大阪府)

2023/01/23 (月) ~ 2023/01/24 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「ラブ·フォーティ」タイトルを見て、何がどうなるんだ。難しく考えて行くもコンパクトな空間がすんなりと話に入って行けた。久しぶりにお洒落な時間を過ごせました。

俺は誰だ?

俺は誰だ?

Offbeat Studio

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

面白かったです。

龍昇企画 父と暮せば

龍昇企画 父と暮せば

ストアハウス

上野ストアハウス(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

良い舞台だったと思います。

いごっそうと夜のオシノビ

いごっそうと夜のオシノビ

Nana Produce

サンモールスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

#青山祥子 #有川マコト
#泉知束 #浜谷康幸
#金子さやか #鎌倉太郎
#寺十吾 #加山徹(敬称略)
初日。脚本は大好きな #横山拓也 さん。短編2本で70分。尺としては物足りないのではという疑念は不要。2時間の上演を観たような充実感。しっかり建て込んだ美術に、テーブルを替えるくらいの変化で上演される2作品だけれど、豊かに別の物語が立ち上がった。寺十吾さんの演出らしい翳りのある暗い照明もマッチ。
特筆すべきは青山祥子さん。コメディエンヌとしての資質も素晴らしいのだけれど、今作の激情は絶品。過疎の村の中年男のマドンナを、明るさと哀愁の二刀流で見事に立ち上げた。彼女を観るだけでも劇場に足を運ぶ価値あり。

俺は誰だ?

俺は誰だ?

Offbeat Studio

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

冴えないサラリーマンに魔界の案内人が差し向けてくる風変わりな面々
どの面々も奇抜なんだけれど誰もがしっかり芯のある存在感(演技力も確か)
そんな色んな個性から成る世界観が次々と楽しめる仕掛け、これって「星の王子さま」的面白さというか(もちろん旅人は王子さまではなく、冴えないサラリーマン!)
出会いのひとつひとつに やるせなさが含まれて妙に良い感じでした

魔界の案内人と冴えないサラリーマンとの掛け合いも格別に絶妙
凄味さえある「怖」が時々「笑」に転がっていく様は特に

そして最初から最後まで出ずっぱり、冴えないサラリーマン役の曽世海司さん
冴えない とはいえ愛すべきキャラクターを大大熱演
不思議な経験を経た彼が自身の運命をどっちに進めていくのか
最後の決断に固唾を飲んで見入ってしまいました

日本文学盛衰史

日本文学盛衰史

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2023/01/13 (金) ~ 2023/01/30 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

本当に良くできた台本で圧巻。どうやってこんな物語を考え出すのだろう。寒いなか観に行く価値のある芝居。

いごっそうと夜のオシノビ

いごっそうと夜のオシノビ

Nana Produce

サンモールスタジオ(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2023/01/26 (木) 15:00

75分。休憩なし。

江戸 吉原事始め

江戸 吉原事始め

シアターX(カイ)

シアターX(東京都)

2023/01/25 (水) ~ 2023/01/25 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

華5つ星

ネタバレBOX

 江戸文化の中心と考えた方が合理的だと納得がゆくほど深く多様で質の高い、現代でいえばテーマパークやシティ・ホテル、宴会場、文化サロン、ファッション牽引地区及びファッションモデル的役割さえ果たしたと言えそうな花魁たちの持つ明るいイメージと明治時代に起こったマリア・ルス号事件を契機に吉原のイメージが暗い反社会的なものに変えられてゆく過程が見事に炙り出された凡そ400年の歴史、素晴らしいとしか言いようがない。

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