きりんのつの
札幌ハムプロジェクト
新宿眼科画廊(東京都)
2014/07/08 (火) ~ 2014/07/15 (火)公演終了
満足度★★★
(*^-^*)
育成公演、公開リハ観て来ました。
初めて行く劇場でしたが、あの狭さならではの臨場感でした。
言葉尻の使い方(笑)とかが、絶妙に突いてきます。
ハプニングも有りましたが、不思議な世界を体感できました。
ネタバレBOX
箱の中からの「にゅー」や「にょー」がなんともかわいい。
サイフォンが割れたんじゃなくて、ホントに良かった。
オシラス
電動夏子安置システム
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/07/08 (火) ~ 2014/07/15 (火)公演終了
満足度★★★★
最後まで気になってしまった「神田小伝馬町」
125分という上演時間を聞いてあとから席のわがままを聞いていただいたスタッフのみなさま、本当にありがとうございました。スタッフの対応が気持ち良い団体は本当に気持ち良く帰れると思います。★1つはスタッフの皆様への感謝の気持ちです。
※ネタバレを書き直しました。
重要なラスト等に触れているので、
ご留意ください。
ネタバレBOX
12名でそれぞれの役者の見せ場を入れると125分という上演時間になるんだろうなあと(私も作家なのでよくわかります)想像しますが、やはり途中何度か「またか」と思うような横道のそれ方があり、あれを削って100分くらいにしてもっとシャープに仕上げたら気持ち良く終わることができたんじゃないかと思いました。
※どうして横道にそれたのかというと、そもそも江戸で起こった事件に、あまり大きな広がりがなく、最終的に「実は偶発的な事故でした」という結末にしてしまったからだと思います。冤罪で死刑になった伝兵衛の感情や痛みが一体何を意味したのか、また、そこを描かないと「人間ドラマ」としては成立しないだろうなと思います。
シチュエーションや設定等はわからないでもありませんが、そこにアイデアを駆使して理論をやたら積み重ねた割に、肝心な部分は置き去りになっているというのが、一本を通して見終わったあとの感想です。
最大の謎は、どうして江戸時代の事案を現代の人々が再審判したのかな、ってことでした。だったら江戸時代に実際にあった事件を掘り下げるとかして、物語に深みを与えたらよかったんじゃないかと思いました。
コメディではありますが、このままだとドラマではないですよね。
そういう団体さんということなのかな?
色々大きな嘘をつききれていない、という印象の脚本でした。
※ただ、横道にそれるエピソードが悪い、というほどでもない、面白く役者が演じるので成立してる、という感じです。
私もとても笑いました。面白かったです。
でも作家としてはそこ(笑い)で勝負するのではなく、人間を描いてこその「戯曲」ではないかと思いました。
三谷作品と比べるのは恐縮ですが、同じしシチュエーションに取り組んでいるので、そこは納得済みだと思いますのであえて比較しますが、三谷は笑わせて笑わせて、その上でグっとくるドラマをしっかり構築します。なぜならそれが戯曲だからです。
厳しい意見ばかりで恐縮ですが、決して悪いとは思いません。
ただ「あとちょっとなのに」と思うときは、余計に厳しくなってしまうのです。
ごめんなさい。
役者さんは全員うまい!!
間の取り方とか、慣れた人ばかりだと感じました。
役者を見る価値で125分が存在するのだと勝手に納得しました。
私が見たのは初日だったので、確かにバタバタしていましたが、それはクオリティに大きく関与していたとは思いません。
楽しませていただきました。
女子と算数
NICE STALKER
pit北/区域(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
ネホリーとハホリー☆
(^^)/日曜の夜、王子で
[NICE STALKER]の、
【女子と算数】を観てきました☆
面白かったです。
思っていた内容とは、
ちょっと違ってましたが、
会話型の知的コメディに満足♪
因数分解の「平方の差」の公式や、
循環小数の「分数化」の方法は、
忘れてませんよね?!
観劇日記をブログに書きました。
許されざる者
シンクロ少女
アトリエヘリコプター(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
満足度★★★★
慣れへの絶望
マンションとは名ばかりか? 隣の部屋の音がもろに聞こえてしまうような安普請の隣部屋同士のカップルが、くんずほぐれつになっちゃうお話。男女の微妙な機微をセンシティブに描いてグー。
ネタバレBOX
各々のカップルは、フットサルのコーチをやっているゲンキと一回り上の女房、さやか。シナリオライターのイクオとナツ。イクオはバツ一なのだが、未だ、前の女房、コズエと共同でシナリオを書いている為、ナツと暮らしている部屋にも、コズエはやって来る。ナツは最近、ドーナツをたくさん作って売っているのだが、これが頗るつきに評判。ナツの名はドーナツと掛けているかも知れない。
まあ、この設定からして、ちょっとアブなそうだが、危ない理由はもう一つある。二組とも結婚後6年。倦怠期である。
これらの要素が化学反応を起こし、ゲンキのシングルマザー相手の浮気から始まって、ゲンキ&ナツのスカイツリー探訪、返しのイクオ&サヤカの同所散策。これらが嵩じてスワッピング迄。だが、互いが情報を共有し、納得づくで進展しているうちは、、却って元々のカップルの営みも新鮮味を増し、刺激的にもなったのだが、其々の女達が妊娠すると。わや! そこから先は読者の想像に任せよう。
うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
駅前劇場(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
突き抜けた~
多くの人が書き込んでいる…“ブラックコメディだが、根底は骨太な公演”は間違いないだろう。虚実を「芝居」と「映像」を上手く融合させた演出は事実認識させる上で効果的だった。個人的には、シアターメディアの手法はあまり好きではないが、本公演は数少ない成功例だと思う。ただし、芝居がコメディタッチなのて、映像はニュース映像(版権の問題はあるが)のような社会性のあるものにし、対象的または硬軟を浮き彫りにするほうが印象に残ったと思う。演技は、主人犬を筆頭に上手くキャラクター設定が出来ており見応えは十分であった。
今後の公演も期待しております。
臭う女(黒)~におうひとノワール~
劇団野の上
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/06/20 (金) ~ 2014/06/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
あおもりを楽しみました
途中からだんだんわかる隠されたことに引き込まれた、あっという間の90分間でした。ひさしぶりに、あおもりの言葉に包まれて感動です。
神の左手
キコ qui-co.
Ito・M・Studio(東京都)
2014/07/03 (木) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★
可能性が詰まっている
んだが、イマイチ乗りきれない。
物語に俳優が負けてしまっている、記号を発している木偶の坊に見えた。特に女性たち。
全体的にミザンス整理するだけで大分印象が変わるんじゃないかって、見ながら考えてしまった。
ネバーランド
少年社中
青山円形劇場(東京都)
2014/07/08 (火) ~ 2014/07/15 (火)公演終了
満足度★★
再演再現
4年前も初日に伺ったのを覚えています。
今回唐橋さんが稽古終盤での合流とのこと。だからか4年前と印象が変らなかったのが残念でした。キャストもほとんど変わらずですが、演出も印象が変らず・・・
完全再演というのもスゴイとは思うのですが、新しい発見や成長などが観られると良かったかと思います。好きな話な分余計に。
ツヤマジケン
日本のラジオ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★
いいねぇ
内容は肌に合わないけれど、女性キャストが華やかなので十分溜飲は下がるのである。ベストアクトだと思ったのは、吉岡そんれいだが。
子供の時間
スターダス・21カンパニー
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2014/06/22 (日) ~ 2014/06/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
時代
Bチームを観劇、子供のちょっとした嘘から何人かの人生を大きく狂わせてしまったストーリー、見応えありました!
ネタバレBOX
ただ、設定の時代だったからの悲劇なのでしょうね!? 肉体関係にかんしては嘘でしたが、自殺してしまった女教師の本当の気持ちは、嘘をついた子供にはみえていたのかもしれないですね!? だとすると、見かけ上は嘘だけど本当は.... その他にも色々となかなか深いものが潜んでいて、面白かったです。
わっしょい!!鋼鈴の乱
張ち切れパンダ
小劇場 楽園(東京都)
2014/07/02 (水) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
満足度★★★★
まりっぺ
マリは小学校3年の女の子。お父さんが居ないせいか、お母さんが入院していて叔母さんの世話になっているからか、独立心が強く、世知に長け、勉強は嫌いだが、中々はしっこい。今日も、学校帰りにクラスの苛めっ子3人に襲われたのだが、返り討ちにしてやった。(2014.7.9追記)
ネタバレBOX
苛めの理由は、参観日で皆が、其々、宿題で書いて来た作文を読んだのに、マリだけが読まなかった。という理由だ。彼女が宿題をやってこなかった。そう苛めっ子達は思っていた。実際は、宿題はキチンとやってきていた。ただ、入院しているお母さんに直接読んでやりたかったので、クラスの皆の前では読まなかったのだ。叔母さんは忙しいので、参観日に来て貰うのは遠慮していたのだが。結局、学校から、呼び出しを喰らった叔母さんは、学校へ来た。そして、返り討ちに遭った苛めっ子達に飴をやって宥めると、ご飯代や小遣いをくれようとするのだが、自分で生きて行く、と強がってマリは受け取らない。そのまま、叔母と別れて、母の入院している大岡山病院へ行こうとする。然し、問題の病因が何処にあるのかも、どれくらいの距離があるのかも分からない。そのうち、夜になってしまった。交通費も食費もなく、とぼとぼ歩いている内に公園に辿りついた。ここで野宿しているホームレスのオジサンに出会った。開口一番、病院の場所を訊いた。オジサンは、病院の名を聞くと、「遠いぞ」と言う。オジサンを良い人だと見抜いたマリ、オジサンの傍に坐ると、臭い。遠慮なく「オジサン臭い」といいつつも、少し座る場所を離しただけでチョコんとオジサンの横に座っている。おまけに、「お金貸して」と頼んだのだ。それ迄していた雑談の中で「一人で生きて行くんだ」と散々言っておきながら、そしてオジサンに「弱虫」だの、何だのと言っておきながら、「金を貸してくれ」と無心するが、ホームレスが金を持っている訳もない。すると、マリは、オジサンの所に「泊めてくれ」と言い出す。オジサンの屯しているのは公園のベンチ。毛布1枚被って寝ているわけだ。そこへ強引に潜り込もうとするマリ。オジサンは、通りすがりの者に、変な誤解をされることを恐れて、兎に角、「帰れ」と諭すが。マリは結局、公園で一夜を明かすことにして、近くのベンチに蹲り、いつの間にか寝て仕舞った。その時、彼女が持っていた紙に目を落としたオジサンは、事情を深く理解する。そして、1枚しかない毛布をマリに掛けてやると、自分は毛布無しで過ごし、朝早くから稼ぎに出掛けた。やがて目覚めたマリは、オジサンが居ないことに気付くが、何処に行ったかは分からないまま、公園に居ると、一人の青年がやって来てベンチに座った。パンをマズそうに食べている姿を見て、お腹が鳴る。(足したよ2014.7.9)
パンをねだるが、最初は断られた。彼女が好きだったパンなのだが、彼の好みではない。何れにせよ、マリは、パンをゲットし、青年と話し始める。彼の名は、久保。彼の様子から久保が自殺を考えていることを見抜き、訳を訊ねる。訳は彼女に振られたことだった。それで自殺を考えていたのだが、マリは、昨日、おじさんと話していた時に見掛けた、新興宗教の教祖達が、どうやって信者を獲得して行くかを見ており、それを応用して、復縁させようと目論んだ。その為には、彼女の情報を得なければならないので、久保に彼女の名前やこれまでの経緯を訊ね、そのデータを仕込んだ上で、彼女、良美の働く店へ出掛け、彼女と会って、預言者のふりをする。データは久保から得たものだから正確である。良美はまんまと嵌って、仕事が終わった後、久保と打ち合わせておいた場所に来てくれた。こんな経緯で二人は復縁したが、オジサンが仕事から帰って来て、稼いだ金を貸してくれたので、家に戻って見ると、叔母さんがしょんぼりしている。一所懸命、マリを探したが見付からない間に、お母さんは亡くなっていた。
長い時が流れ、新興宗教はそれなりの規模を持つようになっていた。偶々、この団体が主催している洗脳施設でオジサンを見掛けたマリは、是非とも、またオジサンに会って借りた金を返したい、と願うが見失ってしまった。教祖によれば、教団に居れば、また会えると言う。そこで、マリも教団で暮らすことになった。教団の教えは、不幸な過去を捨て去り、完全に忘れて、ハッピーに生きることであった。マリは自分の身勝手で、母の死に目に会えなかったことだ。一旦は、教団プロパーらの説得により、過去を忘れ、アイデンティティーを喪失して、何者でもない存在を目指そうとしたが、持ち前の知恵が、それを拒ませた。その為の授業料は、貢ぎとして支払うことになったものの、彼女は、傷だらけの人生を背負ってゆく道を選ぶ。オジサンにも思い出して貰った。母に宛てた作文を取り出し読みだす所で幕。
無論、これを読む、という演出も、シナリオもあり得た。然し、読まなくてグレードが一段上がった、と考えたい。演出家は、観客に想像して貰うことを選んだのである。こんな時代、自らの頭で考え、判断し、生きてゆくことこそ、肝要である。これはその事を意識した作り手からのメッセージであろう。
マリを演じた梨澤 慧以子も、元気で世知のある子供を演じた演技が気に入ったが、オジサンを演じた植吉の演技が良い。また、マリの勝手な行動の結果、母の死に目に会えない、というシナリオのリアリティー、オジサンが弱虫と罵られて一念発起、職に就いているのも良い。
夏町スターマイン
メディア・ワークス
ザムザ阿佐谷(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
見事に打ち上がったスターマイン!
3つの話が丁寧に作られていて、とても分かりやすいストーリーでした。内容は華やかなスターマインとは違い、切なかったり考えさせられるものでしたが、最後にスターマインが打ち上がった時のキャストの皆さんの笑顔で、幸せな気持ちになれました。
ツヤマジケン
日本のラジオ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/07/01 (火) ~ 2014/07/06 (日)公演終了
満足度★★★★
みてきた
坂本鈴さんがセーラー服着たら風鈴のようにさわやかになるのかと期待してたらあんな惨状でした。
バラエティにとんだキャラクターで、特に部長さんの変容ぶり。
じんない
STAR☆JACKS
HEP HALL(大阪府)
2014/04/25 (金) ~ 2014/04/29 (火)公演終了
満足度★★★★
面白かった♪
ダンスで始まる、ショーのようなオープニングで、お気に入りの劇団の役者さんが出てたり殺陣もちょっとスローなところがあったりしましたが、楽しめました♪
また次回公演が楽しみです☆
うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
駅前劇場(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
重厚な物語に目一杯のギャグ!
本来ギャグなど寄せつけなそうな重厚な物語に目一杯のギャグを詰めこんだ、サービス精神MAXな一作。
今作は戦争が絡んだお話とあって、ブラックなギャグ、体を張ったギャグがいつにも増して多かったような。。。
中でも、とある役者さんが昭和史に名を刻む大物に扮して繰り出す笑いは体を張っている上にブラックでもあり、そのハチャメチャな可笑しさに爆笑!
私は歴史に疎いのでよく分かりませんが、実はああいう人物だったという根強い噂でもあるのでしょうか?
ネタバレBOX
今作は戦中から戦後にかけての動乱期の話とあって、忙しない展開のなか忙しなく繰り出されるギャグが目立った。
一編の独立したコントを観るようにゆったりした心持ちで気軽に楽しめるシーンがあると、メリハリがついてなお良かったか?
例えば犬(加藤慎吾)と少女(増田赤カブト)が働くキャバレーでのダンスレッスンのシーン。
これを本筋からもっともっと自立させ、もっともっとくだらなくしてよりいっそう寸劇仕立てにすれば、当該シーンは劇中で上述のような位置を占め、全体的に慌ただしい本作におけるいい箸休めになったかも。
もちろん、少女に起きた悲劇が露呈するのがこのくだりなので、コント仕立てにできるのはその前段の部分までですが。
ペガサス
キハラコウタ
明石スタジオ(東京都)
2014/07/08 (火) ~ 2014/07/09 (水)公演終了
満足度★★★★
エネルギーに魅了。
はじめから終わりまでたった一人のダンスパフォーマンスは躍動とエネルギーを感じました。しなやかな身体の動きに魅了されました。ダンスの舞台をあまり観ない自分ですが、タイトルの「ペガサス」を連想させる演出やストーリーが楽しかったです。もう少し大きな劇場で公演をされてもよかったのではないかと思いました。
星の結び目
青☆組
吉祥寺シアター(東京都)
2014/07/04 (金) ~ 2014/07/09 (水)公演終了
満足度★★★★
その歌の軽さに満ちるボリューム感
初日を拝見。
アゴラで観たときと、物語の構造が変わっているわけではないのですが、
舞台の広さに役者たちの力がさらに解き放たれていたように
感じました。
時代と、一人ずつの歩む時間が、
その想いと共にしっかりと観る側に置かれる舞台でした。
また、それらを紡ぐ役者たちの力を
ひとりずつ、がっつりと、味わうことができました。
ネタバレBOX
正直にいうと、
初日はまだ、役者たちが舞台の広さに対して
折り合いをつけきれていない部分もありました。
特に、いくつかの時間が平行して進む場面では
舞台全体のテンションにムラを感じ部分があったのも事実。
でも、それは、上演を重ね役者たちの舞台上での呼吸が馴染めば
きっと逆に膨らみに変わっていくような余白にも思えた。
役者達の一人ずつが、単に物語を紡ぐのではなく、
常に刹那毎のロールの息遣いで刹那を織り上げていて。
だから、時間の歩みを、その家の肌触りとして感じることができる。
もちろん、外を流れる時間も垣間見えるのですが、
観る側は、あくまでも、その家の出来事の質感として
その歩みを感じ続けていくことができる。
華やかな時代、やがて凋落していく感覚、それぞれの想いと矜持。
広さにぶれることなく、繊細さを滅失させることのない
役者たちのロールの貫きが、
一つずつの空間に実存感を与え、その歩みを混濁させることなく
淡々と、クリアで、どこか鈍色に染まった、
その時間の感触に観る側を閉じ込めてしまう。
始まりと終わり、物語の両端が結ばれたとき、
その時代を生き抜いた3人の歩みと
彼らとともにその日々を歩んだ登場人物たちの
不用意な重さのない、
どこか達観したボリューム感にしっかりと捉えられる。
それにしても、
冒頭に口ずさまれたこの歌が、
この舞台には本当に馴染むよなぁ・・・。
観る側に渡された物語の質量をしっかりと抱きつつ、
ちょっと下世話な歌が不思議に染まりあった舞台上の「今」の感慨が
終演後も霧散せず、ずっと残ったことでした。
新選組外伝 ”散るは蒼き未練”
株式会社FPアドバンス
萬劇場(東京都)
2014/07/08 (火) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
見て納得!
一時間半でよくまとまっていましたね
散るは蒼き未練
見終わって納得行く内容でした。
FPアドバンスさんのHPでの更新をまめにしてもらいたかったですね。
次回作も期待しています。
私たちのイブたち 蝕~岸田理生作・戯曲「私たちのイヴたち」より~
ユニットR
こまばアゴラ劇場(東京都)
2014/07/05 (土) ~ 2014/07/07 (月)公演終了
満足度★★★★
セリフが立つ演出
“アングラ劇=ビジュアル偏重”のイメージを大きく裏切る一作。
衣裳や美術へのこだわりを最小限にとどめる代わりに役者が織り成す陣形=フォーメーション、そして舞台隅の楽師による音効を兼ねた打楽器演奏で美を生みだし、それらとセリフのみで魅せるシンプルな劇世界にグイグイ吸いつけられました。
そうした演出はおのずから役者のセリフに聞き入らせ、リオフェス参加作のうちアゴラで上演された三編の中では、巧み抜かれた理生言語を最も堪能できた。
その美しい言語に酔えたのは、年輩者主体の役者陣による重厚で説得力あふれるセリフ回しによるところ大だったことは、ここにしっかりと記しておきたい。
物語はアナーキスト・大杉栄の一代記。
その女性関係を軸に話が展開するのは、その革命思想について知りたかった大杉初心者としてはやや物足りなかったけれど、そのような戯曲の上に本作が成り立っている以上、これは致し方のないことなのでしょうね。
ネタバレBOX
本作では、ナレーターを含め色んな役回りを色んな役者が兼任。
この趣向が功を奏し、演じ手によって大杉栄がただの女好きなロクデナシに見えたり、ただの女好きなロクデナシに見えたり、ただの女好きなロクデナシに見えたり...や、本作を観るとまず第一にそうした印象を受けるのだが、でも時に廉直な熱血漢に見えたり、ウジウジしたさみしがり屋に見えたりと様々な大杉像を観客にもたらし、この公演をより豊かで広がりのあるものにしていたと思う。
のぞき穴、哀愁
MONO
駅前劇場(東京都)
2014/02/15 (土) ~ 2014/02/23 (日)公演終了
満足度★★★★
好きな笑い
初めてのMONOさんでしたがとても好きなタイプの笑いでした。
覗くという行為のワクワク感に恋愛も絡まってニヤニヤしながら観てました。
笑いだけでなく切ない部分もあり
その配分がとても心地よく
観劇後の気持ちはとても良かったのを覚えています。
是非また次回も観たいと思います。