最新の観てきた!クチコミ一覧

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みんなのうた

みんなのうた

ツラヌキ怪賊団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★

ツラヌキに新風
いつもヒロインが力不足で残念だったツラヌキに中村裕香里ちゃんって新ヒロイン登場の巻でした。

そして、ミスインターナショナルだから綺麗なだけのモデルさんかと思ったら、鳳恵弥さん超素敵、プロフィール見たらつかこうへいさんの弟子だとかで二度びっくり!!しっかり泣かせて頂きました。

ダンスもアヤノさん可愛くて、タケルさんパワフルで、一平さん格好良くて、アスカさんはちょっとムチムチ過ぎてあの白い衣装で踊るのはどうかと思ったけど、他の新ツラヌキの皆さんも勢いがあって楽しめました。

今度は京本さんも歌って踊って欲しいーー!!

星灯り

星灯り

TEAM 6g

萬劇場(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

沁みました
フライヤーにも載っていますが、「いいじゃないですか、ひとつ位、忘れられない痛みがあっても」という台詞・・心に沁みて涙が出てきました。心の痛みは、大切な人であればあるほど、大きいんだな・・と。テンポも良く、笑いあり、涙あり、感動あり、考えさせられる事ありで、すごく惹き込まれ、2時間があっという間に感じられました。役者さん達の演技も、みな良かったです。観て良かったと思える素敵な舞台でした!

残暑怪奇劇場

残暑怪奇劇場

シアターOM

シアターOM(大阪府)

2014/08/29 (金) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

客席に置かれた モノノケたち
門 将平  怪談  客席に置かれた モノノケたち 全体の 繋がりとして とても面白い。

ネタバレBOX

小林(おばやし)くん 小節書く 探偵事務所で働く 依頼4件 動物探し 野ウサギ退治 明治の頃 めずらしい 兎で四百円 アンパン一個 一銭 どうぞお入り下さい ドドドバリバリ キャー 私 門 まさひら 依頼は 隣人トラブル 私が寝てると入って来る 千葉 東京 ・・・ 兎の事を 話してたんですよ 兎ブーム 兎税を知ってたら解るな そんな忘れる人も恨みますか いいえ ちょっと大人気ない事もした 新な理由を もりに入ってく 都市伝説 人が入らなくなる 毒ガス やわたのやぶしらず この噂が広まれば 静かに眠れますよ お金? 要りません 義は果たします 真の侍ですね ゆっくり休んで下さいね 首が飛んだ 首塚
//  この傘無くしてたんですか ここにありますよ。 ・・・・・うん。


ライトテスト 怖い 大人になると少なくなる お化け屋敷の依頼 子供向け ギャラは売上 迷路パネルを少なくコストを押さえる 大きな両開きの硝子扉 5、6m 入口付近に首を置いた 何かが 腕に やばい うわー 逃げる 入って5分位 今入ってすぐですよ 時間が 違う 大きなガラスの扉は 恨み 呪 の 忌み嫌う言葉を バラバラに張った 一日 二日 人組がでてきた 首の置物は 一つ 多い
何故か 怖さが人を呼ぶ 小学生向け怖くない 、、 片付けて 帰る

わずかに 黒字 なんですが・・・・

門 将平  怪談  客席に置かれた モノノケたち 全体の 繋がりとして とても面白い。
喫茶ミツルの3日間

喫茶ミツルの3日間

劇団シアターザロケッツ

ザ・ポケット(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★

いつでも夢を!でも、いまひとつ・・・。
喫茶店にいろんな人間が集まるのはお決まりのこと、その後の展開も悪くはないが良くもない。無難にまとめた感じ。もう少しインパクトがほしい。
喫茶店の舞台セット立派でした。

ネタバレBOX

喫茶店の開店記念日の3つの出し物(ジャズシンガーを目指いしているキャバ穰のアメージング・グレース、元売れないアイドルでOLになった1日限定のアイドルの踊り、夢を諦めかけている役者のボウリングの芝居)は、それぞれ持ち味が出て楽しめた。上司役は厭らしさいっぱいでホントに嫌な奴と思えるほど良かった。
着ぐるみの秋田犬はカワイイ!
Kiss Me You ~がんばったシンプー達へ~

Kiss Me You ~がんばったシンプー達へ~

株式会社エアースタジオ(Air studio)

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

A公演:2公演目
A班2公演目観劇。2公演目も、新鮮で、新たな感動も。
色々な”想い”が、伝わってくるお芝居・舞台です。
そして、やはり、うつみ宮土理さんのお芝居に引き込まれる。

安部公房の冒険

安部公房の冒険

アロッタファジャイナ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2014/08/23 (土) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

演技の化学反応 見せ方の難しさ
演技に関して非常に興味深い芝居だったといえる。それは4人の俳優がまるで異なった形式の演技をしていることだ。安部公房を演じる佐野史郎の緩急自在な演技。夫人を演じる辻しのぶの熱情的で新劇的な演技。愛人で女優を演じる縄田智子のどことなくアングラの詩情を思わせる、それでいて無機質な現代っ子を感じさせる演技。さらに道化の狂言回しを演じる内田明の妙に直線的で別次元のような演技。これらがまるで方向性の違う演技の質を持っていながら一つの世界を創り上げている。必ずしも調和が取れておらず、内田の道化に関しては客席とのコンタクトを拒否したかのような「ズレ」すらある。しかしこれが互いの相互理解や決定的な亀裂、嫉妬や憎しみを表すのに、結果的に効果を発揮したともいえる。

ネタバレBOX

松枝佳紀の企画、脚本による安部公房の評伝劇とでもいおうか。昨年突如刊行された山口果林『安部公房とわたし』(講談社、2013)の影響の非常に濃い作品と言ってよい。安部公房と真知夫人、そして安部公房スタジオの中心的女優にして安部の20年間の愛人で居続けた女の3人だけに焦点を絞り、愛情と芸術のはざまで苦悩し、互いを求め合う姿を描いた。



日本の現代演劇の大きな転換点となる60年代から80年代にかけての20年間、アングラと一線を画し、世界的な視野で日本の演劇を芸術として通用させるべく奮闘する安部公房の姿と、それを支え、時には奪い合う女たち。極めて私的でともすると、暴露癖の単なる愛憎劇になりかねないが、日本の現代演劇の軌跡を多角的に検証しようという野心と使命感が作家の中に少なからず見えることによって、「見る演劇論」として成立していた。時代は異なるが、宮本研『美しきものの伝説』に通じる。芸術は恋愛や愛憎、そして政治に常に翻弄され、叩かれ、磨かれる。


演技に関して非常に興味深い芝居だったといえる。それは4人の俳優がまるで異なった形式の演技をしていることだ。安部公房を演じる佐野史郎の緩急自在な演技。夫人を演じる辻しのぶの熱情的で新劇的な演技。愛人で女優を演じる縄田智子のどことなくアングラの詩情を思わせる、それでいて無機質な現代っ子を感じさせる演技。さらに道化の狂言回しを演じる内田明の妙に直線的で別次元のような演技。これらがまるで方向性の違う演技の質を持っていながら一つの世界を創り上げている。必ずしも調和が取れておらず、内田の道化に関しては客席とのコンタクトを拒否したかのような「ズレ」すらある。しかしこれが互いの相互理解や決定的な亀裂、嫉妬や憎しみを表すのに、結果的に効果を発揮したともいえる。


疑問が多く残るのは演出である。いまや「カビ臭くなった」古いアングラの熱情のようなものを発掘して提示するなら徹底してやるべきだった。安部公房の時代の「貧乏だが熱狂があった」時代を感じるには隙が多く、単に舞台製作に金がないようにしか見えなかった。具体的には舞台の床を上下(かみしも)で色分けしたり、客席に向かって道化がセリフを投げかけたりするのに、舞台面が客席に対して高い。結果として客席との一体感を呼びかける道化の問いが、形式的なものなのか一体感を生むものなのか判別がつかず、中途半端な誘導になっている。


また愛人と妻の両方がそれぞれ左右をテリトリーに交互に舞台に現れるのだが、真ん中にいる安部公房が、それぞれに向かう際に出はけや妙な暗転がある。愛に不器用な安部公房を表出するにしても、恋人の前で下着を脱いだ女が脱いだものを拾って退場するのは興ざめだし、さすがに間延びしている。脚付である基本舞台の連結をバラしてある左右の数ブロックは、活用されるわけでもなく、美術として活かされているようにも見えなかった。無造作すぎて美術的な配置とは思えない。俳優の健闘が目立ったので、「見せ方」には少し不満が残る。


一口に現代演劇といっても、種類も、演技の形式も多様であるのは周知の事実だし、戯曲や上演空間の差や、俳優の身体能力についてはその違いや特徴が様々述べられている。


 しかし、巷で日々上演されている演劇のほとんどは、「新劇的な」演技の形式によって上演されており、言い換えれば「ふつうに演じる」ために俳優も観客もそれをスタンダードなものとして捉えているが、その「新劇的な」演技は、新劇という極めて茫漠としたイメージの集合体にすぎない。

戯曲を上演することを「演劇」として絞って考えてみてもそうなのだから、世界一初演が多い都市とも呼ばれるほど演劇の上演が氾濫している東京一つとってみても、その演技の「形式」、あるいは「演じる」ということそのものの概念は、共有されているというのはほぼ幻想にすぎないことがわかる。これを多様性と言えばそれまでなのだが、その相違点を私的な背景から検証し理解しておくことは、その化学反応を計算して作品を生み出すためにも、戯曲回帰とプロデュース公演が主流となりつつある現在の日本の演劇界において決して無益なことではないはずだ。

夏の砂の上

夏の砂の上

作戦会議

Ito・M・Studio(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1225(14-273)
19:00の回(曇)。18:23会場着、18:30受付開場と思っていましたがすでに開場していました。

桟敷席+パイプ椅子席(4列、クッション)。6畳の古びた和室、籐椅子、座布団。タンス、Wラジカセ、小さな扇風機、ちゃぶ台の上にはタバコ(のシーン多い)、灰皿、新聞。奥の障子の向こうは庭(ほとんど開けられない)、下手は玄関、台所、手前はトイレ、上手は寝室など。

「観たい!」にも書きましたように、此処は「劇団ピアチェーレ」を(計4回)観にきた会場…10月に公演があるそうなので楽しみ…ですが、端から端まで満席、上演時間は140分。客入BGMにジングルベル?

19:03前説、19:04…ギターが長めにかかり…蝉の声、白いシャツ、夏、汗〜21:20終演。中川(安)さん、松永さん以外は初めて。

やや窮屈な客席で2時間強持つかと思いましたが大丈夫でした。6畳に役者が(同時ではありませんが)8人、妻、妹、姪、同僚、その割りにはお互いの間に距離を感じます。その空気感が面白いのでした。

閃光、耳をつんざく音、渇き、遠いところへ、長崎の夏…

暗転時に流れるギターはS.Howeですね、聴いたことがあるのが1曲目とラストだけ、個性的なフィンガリングです。

余談:演出の伊藤さん、桐朋短期大演劇専攻卒ということは(世代は違いますが)「キトキト企画」のメンバーと同じですね。

ビルのゲーツ

ビルのゲーツ

ヨーロッパ企画

本多劇場(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

さすが
ヨーロッパ企画らしい明るく笑って、すがすがしい舞台。
個人的には今回は本多さんの出番が少なめだったのが残念。
客演の方も良かった!解けなかった問題が気になるので、また観に行きます(笑)

UNKNOWN HOSPITAL

UNKNOWN HOSPITAL

壱劇屋

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/02 (火)公演終了

満足度★★★★

これぞエッシャー的演劇
ダンスでも組体操でもない身体表現の取り入れ方が印象的。
また、M.C.エッシャーなどの騙し絵あるいはドグラマグラ的なループ構造も好み。(M.C.エッシャーの「上昇と下降」や「メタモルフォーゼ」がお好きな方はそのストーリー構造にニヤリとできるんじゃないかな?)
中盤のある場面はいかにも関西小劇場の血筋?(MOTHERを想起)
なお、臨場感あふれるサラウンドのS.E.もイイ。

勝手に作ったキャッチコピーは次の2つ。
「これぞエッシャー的演劇」
「ドグラマグラ・Neo」

=侠= 君、逃げたもうことなかれ

=侠= 君、逃げたもうことなかれ

サンハロンシアター

「劇」小劇場(東京都)

2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
殺陣や恋愛などの派手なシーンは無く、日常のどこかで実際にあるような世界。大人なら共感するようなところを突いてくる作品でした。サービス業の方は必見かも。

止まらない子供たちが轢かれてゆく

止まらない子供たちが轢かれてゆく

Cui?

アトリエ春風舎(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

満足度★★★★

無題1224(14-272)
20:00の回(曇)。19:30受付(その場で待つのでやや混雑)、19:40開場。入口側に客席、間の通路に追加席、最前列(右寄り)に低めのベンチシート席追加。

舞台には黄色の「CAUTIONテープ」右〜左端まで、それぞれの壁際には乱雑に積み上げられたパイプ椅子、ここにもテープが巻きつけられています。正面奥にはテープで「X(赤、「DANGER」? )」、手前にパイプ椅子(3脚)、上手中空の黄色い窓枠。黄色いテープは客席からみると「エイ」(横に広がったヒレ、後方に真っ直ぐな尾)のカタチにみえます。テープには「CAUTION」とあるのですが、よくみると(手前)「DEADEND」「CHILDREN」(奥)「FORGET」「UNDERDOG」とあり、美術の方のこだわりとのこと。

2作目です、…「きれいごと(2014/5@眼科)」から…芝村さん、西村さんは「みんなのうた(2014/7@LIFT)」、コウダさんは「地獄任侠2014/6@バビロン)」を観ているので間が空いている感じはしませんが、此処は1年振り。「シンクロ少女」では、横手さん「ツヤマジケン2014/7@王子」、泉さん「キスミー・イエローママ(2014/8@OFF)」、名嘉さんは少し前で「許して欲しいの(2014/2@ラビネスト)」、本作の中田さんで一巡。

大学生中心のお芝居では日芸が圧倒的なボリュームで、行ってみたらそうだった(「劇団3人のゴリラ(2014/7@キチジョウジギャラリー」)ということもあり、卒業生を含めると相当なものかもしれません。

19:56前説(70分)、20:07開演〜21:15終演。

児童による「学級裁判」…検索すると出てくるもののよくわからないけど嫌いな者同士を閉じ込めるとこうなる…ということか…閉じ込められる、行動範囲が狭まる、選択肢が少なくなる…個体の密度が高くなり傷つけあう(共食いに近い)のか、前作でも感じましたが、セリフにのってお話が進むのではなく、会話よりは宣言、宣告に近いコトバが高速で行き交う。

小学校、時をずらした二つの事件は拒絶から崩壊へ至り、拡散し、また繰り返されるらしい、登場人物は、小学生/教師(二役)が混在し、ちょっと混乱する。最後まで「学級裁判」という仕組みの(元々の)効力がわからず。

ミュージカルコメディ 死神

ミュージカルコメディ 死神

ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ

紀伊國屋ホール(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

堪能しました
楽器をチューニングする音が幕の後ろから聞こえてきて、
いよいよ始まるわくわく感。これにこたえてくれるオープニング迫力。
初めから死神の世界に引き込まれました。

いつもですが、フォーリーズのハーモニーいいですね。
平田愛咲さんのかわいらしさと歌唱力も光ってました。
ラストの曲はしびれました。

みんなのうた

みんなのうた

ツラヌキ怪賊団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★

エンターティメント
説明だけだと暗い話に思えるが、ツラヌキ流の楽しさもいっぱいの舞台。歌有り、ダンス有り、殺陣有り、そしてじんわりと心に染み込んでくるもの有り。テンポ良く面白い舞台だが、テンポが良すぎて、主役の転落していく様子に心が引き込まれない。さすがにウチクリさんの芝居でラストの山は切ない気もちになったが、もう少し、観ている側の感情の流れを計算してはどうだろうか?抑えるところは抑え、溜めるところは溜める。そんなものがあれば、もっとこちらにも伝わるものが大きかったのでは思う。少し作りの爪が甘かったのではないだろうか?が、エンターティメントとしてはかなり楽しめた。

Unbreakable-アンブレイカブル

Unbreakable-アンブレイカブル

演劇レーベルBo″-tanz

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/04 (木) ~ 2014/09/09 (火)公演終了

満足度★★★★

おやじ、かわいい(^^)
初めて見た演劇レーベルBö-tanzの舞台である。

北欧神話やキリスト教などが暗喩として使われているのに、実際の流れは比喩でもなんでもなくしつこいくらいの説明がこれでもかこれでもか、と続く。
しかし、その説明がおもしろくて笑えるのがすごいなあ、と感心してしまった。
私は基本的に短い芝居がすきなのだけど(休憩なしで90分くらいがベスト)、長さを感じさせなかったのはすごいなー、と思った。

主人公である3人のおっさんたち、暑苦しいし、自意識がうっとおしいし、だけど、かわいく見えてくる。

ネタバレBOX

ファンタジー色の強い舞台なのかと思いきや、あつくるしいおっさん満載の舞台だった。
女優さんも出てくるのだが、女のオヤジみたいな感じもあって、私的にはすごく好ましかった。

トータルとしてまったくこちらに想像の余地を与えないしつこいくらい、台詞や映像による説明が満載なんだが、それがマイナスに働かず、おもしろいところが多分この劇団の持ち味なのだろう。

ヒロインである早坂の一人芝居と元セクハラ准教授のツッコミは私のつぼに入ってしまって、バカ受けしてしまった。
一人で観劇したので、このおかしさを身近で分かち合えないのが残念である。
ロボ・ロボ

ロボ・ロボ

キティエンターテインメント

サンシャイン劇場(東京都)

2014/08/29 (金) ~ 2014/09/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

魅力あふれるロボットたち
感想を書くのがすっかり遅くなってしまったが、手放しで☆いつつ出したい舞台だった。

美術や役者さんの演技ももちろんだが、最近、なかなか素直に感動できない私が、ロボットたちに愛情を感じ、どうなるのかハラハラしながら鑑賞した。
さびついた心が動き出したかのように感情移入が止まらなかった。

ネタバレBOX

衣装や美術、音の効果などは見たり聞いたりしているだけで楽しかったが、なんと言っても役者さんたちの魅力、そしてそれを引き出した演出はすばらしかったと思う。

個人的にはナビゲーターの「?」の芝居や、ワーカーのパワーマイム(手が伸びるところや、2.5トンを放り投げるとこ)が特に好きだった。
ワーカーの歩き方や、レコーダーのくるくるや、ゲーマーの側転など、本当に何回も見たくなる舞台だった。

再演があったらまた見に行きたい。
無意味な花園

無意味な花園

空想組曲

サンモールスタジオ(東京都)

2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

最初ドキドキ
遠慮があったのかなという気もしました。

ネタバレBOX

選ばれてこなかった女が初めて選ばれたことで有頂天になり、自由奔放な発想と行動の男に主導権を握られつつ快楽を貪っていたものの、男もただの男だと気が付くと女の心は解放され、女の方がより自由奔放さに目覚めたという感じの話。

女は担任の教師、男は高校生ということで、禁断の恋というドキドキする刺激的な味付けがなされていました。

ノーリーズン、ノーリーズンと言いながら恋愛ゲームに没入していて、何かを考えようとすると理由は無い、一々考えるなと男子高校生から指示されてしまうのでコメントはしづらいのですが、女には姉と父親との近親相姦が背景にあり、いけないことと理解はしつつも自分が選ばれなかったことへの失望感が強く影響を及ぼしていました。男の方は父母の離婚問題という何とも陳腐な背景しかなく、あくまでも男はおこちゃまということがバレてしまい、最終的にはこの差がぶっ飛び行動の主導権を女が握る要因になったような気がします。

体を張った松本紀保さんは魅力的でしたが、そこまでかという感じもしました。高校生の恋人役の趣里さんはちょっと痩せ過ぎでした。
=侠= 君、逃げたもうことなかれ

=侠= 君、逃げたもうことなかれ

サンハロンシアター

「劇」小劇場(東京都)

2014/09/02 (火) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

現実にありそうなはなし。
それぞれ登場人物の個性が強く、演出や話の所々にユーモアがあり、楽しく観劇しました。

ネタバレBOX

デパートのクレーム処理係が舞台のお芝居。商売をする側とソレを買う側の話は実際にありそうなストーリーでとても面白かったです。クレーマーとお店側のやり取りは観ているだけでハラハラと緊張を感じました。
プラテーロと私

プラテーロと私

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2014/08/27 (水) ~ 2014/08/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1223(14-271)
20:00の回(曇)。19:53開場、20:12開演〜21:22終演、トーク〜21:48。

2回目です。最前列右に追加席、3日間の公演、最終日。今夜特に感じたのは「プラテーロ…」という詩人が語りかける声に、反応する「プラテーロ 佐東さん」の演技、頭、上半身…目線も。

ピッタリと寄り添う姿、自由に動き廻る姿、倒れ起き上がろうとする姿、両の手に感じるロバの背中、土地の匂いや日差しまでもが、ゆっくりと伝わってきます。

10/5から6日間の再演(リクリエーション)が決まりました、また観に行きましょう。

チラシの後面、「海外」の予定として「創作オペラ『ソラリス』」勅使川原さん台本演出とあったので訊いてみると、やはりS.レム(というよりはタルコフスキーの方でしょうか)の「ソラリス」だそうで、映像だけでもみたいものです。

日中韓芸術祭2014

日中韓芸術祭2014

日中韓芸術祭2014事務局

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2014/09/04 (木) ~ 2014/09/04 (木)公演終了

満足度★★★

多彩な出演者
日本・中国・韓国のダンスや音楽のグループが出演するガラ公演で、伝統芸能から舞踏、アイドルグループまである、とりとめの無いセレクションが楽しかったです。

福建省梨園戯劇実験劇団(中国)
実験と名乗っていますが伝統的な作風のグループでした。しっとりしたソロの歌と踊りの演目と、いかにも中国的な色彩鮮やかでユーモラスな演目との対比が目を引きました。

泉州南少林武術団(中国)
拳法のデモンストレーションで、全員での型の披露から始まり、3種の武術を3人が同時に行ったり、目隠しをして棒術の組み合いをしたりと、スリリングで引き込まれました。

伝統国楽室内楽団「律(ユル)」(韓国)
日本の雅楽に似た編成で、古典曲、韓国の笛・ピリの独奏と舞踊と映像作品のコラボレーション、パンソリに基づくリズミカルな曲が上演され、力強い響きが印象的でした。

LDP(Laboratory Dance Project)(韓国)
大勢の男性ダンサーからなるカンパニーで、ヒップホップのテクニックを用いた、コンテンポラリーとポップスの振付の中間的な作風でした。抑圧された感情が解き放たれた様なムーブメントに迫力を感じました。

でんぱ組.inc(日本)
他の出演者達と全く異質なアイドルグループで、公演全体の中で良いアクセントとなっていました。芸術といった感じではないものの、今の東京の一面が反映されている様に感じられました。

山海塾(日本)
舞踏を代表するグループの過去作のダイジェスト版で、独特の美意識が際立った密度の高いパフォーマンスでした。序盤で一人一人が静かに舞台袖から現れるのが印象的でした。

コンドルズ(日本)
学ラン姿で踊るグループで、言葉や世代を問わない分かり易いユーモアと
迫力のある群舞が魅力的でした。舞台両脇の足下から照らす照明の中でソロで踊る近藤良平さんのダンスが格好良かったです。

序盤は様々なタイプの出演者と人形劇による3カ国語の司会進行に戸惑いの空気感がありましたが、最後に出演者と客全員でオリジナルの盆踊りを踊って賑やかに終わりました。

止まらない子供たちが轢かれてゆく

止まらない子供たちが轢かれてゆく

Cui?

アトリエ春風舎(東京都)

2014/09/03 (水) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

Cui?(キュイ)の【止まらない子供たちが轢かれてゆく】を観劇。

小学校のいじめ問題、先生による体罰などで生じる親の過剰反応をよそに、子供達は自分達の社会があるが如く、大人との対立をものともせずに恒例行事の学級裁判を行っていく。

え、小学生たちがそんな事をするのかい?これは宮部みゆきの【ソロモンの偽装】だな?と思うかも知れないが、それとは全くで別で、成長過程の子供たちの未熟な視点には成らずに、一個人の視点として描いている点が興味深いところだ。
それに今作は学級裁判を物語のクライマックスに持っていかずに、
いじめをする側とされる側、親の視点、教育者側の視点などを描きつつ、大人と子供が対等に罵倒し、罵りあって、事の過程を暴露していく辺りが非常に面白い。
そして今作の最大の長所は、台詞回しが口語ではなく、一言一言が独立している辺りが戯曲の良さを際立たせている。まるで唐十郎、つかこうへいを想起させるようだ。
でも口語演劇に慣れしたしんでいる観客にはちょっと違和感があるかも。

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