最新の観てきた!クチコミ一覧

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その揺れでふれる手

その揺れでふれる手

カミグセ

王子スタジオ1(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1280(14-329)
19:30の回(曇)19:00受付、開場(靴は脱ぎます)。

入って右に客席、桟敷席1列+パイプ椅子席4列。舞台上手から、使い終わったダンボール、ダンボール製の(一人用)小屋、衣装の小山、テーブル、座蒲団、小さな鏡台、下手にはたくさんのカクテルと酒瓶...正面のガラス...カーテンがあるものの外がみえます、いろんな色に包まれた部屋、という印象。

「うみがめくれる(2014/8@プロト)」で久しぶりに嵯峨さんのお芝居を観て、本作も観に来ました。確認したら「平原演劇祭 2014 第三部(2014/10」にも出ていらしたのですね。私は、8月の@新しい村(東武等物公園)での公演は観たのですが、こちらは気がつきませんでした。

19:22前説(85分)、19:33回開演の挨拶~20:56終演。3人芝居、終演後、物販があったので台本を購入。

気になって帰宅後、検索してみると、中村さん「モンテ・クリスト伯(2012/3@APOC)」を観ていました。次の11月「りんごりらっぱんつ(@浮間)」...競泳水着版は観ています...は時間があえば。有吉さんは初めて。

母と娘、そして男。劇中、嵯峨さんはユニークな絵を書くんだと思いましたが、そもそも宣伝美術もしていらっしゃいました。

淡々とした進み具合ですが、お母さん役の中村さんが好演、下手でのアルバイトと上手でのアルバイトで疲れ切ってしまう役どころ。

桜美林の方でダンサーは何人か観たことがありますが、役者さんは嵯峨さんが初めて。お聞きすると中村さんつくにさんも同じだそうです.

山崎方代の歌物語

山崎方代の歌物語

劇団黒テント

タイニイアリス(東京都)

2014/10/18 (土) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

良い意味で、伝統
黒テントは、様々な著作でかつての活動については知っていたし、
『ショウボート昭和』というレコードでかつての公演の音楽は聞ていたが、
実際の舞台を観たのは初めて。
(佐藤信氏の鴎座は何度か拝見しているのだが)

黒テント特有の演技・演出がとても魅力的だった。
アングラ世代の一傾向として、
良い意味で「洗練されていない俳優の生身の良さ」というのがあると思うが、
それがとてもよく伝わってきた。

私は、本来、ミュージカル的なものは苦手なのだが(観ていて恥ずかしくなるから)、
この公演はその洗練されていない雑然とした風味により、
恥ずかしい感じはせずに楽しめた。

作品自体の満足度は☆4。
他の評者が皆✩5で絶賛しているので、厳しいことも書くけれど、
全体を通して平均的にとても面白かったが、
とびぬけてこの点に圧倒されたという部分は無かった。

ただ、黒テントの伝統(60~70年代の演劇が持っていた魅力)がきちんと継承されているということが感じられたので、その点に敬意を払い✩5。

嘆きのベイルート

嘆きのベイルート

ピープルシアター

シアターX(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

正攻法
脚本・演出・演技、すべて正攻法の芝居。
私には古典的過ぎる作風のため、あまり惹かれるものがなかったけれど、
正攻法で骨太の作品が好きな人には良いのだと思います。

テレビなどでも拝見する伊東知香さんは存在感があった。

火宅の後

火宅の後

猫の会

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

無頼でなければ面白くない
作家檀一雄をモデルにした“昭和無頼派評伝劇”とのことだが、まさにそれだった。
自分を切り売りするような作品しか書けない作家の苦しみ、
彼を取り巻く編集者や家族の思いと葛藤が鮮やかに描き出される。
時空を超えたかのような謎の男を狂言回しのようにも使った演出も面白い。
斜めに傾いた丸い居間、そこに敷き詰められた白い砂の感触が
観ている私の足裏にさらさらと伝わってくる不思議。
作家役、謎の狂言回し役、太宰治役の3人が強烈な印象を残す。
作品も人生も、“無頼でなければ面白くない”と思わせる説得力が素晴らしい。

ネタバレBOX

舞台中央に作られた居間は円形、手前に向かって傾斜しているのは目の錯覚?
と思ってよく見るとやはり傾斜している。
開演後まもなく、絨毯のように見えた床が
実はさらさらとした砂のようなものらしいことが判る。
歩くと足跡がつき、縁側に見立てた淵から立ち上がればそこから砂がこぼれる。
この不思議な空間で、女と別れて戻ってきた作家、その妻、息子、作家志望の書生、
編集者たちが、ある時は攻防を繰り広げ、ある時は理解し受け入れ合う。

作家の死後、編集者が残された妻に思い出話を聞きに通っている、という設定で始まり
過去に遡って当時を再現、再び現在に戻って冒頭と同じ会話を交わして終わる。
同じ台詞が、最初と最後ではまるで違ったニュアンスに聞こえる…。
“遠くて近い妻”が見てきた作家が浮かび上がる、この構成が効いている。

無頼派の作家篠井五郎を演じる高田裕司さんが素晴らしい。
悪びれもせず放蕩を繰り返しながら平然とまた帰ってくる男、息子には良き父親で、
時には料理をふるまって編集者をも魅了し、人の才能をいち早く見出してはそれを怖れ、
自分の人生を切り売りしながら血の出るような作品を書く男。
すっきりとした立ち振る舞いや豪放磊落な物言いが、
無頼派らしく枯れない中年を感じさせる。
お行儀よく、他人の思惑と空気を読むことに汲々としている
昨今の草食系とは対照的で、非常に魅力的である。

まるで不審者のように登場して、作家や編集者の深層心理を暴き波風を立てる、
謎の“ファン”積木を演じる贈人(ギフト)さんの存在が大変面白い。
「あなたは将来命と引き換えにこの小説を書き上げて
読売文学賞を取るんです!」なんて言い切ったりする。
戯曲を書いた北村耕司さんの分身であろうこの男は、作家の一番の理解者であり
彼の作品を評価する後世の代表者である。
少々強引でシュールなこの展開がリアルな説得力を持つのは、
演じる贈人さんの台詞の素晴らしさだろう。
編集者としての在り方や、作家自身が気づかないスランプの理由を
ズバリ指摘する場面、あの熱のこもった台詞は、
北村さんの檀一雄とその作品に真摯に寄り添った末の声だ。
贈人さんは身のこなしも軽やかにその声を見事に体現している。

作家に自分の作品を見せるため津軽から出てきた青年(後の太宰)
を演じる牧野達哉さん、
登場してすぐ、観客も共演者も聞き取れないような声でしゃべるところが可笑しかった。
女中の久美子(徳元直子)が津軽弁で叱咤するのも可笑しくて、
とても巧いシーンだと思う。
この聞き取れないような声でしゃべる青年が後年自死した後、
作家の元を訪れて語る場面が秀逸。
この時は、出てきた時から“太宰治”以外の何者でもない風貌にまず驚き、
打って変わってクールで明快な語り口に驚いた。
才能を見出した篠井五郎自身が、最も怖れ嫉妬した作家だけあって、
短いシーンながら観る者の心を一発でわしづかみにする。

編集者原役の保倉大朔さんはじめ、周囲を固める役者陣の充実が素晴らしく
作家の我儘に振り回され、私生活を詮索されることに激しく反発しながらも、
その作品によって生活している人々の忸怩たる思いがじわりと伝わってくる。
こんな風にアプローチされた檀一雄という作家の幸せを思わせる舞台だった。
猫の会、次の作品が待ち遠しい。




きとうのときうた

きとうのときうた

宴友企画

d-倉庫(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった。
初めての劇団さんです。とてもいい時間でした。演出、構成いいですね~。最初の場面から張り込んでいけました。人と言うのは悲しいかな欲が深いですね。そんなことを感じながら見ていました。

 See you Again!

See you Again!

劇団 浪漫狂

シアターサンモール(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

最後は涙が自然と流れた

何回か浪漫狂さんは観劇してますが、いつもと違うテイストな感じがしました。


が、やっぱり心あったまるストーリーで最後は自然と涙が流れてました。

前説から楽しませて笑わしていただき、テンション上げるのもうまい劇団さまだなぁ…って、観劇の度に思います。

次は来年に公演があるみたいなので、そちらも楽しみです。

みわたすかぎりのセカイ

みわたすかぎりのセカイ

Cooch

劇場HOPE(東京都)

2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

そう来ましたか。
途中までは、なんか意味わからんなあ
と思っていましたが…
役者の演技も良くていい芝居でした。

Yuming sings…『あなたがいたから私がいた』

Yuming sings…『あなたがいたから私がいた』

東宝

帝国劇場(東京都)

2014/10/08 (水) ~ 2014/10/31 (金)公演終了

満足度★★★★★

若い
あいかわらず、おしゃれでした。
そして、最後はモー感動。
そして、なつかしい。

バーシブル

バーシブル

はちみつシアター

花やしき座 (花やしき内・多目的スペース)(東京都)

2014/08/28 (木) ~ 2014/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★

泣けて笑えてサイコーです!
面白かったです!はちみつシアターさんの舞台はいつ観ても元気と勇気と明るい笑いをいっぱいもらえます。バーシブルでもいっぱい泣いちゃいました。お芝居の半券で花やしきでも遊べるというのもとってもステキ!吉祥寺で観たときとキャストが違っていて、また違う印象だったのも面白かったです。ひたむきに生きている(生きていない?)女の子は本当に可愛いです。

それいけ小劇場!!

それいけ小劇場!!

劇団EXILE

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/10/08 (水) ~ 2014/10/19 (日)公演終了

満足度★★

随所で笑えました!
もう少し脚本を短くしてもらえたら良いとも思いましたが、時間に余裕のあるときに楽しいものを観たいなという人にはオススメかもしれません。
小劇団あるある系の舞台はここ数年で何本も観ているのですこし食傷気味。
そのあたりはプラチナ・ペーバーズの堤泰之さんが素晴らしい本を書かれているので、ついそちらと比べてしまうのも、分が悪いのかもしれません。
数年前になりますが、地方公演を終えた小劇団が東京へ帰る道中に様々なトラブルに巻き込まれながら、なぜ芝居を続けるのかを面白可笑しく芝居で観せてくれた「ブルースな日々-ああガス欠!-」というミュージカルは面白かったですね。
そこにある人間ドラマは重過ぎなくてもいいのですが、あまりに薄いと何も残らないのだなぁと。楽しく観た舞台であるにもかかわらず、殆どなにも思い出せない自分に驚いていたりもします。

vivid contact

vivid contact

WATARoom

劇場HOPE(東京都)

2014/10/01 (水) ~ 2014/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★

良い舞台でした。
良い舞台を観ました。
制作者全員が「私たちはこういうものを作りたいんだ!作るんだ!」という熱意が客席にまで伝わるような、ほんとうに良い舞台でした。
柏進さんが中心となって、その熱意に実力のある方々が賛同して集まったのでしょうか。
そんな想像もさせてもらえる心地よい舞台。
いいものを作りたい。
いいものを提供したい。
こういう意図でこういうものを世の中に示したい。
そんな思いが強く感じられるものは、お芝居の内容だけではなく、それ以上のものも客席に注いでくれるようで、ほんとうに素晴らしい。
お芝居も大変面白かったです。
柏進さんのギャルと曽世海司さんのネイリストのお姉さん二人の暮らしが妙にリアリティがあってよかったですし、どうということのない会話なのにイイ気分にさせてもらえる楽しい本で、いっぱい笑って心の底からスッキリです。
日替わりゲストの部分は即興劇ときいていましたが、まるで脚本があるみたいな進行に感動しました。
劇団S・W・A・T!の四大海さんスゴイです。柏さんが心を預けている感じが微笑ましかったです。
この舞台はゲストによってかなり印象が変わったのかもしれませんね。

どんぶりの底

どんぶりの底

流山児★事務所

ザ・スズナリ(東京都)

2014/09/26 (金) ~ 2014/10/05 (日)公演終了

満足度★★★

はじめての流山児★事務所
ザ・スズナリ。ここおトイレは狭いですし、客席も狭いですし、おトイレに関しては下北沢駅前劇場に比べれば天国レベルでキレイですけど、でも出来れば他で上演してくれないかな、と願わずにはいられない劇場のひとつです。が、しかし、なぜかここへは年に数回は行くはめに。お水をばらまいたりしていい劇場が少ないのかもしれませんし、歴史ある劇場ですので主催者側もここで上演することに何かしらの思いがあるのかもしれませんし、お付き合いも長いのでしょうし。そんなワケでスズナリで観劇。きちきちの狭い客席はまるでごった煮状態です。お芝居も、客席に負けないすばらしいごった煮感。ゴーリキー「どん底」にインスパイアされた作品だそうで、底辺の人たちには希望もありませんが悲壮感もなく、閉塞感だけが様々なパフォーマンスによって客席に伝えられます不思議と観終わった後に清涼感の残るパワフルな、演出と役者さんの力で楽しませてもらえた舞台。
閉塞状況のニッポンをカオスとして描くパワフルでナンセンスな人間賛歌…であるのならば、もうすこしゴーリキーから膨らませた本であってほしかったな、と思ってしまいましたが、バカバカしいほどのことを力技で見せきった役者の方々のエネルギーには圧倒されました。

ジルゼの事情(再演)

ジルゼの事情(再演)

OFFICE SHIKA

サンシャイン劇場(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★

今までの鹿殺しの中でいちばん好きです。
観終わった後になんとも言えない爽快感を味わえる舞台。珈琲をいれる時に歌っていた廣川三憲さんの歌がとてもステキでした。鹿殺しは身体能力の高い役者さんが多くて楽しいです。暗闇から抜け出せた感じにホッとする舞台でした。

『KING&QUEEN』鹿賀丈史×濱田めぐみ ミュージカルコンサート

『KING&QUEEN』鹿賀丈史×濱田めぐみ ミュージカルコンサート

ホリプロ

赤坂ACTシアター(東京都)

2014/08/30 (土) ~ 2014/09/02 (火)公演終了

満足度★★★

素晴らしいコンサートでした!
お二人の息のあったトークに聴かせてくれる歌は本当に素晴らしかったです。
鹿賀さんのラカージュやジキルとハイドなど舞台が脳裏に鮮やかに蘇りました。

 片恋。

片恋。

演劇ユニット ランニング

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

たぬきの回公開ゲネを観劇
1980年代の高校生を若手俳優たちが熱演。中でも不良役の二人が面白くてかわいかったです。井保さんと藤さんもさすがの演技でいい味だしてました。劇中の音楽や会話の中に出てくる映画のタイトルが懐かしかったなぁ。心温まるストーリでした。上演時間約90分。

I LOVE LIFE

I LOVE LIFE

空飛ぶ猫☆魂

小劇場B1(東京都)

2014/10/11 (土) ~ 2014/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★

日々は続いてく
4話構成で小道具もほとんどなくてセットはシンプル。
1話目で(精神的に)閉じられたの兄弟の話から2話3話で外へ出て行って、4話目でドカーンと世界観が変わる。
4話目が一番面白かったです。内容もテンポも会話の応酬も。
最後はにっこり観終わることができました。

ネタバレBOX

1話目はこの二人の兄弟ののんべんだらりとした暗い日常がいったいどうなるの、面白くなることを期待する…からの見始めでした。
滑舌の悪いスーツアクターヒーローのしゃべりで笑って目が覚めました。
花火のきらびやかさをもっと感じたかったです。
神様が女性とうまくいかなくて、「紹介しますよー!」に生々しい返答をしなかったのはとっても良かったです。

これは期待している人もいるから難しいところですが、ゲスト俳優さんがストーリーの中で身内ネタを織り込んできて、分からない側にとってはぽかーんでした。
超天晴!福島旅行

超天晴!福島旅行

笑の内閣

アトリエ劇研(京都府)

2014/10/16 (木) ~ 2014/10/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

二転三転、楽しかった
若い観客の方(学生さん?)が多く、平日なのに予約完売。何とか当日券で観劇できました。
ストーリはOB派と外様派の攻防(+男女関係)を中心に、決着が着いたと思ったら、二転三転。
若い観客さんをどっと笑わせる会話劇。
途中挟み込まれるカラオケ風の劇中歌、芸能ニュース風の演出。
とっても面白かったです。
さて修学旅行の行先は……? 福島観光の意義は……?

悪い芝居vol.16『スーパーふぃクション』

悪い芝居vol.16『スーパーふぃクション』

悪い芝居

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/10/21 (火) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

虚業
虚構性をモチーフに、癖の強い人物達がエネルギッシュに描かれていて、猥雑な雰囲気が印象的でした。

売れないテレビタレントの女が頭にパトランプを乗せた怪しい男に出会うことから新たな価値観を得て行く物語で、3時間弱という長い上演時間でだれることの無い求心力がありました。
開演前から音響や照明、座席に置かれたチラシの束に仕掛けが施されていて、開演冒頭のいかにも典型的な臭い芝居の演技・演出がフィクション性を強調して、その後の展開を期待させましたが、それ以降は物語内での虚構性が中心となって意外と普通の内容となり、ステージと客席の間に存在する演劇という形式が持っている虚構性を意識させる仕掛けがあまり無かったのが残念でした。

ハイテンションに叫ぶような台詞回しや大音量の音楽(生演奏もありました)、下ネタを含めた笑いを多用するエンターテインメント性に富んだ熱い演出・演技で、個人的に苦手なタイプの作風だったので、世界観に入り込み難かったです。

大きな舞台美術を役者達自身で動かして場面転換するのがスピード感があって良かったです。

Today is Fineday 2014 【池袋演劇祭CM大会・優秀賞受賞】

Today is Fineday 2014 【池袋演劇祭CM大会・優秀賞受賞】

劇団C2

萬劇場(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

昭和中期の公開収録コメディのような懐かしさ
東京から少し離れた地方の町を舞台に展開するベタ…もとい、基本に忠実なストーリーとテンポの良さが鮮やか。
まるで昭和中期の公開収録の連続コメディのよう懐かしさあり。
地方の町だけにまだ黒電話があったりと小道具もレトロなものがあるのでなおさら。
「昭和感」を漂わせるための設定なのではないかしらん?
5分ほどの押しへの対応も開演前、終演後とも的確で、そこにも好感♪

悪い芝居vol.16『スーパーふぃクション』

悪い芝居vol.16『スーパーふぃクション』

悪い芝居

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/10/21 (火) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

長時間にわたる壮大な悪ふざけとも受け取れるが、グダグダなシーンは一つもないちょっと意味深げなエンタメ風大作/約180分(休憩&カーテンコール込み)
題名と人を食ったようなチラシからイメージされた通りの作品。
少なくとも私にとってはそうでした。

ただ、前回本公演『春よ行くな』との作風の違いにはビックリ。
共通しているのは“虚構と現実”がテーマ化されていることぐらいか?

感服したのは、テーマがテーマだけに、難しげに作ろうと思えばいくらでも難しげにできそうなものを、笑いをたっぷり盛り込んでハジけたエンタメ劇に仕上げていること。

テーマがテーマなのでいくらでも深読みは出来そうだが、そう難しく考えなくとも、全編バカバカしさに満ちている上、出番の多い田中良子さんが可愛く、また、私の好きな吉原小百合さんも出ているので、舞台上に見えるもの、舞台上で起きていることを単純に追いかけるだけでも充分楽しめた。

そう言えば、先に「“虚構と現実”がテーマ化されている」と書いたが、あるいはそれすら深読みに過ぎず、“虚構と現実”はテーマめいて見えるだけで、実はそれさえもネタにして遊んでいるだけなのかも。
なんにせよ、山崎彬の真意は皆目分からない。

ただ、間違いなく言えるのは、本作が途方もないエネルギーと労力を注がれた一作であり、悪ふざけにしか見えないシーンもあくまで作りは緻密、グダグダに見えるよう演出されたシーンはあっても、ガチでグダグダなシーンは一つもなく、手抜き要素がゼロであるということ。
この点は強調しておきたい。

なお、五点は私の個人的嗜好が強く反映された点数であり、四点を五点に押し上げた一点はギャグセンの高さに捧げたもの。

同内容でギャグセンが低かったら、私は本作に満足するどころか、むしろ腹を立てていたかも。

もちろん、人の好みはそれぞれだし、本作に見られるようなギャグや悪ふざけが嫌いだという人ももちろんおられるに違いない。
あるいは、作品全体が苦手だという人も。

ただ、私自身は楽しんだ。
観劇中は筋を追うことに専念したので、深読みは今後の楽しみに取っておきます。

ネタバレBOX

作中でハヤシライスのルーを掛けられるアコギは毎回新調しているのか?
それとも洗って使い回しているのか?

気になった。

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