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目々連ー覗き込む葉ー【千秋楽当日券あり!】

目々連ー覗き込む葉ー【千秋楽当日券あり!】

鬼の居ぬ間に

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/16 (木) ~ 2014/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

怖さ
幽霊でも妖怪でもなく人間が怖い。
を、まざまざと見せつけられた。
独特の空気は生の醍醐味。

 片恋。

片恋。

演劇ユニット ランニング

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

純愛
とても素敵なお話でした。一途な想い、自分への区切り、じっと時を待つ二人。今は聞かれなくなった“純愛”、こういうことなんでしょうね。電話の声だけでも表情がイキイキしていた藤さん、カーテンコールで眼が潤んでいた伊保さん、お二人ともさすがの演技でした。若手も頑張っていたと思います・・・・・・・・と、褒め言葉だけで終わりたいところですが、オープニングの映像、明らかに入りのタイミング、ずれてました。というか、この舞台に映像必要だったのでしょうか?仮に出演者紹介を兼ねてとするなら、あんな小さい画面ではなく、舞台前面にスクリーン張ってしまえば良かったのにと思います。観づらいし、必要性をあまり感じなかったのは私だけでしょうか?舞台の使い方ももう少し考え方があったのでは?とはいえ話の内容としては★五つとしたいと思います。

御処河原家の瞬間(ごしょがわらけのまたたき)

御処河原家の瞬間(ごしょがわらけのまたたき)

ビニヰルテアタア

3331 Arts Chiyoda B104(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

無題1281(14-330)
19:30の回(晴)。18:54受付、18:58開場。入って左が正面。桟敷(風呂桶似のもの)+パイプ椅子で囲んだコの字の客席。女優陣は桶に座り、男性は小さな提灯を手に誘導、室内は暗く字は読めない。

正面に2本の木、御椀や毬、竹筒...。客入れ、BGMはビートルズのカバー曲、ひそひそ声とスマホの明り。19:35前説、19:38開演~21:00終演。本作+前作の台本を購入。

薫子、紫子(ゆかりこ)、桜子、緑子、4姉妹、葬儀が終わったばかりの実家でのお話。

森さんは、開座、shelf、最近では「短編集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」。

すみません、演出があいませんでした。

ネタバレBOX

何点か

受付前に着いたので受付開始時間をお訊きし(19:00とのこと)、待っていると、後から来た人が受付をしている(スタッフは受付だけでも先に..のようなことを言っている)、ときどきこういう経験をしますが、先に来て待っているお客さんをどう思っているのでしょう、「受付開始します」の声もかけることができないんですかね?「もう受付するのですね」と訊かなければ放置されていたような気がする。

座っているシーンが多く、2列目の椅子席からだと相当見えにくいし、横になったりすると視界に入ってこない。そういう演出が必要なら客席の設置を工夫すればいいのに...と思った。

上演中、かなり遅れてきたお客さんが隣に座ったのですが、もともとそこには椅子がなかったので役者さんが丸椅子を用意、お客さんはそこに座りました。ところがみんな横一線に並んでいるのにその方(あとでもう一人)は体一つ分前に位置しているので、視界がかなり遮られてしまいました。後ろにまだ余裕があるのに...と思った。

壺が2回落ちて撤去されましたが、事故になっても不思議ではない管理レベル。

台本に誤字がありました。

いろいろありますが「観る」という点ではどうしようないので、「観る」ことは諦めました(決して眠いから目を閉じていたのではありません)。

ということで久々に不満に満ちた(=来なければよかった)お芝居でした
東京23区

東京23区

ThE 2VS2

OFF OFFシアター(東京都)

2014/10/24 (金) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★

不条理系?ショートショート
HRか三振か、そんな感じがしました。
きっとツボにはまる人にはかなり面白いのかもしれない。
ただ、私にはちょっと合わなかったです。

セリフもべたべたな関西弁な風ではなく(わりと標準語よりだったかな?)、
関西のノリというか空気感みたいなものはあまり感じられませんでした。

全6作の短編オムニバス。上演時間は1時間半ほど。
一番好みだったのは3作品目の「矛盾」。
設定が面白かったです。後半の畳みかけるような展開が良かった。

スタッフさん、演者さんの接客が丁寧でしたし、
フライヤーが袋詰めされていたり、下敷きが用意されていたり、
そういう細かい気配りがなされていてとても好感が持てました。
あと、19時半開演なのも地味に嬉しい(30分でも結構違うのです)

パンフがやたらと凝っていて、裏表紙が今日一番笑えたかも(笑)
これで無料でいいのかしら、と思ってしまうほどの出来です。

ネタバレBOX






[memo]
列島均衡
 本州、九州、四国、北海道、沖縄の擬人化ネタ

ゴニンシバイヤシ
 殺しの依頼を受けた殺し屋と、クラブや雀荘で遊んでいるボス、
 2つの場面を交互に描く。
 殺し屋はターゲットを殺害後、タクシーで逃走。
 産気づいた女性とその夫も乗り込む。
 病院の場所が分からず見当違いの場所へ。救急車を呼べばいいじゃん。

矛盾
 痴漢vs痴女。
 痴漢Gメンに2人とも逮捕される。

肉猿
 マックの助っ人。

交換日記
 主人公の青年は花屋の女性が気になっている。
 朝顔を購入。花の話題から少しずつ話ができるように。
 友人のアドバイスに従ってアタックするが、ストーカーとして逮捕される。
 友人もストーカーで同じ女性を狙っていた。
 青年が書いていた日記に手を入れるようにアドバイスして、
 それを見た女性に青年がストーカーだと思わせた。

全国女子高生選手権
 女子力バトル?的な女子高生選手権。
 北高と南高の代表が戦う。
 北高圧倒的有利で進むが大逆転で南高が勝利。
「ダム」

「ダム」

メメントC

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

やりきれない。
ダム建設。一言では済まさせませんね。何年何十年と続きいつ終わるのか?その土地に生まれ育ってきた人々どんな気持ちだったのでしょうか。そして現在も同じ状況に合っている人々が沢山いるかと思われます。いいお芝居だったと思います。が、やりきれない部分もありますね。

 See you Again!

See you Again!

劇団 浪漫狂

シアターサンモール(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑って泣けた
浪漫狂の重鎮たちが若手に胸を貸し、若手がそれに十分にこたえていたと思います。フレッシュな雰囲気。いつもよりお笑い芸人度が高い。

匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉

匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉

劇団印象-indian elephant-

シアター711(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

コミュニケーションの階層性
 舞台の高さの問題や演出面で、例えば、あそこでなぜ踊りだすのかといった疑問が残るところはありました。しかし、シンプルな物語構成の中で、匂衣と記憶の介在を前面に押し出して、いわばコミュニケーションレベルの階層性といったものを観る者に強く意識させてくれる見事な舞台作品だったと思います。

ネタバレBOX

 内容からいえばしゃがみこんでの演技がかなりの見せ場ということになるのですが、その肝心なところの演技(特に舞台前方での演技)が後方の席からだと舞台の高さが低すぎるため埋没してほとんどみえなくなっていました。いくらよい演技でも観客にみえなければなんの意味もありません。




火宅の後

火宅の後

猫の会

「劇」小劇場(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

分厚いキャラクターを
作ってきたなぁ!というのが主人公が登場した時の第一印象。様々な側面を持つ主人公の魅力を十分に掴み取った人物像だったと思います。それにかかわる人々も面白い。現代人とはなんという違いがあることだろう。こんな人物を生み出した時代背景がイマイチわからないのが残念といえば残念。昭和のことなのに、早くもその感性から自分が遠ざかっているのを感じる。ああ、それで、あの舞台のサラサラ流れる砂なんだなぁ、と気付いたのは一日経ってからだった。観劇中は面白い美術だなぁ、なんか意味があるんだろうなぁ、としか思わなかった自分のアホさが情けない。この失われていく愛おしいもの。不変なものなど何一つ無いという事実。観劇中にわかっていればなぁ、とつくづく思います。

数に溺れた!!

数に溺れた!!

IYAYOWORK

ワーサルシアター(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

数と殺人
無機質的な数字と猟奇的なストーリーがうまくミックスされて独特な雰囲気が出ていました。劇中のオリジナル曲もグー。

その揺れでふれる手

その揺れでふれる手

カミグセ

王子スタジオ1(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

この手でふれた揺れ
空間がとてもくつろげるようにつくられかつ劇場の外に対して開かれていたことに好感がもてる。美術も可愛らしかった。ただ照明がやや明るすぎかつ単調すぎて演者の表情がみづらかったり情景の訴えかける力が弱くなっていたように思う。

ネタバレBOX

前回の『SとNの香り』を観たときにも思ったがあのとき以上にエロティックであった。特に花に埋もれる夢の話が。母親(と彼女との関係性において男)にもうちょっと前に出てきてほしかったかも。終盤、男が娘に夜うるさくなかった?と訊いたのは、母親と口論していたのか、セックスしていたのか……。カステラ食べたい。
MATCH

MATCH

ステージタイガー

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

熱くてステキ
初ステージタイガー【MATCH】。
フライヤー見て、暑苦しそうやなぁ…と覚悟して行ったら、ほどよく熱くて良いお芝居でした(^v^)
本が良い!
殺陣が良い!!
カツゼツが良い!!!
音響とタイミングがバッチし合っている!!!
へんな誉め方でスミマセン。
ホント、良かったです!

きとうのときうた

きとうのときうた

宴友企画

d-倉庫(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです。
想像以上に楽しかったです。
菖蒲役の椎名りおサンが とっても
素敵でした!目力すごい!!
素晴らしい存在感でした。
もっと喋ってほしかったなぁ...

ポーカーフェイス・スピンオフ~人狼第一話~

ポーカーフェイス・スピンオフ~人狼第一話~

劇団空感エンジン

両国・Air studio(東京都)

2014/06/05 (木) ~ 2014/06/09 (月)公演終了

満足度★★★★

ポーカーフェイス 3作品目
今までと内容が変わってきた。

観客巻き込み型の舞台 なかなか良かったよ
普段なら 暗転になるところをうまくつないで
人狼 か 人間かを発表する
3作品全部見てきたけど
楽しめる 作品になっていました。

 Dステ15th 「駆けぬける風のように」

Dステ15th 「駆けぬける風のように」

ワタナベエンターテインメント

サンシャイン劇場(東京都)

2014/10/09 (木) ~ 2014/10/19 (日)公演終了

満足度★★★

時代劇に癒される
映画「超高速!参勤交代」同様、時代劇に癒される。私は瞬く間に変わるルールやテロに怯えてて、戦っても命までは奪わない龍馬の信念に救われるんだな。新作戯曲は今の空気を感じとっている。俳優では遠藤雄弥さんが良かった。

「ダム」

「ダム」

メメントC

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

骨太だが深刻すぎないし色気もある
大変面白かった。ダム建設を巡る数十年の攻防史が軸の社会派ドラマだが、深刻過ぎない。親子、男女の愛憎を絡め、終盤は怒濤の展開。だらしなく生き続ける人間、なし崩し的に積み重なる歴史、全てを受け入れ、時に猛威をふるう自然。諦念ではなく覚悟を受け取った。約2時間20分。

未開の議場

未開の議場

カムヰヤッセン

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

満足度★★★★★

見入ってしまいました
2時間見入ってしまいました。とにかくリアルに感じられる設定、ストーリー、覗き込むような客席のつくりといい、役者さん全員とにかくうまかった。見に行けて良かったです。

 See you Again!

See you Again!

劇団 浪漫狂

シアターサンモール(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★

初浪漫狂!
話題の浪漫狂を始めて観させていただいた。役者だけでなくいろいろな芸達者な方々が出演されていた。しょっぱなからお笑いライブのような前説からスタートして、公演中も小ネタのオンパレード。楽しく見させていただきました。どちらかというとお芝居をされる王道の劇団というわけではなく、多民族ユニットのような感じが、お芝居を観たいと思ってきてしまうと不満の残るところか。
小ビートたけしさんは見事!と思わず拍手した。それまで客のノリが少し悪く厳しかったであろうところで、自分のネタで盛り返した。さすがです。

一点、芸能事務所の方か誰かわかりませんが、劇中出入りする人の多い事、多い事。気になって芝居に集中できません。このあたり観に行かれる方も考えてほしいし、劇団側からもしっかりと自制を促してほしい。

鷗外の怪談

鷗外の怪談

ニ兎社

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2014/10/02 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

文豪からの教訓
森鴎外といえば、舞姫、エリス関連しか知らない。
大逆事件前後の森鷗外とその家族や関係者。国のトップに位置する立場の鷗外が裁判に関わる事により解る事実とそれらの葛藤と苦悩、当時の重要法案作成、家長としての責任、他人様の嫁姑問題に笑える。それにしても明治の女は強いわ^^;
いつの時代も私用と公用の悩みは似ているし、怪談=畏怖と思えば腑に落ちた。
衣装が和装姿。当たり前だが、それが馴染んだ姿の生活。久しく着物着ていないが、その振る舞いを見てて安らぐ気持ちになるのは自分も日本人なんだなーと思ったりして。しげさんの浅葱色の着物姿綺麗だった。スエさんの足袋、地味ながら色使いが仕立てに似合ってた。

しげ役の水崎さん、初めて見る方だったが気っ風の良い利発さが見て取れて印象に残った。お姑さんの大方さんも人生経験の達者さがイキイキ見え、自分が子供の頃、多くいたと思われる大人たちの姿を想像してしまった。良い舞台でした。

その揺れでふれる手

その揺れでふれる手

カミグセ

王子スタジオ1(東京都)

2014/10/23 (木) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★

成長
子どもは成長するものです。

ネタバレBOX

育児ノイローゼの母親とその子どもの話。

外出を禁止された女の子はペットと同じです。その子の寝床は犬小屋で表現されていました。

出入りし始めた男は作家か何かで、無垢なアイデアを得ようとしていたのでしょうか。女の子は自由奔放な夢を見て報告してくれていました。

大人になるとシワが出る。シワを隠すために化粧をする。隠すということは嘘を付くこと。結論として、大人は嘘を付く、あるいは嘘を付くのが大人ということを知った子どもは夢をでっち上げ男を失望させました。子どもは大人になりました。
匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉

匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉

劇団印象-indian elephant-

シアター711(東京都)

2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

演劇好きに受ける作品

 初演は2010年4月。韓国の役者とのコラボレーションであったという。演出家が、随分悩んだ時期の作品だ。今回は、タイの役者とのコラボレーションである。日韓の差異以上に大きな差異を持つ日タイとのコラボは、果たしてどんなテイストを産み、どんな間と、表現を我々に観せてくれるか。その快い緊張も楽しめる。日本語に習熟しているハズの日本の役者だけでやっても無論、役者の身体や個性で様々なテイストが生まれる。それが、生き物としての芝居である。日によっても、回によっても、無論同じ物は二度とない。当たり前すぎる程当たり前のことなのだが、そのような微妙なテイストをキチンと、演出家が個々の役者から引き出し、役者は、己の役を、物語が要請する必然的な形をキチンと押さえたうえで過不足なく表出している。主演の彩香役、山村 茉梨乃 ホム役のナルモン・タマプルックサー、光一郎役の鈴木 穣らの演技が、より強い感情を観客に惹き起こせるように、母役の橘 麦、万丈役の泉 正太郎、厳島とパーカッション担当の広田 豹が、適確な表現に徹している点も見逃せない。

ネタバレBOX

 
 殊に、嘘と真と矛盾のバランス、全盲の少女の鋭敏な感覚と明晰な頭脳が、ほんのちょっとした、齟齬から、真実を暴いてゆく過程の緊張感や、嘘を見抜いた後、事実を受け入れ、精神的な成長を遂げてゆく彩香の姿と、幼い自分と愛犬、ヨソベエへの訣別を表し、次へのステップを踏み出す象徴ともなるダンス表現は圧巻である。
更に、終章、光一郎とホムの別れの場面、10数える場面で1,2,3,4~と日本語で数えて来たホムが、7からは、母語のタイ語で数を数えてゆくシーンも粋で、彼女の哀しみを澄みきった海水の哀しみのように深く苦い着地点に導く。この別れを告げた、男の狡さ、優しさを表現した鈴木 穣の役作りも素晴らしい。
 作品の内容は、とても微妙で、センシティブなものだし、上演中なので、内容については、これ以上触れない。

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