
「ダム」
メメントC
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
まさに演劇
さすが劇作家協会新人戯曲賞受賞作品。真面目で,硬くて,重厚で,見事に人間模様が描かれています。演技にも隙がなかったですね。ダム建設などの公共事業とそれに対する反対運動,個人的には思うところはありますが,それはさておき,芝居としてはお見事,文句はありません。多くの人に観てもらいたい演劇だと思います。

コメディライン
東京ミーコ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/25 (土)公演終了
満足度★★★
時事ネタでコメディ
コメディの短編集8作品。
時事ネタあり、リアルな会話劇ありで楽しめた。
作品は現代の問題点を題材にしているが、個人的には、「タトゥーありあり」が一番良かった。

東京23区
ThE 2VS2
OFF OFFシアター(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★
なかなかに笑わせてくれました
けど終演後の話からすると、
もっとシモネタとか弾けた舞台もしたかったのかなぁとか邪推してしまいました(^^)
→東京進出で少し表現を抑えたとか?かな
いろいろ上手にオムニバス作品を連作で見せてくれましたが、
少々な小ぶり感は仕方ないよなぁと思った約90分。

匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉
劇団印象-indian elephant-
シアター711(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★
内容的には本当にファンタジーでしたが
芝居上の嘘も容認できる内容に満足できました♪
ちょっと犬とか飼うのもいいかなぁとか思えた約90分

匂衣(におい) ~The blind and the dog~〈当日券あり!〉
劇団印象-indian elephant-
シアター711(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
優しい嘘の残酷さ
初観劇の劇団さんであったが、楽しめました。
脚本、役者さんが素晴らしく、観劇後に優しくなれる作品。
公演中なので、以下ネタバレで。

Mr.カミナリ
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
サンシャイン劇場(東京都)
2014/10/25 (土) ~ 2014/11/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
興奮と感動の嵐(;O;)
SETの公演初めて観させて頂きました。キレッキレのアクションに血が踊り、美しい音楽に癒され、人情味溢れる内容に感動してお腹いっぱいになりました。自分がいままで求めていたエンターテイメントはこれだ!と思うくらい素晴らしく、泣きそうになりました。
すっかりファンになってしまいました。まだ初日ですので、もう一度観に行きたいくらいです。オススメです。

東京23区
ThE 2VS2
OFF OFFシアター(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/27 (月)公演終了

暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ
柿喰う客
あうるすぽっと(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
女体シェイクスピアシリーズ好きです!
世迷言以来の柿喰う客です。
迷走クレオパトラ、暴走ジュリエットどちらも観ました。
女体シリーズを観終わったあとはなかなか興奮が冷めません!!
2作品同時公演なのであえて選びますが、私は迷走クレオパトラの方が好みでした。「エロいちゃんねえ」のお三方好きです笑 特に杉ありささんはお顔が華やかなのでこういう役はかっこいいし映えるなあと思いました。(7月に拝見した舞台でのかわいそうな境遇の村娘みたいな役より今回のような役が個人的にはもっと見たいです。)
また柿喰う客の団員のみなさんの演技は本当に素晴らしくて、経験不足が伺えるキャストが多いこの舞台を支えてるなという印象を受けました。
説明台詞が多くて話について行くのに必死で落ち着いて観られない部分があったりキャストの力量が足りないと感じる部分があったりと不満な点もありましたが、そんなことは気にならないくらいの熱量と迫力が気持ちのいい舞台でした。

コメディライン
東京ミーコ
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/25 (土)公演終了

【全日程終了】葉桜/ぶらんこ 【ご来場ありがとうございました】
7度
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
7度
7度という劇団名について、良く質問を受けるらしい。リーフレットの説明によると、音楽用語だという。ドから7つ目の音、即ちシの音を7度の音と言うそうである。そして、この7度の音を用いて、西洋音楽に新たな地平を切り開いた作曲家が居たと言うのである。彼の名はエリック・サティー。「ジムノぺディ」「干からびた胎児」「世紀ごとの時間と瞬間の時間」「夢見る魚」「逃げださせる歌」等々、数々の名曲を残したパリの場末のピアノ弾きである。だが、20世紀の作曲家の中で、現代人に、これほど愛されている作曲家がいるだろうか? 彼以外に。まあ、自分の感傷などどうでもよい。(追記後送)

背骨パキパキ「回転木馬」
名取事務所
俳優座劇場(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
別役実書下しは意外にも新境地
半世紀以上書き続けている戦後演劇の生き証人・別役実の今作は、当日パンフによれば「関係者にはご迷惑をかけた」(別役)代物であり、氏が演出に伝えた所では「今回は随筆です」、つまり一つの舞台としての完成をみるための戯曲は「書き上げられなかった」のであるらしい。だが私にはこいつは秀逸であった。芝居の序盤でこの劇世界の実態(場を支配する秩序)が提示されるが、謎めいた中にも何か納得させられる状況に、そういう自分に、おかしくて笑えてしまう。リリオムという主人公の「超課題」を冒頭で見せると、あとはどうにでも。彼を照射軸として諸々、自由闊達に場面が展開する。ここで吐かれる一杯の言葉が、なるほど別役氏の(戯曲以外の)文章から来ている事は文体から容易に判るのだが、演劇的緊張はそれによって緩む事なく言葉は濃密に紡がれて行く。話題は変遷し、ガクンと膝が折れるような挿入もあるが、この「語られる場」としてある舞台空間が、愛おしく感じられる。氏の指定の懐かしい歌謡(や童謡)が演者によって唱われるのも、これに大きく貢献している。お話とは直接関連が無いが、進行する話題との微妙な距離感で挿入される具合も、場面の自由闊達度を可能にしている俳優たちの不思議ちゃん的佇まいもよい。

月の出る国
夢幻舞台
中野スタジオあくとれ(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
To be or not to be, that is the question.
無論、ハムレットの有名な科白である。総て、この世に生を受けた者がハムレットのようである必要はないし、民衆には、そんなことに悩む暇も金もないのが実情、という事情もあろう。然し、思春期から、どんなに遅くとも青春期のある時期に、ハムレットである必要はある。即ち、人生が生きるに値するか否かを真剣に問うべき時期が、誰にでもある。この作品は、その古くて新たな問題を、自分自身の視点から問い直した作品である。ストーリー展開としては、ベタだし、決して器用ではない。然し、人間として、そして、これから、大人になって行く過程で、まともな人間なら避けては通れぬ問題を真正面から、取り上げ、取り組んでいる姿勢が爽やかである。ラストの一行は美しいぞ!!

読書劇「岸上大作全集全一巻」
オフィス再生
秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
寺山さんの詩は扇動ですか?
相変わらず、刺激的な芝居!
時代を象徴する純粋で一途で不器用に生きることしかできない学生が、計画的な自殺。
母子家庭で育ち苦労が多かったと想像するが、失恋で自殺とは弱すぎる!
悲しい!
デモに参加しない寺山修司を批判!

グッバイ、マザー
劇団ズッキュン娘
ナンジャーレ(愛知県)
2014/10/25 (土) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
愉快なコントを満喫。名古屋の客演陣も活躍!
演劇というよりは愉快なコントを観させてもらった印象です。でも楽しかったことには違いない。クセのある役(ちょっと変人?)が多く、主人公も下手をすればいじめっ子になってしまう性格でしたが、演出がサバサバしていて厭味がなく、一つのパターンが長く続くわけではないので後味が悪く残らないのはうまく作られていると思いました。
ただし、基本が笑い偏重なので、脚本的にはマジメな心理描写はどうしても浅く感じて、メッセージ性の部分は弱いかな。
でも、全体としてこのテイストなら、そんなところはやっぱり本質じゃないんでしょうね。
また、名古屋近辺で演劇を観る私としては、名古屋からの客演さんたちのいつもと違う面が見れて楽しめました。客演っていうのは、そういう意味で役者さんの幅を拡げるのかな・・・
とりえあず、鈴木亜由子さんのバスコ・ダ・ガマは忘れられない(笑)

月面の少年アリス
あなピグモ捕獲団
博多リバレインホール by Active Hakata(福岡県)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/25 (土)公演終了
満足度★★★
短編オムニバス8本と。
劇団の舞台考がつなぎに入る、わかりやすい構成だった。
15名が舞台にあがると窮屈であるが、作品毎での出演は限られており問題はない。
個人的には好みの内容。

舞台『奇跡の人』
ホリプロ
天王洲 銀河劇場(東京都)
2014/10/09 (木) ~ 2014/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
格闘技のような演劇
この舞台はまるで格闘技だ。
生後間もなく、視覚と聴覚、そして言葉さえも
失ったヘレン・ケラー(高畑充希)。家族は腫れ物に
触るかのようにヘレンを躾けず甘やかして育てたため、
彼女は家中を獣のように暴れまわっていた。
そこに家庭教師としてアニー・サリヴァン
(木南晴夏)が招かれる。アニーはヘレンを
人間らしく振舞うよう躾けるだけでなく、指文字を使って
「言葉」を教えようとした。閉ざされたヘレンの心を
開くには、他の人間と意思の疎通ができ、外界と己とを
結びつけてくれる「言葉」が必要と考えたからだ。
頑なに他人を拒絶するヘレンに手を焼くアニー。
静かに座って食事をする事を教える時でさえ、2人は
取っ組み合いの喧嘩になってしまう。2人が相手の
顔をぶったり、身体を倒したりした時の「ビシッ」や
「ドスッ」という音が劇場中に響き渡り、
その迫力に観客は圧倒される。
それだけではない。何かとヘレンをかばう
彼女の家族を論破し、躾と教育の重要性を説く
アニーの言葉からも熱烈さが伝わってくる。
その迫力や熱烈さが観る者の心を大いに震わせる。
では、なぜアニーはここまでしてヘレンを教え
導こうとするのか?物語はアニーが背負い込んで
いるものを全てさらけ出す。彼女が若い女性である事、
障害者だった事、アイルランド移民の子孫である事、
救貧院出身者である事などの激しい差別にさらされ
この仕事しか与えられなかった生い立ち。そして、
ヘレンと同い年ほどの身内と不本意な別れをした
無念な過去。それらを全て一身に担わなければ
ならない彼女には、前に進むしか道はないのだ。
ただならぬ覚悟を内に秘めたアニーと、常人には
想像できない光の届かない絶望の世界に生きる
ヘレンとの魂のぶつかり合いは、観客の心を
鷲づかみにする。
物語が進むにつれ、他人を拒絶する
ヘレンや、先入観に囚われている彼女の家族は
観ている私達そのもののように思えてくる。
アニーがヘレンや家族の心中の闇をこじ開けた事により、
観客自らも心が解放されたような気持ちになり、
一層感情を高ぶらせる。
まさに身体と魂の全てを懸けて演じ切った
木南と高畑に、カーテンコールが鳴り止まなかった。
客席から「ブラボー」という声が上がった
演劇を久しぶりに見て、拙者もそう思わずには
いられなかった。

未開の議場
カムヰヤッセン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★
リアル!
社会問題や・・・ザ・日本人って!そんな事を考えてしまう作品でした!
それぞれのキャラが立っていて、相関も面白く、引き込まれて行きました!

未開の議場
カムヰヤッセン
インディペンデントシアターOji(東京都)
2014/10/22 (水) ~ 2014/10/27 (月)公演終了
満足度★★★★
無題1282(14-331)
19:00の回(晴)。18:15受付(整理券あり)、18:30開場。
客席は対面式(3列)、1列目は立っている人の腰あたりの高さ、ギャラリー席あり。長テーブル2つ、周囲に椅子、入口からみて下手奥に黒いソファ、上手にはポット、急須、お菓子、湯呑、鍋、IHヒーター、上部の両サイドに字幕。ビデオ機器3台。
受付してからロビーに下りると入口ドア前に松岡さん(!)。松岡さんは一人り芝居「鈍色の、ブルウ(2014/7@風みどり)」ともうひとつ貯水池での水没芝居を観ました。こちらの劇団でスタッフをしていたと聞いていたのでこの機会に観に来ました。
18:45、お一人登場...料理を始めました。18:50前説、19:00開演の挨拶~21:01終演。
会議といえば「ナイゲン」、13人というと「十三人の合議制」「最後の晩餐」、高い客席は何作か経験がありますが、対岸を見やると「壁」ですね。
落し物をするお客さんもいて注意が必要です。今夜はコートを下に落とされた方がいらっしゃいましたが、流石、新居さん(8月からだと4作目)、その対応に大変感心しました。

『スタンダードな人たち』
カンセイの法則
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2014/10/24 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
スタンダードというか、正統派?
昨年拝見した時も、場転が好きな劇団だなぁ… と思ったが、今回もやたら場転多し。
しかし、今回は流れが途切れないように繋げられて転換していてウマい!!と感じた。
いまどきのダンスあり、歌あり、殺陣あり・・・というお芝居ではなく
セリフだけで勝負する正統派なお芝居でした。
主役級の方だけでなく、脇の脇の役者さんまで達者です。
安心して観ていられました。

暴走ジュリエット/迷走クレオパトラ
柿喰う客
あうるすぽっと(東京都)
2014/10/17 (金) ~ 2014/10/26 (日)公演終了