満足度★★★★
7度
7度という劇団名について、良く質問を受けるらしい。リーフレットの説明によると、音楽用語だという。ドから7つ目の音、即ちシの音を7度の音と言うそうである。そして、この7度の音を用いて、西洋音楽に新たな地平を切り開いた作曲家が居たと言うのである。彼の名はエリック・サティー。「ジムノぺディ」「干からびた胎児」「世紀ごとの時間と瞬間の時間」「夢見る魚」「逃げださせる歌」等々、数々の名曲を残したパリの場末のピアノ弾きである。だが、20世紀の作曲家の中で、現代人に、これほど愛されている作曲家がいるだろうか? 彼以外に。まあ、自分の感傷などどうでもよい。(追記後送)