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アジアシリーズ vol.1 韓国特集 多元(ダウォン)芸術『From the Sea』

アジアシリーズ vol.1 韓国特集 多元(ダウォン)芸術『From the Sea』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

品川区某所(京急沿線)(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/07 (金)公演終了

満足度★★★★★

ここ数年で最も刺激的な観劇体験(11.10追記)
ここ数年で最も実り豊かな観劇体験。

演劇の新たな可能性というものをとても感じられた。

いち観客としてもかなり面白かったが、
それ以上に作り手として非常に刺激を受けた。

ネタバレBOX

役者と観客が一対一で巡るツアー演劇。
Port B やリミニ・プロトコル、長島確らの試みに通じ、
ポストドラマ演劇の中の「劇場から社会へ、虚構から現実へ」という流れの中から生まれてきた作品のひとつだろう。
そういう意味では、殊更度胆を抜かされるコンセプトではない。

だが、同じようにツアーパフォーマンスを行い、土地の記憶の問題などをテーマにするPort B とソ・ヒョンソク演出『From The Sea』では、微妙な違いがある。
<私は、Port B の作品を初めて体験した時(『東京/オリンピック』(2007))も、強烈な印象を持ったので、どちらが良い悪いということではない>
その違いが非常に刺激的だった。

Port B は徹底して世界に直接的には介入しない。まるで「人は世界に介入などできないのだ」と問いかけられているかのように。観客と世界との間には、常に一枚のガラスのような仕切りが存在し、観客は世界を対象化しながら、その世界と自分との距離について考える。

それに対して、『From The Sea』では、役者が観客の手をとる。また、そこで会話も生じる。そのことによって、私と世界との間に直接的な関わりができる。ここから生まれる可能性に圧倒されたのだ。

と言っても、過剰に介入することはなく、むしろ観客はその直接性をひとつの契機としつつ、再度自身の中で内省することで作品を完成させる。そういう意味では、最終的には似た作風とも言えるのだが。このちょっとした違いが、劇体験を決定的に違うものにしている。

私は、この作品内部で語られていたテキストも、詩的イメージを喚起されて素晴らしいと思ったし、思想的広がりをもった素晴らしい内容だと思った。忘却について。喪失について。
だが、そのような素晴らしいテキストも、直接体験から受けるものに比べれば、それほどの影響力を持っていない。直接体験は、言語的意味など軽々と超える印象を与える。(逆を言えば、だからこそ、直接体験に安易に引っ張られないように、Port Bは直接性を避けているのだろう。それはそれで筋が通っている。どちらが良いという話ではない。)

共にツアーを回る相手との肌の接触。私の相手は女性だったため、尚更、ある種の疑似恋愛的な体験ともなったが、これは相手が男性であってもまた別の広がりをもった人間同士の交流の意味あいが付加されただろう。
また、私個人に向かって役者から問いかけられる言葉に対して、自分がとっさに答えた言葉の意味。その意味を、何度もツアー中に反芻していた。演出家が用意したテキストにこれらの体験が肉付けされるのではなく、観劇体験そのものに演出家のテキストが彩りを与える。演出家の言葉よりも、私自身の体験の方が主体なのだ。

例えば、 役者「子供の頃におもちゃなどを失った記憶はありますか?」
     私 「・・・」
     役者「あまり遊具では遊ばなかった感じですか?
        自然の中で遊ぶみたいな?」
     私 「そうなんですよね、、、
        自然が遊び道具みたいな。
        あっ、でも、失うって意味では、父親を失いました。」
     役者「・・・」

別の場面、役者「忘れたいことはありますか?」
     私 「誰かを自分の言動で傷つけてしまった記憶ですね」
     役者「・・・」

別の場面、役者「人を失って、喪失感をあじわったことはありますか?」
     私 「恩師が亡くなったことです。」
     役者「もう少し教えてくれませんが?」
     私 「自殺だったんです。同じ仕事をしている人でした。」
     役者「・・・」
     私 「恋人のこととか話した方がよかったですかね(笑)」
     役者「いえいえ、そんなこと、、、、」

ここで私が答えたことの意味を、ずっとツアーを回りながら考えていた。
また、言葉にしようとして、言葉にしなかったことも含めて。

大切な人について聞かれた時、恋人のいない私は、結局、家族の顔や数名の友人の顔を思い浮かべた。私にとって大切な人なんて、ほんとそんなものなんだな、、、、。熱烈に愛してやまない相手はいない。それもひとつの喪失感かもしれない。でも、たとえ恋人がいても、同じなんじゃないかなとも思う、、、。

作者の問いかけは、冒頭に「災害とその記憶の忘却」ということが語られていたこともあり、3.11や歴史的な問題の忘却と、個人の記憶の忘却の問題などを重ねているのだと思う。
だが、そのような大きなものよりも、やはり私個人の微細な記憶にすべての神経は向かう。すると、月並みだが、大切な他者という問題が起ちあがる。
と、同時に、目隠しをされ、足を踏み出すのにさえ躊躇していた私の歩行を助けてくれた隣にいる人(役者)の存在に気付く。最初はおっかなびっくり歩いていたが、最後の方には、何の恐怖心もなく普通の速度で歩けるようになっていた。それは隣にいる相手への信頼からくるもの。手は固く握られている。相手の体温を感じる。私の場合、相手が女性だったため、ある恋愛感情にも似たようなものも生じたが、おそらく男性であっても、同じように感じたのだと思う。つまり、性の問題ではなく、ある人と人との触れ合いのことが問題なのだ。

そう考えると、翻って、震災のこと、歴史のこと、土地の記憶(公演の行われた立会川は、一説によると「鈴ヶ森刑場へ送られる罪人を、その親族や関係者が最後に見送る(立ち会う)場所であることから「立会川」となった」(ウィキペディアより)という。また、この地域は海を埋めてできた土地。土地が海を失ってしまったのか、海を失って土地になったのか。)などの作者の問いかけとこの私個人の小さな旅とが繋がっているということに気付く。

結局は、私自身の旅の途中でこの作品の作者と出会い、共に歩き、また自分の人生を続けていくということなのだろう。
そんなことを意識化させられるなんて、凄い作品だと思う。


<追記1>
ラストシーンで目の覆いを外されて見えてきた海、そこに走るモノレール。ここまでは作者が仕込んだことだと思うが、そこに偶然、魚が跳ねた。しかも何度も、直線を描きながら。そんな偶然も、ある奇跡的な瞬間に立ち会っているかのような想いにさせられた。
それはラストシーンに限らず、街で見かける景色や、そこを行き交う人々。ガラスに映った街の景色など。あらゆる現実の要素が、ゴーグルによってフレーミングされ、時に闇に覆われ、時に光を得るという演出によって、新鮮に起ち現れる。今まで当たり前に思っていた日常の時間が、実は極めて得難い瞬間の連続であると知る。そういえば、「10分を何年にも感じる方法は、細部の瞬間への感覚を研ぎ澄ますこと」というような主旨のテキストも語られていた。あらためて、日々の日常の細部について考えさせられた。

<追記2(11.10)>
「人を失って、喪失感をあじわったことはありますか?」という俳優の質問に、私は「恩師」と答えたと最初の感想で書いたが、実はそれを答えるまでにはかなりの時間を要した。
正直に言えば、絞り出して答えたというに尽きる。
恩師の死は同業者(作家・表現者)としての喪失感であって、彼個人の死を悼んでの喪失感ではない。
私は家族を失った時でも、友人を失った時でも、恋人と別れた時でも、自分の実存が損なわれる程の喪失感を味わったことはない。
私は葬式などが嫌いなのだが、葬式に行くと「心から悲しい訳でもないのに、皆が悲しいフリをして湿っぽさを演じている」と思ってしまうのだ。
どうせ家に帰れば、すぐにテレビを付けて、バラエティ番組を見て爆笑するのだろうと。そういう人を軽蔑している訳ではなく、私自身がそういう人間だからそう思うのだ。他人の痛みなど真には我がこととして考えることはできない。
と言っても、さすがに、私も祖父の死に際しては涙を流したが、それは喪失感ということではなかった。
本当の喪失感には、むしろ感情や涙は伴わないのではないか。
なんとなく空虚であるとい感じなのでは。
そういう意味なら、自覚もなく様々な喪失感を日々味わっているような気がする。
だが、それに明確な「言葉」「意味」が与えられた瞬間に、
それは喪失感ではなく、ある種の「感傷」にすり替わってしまう。
喪失感は他者のものだが、感傷は自己のものだ。
他者を失ったということさえも、自己の所有物にはしたくない。
それが喪失についてこの公演を通して、改めて考えたこと。
爆弾魔メグる

爆弾魔メグる

あたらしい数字

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/11/07 (金) ~ 2014/11/10 (月)公演終了

【公開通し稽古】無題1294(14-343)
19:30の回(晴)、19:15受付、開場。今夜は「公開通し稽古(無料&台本付)」でした。

20人強のお客さん、「※衣装・小道具・音響・照明を着用、使用しない状態での上演」ということで舞台には椅子やテーブルに見立てた台があるくらい。

その素っ気なさは、ほぼ同じレイアウトで行われた「ツヤマジケン」に似ています。その時観た西山さん、駒沢ではデコトラに乗って暴れていた田中さん。

19:30佐々木さんの挨拶、19:32開演~20:58終演。

稽古なので評価は控えます。「対自核(名訳)」というアルバムタイトルがあり、そんな印象を受けました。

いくつかのエピソードが組まれていますが、全体の構成がややわかりにくかったように感じました(衣装や照明でわかりやすくなるのかも)。

登場人物の心情に共感できないところがあるのは個人的なこととして、ピエロの視線の先にある(いる)のは何(誰)だったのか。どうやって風船は膨らみ、最後はどうなるのか。

霊感少女ヒドミ

霊感少女ヒドミ

ハイバイ

ナビロフト(愛知県)

2014/11/02 (日) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

悩ましいバランスのハイブリッド
 率直に「こういう演劇もありなのか・・・」というのが第一の感想です。心霊モノとプロジェクトマッピングのどちらがありきで始まったのかは興味深いですが、いずれにしてもプロジェクトマッピングが馴染む題材なので、それは全く違和感無く楽しむことができました。
 ただ、核心の芝居で別撮りのムービーを多用するのに少し首を捻ります。回想の雰囲気を出したり、背景やテキスト併用等のメリットがあるのは理解しますが、やっぱり演劇の醍醐味は、お話を「生の役者さんの臨場感たっぷりの演技」で味わうことだと思うので、その一番美味しいところをスポイルしている感は否めません。やや中途半端なものになってしまったのではないでしょうか・・・。
 良く言えば、映画と演劇のハイブリッドとみるべきなのかもしれませんが、比重は再考すべきと思いました。

ネタバレBOX

 ムービーで印象が薄まるところにオチが出てきたため、私は理解しきれずに、実は核心の筋を誤解してしてしまいました。単に私か粗忽者と言ってしまえばそれまでですが、印象付けという意味では失策ではないでしょうか・・・
ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』

ピーター・ブルック、マリー=エレーヌ・エティエンヌ[フランス]『驚愕の谷』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/06 (木)公演終了

満足度★★★

驚愕の3回コール
3回コールがあったことが驚愕です、2回目出てくるのはえーし。

裏マン寄席in中目黒

裏マン寄席in中目黒

劇団裏長屋マンションズ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★

ゆる~い笑い
赤塚真人座長をはじめとした落語好きによる、落語二席、落語芝居二物語。全てがゆる~い笑いに包まれる。今まで観た劇団裏長屋マンションズの公演は、泣き笑いの人情物だったが、今回は徹底的に笑いだけ。わざとなのか定かではないが、台詞忘れ、噛み、トチリなど普通の芝居であればヒンシュクもの。しかし、この劇団だけは大目にみてしまう。それは、観客を大切にしていることが十分感じられるからだろう。
常連客に愛され、支えられていることは一目瞭然だ。そして、赤塚座長の樂日打ち上げ会の誘いに、その会場案内を手にして嬉々とした観客がなんと多いことか…このサービス精神が集客力の源と実感した。

次回公演は、少し違う劇風になりそうな説明であった。それはそれで期待しております。

7 Fingers『TRACES』

7 Fingers『TRACES』

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★

ドキュメンタリー的サーカス
シルク・ドゥ・ソレイユ出身の7人による身体能力を活かしたパフォーマンスで、手に汗握るエキサイティングな技には引き込まれましたが、舞台作品としてはまとまりが無く感じられました。

エアリアル・ストラップ、ポールダンス、シアウィール、ディアボロ、シーソージャンプといった定番の演目にダンス的なアクロバットや芝居を織り混ぜたスタイルでした。パフォーマー達は普段着のような衣装で、サーカスにありがちなエキゾチシズムやファンタジー性を打ち出さずに現代の若者として舞台に立っていました。
プロフィールを自己紹介したり(日本語でした)、幼少期の写真が映し出されたりと、タイトルのトレースの通り、各パフォーマーの足跡を思わせる演出が盛り込まれていましたが、テーマを描くという程には力点が置かれていなくて中途半端に感じられました。

舞台の真上から撮った映像を背後の壁に映したり、舞台上でのインタビューにテレビ番組風にテロップを付けたり、舞台の外に出ていったパフォーマーの様子をライブ中継したりと、映像の使い方が興味深かったです。

撮影可、途中退出可、飲食可と説明する開演前のアナウンスもユーモアがあって楽しかったです(KAATのアーティスティック・スーパーバイザーである白井晃さんによるものでした)。

穂の国の『転校生』

穂の国の『転校生』

穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

見事な集団パラレル会話劇
 当初は、女子高生の本当にたわいもない会話が延々続くのかと思っていましたが、なかなかどうして深い話も多く、女子高生らしい稚拙な口調表現ゆえ、かえって感心してしまいます。繋ぎも巧妙で、まったく飽きさせない展開は見事でした。
 21人のリアル女子高生(しかも半分は演劇初心者とのこと)は、しっかり鍛えられている印象で、普通の小劇場劇団員に見劣りしません。何しろ女子高生としては現役のプロ(笑)ですから、まったく違和感無く話を楽しむことができました。
 本筋としては、人の生き死に、社会/人生における人の流れ・移り変わりの縮図を表現しているようにも見えましたが、私は未だ消化しきれずにいます。
 過去に他でも何度か上演される演目のようですし、いつかまた別演出も見てみたいと思いました。

柚木朋子の結婚

柚木朋子の結婚

studio salt

鎌倉/古民家スタジオ・イシワタリ(神奈川県)

2014/10/11 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★

内容と会場が合致し過ぎ
柚木家の長女・朋子が知的障害者と結婚すると言い出すが既婚の弟・妹は反対し…な物語。
会場である古民家の雰囲気と相俟って極めて日本的な印象、それも、外国人にはワカらないのではないか?というレベル。
あれこれ語り過ぎず、「そこはお客さんが自ら悟ってね」な脚本も日本的なのかしら?
で、細やかな家族の機微が浮き上がって来るものの、会場にハマり過ぎて逆に演劇公演らしからぬ「ナニカ」まで漂ってしまったような…。

あの脚本は、あの会場に合わせて書かれたものだそうだ。
なのであまりに「調い過ぎた」のではなかろうか。
乱暴な物言いをすれば、そういうのは映画の領域であって、芝居でやると邪道、みたいな。
思えば、σ(^-^)が今までに観た古民家で上演された芝居はチェーホフ作品、岸田國士作品、落語(を芝居にしたもの)など、どこかに「作り物」感と言うか、その場所にそぐわない要素があったのだ。
鳥公園の「おばあちゃん家のニワオハカ」にしても非現実的な要素があったのだ。
しかし本作は場所にしても時代にしても諸設定にしても、会場にあまりに合致「し過ぎて」、却って演劇らしさが薄れてしまった、みたいな…。
芝居自体は悪くなかったし、満足の行くものではあったのだけれど、どこかひっかかるモノがあったのは否めない。

裏マン寄席in中目黒

裏マン寄席in中目黒

劇団裏長屋マンションズ

ウッディシアター中目黒(東京都)

2014/11/03 (月) ~ 2014/11/04 (火)公演終了

満足度★★★

ちりばめられてました
最初から最後まで笑いがちりばめられてました。落語×演劇でどうなるのか気になっていましたが、座長の赤塚さんを軸にお客さんを徹底的に楽しませようとするエンターテイメントでした。笑いが頭から最後までちりばめられてました。
最初、ぎくしゃくした印象を受けたのですが、テンポ良く流れてくると心地よかったです。

MEIDO IN HEAVEN

MEIDO IN HEAVEN

合同会社シザーブリッツ

サンモールスタジオ(東京都)

2014/10/28 (火) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

“他人”
舞台「MEIDO IN HEAVEN」の千秋楽…観劇
今日で3回目となりますが…
今回の舞台で印象に残った言葉は?と聞かれたら…やはり“他人”でしょうね。
直樹の言葉に対し、執事長が「“他人”という言葉だけは取り消して下さい!」というところは…涙なくしては観られませんでした。。😭
演技でグッときたのは、終盤に直樹が“他人”という言葉を言った瞬間…執事長がハッと顔をあげたところでした。

ネタバレBOX

面白かったのは、初対面…修一郎がなかなか直樹をハグしなくて…最後に強くハグするときに、清彦を冴子がハグし、冴子を佳奈がハグしてたところ😁
A→A→Bチームという順番で…今回やっと、荒木未歩さんのツインテール姿が見れました。可愛いっ!
舞台終演後、周りの人も…メイドさん、みんな可愛かったね!って言ってました。もちろん、マリリンも入っていたと思います😅
In The PLAYROOM

In The PLAYROOM

DART’S

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/10/31 (金) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★

スピーディーな話
時間が限られているストーリーなので、終盤になるにつれ焦りが出てきてより一層緊迫した演技でドキドキしながら見ました。状況を想像しながら見ているのでたまに話についていけないところもありましたが、それも見どころなのかと思いました。

不思議国家Q

不思議国家Q

点滅 舞踏

ザムザ阿佐谷(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/02 (日)公演終了

満足度★★★★

初めて舞踏を拝見しました。
良い機会を与えていただき感謝します。
見る前はおどろおどろしくて怖いのかな…?という印象だったのですが
びっくりするほどひとなつっこい愛らしさを感じてしまいました。(腹話術でハート撃ち抜かれました)
また、人間の動き、筋肉一つ一つをじっくり愛でる事が出来るなんて、
なんて貴重な機会(時間)なんだろうと感動しました。とても美しかったです。
そうか、美しいからじっくり見れると嬉しくなるのか…

観る側としての経験値が足らず、ストーリーや感情をうまく受け取ることが出来ませんでしたが
舞踏に興味がわきました。

愛を語る資格

愛を語る資格

ブートレッグ

Geki地下Liberty(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

化学反応を起こした問題作!
少年犯罪の被害者と加害者、そして傍観者。
当事者でなくてはわかり得ない、心の葛藤を描いたこの作品は、
とても重いテーマを、ただ重いだけに終始しない“脚本と演出”、
そして、役者の“演技”とが化学反応を起こした問題作!
意外な結末では、さらに考えさせられることとなった・・・。

この“ブートレッグ”、これからの活動に目が離せない!

宇宙へのマーチ

宇宙へのマーチ

タッタタ探検組合

赤坂RED/THEATER(東京都)

2014/10/30 (木) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★

施設が一瞬で・・・に!
時折出てくる現代社会を突っつく台詞はタッタタらしい。
しかしながら、2年間の施設内生活での話がいまひとつインパクトがなく伝わってこなかったのは残念!
舞台セットの転換は、やっぱりやってくれました期待通り!

ネタバレBOX

選ばれた13人の自己紹介と司会者、記者のやり取りは面白い。
さらに、ほぼ毎日新聞、読み切り新聞、ワシントンポテトは私には大受け!
後で明かされる出鱈目な選び方、唯一の宇宙飛行士は4人を選ぶための審査員であったなどのオチはいい。
驚きました!
”閉鎖環境施設”が一瞬で”火星”に変わるとは・・・お見事!

カウラの班長会議 side A

カウラの班長会議 side A

燐光群

ウィルあいち(愛知県女性総合センター) ウィルホール(愛知県)

2014/07/25 (金) ~ 2014/07/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

side Aという視点から
オーストラリアのカウラ捕虜収容所の集団脱走事件は、
日本で何度もドラマ化され、死ぬための悲惨な脱走が描かれています。
しかしオーストラリア側としては、その解釈に反論もあるようです。
捕虜たちは労働も免除され、自由な環境で厚遇されていた。
まさか死ぬために脱走を試みるとは思わなかった。
監視兵たちは予備役の再招集ばかりで、
しかも機銃陣地も日本兵の攻撃を受け被害が出るまで
発砲は許されなかったとか。
そうした状況を踏まえ、side Aというタイトルには、
オーストラリア側からの視点という意味が込められているのですね。
物語は、現代と当時の対比や、若者たちの感性の違い、
英語には字幕が映し出される演出などの工夫があり、
理解しやすくおもしろかったです。

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

輝いてる
子供の頃テレビで歌ってたアイドル達を思いだし懐かしい気持ちになり、すぐに物語に引きずりこまれてしまった。

キャラクター一人ひとりの成長や感情が伝わって来て、時に楽しく、時に切なく、涙があふれてしまった。
歌とお芝居のバランスの良さが、とても心地よく本当に楽しい舞台!

まだまだ後3回観に行くぞ〜

泥の子

泥の子

劇団 きみのため

劇場HOPE(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

生きる望みと絶望!
そうそう、こういう芝居大好きです!
私には、大体群像もの=暗い、辛い、悲しい、切ないのである。
救いようのない絶望観を迎える度に流れるギター曲がそれをより感じさせる。
舞台セットに衣装ととても時代と戦後の悲惨な状況が良く感じられ素晴らしかったです。配役数も多すぎず設定が個性的で魅力的。
役者陣は見事に演じていました。

ネタバレBOX

自分さえも生きるのが困難な時代に弟の成長を生きがいに逞しく生きる姉の姿。隠し通したい過去をもち、本当の自分の姿だけで生きていくことがいかに難しかったということを踏まえて”小さくてもいいから望みをもって今を生きろ”と言われているようだ!



メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

メイツ! -ブラウン管の向こうへ-

劇団6番シード

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/10/29 (水) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハマったー、、
期待以上の作品。特にアラフォー以上には、ハマるツボ満載です。
演者さんのパフォーマンスに感激しました。
ぜひ、ぜひ、池袋へ。

泣いた雫を活かせ

泣いた雫を活かせ

ねじリズム

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/02 (日) ~ 2014/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

ギターほしいんです!!
バンドを組もうと考えた14歳の少年・大谷が、エレキギターを欲しいと思ったがために、周りに巻き起こしてしまう悲劇。
それを後悔していると、一度きりと思っていた人生を何度もやり直すチャンスに恵まれるのですが、なぜか無限ループから抜け出せなくなってしまいます。
その中で気づく大切な人の存在。
果たして大谷は、無限ループから抜け出すことができるのでしょうか?
そして、大切な人を失わずにすむのでしょうか?
この作品を観て、人生って、どこかで微妙に影響しあっているんだろうなと改めて思いました。
大切な人の手を離すな!同じものを見るんだ!という田仲先生の言葉が心に残りました。
劇中で大谷が客席に配る『ギターほしいんです新聞』が、何気におもしろいです。(柊吾さんの手書き?)

水の戯れ

水の戯れ

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2014/11/01 (土) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★

階段
この舞台、1番印象的だったのは“階段”。舞台中央の物言わぬものが、なんともいえぬ風情を出している“まさに物を言う”前半ラスト・後半ラスト共に印象深い。そして話はリアルに人間臭い。愛というより“固執”のような気がする
だから一度生まれた疑惑はなくなることなく、心に抑えきれなくなるくらい膨れ上がる。その苦しさは愛情の中に憎しみを産み出す。そんな生臭い人の心がよく見えて来る。演出は見事だったが、話としてはあまり好きになれない作品だった。

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