ブルー・デビル
演劇集団☆邂逅
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2014/12/19 (金) ~ 2014/12/21 (日)公演終了
満足度★★★★
とても楽しめました。
ミュージカルではありませんが、小規模な宝塚のようで、とても楽しめました。
ネタバレBOX
拙い自ブログで感想を綴りました。
http://ameblo.jp/gooharuhide/entry-11968477753.html
花と魚(劇作家協会プログラム)
十七戦地(2026年1月31日に解散)
座・高円寺1(東京都)
2014/12/12 (金) ~ 2014/12/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
十七戦地の中ではピカ一
2011年に十七戦地旗揚げ公演として書き下ろされ、同年、第17回劇作家協会新人戯曲賞を受賞した代表作。
本公演の内容はもとより素晴らしいが、2014年という3年後に再演したところを評価する。
ストーリーは解説文にあるが、その内容は東日本大震災の背景をモチーフにしていることは容易に想像できる。人間は”忘却”するという良し悪し両面がある、この特質を持っている。時間とともに風化しそうな問題をしっかり捉えて離さない、そんな柳井氏の強い思いが出ていた秀作である。
ネタバレBOX
村おこしのイベントを控えた住民たちは、怪物の駆除派と保護派で村が二分され対立が激しくなる。そして、村人の一人が襲われるという事件が発生する。
地方都市の経済的は、政府の補助金、地元漁業、そして観光イベントといった現実感あるもの。一方、怪物という少し現実感から離れた生き物...これを自然保護に置き換えれば、原発の話が透けて見える。
同じ土地で育ってきても、その境遇や立場によって考え方は違ってくる。しかし、彼らはその土地を愛しつつも、自らの故郷での産業発展が見込めないことも承知しているようだ。地方ならではの苦労を肌身に感じて育っているかのような、説得力のある会話(せりふ)である。
この二分された住民の主張はそれぞれ理屈が通っており、怪物の駆除か保護かの判断は第三者(民間の野生動物調査員)に委ねる。怪物という危険排除と怪物を保護し、寄り添い、生命の神秘を探る。東京のど真ん中であったら、どう対処するのだろうか。地方という地域事情だからこそ切迫・切実感がある。
とても芝居の中だけの話とは思えない切実感があるのは、都市的な経済発展志向の偏重のようだからである。それは現代社会が消費経済を優先するためには、例えば原発などを確保するため、将来のリスクを貧しい地方に押し付けるという構図に共感してしまうからだろう。
この高円寺・1という小空間の中で、人類はどこに進むのかを問われているようだ。この鋭い投げかけが重く心に響く。壮大なテーマであるが、それを実にコンパクトに描いた秀作である。
次回公演を楽しみにしております。
タイム・フライズ
ミュージカル座
THEATRE1010(東京都)
2014/12/18 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
見応え十分!
説明にある「昭和の団塊世代の若者たちと、閉塞感のただ中にいる平成の若者を対比させてジェネレーション・ギャップを描き、自分たちの時代は自分たちの手で創って行こうというメッセージを投げかけた。」は十分描かれたと思う。しかし、制作サイドの思いと同様に、観客側にもジェネレーション・ギャップがあったようだ。休憩時間に母娘の会話が聞こえてきたが、どうしてあの時代の学生はあのように熱くなれたのか…と。
時代背景を描き切るには難しく、観る世代によって受け止め方も違うだろう。しかし、表層的に捉えたとしても青春群像劇の醍醐味は十分味わえる秀作だと思う。
ネタバレBOX
ストーリーは、説明文の通り。
わかり難い点は、過去へタイム・スリップ、また逆に現代へ戻ってくる契機・原因の説明がないこと。しかし、まだ科学的に説明できないこととして、詮索は止めた。
公演の底流にある若者が自立していく成長過程と国家・時代という大きなスケールの両面を上手く描いていた。特に時代(1968年)が沖縄返還前(当時は沖縄からベトナム戦争へ、そして現在でも米軍基地問題は解決していない)であること、1945年広島市への原爆投下によって体内被曝した女性が平和運動の延長として学生運動に身を投じる姿は、若者へのメッセージだけでなく現代に生きる日本人…一人間として魂を揺さぶられた。学生運動という行為の良し悪しは、本公演において問題にしていない、という点も当時では当たり前だったのだろうが、その評価は後世に委ねられた。
舞台は、盆を回転させ躍動感、臨場感を増し、キャストの演技力をより一層引き立てた。申し分ない公演であった。
赫い部屋
深夜ガタンゴトン
スタジオ空洞(東京都)
2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★
往年のATG映画の如し
所謂「イケメン社長」の浮気現場写真を撮影するための張り込みに恋人も連れ込んだ興信所員の物語。
スタイリッシュな台詞と渇いた雰囲気は往年のATG映画を思わせる。
今一つ起伏に欠けるところまでATG風だが(爆)、ラストのビジュアルはインパクト大アリ。
体夢-TIME
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2014/12/11 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★
辛口ごめんなさい
私には消化不良な舞台に見えました。
俳優さんは皆さん素晴らしいと思いましたので俳優さんに星をひとつつけます。
ネタバレBOX
私は脚本や物語に気持ちを揺さぶれて芝居を見る観客です。
キャラクターに感情移入できれば、気持ちのフックに「なにか」が引っかかることで物語にあわせて持ち上がったり揺れたりして楽しむタイプなのだと思う。
そんな私は「青二才」が愛を経て後「己を殺す」葛藤、もしくは「狂人」になるドラマのほうが見たかった。
今作の主役のふわふわした感じは、私にとっては「だから、どうした」という感じで。
でもいままでの桟敷童子とはまったく違う手触りを感じたので、回数を経て、この物語や世界観が育っていくのではとそこに期待しています。
空想科学
うさぎストライプ
アトリエ春風舎(東京都)
2014/12/21 (日) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
頭が混乱
モヤモヤ感に大満足でした。
ネタバレBOX
60歳で死んだ叔母さんの妄想の中の行きずりの男で忘れられない男を、成人した甥が夢の中で叔母さんがたった一度男と出会った若い頃に殺したような話。
時間と空間が全く異るのに重なっている摩訶不思議感、別々の人の妄想と夢が交錯する頭が混乱する関係性に大満足でした。
これまでの作品には全くストーリー性を感じませんでしたが、何となくのストーリーもあって良かったと思います。
叔母さんと男のセックスシーンらしきパフォーマンスは結構何か他のことを考えながらやらないと大変なことになりそうで、ご苦労なことだと思いました。
十二月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2014/12/02 (火) ~ 2014/12/26 (金)公演終了
満足度★★★★
昼の部
昼の部は、三幕
第一幕は『源平布引滝』
愛之助さんの見事な立ち回り!
夜の部では、全くと言っていい程目立たなかったけど、
この演目は正に主役!
戸板返しや仏倒れなども見事でした!
二幕目は『幻武蔵』
新作歌舞伎で、玉三郎さん演出、獅童さん主役!
『幻』とタイトルにある通り、終始幻想的な暗いステージ…
最後は松也さんも登場し、幻の世界の終幕へ
三幕目『二人椀久』
昼の部最後は、玉三郎さんと海老蔵さんの歌舞伎舞踊
二人の舞踊は最近多いけど、本当にどんどん息が合ってきて、
正に美男美女カップルです
また唄がとても良い!
でも、昼の部は後半二本がゆったりとした演目で、
構成的にはちょっとあきちゃうな…
うぶ
INUTOKUSHI
駅前劇場(東京都)
2014/12/19 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
全開!
良くやるよーってぐらい凄かったです。
ネタバレBOX
ゴスロリのクロミが心の中のゴスロリシロミと対話しながら生き様を貫く話に、それだけでは足りないとばかりに、子供の頃から下ネタに親しもうという運動を続けているクロミの兄の、男性器や女性器を主人公にした紙芝居を織り交ぜた強烈な下ネタ全開のストーリー。
凄まじき紙芝居、役者は個性的で強烈、声も大きめ。
地獄のエンマ様は隈取りが素晴らしく、ガタイも大きくて存在感がありました。シロミ役の綾乃彩さんに対する新型のダッチワイフみたいな顔というツッコミが一番受けました。
『自作自演』<第10回> 立川談春× 前川知大
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2014/12/22 (月) ~ 2014/12/22 (月)公演終了
満足度★★★★★
違う土俵だけど相通じる組み合わせだった
リーディング順
前川知大さん「地下室の手記」の部分編成
立川談春さん「談春 古往今来」の一編
朗読65分、10分休憩後、2人だけで45分程度のトーク
客席も特に男性の年齢層高かったような印象。
後半は2人による(主に談春師匠が舵取りしているような)トーク。
カシスウーロン、競走馬、落語界に残る蜷川幸雄伝説や談春さんと談志師匠、気難しくも隙のない会話に感心する事ばかり。
こちらも興味深い話ばかりで面白かった。
トーク部分、口述筆記のため、一部発言省略あり。(12/26up)
ネタバレBOX
登場時、劇場スタッフによる紹介。
マイク持って2人登場。飄々とした談春師匠とは違い、普段以上の注目もあり、かなり緊張している前川さん曰く「蜷川さんの現場で稽古前の「作家読み」の本読みした時みたい。あの時は出演者やスタッフ含めて60〜70人近くいる前で喋ったので拷問のような2時間半だった、(今は)それに近い(状況)。
談春師匠も「普段はマイク持って(喋って)ないし。(前川さんの)今日読むの原作ドフトエフスキーって!自分の書いたやつでしょ〜〜、俺のなんか「古?往?何て書いてるかすぐには読めないし」「高田文夫が書けって言ったから書いた」とかなんとか自虐発言連発、と余裕の構えで談春調に場を和ませる。
セットも何もないむき出しのステージにはテーブルと椅子、アコースティックライブで演奏するときによく見るようなマイクスタンドがあるのみ。読みが始まると読み手のみ照明あてられる、そんなステージでリーディング。
緊張の面持ちだった前川さんだったが、簡単な内容説明(現代の日本の男の話、ネット動画、簡単なあらすじ等)から、「え〜と」と自然な流れで朗読し始めるスムーズな導入から(水飲むペースも多かったけど)話に聞き入ってしまった。状況説明の部分も客席に向けて発言してたが、あの表情には演出家としての習性が垣間見えたりして。この続きは次回公演で。
スーツ姿の談春師匠、マイク持って前川さんと入れ替わり。冒頭から喋りが本業故からくるものなのか、しばし歓談の様相だったのにまるで羽織を脱ぐかのように自然に椅子に座り、「赤めだか」の続編ともいえる今回の話を高田文夫氏とのつながりと解説絡め朗読。(「赤めだか」か「古往今来」どちらか忘れたが、その作品を書いた時期は、自分の境遇が「不遇で怒っていた時期」だったそう。)飲み屋で噺家の若い男と同席した男、ジェネレーションギャップから来る小話。音読しながら客席に目を配るのが様になってて、朗読中なのにとっさのアドリブにも即対応、笑わせ感心させ、まるで高座の噺を聴いているみたいだった。
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休憩後、一人掛けソファに座り、手持ちマイクでアフタートーク実施。
上手に前川さん、下手に談春さん。立川ボーイズでは(自分の並ぶ)立ち位置が違うので(この配置は)喋りづらいな。とのこと。
*談春さん、口が滑らかすぎてどこまでが本当でどこまでがネタなのかわからない部分もあるけど、人前に出て喋ってる落語家のトークということを前提に読んでください。
今回の読み合わせについて
談/落語にも江戸言葉とか使うので台本ある、昔、志ん朝師匠や談志師匠の前で師匠読みをやった。今日の話は弟子に聞かせりゃ良かったな。
前/この前(シアターコクーンの「太陽2068」)舞台稽古前の顔合わせで、演出の蜷川さんや出演者、関係者の前で2時間半、脚本家読みというのをやって酸欠になりそうだった。「半分いじめだね」完全いじめです。「蜷川さんは何してんの?」→読んでる横で「ウンウン」と聞いてるだけでした。台本にいろいろ書き込んでいたけど。
落語界の蜷川さん伝説
・昔、まだ蜷川さんが灰皿投げてた時期、杉良太郎さんのドラマ出演していた古今亭志ん駒って人、揉み手しすぎで指紋無くなったっていう人がいるんだけど、あの人、蜷川さんと同級生でその縁で舞台「近松心中物語」(タイトル失念、多分この作品だと思う)に出演した。時代劇だからって着物着て蜷川さんやってたけど、休憩時間には志ん駒が何かと「幸ちゃん幸ちゃん」「駄目だよ幸ちゃん、大事な役者さんに(物投げちゃ)〜」って話しかけるんだって。(演出家なのに)それがあまりにも恥ずかしくって「俺にも立場ってもんがあるし、お願いだからみんなの前で幸ちゃん(呼び)はやめて」って裏でお願いされちゃった、というのが落語界に残る蜷川幸雄伝説。
前川さんと談春さんの繋がり
・昨年1月、談春さんが鈴木おさむ作演の舞台「The Name」に出演し、そこでイキウメの大窪人衛さんと共演した。そこで知り合ったらしい。一番若手でランドセルが似合いそうだけど、自分も舞台の演技は初めてで、あの時は一番若い彼に救われた。(鈴木氏は演技指導をしないタイプで様子見する方らしい。それでかなり悩んだようで)自分は屈折した自意識持っているから毎日どーすればいいんだと悩んだ。出来ることなら公演丸ごと買い取ってなかったことにしたいくらい追い込まれたらしい。それを見ていた大窪さんが「うちの前川は違います。ちゃんと教えてあげたいです。」等々、彼流のアドバイスを送っていたらしく、最終的には「お願いだから芝居を嫌いにならないでほしい」と言われ、人衛に救われたと。それらがあって舞台期間中、世話になっているし、毎回タクシー手配して乗せて帰らせたら、なぜか困惑した表情を浮かべる。理由は車に酔うから。却って迷惑だったらしいと自らオチを振る師匠。
・その時の舞台共演者の方と休憩中の雑談で、前座が前座に教えてる、という話。その時の舞台とそれに絡めた内容から、なにも言わなくても「出来る人もいる。出来るから聞かない。出来ちゃうから。でも出来ちゃうから(それ以上の進展が望めないから却って)かわいそうだなーと。求めてくると客の目が上がってくるのに。」との感想。
・いつも書けるものなの?→だいたい3つ(くらい考えてる?)。本当はゼロだけど、と言ってしまうけど。
・今日の朗読の内容は2人とも「怒り」だね。
トークについて
談/今回前川さんが出るっているから来たんだよ。凄そうだなーと思って。
前/トーク自体もあまりやらない。この前(「新しい祝日」公演中)にイキウメメンバー全員集合のアフタートークみたいなお話会をやった。意外と楽だった。それまで(イキウメでトーク)やったことないから(やるまで)カチカチだったけど、(話を振る立場だったので)僕、楽だった。
談/(役者は)役を与えないと。ずるい。他の人格になるし。痩せたり毛抜いたり歯抜いたり。
談/深夜、落語家や役者や集る某所に有名店があるそうで、そこで飲んでいたら「演劇なんて儲かるはずないのになんでやってる」落語界似たような状態で「知っているのになぜ聞く」と話が極論まで行ってしまい、役者と落語家が喧嘩ふっかけられたりして。あそこは凄い店だよねー。(みたいな感じ)
・(舞台)儲かんないのに、いい加減飽きない?→表現は昔よりも落ちているのがある。社会に物申すわけではない。単純に言ったら面白くないかなー、大勢の人に言っているわけではない。溜まっていたものを出しただけ。
現在の仕事に就くキッカケ
前/(始めて)5〜6年くらい動員出来てないけど。(客の)1/2は友達、(それが動員できるようになって)お客来る時には自分の考えもかわって(今度は)続けられるかと疑問になってた。
談/落語家になったのは普通に働けないからやっているだけ。競艇選手になれなくて落語家になった。
前/高校は中退した。単純に面白くなかったら。実家は新潟、父親は庭師職人。(自分も)サラリーマンにはならないだろうしそんな環境でもなかった。冬場、出稼ぎ行っている人もいたが(父は)親方なんで家にいた。仕事しようにも雪深いところなので、1〜3月は基本やることないから暇。家にずーといて酒飲んでる。冬の間、父は映画を見るのが好きだったので、その影響で自分も映画見てた。勉強して大学行くとは思わなかった。独学で(映画の脚本?)書いてたら、ある時、兄から大学に行けと言われ、そこで入りなおした。その時もなんとなく、という感じだった。
・劇団の長(オサ)でしょ、弟子より大変だよね→それなりに大変(と同意)
イキウメの「獣の柱」を見て
・見たら全員シャブ中みたいな感じなんだよ!劇団員がみんなシャブ中の動きなんだよ、いつもこんなことやっているの?って聞いたら「は?」って顔された。それを日常的にやってるんだよ。いや凄いよ。凄いことをやっているのにそれを凄いことだと気づかずやっている劇団が凄い。難しい。感動した。考えた。あの後、三茶(トラム前)のタバコ吸うところで難しい顔して(感想を)喋りまくっている男たちがいて「めんどくせ」と思ったら安井さんと人衛だった。ここでも人衛つながり。
今後
談/50になると一つのことに打ち込みたくなる。それまでは自由に。(だんだん)落語好きになってきた。考えたら(これまでは)なめてたのかなー。終わった後の(客の)顔見て嘘の落語は出来ない。(客の)本当の素の笑顔を見て「ああ、これでいいんだ」と思えるようになった。それ分かったら中村(勘三郎丈の両手合わせの姿)屋みたいに、手を合わせたくなっちゃう。(気づけば)自分も近頃そうなってた。好感度上がっちゃうね。談志死んだ後、真面目にやってる。褒めてくれる人いないのに。やっぱ好きなのかな。…ね、こういう事言うとあとでいいように上書きされるんですよー。こんなこと言った時には脳が萎縮してるんですよー。
・なんか質問ありますか、なんなら私がマイク持って行きましょうか。といい雰囲気を自らぶち壊す談春師匠。ここからQ&Aへ。
Q&A
1)イキウメという劇団名、かなり変わった名前で驚いたが、なぜこの名前に?
前/勢いでつけた。生きたまま死んで世界を覗いてみようというのがコンセプトで。
談/「イキウメ」なんて普通はつけないわな。アングラだと思われる。「イキウメ」だったら「火炙り」「どざえもん」でもいいんじゃねぇか。
2)イキウメの上演舞台はほとんど観劇した女性。今夏シアターコクーンで上演された蜷川演出の太陽2068の舞台内容には落胆。自分の作品が他の人に演出される時、不安などはない?
前/ない。落語の噺のように、噺家によって違ってくるし、いろんな人にやってもらう方が面白いと思う質(タチ)なので。蜷川さんは個性強いから(作品の変化が)わかっていたから(変化を)むしろ楽しんだ。
3)客と自分が一体化するような、または自分の考えと客席の反応の違いを感じることはある?
談/落語30年やって2回あった。やりすぎないように。今の落語は演劇に近づいている。今の俺のやっていることは落語じゃない。きっと「らしい」ことをやっている。その通りやっててもそれは落語じゃない。この前、横浜(にぎわい座?)でやった時は何やっても「わー」ってウケてた。自分でもやりすぎ。リミッターを外してたというか。お客さんにやらされ「やった」感じだった。あの後疲れた。(あの感じは)何だったんろうねー。あ、終わっちゃった、と思った。
前/作品的に笑いをとる作りではないし。笑いの反応が大きい時もある。演目によっては(笑うような場面が)全くない時もある。不要と思う。ただ、終わった後の拍手の反応で一体感を感じる事はある。綺麗にハマる(瞬間)ことが嬉しい。お客さんの中で座って見るのが苦痛。隣の反応が気になる、初日だけは反応見るために座って見るけど、他は裏で反応見ている。
談/やっているとね、誰が喋っているだろう、と思う時がある。なんというか、一人トリップ?こんな感じで(ここで握りこぶしを目の前に差し出し「これ観客」拳を頭上に移動し「これ神様」)…イタコ…?みたいな関係…?20〜30ステージやっていると俳優が精密に動くと儀式化してくる。その感覚。「儀」が抜ける瞬間がみえて、それが何に捧げているんだろうと思う。祝詞(ノリト)になればいいけど。ダンドリ(?)になってしまわなければいいけど。
・終了後の観客の表情は嘘をつかない、で意見一致。
4)劇場や客、大きくなると伝わりづらくなるのでは。その違和感はある?
前/イースト(の規模なら)はわかるがコクーンでは全身動かないと〜という変化はあるかもしれないが、そのまんま。書いている分では演劇のお客さんがついてきてるから。ただ(3月のスーパー)歌舞伎の時は、とにかくわかりやすく書いた。(これまでとは違う客層なので)歌舞伎関係のスタッフから「このセリフ伝わりません」「おじいさんおばあさん達ここまでやらないとわかりません」と毎回指摘されたので。セリフで「寝ます!」に至るまで3行あるとしたら、それを10行に(わかるように)書き直してた。ここまでやらないとわからないかと思って書いた。
談/感情に流されず。(立川)志の輔なんて「個人芸なのにチームリーダーにならないといけない」と言って頑張ってるふりしてるけど、それだけの技?努力してるし。パルコの客席から1000人近い客前に、同じ演目なのに聞かせる。ま、人のことはいいか。
ここで時間となり「そろそろ時間ですか。このまま残って、私たち2人がコントやってもしょうがないんで、帰ってくれませんか。」
という談春師匠の締め言葉でトーク終了。
前川さん、時間たってからはスラスラ会話していたから、今後も人前に出て作品トークしてほしい。
談春師匠は場慣れもあるけど、最後の振る舞いまで皮肉交じりの軽妙洒脱、さすがでやんした。
男たちの馬鹿
劇団スパイスガーデン
Geki地下Liberty(東京都)
2014/11/11 (火) ~ 2014/11/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
めっちゃ熱い芝居
加藤啓さんが出てるってことで行ったのですが、とにかく熱く熱くたまには、がむしゃらに熱く生きるのも素敵だなぁ~って思いましたよ。
笑えて、泣けて、胸が熱くなる最高の作品でした。
劇団スパイスガーデンの事まったく知らなかったのですが、一気に劇団スパイスガーデンの虜になりました。
啓さんには、素敵な劇団を紹介してくださって感謝でございます。
今後も劇団スパイスガーデンの芝居を観に行こうと思いました。
その河を渡れ
朋ノ会
新宿眼科画廊(東京都)
2014/12/20 (土) ~ 2014/12/24 (水)公演終了
満足度★★★★
孤独と孤立の差
想像した通り対立の構造を持った作品だった。
ネタバレBOX
が、それが、同一人物という所が味噌だろう。何れにせよ、SF的に捉えるか、存在哲学として捉えるか、或いは心理学的に捉えるかで評価は異なってこよう。作者の立ち位置が、定まっていないということだけは確かなように思われるが、他者との関係をキチンと築いてゆくことによって、それは解決されよう。孤独というより孤立していることが、アイデンティファイできない理由である。
体夢-TIME
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2014/12/11 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
今までの桟敷童子とはちょっと変わっているようで、かなりファンタジー色が強かったですね。それでも現代的アングラのアーシーな感覚はそのまま。違った側面を楽しめました。
マスターズラン
ホチキス
劇場MOMO(東京都)
2014/12/23 (火) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
ホチキス定食
初ホチキス!すごいワクワクしながら行きました。
短編集ということもあっていろんな作品が
観れてお得感あり!!
中野MOMOの小さいキャパで楽しさ満載。
日替わりゲストと劇団員の2人芝居も見所。
公演期間中毎日通っても飽きないと思います。
日替わりゲストも豪華ですよ。
大阪芝居
ネコ脱出
「劇」小劇場(東京都)
2014/12/17 (水) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★
はじめは元気よく
しだいに人情厚く暖かな展開
ネコさんらしいにぎやかでそれでいて心が和む芝居であった」
赫い部屋
深夜ガタンゴトン
スタジオ空洞(東京都)
2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
一公演一舞台だけではもったいない!
“うでもげる”、“裕本恭”ふたりの熱演、引き込まれるストーリー、
細やかな演出、衝撃的なエンディング!観劇後の充実感・・・、
すべてを満たしたすばらしい作品。
一公演一舞台だけではもったいない!
再演の機会があればぜひ観ていただきたい。
赫い部屋
深夜ガタンゴトン
スタジオ空洞(東京都)
2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
黒の舟歌
男は男の、女は女のアプローチをしている点が対比されていて、グー。
ネタバレBOX
生まれながらに総てを持っているように見える奴に対して、強烈なコンプレックスを持っている男。彼は、自身のコンプレックスをバネに、何とか逆転を図りたいのだが、現実には差があり過ぎて逆転迄派望めない。そこで、せめてしっぺ返し位はしてやりたい、と自らもディレッタントを気取って作家を目指し、基本的に彼に合わせてくれる女も手に入れたが、女の方が、精神的に上でフォローされてしまうことが気に入らない。そこで、自分勝手を演じてみたりして、逆の甘えに逃げているのだが、矢鱈、自己防衛の為に理屈を捏ねる男に対して女は、感覚でくるみ込む。
女はフルフルやブルブルが好きだ。例えば注射器に入った液体はフルフルしていて好きだし、興奮したり、何かで気が高ぶった時などに血管がブルブル強い脈を打つのが好きなのだ。
二人は、今、高級ホテルの上階が見える安ホテルに泊まっている。男Aの言によれば、彼が監視している部屋に居る男Bは、彼の同級生で、高校時代はトップを競った間柄、とか。然し、Aは大学に落ち、Bは特待生待遇で入学。現在はIT企業の社長であり、取引先企業の娘と結婚しているのだが、イケ面でお坊っちゃん育ちということもあり、美しい女房を持ちながら浮気をしている。浮気相手は、Aの憧れだった女性である。総てを得た者と貧乏くじを引いた者という対比をAはしているのだが、そんなAにも、成功願望はあり、東京へ出て来た訳であった。だが、敗者は、負けを少なく見積もりたがる。ここに女がつけ込む余地が広がっているだが、負けるべくして負けたAには、このことが分かっていない。
ところで、何故、Aと彼女が、安ホテルに泊まっているかといえば、Bの浮気現場を押さえて証拠になる写真を撮り、それをネタに脅迫する為である。無論、対価は金だ。証拠写真は撮った。AはBに電話を掛ける。然し、たった300万の金を脅し取ることにもAは成功しなかった。女は、予め結果を予測していた為、自らの欲求を果たす。男の大好きな女の太腿を舐めることをせがみ、更に効果的になるよう演出しながら、己の真の欲望を成就する。赤ワインのフルフルに注射器に吸入した青い液体のフルフルが交感する中、エクスタシーに似たAへの注射。甘美な死へのダイブと、ブルブル震える痩せた瀕死状態の彼の皮膚を裂いて味わう血管のブルブル。
更に、一つの仕掛けとして、彼らがBを監視していた窓は、実は鏡である、という仕掛け!! これは退廃の美でなくて何であり得ようか?
出演する役者は2名。熱演であった。女優は“うで もげる”Aは“裕本 恭”。ホントにお疲れさまでした。この熱演に最高点をつけた。
リボルバー
演劇研究会はちの巣座
シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)
2014/12/20 (土) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★★
お世辞無しで大笑いしました。面白かった!
はちの巣座30期卒業公演!お世辞無しで大笑いしました。
いや~、本当に伺って良かった。面白かったです。
演出のビア忠さん曰く「わちゃわちゃしてます」との事ですが、確かにわちゃわちゃしてますが、逆に余分なものはなく、実にすっきりとした印象を受けました。
テンポ良く、物語の世界にグイグイ引き込まれてゆく感じです。
卒業公演なのに、卒業公演という感じが全く無く、実にあっけらかんとして、本当に楽しい公演!
はちの巣座30期の方々らしい、良い公演でした。
またキャストも、濃いキャラを適材適所。
くもるめフクさん、高梨糸さん、田舎やあぶさんの嫁3人の井戸端会議&ドタバタ…、テンポといい、間といい、申し分なく、息もびったり、面白い。役者さん自身も楽しまれているような、(会話劇なのに…)躍動感を感じました。凄く好演でした。余人を持って代え難いキャストでした。
一方、男優陣。尻に惹かれまくっている夫3人。その一番手、気弱な夫の新野さん。ダメ夫をダイナミックに演じた松田さん。この3人をまとめつつ、普通に情けない夫を演じた鷲坊さん。本当に良い感じでキャラが立って、良かったです。
そして、OL(月見さん)と少年(ハロウィン太)と未亡人(燦色)と元組員(ビア忠)の顛末!全ての伏線が重なり、本当に面白かったです。
全く卒業公演という感じが無く、ただただ楽しい公演でしたが、本当に卒業公演なんですね。
またどこかで、お会いできればうれしいです。
その日を楽しみにしています。
体夢-TIME
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2014/12/11 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了
満足度★★★★
賛否両論、さまざまな意見を見て
観てからかなり日数が経ってしまいましたが、「今までとはひと味違う桟敷童子の世界」に賛否両論、さまざまな意見があるようなので、コメントすることにしました。桟敷童子は「風撃ち」以降、毎回観ている思い入れのある大好きな劇団です。しかし、これまで観た3本の本公演はどれも同じ作風、同じテイストの作品に感じられ、正直言って前回の「海猫街」では、「海」がテーマになっている点が同じということもあって、最初に「風撃ち」で受けたほどの面白さと感動を感じませんでした。作品としては「海猫街」の方が上だったようにも思いますが、初めて観た時ほどの新鮮さを感じなかったのが理由かもしれません。
そして今回の「体夢」ですが、作品自体は楽しめたし、「ひと味違う」点の興味も満たされましたが、「桟敷童子らしさ」が少なかった点が残念に思いました。作風とテイストの違う作品は番外公演でも観ていますが、その時でも「らしさ」は満載でした。それが今回はちょっと違いました。劇団の持っている個性と作品のマッチングに少し違和感を覚えました。それは創る側演じる側の問題というよりは観る側の問題(劇団に対して先入観を持って観てしまった)かも知れません。しかし、これまでの路線を続けていたら、新たな観客を獲得できても、古い観客は少しづつ離れていくかも知れません。その意味で今回の作品が劇団としての幅を広げ今後さらに飛躍するための1ステップとなることを切に願います。
「劇団の個性と新たな進化の両立」は老舗劇団に共通の難しい課題だと思います。差し出がましいようですが、演じる側に立った経験のない私が敢えて言わせていただくと、「桟敷童子の劇団員さんが演じて楽しい」作品が「観て楽しい」作品になるという気がします。ぜひその方向に向かうことを願って今後の公演を楽しみにしたいと思います。
シカク
企画演劇集団ボクラ団義
サンモールスタジオ(東京都)
2014/12/18 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
レアポケモン2匹ゲットだぜ!(今は妖怪ウォッチですかね)
まず、
・ 感想連投してしまっている事
(僕が書くほど他の方が引いてないか心配です…)
・ 今回、ボクラ団義という劇団で
今まで色々サブキャラクター的な役割を
担当してきた皆様の隠された力というか
新しい可能性をどんどん見せつけられるのが嬉しくて、
「お芝居1回としての面白さ」よりも、
・ この役者のここがすごかった!
・ ここがすごくなる可能性がある!
みたいな事書いちゃってます。
(客観性にも欠けまくってます、きっと。)
すいませんm(_ _)m
はっきりいって僕の感想は観劇の役には立ちません。
12/23(火)18:00 竹石加藤高橋松島回観劇。
まず、
・ 高橋さん松嶋さん2人初回かつ本日千秋楽
=この「シカク」に舞台上で慣れていくチャンスがない。
・ 高橋さんは今まで結構変わったサブキャラを
短時間芝居で演じられるのが
(自分が観劇していた限り)中心だった事。
・ 松嶋さんは演劇自体に数年のブランクあり。
という事から、「シカク」慣れした2人(竹石さん加藤さん)に対して、
この2人がどこまで失敗せずについていけるかどうか、
という結構心配される回かと思いました。
※ 回りの方が開演前「今日はハズレかも」的な事を言っていたので
(多分上記の点を心配してでしょうが)
自分としては「グギギ」(見返してやってちょうだい!)
という気持ちで見守りました。
しかし、2人ともすごかった!
(レアポケモンゲットしに来て正解でした。)
(詳細はネタバレとして)
・ 高橋さん、この4人だけの長編舞台を(多分)男Cという役よりも
「役者高橋雄一自身の個性」を使って等身大で演じたのか、
台詞も自分の口調でスラスラと、
感情の込め方も見事で、
「ここまでメインで張れる役者さんだとは気づかなかった」
と正直思いました。
・ 松嶋さん、(ネタバレになる部分は避けつつ)
見事感情の起伏をクライマックスに向けて
盛り上げて女を演じきっていたかと。
場慣れしている竹石さん加藤さんと相乗効果的に歯車が噛み合って、
ベスト回が☆5つとしても、
この4人の回も(比較せず)普通に観たら普通に「面白い!」、
と感じられる回に仕上がってました。
役者試しの「虎の穴」みたいなお芝居ですね、この「シカク」は( ´ー`)
ネタバレBOX
・ 「男C」について、他の担当の方々はひょうひょうと、
または大人として、若者(男A、B)を軽く受け流す感じで接っし、
女への感情も序盤あまり表に出さない、
あまり感情的にならない演じ方をしていたと感じました。
対して高橋さん、あくまでも「役者高橋雄一」として
素の感情も表に出し、自分本来の口調/しぐさを使っての
「高橋雄一の男C」を演じていた、と感じました。
それが妹を心配する「歳の差のあるお兄ちゃん」という
雰囲気を出していて、きっとこのお兄ちゃんは
「妹が小学校4年の頃に高校生ぐらい、
両親がいなくなってからは父親代わりになって妹に接し、
その面倒を見てきたんだろうな」
となんだか温かい気持ちが湧いてきました。
最近客演でどんどんもらえる役どころも上がってきて、
しかしお芝居中名誉の負傷をしてしまう、という
苦難の道を進んでいたとは聞いていますが、
(本来のポテンシャルなのかこの修行のたまものなのか)
「全然メインで張れる役者さんじゃないか!」
というイメージをいだきました。
・ 「女」、松島さんについて
自分の席位置が完全壁際で序盤女の表情、芝居が全く見えなかった事もあり
中盤までのあくまでも感情を抑えた(抑揚のない)台詞回りに、
「自分なりの女の個性を狙っているのか?」
「あるいはブランク明けの長編芝居ゆえに覚えた台詞を(感情を載せずに)
発するだけで精一杯なのか?」
自分が松嶋さんのお芝居自体をほとんど観た事がないゆえに
判断がつかずに時間は流れました。
しかし、女がとうとうその「本性/本質」を見せる段になって、
見事に感情を台詞や芝居に載せてきました。
そして、表情が見えた時、想像以上に表情で色々語る(表情芝居の出来る)
女優さんなんだな、と感じました。
と、本日初回の2人が思わぬパフォーマンスを発揮。
対して、
・ 「男A」竹石さんについては、今回何度も感想で褒めちぎっているので、
今日思った事を1つだけ。
今日は座席の悪さゆえにその表情、姿自体が見えない場面も多々ありました。
しかし、その台詞の発し方、そこに載ってる感情だけで
今どういう表情をしてどういう芝居をしているのかが
観える気がしました(だから見えなくても進行上まったく問題ない)。
※ 自分が複数回観劇しているからその記憶で分かるだけ、
という訳ではないと思います。
自分は朗読劇が好きで良く聴きに行くのですが、
竹石さんの台詞回しは映像なしでもイメージが見える、
朗読者としても一流になれるんじゃないかな、というぐらいにお見事でした。
※ 考えてみたら、声だけで映像がイメージできてしまうと
死角(暗闇)での芝居もバレバレになっちゃいますね、
竹石さんが「女」役じゃなくて良かった( ´ー`)
って事ですよね。
・ 「男B」加藤さん、序盤の男Aとの感情を載せてぶつかり合い笑いを取る場面、
男Bだけのせいではなく、両者の熱量や求心力の方が勝ってしまった為かと思いますが、
いつもの「シカク」のように笑いが起きず、観客みんな静かに見入っている。
※ 思い出しました。耳蒼を複数回観劇した際、
初日は全演者の熱(あるいは緊張感?)がどの場面でも
入りすぎているように感じ、
「笑い」ネタの場面でも求心力の高さゆえに
観劇しているこちらも集中しすぎて
「笑う」という反応すら出来ず、自分は
「すごいモノを観ている、とは分かるが何故かいつもの
物語としての起伏、バランスの良さを感じられなかった」と
☆4つにしたのでした。
2回目以降は熱量が丁度良いバランスになったのか、
自分が慣れたのかとてもとても楽しめましたが。
そんなやりとりを見ていて、
「男Bは役の形が☆型で、加藤さんは○型のように、
型自体があってないのではないか?」
元々クリーンなイメージ、正義感などを演技その他で自然と
醸し出す(かもしだす)加藤さんには
「男A」の方が合ってるんじゃないかな?
という気もしました。
※ 特に本日観劇前いろいろモヤモヤ考えていて
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「男A」は演者次第で色々な方向に性格付けできる、
またそうしても物語に影響は出ない、
「男C」は後半の本性を見せる所まで、
笑いはとりつつ若者達と自由に接する、
女への接し方も同様
「女」はもともと「元役者」で「暴行の被害者」という事で、
後半の本性を見せる所までは、
この理不尽な状況への怒りを見せてもよいし見せなくてもよい
(演者ごとの個性の付け方)、
それに対して、「男B」は
・ 序盤の興奮しての「男A」とのやりとり
・ 心の中にかかえた「じんぱち」の記憶、
暴行の記憶、「刺客」として女に近づく自分、
死んでしまおうとする自分など、
色々な心情を場面場面でなんらかの形で
表現し続けなければならない
(というかそれをするからこそ「伏線」になる)
・ 「男A」へ真実を打ち明ける場面、
「男C」と対峙する場面などでの感情の盛り上がり
など、かなり脚本/演出で性格/演技自体を決められている、
役者の当てはめが難しい役なのではないかな?
と思ってました。
──────────────────────────
加藤さんが「男B」を演じる場合、加藤さん自身が本来醸し出す
雰囲気/色(クリーンなイメージ、正義感)に対して、
脚本/演出側で少し補正を加えないと行けないのではないか?
と勝手に考えました。
しかし、そんな事でへこたれるCM男(JAL?の顔)ではありませんでした。
加藤さん自身が元々得意としている感情(「葛藤」「悲しみ」など)の伝わる、
求心力のある演技力、芸力を駆使して、
(沖野さんの「男B」のように狂気すら含んだ葛藤、
悲しみの観せ方とはまた違った演じ方で)
見事に「加藤さんの男B」に場の空気ごと補正していったように思います。
※ 多分「純粋な自分自身の状況、自分を殺した弟と妹への愛憎」を
醸し出していたのかと。
※ 虹鋼のサンゴ、ゴーストライターズの秘書、と
元々愚直なほどに正義の心を持ちながら、善悪その他に葛藤させられる、
そんな役をやらせたらやっぱりいい芝居をするなあ、
涙腺に来る演技をする役者や( ´ー`)、と思いました。
⇒
2014/12/24(水)
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すいません、長い説明のわりに何言ってるのかよくわかりませんね、これじゃ。
「男B」が芝居がかったバカっぽさのあるオーバーリアクションで
ネタを振って、それを「男A」がスルーで返す、という笑いネタの場面
男B「本だよっ!!!!」
男A「(スルーして)彼女は?」
沖野さんの大きな体躯で芝居がかったオーバーリアクション/台詞だからこそ
合う笑いネタの振り方であって、
加藤さんの場合、もともと醸し出す「純粋さ」「正義感」「一本気」という
雰囲気や「自然体」「等身大の演技」が似合う(と思う)為、
いきなりキレ芸をやってみせた時、まわりがその内容を理解して笑う前に
場の空気を「緊張感」として掌握してしまった、という感じでしょうか。
そしてそんな雰囲気をまとった加藤さんだからこそ、
・ 男Aの方が似合いそう
・ 男Bをやるなら、男Bの常時のテンションを少し下げた形で演じる
男B「ほら、本だよっ」男A「(スルー)彼女は?」男B「無視かよっ!(ちょっと怒る)」
方が、加藤さんらしさが活きるのかな、と思ったと。
ただ、この笑いネタを外してしまったのはともかくとして、
「純粋さ」を持った男Bの「葛藤」する心理については
加藤さんが今までに演じてきた作品と同様、
基本は「善」であるがゆえに、自分の行ってしまった「悪」の行為や
記憶に対してものすごく内面で葛藤する「男B」、
というイメージを見事に表現されていたのかな、と。
思いましたが、ボクラ団義とかかわる限り、
葛藤しない加藤さんを観たことがない、
そしてその葛藤が物語、場面を盛り上げるきっかけとして
毎回必ず活きているかと。
(虹鋼のサンゴがやっぱり一番加藤さんを
「この人誰だ!?すごく気になる演技をする」
と意識した場面でしたね。)
そういう意味で「葛藤」のキャラである「男B」に
「葛藤」の芸風を持つ加藤さんが合わない、という事は”絶対”
(って言っちゃっていいのかな?)ない訳で( ´ー`)
(本日もう1回予約しちゃったので、もう1回確かめられそうです。)
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・ と、今回の組み合わせでは、「会話劇」だからという事もありますが、
台詞/声に見事に色々な感情を載せて魅せる台詞回しの芸達者が多かったな、
と思いました。
・ この4人での「会話劇」にして「感情劇」、
ベスト回とは言えないとしても
この回だけを観たら「これが『シカク』」とちゃんと認められる
そんな良回でした。
・ 久保田さんは「シカク」にて、
自劇団の各役者陣のその力量や
見え始めた「のびしろ」に対して、
今後どう対応していくのかなあ・・・
それぞれいい個性/色を持っているので、
主役級で物語を作っても
面白いんじゃないかな、と自分は思います( ´ー`)
(というか観てみたい。)
毎回毎回長文すいませんm(_ _)m
その河を渡れ
朋ノ会
新宿眼科画廊(東京都)
2014/12/20 (土) ~ 2014/12/24 (水)公演終了
満足度★
う~ん・・・・よくわからんかった・・・
まぁ川を挟んで同人物が存在を・・・という話なんですが、
実際区別が付かない=つけない? つくりは観客置いてけぼりじゃなかろうか?
と思った80分。 眠気にも襲われたし・・・・
ネタバレBOX
”同じ”という設定が、光学異性体みたいのか?平行世界とかあの世とかの設定なのかも判然としなかったですねぇ・・・。「That's! イズミコ」とゆー漫画の中では、主人公イズミコが”まったく同じ”自分=カガミコをつくるという話があったが、この設定の方がユニークだなぁと思ったです。(ネタバラシすると、クローンどころではなく。原子・素粒子もまったく同じ複製という話なんですよ・・・まぁ物理学は置いといて、発想が素敵でした。)