最新の観てきた!クチコミ一覧

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橋を渡ったら泣け

橋を渡ったら泣け

劇団CANプロ

銀座みゆき館劇場(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

懐かしい
奥菜恵さん元気かななどと思ったりして、懐かしい気持ちでいっぱいでした。

ネタバレBOX

地球規模で地震のようなものが起きて、諏訪湖が完全に水没してしまうくらいまで地盤地下した世界に生き残ったわずかな人たちの話。

特別に狭い舞台でしたが、中央にきつい傾斜の槍ヶ岳の山頂付近が描かれていて雰囲気は出ていました。

人は誰でも常に権力を持ちたがるという分かり易いテーマでした。東西冷戦が終わると民族主義の衝突が起こったように、一つの重しが排除されるとむくむくと次の勢力がのしてきて、なかなか平和は訪れません。

数年後のラスト、世界各地に生き残った人類がいて、交流もそこそこ行われ、ここにもブラジル人のコミュニティができるまでになりました。しかし、燃料はあるのか、船の修理のできる人が何人いるのか、彼らは単にたまたま漂着しただけかもしれません。少なくとも半導体は私には作れないし、半導体を作る機械を作ることもできないし、これからの人類も大変は大変です。

ブラジル人コミュニティには赤ちゃんがいっぱいいて、将来民族同士の対立が勃発することにもなりかねませんが、とりあえずハッピーエンドで終わりました。

ところで、目が五つあって飛び跳ねるものって、そんななぞなぞってありませんよね。
宇宙のこども

宇宙のこども

玉田企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/26 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

玉田企画の【宇宙のこども】を観劇。

大学生の旅行先の旅館での顛末を描いた話。

温泉を浴びて、卒業後に実家に帰ってしまう友人のお別れ会を始めるのだが、やはり話題の焦点は、誰が好きか嫌いかの話題で終始盛り上がっていくのが玉田企画のパターンである。
概ね描くのが思春期の若者が多いのだが、その中で男性視点、女性視点をきっちり描き分けているのが良いところで、ほぼ恋愛問題しか描いてないのだが、恋愛問題の中だからこそ見えてくる、男性と女性の違いを浮き上がらせてくる辺りは上手いところだ。
巷では恋愛問題を扱っている女性誌、男性誌などが沢山出回っているが、玉田企画の芝居を観ていれば、その辺りの悩みは簡単に解消してくれそうだ。

お勧めである。


青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト「アンドロイド演劇『さようなら』」

青年団+大阪大学ロボット演劇プロジェクト「アンドロイド演劇『さようなら』」

東京藝術大学

東京藝術大学 音楽学部第6ホール(東京都)

2014/11/22 (土) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

アンドロイドでした
映像を通してではなく、初めてアンドロイドを見ました。
客席からだったので、触ったりはできなかったけど(笑)
心はどこにあるのか?人とアンドロイドの間に・・・と思いました。

ネタバレBOX

さようなら上演後の対談が面白かったです。
「演出」という職業の面白さ。
私が普段行なっている仕事の中にも、知らず知らずのうちに「演出」を使っていることも発見でした。
また、芸術における人体解剖学の重要性を学び、すべての分野は繋がっていることを再認識。
分野ごとに専門性を極めたため、繋がりが忘れられようとしているのかも。
アンドロイドとの演劇、今後も観劇の機会がありますように。
月光条例

月光条例

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/11/13 (木) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

青木さん、すげー
すげー!
すげー!
ただそれだけ。

漫画の再現率の高さと言ったら、はんぱなし!

個人的には、赤ずきんこと工藤さん、ハマり役!
当たり役に出会えたのでは?
と思える程。

都合で、青木天道が観れなかったのが悔やまれる。

Love&Peace

Love&Peace

250km圏内

サブテレニアン(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1312(14-361)
19:30の回(晴)。18:45会場着、受付、18:55(ちょっと早いけど)開場、右側2列が客席、(客席からみて)正面に人の高さくらいの「木枠」...たぶんドアのようなものだろうと想像、下手には3段の台があり、座蒲団がないので此処も使うのだろうと...。

ようやくの「250㎞圏内」です。2012/12、「Aftershock(@LIFT)」を観に行きました。今確認すると、脚演樋口さん、宮尾さんもでていらっしゃいました。その公演で黒田さんが「250㎞圏内」の役者さんだと知り、その後、滅多に上演されないサラ・ケインの「4時48分サイコシス(2014/5@テルプシコール)」を観に行き、ようやく本作。

説明に、「語りべ」の減少、当事者性を問わないはずの語りべ、、「未来に、何を語り継ぐのか」、誰でも今すぐできる行為とあります。「語る」ことと「語り継ぐ」ということの間にどのくらいの違いがあるのかを考えながら観劇。

サブテレニアンらしい尖がった内容でした。

ネタバレBOX

第一幕「私が語る」...①「ガマの話(黒田さん)」②「ジャガイモの話(宮尾さん)」③「セックスフレンドじゃないの話(桐澤さん)」。
第二幕「愛を語る」...「アイデアル」。
第三幕「あなたが語る」...「あなたの話(観客参加型)」

最初の作品から観客への語りかけ(観客がこれに呼応)や台詞の受け渡しがありました。台詞を言ったのは(読んだ)のは2回目。

第一幕
①沖縄戦、ガマ(鍾乳洞、避難場所)、集団自決
②3.11後の夏、起こした/制御されない行動、汚染されたジャガイモ
③好きだけど、フラれて、つきあってはいなくて、でも肉体関係はある彼女。

第二幕
パシュトゥン語の会話..らしい、なにやら必死な男女、息つく瞬間も勿体なさそうで、大きく身振り手振り、相手の台詞に自分の台詞を積み上げ、トーンは急上昇、感情が台詞に直結しているみたい、やや間があって「日本語」の会話...に移行。妻への離婚宣言、母、田舎、お通夜、「未経験」のゲイ(息子)...

第三幕
3組に分かれて「語り」について語る時間

途中まで...
コロニー

コロニー

劇団Tempa

広島市東区民文化センター・ホール(広島県)

2014/11/14 (金) ~ 2014/11/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

移住条件の面白さ
今回は、円形舞台だった。ホントに○って感じ。
そしてクッションが登場で、座席分の作成に感動です!
おかげさまでゆったりと観劇できました。

ネタバレBOX

円形と言えど、正面はあるわけで、今回は座席選択に少々失敗しました。
360度で演じられるけれど、見にくい場面が出てくるのです。
使い切った絵の具の色は私の想像力の中に・・・。
そもそも、母親は捕まることが分かっているのに権利のタグを切り落としてしまったのか!
と、思ったのですが理由のない衝動的な行動はよくあることで、観劇から時が経つとともに納得してきているところです。
未来の地球、生活していく中での新しい法律、移住条件、荒廃した環境、移住先での課題。ストーリーの中に織り交ぜられ、舞台上での世界観がどんどん広がりました。
言葉を失うことは、生きる気力も失う。
言葉に傷つけられても、言葉に助けられる、言葉の魅力をますます感じました。
「304」(さんまるよん)

「304」(さんまるよん)

ウォーキング・スタッフ

シアター711(東京都)

2014/11/22 (土) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ウォーキング・スタッフらしい舞台
ウォーキング・スタッフと言えば、密室の会話劇で、登場人物たちがギリギリに追い込まれ、観客も手に汗握る舞台という印象でした。最近は、和田氏原作の作品が減り、そうした作品が掛けられる機会が減って、残念な気がしていました。しかし、本作は、蓬莱氏作を採用し、正に登場人物達が、ギリギリに追い詰められ、観客も手に汗握る舞台という舞台で、ウォーキング・スタッフらしい舞台でした。また、モダンスイマーズの本公演含めて、最近の蓬莱作品には、正直生ぬるいという印象を持っていましたので、さすが蓬莱氏作という舞台でした。

おもてなし

おもてなし

玉造小劇店

ザ・スズナリ(東京都)

2014/11/18 (火) ~ 2014/11/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

拍手喝采
昨今の商業劇場が忘れてしまっている「芝居」を、良く書かれた本と手だれの役者の演技で愉しませてくれる公演です。
このまま商業劇場で上演しても立派に成立する公演です。
本当に素晴らしいです!
多くの方に観て欲しい作品でした。

男なら、やってやれ!!

男なら、やってやれ!!

梅棒

世田谷パブリックシアター(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい!
わかりやすいストーリー展開、
音・歌詞と登場人物の心情のシンクロが今回も素晴らしかったです。

キャストさんのダンスもキレキレで、飽きさせず、
観終わった後に元気になって、
「思いは叶うんだなぁ」って信じたくなる作品でした。
キャスト一人一人の動きが細かくて、
本筋以外のところにも見入ってしまいました。

ダンス×演劇、
どちらかしか知らない人も、
両方知ってる人も、
両方未体験の人も楽しめると思いました。

ネタバレBOX

サイリウムが売っていて、観客にもその場でフリをしてもらう一体感も良かったです。
(教えるとき、手をサイリウム持ってない人向けにしているのも
商売っけがなくて好感)

グッズや物販の、タイトルもじりのセンスも良かったです。


将棋をさしてるおじいさんが、
前作の彼だったというサービス要素も嬉しかったです。
ヒトヒトヒト

ヒトヒトヒト

キリンバズウカ

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2014/11/23 (日) ~ 2014/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

欲するものは。
人の感情の揺れが見て取れる舞台でした。
劇中の会話がとても日常的かつウィットに富んでいて面白かったです。
公演中なので、以下ネタバレで。

ネタバレBOX

シェアハウスにする同居する人々の話で、主人公の兄が来た事により、それまで築いてきた関係が変わっていく。このへんの人の感情の変化がとても良く分かり、面白かったです。人の苦悩や弱さが垣間見れる舞台でした。
最後、ギリギリの所で大きな事件にならずに済みましたが、その後の展開で
はこれからの未来を予想させる感じがまた良いなと思いました。
それぞれが、欲するものが微妙にかぶっているのも面白いなと思いました。

ただ、個性的な人物が多かったせいか、個人的にはコウジとハナの関係や
ハナの感情を消している前半とラストで感情を出す場面等が、いまひとつ心にスゥーッと落ちてこない感がありました。
アフタートークでも話されておりましたが、初期よりセリフ等をだいぶ削られたせいでしょうか。
ですが、ハナが最後に初めて欲するシーンは、とても印象的でした。

役者さんは初日でしたが皆さんとても良いですね。個性的な役柄を皆さん熱演されておりました。
個人的には、特に長井短さんと日栄洋佑さんが印象的でした。
長井さんの歌、いいなぁ~(笑)


女と男のしゃば・ダバ・だぁ ~流れる夜に~

女と男のしゃば・ダバ・だぁ ~流れる夜に~

あみゅーず・とらいあんぐる

ウイングフィールド(大阪府)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★

22度目。1年に1度のおもてなし
1年に1度のおもてなし。
22回公演との事。
会場案内や前説などでも、丁寧な言葉遣いで、おもてなしの気持ちが伝わってきました。

オーソドックスな演劇で、母娘と夫婦の2話構成。
母娘では、母を娘が元気づける内容。
夫婦は、ドタバタコメディ的で非常に面白かったです。

来年度もおもてなし、期待しています。

ネタバレBOX

母娘の話が前後半に別れていて、前半は先立たれた夫とは別の男性からデートに誘われた母の肩を娘が押す内容。しみじみとした内容で良かったのです。
後半、そのデートの内容の回想から、いきなり、母親が「亡き夫の(既婚の)同僚と付き合っている」と言い出す。
突然の展開、急転直下のラスト(娘が全ての事情を察した上で、肩を押していたということを母親が理解し、泣き崩れる…)。
しみじみとしたこれまでのストーリーとラストの落差が大きく、これまでの展開の必然性が?な感じで、少し違和感を感じてしまったのが残念でした。
とけない鎖

とけない鎖

劇26.25団

OFF OFFシアター(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/23 (日)公演終了

満足度★★★

なんとも隣にありえるかもしれない話・・・・
自分というものにあがいてゆく主人公と巻き込まれる周囲の人間模様が折り重なった約1時間50分

ネタバレBOX

主人公自身の実体験(たぶん中2時代=作中の過去です=実母が犯罪犯して逮捕され自分が父に東京に逃がしてもらうまで)を作品化した小説で芥川賞を受賞した主人公が、作品上過去と現在を交互に見せてゆく手法で展開する話です。現実同様に一時的にはワイドショーの主役話になるが、じきに民衆は他の話題に移ってゆくのでしょうが主人公の生活・人生は周囲の人間と共に歩んでゆくのであった。という感じです。金銭にだらしなかった実母は愛人(女性=職場の同僚=看護士さん=同居させてます)と共に保険金殺人して死刑判決を受けている現在に、その母からの愛が得られずもがいていた主人公が母の逮捕に伴い家を出て東京に出るまでが同時進行で演じられていきます。
芥川賞受賞作品タイトル=マーゲンチューブ=を舞台のバックにぶら下げて、パイプなどもユニークに配した舞台美術でした。場面転換用の自転車として用いるために回転椅子の背もたれを自転車前輪部とくっつけた発想はユニーで見ていても楽しめました。
ただ自分的には粛々と進んでゆく話の進行速度にチョット~感がありましたな
手助けしてくれる周囲の人間の優しさなどにも気付かず、ひたすら自分の望み=母からの関心を得ることに執着する主人公は人間らしかったです。→娘に無償の愛を向ける自衛官の父(服装はGoodでしたぞ(^^)が気に入りました(刑務所から送られる手紙の閲覧印を人に見せないようにと転送するという話も細かくてよかった)。で~主人公の妹はどうしているんだろう??とか疑問でしたが、作品上は無視されてましたな。マザコンの叔父=教師=&その母(ばーちゃん)とあくの強い実母さんは、らしい演技が良かった。巻き込まれる愛人さんとかの弱弱しさもらしかったです。

客層が男性多くて女性が10人にも満たなかったのも印象的でした

10周年記念で、初の物販=限定Tシャツ(増販とかも予定は無いんだそうだ)作ったそうですが、男性のものは完売したそうです。今回の台本も販売していますと。

しかし母からの愛を得たいという思いが強いので無視してもよいんだろうが、自分が殺人犯の血をひいているという葛藤は薄かったなぁと思えた。そっちの方が何か苦悩しそうに思えるのだが・・・・・。

(ワイルド7の主人公さんと同じ悩みだねぇ・・・とも思ったさ)

でもなぁ中学生で母親から小遣いで万単位の額貰って遊んで生活する主人公と、その金で一緒に遊んで飲み食いする親友の関係とかは何か薄っぺらくて共感は出来なかったなぁ。衣食住が保障されてて愛まで欲しがるのは欲張りだねぇとか思ったさ。
実弾生活14

実弾生活14

実弾生活

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

進化するステージ
毎日予約していたけど2日目の昨日はどうにもならない事情で断腸の思いでキャンセル(T_T)
3日目となる今日はイベント回の昼公演を観てきた♪2回目の観劇ということで細かい演出に注目して観ようと思っていたら、やられた!初日からセリフ変わってたり、演出変わってたりと更に面白くなってる!!これはリピートしてないと分からないことだけど、また初日のステージを観に来たような感覚!進化するステージはどこまでいくのか想像もできない
かなさんが思わず笑ってセリフが言えなくなったシーンは、どうやらアドリブのネタを仲根さん、成田さんが仕込んでたからみたい(笑)
明日は大千穐楽の夜公演を観に行くから、さらに進化してるんじゃないかと楽しみ(≧∇≦*)

ネタバレBOX

かなさんが笑ってしまったシーンは
最後のコントでこやまりさん、北島さん親子と、成田さん、仲根さんの親子になる予定コンビの演技対決シーン
成田さんが倒れてる時に仲根さんが変顔でかなさんを見ていたり、成田さんが起き上がらず変なうめき声を出してたり、仲根さんの後頭部に付けていた目と口を、自分の顔に付けていたりと予定外の演出がされていて、かなさん登場してセリフ言おうとしたら、それが目に入って思わず笑ってしまうという…
あれはかなさんがかわいそうですよ( >_<)
他のキャストも笑ってましたし…
でもその笑ってしまったかなさんが可愛すぎたのはここだけの話です

がなりさんとまきさんのショートコントでは、がなりさんが噛んでしまったことをしっかりアドリブでネタにしてしまう2人はさすがですね!あの場で瞬時に笑いに繋げてしまう才能を私も欲しいものです(笑)
実弾生活14

実弾生活14

実弾生活

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

期待通り、いや期待以上
初日を観てきました♪
今回も期待通り、いや期待以上に面白い!
個性豊かな出演者がシナジー効果となって醸し出す笑いが楽しすぎて終始笑いの絶えないステージになってました(≧∇≦*)
そして今回もストーリーがきちんとあって、別のコントに繋がりがあるのもひとつの楽しみになってます!
いや~笑いすぎて顔が痛くなりました(^-^;)

ネタバレBOX

高山かなさん
今回はしっかりと笑いをとる配役にもなっていて、ブラックかなさんを堪能できます。合コンのかなさんが本当のかなさんじゃないよね!?っていうくらいの演技でした!(演技でいいんだよね?いつも通りじゃないよね?笑)
ラウンドガールの為に食事を抜く涙ぐましい努力を是非観てあげてください(T_T)
食事大好きなかなさんにはつらいだろうに( >_<)

小山まりあさん
どんな役でも自分のものにできるのはさすが
キャラの完成度がハンパない
子供から今時のOLからラウンドガールまで幅広い役を完璧に仕上げてる!
ツインテは昭和生まれとは思えない(笑)かわいさ(≧∇≦*)
AMMP[aemp]

AMMP[aemp]

劇団たくあん

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2014/11/23 (日) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

近未来の恋
高性能アンドロイドが人格を持ち、人間と同じような感情を持つようになった時代と場所を描いた近未来という設定だ。但し、今作が書かれたのは2006年、この時点での設定は2014年であったが、世界のロボット工学は、未だ此処まで発達していない。(追記2014.11.26)

ネタバレBOX

 
 何れにせよ、今作で描かれたようなアンドロイドが作られるのは、そう遠い将来ではあるまい。プロトタイプが出来てしまえば、その後の発達は半端なものでは無いハズだ。従って今作に描かれたようなことは、現実化する時の為に考えておかなければならない問題だと考える。
 人格を持ったアンドロイドと人間の関係をどうするかという問題を、一つのロールプレイングゲームとしても考えられる“愛”の問題として再提起したのが、後半部である。研究助手を務めているアンドロイドが、開発者に恋してしまった。これだけなら、ありきたりで陳腐な展開になっただろうが、アメリカ映画でもブロードウェイでも、愛は金科玉条の如く表現され、他の多くの問題点を覆い隠す愚衆操作に使用されている。おまけに、最近は殊にその傾向が露骨で食傷気味だ。
  が、今作の愛の形は、無論、純愛である。その純愛を詩人の夢見る形“愛して死ぬ”という完全形で表現している点で爽やかだ。くだらないプロパガンダが無いのである。
 舞台美術、演出、演技も質の高いものであった。この劇団、今後が楽しみだ。
言の葉の散りぬるを

言の葉の散りぬるを

wordleafproject

高田馬場ラビネスト(東京都)

2014/11/21 (金) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

言の葉とひと と
 シナリオが適度に複雑で楽しめる。オープニングでの言の葉の説明や言葉と人の関係を示すシーンで謎の多い“いろは”うたを用い、行燈のような火を灯して黒子が舞うシーンも幻想的であり気に入った導入部である。演出のセンス、シナリオライターの言語感覚の良さを感じた。

ネタバレBOX

 講談師は声の大きいことも芸の内とはいえ、箱が狭いのだから、余り声を張り上げるのは如何か? と思う。噛んだ役者が何人か居たが、この点も注意したい。
 全体として、シナリオ、演出、舞台美術、演技、何れも良い出来である。言の葉の意味する所迄、深く考え、言葉の重みを考察している点、ミュータントとしての術者が、被差別者であるとの捉え方が良い。この視点が、妖怪としての天邪鬼を呼び込み、彼らが相通じることで、余計者・被差別者として最小単位でアイデンティファイされている点も見逃すべきではなかろう。
 初見だが、延びシロを感じる劇団である。間のとり方を更に研究し、予算に余裕があれば、スモークを焚いて妖かしの雰囲気でも演出すれば、更に効果的な舞台になろう。
月光条例

月光条例

カプセル兵団

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/11/13 (木) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

スピード感。
テンポよく進んでいくストーリーと心地よく大きなリズムがとても見やすかったです。

空は青くて

空は青くて

ソラトビヨリst.

インディペンデントシアターOji(東京都)

2014/11/20 (木) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★

テーマはいいと思う。
もう少し掘り下げて欲しかったと言う印象。

遺失物安置室の男/改

遺失物安置室の男/改

劇団夢現舎

新高円寺アトラクターズ・スタヂオ(東京都)

2014/11/22 (土) ~ 2014/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

忽滑谷(ぬかりや)さんっ!<1度観>
様々な遺失物を預かる場所は、“据え置いて祀る”という意味の安置室となっている。
そこを管理するのは記憶を失くした、物と会話する男…。
“人よりモノを優先する”という価値観が面白く、普通の人々とのずれが可笑しい。
益田さん、声を封印するとはまた何という縛りだろう。
声なき声を聴きたかった…と思わせるラストが秀逸。

ネタバレBOX

遺失物安置室の男は変わり者だ、引き取りに行っても返してくれない…。
物と会話する男は、物の感情を理解し、ひいては持ち主の感情をも見通している…。
そんな噂の男は、確かに人よりモノを優先し、モノたちが寝ている日中は
探し物に来た人々が声を発することも許さない。
ある日彼を「お父さん」と呼ぶ少女が訪れ、男は混乱する。
やがてこの部屋が役所の通達により取り壊されることになる。
モノたちの行く末、そして男の行く末は…。

声を出さずに交わされるやり取りが、台詞が聴こえるようでやたら可笑しい。
益田喜晴さんの全身を使った豊かな表現力が素晴らしい。
イラつく高橋正樹さんの台詞も変化に富んで面白い。
不気味な安置室の照明、上から吊るされたメッセージの数々、
黒子が示す音のない台詞など、
演出に様々な工夫がされており、台詞以外の舞台表現に関心した。

自分の記憶を失うのと引き換えに、彼はモノと会話する力を得たのだろうか。
人を拒否した結果、モノに心を寄せるようになったのかもしれない。
モノを通して、人の身勝手さを痛感していたのかもしれない。
モノは自然へ、環境へ、地球へと広がる入り口の象徴となっている。
ラスト、遺失物安置室の崩壊は私たちの行く末を暗示しているようで慄然とする。

それにしてもあの終わり方、思わず彼に問いかけたくなった。
「忽滑谷さん、あなたの人生にいったい何があったのか」と。




熱海の果てに

熱海の果てに

非シス人-Narcissist-

サンモールスタジオ(東京都)

2014/11/19 (水) ~ 2014/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★

たくさん感じ またたくさん考えさせられました
饒舌な劇は、出鼻が肝心で、そこで聞き逃しや見逃しなどがあると、後半が非常にきつくなります。今回も、きっとそういう展開になるのだろうと予想していましたが、予感は的中。必死で、機関銃のように連射される台詞を追う。
おそらくこの時点で、おおよその筋が分からないでいる観客が出るに違いない、そしてそのような劇の展開は、はたしていいものなのかと考えながら。
あえて、と感じた絶叫タイプの台詞も、同じように、はたして成功しているのか、やや疑問に感じていました。(聞き取りにくいという点でも)
演出、構成については、(やや慣れている)私にはじゅうぶん楽しめるものでした。最初のパフォーマンスも、役の転換も、舞台装置も(狭い舞台で、奥行きのある、立体感を出していましたし)、よく工夫しているものだと感心。
役者さんは、それぞれが個性的で、うまく役になりきっていたと思いました。
個人的には、やはり主宰するだけあって、竹下さんが光っていました。なによりも、台詞の表現力が素晴らしい。簡単に言えば「聞きやすさ」「台詞が心に入り込むか」なのですが、それを1番体現していたと思いました。同じ事は、清水さんにも言えます。熱演、その言葉通りの迫真の演技でした。
正直言って、「絶叫型」は、意図的とはいえ、私には効果的であるとは思えませんでした。単純に「聞きづらい」からです。私の後ろの方が、「ああ、今の台詞、よく聞こえなかったよ」と残念がっていました。私もしかり。
総論です。役者さんの熱い思いが伝わってくる、印象的な劇でした。ありがとうございます。前半の煩雑さ、後半の人情劇。こんな単純ではないのでしょうが、前半をもっと「一般受け」させればとも。
意欲的な作品に、今後の飛躍が期待できそうですね。
これから見守りつづけていきたい。

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