最新の観てきた!クチコミ一覧

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赫い部屋

赫い部屋

深夜ガタンゴトン

スタジオ空洞(東京都)

2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

一公演一舞台だけではもったいない!
“うでもげる”、“裕本恭”ふたりの熱演、引き込まれるストーリー、
細やかな演出、衝撃的なエンディング!観劇後の充実感・・・、
すべてを満たしたすばらしい作品。

一公演一舞台だけではもったいない!

再演の機会があればぜひ観ていただきたい。

赫い部屋

赫い部屋

深夜ガタンゴトン

スタジオ空洞(東京都)

2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

黒の舟歌

 男は男の、女は女のアプローチをしている点が対比されていて、グー。

ネタバレBOX

 生まれながらに総てを持っているように見える奴に対して、強烈なコンプレックスを持っている男。彼は、自身のコンプレックスをバネに、何とか逆転を図りたいのだが、現実には差があり過ぎて逆転迄派望めない。そこで、せめてしっぺ返し位はしてやりたい、と自らもディレッタントを気取って作家を目指し、基本的に彼に合わせてくれる女も手に入れたが、女の方が、精神的に上でフォローされてしまうことが気に入らない。そこで、自分勝手を演じてみたりして、逆の甘えに逃げているのだが、矢鱈、自己防衛の為に理屈を捏ねる男に対して女は、感覚でくるみ込む。
 女はフルフルやブルブルが好きだ。例えば注射器に入った液体はフルフルしていて好きだし、興奮したり、何かで気が高ぶった時などに血管がブルブル強い脈を打つのが好きなのだ。
 二人は、今、高級ホテルの上階が見える安ホテルに泊まっている。男Aの言によれば、彼が監視している部屋に居る男Bは、彼の同級生で、高校時代はトップを競った間柄、とか。然し、Aは大学に落ち、Bは特待生待遇で入学。現在はIT企業の社長であり、取引先企業の娘と結婚しているのだが、イケ面でお坊っちゃん育ちということもあり、美しい女房を持ちながら浮気をしている。浮気相手は、Aの憧れだった女性である。総てを得た者と貧乏くじを引いた者という対比をAはしているのだが、そんなAにも、成功願望はあり、東京へ出て来た訳であった。だが、敗者は、負けを少なく見積もりたがる。ここに女がつけ込む余地が広がっているだが、負けるべくして負けたAには、このことが分かっていない。
 ところで、何故、Aと彼女が、安ホテルに泊まっているかといえば、Bの浮気現場を押さえて証拠になる写真を撮り、それをネタに脅迫する為である。無論、対価は金だ。証拠写真は撮った。AはBに電話を掛ける。然し、たった300万の金を脅し取ることにもAは成功しなかった。女は、予め結果を予測していた為、自らの欲求を果たす。男の大好きな女の太腿を舐めることをせがみ、更に効果的になるよう演出しながら、己の真の欲望を成就する。赤ワインのフルフルに注射器に吸入した青い液体のフルフルが交感する中、エクスタシーに似たAへの注射。甘美な死へのダイブと、ブルブル震える痩せた瀕死状態の彼の皮膚を裂いて味わう血管のブルブル。
 更に、一つの仕掛けとして、彼らがBを監視していた窓は、実は鏡である、という仕掛け!! これは退廃の美でなくて何であり得ようか? 
 出演する役者は2名。熱演であった。女優は“うで もげる”Aは“裕本 恭”。ホントにお疲れさまでした。この熱演に最高点をつけた。
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演劇研究会はちの巣座

シアターD300(神戸大学国際文化学部大講義室)(兵庫県)

2014/12/20 (土) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

お世辞無しで大笑いしました。面白かった!
はちの巣座30期卒業公演!お世辞無しで大笑いしました。
いや~、本当に伺って良かった。面白かったです。

演出のビア忠さん曰く「わちゃわちゃしてます」との事ですが、確かにわちゃわちゃしてますが、逆に余分なものはなく、実にすっきりとした印象を受けました。
テンポ良く、物語の世界にグイグイ引き込まれてゆく感じです。
卒業公演なのに、卒業公演という感じが全く無く、実にあっけらかんとして、本当に楽しい公演!
はちの巣座30期の方々らしい、良い公演でした。

またキャストも、濃いキャラを適材適所。

くもるめフクさん、高梨糸さん、田舎やあぶさんの嫁3人の井戸端会議&ドタバタ…、テンポといい、間といい、申し分なく、息もびったり、面白い。役者さん自身も楽しまれているような、(会話劇なのに…)躍動感を感じました。凄く好演でした。余人を持って代え難いキャストでした。

一方、男優陣。尻に惹かれまくっている夫3人。その一番手、気弱な夫の新野さん。ダメ夫をダイナミックに演じた松田さん。この3人をまとめつつ、普通に情けない夫を演じた鷲坊さん。本当に良い感じでキャラが立って、良かったです。

そして、OL(月見さん)と少年(ハロウィン太)と未亡人(燦色)と元組員(ビア忠)の顛末!全ての伏線が重なり、本当に面白かったです。

全く卒業公演という感じが無く、ただただ楽しい公演でしたが、本当に卒業公演なんですね。
またどこかで、お会いできればうれしいです。
その日を楽しみにしています。

体夢-TIME

体夢-TIME

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2014/12/11 (木) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★

賛否両論、さまざまな意見を見て
観てからかなり日数が経ってしまいましたが、「今までとはひと味違う桟敷童子の世界」に賛否両論、さまざまな意見があるようなので、コメントすることにしました。桟敷童子は「風撃ち」以降、毎回観ている思い入れのある大好きな劇団です。しかし、これまで観た3本の本公演はどれも同じ作風、同じテイストの作品に感じられ、正直言って前回の「海猫街」では、「海」がテーマになっている点が同じということもあって、最初に「風撃ち」で受けたほどの面白さと感動を感じませんでした。作品としては「海猫街」の方が上だったようにも思いますが、初めて観た時ほどの新鮮さを感じなかったのが理由かもしれません。
そして今回の「体夢」ですが、作品自体は楽しめたし、「ひと味違う」点の興味も満たされましたが、「桟敷童子らしさ」が少なかった点が残念に思いました。作風とテイストの違う作品は番外公演でも観ていますが、その時でも「らしさ」は満載でした。それが今回はちょっと違いました。劇団の持っている個性と作品のマッチングに少し違和感を覚えました。それは創る側演じる側の問題というよりは観る側の問題(劇団に対して先入観を持って観てしまった)かも知れません。しかし、これまでの路線を続けていたら、新たな観客を獲得できても、古い観客は少しづつ離れていくかも知れません。その意味で今回の作品が劇団としての幅を広げ今後さらに飛躍するための1ステップとなることを切に願います。
「劇団の個性と新たな進化の両立」は老舗劇団に共通の難しい課題だと思います。差し出がましいようですが、演じる側に立った経験のない私が敢えて言わせていただくと、「桟敷童子の劇団員さんが演じて楽しい」作品が「観て楽しい」作品になるという気がします。ぜひその方向に向かうことを願って今後の公演を楽しみにしたいと思います。

シカク

シカク

企画演劇集団ボクラ団義

サンモールスタジオ(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

レアポケモン2匹ゲットだぜ!(今は妖怪ウォッチですかね)
まず、

・ 感想連投してしまっている事
  (僕が書くほど他の方が引いてないか心配です…)

・ 今回、ボクラ団義という劇団で
  今まで色々サブキャラクター的な役割を
  担当してきた皆様の隠された力というか
  新しい可能性をどんどん見せつけられるのが嬉しくて、
  「お芝居1回としての面白さ」よりも、
  ・ この役者のここがすごかった!
  ・ ここがすごくなる可能性がある!
  みたいな事書いちゃってます。
  (客観性にも欠けまくってます、きっと。)

すいませんm(_ _)m
はっきりいって僕の感想は観劇の役には立ちません。


12/23(火)18:00 竹石加藤高橋松島回観劇。

まず、
・ 高橋さん松嶋さん2人初回かつ本日千秋楽
  =この「シカク」に舞台上で慣れていくチャンスがない。

・ 高橋さんは今まで結構変わったサブキャラを
  短時間芝居で演じられるのが
  (自分が観劇していた限り)中心だった事。

・ 松嶋さんは演劇自体に数年のブランクあり。

という事から、「シカク」慣れした2人(竹石さん加藤さん)に対して、
この2人がどこまで失敗せずについていけるかどうか、
という結構心配される回かと思いました。

※ 回りの方が開演前「今日はハズレかも」的な事を言っていたので
  (多分上記の点を心配してでしょうが)
  自分としては「グギギ」(見返してやってちょうだい!)
  という気持ちで見守りました。


しかし、2人ともすごかった!
(レアポケモンゲットしに来て正解でした。)


(詳細はネタバレとして)
・ 高橋さん、この4人だけの長編舞台を(多分)男Cという役よりも
  「役者高橋雄一自身の個性」を使って等身大で演じたのか、
  台詞も自分の口調でスラスラと、
  感情の込め方も見事で、
  「ここまでメインで張れる役者さんだとは気づかなかった」
  と正直思いました。

・ 松嶋さん、(ネタバレになる部分は避けつつ)
  見事感情の起伏をクライマックスに向けて
  盛り上げて女を演じきっていたかと。


場慣れしている竹石さん加藤さんと相乗効果的に歯車が噛み合って、
ベスト回が☆5つとしても、
この4人の回も(比較せず)普通に観たら普通に「面白い!」、
と感じられる回に仕上がってました。


役者試しの「虎の穴」みたいなお芝居ですね、この「シカク」は( ´ー`)

ネタバレBOX

・ 「男C」について、他の担当の方々はひょうひょうと、
  または大人として、若者(男A、B)を軽く受け流す感じで接っし、
  女への感情も序盤あまり表に出さない、
  あまり感情的にならない演じ方をしていたと感じました。

  対して高橋さん、あくまでも「役者高橋雄一」として
  素の感情も表に出し、自分本来の口調/しぐさを使っての
  「高橋雄一の男C」を演じていた、と感じました。

  それが妹を心配する「歳の差のあるお兄ちゃん」という
  雰囲気を出していて、きっとこのお兄ちゃんは
  「妹が小学校4年の頃に高校生ぐらい、
  両親がいなくなってからは父親代わりになって妹に接し、
  その面倒を見てきたんだろうな」
  となんだか温かい気持ちが湧いてきました。

  最近客演でどんどんもらえる役どころも上がってきて、
  しかしお芝居中名誉の負傷をしてしまう、という
  苦難の道を進んでいたとは聞いていますが、

  (本来のポテンシャルなのかこの修行のたまものなのか)
  「全然メインで張れる役者さんじゃないか!」
  というイメージをいだきました。


・ 「女」、松島さんについて
  自分の席位置が完全壁際で序盤女の表情、芝居が全く見えなかった事もあり
  中盤までのあくまでも感情を抑えた(抑揚のない)台詞回りに、
  「自分なりの女の個性を狙っているのか?」
  「あるいはブランク明けの長編芝居ゆえに覚えた台詞を(感情を載せずに)
  発するだけで精一杯なのか?」
  自分が松嶋さんのお芝居自体をほとんど観た事がないゆえに
  判断がつかずに時間は流れました。

  しかし、女がとうとうその「本性/本質」を見せる段になって、
  見事に感情を台詞や芝居に載せてきました。

  そして、表情が見えた時、想像以上に表情で色々語る(表情芝居の出来る)
  女優さんなんだな、と感じました。


と、本日初回の2人が思わぬパフォーマンスを発揮。


対して、

・ 「男A」竹石さんについては、今回何度も感想で褒めちぎっているので、
  今日思った事を1つだけ。
  今日は座席の悪さゆえにその表情、姿自体が見えない場面も多々ありました。

  しかし、その台詞の発し方、そこに載ってる感情だけで
  今どういう表情をしてどういう芝居をしているのかが
  観える気がしました(だから見えなくても進行上まったく問題ない)。
  ※ 自分が複数回観劇しているからその記憶で分かるだけ、
    という訳ではないと思います。
    自分は朗読劇が好きで良く聴きに行くのですが、
    竹石さんの台詞回しは映像なしでもイメージが見える、
    朗読者としても一流になれるんじゃないかな、というぐらいにお見事でした。

  ※ 考えてみたら、声だけで映像がイメージできてしまうと
    死角(暗闇)での芝居もバレバレになっちゃいますね、
    竹石さんが「女」役じゃなくて良かった( ´ー`)
    って事ですよね。


・ 「男B」加藤さん、序盤の男Aとの感情を載せてぶつかり合い笑いを取る場面、
  男Bだけのせいではなく、両者の熱量や求心力の方が勝ってしまった為かと思いますが、
  いつもの「シカク」のように笑いが起きず、観客みんな静かに見入っている。

  ※ 思い出しました。耳蒼を複数回観劇した際、
    初日は全演者の熱(あるいは緊張感?)がどの場面でも
    入りすぎているように感じ、
    「笑い」ネタの場面でも求心力の高さゆえに
    観劇しているこちらも集中しすぎて
    「笑う」という反応すら出来ず、自分は
    「すごいモノを観ている、とは分かるが何故かいつもの
    物語としての起伏、バランスの良さを感じられなかった」と
    ☆4つにしたのでした。
    2回目以降は熱量が丁度良いバランスになったのか、
    自分が慣れたのかとてもとても楽しめましたが。


  そんなやりとりを見ていて、
  「男Bは役の形が☆型で、加藤さんは○型のように、
  型自体があってないのではないか?」

  元々クリーンなイメージ、正義感などを演技その他で自然と
  醸し出す(かもしだす)加藤さんには
  「男A」の方が合ってるんじゃないかな?
  という気もしました。

  ※ 特に本日観劇前いろいろモヤモヤ考えていて
    ──────────────────────────
    「男A」は演者次第で色々な方向に性格付けできる、
    またそうしても物語に影響は出ない、

    「男C」は後半の本性を見せる所まで、
    笑いはとりつつ若者達と自由に接する、
    女への接し方も同様

    「女」はもともと「元役者」で「暴行の被害者」という事で、
    後半の本性を見せる所までは、
    この理不尽な状況への怒りを見せてもよいし見せなくてもよい
    (演者ごとの個性の付け方)、

    それに対して、「男B」は
    ・ 序盤の興奮しての「男A」とのやりとり

    ・ 心の中にかかえた「じんぱち」の記憶、
      暴行の記憶、「刺客」として女に近づく自分、
      死んでしまおうとする自分など、
      色々な心情を場面場面でなんらかの形で
      表現し続けなければならない
      (というかそれをするからこそ「伏線」になる)

    ・ 「男A」へ真実を打ち明ける場面、
      「男C」と対峙する場面などでの感情の盛り上がり

    など、かなり脚本/演出で性格/演技自体を決められている、
    役者の当てはめが難しい役なのではないかな?
    と思ってました。
    ──────────────────────────


  加藤さんが「男B」を演じる場合、加藤さん自身が本来醸し出す
  雰囲気/色(クリーンなイメージ、正義感)に対して、
  脚本/演出側で少し補正を加えないと行けないのではないか?
  と勝手に考えました。

  しかし、そんな事でへこたれるCM男(JAL?の顔)ではありませんでした。

  加藤さん自身が元々得意としている感情(「葛藤」「悲しみ」など)の伝わる、
  求心力のある演技力、芸力を駆使して、
  (沖野さんの「男B」のように狂気すら含んだ葛藤、
  悲しみの観せ方とはまた違った演じ方で)
  見事に「加藤さんの男B」に場の空気ごと補正していったように思います。
  ※ 多分「純粋な自分自身の状況、自分を殺した弟と妹への愛憎」を
    醸し出していたのかと。

  ※ 虹鋼のサンゴ、ゴーストライターズの秘書、と
    元々愚直なほどに正義の心を持ちながら、善悪その他に葛藤させられる、
    そんな役をやらせたらやっぱりいい芝居をするなあ、
    涙腺に来る演技をする役者や( ´ー`)、と思いました。
  ⇒
  2014/12/24(水)
  ─────────────────────────────────
  すいません、長い説明のわりに何言ってるのかよくわかりませんね、これじゃ。

  「男B」が芝居がかったバカっぽさのあるオーバーリアクションで
  ネタを振って、それを「男A」がスルーで返す、という笑いネタの場面

  男B「本だよっ!!!!」
  男A「(スルーして)彼女は?」

  沖野さんの大きな体躯で芝居がかったオーバーリアクション/台詞だからこそ
  合う笑いネタの振り方であって、

  加藤さんの場合、もともと醸し出す「純粋さ」「正義感」「一本気」という
  雰囲気や「自然体」「等身大の演技」が似合う(と思う)為、

  いきなりキレ芸をやってみせた時、まわりがその内容を理解して笑う前に
  場の空気を「緊張感」として掌握してしまった、という感じでしょうか。
  
  そしてそんな雰囲気をまとった加藤さんだからこそ、

  ・ 男Aの方が似合いそう

  ・ 男Bをやるなら、男Bの常時のテンションを少し下げた形で演じる
    男B「ほら、本だよっ」男A「(スルー)彼女は?」男B「無視かよっ!(ちょっと怒る)」

  方が、加藤さんらしさが活きるのかな、と思ったと。

  ただ、この笑いネタを外してしまったのはともかくとして、
  「純粋さ」を持った男Bの「葛藤」する心理については
  加藤さんが今までに演じてきた作品と同様、
  基本は「善」であるがゆえに、自分の行ってしまった「悪」の行為や
  記憶に対してものすごく内面で葛藤する「男B」、
  というイメージを見事に表現されていたのかな、と。

  思いましたが、ボクラ団義とかかわる限り、
  葛藤しない加藤さんを観たことがない、
  そしてその葛藤が物語、場面を盛り上げるきっかけとして
  毎回必ず活きているかと。
  (虹鋼のサンゴがやっぱり一番加藤さんを
  「この人誰だ!?すごく気になる演技をする」
  と意識した場面でしたね。)
  そういう意味で「葛藤」のキャラである「男B」に
  「葛藤」の芸風を持つ加藤さんが合わない、という事は”絶対”
  (って言っちゃっていいのかな?)ない訳で( ´ー`)

  (本日もう1回予約しちゃったので、もう1回確かめられそうです。)
  ─────────────────────────────────


・ と、今回の組み合わせでは、「会話劇」だからという事もありますが、
  台詞/声に見事に色々な感情を載せて魅せる台詞回しの芸達者が多かったな、
  と思いました。


・ この4人での「会話劇」にして「感情劇」、
  ベスト回とは言えないとしても
  この回だけを観たら「これが『シカク』」とちゃんと認められる
  そんな良回でした。


・ 久保田さんは「シカク」にて、
  自劇団の各役者陣のその力量や
  見え始めた「のびしろ」に対して、
  今後どう対応していくのかなあ・・・

  それぞれいい個性/色を持っているので、
  主役級で物語を作っても
  面白いんじゃないかな、と自分は思います( ´ー`)
  (というか観てみたい。)


毎回毎回長文すいませんm(_ _)m
その河を渡れ

その河を渡れ

朋ノ会

新宿眼科画廊(東京都)

2014/12/20 (土) ~ 2014/12/24 (水)公演終了

満足度

う~ん・・・・よくわからんかった・・・
まぁ川を挟んで同人物が存在を・・・という話なんですが、
実際区別が付かない=つけない? つくりは観客置いてけぼりじゃなかろうか?
と思った80分。 眠気にも襲われたし・・・・

ネタバレBOX

”同じ”という設定が、光学異性体みたいのか?平行世界とかあの世とかの設定なのかも判然としなかったですねぇ・・・。「That's! イズミコ」とゆー漫画の中では、主人公イズミコが”まったく同じ”自分=カガミコをつくるという話があったが、この設定の方がユニークだなぁと思ったです。(ネタバラシすると、クローンどころではなく。原子・素粒子もまったく同じ複製という話なんですよ・・・まぁ物理学は置いといて、発想が素敵でした。)
GREAT EXPECTATIONS -大いなる遺産-

GREAT EXPECTATIONS -大いなる遺産-

Studio Life(劇団スタジオライフ)

シアターサンモール(東京都)

2014/12/18 (木) ~ 2015/01/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

う~む目が離せず、眠気も襲ってこなかった。
ちっ~と人物描写に甘い点があるかなぁ、と思いはしたが。物語の重厚感と進みっぷりに圧倒された2時間20分(?:芝居前口上では15分って言ってたなぁ(^^)

ネタバレBOX

笑はほとんど無いけれど、芝居としての旨みが堪能できたなぁって。星数は30周年記念の大盤振る舞いでぃ(^。^)

Bowlerhat(B)チームの観劇であります
サンタクロース・ドットコム!

サンタクロース・ドットコム!

シアターキューブリック

テアトルBONBON(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★

別バージョンを観ました
どちらが良いかは好みの問題と思いますが、どうしてもダブルキャストの方については、この役は「そりチーム」この役は「ひげチーム」と観てしまいました。ちなみにダンスは、同じ人がしているはずなのに、今日のチームの方がキレキレ・ノリノリに感じました。時間と軍資金が許すなら、サンタクロースとふみえの、それぞれの思いが強く感じられた、前回のチームをもう一度みたいです。

象はすべてを忘れない

象はすべてを忘れない

ままごと

象の鼻テラス(神奈川県)

2014/12/05 (金) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★

そうですね
初めての参加です☆
祝日でしたので①展示②パフォーマンス③演劇。全てのコンテンツがありました。
行った時間も16時で遅かったのは事実とはいえ 『体験型』を楽しむには・・・
企画は良いと思うのですが 夕方以降に行くものではなかったようです。
海風で超寒いし 更に暗くてわからないことが出てきます・・・。

②のパフォーマンスはタイムテーブルが決まっています。
私が行った日は全部予約制だったのもあり 結局定員に入れませんでした。

タイムテーブルはできたら事前に公開して欲しかったなって思います。
(もし公開されていたのに私が気づかないだけでしたら申し訳ありません。
その場合は お手数ですが関係者様ご一報くださいませ)。

このイベントは全体的に 「慣れている人か知っている人」しか攻略できない感がある。
それから 象の鼻カフェのスタッフさんは 対応は素晴らしかったです 
むしろ風貌が劇団員さんっぽかったです。

続きはネタバレにて。

ネタバレBOX

『旅』が割とテーマになっています。
イヤフォンガイドにて 象の鼻地域を旅するという 企画自体は確かに良いと思うのですが
暗くなってきたら超寒く また暗いのでどこを曲がるとか目印とかわかりにくいです。
これは昼間にやるものだと思いました。

あと時間も意外とかかるかな。
15分と書いてあるけど 戻ってくるまで20分以上かかる気がしたし。
 
③の観劇は 時間も20分程度とはいえ 結婚式余興より少し良い程度。
ストーリーも・・・何か感動しただとか得られた感じとか・・・正直物足りない作品でした。 

無料なので あまり求めるのもどうかとは思いますが
なにかの参考になればと書かせて頂きます。

その河を渡れ

その河を渡れ

朋ノ会

新宿眼科画廊(東京都)

2014/12/20 (土) ~ 2014/12/24 (水)公演終了

満足度★★★

消化不良かも
壁、舞台中央に置いてあるテーブルなど会場全体が白を基調にしている。また、登場人物4名中2名が研究所勤務で白衣を着ている。白=清潔というイメージの中で、台詞だけで汚い河をイメージするのは難しかった。それ以上に、この公演で訴えたかったことが…。漠然とわかるような気がするが、纏まりがついているのだろうか?
”汚い河”が本当にあるという現実話か、自省という比喩話か今一つ理解できなかった。

ネタバレBOX

300年前からある”汚い河“は、何を契機に出来たのか。自分と瓜二つという、もう一人の自分の存在を否定する。
また自省話であれば、なおさら怖い。白衣・白基調の部屋のイメージから精神を病んだ話かとも思ったが、そうでもないようだ。

自分は、朝鮮半島における南北国境をイメージしてしまった。もとは同じ民族であったが、朝鮮戦争によって国が分断し憎しみ合うようになった。そこには深く悲しい思いがあるだろう。

さて、芝居ラストシーンで主人公の女性がテーブルに乗って独白するが、その姿こそ自分に向き合っての心魂の叫びだと思って観た。瓜二つという自分が演じきれない、もしくは演出しきれず中途半端になったような気がする。本当に訴えたかった内容が描けたのでしょうか。フライヤーの文字のようにもがいているのでは…それも大切です。
次回公演に期待しております。
恋と家族と労働と

恋と家族と労働と

劇団『っぽいもの』

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2014/12/22 (月) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★

作者独自の視点・・・
劇団の方向性を決める(今後があるか、ないかも含めて)大事な公演ということで、
観させていただきました。

“仕事に悩む男と、恋に悩む男と、家族に悩む男”のオムニバスをメインとした舞台で、
ほとんどの人が共感できる内容だと思ったが、
作者の独自な視点によるメッセージが感じられず、観劇後の充実感がいまひとつといった感じ。

また、笑いに関しては“間”、“緩急”など、研究されたほうがよいかと・・・。

今後に期待!頑張ってください!

うぶ

うぶ

INUTOKUSHI

駅前劇場(東京都)

2014/12/19 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

満足度★★★★


上演時間2時間。笑いのネタがいつにもましてディープ。”シャーペン”が思い出し笑いしてしまう。客席の段差が少なく結構見づらいので、舞台の高さを工夫してほしい。

あの子と旅行行きたくない

あの子と旅行行きたくない

月刊「根本宗子」

BAR 夢(東京都)

2014/12/13 (土) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★

この味わい
もう、このBar公演に関しては劇評とか要らないんじゃないかな。(それでも一応星を付けてみる)

会場の一体感と温もりがとても魅力的な公演ですね。

「本読みの時間」#36 〜さがしものはなんですか?〜

「本読みの時間」#36 〜さがしものはなんですか?〜

「本読みの時間」

ACT cafe(大阪府)

2014/12/23 (火) ~ 2014/12/23 (火)公演終了

満足度★★★★★

愛は食べ物
最初、最後、インパクト有りすぎ(笑)
愛情は、失ってから感じるものなのか?
じわっと来て、泣けました。
ありがとう

OLと課長さん

OLと課長さん

関村俊介と川村紗也と浅野千鶴の三人芝居

スタジオ空洞(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★

他愛のない会話と愛のあるツッコミ
3人のバランスが絶妙で、その身体性も含めて良い感じになっていました。フィクション性もこんな話ないとは言い切れない塩梅の実在感
昼休み時間と同じ45分構成も気が利いている。これ以下だと物足りないし、これ以上だとダラダラと長く感じる事でしょう。
たわいのないを他愛のないと書くのは当て字らしい。しかし、間違いなく課長はこの二人の事好きだよね。他愛があるよね、飯の時間すっ飛ばされてるし。

刀と天秤

刀と天秤

JACROW

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★

面白くないわけじゃないです
東電OL事件と言うセンセーショナルですが、ある意味、色々な作家が扱った手垢の付いた題材をどう切るのか楽しみでしたが、やっぱり時間が短すぎますね。

蒻崎さんの熱演も有り、さすがに見せてくれましたが、劇場型犯罪を劇場でやるのですからもっともっとキツクしても良かったのかなあと思いましたね。後、テーマに持って行くのがちと強引かなあと思いました。
見本市として割り切ったら、次も観たいな思わせたもん勝ちなんで、今回はちょっと分が悪かったかな。

◯六◯◯猶二人生存ス

◯六◯◯猶二人生存ス

劇団チョコレートケーキ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★

惜しい
どなたかも書かれていましたが、この内容はこの劇場向きじゃないような気がします。肝であるはずの切迫性と圧迫感が伝わって来なかったです。勿論、二人の迫真の演技である程度は伝わってきますが、
死に際の声が後ろの席にまで聞こえるようにしなくてはならないと言う二律背反の命題でしたね。
後、助かる助からないサスペンスとこの二人と語り部の人間関係が短すぎる分薄まってしまっている感じがします。
出来れば、もう少し小さい会場でもう少し長めに見たかったかなあと思いました。

「40 Minutes」

「40 Minutes」

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2014/03/21 (金) ~ 2014/03/24 (月)公演終了

満足度★★★★

電動夏子安置システム評価
劇団チョコレートとJACROWは個別のページが有りましたので、評価と感想はそちらに書かせていただくとして、
ここでは、個別のページが無い「電動夏子安置システム」のみの評価と感想を書かせていただきます。
単純に面白かった。
テーマを決めて、決められた時間の演劇で勝敗を決するとなると、どうしても「武器」を持っている所が良く見えると言うか面白く映るし、評価も高くなる。

この場合、武器はドタバタコメディ。
その意味で、戦略は間違っていないし、内容も面白かったので戦術も間違っていないと思われます。


ネタバレBOX

ただ、苦言を申すと折角広い劇場で客席通路もしっかりしていたので、もっと会場全体を使っても面白かったのかなあと思いました。
特にラスト周りの記者会見は、3人が同じ場所じゃなくバラバラの場所でそれぞれ質疑応答している方が良かったので。
でっ、黒幕が、同時に3ヵ所を見ながらほくそ笑むとした方がしてやったり感が出たのかなあと思いました。ドタバタ感が増したのかなあと思いました。
この橋、渡るべからズ

この橋、渡るべからズ

東京パイクリート

劇場MOMO(東京都)

2014/12/10 (水) ~ 2014/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★

頓知…鈍知か
タイトルは、言わずと知れた一休和尚の有名な頓知話。しかし、本公演は思っている結末にはならない。高尚と思われている和尚が民衆の役に立たないという、コメディでありながらシュールな内容というギャップが楽しい。他人任せで何事も丸く収まるという、安易・事なかれ主義に対する批判が見え隠れする。“ワンシチュエーションコメディ”と謳っているが、その底流は頓知では解決できないかも…。あまり深く考えず、鈍感になって舞台表現だけを素直に楽しんだほうが賢明だ。

ネタバレBOX

ところでタイトル=一休和尚を連想したが、はたして本公演の主人公は誰だったのだろう。あまり、一休和尚の頓知話(解決しないまでも)が少なく印象に残らなかった。やはり、登場人物がチョイと発する台詞・仕草など芝居全体を通しての喜劇だったのでしょうか。

次回公演も期待しております。
時の物置

時の物置

スターダス・21カンパニー

上野ストアハウス(東京都)

2014/12/17 (水) ~ 2014/12/21 (日)公演終了

満足度★★★★

勝手知ったる他人の家
そんな時代だったのでしょうね!? 今はなくなってしまったいいところや、戦後の負の部分もありつつ、議論や討論にも活気のあった、そんなところを感じられた舞台でした。

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