
『リズミックタウン』
Zero Project
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2014/12/24 (水) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★
クリスマスの名作
昨年より、ずっと感動出来た。いくつかの点で、手がくわわり良くなっている。自分自身三回めなので、挿入歌等がなじんで、懐かしいものになっている。
ただ、サンタからのプレゼントをもらって喜ぶ子供たちの人員減が、確実に盛り上がりを欠いていた。離婚協議中の両親を厳しく責める子役が風邪でか迫力を欠いた。
あさとさんの歌は、見事としかいいようがない。関ジャニ仕分け高得点者の実力だろう。秋本さんの歌も、結構いい感じだった。こちらは、期待以上だった。
全体的に、このミュージカルは、うまくまとまっている。最後で、3人がまとまって泣く場面は、目頭が熱くなった。今年は、一度しか見なかったが大満足。

Xmas Love
劇団子供の中の子供
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/12/25 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★
なかなか面白かった♪
池袋シアターグリーンは、演劇に関心を深めるきっかけになった場所。そこで、ゲイとレズが、ルームシェアをする話。
パートナーのアンディ。クリスは、不慮の事故でキャロラインを失い悲嘆に暮れる。そのとき、アンディは、なんとかクリスを慰めようとする。ビールの早飲み競争は楽しい。
ふたりは郷里で、正常な結婚に最後は向かうのだか、一緒だった時間は、かけがえのないものだった。結構、あっさりとした関係でほっとした。
実際には、男が男を追いかけ廻す場合しつこい。最初は、友情だと思って油断するから失敗する。そんなときに、役に立つ演劇だっかもしれない。
PS
全体的に、ほのぼのとしていた演劇なので、そういう意味では、救われる。アンディも、クリスも、善的なキャラクターで性の倒錯を越えて、人は、優しさに癒やされるべきと思う。
さりながら、二人は、正常な結婚に向かってもおそらく永続きはしないことは、明白であろう。二人芝居は、ちぐはぐさも含めてよく出来ていたと私は感じた。

うぶ
INUTOKUSHI
駅前劇場(東京都)
2014/12/19 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★
今年最後
石澤さんとほかの出演者の絡みが面白い。鈴木アメリさん、藤尾姦太郎さんんの気品ある下劣さが何とも愉快。今年最後の芝居は楽しく終えることができた。

『ろりえ』
ろりえ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/12/26 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了

マスターズラン
ホチキス
劇場MOMO(東京都)
2014/12/23 (火) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

「あいのおはなし」
Succeed Project
博品館劇場(東京都)
2014/12/27 (土) ~ 2014/12/30 (火)公演終了
満足度★★★★
無題1348(14-397)
13:00の回(晴)。天気がいいので有楽町から歩きます。
「観たい!」にも書いたように、この会場は初めてではないのですがエレベータで8階というのは覚えていませんでした。サイトをみると定員381席、ほぼ満席。
当パンをみると総勢37名。岩井さん(主宰として一度しか話したことがないので)分かるかなと心配でしたが大丈夫でした。他の役者さんたちはみなさん初めて。
ミャージカルは年に1~2作くらいしか観ないのですが、やはり小劇場とは雰囲気が違います。
12:33受付(指定)、開場。13:00ブザー/前説(アナウンス、100分)、下手よりスモーク。13:11鐘の音とともに暗転~14:56終演。終演後、混雑するロビーでしたが岩井さんにご挨拶(次回作は@白楽のこと)。
なかなか素直に(照れか、気恥ずかしさか)受け入れられない正攻法でしたが、感極まっている会場。華やかでした。

鴨猟 -Утиная охота-
ロシア語劇団コンツェルト
早稲田奉仕園スコットホール(東京都)
2014/12/27 (土) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい時間をありがとう
人生をよりしっかりと理解したい。そのためには、言語がいかに重要か、そう考えるひとたちは多い。ジョン・ロックは、言語の明確化が人類に最高の恩恵と信じた。
ロシア人は、この『鴨猟』のように、暗く重い作品を残す。妻との関係に、破綻し、少女イリーナにも絶望する。そのありさまを、明確に言語で表現する。
さらに、日本の大学生は、ロシア語というなじみのない言語を見事に体得し、演劇化する。わたしは、おーちぇに、プリヤとな(はじめまして)くらいしか聴きとれない。
でも、異文化体験もまたいいものだ。また、今後も、チェーホフとか機会あれば拝見したいものだ。人生の暗闇は、わたしにはそこに真実がおおく見える気がするから。

シカク
企画演劇集団ボクラ団義
サンモールスタジオ(東京都)
2014/12/18 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
濃密な140分
(ほぼ)4人の会話の積み重ねで進むストーリー。
いくらボクラ団義さんでも4人芝居だったら90分位でしょ・・・なんて思ってたら140分!!
「長過ぎない?」なんて疑問は杞憂に終りました。
観劇姿勢もだんだん前のめりになり、「えぇ!」「あ、そうゆうこと?」と自分の勝手な先読みを裏切られ続ける140分w
とにかく一人一人の小さな表現が伝わって来て、舞台からの圧力で倒れそう。
大きく派手なステージだけが舞台じゃないぞ!ってことを知らしめるには十分な舞台。
役者の魂を堪能した数日間でした。

ツチノコ is escaping’14
アナログスイッチ
OFF OFFシアター(東京都)
2014/12/17 (水) ~ 2014/12/21 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった
ツチノコさがしって・・・思って見に行ったのですが、これが面白かった!
小ネタが多く、とても壺な舞台でした。
ツチノコグッズがあれば欲しかったなぁ。

Bon Voyage!!
BOCA BoccA
OFF OFFシアター(東京都)
2014/12/05 (金) ~ 2014/12/09 (火)公演終了
満足度★★★★
最後にスッキリ!
なぜオランジーナを飲むのか、なぜコーヒーは飲まないのか・・・
見ている最中疑問に思ったことが最後に判ってスッキリ!
笑いどころも色々とあり私には壺でした!

シカク
企画演劇集団ボクラ団義
サンモールスタジオ(東京都)
2014/12/18 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
企画演劇集団ボクラ団義!!
心底、この劇団を好きで良かったと思いました。
ストーリーは、久保田節(?)が炸裂した極上のサスペンスで、雷鳴と共に、謎が深まったり、死角がクリアになって視覚を取り戻したりする度に「ひゃぁ・・・(・Д・)!!!」と心の中でゾワゾワしてました。感情移入して涙を誘うというより、シカクで作られたパズルのようなサスペンスを堪能するっていう舞台だったような気がします。←ちょっぴり泣いてたけどね、私はw。
そもそも『シカク』は、ほぼ四人芝居。回替わりでメインの役者が異なり、同じ組み合わせは無い。しかし、投票回という観客の投票で出演する役者が決まるという回が1日(マチネとソワレの)2回のみ設けられてて、そこはどうなるか分からない。
前途の通り、ストーリーそのものも、もちろん面白いんだけど、変な話、役者たちのぶつかり合いでもあって、A○Bの総選挙を彷彿させたり、単純に自分の感情の動き方が、演じる人が変わる事で、こんなにも違うって思い知るのが、本当に面白かったし、楽しかった。
『シカク』を複数回(可能な限り様々な役者の組合せを)観ると“良い悪い”ではなく“自分の好み”が分かるんだと気付いたりもした。きっと通常なら自分の演じる役を自分なりの答えを作って持ち寄り、稽古場で共演者や演出家とひとつひとつ答え合わせをして、100点の答案用紙を本番で広げてくれるんだと思うんだけど、今回は本番の舞台で、観客と、その時に共演している役者とで答え合わせをしてくれたような、そんな感じでした。本当に、こんな事は初めて。ボクラ団義の、迸るチャレンジングスピリッツに心を震わせました。
『シカク』は(7周年なだけにw)7回観に行きましたが、これだけの期待を胸に『シカク』を観に行ける環境に自分の身を置いている自分と、この作品を素晴らしいと感じる事の出来る自分の価値観をほめてやりたいと思った位です。
もしも、企画演劇集団ボクラ団義を一度も観た事のない方がこちらを読んでらっしゃいましたら、私は「観て損はないよ!」と申し上げたいです。

P・Q・Rダンスワークショップ 発表会2014
P・Q・R
荻窪体育館(東京都)
2014/12/28 (日) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
無題1347(14-396)
16:00の回(晴)。15:53会場着。
馬渕さん(リジッター企画)のブログでこの発表会を知りました。ちょうど18:00に同じ荻窪でダンサー勅使川原さん(KARAS)のイベントがあるので、その前にちょっと寄ってみることにしました。もともと役者さん向けのWSのようで、調べてみるとお芝居を観たことがある方も。
7演目+エンディング。ちゃんと衣装(白黒でおしゃれ)ありで、みなさん楽しそうでした。
施設のサイトによると「荻窪駅」から徒歩7分。地階の小体育室、縦長の開場、靴を脱ぎます、手前、入り口側に桟敷+椅子席。フローリング床、壁は銀板のような造りなのでメタリックな感じ。
16:02前説(北野さん)~16:24終演。
馬渕さん、斉藤さんも「ミロウのヴィーナス(2014/8@吉祥寺)」以来。
カラダを動かして汗をかく、運動しない私ですがなんかいいなと思いました。
※本作は特に★評価をしていません

BOUNEN
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2014/12/28 (日) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1346(14-395)
18:00の回(曇)。17:40会場着、受付、B1で待機、18:02開場、18:13前説。
「一部」18:20開演~18:54。おふたりのダンス。ギターの柔らかな旋律→鋼質なノイズ。勅使川原さんと大石さんのトーク19:10~19:35。
~B1でドリンク~
「二部」20:09~勅使川原さんのおとぼけで始まった「2014年上演作品の振り返り」、質問コーナー。勅使川原さんのお話はどんどん広がるだけではなく、たくさんの横道に入り込んでしまうので、隣に座っている「ミラーボールの女王」はときどき軌道修正するのでした。
22:11ピアノ曲による勅使川原さんソロ~22:40。
B1へ戻って乾杯...気がつけば5時間弱(昨年は3時間だったとか)。
勅使川原さん、佐東さん。先日の公演が印象的な鰐川さん、加藤さん。そしてスタッフのみなさん。KARASのいろいろいな体験が甦るとてもよい時間でした。
4月の「パフューム」はただチラシの雰囲気に誘われて観に行ったわけですが、そこから、毎月、19回目(上映会、再演、「ビヨンド(2014/12@イースト)」含む)。1公演で2回観ることも少なくないので、観ている方としても少しは「Update」できたのかもしれません。
独創的な身体表現は他に類を見ないもの。
先日読んだ、佐渡裕さんの「棒を振る人生(PHP新書)」の副題は「指揮者は時間を彫刻する」。このコトバをみたとき、APPARATUSのこの「部屋」でみているのは、ダンサーが創る、「時間と空間」の彫刻、その流れに沿い、逆らいながら、たちまち姿を変えてしまう永遠の彫刻なのではないかと思うのでした。
年明けすぐ、7日から公演が始まります(1月で3作品)。
「二部」が始まるので会場へ入ると、真っ白な雪の衣をまとったような方が舞台上に...右手で差し出している丸いものは、スイカでもなくメロンでもなく、ましてや巨大かぼちゃでもない...ピカピカのミラーボールでした。「おひとついかが」とでも言いたげな表情...佐東さんしかいないはずですが、びっくりしたのですぐに佐東さんのイメージを再構成するのでした。

嘘は、検索できません。
スーパーフルタフレーム
小劇場B1(東京都)
2014/12/25 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

Xmas Love
劇団子供の中の子供
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2014/12/25 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了

千と千尋の上石神井
(裸)ミチコイスタンブール
OFF OFFシアター(東京都)
2014/12/26 (金) ~ 2014/12/29 (月)公演終了

うぶ
INUTOKUSHI
駅前劇場(東京都)
2014/12/19 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★★
実はセンスがいい!
下ネタで泣いたのは初めてだと思う(笑)
そして泥臭そうでありながら、実はセンスのいい演出にもびっくり。
冒頭の感じはロッキーホラーショーを
絶対意識してると思う。
二世帯住宅かよっ!!!(笑)

『ろりえ』
ろりえ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/12/26 (金) ~ 2014/12/30 (火)公演終了
満足度★★★
とっちら
久々のろりえ
数年前からあまり変わっていないのは、今回の場合いいことなのかもしれないが。やはり演技も笑いも二流三流の感じが否めない上に、やはり学生感が抜け切れていないのが残念。
もっと話をまとめずとっちらかっている方が好みです。カオスがもっと上がれば、そしてもう少しいい客演がいれば、劇団としてひとつ上がれるような気もします。

地下のアンダーグラウンド・ラボラトリー
柴犬ムツコ
キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)
2014/12/26 (金) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★
某研究おちょくり はアリマス
一応、STAP細胞騒動を彷彿とさせる場面展開でのナンセンスという雰囲気の作品であるが、シナリオは、ナンセンスを作るには、箍の外し方を知らない。感覚レベルの稚拙なもの。ナンセンスは、知の最高レベルの技術が前提になっていることを忘れてはなるまい。少なくとも、数学的にセンスが無ければならない。即ち、あるオーダーの論理的絶対を作家は持っていなければならない。それでなければナンセンスが作れる訳はないのだ。まあ、ラスト部分だけは、感覚的ナンセンスでも到達し得る不条理に満ちていたから、許容できるにしても。

嘘は、検索できません。
スーパーフルタフレーム
小劇場B1(東京都)
2014/12/25 (木) ~ 2014/12/28 (日)公演終了
満足度★★★
新型エンタテイメント・・・
五人の嘘つき達の「オモテ」の生活を小説で描き、「ウラ」を一人芝居でお見せる。ということで、
パンフに書かれた五つの小説をあらかじめ読んでから芝居を観るというものだが、けっこう文字数があり、しかもそれが五つだ。
ナレーション&映像などで、「オモテ」の概要を説明したならば、
小説を読まなかった人も楽しめるし、読んだ人には内容がより明確になるのではないだろうか。(私はしっかり読んだが・・・)
小説を読まないと楽しめないというのではチョット切ない・・・