最新の観てきた!クチコミ一覧

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第55回式能

第55回式能

公益社団法人能楽協会

国立能楽堂(東京都)

2015/02/15 (日) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

第2部
上演時間4時間15分、25分休憩1回。第1部との間隔は30分しかなく、見所からは出る必要があるが能楽堂内で待機できる。第1部とあわせて9時間以上の公演で、他の人は知らないが、長さを感じなかった。能楽公演の頂点ともいえるので、チケット代はもっと高額でよいと思う。3番目「吉野静」(金剛流)、狂言「因幡堂」(大蔵流)、4番目「鬼界島」(喜多流)、休憩、狂言「成上り」(和泉流)、5番目「葵上」(金春流)。「鬼界島」は他流では「俊寛」。

丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)

丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/02/11 (水) ~ 2015/02/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

毒気を抜かれる
主人公の視点から家族の関係が明らかになっていくその歩みにぐいぐい惹きこまれ、行き場のなさや鈍色の痛みにも浸潤されつつ、その先に訪れるものに一気に持って行かれました。

母親、凄かったなぁ。唖然とし、苛立ちもし、でもそれを全否定できない感覚に心を奪われました。

ネタバレBOX

父が残した手紙に従って指輪を渡すためにその家の長女が母を探す前半、彼女の夫、妹の存在、依頼をした弁護士によって示された異父姉弟、長女が突然家を出ていった母親に向かっていく中での、複雑な家族関係がそれぞれの想いと共に少しずつ解けていく歩みに、次第に嵌りこむように捉われていきます。

作劇の企てが随所に冴え、その一歩ずつに、登場人物たちから訪れる温度や頑なさの質感の異なりがあり、丸められることなく、徒に観る側を惑わせることなく、解けるものとその内に隠されたものが刹那ごとに移ろい、観る側に置かれていきます。その展開をもどかしくも感じ、晒されていくものに息を呑みつつ、舞台は広がり、閉塞し、さらに剥がれて、やがて母を探す姉妹と母を隠そうとする姉弟の闇との想いの重なりに姿を変えていきます。

作り手の女性弁護士のロールの設定も、担った役者のお芝居も実にしたたかなのですよ。冒頭から物語を組み上げ、その移ろいに緩急をつけ、舞台に晒すものと隠すものを切り分けていきます。テレビドラマのようなシーンがあったりもするのですが、それがゾクっとくるようなかっこよさを醸してもあざとさにならず、物語のトーンを変えることなく厚みを作り新たな展開を導いていきます。しかも、単なる狂言回しとして物語を支えるだけではなく、終盤には自らも抱くものを切り出し、キャラクターに血を通わせて、その存在を場の色から乖離させないのです。
彼女によって、登場人物たちそれぞれの立ち位置や想いが混濁することなく観る側に置かれ、晒され、そのコアにある母親へと観る側を引きよせていきます。そして、舞台上に母親のピースが差し入れられる。

その母親のお芝居が、もう様々に圧倒的でした。最初、声だけが聞こえてくる演出も上手くて、その段階で二組の家族がそれぞれに捉われた想いに対してこれは駄目かもという予感を感じさせる。しかも予想すら凌駕する彼女の風貌や態度や言葉が、キャラクターそれぞれの救いや癒しを願う観る側の微かな期待さえもしっかりと打ちのめしていきます。自己中心の権化というか、場の空気を読まないし、自分を正当化するし、他の想いを感じることができないし、理解しようとすらしない。挙句の果てには自らの行いを棚に上げて、子供たちにアドバイスすら始めることに呆然。そのありように、苛立ちとか怒りを感じたりしなかったわけではないのですが、なんだろ「毒気を抜かれる」というのはこういうことを言うのでしょうね、なにか彼女を変えることはできないという確信や諦観にそれらは埋もれてしまい、それまでに物語から受け取ったもののやり場を失ったような気持で、母親とその子供たちを、冷静に見つめてしまう。

ずいぶんと酷い話だと思う。でも、その母親を観て、語ることを聴、もうどうしようもないと思うのです。それは、子供たちが捨てられたことも、近親で関係することも、その子がネグレクトされたことにしても、すべては母のモラルハザードからのことかもしれない。、でも、よしんばそうであっても、それを抱きつづけなければならくても、恨み続けても、子供たちは生きていかなければならない。役者には、この母親を通じて観客にそう思わせるだけの力がありました。

母親は冒頭の長女に子供だけは産めという。一人の母親を持つ二組の家族は、次に会うのは母親の葬式の時かもしれないという。でも、それは、二組の家族がとりあえずはそこから歩み出したことにも思われて。

その家族たちや彼らの周りの人物も、キャラクターを自分の肌のようにまとい、演技にしっかりとした密度や想いの遷移の確かさがあってがっつりと心を捉われたけれど、ずいぶんとタフでビターな話ではあるけれど、閉塞や絶望に居場所を作らなかったこの物語の結末に、作り手の新たな境地を観た思いがしたことでした。
鬼のぬけがら

鬼のぬけがら

ナイスコンプレックス

OFF OFFシアター(東京都)

2015/01/21 (水) ~ 2015/01/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

ぬけがら。
公演が終わって、かなり長い時間が経つのだけれど、
まだ、沢山のシーンや、ことばが鮮やかに残っている。
生みの苦しみがあったという。
キムラ真と末原拓馬の『たくまこ』。正解だ。
人の弱さと、ゆるしと気づき。
そこにあるのは、荒浜の大きな海。
最後に流れたのは、涙だけど、苦くはなかった。
ありがとう。。

第55回式能

第55回式能

公益社団法人能楽協会

国立能楽堂(東京都)

2015/02/15 (日) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

翁付五番立て・第1部
上演時間4時間30分、30分休憩1回。食堂は予約で満席。「翁」(観世流)、1番目「西王母」(観世流)、狂言「大黒連歌」(大蔵流)、休憩、2番目「花月」(宝生流)、狂言「舟渡聟」(和泉流)。5流宗家という豪華さで、5番立てで、とてもとても見ごたえがあった。能楽堂主催でないためか字幕装置が利用できず誤算だったが、式能なので雑念抜きで舞台に集中するのもよいことだ。

こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇的な違い
水越バージョンと横田バージョンを両方観劇しました。全然違います。まさかこんなに違うとは思いませんでした。

ネタバレBOX

水越バージョンはとにかくテンション高くテンポがよく、図太いエネルギーを一気に放出するような・・・パワー系のストレートプレイ。
横田バージョンは飄々とした印象で、無言の間で魅せるような儚げでナチュラルなお芝居。
難波一平という一役だけがダブルキャストで、それ以外はすべて同じだったんですが・・・水越健さん、横田純さんの役のアプローチと表現のしかたがまったく違ったため、すごく大きな違いが生まれていました。
このお芝居を楽しみたいなら水越バージョン、味わいたいなら横田バージョンといったところでしょうか。
全く芝居の質が違う両者に完璧に合わせた主演・金魚さん、凄いの一言。
【T OF N】

【T OF N】

エビス駅前バープロデュース

エビス駅前バー(東京都)

2015/02/05 (木) ~ 2015/02/19 (木)公演終了

満足度★★★★★

しろいせかい。。
ふわぁっと、たくさんの想いが降り積もる。
3つのお話がどれも素敵。
中嶋康太さんの脚本、金崎敬江さんの演出、素敵な役者さん達。
過去と今と、私と貴方と。
繋がりの、縁の、
心のどこか奥の、視線のどこか遠くの。
ぽっ、ぽっ、て。灯りをともすみたいに。
見えてくる、色んな何か。

ユメオイビトの航海日誌

ユメオイビトの航海日誌

LIVEDOG

シアターサンモール(東京都)

2015/02/11 (水) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★

それなりに楽しめました
賛否両論だったのであまり期待せずに観に行きました。
その為か意外と楽しんで観ることができて良かったです。
ただやはり主役に魅力がないのが残念でなりません。
役者がどうのでは無く脚本に力が無く物語に深みも無い。
それでも楽しめたのはキャストさんやスタッフさん達のお陰ですね。

朗読会『最後の一句』を読む

朗読会『最後の一句』を読む

文京区立 森鷗外記念館

文京区立 森鷗外記念館(東京都)

2015/02/14 (土) ~ 2015/02/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1395(15-043)
18:00の回(晴)。17:30受付、17:33開場。会場は森鷗外記念館1F「モリキネカフェ」。庭園側は大きなガラス窓になっていて「大イチョウ」「観潮楼門「三人冗語」の文字があり鷗外ゆかりの庭園ということです。艶のある木の色、黒いテーブルと椅子。

観客の皆さんが北原さんを「先生」と呼んでいらっしゃるのでなぜかなと思い、当パンなどをみるとワークショップをひらいていらっしゃるのですね。

普段観ているお芝居のなかでも「朗読」「リーディンーグ」作品が何作かあり、よくカラダを動かすもの、ほとんど素の状態で読み飛ばすもの、一人~数人とさまざま、会場や音楽によっても印象が変わります。

北原さんの朗読は2回目で、昨年11月、島薗邸での「かたりと」による『紅梅振袖』が初めて。箏と語りと会場と作品、そのすべてがひとつに織り込まれて伝わってくるようで、それは他では得られないものでした。

今をさかのぼること数十年前、NHK「朗読の時間」、白坂道子さんによる「第七官界彷徨(尾崎翠著)」を聴いたときの、これが朗読というものかと驚嘆した体験、それが再び目の前に現れるとは、思ってもいませんでした。なんという不思議な巡り合わせでしょう。

それから約3ケ月、鷗外は読んだことがなくどうだろうという気持ちもありましたが、席に着く北原さんのお顔をみてそんな不安は消し飛んでしまいました。

18:01館長挨拶~ 18:49終演~19:05トーク終了。

和服姿、後ろのガラス、窓越しに見える庭と室内の様子が重なり、時は一気に1738年に。まっすぐ背筋を伸ばし、冬の夜を背景に語られる物語は長い年月を飛び越え、届けられたかのように聴こえてきます。

帰宅してから「青空文庫(2種あり)」を斜め読み。

次の公演「テルマエ太宰(6/19)」も行きたいと思います。

踊るメシアにシロップを

踊るメシアにシロップを

フィルレアリスト

RAFT(東京都)

2015/02/13 (金) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★

不可解コント
10本立て(と記憶しています)のコント?集です。
全体的に、よくわかりませんでした・・・が、パンフレットの文面によると、それで間違っているわけではないようです。
「まいむさん」が面白かったです。
役者さんは上手な方や味がある方や、揃っていると思いました。声量が小屋のサイズに対し大きかったのが、最初の2,3本は気になりました。
一番楽しめたのはアフタートークでした。
不条理は苦手、というわけでもないのですが・・・なんとなく、引っかかってくるものを感じられませんでした。

丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)

丘の上、ただひとつの家(全公演終了・ご来場ありがとうございました)

鵺的(ぬえてき)

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/02/11 (水) ~ 2015/02/16 (月)公演終了

満足度★★★★

面白い
ミステリーのような見せ方だが、内容はえげつないホームドラマ。
とても良く出来た作品でした。
本当に面白かったです。

ただ1点だけ非常に残念でした。
そこをクリアにして、もう一度観たいと思いました。

ネタバレBOX

個人的に愛役の方の演技が腑に落ちませんでした。
購入した脚本を読むと、やはり愛役の方は作中の役割を理解していないように見受けられます。

意思や蓄積がなく、場当たり的な感情や反応だけで演技をしているように見えて、薄っぺらい言動が悪目立ちしているように見えました。
作中で必要と思われる、意思の強さの根本にあるものが、表現されておらず、
ただの無垢さ無邪気さからくる迷惑を引き起こすだけの人になっているのです。

見た目や声の印象が強いだけに、中身が伴わないのが非常に残念でした。
朝劇 下北沢「下北LOVER」

朝劇 下北沢「下北LOVER」

朝劇

VIZZ (ヴィズ) (東京都世田谷区北沢2-23-12 Mビル1F)(東京都)

2015/01/18 (日) ~ 2015/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度も通いたくなる楽しさ♪
朝劇下北沢の第二弾はオリジナルメンバーに加えゲストが参加。日替わりとは思えないほどの出番と台詞の量にゲストの方も驚いたとか。常連客役の漫読と、トイレに閉じこもった妹役とのやりとりは特に見もの。終演後はキャストが席まで来てくれるので至近距離で話ができるのもうれしい。楽しい観劇の後は美味しい食事とお見送りのハイッタッチで一日がHappyに♪一度だけでは目が足りないのでまた見に行きたいです!

三人姉妹

三人姉妹

シス・カンパニー

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2015/02/07 (土) ~ 2015/03/01 (日)公演終了

満足度★★★

誰にも…
ストーリーは時代などもあり感動とかでもなく、暗いトーンで進み、役の誰にも共感する事もなく終わりますが、余貴美子さん、宮沢りえさん、蒼井優さんはもちろん、他の役者さん達の演技に魅せられました。

【前略】下衆會の代表、私なんです。ゆうさんでも、真穂さんでも、ましてや野良さんでもないんです。え?nico?さくらさん?いやいやいやいや(笑)え?伊熊先輩?!

【前略】下衆會の代表、私なんです。ゆうさんでも、真穂さんでも、ましてや野良さんでもないんです。え?nico?さくらさん?いやいやいやいや(笑)え?伊熊先輩?!

綜合藝能座家 下衆會

冷泉荘(福岡県)

2015/02/13 (金) ~ 2015/02/14 (土)公演終了

コメディ!
1作しんみりしながらも、他の7作短編は暗転がないだけに笑いっぱなしでした。

ネタバレBOX

しんみりさせる作品は少々長くてもいいのではないでしょうか。
新釈・月喰マスカレイド

新釈・月喰マスカレイド

<火遊び>

ギャラリー悠玄(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★

男性不在
面白い。80分。

ネタバレBOX

遺伝子異常で男子が生まれなくなった世界で、女性らは夢を語り楽しんでいたが、真夢(鈴木朝代)は眠れない夜を過ごしていた…。

実は、システムである女神像(黒沢佳奈)が、男性への恐怖から月に移り、男性が生まれないよう遺伝子操作した世界だったという話。頭ぽんぽんからここまで男性を排除する世界を構築した女神さまは凄いなと。話的には、けっこう楽しめたけど、もうちょい人物の情念みたいなの感じたかったかな。

メガネっこはかわいかったし、ATの黒沢佳奈らの宇宙講義もなにげに楽しかった。
雲の脂

雲の脂

ホエイ

アトリエ春風舎(東京都)

2015/02/07 (土) ~ 2015/02/16 (月)公演終了

満足度★★★

ウミコマ
面白い。100分。

ネタバレBOX

仲の悪い兄弟、佐田彦(大竹直)とミヤ(菊池佳南)でなく叔母のうか(山村祟子)が神主となり、収益を上げるため、お稲荷様の廃棄所と化した砂原稲荷には、今日もまたお稲荷様を持ち込む外崎(斉藤祐一)やブローカーの川守田(河村竜也)がやってくる。さらにミヤ達女衆は、唾液で醗酵?させるドブロクをせっせと作る。その頃海岸に近い一の鳥居が海の侵食により崩壊していた…。という日本海近くの神社でのひきこもごも。

侵食は続き二の鳥居も崩れ、巫女のブライ(ブライアリー・ロング)も離れていき、旧本殿には大量の千羽鶴が廃棄され、死に体な神社。田舎(だけでってわけでないけど)の暗部みたいな、中身と外っツラは違うぞというのか。それでいて徐々に衰退してゆく、恐ろしさのようなものの表現か。結構クスっとするとこもあったけど、全面的にそうゆう気味悪さみたいな感じを覚えた舞台。

その内旧本殿とか捨てられ稲荷ゾーンも海にのまれ、終焉を迎えるというイメージを感じる、もの寂しさがあったのが良かったかな。ラストのたい焼き?を3人で食べるのは、物事に鈍感な、もしくは半ば諦めな、またはめんどくさがりな人間の象徴かなと。
つかこうへい TRIPLE IMPACT 初級革命講座・飛龍伝

つかこうへい TRIPLE IMPACT 初級革命講座・飛龍伝

RUP

紀伊國屋ホール(東京都)

2015/02/12 (木) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★

前説のトモユキさん、良かったです
本作を観るのは、北区解散以来の二度目。アイ子役が今回は大谷さんに変わりました。今回は純粋な初級革命講座ではなく、飛龍伝と話を混ぜてリニューアルされていました。個人的には、初級革命講座は少々だるい部分があるため、今回の方が楽しめるものとなっていた気がします。ただ、大谷さんの出番が、やや少なめで残念でした。吉田さんの演技がとても良く、またいつか再演があればと思いました。

ボンベイドリームス

ボンベイドリームス

梅田芸術劇場

梅田芸術劇場メインホール(大阪府)

2015/02/14 (土) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★

大阪公演千秋楽
スラムの青年が映画スターになるまでのサクセスストーリー。
少し内容が重たく感じましたが、ダンス、歌と見応えたっぷりの内容でした。すみれさんの美声に驚いた公演です。

ネタバレBOX

詳しくはこちら…。
http://ameblo.jp/sunpack/entry-11990281096.html
こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

ハッピーセット
ハイテンションな王様たち。(×4)

ネタバレBOX

ゲームが大好きな人でしか書けないストーリーです。そして見ている側も『ゲーム』というものに思い入れが深ければ深いほど話に没入できる展開。逆にゲームを知らない人やゲームが嫌いな人が見た場合、どう感じるのだろう?と思いました。SFCやPS1の初期ぐらいまでちょくちょくゲームをプレイしていた私は懐かしい気持ちと共にしっかり入り込むことができました。
「桜の季節に死ぬなんてずるいわ、だって桜を見るたびにあなたを思い出してしまうから」という感じのセリフが心に残っています。前半から積み重ねてきた同級生たちとの関係性が後半盛り上がり、全員集合して最後の敵に立ち向かうところや、互いに「あなたに生きてほしい」と思っている恋人同士の心情の吐露に、胸がしめつけられるような思いでした。
国本サチを演じた金魚さんが本当に良かった。有村優太さん、黒岩拓朗さんの助演もすばらしかったです。
僕の内定先は、ショッカーです

僕の内定先は、ショッカーです

劇団サラリーマンチュウニ

上野ストアハウス(東京都)

2015/02/12 (木) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★★

理由が弱い!
”働く”意味を問うという点は、解りやすく描かれていたと思いますが
お金に不自由がなく、勉強もスポーツも何でもこなしてしまう主人公の東大生が、内定していた数社でなくショッカーを選んだ理由が弱いです。
”高等遊民”的な意味での読書のかわりの仕事のように思えてなりません。
ショッカーの件は、単に脚本家が好きで使っただけと私は解釈しています。
開演前にかかる仮面ライダー(初代からv3だけは憶えてる)の曲懐かしい!

ネタバレBOX

主人公はもっともらしい入社希望の理由を面接時に話していましたが、企業の人事面接官はその人間の本質を追及しますので、建前はそれなりにしか聞こえません。
役所さんの登場の意味が良く分かりません?
こうして二人は幸せになりました、とさ

こうして二人は幸せになりました、とさ

MacGuffins

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/02/10 (火) ~ 2015/02/15 (日)公演終了

満足度★★

良くも悪くもいつものノリかな
演劇作品というよりはお笑いコントを見ているような感じがしました。
スピード感やノリ重視で、若い人向けの作品かなといった気がします。
(実際客層は若いお客さんが多かったです)

前作に比べると結末や作品のテーマはシンプルで分かりやすかったと思います。
派手なアクション、高速な台詞回しで疾走感がありました。
全体的にDQ風味な演出になっていて、
その辺のお約束やあるあるが分かる人にはより楽しめるのだと思います。



以下、気になった点

勢いに任せた演技に、セット・衣装といった舞台美術が簡素なのもあって
(私には)場面があまり見えてきませんでした。

前作もでしたが、主役級以外は衣装が稽古着のようで味気ないです。
学生、20代、30代で同じ衣装なのも違和感があります。
夢の中?を意識した演出なのかもしれません。

兼ね役が多すぎて、演じ分けがもう少し必要だと思います。
演技的にも見た目(衣装とか)的にも。

7色の声を出すコーナー?はイベント的なノリになってしまっていたので、
演劇作品としては私はこの演出はナシかなぁと思います。
楽しませようという想いは分かるのですが。

ネタバレBOX

ライバル企業に潜入。ロマンチックな所に社長が現れる!
のくだりは面白かったです。





[memo]
同級生で夫の一平は病で既に死んでいる。
サチは薬を飲んで自殺。生死の境にいる。
走馬燈のように過去の出来事を見ていく。

サチの会社の企画したイベントが他社に盗まれる。
同級生たちとその会社の社長を殴りに行く。
企画を盗んだのはサチの会社の社長がいい人過ぎるので、採算度外視でやるのが見えていたのであえて盗んだ。
企画書と契約書?をサチに手渡す。

みんなで声優になった世界。
一平ではなく博光を選んだ世界。
といった、IFの世界も見ていく。

最後に魔王として現れたのは一平。
生き返るのはサチだけ。一平の死は覆らない。
サチは一度は一平とこのまま夢の中で居ることを望むが、
最後は生きることを選ぶ。
剣を振り下ろして一平を倒す。

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