
紅白旗合戦
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
『ナイゲン』の延長線
今回も面白かった。とはいうものの、ボケと屁理屈の点では『ナイゲン』のほうが上だったかなあ。それぞれの担当の人がもっと活躍出来るストーリーならよかったのに。
前半は料金が500円安く設定されてましたが、エンジンがまだ100%かかってない役者がいたのが500円の差か。だとしたら、ケチケチせず、来週あたりに行ってたら、100点満点+のステージを見ることが出来たかなあ。(Aga-risk Entertainmentの大ファンだからこその、ちょっと辛口の意見)

PRISM
sp/ace=project
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/02/04 (水) ~ 2015/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★
敵は味方
敵と味方に分かれているが、後半敵は味方と言ったところか。殺陣もなかなか盛り込まれておりよかった。主役二人の恋模様は引かれ具合をもう少し掘り下げて描いたり、サブキャラのあの支配力(畏怖力?)や何の為にももう少し描いてもよかったかな。

ヒガンノウタ
BASEプロデュース
BAR BASE(東京都)
2015/03/04 (水) ~ 2015/03/21 (土)公演終了
満足度★★★★
山本さん標準語Ver.
東京公演千龝楽。
本公演なので、今回の山本さんは標準語Ver. プレ公演で関西弁Ver.を観ていたせいか、ここまでの公演回数がそうしたのかは別として、かなり「かっちり」してたなあ~というのが印象。
東京生まれとしては、関西弁が持っている!?ユル~イ感じ(いい意味でね)が好きかな。どちらのVer.も捨てがたいけど。
あらすじは解っているので、それを踏まえて、OPからの流れ・1つ1つの台詞と反応・3人の表情などなど、深く堪能させてもらいました。
リピートする事で別の味を味わえる、噛めば噛むほどの作品だなぁ~
残すは熱海公演だけですが、場所はお寺の御堂とか…一気に広くなるけど、どんな空間になるのやら??気になるねえ。

はてしないものがたり
キシノカワモト
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
笑った
4つの話から成り立っていて、1話目のインパクトが強かった。かなり笑った。いやいや、1話目だけじゃなく、2話のハリーも、ファルコンもかなり強烈ではあった。印象という観点からすると、工藤さんがすごい。今日は仕事帰りに観に行ったのですが、一日の面倒臭いことすっかり忘れて笑いました。良い時間をいただきました。

逃げる五右衛門
追撃☆ニトロ
大阪市立芸術創造館(大阪府)
2015/03/13 (金) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★★
五右衛門が小判を撒く 舞台は金の紙吹雪
自由 役割 生きる世界 から逃げる 逃げきりたい 自由に生きる事は自分勝手に生きる事ではなんですよね 初演では観きれなかった所が、再演で観えた。 役者の皆さんが一回り上手く成っている様に感じた、面白かった。

セルロイド
ハツビロコウ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
冷蔵庫
身近な家族に対する一方的な暴力がドミノのように連鎖していく。
父は子どもを殴り、やがて殴られた兄は母を、娘は赤ん坊を、そして兄は自分自身を、
それぞれ勝手な理由で叩きのめす。
淡々とした描写が一転驚きの展開、一気に緊張が高まるオープニングが秀逸。
4人の中でただひとりの女性の声がハスキーで実に魅力的だった。
ただ、勢いに頼る台詞には切羽詰まった感がにじまない。
若手が若干“台詞に負け気味”だったのが残念だったが、エネルギーは伝わって来た。
ラスト近く「目乾いてが黒くなって・・・」という台詞にリアルで不気味な手触りを感じた。

紅白旗合戦
アガリスクエンターテイメント
サンモールスタジオ(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★
すごく計算された作品
劇団初見。
とても稽古場で計算して作ったのであろうということはわかりましたが、役者さんがそれに付いてきていない感じでした。セリフやテンポにいっぱいいいっぱいで残念。もっとその場の空気を楽しんで欲しかった。特に先生軍団は色々とおぼつかなくて...
20回記念とのことですが、このまま30回、40回となってしまわないように今後を期待します。

トリプル・ビル
新国立劇場
新国立劇場 中劇場(東京都)
2015/03/14 (土) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
進化する舞台
今回は同じキャストで観る機会にめぐまれて、まさに舞台は生きて、呼吸していると感じました。
一人、一人の個性が融合して素晴らしい輝きを放っていました。

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
何度も観たくなる作品
ヤングチームステージも合わせて4回観ましたが、まだまだ発見がある。
細かいものも入れるとどれだけの物が発信されてるのか?
全通してもまだ拾いきれないかも。
とはいえ一回でも楽しい作品なのは間違いありません!
散りばめられた伏線や謎が最後繋がって線になる快感は久保田さんの作品の醍醐味でクセになる。そしてもう一度観たくなる麻薬みたいな魔力がありますね。
初演の「忍ぶ阿呆に死ぬ阿呆」でボクラ団義に出会ったので、再演を待ち望んでました。
ボクラ団義の作品の中でも、殺陣に笑いにとロジカルアクション時代劇は伊達じゃない。素晴らしいエンターテインメント作品です。

クロノス・ジョウンターの伝説『パスファインダー』
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2015/03/06 (金) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
キャラメルなんて
高校生の演劇だとバカにするやつもいるが、面白いものはやっぱり面白いのだ。サービスもいい。みんなが喜んで写真を撮ってSNSに投稿するから、それがまた広告になる。要するに、総合プロデューサーの腕なんだろうな。

子供の時間
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
非常によくできた「作品」だった
タイトルとチラシのあらすじから芝居の枠組みはほぼ明らかになる。にもかかわらず引き込まれたのは「作品」の力によるものだろう。作品でなく、「作品」と書いたのは、戯曲に若手の役者がついていけていないと感じたから。翻訳調の台詞がしゃべりづらいのはわかるけれど……。

忍ブ阿呆ニ死ヌ阿呆
企画演劇集団ボクラ団義
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/03/11 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
初ボクラ団義
初めて観て、気づけばもう5公演観て、まだ観る予定というはまり方をしている今作!
ドキドキする縦横無尽な殺陣、ワクワクする和装ダンスシーン、歴史の謎を観客と一緒に解いていくような展開。
表情や視線、仕草など観る度に、楽しめる日々。
日本史が好きな自分には堪らない舞台!
残り5公演も楽しみです。

セルロイド
ハツビロコウ
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★
衝撃的な幕開けから始まる
4人の役者さんによる濃密な会話劇。連鎖する虐待という極めて重いテーマを正面から扱って見応えありました。最初のシーン、スペース雑遊の構造を知っていても、かなりショッキング。一瞬にして劇場が不穏な空気に包まれましたね。音響、ライティングの演出も見事で、こうした小劇場ならではの舞台でした。ただ、暗転無しのこれだけの会話劇を、緊張感を保ちつつ最後まで魅せ続けるには、ちょっとセリフが甘かったですね。滑舌の悪さも気になった。こういうの一旦気になってしまうと、こうしたタイプの劇は最後まで抜けられない。あ、小物の使い方がリアリティがあって見事でした。なんか怖かったです。

カリスタの海に抱かれて
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2015/03/13 (金) ~ 2015/04/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
エネルギッシュな公演
1幕の『カリスタの海に抱かれて』 はカリスタを舞台に3人の男女の三角関係を描いた作品で2幕は春夏秋冬を取り入れたレビューショー。
若さ溢れる生徒さんが中心になった華やかでエネルギッシュなステージは見応えたっぷりです。

子供の時間
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了

誰も見たことのない場所2015
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2015/03/13 (金) ~ 2015/03/19 (木)公演終了
満足度★★★★★
自殺を取り巻く状況が赤裸々に...
この劇団の公演はやはり素晴らしかった。この公演は「自殺」にまつわる体験談を積み重ねる...取材を通して得た、当事者でなければ語れない貴重な発言を役者の体を通して紹介していく。その生身の証言が本当に観る者の心に響く。「ドキュメンタリーシアター」という手法は、観客に向かって語りかける、それは「自殺」を考えた当事者の思いがそこにあるからだろう。
さて、この劇団の演出であろう、ストップモーションから始まり...自殺しようとする者の逡巡が現されており、ラストは...

チンチンブラソーブラソーセージ
ザ・プレイボーイズ
上野ストアハウス(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★★
演劇の歴史を変えた…!?
前説中なのに拍手が起こったっ!!主宰の覚悟が成せる業なのでしょう!!この圧倒的90分間を観に来たらいいと思います!!

家族
オーストラ・マコンドー
吉祥寺シアター(東京都)
2015/03/05 (木) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
家族の普遍と時代の変遷
たまたま小津安二郎の「東京物語」をBSで観ていて、
それとは異なる舞台だからこそ描きうる精緻さもしっかり感じることができました。
映画に描かれた想いの肌触りが舞台の空気に新たな感触として広がっていて、映画が紡がれた時代と演劇に描かれる今の視座から描かれる家族の姿の異なりに、この国の家族という概念の変遷を感じたことでした

はるヲうるひと
ちからわざ
ザ・スズナリ(東京都)
2014/04/03 (木) ~ 2014/04/13 (日)公演終了

東京の下
劇団 贅沢貧乏
江東区北砂の一軒家(東京都)
2014/11/12 (水) ~ 2014/11/18 (火)公演終了
満足度★★★★
進化!
とっても素敵な舞台!。
江東区北砂の築30年ほどの2階建ての一軒家を丸ごと使って演じるというハードルの高い演劇に挑む若き表現集団、贅沢貧乏の夏の初回公演「タイセキ」続く第2回公演「東京の下」を観劇。
夏の初公演から数カ月の間に間違いなく進化。それも当然。なぜなら作り手がこの家と、土地に対する愛情がより深く、より寄り添う心が育まれてきたからに他ならないなと。一見シンプル過ぎるぐらいの舞台演出の裏で、投入する素材の物量の多さと、それらを手ぬかりなく丁寧に仕上げていく根気強さと周到さに、若い集団ながら本当に頭が下がる。12月初旬にまた同じ場所で再演も決定したとのこと。更に進化してるかが楽しみ。