最新の観てきた!クチコミ一覧

84661-84680件 / 189813件中
ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】

ト音【たくさんのご来場誠にありがとうございました!】

劇団5454

テアトルBONBON(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団5454『ト音』
http://s.ameblo.jp/d-haru1014/entry-12034704012.html

朝劇 センター街VANDALISM『渋谷・イン・ワンダーランド』

朝劇 センター街VANDALISM『渋谷・イン・ワンダーランド』

朝劇

CAFE & BAR VANDALISM渋谷(東京都渋谷区宇田川町26-9 太田ビルB1F )(東京都)

2015/05/14 (木) ~ 2015/08/31 (月)公演終了

満足度★★★★

2回目
月も変わって2周目になったので、2回目の観劇に行ってきました。

お芝居も役者さんも、だんだん雰囲気含めてチームワークが出てきた感じがします。

まぁ内容は40分程度のお芝居なので、そんなに変化ないですが、朝一でご飯食べながらお芝居観て会社に行くというスタイルも、なかなか刺激的でして、このイベントの試みとしては、とても良いと思います。

個人的に、渋谷のセンター街は行きやすく、出勤もしやすいので、ベストな会場です。

7月以降は未定のようですが、他の会場のコンテンツと入れ替えながら、いろんなお芝居をやってくれると、パーマネントに通えると思います。

で、食事は美味しく、コストパフォーマンスは満足です。

お芝居★3+食事★1

第七回奈良演劇祭

第七回奈良演劇祭

奈良演劇祭実行委員会

王寺町やわらぎ会館(奈良県)

2015/05/30 (土) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

いろんな劇団さん観られて幸せ♪
いろんな劇団さんの若さあふれる演技、とっても良かったです。
演目も、大学不登校や地方局の戦隊物、人ならざる者のシリアス系、病院のお坊ちゃんの一人芝居、若さ溢れるネオン街での話など、とってもバラエティに富んでいて、1日楽しめました。
ありがとうございました。

会場の王寺町やわらぎ会館はメッチャ綺麗なホールでした。
1日居ても、腰が痛くならないフワフワな椅子。
そして会場のある王寺町は天王寺から20分程、駅から会場まで早歩きで5分程と、とっても至近。
お値段も一般1000円と超お手頃なので、気軽に観劇できました。

追伸、前々回は木金土日の4日間、前回は金土日の3日間、しかし今回は土日の2日間と、徐々に期間が短くなっているのが心配です。
会場も広いので、もっとたくさんの劇団さんが参加され、もっとたくさんの人に来てもらえるよう祈念しいます。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

あらわれる・・・
「おぼんろ」のお芝居って
気付くと涙が溢れてて……
止まらなくなってて……

お芝居の帰り道、
いつもいつも思うのです。
“浄化されたぁー”って……

心が綺麗になる感覚・・・

『ゴベリンドン』吉祥寺シアター
あと、3日!!!
もう一度、必ず会いに行きます。

いしだ壱成主演「俺の兄貴はブラームス」

いしだ壱成主演「俺の兄貴はブラームス」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/05 (金)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしきかな“東京イボンヌ”
“東京イボンヌ”初観劇。
“クラシック音楽と演劇の融合”をコンセプトとし、
「今回の公演で“新ジャンル”を確立します」と、
主宰の言葉通り“新ジャンル”は「確立された」と思う。

いや、「スタート地点に立った」と、敢て私は言い直したい。

何故なら、この“新ジャンル”は、“融合”という意味では、
更に進化するべきであり、また、その可能性を秘めていると感じたから。

素晴らしい公演なのは紛れもない事実だが、更に高みを目指してほしい。

ネタバレBOX

オーケストラ、声楽家、バレエダンサー、
何れも素晴らしかったが、

私の印象に残ったのが、“フルート”。

女性奏者でしたので、
“齋藤久美子”さんか、“宮下まい”さんのどちらかだと思いますが、

抑揚・音色・ピッチ、どれもが私の想い描く“フルート”で、ウットリとしてしまいました~。。。

因みに、6/4(木)14:00の回です。
Dreams ∞永遠∞

Dreams ∞永遠∞

アブラクサス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2015/06/02 (火) ~ 2015/06/03 (水)公演終了

満足度★★★★

関連書籍を読んでみよう・・・
不勉強故、“偉人”の功績や偉業など、なんとなく知っている程度で、
その人物の生い立ちやエピソードなど知らないことだらけ。

アン・サリバンとヘレン・ケラーについても、
小学校だか中学校だかの教科書で読んだことがあるぐらいなので、
今回の作品、とても興味深く観させていただきました。

終わってみれば、二時間強の舞台、あっという間でした。

役者のみなさん好演でした。殊に“羽杏”さんの存在感、“坂東七笑”さんのナチュラルな芝居が素晴らしかった!

これを機に、関連書籍を読んでみようと思う。

女のみち2012 再演

女のみち2012 再演

ブス会*

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/05/22 (金) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
色んな意味でキラキラしてました。思ったより卑猥さは無く、楽しかったです。

『タガタリススムの、的、な。』

『タガタリススムの、的、な。』

舞台芸術集団 地下空港

座・高円寺1(東京都)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1502(15-190)
19:00の回(晴)。

18:45会場着、受付(メールをみせる、指定席)、既に開場していて覗いてみると超特大宴会場のような配置。入口側から奥へ5列の大テーブル、その両側に座り、堀炬燵のように両足を下す、壮観。(普段の)左右壁際に椅子席、大テーブルには大きな布が敷かれ、誰か中に入っている。役者の方々が座席案内。大テーブルはお隣さんとの間に余裕あり。

初演(@Site)とは全く違う雰囲気の会場づくり。お客さんのほとんどが若い女性。

「OLと魔王」からで6作目。しばらく前、某お芝居に田代さんがいらしていたので「次回、行きますよ~」と言っていたのに即刻完売でかなり焦る、が、追加販売でなんとかチケットを確保。

18:46/18:58前説(120分)...ゆっくりと開演~21:15終演。

野田さん、田代さん、竹岡さんお馴染みのメンバー、初演時にも出ていらした方、コーラスの皆さんが大きな会場の隅々までつかってミステリー仕立ての物語をみせてくれます。

掘り炬燵に入るとなかなかカラダを反転させるのが難しいですが、頑張りましょう。

後ろでもお芝居をやるので目のやり場に悩む、そんななか照明が当たっていないところでも田代さんはずっと役になりきっているのでした。いや、それは客入れのときからだった。

2回目行くのでまた書きます。

この素晴らしい世界は〜another perfect world〜

この素晴らしい世界は〜another perfect world〜

マニンゲンプロジェクト

「劇」小劇場(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

パーフェクトな世界
寝たきりの少年を主人公にするのは、とても難しいと思いますが、家族一人一人の想いがよく伝わってきました。みんながかわいそうと思うことでも、本人にとっては「パーフェクトな世界」って、ひとそれぞれ、感じ方や価値観は違うこと、一層強く感じます。

ネタバレBOX

まわりはかわいそうだというけれど、自分は幸せだった。と思っている寝たきりの少年、の想い、心に響きました。一方で、まわりの人が、少年のことをかわいそうだと思う気持ち、共感しましたおばあちゃんが誘拐されてから、音を立ててパーフェクトな世界が崩れていく。しかし、。ひきこもりの兄もいて、散々な家族なのに、状況はどうであれ、家族のきずなは強い、と改めて感じます。寝たきりの少年と姉の二人しか知らないことが展開される場面、とても感動しました。ただ、バックの音楽が大きいため、姉の声が少し聞きづらかったです。とてもいい場面だったので、少し残念に思います。
絵のない絵本

絵のない絵本

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても良かった
普段、演劇やダンスを見て良いとか悪いとか思う基準と違う部分で、とても良かった。短くうまく言葉にできない。ネタバレに詳しく書いています。
とにかく良かった。

ネタバレBOX

 そもそもダンスと言ってもかなり演劇に近い。二つの意味で。ひとつは、言葉は使わないにしても、イメージによる物語性があるということ(アンデルセンの本が元ネタだというのもあり)。もうひとつは、踊り手個々の身体性云々というよりも、集団で創り上げる空間演出に重きが置かれているということ。それは光の使い方なども含めて。
 そうやって、ある意味では演劇を見るように観ていくと、徐々に踊り手に意識が向かう。ただ、それが踊り自体の良し悪しというのとはちょっと次元が違う感覚なのだ。複数の踊り手が同じ振付で踊っているのだが、いや同じ振付だからこそ、全員の調和よりもそれぞれの踊り手の個性が際立ってくる。踊りの根っこの微妙な違いや身体的特徴(背の高低や体格の違いなど)も大きく作用して。どの人が上手いとか下手とかそういう次元ではなく、それぞれがそれぞれに魅力的に見えた。これはそういう個性的な踊り手を集めてそうなったのか、白神氏の演出によるものか、わららない。いずれにしても、それぞれがとても個性的なのだ。バラバラの個性が同じ舞台で、時に同じ振付で共存している。社会の写し画というか、あるべき人と人との共生の姿を見た。個性とは見せつけるように他者との差異を押し出すことではなく、衒うことなく調和しようとする中でも自然と顕れてきてしまうものなのだと思った。その点に圧倒された。そう思うと、アンデルセンの『絵のない絵本』は、お月様が見た世界各地の人びとの一夜の物語を集めたもの。一夜一夜にそれぞれの生が輝く。演出意図か偶然か、『絵のない絵本』のそれぞれの物語は、踊り手たちの存在と対応しているように見えた。色んな特徴・特性を持った人々が、優劣ではなく、その個性によってそれぞれの生を輝かせていると。これほどまでに題材とできあがった舞台がシンクロしている作品はそうない。
 どこまでが白神氏の意図なのかはわからない。私が過剰にそう受け止めているだけかもしれない。そうは言っても、衣裳も全員が似たトーンの服でありながら、よく見ると、一人一人まったく違う服なのだ。そういう細部も含めて、私が感じたようなディレクションが、意識か無意識かはおくとしても、働いた結果の舞台のような気がする。舞台美術も照明も良かった。
碧のヴォヤージュ

碧のヴォヤージュ

進戯団 夢命クラシックス

新宿村LIVE(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★

予想より長かったが
予想より上演時間が長かったが、その長さを感じさせることない、いろんなエピソードを含んだ物語であった。切ない部分もあったが、面白かった。で、入り乱れての殺陣シーンはさすがの圧巻だったなあ。
しかし、エピソードがいろいろありそうなキャラが多かったので、全部は描き切れてなかったかな(謎を含ませた言い方してたのもあったし)。もしかして、スピンオフか(笑)

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

ザ・ボイスアクター アニメーション&オンライン (再演)

劇団6番シード

新宿村LIVE(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

オンラインからアニメーション
オンライン編→アニメーション編で観劇。

ネタバレBOX

オンライン編
一気に加速し、そのままノンストップな展開。そんな展開ながらもしっかり笑いは取る。いやー面白かった。また、キャラもみんな個性的でよかった。しかし、栗生さんの泣き顔はもう凄かった。

アニメーション編
展開スピードはオンライン編の方が上な部分もあるが、テンポや話の繋げ方は負けず劣らず。また、こちらはアニメーションのアフレコが物語の舞台になっており、ナガレインの物語がしっかり描かれているので、アフレコシーンは絵が見えてくる感じがする。期待してた以上の面白さでした。
ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★

大好評のようですが 私は・・・
本日は今上演始まって以来の最大動員数だったとのこと。
二時間ちょっとあるのに 椅子が無くて 地べたにクッションは 辛かったと思います
(私は大丈夫でしたが)。


役者さん本人に席を案内くださって とても嬉しかったです。
本番前って一番デリケートな時間なはずなのに。
劇団さんのほうは お客さん(参加者と呼びます)を大事にしようとされてる姿勢が 伝わってきました。


あと参加型なのも良いと思います 続きはネタばれにて☆

ネタバレBOX

ただ物語が始まるまでは ほとんどいらないと思います。


『想像してみてください』と お客(参加者)は目をつむってイメージしたり 
この作品をどのように楽しむかとか、少しなら良いと思うけど
あの前説 あれは長すぎだと思います。


あと急に雰囲気変わって
DJ風の話し方の人が ひたすら話し続けるのだけど 滑舌が悪くて何を話してるかホント全くわからなかったです。
そこにハチの姿をした人が出てくるのけど 
笑いを狙ってるのでしょうが なんで出てきてるのか どんな意味をもつのかさっぱり分からずで 会場がシーンとなり。
ハチの役者さんがかわいそうでした。


↑何よりも この指摘を感想で誰ひとりされていないところが 
私は不思議でしょうがない (笑) 
物語に入るまでこの10分くらいはもったいなさすぎます
(詳しい時間は分からないけれど)。 
『この劇団は本当に2時間楽しませてくれるのだろうか?』と不安になった。


あと銃の決まりごとが 良く分からなかった。
例えば最後、銃の効力は無くなってるはずなのに 兄さんがゴべリンドンを銃で撃って死んでしまったのも なんで効力の無い銃で殺せたのかわからないし。
99人殺した血でできる銃で・・・なんで偉い人に奪われたのだったっけ?とか 
鍛冶屋の娘は銃の中に生きてる?死んだ??わかりにくかった。
メグミが あんなに説明にフォローしてくれたのに 私にはわからなかった。 
もっとわかりやすく見せられなかったのか。


何より気になったのはタクマ 
17歳の設定なのに 話し方や接し方が いくらなんでも子供っぽ過ぎる。
あれじゃ小学校低学年だ。


死体を表す てるてる坊主のシーツ 表現が良かったです
あの世界観と ゴべリンドン役の方の動き、表現力のすごさに 圧倒されました。めぐみも良かった。
あと役者さん2人 声が潰れ気味だったのが 心配になりました。
あれだけ走り回るのに たった5人でって 本当に大変だと思います。
役者さんも大事にしてほしいなって そんな事を考えてしまいました。
なんていうか 全体的にムリしてる感が気になってしょうがなかったです。


おとぎ夜話~特別編~

おとぎ夜話~特別編~

Jungle Bell Theater

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2015/04/15 (水) ~ 2015/04/20 (月)公演終了

満足度★★★

大黒天側の話観劇
三話+αからのおとぎ夜話。どの物語も面白くは感じたが、物語の性質上なのか、見てると言うより聞いてる感じ。しかし、役者陣の切替はお見事であったな。 ラスト、そう繋がってのホッコリ感はよかった。

アイ色バースディ

アイ色バースディ

劇団光希

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

土木女というより、三姉妹。
土木業界で働く姉妹のハートフルドラマ...その根底にある思いは、”従業員も含めた家族愛”である。家族内での思い遣りは、その思いが強ければ、それだけ悩みも深い。そんな気遣いの誤解が招いたことは…。

「劇団光希」の第20回記念公演は、劇風であろうか、優しく人情味たっぷりであった。好公演が前提であるが、土木を謳うのであれば、もう少し社会性を加えた幅広い捉え方でもよかったと思う。

ネタバレBOX

まず、舞台セット・美術や照明の効果がよかった。セットは上手を階段2段分高く設え、事務所居間(敢えての表現)をきり出し、そこに継テーブル、ミニ椅子が数脚。奥壁には台所も見える。下手客席側には2掛ベンチと暖缶、、その奥には、4~5段高くした橋(?)が下手袖に架かる。また、照明は盛上げ場面こそ、当該部分に柔らかさを感じさせる照度にする。その感性は観客(自分)の居心地よくする。
細かい気づきとしては、冒頭の土嚢を運ぶシーンを始め、音響と被り何箇所かで台詞が聞き難いところがあった。また、土木といえば重厚のイメージであるが、本公演ではそのイメージ場面(冒頭の土嚢運搬、中盤の掘削運搬など)に迫力・緊張感があまりない。できれば土嚢には風船か布を詰めた模擬を使用する、ツルハシ、ショベルなどを持ってイメージさせてはどうか。

さて、公演梗概の中で、三姉妹の母親がそれぞれ違うらしいが、弟の母親も違うのだろうか。父親が急逝した時の様子が心配になっているのと同様、母親との関係はどうだったのか。それぞれの母親とは死に別れ、生き別れによる離婚だったのか。そしてこれほど姉妹、弟の家族愛が育まれた家庭環境に興味が惹かれる。そのエピソードがあると、お互いに思い遣る心情に深みが増すような気がする。

この職業(下請け土木会社...時田組)に対する着眼点がよい。2020年の東京オリンピックに向けて土木・建築の需要がある時期であり、一方、東日本大震災の復興もあり、人材不足が言われている。その現況を背景にした社会性が観えれば、物語に幅と深みが出たと思う。その表現として、もう少しストーリーに盛り上がりがあれば...例えば3Kと言われるゆえに、働く人が強いられる課題(安全面・健康面など)への問題提起を多少のトラブル(今回は熱中症であったが、個人的な健康管理として描かれた)を絡めると、ドキドキ感が加わり、さらに観劇の集中力が高まると思う。ちなみに2015年3月期決算、ほとんどの大手ゼネコンは好決算であったが、下請け子会社、孫会社はその恩恵を受けていない、というアイロニーがあっても面白い(公演でもその葛藤が垣間見えたが、直接伝わらない)。実は、この描きがないと「土木」の意味合いが薄れると思う。

公演全体を通じて、テーマ、主張の着眼(女性の視点...男女平等推進施策の奨励時の土木、東京オリンピック・震災復興時の土木、労働者派遣等をめぐる労働法制等々、今日的話題を含んでいるが)は家族愛としての視点でもよかったが...。

劇団”光希”の劇風は大事にしつつも、20回記念公演であればこそ、いくつかの話題を盛り込むことができた”好機”だったのでは...。


劇団光希のますますの興起を祈念し、また次回公演も楽しみにしております。
七人の神様

七人の神様

無情報(ノーインフォメーション)

成子天神社(東京都)

2015/05/28 (木) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

演出と脚本に拍手。
5/31 17:00の大千秋楽の回に観覧。

神社の境内で芝居をやると聞きつけ、寺で芝居を打ったものとしては、観に行かんわけにはいかん!ということで急遽“無情報”だけど行ってきた。

席に通されるなりびっくり。神楽殿で見るの?!劇場、この境内全域なの?どうやって??
開演前に妄想が広がりすぎてそわそわ。
始まる前から始まっていて、もうドキドキ。

内容は、展開としてはシンプルなんだけど、笑いあり涙ありで、素敵なセリフもたくさん散りばめられていて、80分があっという間でほんと楽しめました。

無情報さんに対して本当に無情報で初見でしたが、今回の舞台、何より脚本と演出が秀逸。
あのだだっぴろい神社の空間を最大限活かした演出と脚本が本当に秀逸だなぁと。
職業柄、初稿から最終稿にあがるまでの経緯を全部見てみたいなぁとまで思った作品でした。

素敵な作品に出逢えて感謝です☆
無情報さん、また機会があれば観に行きたいです^^



ソリテュードボーイ・イノセンス

ソリテュードボーイ・イノセンス

初級教室

OFF OFFシアター(東京都)

2015/06/04 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

どう死にたいか?~Aを観劇~
初日のぎこちなさは尻上がりに滑らかさをまし、圧巻の終盤へとなだれ込む。
死んでしまった孤独な青年が少しずつ輪郭を現してくるエピソードが素晴らしい。
このエピソードがどれも深くて上手いので、冒頭の多少無理やり感を忘れさせる。
ネタバレ後にどっと泣かせる展開が見事で、役者さんもボロ泣きだが私もボロ泣きした。

ネタバレBOX

舞台上には小さいワンルームマンションのような部屋が再現されている。
下手側に玄関へ続く出入り口、上手にベッドが置かれている。
ブティックのような白いディスプレイ用の棚があり、靴や小物が並んでいる。
女の子の部屋のようだが、靴など見ると男の子の部屋のようでもある。

ひとりの青年がこの部屋で亡くなり、その青年からの葉書を持って
6人の人々が集まってくる。
テレビの再現ドラマに時々出る女優、タウン誌のライター、うどん屋の青年、
メイド喫茶の店長、クリニックの看護師、元アイドルのOL。
彼らは、“大した付き合いはないけど”と言いつつ、青年と自分との関りを語り始める。
次第に明らかになる驚きの事実。
そして7人目が登場する…。

“じゃあ、どんな風に知り合ったのか、再現してみましょうよ”みたいな持って行き方が
若干苦しいかな、と思いながら観ていたが、個々のエピソードのリアルな展開に
ぐんぐん引き込まれ、一気に入り込んだ。

6人がそれぞれ全く違う立場で彼と接していて、その距離感のバランスが良い。
そのため彼の人物像がとても立体的で多面的になった。
年齢も職業も違う人々の再現ドラマの中で、青年は生き生きと甦り、歩き出す。
そして最後にこの会の趣旨が明らかにされ、全体像が見えてからが泣けた。

なんだろう?
話は解ったし、過去のいきさつも解った、後は“贈る言葉”でしょ、と
そこまで読めるのに、演じる方も観ている方もボロ泣きしてしまう。
素直な力の抜けた台詞が、本当に優しくて弱くて切ない。
彼が、誰かの人生を変えるきっかけだったことが伝わってくる。

金子大輝さんの、控えめながら喜びを表す表情が
高校生らしい初々しさを含んでいて良かった。
亡くなった青年に一番近い人物像を体現して秀逸。
素なのか演技なのかわからないラインで成功している気がした。

当日パンフにある出演者への質問、「どう死にたいか?」に
この部屋の青年は黙って最高の答えを出してくれたのだった。
PRESIDENT SURROUND

PRESIDENT SURROUND

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

ほどよい暇つぶしでした。
モットーは『最高の暇つぶし』とのことで。
構えずに楽ーな感じで拝見しました。

うん、最高とまではいかないけどほどよい暇つぶしになりました。
楽しかったですよ。

ネタバレBOX

社長が亡くなったという事実が一同にとって大して影響ないように感じられてしまうと
まずはその点がひっかかってしまうなーというか。

そこらへんちょっと脚本が薄いというか
もう少しリアリティ感じられるような作りでもよかったのかなー
でもそれには人数が多いかなー
でもキャラ立ってる人は立ってるし笑いも起きてるしまあいいっかあー楽しいし。

てなとこでしょうか。
でも楽しかったですよ。


岸田國士の思案

岸田國士の思案

おででこ

【閉館】日暮里ARTCAFE百舌(東京都)

2015/05/26 (火) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった!!
これほどまでに岸田国士の世界を深めたものは今までみたことはありません。作者の評論やエッセイを劇中に組み込んで、作品における背景や思想を、決して恣意的ではなく純粋に、ありのまま表現した演劇は今まで見たことがありません。あまりにも膨大な情報量に未だに頭の中では整理がつきませんが、確かな感性による構成力と、純粋に且つひたむきに作品に向き合う役者の方々の演技にただただ圧倒されました。
また是非やってほしい!
役者の皆さんお疲れさまでした!

いしだ壱成主演「俺の兄貴はブラームス」

いしだ壱成主演「俺の兄貴はブラームス」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/06/03 (水) ~ 2015/06/05 (金)公演終了

満足度★★★★★

”コラボ”から”融合”へ
東京イボンヌは2度目だが、改めてこの表現形式に衝撃を受けた。
オーケストラと声楽家、それにバレエダンサーのレベルが非常に高い。
下手すると芝居を食ってしまいそうなクラシックの迫力だが、
やはり芝居がなければ成立しない作品であるところが素晴らしい。
世に認められた天才ヨハネス・ブラームスと、才能のない弟フリッツ・ブラームス。
それぞれ孤独な葛藤を抱えつつも、互いを思い合う兄弟のストーリーがあり、
そこから生まれた音楽やウィットに富んだ挿入歌が背景を得て生き生きと立ち上がる。
以前観た時はクラシックと演劇との単なる“コラボレーション”だと思ったが、
今回は“融合”という印象を受けた。
若干脚本の無理が感じられるところはあるが、全体の流れがそれを上回って自然だった。

ネタバレBOX

むせ返るような花の香りのロビーで受付を済ませて中へ入ると
舞台正面奥、一段高くなっているところに既にオーケストラが控えている。
下手にピアノ、その手前にバーカウンターと止まり木、上手にはソファとテーブルがある。

作曲家ヨハネス・ブラームス(モリタモリオ)は、才能はあるが人づきあいが下手、
自意識過剰で心配性。
その弟フリッツ・ブラームス(いしだ壱成)は、人懐っこくて明るく楽天家、彼女もいるし
誰からも好かれる。
弟は兄を励まし、作品を見ておらおうと一緒に大作曲家シューマン(吉川拳生)を訪ねる。
ヨハネスの才能にほれ込んだシューマンのおかげで、
彼は一躍有名作曲家の仲間入りを果たす。
ところが彼はシューマンの妻、知性と気品溢れるクララ(川添美和)を愛してしまう…。

かの天才ブラームスに、才能に恵まれない弟、という対比が面白かった。
天才は何かが欠落しているものだというところに説得力がある。
互いに孤独な葛藤を抱え、それを初めて終盤さらけ出すところが良い。
その時明らかにされるクララとの隠されたエピソードも効いている。

そして兄弟のストーリーを柱に随所に演奏されるクラシック音楽が本当に素晴らしい。
他人の作品を自分が生み出したと勘違いする性格のフリッツ…という設定には笑ったけど
そのおかげで自由な選曲が可能になったのは楽しい。
藤原歌劇団の鳥木弥生さんのカルメン、一瞬にして舞台で花になる存在感がすごい。
表情豊かな歌声、ビシッと決まる仕草と振りで
「このカルメンもっと観たい聴きたい!」と思わせる。

阪井麻美さんのバレエも素晴らしかった。
絵のような美しい動きに目が釘づけになった。

余計なお世話だが、マネジメントも稽古も大変だっただろうなあと思った。
クラシック音楽もバレエも演劇も、本来分かれていたファンが一堂に会した感じ。
幕の内的楽しさ満載でアイデアの素晴らしさを感じる。
そのうちの一つだけを愛したい人は、それだけを追いかければ良い。
でもいろんなものが融合すれば、相乗作用でこんなに豊かな空間が広がることを
今回改めて知った以上、私はこれを新しいジャンルとして存分に味わいたい。

これは着想と脚本にかかっている。
主宰の福島氏が言うように「必然的に出来るモノ」だったのかもしれない。
だが必然的なものは不自然さに対して厳しく、小さな違和感が破たんを招く。
誰に注目して、どんなキャラ設定にして、何を聴かせるか。
期待の風を孕んで大きく船出した東京イボンヌ、舵取りに注目しつつ応援したいと思う。

ひとつ、終盤のフランツの号泣、いしだ壱成さんだからついやらせたくなるのも分かるけど
あそこまで悲痛にならなくても、フランツの苦悩は切なく伝わるような気がした。
それにしてもブラームスのあの髭が、ストレスのせいだったとは、妙に納得したのだった(笑)

このページのQRコードです。

拡大