最新の観てきた!クチコミ一覧

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幽霊

幽霊

ハツビロコウ

シアター711(東京都)

2025/03/25 (火) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白い。
ハツビロコウらしい重厚にして骨太作品。しかし 今まで観てきた公演、例えば 同じイプセンの前作「ヘッダ・ガブラー」のような重苦しい緊張感はあまりない。逆に この公演の魅力は、テーマ性というか物語性が鮮明で分かり易いところ。当日パンフに代表の松本光生 氏が、イプセンの戯曲をもとに複数の翻訳本やグーグル翻訳を参考に上演台本を書いたとある。そしてタイトルにある「幽霊」、それは現代に生きる我々にとって何なのか、どのような影響を与えているのかを意識したとある。

1881年、イプセンによって書かれた戯曲が 現代日本によみがえり 何を伝えようとしているのか。観客それぞれ思い抱くことは違うであろうが、少なくとも因習や慣習に囚われた閉塞感、不自由さはしっかり描かれていた と思う。また人間が抱いている思い、その願望が封じ込められた時、大きな反動が狂気を生む。それは 本人だけではなく、その家族をも巻き込んで…。

旧弊的な道徳観・価値観は崩壊し、同時に正当な倫理観も失われつつある。それは自己中心的な思考と行動、そこには欺瞞や強欲が潜み それが社会に蔓延していく怖さ。公演では宗教(牧師)を以って倫理観を説き、その建前に人の希望や願望が抑制されるといった矛盾。舞台という虚構(俯瞰)の世界、しかし現実における世相・世情を見れば、今でも言われ続けていることに気づく。その意味では現代においても色褪せない、根本的な問題を孕んでいる。さらに 少しネタバレするが、近親相姦や安楽死などのセンセーショナルな出来事も描かれている。それが140年ほど前に書かれた戯曲ということに驚かされる。
(上演時間1時間45分 休憩なし) 

ネタバレBOX

変型の二重舞台。舞台美術は 中央にテーブルと椅子、上手にベンチのような椅子、下手奥に机のような置台と壁に大きな鏡。上演前から男が俯いている。そして波の音や船汽笛が聞こえる。全体的に昏く重厚感が漂っている。

舞台は 峡湾に臨むアルヴィング夫人の屋敷。彼女は愛のない結婚生活を否定しつつも、因習的な固定観念に縛られて放縦な夫から離れらずにいた。夫が亡くなり10年、彼の名を冠した孤児院の開院式の前日から物語は始まる。夫の偽りの名誉を称える記念式典を前に一人息子オルヴァルがパリから帰ってくるが、因習の幽霊がふたたび夫人の前に現れる。勿論「幽霊」は比喩であり、公演では2つを示唆しているよう。

1つは、この地での因習や慣習といった前例踏襲といった目に見えない仕来り。かつて夫の放縦に耐えかねて牧師 マンデルスの元へ逃げたが、夫に使えるのが妻の役目と突き放された。夫は召使の女を犯し、それを目撃したアルヴィング夫人は 悪影響を心配し 7歳の息子をパリへ。そして召使が産んだ子が、今 使用人として働いているレギーネ。つまりオルヴァルとレギーネは異母兄妹、何も知らず 悪病に侵された兄は妹に好意を抱き一緒に暮らそうとするが…。もう1つの「幽霊」は 遺伝ー父の放縦は息子に受け継がれ、パリで放蕩な生活を送った。それを共同生活で多くの交友関係といった事から におわせる。放縦な夫は亡くなったが、愛息が忌まわしい「幽霊」を受け継いだ結果、悪病に罹ったという皮肉。

この劇は「過去」が起点になっており、それを明らかにするだけではなく物語の回転軸になっている。「幽霊」という目に見えない因習等から逃れようと足掻くアルヴィング夫人、しかし感情はその環境から抜け出せないといった奇妙さ。フランス古典劇の「三一致」の時空の中に回顧という「過去」の目に見えない「幽霊」を見事に立ち上げた。自由を奪われた閉塞感、そんな環境下では能力を発揮出来ない という悪循環に陥る。一方では因習、建前という鎧で身を固めた自己保身、それが宗教(牧師)の言葉となる。

照明は状況を効果的に表す。例えば孤児院が火事になる朱色、時間の経過を表す諧調、そして最後 アルヴィング夫人が愛息オルヴァルを抱きかかえ、日が昇り その陽の中で2人はシルエットといった余韻付けは見事。
次回公演も楽しみにしております。
アオミドロ先生とメダカちゃん

アオミドロ先生とメダカちゃん

演劇ユニット『Yup!!』

シアターココ(愛知県)

2025/03/22 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/23 (日) 11:00

ちょっとふざけたタイトルだったし
チラシのイラストもなんだか芝居とマッチしない感じで
最初ギャグなのかな?と、思って観に行ったんですけれど
構成とかコンセプトとか結構真面目に作られていて面白かったです。
ただ、やっぱり本人立ち直るところが少し弱かったかも。
どっちかって言ったら母親の側に問題あるように思えましたが。
はぴねすシネマ24の松っしーさんも出演されてたのはサプライズだったけれど
相変わらずのハイテンションでちょっと浮いてたかな?
他の俳優さんたちもそれぞれ個性がよく出ていたし
音響さんもあれって、俳優さんの方が音に合わせてるんでしょうかね?
ドアの開閉音とかピッタリ演技と合ってて、
なんかそんなところですごいなと感じながら観てました。

青少年のための純恋愛入門

青少年のための純恋愛入門

バザール44℃

STスポット(神奈川県)

2025/03/18 (火) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

旗揚げ公演らしく、熱も演出のアイデアも盛沢山でした。
正直、物語が裏返るまでは、退屈さのほうが勝ってしまって。
終盤30分の展開はなかなか面白かったのだけど、そこに至るまでは丁寧だけど冗長すぎた。
序盤から中盤まであれだけやるなら、ラストにもう一段飛び越えるものが観たかったかも。

二対一

二対一

壱劇屋

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

一幕が不満でした。
兄弟の物語、親子の物語。ここらが本筋部分であるわけなので、そこをもっとわかりやすくして欲しかったな。
周辺にも色んなドラマ、人の想いががあって、そこらも存分にってのはわかるのですが。
情報量が飽和して焦点が定まらない感じがありました。
東京支部さんのワード有り、パラデュール観た時以来、そこらが気になるところだったりします。
リピートしながら考察して楽しめば一幕は味わい深い気がするのだけど、そういうのは演劇でやるにハードル高すぎる気もします(リピート観劇するハードルが高い)。

二幕はもう最高の一言でして。
終盤の怒涛の殺陣は言わずもがな。
今回は、その前段階のお祭り。まあ、福男選びなんですけどね。
観客まで巻き込んでの大運動会があったりして。
めちゃくちゃ楽しかったです。

TARRYTOWN

TARRYTOWN

TARRYTOWN実行委員会

浅草九劇(東京都)

2025/03/15 (土) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

歯応えのある作品を求めるおとな向けの小編成ミュージカル。
首無し騎士の伝説が語り継がれ、ミソジニーやホモフォビアが溢れかえる郊外を舞台に、ふたりの男とひとりの女の屈折含みの生活と、不毛な三角関係が描かれる。

それぞれの感情と思考、嗜好までもがこれでもかとばかりに詰め込まれた歌の情報量の多さときたら。これを歌いこなして、ドラマのグルーヴをつくっていくのは、腕に覚えがあるメンバーでなければ難しいだろう。

ネタバレBOX

しかも、3人は対話しているようでいて、あらかじめ分断された場所に立ち、ほとんどの台詞、歌を正面(客席)に向けて発している。孤独な三人の”対話”は、近づきそうで近づけず、分かり合えそうで分かり合えず、だからこそ、目が離せない。

そして訪れる、砂を噛むような、後味の悪い結末、とも言えないいったんの帰結。抜け出せそうで抜け出せない苦しみは続く。それは、ここが閉鎖的な郊外の、古い言い伝えが生き続ける街だからだろうか。否、考えてみれば、ほとんどの人は、大都市ではない、こうした周縁に住んでいるではないか。
あのね、あの時、あの夜の音。

あのね、あの時、あの夜の音。

劇団さかさまのあさ

ひつじ座(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/03/23 (日) 18:00

価格4,000円

昨年初めて観た時に大好きになった団体さん。今回もすぐチケット取って拝見しました。
舞台美術や衣装はとても明るく可愛らしいのに、心の奥底に沈んでいる果てしない哀しみをそっと掬ってくれる、そんな話に感じました。
ちょっと昔の死語達もキャラクターとして主人公の探し物の旅に出て、長い迷いの旅から現実に戻るまでの舞台は私たちが悩みや哀しみとの葛藤とシンクロするかのようでした。
また次も絶対観に行きます。

あのね、あの時、あの夜の音。

あのね、あの時、あの夜の音。

劇団さかさまのあさ

ひつじ座(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/03/20 (木) 13:00

可愛いファンタジーのふりして人生の懊悩を描き救う、とんでもない劇団だなと思いました。

今回は当日券出ない日も多くて、次からは早めに予約します!

零れ落ちて、朝

零れ落ちて、朝

世界劇団

JMSアステールプラザ 多目的スタジオ(広島県)

2025/03/22 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

「人間の尊厳を問う物語」

 現役の精神科医として医療現場に携わっている作者が、太平洋戦争中にアメリカ軍の捕虜に生体解剖を施した「九州大学生体解剖事件」と、グリム童話『青ひげ』をモチーフに創作した2023年初演の再演である。

ネタバレBOX

 波音と鳥の声が響き渡るなか、上演がはじまると奥から娘(小林冴季子)が出てきて観客に向け身の上を語り始める。娘はちいさな山のうえにある城に青ひげを生やした男に嫁され、いつも床を白く磨くようにと命じられていた。城のなかには入ることを禁じられた部屋があり、そこで男はなにかよからぬことをしていると街の人々に噂されているのだ。部屋のなかを知りたいという誘惑に負けた娘が扉を開けた先に目にしたものは、おびただしい数の死体の山だった。

 やがて青山という男(本田椋)がやってきて自らの仕事について語り始める。医師である青山は弟子(本坊由華子)とともに病気の患者にリスクの大きい施術をすることで、他病院よりも大きな実績をあげようと躍起になっていた。しかし度重なる失敗で患者はことごとく死に至り、そのことを隠蔽しつづけてきたのである。青山は保身のため娘に城の床を拭きつづけろと命じていたことがここでわかる。やがて大佐(本坊由華子・二役)がやってきて、無差別爆撃を行った敵兵の捕虜を生体解剖しないかと青山に声をかけ――開戦から戦中、そして敗戦へと移り変わる激動の時代のなか、次第に娘と青山は狂気の世界へ足を踏み入れていく。

 本作の特徴は説明的な台詞を極力廃し、似たような場面を繰り返し反復しうねりを作りながら展開することで、観客を登場人物の感情移入させやすい作劇を採用した点である。また何役か兼ねる俳優がゴツゴツした荒っぽい動きや振りで台詞を述べることで、感情の波が視覚的にも豊かな情報として舞台上に再現されていた。当初は穏やかだったSEも次第にノイズまみれのそれに変転していく。いわば音楽劇や舞踊劇に近い感触の作品である。場面が進むにつれて同じ台詞でもまったく異なるニュアンスで聞こえる発見もあった。

 舞台を観ていて私はシェイクスピアの『マクベス』を想起した。己の名声を求め道を誤る青山と脅迫的に汚れた床を拭き続ける娘の様子もさることながら、3名の村人たち(出演者3名が兼役)の会話が時代背景や青山夫妻の状況を客観的に説明する役割を担っていた点は、マクベスに予言し今後の展開を示唆する荒地の魔女たちと重なって見えた。くわえて、ダジャレのような台詞や、「よくわからぬことはよからぬこと」(これは娘の台詞だが)に象徴される倫理観を根底から揺さぶろうとする作者の意図も、荒地の魔女の「きれいは汚い、汚いはきれい」に重なって聞こえてきた。

 加害の物語を書くことで戦時に近い状況にある現代を問うという作者の主張は明確であり、そこに熱演が加わることで並々ならぬ思いはひしひしと伝わってきた。とはいえ一点に向って進んでいく物語は図式的であり安全でもある。最後にぽつねんと座る性も根も尽き果てた青山の姿は、私にとっては舞台中盤からある程度予測ができるものであった。加害に至らざるを得なかった人物の背負ったものもぜひ見たかったと思うのは望蜀だろうか。
泡風呂で生まれなおす

泡風呂で生まれなおす

COLLOL

cafe MURIWUI(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

夜の回観ました。朗読劇4本立て、なかなかに楽しめました。田口アヤコさんの自作、45歳になったジョバンニの話は妙にリアルで切なくて、泣けますね。多分賢治も泣いている(笑)。川上弘美氏のaerは未読で、この場で初めて聴きましたが、女性の生理と性の話、ツッコミどころが多くて、笑ってしまうけど、笑ったらハラスメントになるのかな。原作をじっくりと読みたいと思いました。

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ

あまい洋々

インディペンデントシアターOji(東京都)

2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/15 (土) 13:00

行方不明から8年後に白骨死体で見つかった女子高生に関して取材するフリーライター、その件を映画化しようと企てる映画監督を目指す女性を含むそれぞれイマを過ごす当時の同級生たちを描いた群像劇。
少人数での会話でそれぞれの今(と過去)を描く場を重ねてから関係者が一堂に会するクライマックスで真相を明らかにする(基本に忠実な)構造が分かり易いことに加えて円形ステージのようなアレが「あんな風に変化する」装置やキャットウォークに仕込んだ灯りを活かした場面・アイドルライブ場面、さらに漫画や音楽の好みに関する会話に惹かれた。

右往左往

右往左往

猿博打

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/03/23 (日) 17:00

お気に入り劇団が、「かわいいコンビニ店員飯田さん」の池内風の脚本で演じる、半分社会派の物語。とても面白い。(前説を兼ねての放送4分を含み)96分。
 とある大学の演劇部の部室で展開される、ダメダメ部員と社会運動女子とダメダメ演劇部OBによる、社会運動のメッセージが届かないので演劇部にヒントをもらいに来るが…、の物語。演劇部あるあるな展開に笑わされるのだけれど、「パヨク」と「ネトウヨ」のあたりから単に笑っていられない感じもあって、穏やかに終わるけれど問題提起はしてるんだろうなと思う。村上弦のメガネ女子はヴィジュアルも大ヒットだが、メッセージの伝わり方を何段階にも演じる見事さも感じた。

ここは住むとこではありません

ここは住むとこではありません

TEAM FLY FLAT

雑遊(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/23 (日) 13:00

つついきえ・大石ヨウコ2人のユニットの旗揚げ。日本のラジオの屋代秀樹が書いたドタバタとオカルトの物語。(4分押し)99分。
 冒頭、つついきえ演じる「スフィンクス神田」なる霊媒師が登場し語り始める、とある幽霊の出るマンションの物語…、なんだけど、癖のあるマトモじゃない人々が次々と登場し、次々に起こるアレコレ。そこそこ演劇歴の長い役者陣が、楽しんで演じてる感じが面白く、マトモな人が出てきたかなと思うとトンデモなかったり、と、展開も楽しい。

朝日に願え 冬公演

朝日に願え 冬公演

朝劇三軒茶屋1年ロングラン公演

三軒茶屋orbit(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

日曜の朝9時の回に観劇。芝居って基本的に夜観るイメージなので新鮮。
舞台も目の前で臨場感あります。
内容はかなり重め。

解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話

解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話

1999会

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2025/01/23 (木) ~ 2025/01/25 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/01/25 (土) 13:00

『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』はこれまで 6回拝見している。
9人の俳優/照明/音/スタッフの気持ちが伝わって来た。癇癪と敬虔の二人でのシーンが良いなと思っていたら、もう一度終盤にもその二人のシーンがあってその 2つの場面、凄く良かった。そして土本燈子さん、トータルで良いのですが、改めて声が良いなと。
多分、1999会としての『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』はこれで最後、その「最期」を見届けてきた。
70年近く生きて来て、9人の彼女達、彼女と括るのは駄目なのかもしれないけど、東京女子大学の話なので、いや女性を自認していない人も居たのかも知れないが、人として生きていると色々なことがあるんだと思いながら見ていた。
これからも色々なことがある。とにかく生きて行こうよ。そんな気持ちを持ちながら見ていた。

VIANCA;clockwise

VIANCA;clockwise

江花明里.あそびの会

Paperback Studio(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/22 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/03/22 (土) 14:00

主宰の団体名は「江花明里.あそびの会」
架空畳主宰の小野寺邦彦氏が作/演出、出演が江花明里氏と黒田和宏氏。
「1918年、第一次世界大戦後のロンドン・ソーホーと1998年、経済曲線を垂直に落ちてゆく東京・渋谷が繋がる物語」
ロンドンと渋谷を結び付けるアイデア。そこから渋谷のスクランブル交差点で、人とぶつかり、くるくると回る体から展開し始める物語。
黒い壁の会場を活かしたそう来るかと言う最後の仕掛け。黒の衣装だった江花さんが最後に衣装をノースリーブの白い衣装に変える。VIANCA、イタリア語で白を表す bianca 女性単数形、色白で silky smoothな江花明里氏故に映える仕掛だった。
江花明里さんと黒田和宏さんの息の合ったコンビの60分、くるくるするりと面白かった。

泡風呂で生まれなおす

泡風呂で生まれなおす

COLLOL

cafe MURIWUI(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/20 (木)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

昼の回観劇
中編前半と短編混合?の
間に休憩を挟んだ約90分の作品
最初の話は面白かったが
後半の話は
よくわからんかったー
また西日を背景にカーテンも
しないで演じるので
眩しくてシルエットのみで
観劇し辛かったなぁ と
休憩時に他の観客さんから言われ
カーテンひいたけど
逆光はマイナス要因だったなぁ

右往左往

右往左往

猿博打

OFF・OFFシアター(東京都)

2025/03/20 (木) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

旗揚げ時代に、ここはもっと脚本力が付けば凄い劇団になるのではないかと
個人的にもどかしい思いをしたのだけれどあれから数年、今回脚本を手掛けているのは「かわいいコンビニ店員飯田さん」の池内風さん・・・え、最高じゃん!
実際、キレがあって小気味いい劇団の持ち味が炸裂、本当に最高の舞台でした

学生社会運動メンバーとノンポリ演劇部と演劇部OBの会話劇
劇中に演劇部員の劇評があり、それに笑っていた事を思い出すと何とも書きにくいのですが、リアリティーあるフィールドに生きる三者それぞれに強く惹きつけられ、ただもう目まぐるしいくらい面白かったです
現在をテーマにしたディベートシーンひとつ取っても若者達の放つ言葉に逐一引き込まれるし、加えてディベートしてない者の発言までもが香ばしく、これまた引き込まれてしまうという
笑ってしまう中に何ともいえない悲哀が、その悲哀にさえ可笑し味がこみあげてくるのだから、この3人、いつまでも見ていたい

ネタバレBOX

この部室でのやり取りをいつまでも見ていたいと思いながら終盤へ
しっかり見切る事ができました(笑)もう、さすがです

ヨコハマ・マイス YOKOHAMA MICE

ヨコハマ・マイス YOKOHAMA MICE

神奈川県演劇連盟

神奈川県立青少年センター・紅葉坂ホール(神奈川県)

2025/03/21 (金) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

横浜ネズミ達の家族愛が伝わる年齢問わず楽しめる良い作品でした。回転舞台でセットが入れ替わったりする演出も良かった。ただ、宣伝が悪かったのか…初日の客入りは少なめだったのが気になりました。出演者のモチベーションにつながると思うので、もう少し小さめの会場にするかチケット販売を頑張るべきだったのではないでしようか?あと、客席が寒かった。
出演者の皆さんの頑張りは伝わってきたので今後も期待したいです。

短編集『滴』

短編集『滴』

幾何学おばけ

イズモギャラリー(東京都)

2025/03/21 (金) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

 上演された短編は全部で以下の5作品。1:凡 2:た‐る‐らぬ(以上2作が日和しいさん)、3:jelly 4:ベランダ 5:強迫(以上3作がパキケファロ長崎氏)前者は女性作家、後者は男性作家、尺は80分程。

ネタバレBOX


 小さな空間に短編とはいえ5作品を詰め込み簡単な小道具の変化で状況を変じ漢字1文字で表されたイマージュを梃に作られた作品群を手際よく上演する技術は高い。脚本のレベルも高く、演出の手際良さ、演技の質、何れも高評価だ。上演作品総てがホラー。
1:オカルト系のSNSで繋がった、自分の無力に追い詰められ虚無感に苛まれた者、苛められ世界に復讐したいと念ずる4人の男女らがオフ会で山奥の某所に集合。導師の示す手順に従ってある儀式を実行すると呪った対象に凶悪な呪を掛けることができる。この顛末を描く。
2:古びているが大きな屋敷に独りの女が現れる。こんな夜更け、而も女性がたった1人でどうやら廃屋となった館に何故忍び込んだのか? 金目の物があれば盗んで換金する為であった。彼女はそこで2体の大きな人形を発見した。その人形たちは彼女に気付き話し掛けてきた。「どこかにあるハズの油を探して自分達の関節に点して欲しい」というのであった。女は油を見付け点してやった。その結果・・・。
3:雨の降る夜、ワンルーム。扉の外からは0時を迎えると30歳を迎える主人公を呼ぶ小さな声が聞こえる。孤独であるが、その孤立を通して自由を満喫できない女性。
4:昨日からヒトの心を読む不思議な力を持つ者と暮らす女性、他人がこの不思議な生き物を評するに醜悪を以てすることも意に介さぬが、この不思議な力を有する者は例え離れた場所からでも彼女の在り様を在るがままに認められない者を何の証拠も残さず殺すことができる。
5:或る男、眠ることができない。目を瞑っただけでも悪夢に襲われるのでそれも継続できない。実は原因があった。過去に自暴自棄になっていた折、幸せそうに列車から降りた女性を幸せそうであるが故に殺めていたのである。あとのことは説明の要などあるまい。
狂人よ、何処へ ~俳諧亭句楽ノ生ト死~

狂人よ、何処へ ~俳諧亭句楽ノ生ト死~

遊戯空間

上野ストアハウス(東京都)

2025/03/19 (水) ~ 2025/03/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

大正から昭和にかけての時代設定なのでしょうか。芸人たちの群像劇、とても丁寧な作品作りで、分かりやすく、実に見事でした。ただ個人的には説明的で繰り返されるセリフ(だからこそ分かりやすいのですが)が少し冗長に感じましたが。

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