最新の観てきた!クチコミ一覧

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地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/14 (金) 19:00

有名企業が騙された地面師詐欺事件をモチーにした話。騙された企業の立場から描かれている。何故詐欺のメッセージがあったのに契約までしたのか。会長派閥と社長派閥、社外取締役の機能不全、大手企業の自惚れ等が読み取れる。起こるべきして起きた事件として納得。

ネタバレBOX

法務部部長が本契約の前に詐欺地面師と裏取引していた事が明らかになるが、法務局で受付されない可能性があるのであれば、仮契約の時点で会社に詐欺を暴露すればここまで事件は発展しなかつた。
ひとめあなたに…

ひとめあなたに…

mada アパ太郎

THEATRE E9 KYOTO(京都府)

2024/06/15 (土) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

練馬のふられた彼女が、鎌倉の元彼に隕石が地球にぶつかり後一週間で地球全滅という時に、歩いて会いにゆく話 
ジャンルとしては、究極のファンタジーロードストーリーというところ?原作はあるらしいけど、未読
海外映画でも似たようなんあったな〰️と思いながらも、ロードのなかで異なる4ユニットに世話になりながらも鎌倉への旅❔を続け、最後には…
中々楽しませて頂きました❗

雨とベンツと国道と私

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

モダンスイマーズ『雨とベンツと国道と私』を観劇。

あらすじ:コロナで体調が芳しくない五味栞に、夫を失った友人から自主映画を撮るので手伝いに来て欲しいと依頼される。栞は映画の撮影現場で働いていたのだ。
現場に行くと六甲トオル監督を紹介されるが、どうやら以前に一緒に仕事をした事があるのだ。彼は現場での暴力、暴言などで、SNSで女優に訴えられ消えてしまっていたが、名前を変えて再活動をし始めたようだ。
だが栞も彼から受けていた傷が未だに癒えず、事件の実態を暴き始めるのであった…。

感想:『ハラスメントによって世間から抹殺され、仕事を失い、赦しを得られない人たちの罪と罰はいつ終わるのか?』
『ハラスメントを受けて未だに心に傷を持っている人たちはどうすれば寛解するのか?』
今の時代には避けては通れない議題を両方の視点から作っている。
六甲監督のハラスメントの場面は、俳優の演技力もあってか見るに耐えかねてしまうが、良い映画を作る為には仕方ないと訴える六甲監督の叫びに頷いてしまう己がいる事を忘れてしまいがちだ。だが作家は決してそれを許さず、必要に迫ってくるからか、心の隙間を見られている気分になってしまう。加害者と被害者の言い分を映画作りの現場を通して考えさせる展開の上手さと夫を支配して死なせてしまった妻の懺悔を二つの軸に重ね合わせる構成はピカイチだ。更に六甲監督と栞の演じた俳優のキャラクター作りの上手さが更に輪をかけてくる。
心が揺さぶられ、見応えのある瞬間が経つにつれて、厄介な問題の落とし所が気になり始めると、『どのような答えを作家が導き出すのか?』
『それとも観客が答えを見つけるのか?』
だが重い内容に反して、気持ちの良い演劇っぽい終わり方に違和感を感じ、初めて蓬莱竜太に不満を抱いたのだった。
「これでは観客は劇場を後に出来ません…」
地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

昨年12月に見た闇の将軍四部作
(東京芸術劇場シアターウエスト):JACROW 夕闇、山を越える/宵闇、街に登る/常闇、世を照らす/やみのおふくろを1日のぶっ通しで見てとても面白かったので、満を持して今日見てきました。

期待に違わず、スリリングで、笑えて、イラついて、哀愁感のある内容。今回も2時間があっという間でした。

脚本が素晴らしく、演じる役者さんたちもエネルギッシュで、できればもう一度見に行きたいと思います。

それしか、知らない

それしか、知らない

m sel.プロデュース

インディペンデントシアターOji(東京都)

2024/06/12 (水) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/15 (土) 13:00

繊細な心の揺らぎを感じるお芝居で良かったです。
構成も時間の進み方、人物の見せ方が面白かった。

LOVE TOURNAMENT

LOVE TOURNAMENT

壱劇屋

AI・HALL(兵庫県)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/19 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

おかしい💔僕のモテゲノムも活性化されたと自負して参加したのに誰からも告られなかった💔会場内あんなにラブ💕が溢れてたのに全然モテなかった💔なめちょぱのお尻触るセクハラしそうになる位に悔しかった💣何が言いたいかって嫉妬しちゃう位ラブ💕に満ち溢れた素晴らしい空間やったって事☆フェス感満載のこの公演形態も慣れて来て自然に楽しめるようになってるのも嬉しい\(^o^)/個人的には高安智美さんのCUTEさにハート撃ち抜かれました♪

カミノコノミカ

カミノコノミカ

劇団さいおうば

シアター711(東京都)

2024/06/13 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

すばらしい舞台でした。随所随所に笑いがあり楽しく観劇させてもらいました。役者さんの演技もすばらしかったです。

地の面

地の面

JACROW

新宿シアタートップス(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/15 (土) 14:00

座席1階

今回のJACROWは地面師がテーマ。地面師とは、土地の所有者に成り済まして買い主から売買代金をだましとるグループで、著名な企業も被害者になっている。これは見なければと思い、新宿に出かけた。
自分はタイトルだけをみて、地面師グループたちの群像劇かと思っていた。土地売買に関わるさまざまな書類を巧妙に偽造し、本物の所有者を装う詐欺の手口は実に複雑怪奇である。これをどう描くかと思っていたら、地面師にだまされた大手不動産会社の幹部たちの群像劇であった。それならば、これまで会社を舞台に客席の目をくぎ付けにする会話劇を提供してきた中村ノブアキのフィールドだ。結論から言うと、いつもにまして面白さに目を奪われる出色の出来だった。

この舞台には、おじさんたち男性俳優しか登場しない。ここもこれまでのJACROWと少し違うところだが、違和感を感じないどころが実にぴったりとくる。まず、冒頭がすごい。おじさんたちのダンスシーンから開幕するのだが、これがいすとりゲーム。会社内の派閥抗争のメタファーともとれる。ダンスは劇中、何度も出てくるが、これも意外なほどに違和感を感じない。
大手不動産会社をだます手口とはどんなものかというところに興味を持って見ると、それほど込み入った手口の描写があるわけではないので少し物足りないかもしれない。だが、これが大手企業内部の派閥抗争という視点で見ると、やっぱりJACROWらしくて面白い。

ラストシーンに至るところが最大のヤマ場であり、予想外の展開に刺激される。いつもの強烈な会話劇にダンスシーンが加わってパワーアップした今作。見ないと損するかも。

雨とベンツと国道と私

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

110分休憩なし

香格里拉 ―シャングリラ―

香格里拉 ―シャングリラ―

早稲田大学演劇研究会

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2024/06/12 (水) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

様々な大学生が躍動していました。長セリフを覚えるだけでも大変。だけど稽古の成果とノビシロを感じる舞台でした。急な誘いにも付き合ってくれた息子に感謝と同じ大学生として何か感じてくれたらイイなぁ。期待値を込めて星5つです。

真白鬼

真白鬼

演劇集団あんちぽっぷ

萬劇場(東京都)

2024/06/12 (水) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

プロットは面白い

ネタバレBOX

そもそもチケット販売の段階であらすじ公開もないところからキャラ優先、役者個人もしくは団体のファン向けのゆるい作りであることは織り込み済みだったので思ったより良い出来ではあったが。笑うところで笑えない。ネタというよりタイミング、間の問題。個人差もあると思うが配信を1.5倍速とかで見せられた感じ(そういう演出なのかもしれないが)明らかに台詞を言えてない箇所が。本番時点で言えないのは仕方がないので、演出を変えればいい、言えてなくてOKという判断だったとしたら申し訳ないが「だったらその台詞そもそもいらないんじゃないの?」と思う。演出次第でもう少し見られるものになると思うけども根本的に台本の再構築が必要にも思える。ネタはいい、キャラもいい、勿体無い。
舞台装置が割とあったが邪魔なだけの柱と細分化した段差は何故そうしたのか理解が出来ない。舞台面が異常にに狭く(縦横高さ)見えるだけ。ちなみに細分化しすぎてその段差がしっかりわかるのはほぼ最前列のみではないかと思う。邪魔な上に危ない。そして効果的に使われてもいない。
音響について入り方切り方選曲SEの選択全て腑に落ちなかった,好みかと思うが特に切り方が雑に感じた。
照明も合わなかった。場面転換は演出の領分だと思うが照明の位置がそのシーンで舞台上で照らすべき(照らさないべき)場所と食い違っており照明の意図がわからないシーン大多数。開演前ではなく上演中にドラゴンの鼻息みたいな音を立てて上からスモークふかすのはゲネならありだと思うが明日千秋楽のタイミングでは無いわーと思う
魔法の代償がデカすぎる件

魔法の代償がデカすぎる件

劇団M'sーG

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

満足度★★★★

題名とはマッチするファンタジー
ある化粧品会社で巻き起こる、横領事件 恋愛等々を絡めながら話は進む 作がビーバップハイスクールの漫画家ということで、ファンタジーはできるのか?という違和感を持ちながら観劇 内容はそれなりではあったが、過去作品と比べると…
次回作に期待

青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)

青い!大劇場結婚式(「劇」小劇場)

藤原たまえプロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2024/06/06 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ソワレ公演だからか、開いた搬入口からの明かりが現実との境になりとても面白い。
外を歩く人がこちらを見上げているという普段の舞台では出来ない感覚を味わうことが出来た。
1人で見ていたが思わず声を出して笑ってしまった。

阿呆ノ記

阿呆ノ記

劇団桟敷童子

すみだパークシアター倉(東京都)

2024/06/04 (火) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ここの劇団公演の出来・作風(世界観)・スケール感・舞台装置等が素晴らしく高水準なのをつらつらと書くのも野暮なので、一言、いい時間でした。ありがとう~!

アラビアンナイト

アラビアンナイト

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2024/05/04 (土) ~ 2024/05/18 (土)公演終了

実演鑑賞

言葉、演劇への強い信頼を感じる演出だった。
これといった装置もなく、徹底して人力、手作りで進行していく物語。
語りと芝居の切り替え、場面の転換、役から役への移り変わり……といった変化がすべて人間の身体で行われることで、観劇の時間にうねりが生まれる。それも「演劇」の妙味だ。と、同時に「想像力」を問われているのだなとも感じる。俳優も観客も。考えてみれば「想像力」こそが、明日をつくり出していく物語でもある。

百年への贈り物

百年への贈り物

川崎郷土市民劇上演実行委員会

川崎市多摩市民館(神奈川県)

2024/05/11 (土) ~ 2024/05/12 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

97歳の現役劇作家、小川信夫が主に脚本を手がける「川崎郷土・市民劇」の特色は、ただ単に歴史や偉人を描こうというのではなく、劇を通じて、地理や風土、文化も含めたその土地の姿そのものを立ち上げようとするところにある。

浄水場をつくり、工場を誘致するなど、現在の「川崎市」の原型をつくりあげた石井泰助を主人公とする本作もまた、石井を中心に置きつつも、彼の心情やその功績を讃えるというよりは、そうした物語を生み出した環境、事情、そこに生きる人々の姿を丁寧に描き出していく。特に今回は2019年の台風19号による多摩川の水害の様子を冒頭に紹介することで、歴史と現在を巧みに結び合わせてもいた。

巧拙はもちろんあるものの、公募で決まったキャストの演技も、ずいぶんと落ち着いているのが印象的。地域の物語を、地域の人々が演じ、その歴史や文化を内面化していくというのは、市民劇の定番のあり方だが、流行のミュージカル(音楽劇)スタイルでもなく、あくまでリアリズム演劇に足場をおいた「演劇」を実践しているという意味でも、この企画は稀有なのではないか。

雨とベンツと国道と私

雨とベンツと国道と私

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/06/14 (金) 19:00

一応は創立25周年記念公演だそうだが、ベテラン劇壇らしい、緻密ないい芝居だった。110分。
 とある映画撮影現場を舞台に、過去にパワハラをしていた監督と、そのことに絡む事件に関わった手伝いの女性を軸に、関わった人々の群像劇。演劇にも通じるセンシティブな問題を扱った秀作。時間軸を前後させて、過去と現在を巧みに交える。後半は解決とは言えない展開だが、それだけにリアルを感じる。モダンスイマーズらしい芝居だと思う。軸になる山中志歩は何度か観ていたハズらしいのだが、気づかなかった自分にダメ出し。照明が美しい。

火の方舟

火の方舟

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2024/06/14 (金) ~ 2024/06/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

また凄え作品、ぶち込みやがったな。
舞台美術はまるで廃墟。被災地のような不穏な雰囲気。狙いは『イノセント・ピープル』と同じものを想起させる。散乱した家財道具と普通の生活空間が共存して見えるバランス。

物語は2011年3月10日、東京都目黒区柿の木坂にある原子力委員会関連財団の理事長(山口眞司氏)の家。元大学教授で経済産業省にも顔が効くこの世界の大立物だ。長崎で胎内被爆者として生を受けた。
その妻(山本郁子さん)は広島で被爆した大学教授の娘。山口氏は入婿としてこの家に入った。
広島で新聞記者をやっている娘(大谷優衣さん)が東京に取材がてら久し振りに顔を見せている。
娘は家族と何十年も音信不通だった叔父(田代隆秀氏)に偶然沖縄で会ったことを知らせる。彼はその地で反骨のジャーナリストとして評価を受けていた。

翌日に何が起こるのかは日本人なら誰でも知っている。テーマは『原子力』。被爆者として生まれた男が何故原子力推進の旗手となったのか?世界で唯一原爆による被害を受けた日本が、何故こんなにも原発大国となったのか?

大谷優衣さんをルックスから勝手に元アイドルだと思い、かなりの長台詞をよくモノにしたなと感心していた。普通に演劇集団円所属の女優だった。

田代隆秀氏はもろそっち方面の活動家。討論慣れしていて話のキャパがデカい。

山本郁子さんは後半、シェイクスピア劇のようにガラリと変貌して女になる。鳥肌が立つ。

MVPは無論、山口眞司氏。終盤の独白は妖気が漂い戦慄が走る。黒澤明なら『生きものの記録』とか『悪い奴ほどよく眠る』の三船敏郎。全ての積み重ねはこの為に用意されていたものだった。

観る人によって賛否両論だと思う。自分は断然支持。ああすればこうすればは多々あるが、ラディカルで良い。バランス感覚を持って平均的に支持される作品なんかどうでもいい。選挙運動じゃないんだから。一部に熱狂的に受けてあとは黙殺でいいよ。その代わりその一部をガチガチに滅多刺しにしてくれ。今作はそんな作品だった。

ネタバレBOX

「俺こそが原爆の子だ!」
説明台詞がずっと続く討論劇が苦手な人もいるだろう。大島渚の『日本の夜と霧』を彷彿とさせる。『オッペンハイマー』、『イノセント・ピープル』と地続きの物語。

「一民族全体に罪がある、もしくは無実である、というようなことはありません。罪といい無実といい、集団的ではなく個人的なものであります。」
「問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。」
リヒャルト・フォン・ヴァイツゼッカー
余炎

余炎

悲喜交交

縁ひらく庭 百才(東京都)

2024/06/08 (土) ~ 2024/06/09 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/09 (日) 12:00

終戦直後、すべての句を寺に奉納し断筆しようとしていた俳人を句妹が訪れて……な物語。
会話の中から最初は俳人の矜持や悔いが、そしてやがてダークな部分が浮上し、強かさ(?)で締めくくる、と柳井作品丸出し(笑)な脚本を落ち着いて説得力がある演技で演じ、それを衣装や会場の雰囲気が補強するという脚本・演出・演技の三位一体な45分、贅沢な体験だったなぁ。
また、客席周囲に貼りだされた俳句や生歌・生演奏の音楽も味わいがあって佳き。

カミノコノミカ

カミノコノミカ

劇団さいおうば

シアター711(東京都)

2024/06/13 (木) ~ 2024/06/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2024/06/13 (木) 18:00

価格3,000円

オイティオ‼ 今年2回目のシアター711。
神の子のミカ…とあるアクシデントをキッカケに、タヤット神教の御言葉が聴こえるようになった修道女のミカ。この「神のお告げ」を聞きつけた信仰者や多信教徒たちの噂はあっという間に広がり、煩悩を引き金に次々と堕落した生活が浮き彫りに。そんな中、戒律を破った修道学院へ異端審問が行われ…。
本作は若い俳優陣のチームワークがよく表れていたと思います。130分の芝居に、笑いのエッセンスを含んだコメディ要素と後半に連れ、宗教問題のシリアスな要素を上手く嚙み合わせて構成された舞台だったと思います。

ネタバレBOX

前半の修道院内のドタバタ劇に関しては、
個人的には物語の進行が、後半と比べてかなり遅く間延びした感じがしました。
異端審問会が現れて物語が加速して行くまでは、もう少しテンポ感を揺らして場転や舞台効果をオーバーに使っても良いんじゃないかな…と感じました。
タヤット教のシスター&ブラザーは同調しやすい役作りなのか…キャラクタは異なる性質ですが本質は似ているように思います。ブラザーオーエンの両極端な演技とブレインの冷徹そうで温かい気質を持った二人が加わる事で、いよいよ作品が尖り始めてきたな…といった印象でワクワクさせて頂きました。
最後のダイバ教からの迫害。ドクタードミーの「死んで欲しかった」が、グサリと突き刺さるパワーワードで、この上げて落としての落差は創り手の上手さを肌で感じられる瞬間でしたね。
本作のキーとなっているシスターミカは、高いトーンでの台詞回しが他の役者と被らないので、とても聞きやすく配役として分かりやすかったです。これからも劇団のご活躍を祈り申し上げます。

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