果てまでの旅
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2015/09/05 (土) ~ 2015/09/14 (月)公演終了
満足度★★★★
“リアル”よりも“笑い”を優先させた、男子中学生の冒険談
“刹那”な笑いの連続。
劇場内に入る直前に、個人的にちょっとした出来事があった。
それが劇中の内容と、少しリンクしてて、暗い劇場で苦笑いしてしまった。
(ネタバレへ)
ネタバレBOX
“中学生の修学旅行”っていう設定で、この作品が笑えることはすでに確約されていると言っていいだろう。
なんたって、いい歳のオトナたちが中学生を演じるのだから。
その期待値を、少しだけ上回って、全編笑った。
とは言え、いい歳のオトナたちがリアルな中学生を演じているわけではなく、1つのイメージとしての中学生であり、設定である。
“面白さ”を最優先して、中学生はその道具の1つにすぎない。
いわゆる“スクールカースト”的に言うと、底辺かと思っていたら、それほどでもなく、可も不可もない中程度の層に彼らはいるようだ。リアルに最下層の中学生たちだったとしたら、まず、女子部屋に入ったら、部屋内はパニックになるだろう。
卓球部とは言え、部活もやっているし、女子部屋に入ったとしても、露骨に嫌がられるわけでもない(面白い話したら、“いてもいい”提案までしてくれるんだから)。
まあ、“卓球部”がイコール“ダサイ”のアイコンとなるのは、いささか昭和な選択だとは思うのだが(リストバンドはいいチョイスだと思うけど・笑)。
男子生徒たちは、とにかく“自分大事”で、傷つきたくないから、本音は言わないし、相手にもできるだけ踏み込まない(女性に興味がない仲間とかにも無理に突っ込まないし)。
うっかり言い過ぎたり、余計なことを言ったら「ギャグだよ」「ノリ悪いな」で避けようとする。避けているのは明らかなのだが、相手も下手に突っ込んで、自分に踏み込まれたくないので、その「ノリ」に乗っかる。
「ノリ悪いな」は魔法の言葉である。相手も共犯に仕立てて、その場を逃れ、ノレない者を標的にする。
そんな暗黙のルールである。彼らのように露骨に見え見えじゃないとしても、誰でも使っている。
マンガを一人読んでいる仲間はそのルールに乗らない。
女子生徒たちも同様だ。好きな男子のことがバレないように、しかし、“自分のほうが好きな相手のことをよく知っているぞ”アピールをしながら(相手にだけはわかるように配慮している、つもりで)、会話のバトルを繰り広げる。
その暗黙のルールを破る仲間が、割って入るという図式は面白い。
男子にも女子にも“ルールに乗らない者”がいる、という状況は、ホントのところ、ないのだろうと思う。
そんなヤツは仲間にはなれないからだ。
このへんが“リアル”ではないところだ。
“面白さを最優先した”から、こうなったのだろう。
だから、“刹那”な笑いが連続することで、実は微妙なバランスで立っているストーリーではないだろうか。
下手するとコントの連作になりかねないところを、演劇に仕立てていたと言っていいかもしれない。
だから、実際、(今の中学生は知らないが)彼らのような中学生たちが、修学旅行中に女子部屋に遊びに行くというのは、かなり敷居が高いはずだ。リアルなストーリーだったら、「部屋に行く」というシーンはないだろう。
フライヤーの説明を読んで、かつ「果てまでの旅」というタイトルを見て、「これは女子部屋にたどり着けない、中学生の非劇だろう」と思っていた。
しかし、彼らはためらいもあるものの、駆け引きらしい駆け引きもなく、部屋には簡単にたどり着いてしまう。
この展開は、意外だった。
行ってしまうことにより、よりバカバカしい展開になるのではあるが。
時間差の突入は面白いし、追い詰められて、つい「池田のことは好きでも何でもない」と言ってしまう小池の台詞には全米が泣いた。
これだけは小中学生“あるある”じゃないかな。
女子生徒たちの関係が微妙な中に男子が突入するので、男子対女子の関係になるのは、中学生だから当然としても、それまでの微妙な女子間での関係を、“対男子”に対しても、もう少し反映させてもよかったのではないかとは思うのだが。
さて、最初に書いた「劇場内に入る前の出来事」について触れなくてはならない。
アトリエ春風舎という劇場には、トイレが2つある。いずれも個室で手前は「男性/女性兼用」、奥は「女性専用」だ。
時と場合によってはフレキシブルに使用することも、あった。絶対にしないときもある。
で、その日は、フレキシブルな日だった。
手前の「兼用トイレ」の前に並んでたが、係りの人が確認してから、「こちらをどうぞ」と奥の女性専用のトイレを示した。
ほとんどの観客が着席していて、もうこれから入る人は当分いないということでの判断だと思う。
そして、奥の女性用に入り、用をたして出てくると、ドアの外には女性がいた。
明らかに不審者を見る目つきで、あからさまにドアの「女性」のマークをこれ見よがしに確認して、こちらをキッと見た。
「い、いえ、係りの人がこちらを使えと…」と喉まで出たが、言うタイミングを逸してしまった。
悪いことに、「こちらをどうぞ」と言った係りの人の姿もない。
女性が出てくるのをトイレの外で待つというのも逆にアレなので、とにかく「きちんと説明したほうがよかったなあ」という後悔とともに座席に座った。
公演が始まって、例のシーンである。
男子生徒が非常にマズいモノを持っていることを、女子生徒に見つかってしまうのだ。
彼らは、自分たちの部屋に這々の体で戻ってから、「これは、きちんと説明したほうがいいんじゃないのか」と言うのだ。
あれ? さっきの出来事と同じだ。
「先生に告げ口され、内申書が悪くなって、いい高校に行けなくなって……」と、仲間をなじるシーンがある。
「そうか、まいったなあ、トイレのことをきちんと言い訳しないと、いい高校に行けなくなってしまう……」と、私も思った。
このシーンは、思わず苦笑いをしてしまった。
「なかなか本当のことを言えない」という、日本人的な(特に中学生の異性に対する感情は)感覚は、この公演の翌日観た、キ上の空論『東京虹子、7つの後悔』とリンクしていて不思議な感覚を覚えた。
これについては、後ほど感想を書こうと思う。
妙にオドオド感が似合う大山雄史さんと、視線の配り方がなかなかだった伊藤毅さんの会話が楽しい。
“間”の感じも笑いを上手く生んでいた。
「オレ」の変なイントネーションの由かほるさんの存在が面白かった。
そして、由かほるさんの、女子部屋でのキレ方が鋭くて、こんな風に言われたら、絶対にシュンとなるだろうなと。
鮎川桃果さんと植田ゆう希さんの、台詞バトルには笑った。相手の表情を確認している(自分の発言が相手にどんなダメージを与えているのか、のような)ような視線の送り方がいい。
矢崎を演じた工藤洋崇さんが(見た目は、どう見ても元ヤンのおっさんなのに・笑)、実は一番モテモテなのかと思ったら腹が立った(笑)。
どうでもいいことだけど、拾った女子のタオルは濡れていたほうが、さらに笑いが広がったように思うのだが。
役者さんたちの、こうした細かい演技や表情を楽しむのは、舞台との距離が近い小劇場ならではのものだろう。
ただ、観客の反応(笑いとかね)を、直に感じてしまっている役者さんの(心の)リアクションまで見えてしまうのだが(笑)。
パイドパイパー と、千年のセピラ
劇団ショウダウン
あうるすぽっと(東京都)
2015/09/04 (金) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
千年のセピラ
劇団ショウダウンの「」パイドパイパー、スピンオフ公演である今作は、看板女優、林 遊眠の独り芝居である。
狼に育てられたという伝説を持つローマの創設者、ロムルスとその奸計によって苦杯を舐めさせられたサビニ人に纏わる実際に起こったとされる事件の伝承をもとにショウダウンのナツメクニオが脚本化した。
ネタバレBOX
舞台装置は、無論、パイドパイパーと共有である。この舞台、中々優れた安定性のあるものになっている。その理由は、シンメトリーになっていることで安定感が増しているからである。更に、客席側天井近くに作られたオブジェの色彩や形態も円筒をアレンジしたような形の所々に時代の流れや戦闘によって破壊されたかのような切込み箇所があり、物語の内容に応じて観客の想像力を自在に羽ばたかせることに役だっている、と共に舞台奥中央の出捌け口は、砦の門とも、また、城の奥にひっそり設えられた部屋の扉ともなる効果的な設計。更にその周囲、上部に形作られた塀や踊り場は、丘にもなれば砦の壁や歩廊にも、更には丘へ続くアプローチともなるよう、くすんだ色彩が塗られているばかりか、歩廊の柱列には、様々な意匠が施され、自分はエルサレム旧市街の市壁を思い出した。因みにもともとヨーロッパやヨーロッパ諸国を相手に戦った国々、地域は、ギリシャ以来都市国家的な性格を持ち、地続きの大陸なので、各エリアで支配者が変われば、その支配地域も変わり、いつ何時他のエリアの侵攻を受けるか予断を許さなかったから、自分達の支配エリアの外域を塀で囲うのは当然のことであった。自分がかつて住んだ南仏モンペリエの旧市街には、今もかつて市を取り囲んでいた市壁の一部が残っていたし、道路の名前などにもその歴史が刻まれていた。日本でも江戸時代に一国一城令が出るまで軍事的に重要な地点には、多くの城が築かれていたことは、誰しも知る所である。まあ、日本と似ているというレベルで言えば、戦国時代の群雄割拠を思い描けばある程度重なるのではないか。だからこそ、諸地域、諸侯を従え、近代へ至る道筋をつけた絶対王政の時代、ヨーロッパでは、王権神授説のようなコンセプトが必要であったと言えるのではないか。無論、歴史は単純に前進することなどない。紆余曲折を経て取り敢えず進行してゆく。
決定的間違いを糺す機会を失ってなお、例えば現在、我が「国」で原発再生が画策されているように。而も、誰の目にも原発のやっていることは、地球温暖化そのものであることがはっきりしているにも関わらず、だ。横道に逸れるし今まで何度か書いてきているので既読の方々には申し訳ないが、大切なことなので再度書かせて頂く。既に読んだ方々は段落を飛ばして読んで頂いて構わない。
現在、日本の原発は100万キロワット級が通常だが、無論、このクラスの原発が作り出すエネルギーは、電力として供給されるそれの3倍。では、残りのエネルギーはどこへ行ってしまうのか? 水を温めているのである。日本の場合、原発は、過疎地の海辺に建設されることが多いので、この場合は海水を温めている。ではその量はどれくらいか? 1秒に70~80トンの水の水温を7度上げる。因みにこの水量は東京近郊を流れる川で言えば、荒川と多摩川2本の河川の一秒間に流れる水量を合わせた量にほぼ等しい。無論、温められた水に溶け込んでいたCO2 は蒸散する。コーラに熱を加えればどうなるか? 幼稚園児でも分かるだろう。以上の理由から原発を再稼働することによってCO2が減るというのは、無論嘘である。嘘でないというなら、それを原発推進側は証明せよ! たかが湯を沸かす為に、こんなに大量の死の灰を生じ、それらを無害化する技術もなければ、安全になるまで安心して埋める場所もなく、戦争になって通常ミサイルを原発に打ち込まれれば大惨事を引き起こすこと間違いない。こんな大きなリスクを背負うこと自体馬鹿げているのは、分かり切っていながら容認するのは、愚かな証拠である。
また、内部被曝は、顧慮する必要がないというなら、イラク、コソボ、日本では殆ど報道されることのないアフガニスタンのDUが用いられた地域で起きている奇形児出産異常多発や放射性に起因することの多い、癌、白血病、その他の発症例が内部被ばくに無関係であることを証明せよ。本来、WHOがこんなことはとっくにやっていなければならないにも関わらず、IAEAとの協定によってそれができないことを、全世界に知らしめよ。これらの症例が放射性核種の内部被ばくではないとするなら、その原因を明確にせよ。化学的なケースの場合も可能性としてあるのだから。そして、原因が分かった時点でDUの被害実態を予測できたアメリカには、人道的な罪を問い、内部被ばくが原因との結論か化学毒性が原因との結論が出たならば、総ての被害者に対して最低限、その遺伝子破壊に対しての保証金支払いを命ずるべきである。そのためにアメリカの経済が破綻したとしてもそれは無論アメリカの責任である。少なくともアメリカが開戦理由としたことに関して罪のない国家をその人民を奈落に突き落としたのだから。
更にISを敵視する連中は、このような組織が生まれた歴史的必然にアメリカ・イギリスが最も大きな責任を負っていることを指摘しない。このような欺瞞こそ、ISを生む土壌だということを意識していないかのようである。既に、そんな欺瞞は破綻しているのだが。さて、本論に戻ろう。
物語は、ネプチューンの祭日にローマの仕掛けた奸計で攫われた数多くの女性のうち、ローマの前線指揮官、ホスティリウスに嫁がされそうになる美少女タルペイアやその妹のような存在として彼女同様神殿巫女として軟禁されているパミーナを中心に、サビニ人の王、ティトウス、前線指揮官のメッティウス、旅の預言者サンジェルマン伯爵らによって紡がれてゆく。
人間ではなく鳥だがヘルメスという名を持つ鷹も重要な役割を果たす。無論、この名でギリシャ・ローマ神話との関連をも示すと共にヘルメスが葦笛を発明したこともパイドパイパーに関連していることを忘れてはなるまい。このようにして物語に広がりを与えていることも作家の上手さである。
さて、事件後10年の間に勇猛果敢で知られるサビニ人は、3度の戦いをローマ挑んだが、難攻不落の砦カピトリウムを突き崩すことができずに敗退していた。王が変わり、衰えた力を挽回、ローマと互して戦えるまでに復活したサビニ人は4度目のカピトリウム攻撃を開始する。
一方、女性の社会的地位は低く、男の政争の道具にされる、単に性の捌け口、子孫を残すための妊娠機械のように扱われる場合も多いのは、時代的背景であるから、止むおえない点ではあろう。
ところで今作はパイドパイパーのスピンオフ作品であるから、そろそろその繋がりについても明かしておこう。実は、パミーナは、夜の女王の娘である。従って、彼女は不死。特別な力も持っている。その彼女は、自分と同じ孤りの寂しさを知り、孤独と戦ったタルペイアの、囚われて今は「祖国」となっているローマを恋故に裏切り、最愛の敵王の政治的判断によって裏切りを罰された悲恋と、女性の恋の形である深く狭い悲恋の強さを憐み、彼女に乗り移って、時を超える眠りについていたのだが、更にヘルメスから与えられた笛によって様々なものを操る力も持つ。長い眠りから醒めた時、常若の国の王ダナーンに拾われ、聖骸を持ち矢張り不死の存在である神々の娘、ミリアムのボディー・ガードとしての職を与えられる。こんな訳で彼女はパイドパイパー第1号なのである。
ところで、今作でも、照明・音響が効果的に使われていて、改めてこの劇団のバランスの良さを感じさせた。
東京虹子、7つの後悔
キ上の空論
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
演出がすごい!!
会場に入ったと同時にちょっと変わった対面式の観客席。
そして地面には意味のある文字たちが・・・
場面転換で演者の方々が完全にははけない演出、座る椅子の気持ちのいいぐらいの運びと配置、驚きました。
人の人生には後悔がつきもの。私も後悔のないように生きねば・・・と思った演目でした。
東京虹子、7つの後悔
キ上の空論
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
良かったです
前日にも見たのですが座席設定もあり、内容もですが観る席により色々と感じられる部分違うので2回以上観るのをオススメします。
言葉とは?伝えるとは?出会いとは?大事だな、素敵だな。って改めて思わせてもらえます。
あとはステージにも注目です。
果てまでの旅
玉田企画
アトリエ春風舎(東京都)
2015/09/05 (土) ~ 2015/09/14 (月)公演終了
満足度★★★
もう少し“ドラマ”が欲しい
リアルな人物像、対話等の描き方が素晴らしい。
少年時代を想い出しながら観ました。
少年少女たち、当時は真剣だったんでしょうが、
真剣になればなるほど、可笑しく見えるんでしょうね~。
ネタバレBOX
リアリティを追求したためなのか、
ストーリーに意外性が無いのがちょっと不満。
私の好みからいえば、物語にもう少し“ドラマ”が欲しい。
因みに、私も中学修学旅行のときに、仲間と同じことを試みたが、
女子部屋同室女子の反対多数により、実現はしなかった(笑)。
懐かしい。。。
ミズトイノリ - water angel
KARAS
KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)
2015/09/05 (土) ~ 2015/09/10 (木)公演終了
満足度★★★★★
無題1590(15-279)
19:30の回(曇~雨)。
18:45会場着、19:00整理番号順に開場。19:33前説(アナウンス)、19:36開演~20:36終演。
いつものようにぼんやりと手前だけが見えるときには何か仕掛けがあるものですが、ここKAATでもありました。
カンタン・ロジェさん、鰐川枝里さんを加えた4人のダンスは、静止から高速まで一気に加速、舞台両サイドからは電子的ノイズ、さらにはクラシックから大音量のノイズに至る音の圧力、水の流れが聴こえ、幾何学模様の照明は空間を閉じ込めているようでした。
これだけ速いと浮力が生まれるのではないかと思ってしまいます…
予定にはなかったのですがもう一回...
あんなに愛しあったのに~津南町大倉雪覆工篇
指輪ホテル(YUBIWA Hotel)
大倉スノーシェッド(新潟県)
2015/09/05 (土) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★
行ったけど・・
当日券が手に入らなくって見れなかった(苦笑
でも、狭い町なんで見てきた人から感想を聞くことができた。
まず、金曜日の試演会を見てきた人から。
「6時に始まって8時くらいに終わった。長かった。子どもたちからも長い長いという声が上がっていたなぁ・・」
ただしスノードームを歩いていくのでそれぞれの見る時間は違うと思う、というただしがついて。
そりゃそうだよなぁ・・会場から歩いて15分のバス停の終バスが7時40分(ただし走るのは信濃川の東岸で、西岸へのアクセスは悪い)。終電も過ぎていて辺りは真っ暗。こんな時間に歩いていたら車に乗ったお年寄りがびっくりする時間。
そういうことも考えると、上演時間70分くらいが適当のような気がするが・・・
幸い、チケットは手に入らなかったものの受付の外から上演の様子を少し見ることができた。
出だしは10分ほど。
出演者が信濃川のそばで生まれたことを少し話していた。
それで10分ほど。まだ物語は始まっていない。
そこから歩き出す。100mほど行ったんだろうか。王様が出てきたところから物語が始まったようだ。
そこから先はちょっと聞こえなくなっていた。・・ざっと20分くらい?
トンネルの長さが1kmほどだから、これを7~80分にまとめると10分100mちょい。前々日2倍の尺だったものを歩きながらまとめるのはちょいきつくないかな・・?
翌日、別の観てきた人の感想が聞けた。
「・・登場人物が多すぎて良くわからなかった」
そりゃそうかもなぁ。
普段、演劇的読解力に長けた首都圏にいると感覚がマヒしてしまいがちだけど、演劇にそれほど触れたことない人たちが、パイロット版で二倍の尺だったものを濃縮して、それをさらに歩きながら鑑賞するのはちょっとキツイかもしれない。
自分が実際に鑑賞したら、それとはまったく別の感想を持ったかもしれないけれど(苦笑
でも、正直これほど率直な感想が聞けると思わなかったんで。
実際のところ、こういうの「見てきた」に書くのどうかなぁ・・という気もしたんだけれども、10~20分とはいえ見聞きしたのは確かだし、自分もセロ二アス・モンクの演奏を換気扇ごしに聞いたケルアックの感想の方がしっかりしたシートで聞いたであろう批評家の意見よりずっと印象に残っているっていうのと、自分自身しっかり演劇を見て感想を書くのも、他の人の感想を読むのにも若干飽きてきた(ツイッターの方が気楽だし)というのと、帰りの電車の中で頭の中でちょっと整理してみたら割と推理小説っぽくてちょっと時間つぶしに読むには良いんじゃないかという気もして書いてみました。
せっかく津南まで行って宿泊したんだしね。
ちなみに☆2つは20分ほど見聞きしたんで☆2つで特に深い意味はありません(苦笑
くろねこちゃんとベージュねこちゃん
DULL-COLORED POP
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2015/09/01 (火) ~ 2015/09/02 (水)公演終了
満足度★★★★★
母親・奥さんと重ねつつ…、普通の家族なのに毒気が…
夫に先立たれた母親。
その寂しさを紛らわせるため、居ない筈の2匹の野良猫と会話し、(楽しい筈の)思い出を振り返るが…、その寂しさ、私の母と重なります。
そして思い出の中では、自分が正しいとしか思わず、自分の考えを押しつけ、他の家族と溝を深める母親の姿…、少し私の奥さんと重なります。
孤独と猜疑心が支配する中、生前、父親が残した遺言書を読み上げ、ハッピーエンドなのか…、と思いきや!
ラストは毒気たっぷりでした!
役者さんの熱演、毒気たっぷりの脚本、素晴らしかったです!
ネタバレBOX
孤独と猜疑心が支配する中、生前、父親が残した遺言書を読み上げ、(こんな母親が)ハッピーエンドなのか…、と思いきや!
ラスト、猫を被っていた兄嫁が本性を現しつつ、遺言書は兄がねつ造したことが明かされる。
詳細は明かされなかったが、本当の遺言書には、父親の恨み辛みを含め、母親へのしっぺ返しが記載されていたのでは…(もっと言えば、父親は本当は事故死ではなく、自殺なのでは…?)。
そして、生前の約束通り、息子(兄)への相続分を否定する遺言書なのでは…。
それ(兄が相続できない事)を由としない兄と兄嫁は、母を悲しませないという事を建前に…。
父親の死を賭けた遺言書を無かったことにする兄、裏でねつ造を操る兄嫁、それを批判しながら兄・兄嫁に従う妹、ねつ造された遺言書で幸せな母親…。
観劇後、死を賭けた父親のダイニングメッセージが無かったことになり、父親に対する切なさ!
こんな母親が幸せになって良いのか…、と思いつつ、いずれ訪れるであろう破綻の予感!
結局、妹が一番まともだったのでは…。
追伸、終演後、急いで劇場を後にしたのですが、1000円で本物の遺言書が販売されていたそうで…。
劇中から推測できますが、むっちゃ酷い内容のような気がします。
誰が悪いのでもなく、家族って、と自分の家族のことを振り返えらずにはいられないお芝居でした!
湿原ラジオ
スクエア
近鉄アート館(大阪府)
2015/09/04 (金) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
😃⤴⤴最高❗
めっちゃおもしろかった~🎶ストーリーが良く出来てるのはモチロン、登場人物達が皆個性的で大好きになりました❗特に田野田先生のキャラにハマりまくって、ずっと笑いっぱなしでした(^o^)vスクエアはずっと観たくて、今回初めての観劇になりましたが、次も絶対行きたい❗と思わす劇団でした✴素敵なお芝居有難うございましたm(__)m
東京虹子、7つの後悔
キ上の空論
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
対面形式
軽妙でポップな言葉が連なるセリフ回し。虹子の切り取られた場面が巧みに交差するステージ。繊細な水彩画のパレットのように時と場所が移り変わる演出は秀逸。しかしながら、ちょっと気を抜くと置いて行かれ、焦燥感に駆られる。演技のちから、言葉のちからを強く感じる舞台だからこそ、様々な観客を置いていかない工夫もほしかった。
ネタバレBOX
対面形式の客席と、役者さんがはけずにステージ脇に待機することで
今演じている役者さんの表情を見られない部分があり
ちょっと残念。
龍 -RYU-
劇団ZAPPA
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/09/02 (水) ~ 2015/09/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
まさか・・・
泣かされるとは思っていませんでしたが、堪えきれませんでした。殺陣はキレのあるしっかりしたもので美しかった!抑え気味なのがいい。何しろ演者皆さんのことが好きになったことが今作品の素晴らしさの証です。こういう正調で見応えのある時代劇団に出会えて幸せな気分です。スタッフの皆さんの丁寧な対応も有り難く、入ってから出るまで文句無しの時間でした。
今日はこのくらい
Outside
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★
今日はこのくらいって
続きは、あえての各々の感性に任せる感じなのかな?私が察することができなかったのがわるいのかなぁ。全体的に面白かったしダンスも見応えがあったけど、でっ?て感じだったかなぁ。
東京虹子、7つの後悔
キ上の空論
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
たった一言、言う事ができたなら、
違った「未来」があったのかもしれない.。でも言わなかったから今があるのかも。そんなことを考えながら、とても惹きつけられるお芝居でした。次回にも期待します。
「巡光ーめぐるひかりー」
エビス駅前バープロデュース
エビス駅前バー(東京都)
2015/08/28 (金) ~ 2015/09/09 (水)公演終了
満足度★★★★★
再び、沁み。
ひとのダメなとこと それを包みこむあたたかさに 結局泣けてしまう。
押し寄せるものは リピートしてもまた新たに満ちてくる満ちてくる。
ネタバレBOX
「しのちゃん」の独白が やっぱり一番の山場かなあ。
舞台に出てこない「お姉ちゃん」のかなしさもすごく感じた。リピートして思ったこと。
平成舞姫
第27班
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/08/29 (土) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
禁断症状
終演前日なんかに行っちゃって『面白かったのに明日は行けないなぁ、仕事もあるし~』なんて思っていましたが、夜夢枕に首輪をつけた私を罵るメグの姿が。
『だいたい仕事って言っても要領が悪くダラダラやってるから終わんないのよ!』
はい、要領よく仕事を詰めて翌日D公演行ってまいりました。
ホント演出に関心です。よくもあの簡素なセットでシェアハウスや公園の情景を浮かばせられるものです。凄い!
勿論女優さん好きな私的にも4人も個性的な可愛い女優さんが観られて大満足です。
罵り系七瀬さんは相変わらず素敵です。
パイドパイパー と、千年のセピラ
劇団ショウダウン
あうるすぽっと(東京都)
2015/09/04 (金) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★
笛吹き祭りの終わり
マナナン上演中に、まだジャガーノートという仮題のチラシを手にした時から、この瞬間を楽しみにしていましたが、自分の望んだ大満足の演目とはなりませんでした。自分がセリフを聞き逃したのか、理解が足りないのか、多数のキーワードが、絵柄のないパズルを作っているかのように、ピースがピッタリはまることはなく、それぞれのキャラの行動の動機の説明が弱く、人間性の不在を感じました。誰もが知るあのSF映画だって、光る剣で戦うばかりではなく人間ドラマが根底にあります。決しておろそかにはできない要素です。パイドパイパーの世界観の壮大さのために、前作のベラミー少年の喪失体験の苦痛が、物語の原動力となっていたマナナンのような繊細さが犠牲になっていたように思います。それでも、パイドパイパー2回、セピラ2回と、この3日間は大いにショウダウンを満喫した幸せな時間でした。
ネタバレBOX
千年のセピラからの流れでいけば、名無しのパイドパイパーはミリアムに出会う前から不死の存在。不死ゆえにミリアムの守護者となったので、ミリアムから不死の恩恵は受けていないはず。ミリアムの不死の解放がパイドパイパーにも適応されたのはなぜなの? それに多数のパイドパイパーの存在。彼らは不死は与えられていないみたいだし、夜の女王の気まぐれ? そもそもミリアムの不死の恩恵はどうなると得られるのか。マルヴォは除外されてたし、ミリアムがヒースを選んだわけではないし。。。う〜ん。ヒースが家族を意識することも唐突過ぎるような、もう少しヒースと笛吹きの関係性が欲しいところ。ヒースが突然、笛吹きの名前を呼んでしまうとか、「装甲騎兵ボトムズ」のキリコとフィアナのよう関わりがあっても良かったのかも。名前を与えらてこそ存在意義を得て、生を全うできる気がします。一緒に生活していても「笛吹き」と呼ぶの? シクシク。それはあまりに笛吹きが可哀想。何気にアーシェが重要な役割を担うので、そこも何か個人エピソードが欲しかったところ。これって揚げ足取り? いえいえ、あくまでも個人的な希望と意見と素朴な疑問です。
BIRTH ~ペルー日本大使公邸人質事件~【アンケート即日公開】
劇団バッコスの祭
萬劇場(東京都)
2015/09/02 (水) ~ 2015/09/07 (月)公演終了
満足度★★★
社会派
この劇団はこういうのもやるのかと楽しみに見てみたが、どうしてどうしてしっかりっと骨が通っていた。革命側と捕虜側との関係も次第に繋がってくる。
しっかりとしたプロットで展開していく流れは良かったと思う。
紙の花たち
スポンジ
「劇」小劇場(東京都)
2015/09/02 (水) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★
ありそうな現実
そんな世界がそこらへんに転がっている。派手さはないが、じわじわと迫ってくる。愉快ではないが不愉快ではない。記憶に残る作品であった。
今日はこのくらい
Outside
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★
地元愛
どこかの地域にありそうな話。日常の延長線上にある物語で、その意味で親しみが持てるが、一方芝居として観ると盛り上がりに少し欠けたと思う。話の展開もわかり易く、登場人物の性格もしっかり描いている。しかし、坦々としたテンポが...。
ネタバレBOX
街興しのプロジェクト...本公演ではサッカーチームとの提携か。シャッター商店街という言葉が出てから久しいが、大都会は別にして地方都市の商店街ではそのような光景を目にする。
そこの住民にすれば街の活性化は重要であり、その有効な手段としてスポーツ・クラブなどとの提携は重要であろう。その事業に関わる人々の取り組み...その描きがアッサリとしていて残念に思った。
今日的な課題であり、関心が高いテーマであると思われるだけに、”今日はこのくらい”にしてほしくなかった。もっと提携か招致か、自分の中では判然としないが、どちらにしてもそれまでの過程(軋轢、障害があれば、なお面白い)をドキュメント風に描いていれば、もっと興味を惹いた。テーマの描き出しが中途半端であり、観せる演出としてもあまりインパクトが感じられなかった。それだけに勿体無い公演であった。
次回公演を楽しみにしております。
今日はこのくらい
Outside
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/09/03 (木) ~ 2015/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★
皆さまざま
同じ場所にいる人、同じ仕事に関わっている人でも、みんな違う思いや違う生活があるんだなぁと再認識しました。みな違うという、その当り前な感じがリアルで良かったです。役者さん達の演技も良く、特に市役所の若い職員を演じた役者さんが印象的でした。真面目で人が良く、それ故に人一倍に熱い姿を自然に演じていました。皆さまざまだけど、地元への愛を感じるような、心温まる舞台でした。