最新の観てきた!クチコミ一覧

80121-80140件 / 189884件中
初演の半数のキャストに書き換えた「セブンガールズ」やります。※成田、劇団やめました。

初演の半数のキャストに書き換えた「セブンガールズ」やります。※成田、劇団やめました。

劇団前方公演墳

「劇」小劇場(東京都)

2015/10/14 (水) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが代表作!
正直、開演前に2時間20分という時間を聞いた際は「長っ」と思いましたが、実際、その長さは苦にならず、劇団代表作と言うだけあって、見応え十分。

いつも以上に女優陣の個性が垣間見えると共に、その生き様に感化させられました。

いつも邪険?!にな役柄多い(という印象の)、織田さん。今回の役柄はカッコよかったなあ~。

前墳バックドロップス版が観れないのが残念。。。

食卓のピエロ

食卓のピエロ

劇団フルタ丸

下北沢バーGijido(東京都)

2015/10/17 (土) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

不思議な空間。
カレーと演劇のコラボレーション。ふつうに考えれば、ものすごい”挑戦”だと思うのだけど、それを、いとも簡単に出来てしまう(ように見える)フルタさんとフルタ丸は、さすが!

あっ、もちろん提供されてたカレーも美味しかった。この公演でしか食せないのが、もったいない!

ネタバレBOX

篠原さんとフルタさん演じる夫婦。

まあ、実際にはライバル店の共同経営者(スパイ)な訳だけど、奥さん(篠原さん)はちゃんと指輪もして、しっかり役作り?!をしているあたりがニクイ。
一方、旦那さん(フルタさん)が奥さん(篠原さん)をなだめる仕草はぎこちなく、抱き寄せることなく手を添えているだけ。そんな、細かすぎる見どころも。

でも、
あの夫婦、今後のフルタ丸の別作品でも出てこないかな笑
期待してます!
イカサマノネット

イカサマノネット

アトミック☆グース

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

これでもかというどんでん返し
元詐欺師の集団からのインタビューに始まって、どんな展開になるかと思ったら、なるほど...............そういうことねって!
やたら真正直な見習いの子が、今回の宝くじ事件をかき回す!!
そして騙し合いっこのように、どんでん返しのどんでん返しで、さらにまた大どんでん返しで、ハラハラドキドキの連発でした。

終了後、座長の下郷鍵さんと演出の西田正也さんの間に、東海TVの高井 一アナウンサーと、CBCTVの若狭敬一をはさみ、アフタートーク開始。
昨年は「タイムマシンレポート」に出演した高井さん、今回は客席で鑑賞しながら笑った回収を数えてたそうですよ(笑)
今度は若狭さんも出れば~~~と...................。
今回のお話は、詐欺師とか騙すということに心を痛めたとか!?
でも騙すだけじゃなく、真正直な子も入れつつ、カゴシマさんのイントネーションにもこだわり、面白おかしく...................。
最後は私も本物のカゴシマさんからの電話(高井さんの声だったらしい)で、いくらか当たっててめでたしで終わるのかと思ったら、そこはまたひとひねりしてて面白くTHE ENDしてくれました。
憎いね!!
来年はお休みらしいけど、またアトミック☆グースさんの舞台は、ぜひ観たいです。

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

よかった
すばらしかった。感動した。

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」

DGC/NGO 国連クラシックライブ協会

東京国際フォーラム ホールC(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

国境を越えて
今年は日韓国交正常化50周年記念ということで、韓国からの出演者と一つになって
国境をこえたお芝居が楽しめました。
子供から少女、大人へと成長とともに出演者も変わっていき、生命をつないで演じられていて和やかで温かい雰囲気の中にも、ダンスやAKZの歌で迫力があり
元気をたくさんもらえました。
歌唱力も素晴らしかったので、聞きごたえもありました。


従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

素敵な作品
“二十世紀最大の哲学者”といわれる“ウィトゲンシュタイン”の思考の本質を理解することなど、凡人の私には到底無理な話だが、本作はそんな私でも、とても楽しめた。

この題材で、難解にならず、さらには笑えるシーンも多く、観客を惹き付ける脚本が良い。

演者達の素晴らしい演技と相まって素敵な作品となっていた。

リボーン・チャンス

リボーン・チャンス

カムヰヤッセン

ワテラスコモンホール(東京都)

2015/10/14 (水) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

伝承すべきは技術だけじゃないんだなぁ。。/約120分
作者の想像から生まれたとは思えないほどリアルな主要人物がバランス良く造形・配置されて生々しいドラマを織り上げ、問答無用で釣り込まれた。
セリフや語りに多くを負いつつ劇は進んでゆくが、大事な部分は黙劇で表現。
これが多大な効果を生んで、私は危うく嗚咽しそうに…。
役者の演技も素晴らしく、申し分のないホームドラマでした。

頼りないけど誠実そうな主人公の青年。
青年をさりげなく元気づける、心優しい元同級生の女の子。
心の襞まで見えるような精妙極まりない演技でもってそれぞれの役を演じてのけた某男優と某女優には、中でもことさら感じ入った。

主要人物が奥行きがあってリアルなのに対し、脇を固める人物にはリアリティの乏しいマンガチックなキャラクターもチラホラいるが、彼らは彼らで魅力的。

サヨウナラなら何度でも

サヨウナラなら何度でも

試験管ベビー

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

「サヨウナラなら何度でも」
なかなかシュールでした。
樹海に自殺しに集まった人々.....なぜか樹海がこんなに人が集まっちゃう?ってストーリー(@_@;)
また見たいと思える劇団でした。

ソラミミホンネレソラシド

ソラミミホンネレソラシド

歪[ibitsu]

ステージカフェ下北沢亭(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/17 (土)公演終了

満足度★★★★

設定が「女性劇団」でも成立しそう/約55分
伸び悩んでいる若手女性ボーカルトリオのバックヤードもの。
とはいえ、よくある陰湿な“女の劇”には終わっておらず、より普遍的な“人間のドラマ”へと昇華されてゆくのが素晴らしい。
ほどよく笑いも挟んであって、引きつけられました。

キャストへの事前取材が生かされた、夢に向けて頑張る女子の等身大の思いが詰まったセリフの数々も秀逸。

ネタバレBOX

3人が仲直りして稽古に向かう最後の場面は、もっと劇的に盛り上げても良かったような…。
全員で歌うくだりは、もっとばっちりキメて欲しかった。
ミュージカル『パッション』

ミュージカル『パッション』

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

至上の愛に泣けるか
ミュージカル界のプリンス井上芳雄の登場に、女性客で埋め尽くされた新国立劇場。すべて与えるだけの無償の愛を知ることになる主人公の兵士ジョルジオを演じた、井上の熱演に最後はスタオベだ。さて、あなたはこの至上の愛に涙することができるか。

ジョルジオに一目惚れをするフォスカは不治の病に冒されている。それでも執拗に追いかける姿ははっきり言ってストーカーだ。ジョルジオは、フォスカが上官のいとこゆえ、むげにもできず困り果てているが、常軌を逸するストーカー行為はどう見ても迷惑千万。さらに、「私なんか死んだ方がいいと思っているんでしょう」と言うフォスカは、その迷惑行為を自覚している。

だが、ある瞬間から、その形勢は逆転する。ジョルジオが「無償の愛」に気付くからだが、これに心を動かされるかどうかで、この物語へのめり込めるかどうかが決まるのではないか。

個人的には、フォスカを演じたシルビア・クラブが歌唱よりも演技で舞台を席巻したと思う。宮田慶子演出で大きな期待があったが、その演出も評価が分かれるところかもしれない。ツボにはまった人は、至上のミュージカルとなろう。

ネタバレBOX

ジョルジオが当初から熱愛していたクララには妻子がいて、つまり不倫関係だということで、どっちもどっち、と感じる向きがあるかも。舞台では、不倫関係にあるということが途中で分かる。有名な物語だから筋を知っている人も多いだろうから問題はないかもしれないが、この時点ですっと我に返るお客さんもあるではと思った。

だから、本当に評価は分かれる。「パッション」すなわち熱情というタイトルにすら。

それにしてもやはり。女性は現実的なのか。至上の愛に目覚めて人生を変えてしまうのは男なのか。
こんなにもお茶が美味い

こんなにもお茶が美味い

ニットキャップシアター

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/19 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
いやはや、かなりシュールでエキセントリックな家族ドラマですが、妙にリアルで身に沁みます。個人的には、これまでに観たニットキャップシアターの作品の中では一番の出来でした。

Lobby

Lobby

VOGA

マスギビル地階特設会場(京都府)

2015/09/26 (土) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

圧倒的なパフォーマンス、演技、映像、演出、素晴らしく♪…『うる星4』を思い出しました。
父が残したビルと共に歩み、黄昏を迎えた老婆…。
「このビルは私そのもの…」
そしてこのビルを内覧しにきた不動産会社の社員は、ビルの各階で時空を超えたドラマを目の当たりにする♪
ビルに刻まれた記憶…。

『うる星やつら4』の友引町の記憶を思い出しました。

圧倒的なパフォーマンスと映像、そして若い役者さん達の熱演、素晴らしかった!!
特に東洋さんや石井さんなど学生演劇でよく拝見した役者さんが良かった。
そして今回、石井さんは華が有りました。
バイクのシーン良かったです。

また今回の公演会場がビルの地下に作られた特設会場。
物語にリンクする会場の雰囲気、そして奥行きを使った光と陰、映像、変幻自在なエレベータの舞台セット、全てが醸し出す雰囲気が良かった♪

ネタバレBOX

父が残したビルと共に歩み、黄昏を迎えた老婆…。
「このビルは私そのもの…」
そしてこのビルを内覧しにきた不動産会社の社員は、ビルの各階で時空を超えたドラマを目の当たりにする♪
そう、それはビルに刻まれた老婆の記憶…。

『うる星やつら4』の友引町の記憶を思い出しました。

ビルの各階の記憶…。
1F Lobby は現在。
階が高い程、過去の、若い時の老婆の記憶。

父との死別、許嫁の戦死で、寂しさに打ちひしがれる女の子の記憶。
何にも興味が持てず、悶々と暮らしていた女子大生と成年との出会いの記憶。
就職することを後押しされ、教鞭を執り、学生を叱咤激励し、そして再びこのビルのオーナーとして帰ってきった女性教師の記憶。
そして黄昏を迎えた現在の老婆…。

地下には未来が…。
死を迎えようとする老婆の横には、あの時の青年が…。
そして知らされる父の死の真相、全てを受け入れる老婆、女性教師、女子大生、女の子。

圧倒的なパフォーマンスと映像、そして若い役者さん達の熱演、素晴らしかった!!
特に東洋さんや石井さんなど学生演劇でよく拝見した役者さんが良かった。
そして今回、石井さんは華が有りました。
バイクのシーン良かったです。

また今回の公演会場がビルの地下に作られた特設会場。
物語にリンクする会場の雰囲気、そして奥行きを使った光と陰、映像、変幻自在なエレベータの舞台セット、全てが醸し出す雰囲気が良かった♪

追伸、ただ『うる星4』よろしく、少し物語が直接的でなく、分かりづらいかもしれませんが、他の方のコメントよろしく、感じるだけでも価値のある公演でした(ストーリーも十分楽しめましたけど…)。
くちづけ

くちづけ

タクフェス

サンシャイン劇場(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

「椅子」 熱い!
実際にあった事件を下敷きにしているだけにコメディータッチだけど後半はとてもつらい。知的障害者さんの扱いも賛否はあるかも知れないけど、現実を見据えて目を逸らさない心の叫びに胸打たれる。

ネタバレBOX

宮根誠司さん特別出演。本編まったく関係ありません。投稿タイトルの意味は観た人には解かると思います。タクフェスはサービスてんこ盛りで面白い。
東京は26市

東京は26市

ThE 2VS2

OFF OFFシアター(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/19 (月)公演終了

満足度★★★★

さくさく笑えた~
短編6作。90分。

出演者は共通なのにどれも色合いの違う作りで、
どれも各々面白かったです。

「当日パンフレットです」と、
ポスターを渡された(広げたら確かに当パン)劇場入りからやられました(笑)

幕間のタイトルの出しかたも
挟み込まれた一本の話みたいになってて楽しいです。

ネタバレBOX

その当日パンフのサイズが
一長一短かなぁとも思ったり。
演目はアンケートにも絵入りで書いてあったので
ぶっちゃけ家に帰ってから広げて
ゆっくり座談会を読むのも一興かも、と思いました。

一本目のは、
インパクトすごくて面白かったけど
タイトルとどう関連するのかがピント来なくて個人的に消化不良でした。

カレーの展開は少しイラっとしつつ、
オチでもうなんでもよくなって、
きれいに笑えました(笑)
これの前にあの話を持ってくる辺りも、攻めてるなぁ、と。

披露宴はスライドショーの手法、
No3は世界の仕組みに気づいた瞬間の「!」が味わえて好きでした。

アタックチャンスでセリフ聞いてると
「あぁそういうことか」と気づいてそこも面白かったです。

イケメンやってた人が
別の話ではキモメンになったり、
女優さんも、
えげつない演技も可愛らしい演技もこなしてて、
役者の演技を見てるのも楽しかったです。
東京は26市

東京は26市

ThE 2VS2

OFF OFFシアター(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/19 (月)公演終了

満足度★★★

笑いの短編集
当日パンフが なんとカレンダー大のポスターになっていることにビックリ!
席には 袋に入れられたパンフと 下敷きもあったりで これまたいたれり尽くせり☆


これまでの赤字額が500万?で アルバイトで必死にみんなでお金をためてらっしゃるという(汗)
心配になっちゃうけど 来てくれてありがとうの1日でした。

ネタバレBOX

『カレー』
カレー屋に来てる お客をおちょくる態度で笑いを取る感じなのが 私はちょっと苦手でした。


『披露宴』
思い出ムービーが映像ではなく 本人出演だったこと 良かった。
また学生時代のアイツも その過去ムービーに入ってるのが 面白かった(笑)
下島りえさんが ただでさえ面倒見が良く万能なのに 
あやかの応援をしてきた良い友人だということで 下島りえさんの印象がかなり上がったという。


『インナースペース』
これ一番好きです。
お腹の中の出来事を 3つの視点から実況中継をする感じ。
ご本人が なぜにマイケルなのか(笑)
お見事ないっぽん。


常に役者さんが激しく動き 息が切れるような内容なので 
後半あたりから観てるこちらの方にも 疲れが出てきました。
『間』を上手く使ってほしいなと思いました。


でもお客さん思いで 劇団の温かさというのは 伝わってきました☆


食卓のピエロ

食卓のピエロ

劇団フルタ丸

下北沢バーGijido(東京都)

2015/10/17 (土) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

美味い!!味は五つ星。
今年観たBar公演の中では一番観客目線で純粋に観劇(・感激体験)できます。とにかく近い!観易い!カレーが美味い!
食事しながら芝居を観るスタイルでは、味はダントツ。特盛希望!!
もっと長いモノを観たかったが、あの狭小空間では仕方ないか・・・・。

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

独特の緊張感だった、115分
本当に長い長いタイトルで二時間で収まるのかという緊張感で観劇。ある小屋の一室で木の香りがただよう舞台美術ながらも、ちょっと悪役っぽい、ウィトゲンシュタインが、作戦を言いながらも、哲学とは何か、戦争とは何かを訴えながらも、暗闇でのシーンも音と視覚という感覚でよかったし、谷賢一さんらしい演出て、緊張感をもてた、115分でした。

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

緊張感
手に汗握る想い、感動しました。

ネタバレBOX

戦時中の現場の緊迫感・ストレスがとても伝わりました。「生の意味」とは。論理で説明・理解できる部分と、どうにもならない部分とがあり、「言葉」とは何か、そして、戦争がいかに意味のない残酷で無駄なものか、胸にきつく突き刺さりました。全力投球で渾身の力のこもった舞台でした。一つ一つのセリフやしぐさに込められた想いを、真正面から受けました。
イカサマノネット

イカサマノネット

アトミック☆グース

愛知県芸術劇場 小ホール(愛知県)

2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

いやはや何とも面白い!
いやはや何とも面白い。イカサマ九重奏が奏でるワンシチュエーションコメディの決定版!
練られた台本、達者な役者、テンポのよい確かな演出が見事なハーモニーを生み出している。
何度笑った事やら。アフタートークで東海テレビの高井さんが発表。
独自の基準だが、観客が爆笑ったのは・・・76回!
2時間弱の上演時間からすると・・・約1分半に1回爆笑?
それ以外にも、クスリといった笑いも含め・・・確かに実感。
二転三転する状況、騙し騙され右往左往する人々の中に、人の本音が垣間見える・・・お金、欲しい!
そんなお芝居(^o^)。

ポンコツロボットと素敵なカミソリシュート!

ポンコツロボットと素敵なカミソリシュート!

はらぺこペンギン!

駅前劇場(東京都)

2015/10/14 (水) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

スロースターター作品?そしてロボットの未来の姿
当日観劇前にフライヤーを読むまであらすじすら知らず。

西暦3000年代という設定で
「ロボット」と呼ばれる存在がアナログチックさ全くなし、
人間っぽいようなんだけど何かが変、と感じた。
(アンドロイドと呼ばれても納得できないだろうし、
「3000年台のロボットとは?」という
ちゃんとした背景設定/演出を考えてなかったんじゃないかな、
その動きをただ単に「奇妙」と感じてしまった(特にポンコツ役)。)

シュールな笑いはとりつつも、
未来設定と「ロボットスポーツ」(名前なんだっけ?)が
うまく観劇する側の心にストンと入ってこないので、
中盤まで「面白み」を感じられず。

しかし、作/演出の狙い、「テーマ性」が少しずつ見えてきた
中盤から一気に物語に引きこまれました。
(内容はネタバレの方に。)

※ ただ、ポンコツ役だけロボなんだか
  浮浪者なんだか分からないような衣装とか
  逆に「ポンコツさ」ではなく
  違和感が浮き彫りになってしまってもったいない感じ。

ネタバレBOX

【思った事】

・ 西暦3000年、という事で「ロボット」が
  他劇団がやるような「アナログイメージ(ロボットダンスのような)」ものでもなく
  攻殻機動隊のようなヒューマノイドでもない、
  人間なんだけど「感情が欠落してる」という感じ。

  それは作/演出の狙い通りなんだろうけど、
  未来の人間はこんな挙動からに違和感ありありな
  サービス提供者と一緒に居たがるだろうか?

  そして「ポンコツ」と呼ばれるロボットが特に、
  ボロ布のようなものをまとい、
  機械的でもなんでもない、
  単に「奇妙」としか言いようのない動き、
  「ポンコツ」という名前ともまったく
  合っていないような違和感ありありな「存在」でした。
  (もう少し西暦3000年台のロボット、
  「ポンコツ」と呼ぶなら、
  など設定/観せ方を考えた方が良かったのでは?)


・ 兄もロボット(というか脳以外が機械)という設定、
  伏線が簡単かつ何度も出てきてしまうので、
  「まあ、そうなんだろうな」と話の先/裏が簡単に読め過ぎ。

  そしてその設定はあまり物語に活かされず。もったいない。

  まあ、そこから「ポンコツ」が本当の心を取り戻した、
  という流れとしては重要なんでしょうが。


・ ポンコツが本当の「スポーツ」(名前なんだっけ?)をやり始めてから
  その熱が同じロボットのコータローにもうつって(伝播して)、
  「ワクワクしたい!」という想いとから「スポーツ」に復帰し、
  そしてその生涯を終える流れは
  グングン引き込まれるものがありました。

  観客への感情伝播と共に、
  物語上のロボット感にも、
  そしてチームのメンバーである人間達にも感情伝播を起こさせるとは…



・ そして、「スポーツというもののそもそもの成り立ち」から、
  「ロボットにとっての今が”スポーツ”を楽しむ時」という、
  作/演出の考えた「テーマ性」が見えてきた時、
  一気に本物語が面白くなってきました。
  (物語自体の盛り上がりのタイミングと見事に合致。)

  「自分のオーナーに給料が入るから」、
  というだけの理由で「スポーツ」に参加していたロボット達が、

  「ワクワクしたい」「熱くなりたい」、
  そして『相手ロボットを壊して勝つ』というルール上はありだが、
  それは「スポーツとして楽しい事ではない」という事を理解し、
  お互いにスポーツを楽しみ始める姿には、
  (僕自身かつてスポーツを楽しんだ経験から馴染みのある感情だったので)
  涙腺に来るものがありました。


・ 最後の「スポーツ」最終戦、あの盛り上がりから
  「まさか3回目までやるのか?」(さすがに物語として冗長になりすぎる)
  と危惧しましたが、丁度良い盛り上がりと丁度良い締め方でした。
  (「オチ」までがお芝居です( ´ー`))


序盤はお芝居として「上手い!」と言える構成ではなかったと思いますが、
「テーマ性」が見えてからは
はっきりいってロボット熱血スポ根もの、
と言っていいぐらいに熱いドラマでした。

※ はらぺこペンギン!さんは「テーマ性」ある作品をやられる時が
  一番面白いと思います。

きっと未来、ロボット達も「心」を持って、
「権利」が保証されるようになり、
いつかこういった「楽しみ」まで持つようになるんでしょうね。

そんな楽しい時代を想像させる作品でした( ´ー`)

このページのQRコードです。

拡大