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宮地真緒主演  「モーツアルトとマリー・アントワネット」

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★

融合のむずかしさ
 記念すべき第10回公演とあって演目はモーツアルトとマリーアントワネット、演奏にも力が入っている。13時半に入場すると既にコンサートは始まっていて贅沢な気分に浸った。(ネタバレ追記2015.12.11:01時22分)

ネタバレBOX

 東京イボンヌはクラシックの生演奏と演劇を融合させたい、という理念で作られている劇団だから、今回も普段はイタリアで活躍している声楽家も招き豪華なキャストで臨んでいる。だが、異なるジャンルを過不足ないバランスを取りつつ上演するのは至難の業であることも事実だ。この難しさが今回も出たように思う。歌われる言語にしても何か国もの言語が用いられるので、聴いただけで全言語を理解できる日本人は稀であろう。字幕をつけるという配慮があれば、予算、翻訳者の確保等大変な作業が増えるが、観客には喜ばれよう。
 またシナリオは、若干説明的になり過ぎたきらいがある。鋭い煌めきを放つ科白も何か所もあるのだが、序盤、大状況を説明してしまうのは如何か? 演劇的にその悲惨な様を描くことで観客にそれと得心させる所に芝居の醍醐味はあると考える。
 音楽のレベルが高いだけに、それに見合う内実が欲しかった。音楽と演劇が融合していたのは、中盤マリーアントワネットとモーツアルトが初めてゆっくり語り合った場面で、このコラボレーションは見事であった。 
 フランス革命時、今作にも描かれているように庶民の生活は悲惨そのものであった。絶対王政の下、王が殺されるような凶事が起これば太陽が昇らなくなるという迷信が信じられていたとの噂を聞いたことがある。王権神授説を奉じて王の支配権を正当化していた以上、このような世迷い事が民衆に信じられていたとしても驚くにはあたるまい。実際、時の権力が如何なるものであれ、民衆が結果的にそのイデオロギーを支えなければ権力は生き延びることができないのは普遍性を持つ事実であろう。フランス革命後、恐怖政治を通じて民衆の支持を失った革命政権は短命に終わって、ナポレオンが王政を復活させた歴史は誰もが知る通りである。因みに自分がフランスに住んでいた1994年~5年に掛けてのフランスには、良くも悪しきもフランス革命の遺産が重い歴史の重圧としてフランス社会に影を落としていると感じていた。革命とはそのように多用な面を含む。その革命時、民衆がパンを求めたのも事実なら、マリーアントワネットが「パンが食べられないならケーキを食べれば」と言ったというのも良く言われることである。だが、今作で描かれたように本当に彼女が下々の生活を一切知らなかったのであったとしたら、この発言も単に彼女の不徳の致す所と断じる訳にはゆくまい。また、ルイ16世の鍵狂いも、彼の愛の形も、愛新覚羅 溥儀の虫狂いと正妻とのセックスレスとに通じるようで、王たる者の孤独・孤立・不自由・退屈を興味深く想像させる。一方、王ではないが、矢張り騒乱の時代を生きた貴族であるモンテーニュが、普遍的古典となった「エセー」を書き領主として驚くべき開放的精神の持ち主であったことをも考え合わせるならば、これは為政者としてコインの表裏を為すものかも知れない。まあ、為政者次第で人生を翻弄される民には、こんな論理は受け入れられないだろうが。天才芸術家と王妃、王妃と王との純粋恋愛の三角関係とも読める純愛を素直に受け取るのも楽しみ方の一つであろう。
沖縄の火種(ウチナーヌウチケビー)

沖縄の火種(ウチナーヌウチケビー)

オフィスワンダーランド・(一社)演劇集団ワンダーランド

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/12/09 (水) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★

琉球王国・・・
本作品、根底には“基地問題”、“安保問題”など深いものがあるのだが、
それらは「あくまでも隠し味という程度です。」という作者。

“琉球舞踏”や“歌”などが演出され、エンターテイメントとして楽しめる舞台となっており、観劇中、観劇後もヘビーな感じはないが、逆に、その明るさ故“心に訴える”作品と感じた。

海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

二役の妙
大きな愛、この後が非常に気になります。

ネタバレBOX

宮崎と鎌倉を舞台に、現在と学生時代、新婚時代等の過去をテンポ良く転換させながら、やや若年性の痴呆症に罹り始めた妻が忘れてしまった重大な過去の秘密がそこはかとなく浮かび上がってくる話。

スプライトとかバヤリースは今も売られている商品ですが、大学生にスプライトとしゃべらせるだけで一瞬でみんなに時代を分からせるのはさすがです。

みかん好きの長女は丸い顔、次女は長い顔。長女役の大西さんは先輩の姉との二役で、長女の出生の秘密が窺い知れました。『星の結び目』で描かれた氷屋の長男と次男のようでした。

そして、夫もそのことを知りながら受容していました。先輩の甥と文通を続けている長女が宮崎の地でその人と出会ったときに、その人があれっ伯母さんに似ていると気づいてからどのような結果になるのか、即ち宮崎に縁があるということになるのか、あるいはやや近親過ぎるということになってしまうのか、期待と不安でいっぱいです。
帰ってきたアンチョビー

帰ってきたアンチョビー

合同会社シザーブリッツ

上野ストアハウス(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

Bチーム初日 観ました!
Bチーム初日を観てまいりました。安子の恋人を演じているのは誰か?それが話をヤヤコしく&面白くしていて、話はどんどん展開していきます。

今回、イイナ!って思ったのは、テレビ局のひと役の「大仲マリ」さん。主演陣がイロンナ事して見せ場が連続している中に上手く切り込みを入れる味のある上手いお芝居だと思いました。彼女の演技は以前にも観させて頂いたことあるんですが、今回はきっとアタリの役回りな事もあって、好演です!

あとは下のネタバレで・・ネタ・プロット自体には全く触れないですけど

ネタバレBOX

最初、え?って思ったのは、役者さんの声。いつもは綺麗に響くリリコスピントソプラノ美声の伊藤さんの声も含めて、なんか響きがなくて・・疲れてるのか男性陣なしで女性発声になっちゃってるのか・・なとも思いましたが、演じているかたによると声がステージ側に吸われちゃってるとのことですした。最初は、もう少し発声のポイント下げたほうがいいんじゃないかとも思いましが、後半は少し聞きやすくなった感じでした・・聞く側の慣れなのかもしれませんが。
でも役者さん達も客席が埋まった状態で演じるのは今回が初めてだったはずで、これからは本能的に会場の音響にあった声になるのかなとも思い、まだ観る予定なので、そのあたりも楽しみ(?)にしときますね。
もうひとつ書きますね。
シザーブリッツ舞台の演出って、役者が舞台に寝て演じるシーンが多いのですが、今回もそれがあって、暗転の後、照明が戻ったらビックリ!私、最前列で観てたので、目の前50㎝くらいのところに美女の皆さま3名が倒れて(寝て?)るんですもの~ これ、後方からだと良く見えないと思うので、最前列特典かなあ・・
Manhattan96 Revue vol.2~窓枠のパレード・パレード~

Manhattan96 Revue vol.2~窓枠のパレード・パレード~

Manhattan96

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2015/12/09 (水) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

満足度★★★★

色々な窓枠
いろんなシチュエーションでの窓枠を使ってのお芝居。盛りだくさんって感じ。
お芝居あり、ダンスあり、マジックありですごく楽しませていただきました。
結構みなさん笑っていました。
バックにながれるミュージックやナレーションもよかったです。自分としては
クラシックの曲も流れていたので非常に気持ちよかったです。
あっというまの2時間で満足、満足でした。

宮地真緒主演  「モーツアルトとマリー・アントワネット」

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★

クラシックと演劇の融合
劇場に入って驚いた。白を色調にした舞台と衣装に、室内楽編成のオケ。ピアノもある。プレコンサートが始まった。声楽家が歌う。クラシックのコンサートという印象。
2時間の舞台が始まる。俳優が歌うわけではない。それではミュージカルかオペラだ。俳優、声楽家、演奏家が1つの舞台に載ってそれぞれの役割を演じる。新しい試みなのだろう。
テーマの意図は分かるが、…。それは使用曲が人気作品をつなげたもので、舞台の演技としっくりこないのかも知れない。
しかしながら、これだけの出演者で5,000円、リーズナブルだ。ゲストの声楽家の歌に感動した。

「Border Less」&「ホログラフィック・ウィズ・ユー」

「Border Less」&「ホログラフィック・ウィズ・ユー」

Cooch

宮益坂十間スタジオ(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

実験的作品とは思えない・・・
朗読劇、プレゼン、そして演劇・・・一見するとゴチャ混ぜ感がありますが、何の違和感もなく、あっという間に90分が経過しました。
シンプルな舞台はキャストさんの演技力が全てとなり、皆さんの力量の高さを窺い知ることができました。
個人的に応援している大野ひろみさん、大熊祐我さんの新たな一面を観ることができた、そのような思いがありました♪

宮地真緒主演  「モーツアルトとマリー・アントワネット」

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★

よくわかるフランス革命
次第にクラシックが本格的になり、大変充実して来たのは良いが、
その分芝居の方が軽くなった印象を受けた。
マリー・アントワネットのキャラと悲劇性が弱く、肝心な
“モーツァルトの音楽に救われた”感が薄いのが残念。
また、マリー・アントワネットぐらいは結婚後衣装替えがあっても良かったのでは?
囚われの身になって初めて夫ルイ16世と心を通わせるシーンはとても良かった。
神様役の吉川拳生さんが登場すると舞台が引き締まる。

ネタバレBOX

開演前のミニ・コンサートで、客席には豊かな歌声が流れている。
ロビーの花の香りと共にクラシックコンサートの華やかさが伝わってくる時間。
電子機器の電源OFFを歌で促すなどの工夫も楽しい。
舞台は奥に向かって階段状に高くなり、一番高いところにオーケストラが控えている。
舞台手前上手側にピアノが置かれている。

神の子モーツァルト(石井康太)は自信家である。
「自分の音楽で人間世界を変えてやる」と父である神(吉川拳生)に宣言、下界へと下る。
彼の音楽は熱狂的に受け入れられるが、やがて貴族や大衆、同業者ら世間の
気まぐれな感情に翻弄され、次第に疲弊していく。
そんな彼が出会ってすぐに愛したのが、あのマリー・アントワネットであった。
叶わぬ恋ながら、モーツァルトは彼女の悲劇的な運命を見守ることになる…。

挿入されるクラシック音楽が素晴らしく、物語がおまけになりそうな迫力。
その中でモーツァルト役の石井さんは頑張っていたと思う。
メリハリがあり、笑いのタイミングも良い。
ピアノを弾くシーンなども、シンプルながら良く工夫されていた。
神役の吉川さんが素晴らしく、ラスト「過ちを繰り返す人間をそれでも許す」と語るところは
舞台が引き締まるような台詞だった。

ちょっともったいなかったのは、マリー・アントワネットの影が薄かったこと。
宮地真緒さんは素のままの髪型で衣装替えも無かった。
“作らない”設定はもちろんありだが、クラシックの方々のいで立ちと迫力に
負けないだけの“生まれながらの王女”感があれば、さらに悲劇性が高まったと思う。
清楚で華奢なだけでは“知らなかった”と泣き崩れる説得力が弱い。
ルイ16世(鈴木貫大)との最期の別れは、不器用な人間の哀しさ切なさが伝わったが、
マリー・アントワネットの“寂しい豪遊”がもう少し丁寧に描かれていたら、
さらに高まっただろう。

鈴木さんのルイ16世、最後の最期に彼の特技を生かす場面が出来た、
その誇らしさと哀れさが伝わって来てとても良かった。

クラシック音楽と演劇の融合は難しい。
“クラシックだけよりストーリーが豊かで楽しい”とか
“芝居の中に本格的な歌が入って違和感がない”とか
そんな風に双方のファンから支持されるようになったら良いと思う。

福島さん、お身体に気をつけてまた素晴らしい“融合”を見せてください。

不完全パッケージ

不完全パッケージ

男〆天魚

テアトルBONBON(東京都)

2015/12/06 (日) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい!!
とにかく皆さん一生懸命に感動…
とにかくかっこいい!!けど笑える!!笑った!!
クスッと笑ったり、あははって笑ったり…
今、何にも考えず笑いたいなら「不完全パッケージ」ですね。
テンポもよく、もうエピローグ?って思ってしまいました。
暖かい心に残る台詞もいっぱいなんで、劇場から出るとこころぽかぽかして
がんばろうって思いました…
また絶対行く!

Manhattan96 Revue vol.2~窓枠のパレード・パレード~

Manhattan96 Revue vol.2~窓枠のパレード・パレード~

Manhattan96

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2015/12/09 (水) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

満足度★★★

いろいろと盛り込んでましたが
何となくチグハグな感じを受けたのは座席の窮屈さで足が痺れたりしたのが何割か混じってるよなぁと思えた約2時間強の作品

ネタバレBOX

個人的には、窓を開けると死んでしまう話>マジック>有名絵画の飛び出すモチーフが好みでした。

開演前の座の温め的なものは作中で使ったりと小技が効いてるなぁと思った
青いプロペラ

青いプロペラ

らまのだ

SPACE EDGE(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

こまやかに書かれたストレートプレイ
劇作家協会新人戯曲賞最終候補に残った作家・南出謙吾のユニットの第一回公演という事だ。地方都市。大型店舗の進出にあおられる既存スーパーが舞台(本店とその支店だけのようだ)。男女関係の発展・変容も話の展開に噛みながら、状況の変化に人物らがどう行動して行くか、変化を受け入れたり挑んだり自分を見詰める様を、観客はつぶさに見て行く。こまやかな作りと、それに適合した役者たちの魅力のバランスが大変よく、俳優の顔がよく見えるし心情もよく分かる、言葉が立ち、心地よい。ドラマ=時間が全体として不可逆に動いて行く硬質さも、spaceEDGEという小さな空間に組まれたセットの中で、しっかりと感じさせたれた。そんな中、不思議にファンタジーな時間が成立する瞬間もあり、それが全体の中に違和感なく、それらをくるめてとても上質な劇だと感じた。

宮地真緒主演  「モーツアルトとマリー・アントワネット」

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★

クラコメ=クラシックコメディだそうです♪
白を基調とした舞台に楽団を配し、中央と左右からの役者登場で展開する作品=約2時間強。

イメージ的には”二級天使”の焼き直し?とも言えましょうかな(^^)

さてプレコンサートのラストに面白く携帯等の電源オフを訴えたりしてくれてましたが、開演後に遅れて入場する観客にも強く電子機器等の電源オフや物音を立てないようにとマナーの遵守を言って欲しいと強く思った(=座席案内するスタッフさんが入場扉前でね)!

理由=開演時間過ぎて右隣に座った老夫婦が、まぁペットボトルを子気味良く音立てて開封するわ、何度も・・本当に何度も何度も折りたたみ携帯をパタン・パタンと開け閉めして情報確認二人揃ってするし・・・。普通に上演中に二人で会話するのは止められたが・・・本当にマナーが悪すぎた! ここまでマナーがなってない人間みたのは久しぶりだが、招待等での足運びで興味の無い作品なら寝てるか、ちょっと腰掛けて直ぐ退席するとかして欲しかった。=音が素直に楽しめなかったです・・・(-_-;) 

東名人間現る‼

東名人間現る‼

順風男女

OFF・OFFシアター(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★

コントというので、あまし期待はしていなかったんですが・・・。
正直、出来はバッチリ好みでありました(^^)

細やかな衣装などのへの気の配り方が好ましかった90分予定の100分ぐらい

初日は開場&開演に少々手間取りがあったが、瑣末なことと感じたですな。

ネタバレBOX

各SAでのコメディ話とかを織り交ぜつつ基本は学生時代の恨みで毎週末に東京→名古屋を移動して殴りにゆくのであるが・・・。小心者でありフェアじゃないとか何だと、いっつも本懐はとげられない(^^;) 基本3つの白壁の舞台であるが、毎回のコントできちんと衣装等替えていくところが丁寧で良かった。東名SAの名を入れたOP動画とか、途中でのダンスとかセンスが良く感じられたです。で何かしら小心者主人公さんと話を繋げてたとこも、よいなぁと思えたデス。

CMのでっかくなったアカイさんのオチが”進撃の巨人”だったり、”猿の惑星”ネタで猿の代わりに”ルンバ”に支配された地球というSF話では、人間が地球を汚すというエコ(とかウルトロンというか(^^;)の話はツボでありました。(このSFコントでの衣装とルンバの出来は本当に綺麗で感心いたいしました)
ブルーシート

ブルーシート

フェスティバル/トーキョー実行委員会

豊島区 旧第十中学校 グラウンド(東京都)

2015/11/14 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

雨の中、豊島区の廃校の校庭で
当日は雨だった。小雨ではあったが降っている。ビニール合羽が100円で売られているのを買い、ポリ袋に荷物を詰め、心して椅子に座って観た。
以前書店で立ち読みしたテキストから感じた「世界」を裏切らないタッチで、一人一人がそれぞれのエピソードにおいてスポットを当てられ、語られる言葉はその時間・空間が3・11後の世界で吐かれ、そこに遡り得る時間を生きている主体であることが、横溢している。 
初演が、いわきの学校で生徒と共に作られた事と場所との関係が、今回の再演では異なる。どうしたか。・・冒頭、初演時の校長先生の挨拶が大型テレビから流れ、また終盤には今回参加出来なかったキャスト(他は初演時のオリジナルキャスト)が近況を語る録画映像も流れた。キャストの卒業後の現在の立場を語る場面もあって、オリジナルの「ドキュメント」性がそれらによって一貫していた。作品(テキスト)としては、最後に付け足されたらしいシーン・・延々と続くリフレインが、終りを見ない事が分った時(相当時間は経っている)、飴屋氏が終演を告げに出てくる。「グランギニョル未来」公演のラストで飴屋氏自身が叫んだ叫びを思い起こさせる張りつめた、長いシーンだった。
遊び的な言葉や詩の中にドキッとさせられる鋭利さが時として光る。存在の心許なさの中に、「命」が意識される。

オークルチャボット

オークルチャボット

劇団黒テント

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

黙っていてもいいのだが・・(私的感想)
もう少し長く拍手して手が腫れても良かった。個人的には十数年前、二番目に知った劇団。懐かしさに震える。劇空間のアトモスフィアを観劇後も噛みしめて帰路についた同劇団「メザスヒカリノ・・」(初演と翌2000年の再演)は、演劇との幸福な出会いであった。この時いらい、先日のこまつ座での「再会」に続き、今回の黒テントでの音楽・荻野清子(終演まで知らなかった)は、黒テントにとっても「メザス・・」いらいでは・・。荻野楽曲はドラマとの絶妙な距離感で人物たちを愛おしみ、人生の時間への思いを切なくかき立てる。ドラマ上の結語の後の唄は、「メザス・・」のラストの唄に似ていた。ドラマを俯瞰し、既に現実に帰って行こうとする、<ぼくら>のことを歌う唄だ。贅沢にも数曲ある生演奏は全て登場する役者が自前でやっている。黒テントは何と言っても音楽である。(アトモスフィアを噛みしめた次点は「上海ブギウギ」。)
ファンと言って憚らない滝本直子、服部吉次、やってくれる片岡氏、内田氏、貫禄の桐谷夏子、特徴ある声の山下順子、堅実な宮崎恵治と、黒テントでしか見られない個性の団員総出に胸が熱くなる。
そして、特筆すべきはテキスト。舞台は日本らしいが、アメフトの応援団(サッカーで言う所のフーリガン)の生き様を、ヤクザ映画よろしく描き出す。山元清多の「海賊」を彷彿とさせる、「男気」の競い合いである所の啖呵の応酬、「如何に美しい喧嘩を戦うか」のモデルと見える。わがチーム・オークルチャボットはニワトリ、対するチームはヒラメを渾名とするが、このレッテルを駆使した罵り語の多彩さ。作家の坂口氏が多産の時期を舞台は見逃しているが二、三見た記憶を手繰っても、今回の練られ具合はどうだ。こんなに書ける作家だったのか・・。元々ノワールな世界を得意とするようだがその面目躍如。言葉に酔った。役者も酔えた事だろう。
このお話が女性の支持を得るのかどうか・・と一抹の懸念もよぎったが、今の所材料がない。
昨年の今は無きタイニィアリス公演での「復帰?」から一年。個人的心情でしかないがよくこれを作ってくれたと感涙。斎藤晴彦氏もきっと笑ってる。

Manhattan96 Revue vol.2~窓枠のパレード・パレード~

Manhattan96 Revue vol.2~窓枠のパレード・パレード~

Manhattan96

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2015/12/09 (水) ~ 2015/12/15 (火)公演終了

無題1685(15-374)
19:30の回(晴)。

18:45、2階で受付(並んでいる方、10人強)、その後階段下に並び、19:00開場。

桟敷、中くらいの椅子、普通の椅子。どの列も前後の余裕はほとんどなく
開演近くになると動けないので予め用を済ませるほうがよいでしょう。

ここは初めて、何処で受付開始を待っていればいいのかわからない、また、階段が狭いので整理券を配っていただけるとありがたい。

前作(2015/2@d-倉庫)を観ていて2回目です。

19:32前説、19:36開演~21:37終演。

タイトルにあるように「窓枠」がたくさん置いてあります。オープニングを含め12章立て。DANCE MAGIC ACT SHOW SONGとバラエティに富んだ演目。

前作の画像と比べて分かるように、本作の衣裳は白の上下(に絵の具を飛ばしたような模様)と黒い壁。

全体に硬い印象を受けたためか、大人しい演出。個人的にはもっと陽気な素材がいいなと思いました。

会場(舞台)が狭いので動きに前作のような躍動感はなく、シーンの切替も少しごちゃごちゃしていたようにみえてしまいました。

開演前、なにげなく当パンをみていると「みそじん」の四文字。志々目さん2月~3月公演に出演されるそうです。以前観た方、初めて観て次の作品を観に、ということはありましたが、観に来たら出演予定にある...というのは初めて。

MAGICは今回も不思議。

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

『痕跡≪あとあと≫』◆◇終演。ご来場ありがとうございました!!!◇◆

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★

ガシッとくる
KAKUTA「痕跡」観てきました。
初演観ましたが、青山円形劇場と違うアングルならではの
いろんな演出の気付きがありさらに楽しめました。

腹にガシッとなにかがくる芝居でした。
そして異儀田さんのあのシーンは臓腑にズシッときます。
あの覚悟の言葉はたまりません。

そういえば、シュン役の方、なんだかかっこよくなってませんか?

宮地真緒主演  「モーツアルトとマリー・アントワネット」

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★

神と人間との間で苦悩
モーツァルトのイメージの中でも映画『アマデウス』で描かれていたキャラは強烈で、今回はあえてこの映画の影響を排除した感がうかがえたが、演じるのがやるせなす石井となると、お笑いキャラを期待しないわけにはいかない。もっとガンガン客席を笑わせて欲しかった。

恐らく劇中で使用されたモーツァルトの作品とストーリーがリンクしてるっぽいので、最後の大合唱の部分の歌詞の意味は知りたかった。字幕か何かが欲しいと感じた。こちらの不勉強ではあるのだけれど。

開演前のミニコンサートと歌での開演前の注意は、わくわく感が高まるステキな企画。今後も続けて欲しい。(今回は要望、希望ばっかり)

全段通し「仮名手本忠臣蔵」

全段通し「仮名手本忠臣蔵」

遊戯空間

浅草木馬亭(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★

言葉の力
「元禄忠臣蔵」は毎年12月になると映画やテレビで(再)放映が多くなるが、それだけ日本人の心を捉えた出来事(事件)であると言えよう。その史実を受けて47年後(1748年)に人形浄瑠璃として上演されたのが「仮名手本忠臣蔵」である。一般的に知られている「大石内蔵助」が「大星由良助」のように「浅野」が「塩谷」、「吉良」が「高」へ「太平記」の人物を借りて置換えており、場所も江戸城内から鎌倉になっている。もともとは武家社会の不条理のような物語...しかし当時としては表立って武家社会の批判は出来ない。そこで登場人物、場所等のシチュエーションは変更しているが、そのモデルとなった出来事は容易に想像できただろう。
本公演は「全11段(大序から討ち入り迄)」を2時間50分(途中休憩10分)であるが、観(聞き)応えがあった。

ネタバレBOX

「元禄忠臣蔵」と「仮名手本忠臣蔵」は、本筋は同じ展開であるが、脇筋の膨らませる観点が違うため新たな楽しみがあった。ただ、「元禄忠臣蔵」は人間ドラマであると同時に社会ドラマの要素(封建制度に対する批判)があるのに対し、「仮名手本忠臣蔵」は人間ドラマを中心(重き)で、その心情描写に優れているように感じた。今回からリ-ディングという冠を外したが、芝居のような身体表現が殆どない公演では、本筋に絡みながら「11段」それぞれに趣きのある脇筋・挿話の方が親しみやすいと思う。

それぞれの場面では、嫉妬・強欲・激高・悔悟・悲恋・試練など、人間のあらゆる心の様態が巧く表現されている。その表現をする役者は、黒服上下に台本を持つだけ。人によって黒Box(椅子代わり)に座るが、基本はその場での立座動作のみ。そのシンプルな演出は、役者が発する言葉と鳴り物の効果音の向こうに、情景や状況が見てとれるような臨場感があった。
この言葉(台詞)は独特な節回しであり、始めこそ聞き取り難いが、慣れてくると、逆に余韻が残るような味わいがある。視覚での表現力とは違い、自分(観客)の感性・想像力の違いによって受け止め方(幅と奥)が違う。その意味で何回聞いても飽きることなく新鮮に感じことが出来ると思う。

次回公演も楽しみにしております。
宮地真緒主演  「モーツアルトとマリー・アントワネット」

宮地真緒主演 「モーツアルトとマリー・アントワネット」

劇団東京イボンヌ

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/12/08 (火) ~ 2015/12/10 (木)公演終了

満足度★★★★★

観せて、聴かせて...
歌劇ではなく、芝居とクラシック音楽を楽しむ公演...時は、18世紀中頃のフランスが舞台で、登場人物は音楽史、世界史で有名な二人が主人公である。フィクションであるから、自由に物語を展開することができる。この出会い、モーツァルトが神童と呼ばれていたことから、その存在を「神」として人間界へ降臨(憑依)させる。一方、マリー・アントワネットは通史の通り。
この虚実綯い交ぜを上手く描き、さらにお馴染みのモーツァルトの曲が聴ける至福、素晴らしかった。

ネタバレBOX

舞台はセットは、宮殿をイメージするような左右非対象の変形階段で、その上辺の中央から上手側に演奏者が並ぶ。ピアノだけが劇中でも使用するため通常の舞台上にある。そのピアノ(演奏者:音楽監督の小松真理 女史)も含めると14名の演奏者であったが、選曲した楽曲からすると演奏人数はぎりぎりであろう。先にも記したが、本公演は音楽に特化したジャンルではないため、フルオーケストラでも、その配置でもない。例えば、劇中劇のようにして「フィガロの結婚」を演奏しているが、本来であれば、その歌劇の「音楽」と「劇」であるから、そのジャンルに興味を持っている方には好まれない。しかし、この公演は「モーツァルトとマリー・アントワネット」という”フィクション劇”に合わせて、劇中の彼が作曲した音楽を場面に応じて演奏している。そして、場面に応じた選曲が見事であった。「フィガロの結婚」の「序曲」「誰の作曲?~恋とはどんなものかしら」からバリー夫人との確執から「伯爵夫人、私を許して下さい」(通史とは違うかも)などがその例である。ここは音楽監督の手腕の見せ所であった。また「フィガロの結婚」は、贅沢する王妃に対する非難(貴族社会への痛烈な批判)が込められている、ということを説明した上で演奏しているが、まさに舞台上の進行形の中で描いている。コメディでの展開だと言うが、権力者に対する反発であるが、それを笑いとユーモアで包みこんで、最終的には人類愛へ向かう。さらに好いのは、多くの(クラシックファンではない)方も聞き覚えのある曲を演奏することで興味を惹かせる。彼没後も演奏され続けていることは、(曲の趣向はあろうが)それだけ愛されている証であろう。今回は、芝居の観(魅)せるという面でもダンス(群舞)を取り入れ楽しませてくれた。

さて、自分が気になったところは、物語としての二人の距離感である。「神」と「人」というよって立つ存在が違うことを前提にしていることから、心魂の交流や深淵が観えないこと。もう一つは、フランス革命前後の不穏な雰囲気が感じられないこと(物語性の重視)。舞台セットや合唱団、ダンサーの衣装がホワイト基調であり、淡色・浮遊感があることが影響していると思う。しかし、逆に照明色彩によって、状況変化が演出できる工夫もしている。いずれにしても新しいジャンルを目指している中で試行錯誤している、その真摯な姿勢に共感を覚える。

この劇団の好ましいところは、芝居、生演奏を観(聴か)せる工夫(演奏者数も含め)をし、大劇場のみならず、中規模劇場でも上演できるような試みをしている。その結果、演劇の裾野拡大を図っているところ(企業メセナもあった?)。
次回公演も期待しております。

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