最新の観てきた!クチコミ一覧

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コント公演「強くなりたい」

コント公演「強くなりたい」

お笑い×演劇ユニット『弱い人たち』

ユーロライブ(東京都)

2015/11/28 (土) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★

玉田真也と芸人達によるコント集/約105分
「弱い人たち」というテーマが、押し芸を基本とする芸人さんたちとあまり折り合ってなかったような。。
でも、ネタはバラエティーに富み、それぞれ着想も良く、なかなか楽しいコント公演でした。

ネタバレBOX

便所の落書きの定番といえば「ヤリマン女」の電話番号。その番号に本当に電話した、弱々しい童貞学生グループが散々な目に遭うネタが特に好き。
募金活動のネタも良かった。
長靴パイロット

長靴パイロット

下落合からあげシアター

プロト・シアター(東京都)

2015/11/28 (土) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★

がんばれ。
悪く言えば学芸会の延長。良く言えば荒削りでフレッシュな舞台。
どっちに転ぶかは本と演出の力だろうか?
良い役者さんも揃っていたので、これからに期待する若い力です。

ネタバレBOX

無機質な工場を舞台に、人間の根源たる好奇心を良く描いていたともう。
しかしながら、この内容だけでは少々長い。
人間ドラマ的に膨らませても面白いと思います。
レットとチカの関係。ロジーのバックボーン。ジャムの背信。
ルドにとっての工場のあり方。などなど興味がわきます。
天野君のようなジャムも、影のあるスネ夫の様なロジーも、
可愛いジャイアンのルドも、それぞれの持ち味を活かした演技は良かった。
個々のスキルがレットやジャム程に並ぶと
また一段とステップアップするのではないだろうか。
サヨナラサイキックオーケストラ

サヨナラサイキックオーケストラ

ITOH COMPANYプレゼンツ

シアター風姿花伝(東京都)

2015/11/03 (火) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

独特の掛け合い
Mrs.fictions作品の再演とあって独特の掛け合いによる面白さの中で哀感あるストーリーが展開されて観応えあった。Mrs.fictionsのお二人と亀田梨紗、倉田大輔は、台詞の受け渡しが流石の完成度。

ネタバレBOX

亀田梨紗のロリータファッションが意外にも似合ってて可愛い。最初が暗転板付だったので一瞬誰か分からなかったけど視認してからは、かめりさにしか見えないのが凄い。倉田大輔とのやり合いや上野演出での不幸な女役はお見事。幸せそうな役も観たい。
超、今、出来る、精一杯。

超、今、出来る、精一杯。

月刊「根本宗子」

テアトルBONBON(東京都)

2015/11/01 (日) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

ちょっと傍白が多い
ちょっと傍白が多い作りで好みからは外れてしまったのが残念。ダンスシーンのねもしゅーが凄く楽しそう、且つダンスがキレてた。この人アイドル大好きなんだな…と。代役で入ってた石澤希代子バージョンが観れるものなら観たい。

ネタバレBOX

テキストは、この数作の中では一番合わなかった。納得度が低くて悪ふざけしているようにしか感じられない。いつものように男のダメっぷりや女の狡さみたいなものを描いているのだが、ディフォルメが過ぎて響いてこなかったのは残念。
配達されたい私たち

配達されたい私たち

T's project

ザ・ポケット(東京都)

2015/10/27 (火) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

勿体無い
少しばかり泣かせようとし過ぎに感じた。テキストの構成と見切れの多い演出は疑問。ストーリーそのものは良かったし俳優陣も良かったのに勿体無い。原作を2時間に詰め込む難しさだろうか。シーンシーンは良いものがあったが演劇として物足りない…

義経ギャラクシー

義経ギャラクシー

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/11/18 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

二回目観ました。
土曜日ソワレ、二回目観させていただきました。
初めて同じ芝居を二回観たのですが、席によって見えてくる物語も変わるんですね。二回目なのに新鮮で楽しかったです。

ネタバレBOX

クエストさんのお芝居はずっと好きで良く伺わせていただいている中で、鎌倉好きの私にとってこれほどお得な状態は多分二度と無いぞ~ということで二回目伺わせていただきました。

前回は同じ歴史好きの方と、今回はクエストさんのお芝居は何度も一緒に見ている相方と、飛び入り参戦の芝居自体初めて観るみたな子と三人でした。飛び入りにもかかわらず、親切な対応をしていただき、制作の皆様には御礼申し上げます。

なんかもう、言いたいことはいろいろあって(良い意味で)ありすぎるので……。

二回目みて思ったことは、やはり木曾殿の清水さん今回当たり役だなぁということと、知盛さんの台詞は辞世の句(海の下の都含み)の影響もあってかすごく、カッコイイということ……泰衡殿のキャラクターが良かったし……まあ、もう全部好みでした。ありがとうございました。

ちょっと色々と考えてしまう終わり方で……。
シナリオがもし販売されるようであれば読んでみたいです。
平成駅前旅館

平成駅前旅館

龍昇企画

中野スタジオあくとれ(東京都)

2015/11/25 (水) ~ 2015/12/02 (水)公演終了

満足度

まるで楽しめず/約90分
話の核が最後まで不明確な、極めてとりとめのないお芝居。
ドタバタ要素が強いのにテンポも悪く、かなりキビシい一作でした。
つまらないのになかなか終わらずジリジリしてしまい、中盤以降は貧乏揺すりをこらえるのにひと苦労。
知り合いが出ているからと来場した縁故のお客さん達は、終演後、どんな感想を言えばいいのか困ったのではないだろうか?
これで前売3700円は高すぎる。

ネタバレBOX

フロントのベルの乱打や、なんの必然性もなく挿し込まれる合唱シーンにも辟易。
待つ人々

待つ人々

劇団俳協

TACCS1179(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

心温まるお芝居
大家族って活気があっていいなぁと思いました。
6人兄弟の家族たちの事情が今の時代にマッチしていて
笑いあり涙ありでした。
私も子供のころ親戚が集まると
男性は、会社勤めの人ばかりでしたが、
妻のほうは、保険の外交員をしている人、新興宗教にはまってしまった人など
いろいろだったとそのころの記憶が蘇りました。
化粧をとると別人になってしまう伯母のことは、今でも印象に残っています。

ドローイング

ドローイング

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2015/11/25 (水) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

涙が・・
テンポが良く、明るく楽しい雰囲気のストーリーの中に、父や母、家族の愛が沢山詰まった、見応えのある舞台でした。役者さん達の演技も皆良かったです。特に、玲子役の伊喜真理さんの好演が印象的でした。ラストは涙が出てきて止まらず・・。心温まる素敵な舞台でした。

どうぶつえんものがたり

どうぶつえんものがたり

ユリイカ百貨店

恵文社COTTAGE(京都府)

2015/11/22 (日) ~ 2015/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

「私の恋した青木さん」
を見てきました。

先に人間座に行って、それから恵文社、それから劇研に行ったのでこれしかみれなかった・・・

ちびっ子がいっぱいいて良い公演だったな。

ちょっと音声でトチっちゃったのが少し残念かもな。

でも青木さんの素敵さは子どもたちにも伝わったんじゃないかって思う。

それが一番大事なことなんだしね。

汗と涙の結晶を破壊

汗と涙の結晶を破壊

綾門企画

アトリエ春風舎(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

この作品は・・
「面白さ」を評価する作品じゃないのかもしれない。

・・というのも美大の作品なんかをたまに見たりすることがあるんだけど
ここに出てくる登場人物と全く同じといって良い学生たちを(作品の中に)見付けた記憶が何個もある。

ネタバレBOX

ただ、この作品を見てみて現実と多少違うんじゃないかと思えることは、
現実の人間たちはそれほど「目立とう」と渇望してはいないんじゃないかってことくらいで・・

それが若さゆえの青さなのか、作品を作り人目に晒すごとにどんどん自分の才能の無さを自覚するのと反比例して人に認められたい欲求が爆発し始めるからなのか。

それは分からない。

ただ、多くの場合才能のない(と自覚している)人ほど認められたいという欲望があとあとになって爆発してしまうのを良く見かける(ように思う)。

それは何でなのか?

この作品にはほんの少ししか触れられていないけれど、
「人に認められる」ということはそれほど蜜の味のするものだからなのかもしれない。

人に認められることを期待しないで作り始めたものなのに、
ほんの少し人に認められただけで舞い上がる経験をした人は多いように思う。

ひょっとしたら自分は才能があるのかもしれない。

ただ現実はそれほど甘くは無く、そんな風に自問自答している時点で天才からは遠く、本当の天才は現れた瞬間に既に疑いようもなく天才で、瞬く間に栄光の階段を駆け上がるか精神病院に送られるか(この場合は一生出てこれない)ということが多いように思う。

この世には下らない賞が多すぎる、ということをこの作品は言いたいのかもしれない。

なんで下らない賞があるのかと言うと、中途半端な才能しかない審査員たちが自分たちより少し才能のない候補者たちを縛り上げてすくみ上がらせて影響力を少しでも長続きさせるためにあるんじゃないか、とも思えなくもない。

この物語の主人公は、作品を作る才能には恵まれていないが、母親や死んでしまった親戚のおじさんに愛される才能には恵まれている。

それが妹には眩しい。

主人公は自分のその才能には気づいていない。

才能は乏しいものの作り続けられるクリエイターにはこのパターンが多いのかもしれない。

でもそれも良いと思う。

常に圧倒的な世界観を突き付けられた作品が立ち並ぶよりも、
ほんわかした作品、作者の人柄が目に見える作品も悪くないのかもしれない。

それが欧米に比べて著しく多い日本の舞台芸術作品の数につながるのだとしても。
Glory Candy

Glory Candy

劇団ピンクメロンパン

明石スタジオ(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

演劇でよく扱われるテーマ
こじきをそれぞれの役者が演じた為、テーマがわかりやすかった。
場面場面の展開をみえないように黒子の人がいれば、よかったかな。

猩獣 -shoju-【殺陣芝居×ノンバーバル×上演時間60分】

猩獣 -shoju-【殺陣芝居×ノンバーバル×上演時間60分】

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2015/11/21 (土) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

千秋楽、2度目の観劇!
前日に観て思わず最後の勇姿を見届けたいと思い2度目の観劇!

前日は前方の斜めからの観劇で今回はセンター後方での観劇!
今回の席は段差があり前の人の頭も気にならずに全体を真正面から見渡せるのでいいですね
HEPホールでは案外見やすく穴場の席かも⁉︎

視点が変われば見え方も大きく変わる!
特に内村正年さん(W.Strudel)を真ん中の先頭に
アンサンブルが三角の陣形を組んでスローで歩くシーン!
正面で見ると特にカッコ良くゾクゾクしました!
その他にも布越しに竹村さんと大熊さんとがリンクするシーンなども良かったですね♪

最初から最後まで動きっぱなしの竹村さんの殺陣!
その他のメンバーも不慣れながらも懸命さが伝わってきた
そして小刀さんのキャラや必殺技も好きですね!
山本さんの役どころのらしい動きや坪坂さんの憎らしい表情も良かった!

その他の客演陣の個性たっぷりに演じます
上野みどりさん(テノヒラサイズ)の不安な表情、
無表情で二刀流を華麗に操る吉田青弘さん、
不気味に笑う表情の赤星マサノリさん(sunday)の剣さばき!
皆さん言葉はなくとも動きや表情などが印象的!

壱劇屋と出逢ってから応援してたので
こんな素晴らしい作品を魅れて途中からずっと熱いモノが込み上げてきました…T_T

いい作品は何度観ても面白い!

感動ありがとう壱劇屋!
竹村さんお疲れ様!
そしてそれを支えた皆さんお疲れ様でした!

【入場無料・カンパ制】アトリエ公演「桜歌」「RS」「忘却者来訪」

【入場無料・カンパ制】アトリエ公演「桜歌」「RS」「忘却者来訪」

ラビット番長

演劇制作体V-NETアトリエ「柴崎道場」(東京都)

2015/11/28 (土) ~ 2015/12/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

桜花を拝見
“桜花”というタイトルは好きではない。国家エゴを我ら主権者に向けて発動する為に強制する装置として機能し続けて来たと考えられるからである。否、これは不正確だろう。国家エゴを装って、この「国」を支配する腐りきった為政者共が、我ら主権者の権力を奪い、命を奪う為にこそ用いられてきたコンセプトだからである。無論、桜に罪のあろうハズは無く、悪いのは総て人民を裏切り、自らの権益または権益保護の為に、メディア、金融界、官僚、政治屋、司法などを牛耳り、暴力団と結託し、政商とよろしくやってきた下司野郎とその親族・眷属などの閨閥である。
 実際、この“桜花”は回天と並ぶ特攻兵器の名称でもある。(ネタバレの追記2015.12.4:02:08)

ネタバレBOX

どんな兵器であったかといえば、機首部分に大型の徹甲爆弾を搭載し母機から発射された後は、搭乗員の誘導で敵艦に体当たり攻撃を仕掛ける文字通りの特攻兵器である。実戦投入は1945年、構造は単純そのもの。機首の大型爆弾、後部にロケットエンジン。小さな翼と操縦席を付けただけの文字通りの自爆兵器であった。作家は当然、このことも知ってこのタイトルを“さくらばな”と読ませている、Wミーニングである。同時に今作はフィクションであるから海軍の特攻基地、鹿屋を飛び立った900機以上のゼロ戦も綯い交ぜにしている。話の内容からは、ゼロ戦乗りであるが、この程度のことは、観客として当然気付くべきである。まあ、知らなくても充分心を打つ内容ではあるが。思い至ればより深く、今作の意味する所も響いてくるであろう。 
 自分は従妹が何人も第二次世界大戦で亡くなっていて、特攻で亡くなった従妹も何人か居る。大学の文科に通っていて徴兵された従妹は親族が認めないにも関わらず、靖国に “英霊”として祭られている。分祀はできないと宮司は言い張るのだが、無論、嘘である。実際、皇族だけは分祀されているのだ。裕仁が、神ではなく人間だと己を認定した後でさえずっとこうである。これはもう立派に憲法違反であろう。
 だが、今作の作家、井保氏の優しさは、無論、この悪辣で厚顔無恥な記号を、人間的で優しさや苦悩に満ちたドラマに仕立て上げている。芝居のセオリーとして板上に、余分な物は一切置かない・出さないは基本だが、その基本をきっちり守って本作が書かれたのは15年前である。実際、小道具の雑誌(この雑誌の表紙が観客に良く見えるように役者が演じているのだが、これで舞台は鹿児島だとはっきり分かる)に至る迄、無駄な物・科白は出てこない。総てが大団円へ収束する中で必然的に集約されてゆく。
 芝居を余り観ない方には、タイムトリップが仕掛けられる2場は、ちょっと奇異に感じる向きもあるかもしれないが、ヒロイン、岡田の心象風景とでも考えて頂ければよかろう。何れにせよ、岡田は思い出の場所を訪れることで過去と向き合うことになる。岡田から彼らの姿は見えないが、現れたのは3人の若者、鹿児島の海軍飛行兵即ち特攻兵(既に鹿児島だと分かっているし、敬礼の仕方で海軍であることは明白であるから特攻基地は鹿屋だと推測できる)最後の外出だ。天候が良ければこの休日後に特攻する。大島の母が酒を送って来てくれた。父が復員したら飲ませてやろうと配給の酒を貯めておいたのであった。父は亡くなり持っている必要が無くなったので、息子と友人の為に、貴重な酒を供出してくれたのだった。遠慮しつつも、今生の別れの盃を3人は回すが、帝大出身の大島は、この戦争に対して懐疑的である。そもそも、自国の若く優秀な兵士を、殆ど成功しない体当たり攻撃に送り込むこと自体、劣勢なのだと至極全うなことを言う。これに対して同期の南は、拳を振り上げて食ってかかる。既に国を守る為死して英霊となった人々に失礼だと言うのである。だが、大島は一旦、出撃していた。彼は戦果報告の為、仲間6機のうち1機も敵艦に体当たりすることなく撃ち落された現場を見た。そしてこう報告した。「6機全機、敵艦に体当たりしました。甚大な被害を与えたと思われます」と。無論、本当のことなど言えない。命を捨てての体当たりに何の意味も見いだせないことほど辛いことはないからだ。大島が生きて戻って来た訳も、彼が死を恐れたからではなかった。戦果の報告を命じられたのだ。それがどれほど辛いことであったか。一緒に死のうと誓い合った戦友を見捨てて帰投しなければならなかったのだ。その辛さの中から、自ら考察することのできる彼は本心として、自分が生きて帰ったのは、亡くなった戦友の念を後世に伝える為であったと考えるに至った。彼が批判したのは、国家を危殆に瀕せしめた為政者共の悪辣・無能・無思慮・無分別と無反省に対してなのであって決して失うべきでない命をシャブ漬けにされてまで捨てた有為の若者に対してではなかった。そうこうするうち、矢張りこの場所の好きな中尉、金子がふらりと立ち現れた。彼はサイダーを飲んでいたのだが、無礼講で話をしようということになった。
 中尉の言葉を字義通りに受け取る長沢は馴れ馴れしい口調で話しかけたりするが、中尉は、気にしない。然し、他の2人の表情は矢張り硬い。ここでも、大島は極めて本質的な質問をする。中尉は、一緒に死のう、と言っていた部下だけを死なせ生き残ったという噂があるが、これが真か偽かについての質問であった。答えは、実際、そういうことがあった。然し、中尉も命令故に死ねなかったのである。劣勢の中、飛行兵を訓練する教官が足りなくなっていた。中尉はその為、死出の旅立ちを許されなかった。妻があり、子供が3人居たことも酌量された。彼は、妻に相談をした。妻は子供3人を道連れに崖から身を投げた。夫の任務を邪魔立てしない為である。中尉は、妻子の死を上部に伝え、死出の旅に皆と同道することになった。殆ど下戸の中尉が、この話をした時には皆と一緒に酒を酌み交わす。中尉は、皆と一緒に飛ぶことを約し、妻子の写真を桜の木の根元に埋めて、一足先に引き上げる。
 長沢が店に上がったにも関わらず筆おろしをしなかったことを散々鹹かった同期の桜だったが、訳を訊けば相手の娘は19歳。妹と同い年だと聞いて黙り込んでしまった。而も、最も長沢を茶化していた南も実は寝ていて童貞のまま飛び立つのだった。その後、南は村に巡回に来た演劇団のメンバーが足りず臨時に芝居に出た女に恋をしたことを告げる。最後に会えるチャンスに彼らは、桜の木の下で会うことを約束していた。彼女は、旅芸人の一座に加わることとなり、旅に出てしまった為に約束を果たすことができなかった。彼女も南を心の底から慕い待っていたのだ。彼女が結婚しなかった理由はこのことだと思われる。何れにせよ、南は総てを桜に託して後世に伝えようとしていた。仲間二人も同様である。この意が届いたか南と、今は有名な女優となった岡田は、件の桜の木の切り株で邂逅する。二人が長い時を隔てて手を握り合い意を伝えたこの瞬間切り株は、桜の古木となって甦り、花びらを散らせる。この時の南は、死の間際の言葉として彼が誰を呼んだかもハッキリ再現するのだが、無論、天皇陛下万歳などではない。岡田の名を呼んだのである。実際、戦争体験をした人々の話を直に聞くと、皆、母や恋人、大切な家族の名を呼んで亡くなっている。
 ラスト、死んで何になって帰るかという話になった時、三人は鶯になって戻ることに一決する。平安時代以降、花と言えば桜ということになった。然し、それ以前、花と言えば春を告げる鶯に縁のある梅と決まっていた。ここで強調されているのは春である。深読みをすれば、葉隠を曲解して“武士道は死ぬことなりと見つけたり”だけを喧伝し、散り際の美しさなどと陳腐極まりないフレーズを繰り返す想像力の欠如したリビングデッドに対するやんわりした揶揄と取るのが正しいのかも知れない。

舞台「From Chester Copperpot」-「The Tempest」-「Cornelia」-「NEW WORLD」

舞台「From Chester Copperpot」-「The Tempest」-「Cornelia」-「NEW WORLD」

株式会社ディスグーニー

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/11/14 (土) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

「NEW WORLD」と「The Tempest」
DisGOONieの船出に二本観劇。「NEW WORLD」…壮観で圧巻の海賊モノ。出会いをしるして新たな世界へ。面白いとしか言いようがないです。爽快。「The Tempest」…打って変わってシェイクスピアをモチーフとした難解な作品。ジワジワと引き寄せられて最後は熱い想いでいっぱいになりました。

ときのものさし

ときのものさし

HOTSKY

遊空間がざびぃ(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/23 (月)公演終了

観てきた!
1時間ちょっとのお芝居でした。何回も繰り返される歌(童謡?)が印象的でした。それぞれの役者に役割があり、見ていて分かりやすかった一方で、一度ハケるともう出てこなくなる方々もいて、そのせいか役者の印象が薄いように感じました。おばあちゃんの演技と無声の女性の演技がやはり心に残りました。

福袋 -2015-

福袋 -2015-

お笑いサタケ道場

シアターOM(大阪府)

2015/11/12 (木) ~ 2015/11/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

殺陣 当たっているように見える寸止め
殺陣が上手い、武道です。 舞台ではあまり見ない動き 小さな女性が投げる際相手の懐に入り込んで小さな円弧で軸がぶれずにくるりと投げる、安心して観れます。素手の殺陣 速い動き、当たっているように見える寸止め、しっかりとした受け身、投げた後 安心して観れる殺陣、物語も良い。 「野試合ガールDX」“野試合(のじあい)”甲冑 安全な刀や槍などを使って野外で戦うゲーム 巻き込まれた女子の表情が明るくなってくる 観ていて清々しい。  「動物愛護探偵」近未来ストーリー 動物の言葉が分かる"共感"できる能力、より大きな強い力、動物でなく現在の人間社会の戦争テロに見えた。 サタケ道場 9年間本公演をしていない劇団 今後の公演も楽しみに待ちます。

ネタバレBOX

殺陣が上手い、武道です。 舞台ではあまり見ない動き 小さな女性が投げる際相手の懐に入り込んで小さな円弧で軸がぶれずにくるりと投げる、安心して観れます。素手の殺陣 速い動き、当たっているように見える寸止め、しっかりとした受け身、投げた後 安心して観れる殺陣、物語も良い。 「野試合ガールDX」“野試合(のじあい)”甲冑 安全な刀や槍などを使って野外で戦うゲーム 巻き込まれた女子の表情が明るくなってくる 観ていて清々しい。  「動物愛護探偵」近未来ストーリー 動物の言葉が分かる"共感"できる能力、より大きな強い力、動物でなく現在の人間社会の戦争テロに見えた。 サタケ道場 9年間本公演をしていない劇団 今後の公演も楽しみに待ちます。

『野試合』
ガチバトルがある 甲冑は野試合連盟から借りたら ウレタン 雨にも負けず・・・そう言う者に成りたい なんてね // 女がため息 加田里語一朗です やって来たようです 3人 死にました。人殺しー。 あんたもやって見る 野試合。始まりました。みんなでハッピーになろう イェーィ ハッピー 喫茶店 タイムセール 忍の様 立った 座ろか 織田信子 羽柴秀美 服部忍 徳川康子 明智光 場所 淀川 大阪城 アスレチック河内長野。服部と夜のレッスン。ルールは色々 壊滅戦 大将戦 ・・・。 私強く成りたいから始めた 私は認めない 織田信子と同じ才能があるとは。1年間 春 壊滅戦、 殺陣、 夏 大将戦、 秋サドンデス、 冬 椿三十郎プレイ ハッピバースディツー光、 1年がすぎ 喫茶店 チーム4s 名にS 斎藤さんが辞めたとき これを、と斎藤さん 4年前。遅れました 腹巻き 何で光が 何故あの子。忍者だもん // 公園で泣く忍。なんで・・・忍が勝てば あんたに腹巻きあげる。私いらない。本気で戦ってあげなよ。 なんでこんな時に思い出すの 奇跡の剣が。みんな好きなんだよ、彼が亡くなった時に出会った 彼はアナウンスの練習。//忍は光に負けた 忍は皆に愛されている 光も。光お姉ちゃん 5S 5人の侍。光元気でな幸せになれよ 最後までありがとう。ありがとうございました。
忍の皆に愛されたい気持ち 気さくな仲間と出逢い心を開いていく光 彼が亡くなった心の頼りなさが、仲間がいることで乗り越えるあかるさを取り戻す心 彼はもう見守る必要はない 彼のお礼の声

『動物愛護探偵探偵DX』
2030年動物の心できそうが理解できる能力を持つ者 共感者 新動物愛護法 動物愛護探偵ハチ。取材爆弾テロ 総理大臣暗殺事件 動物が襲う ジャカルが関わった SPも捜査 ハンプティダンプティ:俺がハチを殺すまで手を出すな。わかった。// 爆弾テロに必ず犬の鳴き声。 元軍人 傭兵 1人生き残りNO5 分かる事と解り合える事は違う NO5:私は殺していない。あんただ。嘘だ。笑いながら。トグリルが撃たれる。NO5:俺なのか。 町中でテロ ポチを探さないと。ハンプティダンプティ 犬の遠吠え 爆破。ポチね 吠えれなかった 知っていたから 初めて鳴いた。素晴らしいすべての人間が立派に生きて行ける。噛みつく ジャカルこの子の達を助けて。止めろ 神を越えるのか。雨 頭のに雨 だれか僕を止めて 助けて 父さん僕らは間違っていた 勇気がなかったのは僕らだ神じゃない ミサキ ヨウイチロウ 本当の名だ うおー // あれから半年 記憶は戻らず ジャカルがスイッチを切った。2030年の僕から2015の君へハチすまなかっな、しかし何者// パン NO5が撃たれる。 お仕事完了 これから面白くなる。お兄ちゃん最後にどんな・・・・・
近未来 動物を操り兵器に、人をも操る能力を持っ者がいた。それは自分の気持ち?選択? 記憶まで変える。心を通わせ戦うハチとポチ 記憶を取り戻すNO5、
遺言ビッチ、ロックンロール

遺言ビッチ、ロックンロール

劇団献身

シアターブラッツ(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/11/30 (月)公演終了

満足度★★★

もっとナンセンスに!
“激烈壮大ナンセンスコメディ!”という謳い文句を感じることが出来た舞台で、
ストーリーに込められたメッセージもそれなりに伝わった。

が、“笑い”をとるシーンでの“不発”が散見され、
“前フリ”や“間”等、一考の余地ありと感じた。

“劇団献身”、独特の雰囲気を持った舞台は、魅力的ではある。

そして、もっとナンセンスに!

ミキシング・レディオ

ミキシング・レディオ

OIL AGE OSAKA

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/11/26 (木) ~ 2015/11/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

笑いすぎ
3回目失礼します。ワンシチュエーションで繰り広げられるバタバタが猛スピードで展開するから、舞台上の隅から隅まで、ラジオブースの中も外もどんなしぐさや表情も見逃したくない。コメディーって本当は難しいはずなのに、見事に笑わせてくれる。役者さんたちみんな素晴らしい。笑いだけではなくて泣けるシーンもあり。大満足です。

蘇州夜曲

蘇州夜曲

水木英昭プロデュース

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2015/11/20 (金) ~ 2015/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

よく有りモノと思っていたら・・・
男が街に戻ってきた。ああ、よくあるタイプの話ね!と思っていたら・・・・“えっ?まじ?そんなん有り?”と観ながら焦る。想定外の話の流れ、そして逞しい女達がイイ!なかなか面白いストーリーでした。オープニングの富田君、アクションチームの殺陣!早い・切れがイイ・そして間合いが近い!こういうものを観せられると嬉しくてゾクゾクします!また、ラストの富田君の仁義、絵になってましたねぇ!男って感じ!良かった!そして、そして、とらえどころのない村田充さんの存在感とクールな表情!暫くぶりに“ときめき”ました!

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