最新の観てきた!クチコミ一覧

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仲直りするために果物を

仲直りするために果物を

城山羊の会

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/05/29 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

仲直りするために果物を
貧乏な兄(遠藤雄弥)と妹(吉田彩乃)が暮らす掘っ立て小屋に、借金取り(岡部たかし)がやってくる。いつもながら、すっとぼけた厚かましさが可笑しい。そしてエロい。

ネタバレBOX

小屋に通りがかる大学教授(松井周)とその妻(石橋けい)。まさかこれほどまでに血が流れるとは…。
ラフカット2015

ラフカット2015

プラチナ・ペーパーズ

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

『カウボーイ、道に迷う』『終電座』
谷山浩子原案、工藤千夏作・演出『終電座』は、『真夜中の太陽』に続き見事な小品。見知らぬ一般人らの卑近な日常を丁寧に一通り紹介し、密室でそれらを混線、衝突させ、やがて幻の祝祭空間へ。30分間でよくもここまで!と感嘆。もとの楽曲を知ってた方がいいかも。
★は『終電座』のみの評価です。

海の五線譜

海の五線譜

青☆組

アトリエ春風舎(東京都)

2015/12/05 (土) ~ 2015/12/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

遅ればせながら、感想など
気になりながら、一度も観られなかった劇団だが、
観終わって、これまで観て来なかったことを後悔した。
早く書きたかったのだが、所要に取り紛れ遅くなってしまった。

狭いアトリエの舞台で、
抽象的でシンプルなセットを十二分に使いこなした演出が、なんとも秀逸。
そして、それに応える俳優陣の頼もしさ。
どちらが欠けても、これだけの完成度にはなり得なかった。
灰汁を取り去って、上質の味わいだけを残したスープのような、
こんな俳優陣を使える、
ここの主宰は幸せである。

蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

グループる・ばる

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/06/12 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

日本製ストレート・プレイの財産
茨木のり子さんの人生の重要な出来事を、それらにまつわる彼女の詩とともに劇中劇の形で辿っていくのですが、茨木さんの詩と、役が発する言葉、つまり長田さんが書かれたセリフのひとつひとつが胸に強く響き、後半は涙が流れっぱなしでした。

女のみち2012 再演

女のみち2012 再演

ブス会*

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/05/22 (金) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

女は強い(強くならざるを得ない)
「女のみち」は観ましたが「女のみち2012」は未見だったので、再演されてありがたかったです。AV撮影現場の控室が舞台なので、無論おとな向け。
“賞味期限切れの女性”から「使い捨て」にされる人間について考えました。

ネタバレBOX

最後に小森カスミ(内田慈)が舞台奥の搬入口を開けて、一人で出ていく後姿には、一人で生きる覚悟をした(せざるを得ない)女性の悲しさ、美しさがあって、ズーンと重たいものをお腹に感じました。
舞台『夜想曲集』

舞台『夜想曲集』

ホリプロ

天王洲 銀河劇場(東京都)

2015/05/11 (月) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

カズオ・イシグロ
カズオ・イシグロさんの短編小説集の3編を構成し、1つの戯曲として舞台化。俳優の息が合っていて、とても透明感のあるお芝居でした。舞台に立っている人たちがちゃんと心のコミュニケーションをしていて、ぶつかったり、響き合ったりする度に、鮮やかな反応が見て取れました。どんな規模の公演でも、生きた役人物による交流に嘘を作らない。さすがは小川さんの演出だと思いました。

聖地 X

聖地 X

イキウメ

シアタートラム(東京都)

2015/05/10 (日) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

洗練されてる!
舞台美術、照明、そして演技との盤石のコンビネーションで、演劇ならではのアナログさを生かした演出も楽しめるSF娯楽作。客席では大いに笑いが起こってました。

ネタバレBOX

信じたことを実現する力を持つ場所の話。しめ縄を巻いた大きい石を置いて、終幕。
幕が上がる

幕が上がる

パルコ・プロデュース

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2015/05/01 (金) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

「悲しくてやりきれない」
映画も良かったけど舞台も良かったです。「転校生」は見逃してしまったなぁ。

ネタバレBOX

「東北でボランティアをした高校生役」が出てきたり、演劇らしいアナログな場面転換をしたり。ももいろクローバーZという人気アイドルが、2015年に、全力でやってくれたことが尊いと思いました。
ヘイセイ・アパートメント

ヘイセイ・アパートメント

劇団 贅沢貧乏

江東区北砂の一軒家(東京都)

2015/04/10 (金) ~ 2015/05/12 (火)公演終了

満足度★★★★

ヘイセイ・アパートメント
一軒家で上演されるお芝居で、観客は部屋を自由に移動可能。私が苦手な参加型だがとても面白かった。日常を凌駕する圧倒的なフィクションを演技で立ち上げてくれたからだと思う。約1年借りていた家での3作品目とのこと。蓄積あればこその精度ではないか。
偶然ご一緒した方から率直な感想や鋭いご指摘を拝聴。やはり受け取り方はそれぞれ。私は初めは少々困ったけれど、若い住人たちの葛藤、対立がドラマとして厚みを増し、観客を含んだまま家が劇空間になってワクワクした。未来への憂いを戯曲にした作家の勇気にも好感

ネタバレBOX

「コンビニの店長が目の前でねずみに変身し、この籠の中にいる」という素っ頓狂な展開から、グンと面白くなった。
海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜

海峡の7姉妹〜青函連絡船物語〜

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/03 (日) ~ 2015/05/06 (水)公演終了

満足度★★★★

海峡の7姉妹
かぶりもので船を演じる女優さんたち。
ギャグももちろんあるけれど、大いに感情移入し、涙しました。国の政策、資本主義に翻弄されてきた歴史をまざまざと。

海の夫人

海の夫人

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2015/05/13 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

海の夫人
1人ひとりが自然に、世界を分厚く身にまとって登場し、物語が既に生き生きと存在する状態で幕開け。嬉しくて興奮!分かり合えない者同士の衝突、選択に心グツグツ涙ダラダラ。「男に嫁ぐ女」を数例見たので終演後は女子トーク盛り上がりまくり。いいお芝居観た。

ネタバレBOX

大石継太さんと太田緑ロランスさんの場面サイコー!作り込んだ上で生の交流があるダイアローグ大好き。
追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

追憶のアリラン【ご来場ありがとうございました!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

追憶のアリラン
日本が統治していた朝鮮が舞台。いい意味で歴史の教科書のようなお芝居で、知らないことを知り、今と照らし合わせて考えることが出来ました。
大笹吉雄さんが朝日新聞の回顧2015で「今年の3本」に選出されています。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12121910.html

ほたえな 胸中が猿

ほたえな 胸中が猿

グワィニャオン

萬劇場(東京都)

2015/12/16 (水) ~ 2015/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄い!!!
初めは余裕で笑っていましたが、段々と物語に引き込まれました。
時代物(殺陣も)は少し苦手でしたが、最後には感動してしまいました。
とても見応えがありました。

デスノート The Musical

デスノート The Musical

ホリプロ

日生劇場(東京都)

2015/04/06 (月) ~ 2015/04/29 (水)公演終了

満足度★★★★

デスノート
やっぱり面白いですねぇ『デスノート』!夜神月役はダブルキャストで私が拝見したのは浦井健治さんの回。
韓国版も観たかったな…。韓国版の月(ライト)役↓の映像
https://www.youtube.com/watch?v=-W2FvV2hJNo

さいたまネクスト・シアター第6回公演 『リチャード二世』

さいたまネクスト・シアター第6回公演 『リチャード二世』

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2015/04/05 (日) ~ 2015/04/19 (日)公演終了

満足度★★★

さいたまネクスト・シアター
三方囲みの客席で、私は上手側。『リチャード二世』で描かれる事柄や演出について、何かの比喩や象徴ではないかと、ずっと考えながら鑑賞することになりました。

ネタバレBOX

車イスがたくさん出てきていたので、ずっと蜷川さんが舞台にいらっしゃるようでした。鈴木忠志さんの作品も思い浮かびました。
DRUMMING(ドラミング)

DRUMMING(ドラミング)

Rosas

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2015/04/16 (木) ~ 2015/04/18 (土)公演終了

満足度★★★

上には上がある
立ってるだけの姿に層が見えてくる。単調(に聞こえる)音楽に分厚さを感じてくる。繰り返される動きに全然付いていけなくなる。上には上があると思い知らされた。

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

夢去りて、僕らはハーメルンの白夜に踊る

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/12/18 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★

一時間
ハーメルンを一時間で観るのは、短すぎるのでは?
前作がよかったので、期待していたのですが・・・。

飴屋法水『コルバトントリ、』

飴屋法水『コルバトントリ、』

吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会

SNAC(東京都)

2015/04/04 (土) ~ 2015/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

飴屋法水さんだから
山下澄人さんはやはり演技が巧く斬れ味鋭い。原作者本人にガチで迫る(ように見える)姿勢が好き。常に背水の陣。外に開放された空間で寒さ対策必要。

禁断の裸体 -Toda Nudez Será Castigada-

禁断の裸体 -Toda Nudez Será Castigada-

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2015/04/04 (土) ~ 2015/04/25 (土)公演終了

満足度★★★★

エッチ過ぎる、でも、面白すぎる!!
大人の男女(内野聖陽、寺島しのぶ)の性愛が生々しく描かれますが、兄弟(内野聖陽、池内博之)の確執、父(内野聖陽)と息子(野村周平)のすれ違いなどの家族の問題をはじめ、差別、宗教、禁忌(タブー)、排外主義といった、現代にも通じる大きなテーマもめいっぱい盛り込まれていて、すごく面白い戯曲でした。これを娯楽作として大劇場に立ち上がらせた三浦さんは、すごい演出家だと思いました。

ウィンズロウ・ボーイ

ウィンズロウ・ボーイ

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2015/04/09 (木) ~ 2015/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

ウィンズロウ・ボーイ
素晴らしい戯曲を丁寧に、真っすぐに上演してくださり、「いいお芝居観た~!」という充実感ですごく幸せになりました。大がかりな場面転換がないしっかりした会話劇ですが、微笑ましい場面が多く、堅苦しくなりすぎません。ウィンズロウ家の人々とともに勝敗の行方にハラハラしつつ、法とは、正義とは、人権とは…と当事者として思索し続けました。

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