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「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

「従軍中のウィトゲンシュタインが(略)」凱旋公演

Théâtre des Annales

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

五感と想像力を刺激されました
ツイッターの評判と、
やたら長いタイトルに興味をひかれて観劇を決めました。

最前列で観劇。
足元ぎりぎりまで役者が来るというので(実際そうだった)、
リーフレットごと鞄をスタッフに預けてしまったため、
登場人物の名前もさっぱりわからないままに観劇。
それでも何の不自由もありませんでした。

1時間50分程度、
閉塞感のある空間でありながら
同時に距離や時間を超えて無限の広がりも感じられるという
まさに演劇の醍醐味を楽しめました。

同時に、迫真の演技の役者さんたちを観て
「本当にこれはセリフなのだろうか、お芝居なのだろうか」
とも思ってしまいました…!

ネタバレBOX

ずっと真面目なシーンばかり続くのかと思っていたら、
本人達はまじめなんですけど肩の力が抜けるようなやりとりもあって
面白かったです。

部屋にあるもので地形をつくる際のウィトゲンシュタインたちの「気づき」や
空気を読んでないようで読んでるベルナルドの清涼感、
手紙を読み進める際に変化していくミヒャエルの表情や、
(あのシーンで「彼」が読むのが見せ方としてもすごく良かった)
ラストシーンのカミルの「存在」や、皆に背を向けた時の憤りと自己主張、
隊長の、空気を固めたり弛めたりする絶妙な間の取り方、
上官も上層部も、人間であり万能ではないこと、
作中の印象的なことを挙げていくと、きりがないです。

照明も使っているのはわかってはいるものの、
劇場の外に行けばお金を出して好きなものが食べられるのが
わかっているものの、
「ここにはこれしかない」感がすごくあって、
だからこそ言葉の無限性を感じられて、
それが高まったタイミングでの「闇」が、すごく想像力を突き刺してきました。

友情

友情

映画美学校

アトリエ春風舎(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

とんかつ大戦争
面白い。95分。

ネタバレBOX

スガボン…二瓶に腕もげられた。和幸の元バイト。
カトリ店長…腕切るのが好き。90年台前半のAV女優顔。
飯島…和幸の従業員。店長のこと好きだったけど、もっちゃんと恋に落ちた。
もっちゃん…和幸のバイト。おっぱい大きい。
込山…渋谷ハチ公前で挨拶してタバコの吸殻拾ってる人。ラスト、飴をもらって笑顔になった。
二瓶…スガボンの腕を取り戻すため、店長に腕を差し出した。
地下鉄の乗客…二瓶と込山に飴渡した。
コタニ…新宿さぼてんの店長。和幸の腕切り落としメソッドを盗もうとした。
フェイフォン…さぼてんの従業員。調理鉈の扱いに長ける。
包帯の人…バイアス様。さぼてんの社長。宙に浮ける。
若手…さぼてんの従業員。映画美学校に通う俳優志望でなんとかメソッドを会得している。
バイト…さぼてんのバイト。若手同様俳優志望。
隣人(鈴木智香子)…青年団所属。スガボンの隣に住んでてクレーム言いに来たら腕切断された。
トキ…まい泉の社長。メキのダンナと1回だけしちゃった。
メキ…まい泉の副社長。トキの初恋の人と1回だけしちゃった。トキの浮気を呪いながら昇天。

「堀船の友人」の拡大版ということで、登場人物や展開に広がりがあった。相変わらずのトンデモ展開ながら、ナカゴー的なクドさがなく、素直に笑えたので満足度は高い。絶叫の応酬もあんまりなかったし。素直な作品になってた。

腕切断時の黒子が腕を壁に叩きつける演出とか地味に好き。あと、店長の切断前の「三匹の子ブタ」の問いかけも好き。店長いい表情と声してた。
縋り雨

縋り雨

牡丹茶房

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★★

「この方向のお芝居の一つの到達点」は言い過ぎでも「観て良かった」とは胸を張って言えます
事前パンフで主催が「女性の絶望を描いてきた」とあり
(何故か「退廃の美」という言葉と勘違いしてましたが)、

また本お芝居の始まりの印象からも、
「きっと説明通りのラストになるんだろうなあ」と
「その一方向にのみ突き進む舞台って最終的に面白いのかな?」と
少し疑念も持ちながらの観劇でしたが、

物語のスタートラインから段々と数限られた
登場人物達の事実/背景が浮かび上がり、

そして同じようで同じでなく、
救いようがないように観せては度々
「もしかして救われるのかな?」と
想像させられるようなギミック的要素もあり、

と2時間10分の大作でしたが
最終的にとても「楽しませて」いただきました。

今後、この方向のみでなく多方面のお芝居を作るなら
追っていきたい劇団かな?と思いました。

ネタバレBOX

【思った事】
事前パンフの説明、
お芝居始まりの女性3人の「母親を失った(事に起因する)」という同一の不幸、
舞台上に観える空気感から、

※ 舞台上の登場人物達の行動が裏目裏目に出て
  悲劇が更なる悲劇を生んで終わってしまう舞台の脚本/演出方法、
  名前なんて言うんでしたっけ?(チェーホフとかが得意とした一形態だったか?)

「悲劇の本質を見せる形で進んでそのまま終わるんじゃないかな?」と思ってました。

事実、女性3人を取り巻く登場人物と3つのグループの背景が見えていく中で、
「幸せになるきっかけ」となりうる人物が存在しないように見えたので、
きっと最初思った通りに「不幸に始まり大不幸に終わるのだろうなあ」と。


しかし、舞台上の役者陣について、
きっと「悲劇」という設定に向けてのお芝居をする、
と心に決めているからこそのブレのない演技と
そのひたむきさ(熱心さ)を感じ、

お芝居の世界に引きこまれ(共感、反感、嫌悪その他色々な感情で同調し)、
いつしか観劇の時間感覚を見失い、
「物語の盛り上がり的にそろそろ終わりかな?」と思ったタイミングでの、

(大きな波ではありませんが)
「もしかしたら、この物語に救いが登場する?」と
思わせられるような場面が何度かあり、
何度も色々想像させられては騙されて、が楽しかったです。

例.女子高生一家の不幸の源である「父親の暴力」に対して、
  漫画家志望が偶然にもその父親とゆきずりの情事を行う事になり、
  「ここで漫画家志望が父親を殺せばとりあえず女子高生は(ある意味)救われるかな」
  など。


また、物語についても

・ スタートラインの単純に「母親を失った3人の女性」という
  同一の不幸から始まり

・ その内容の違いと
  更には女子高生、カウンセラーの不幸に比べれば
  「自分の不幸は甘すぎる」と思ってしまう漫画家、

  しかし「それでも自分はやっぱり不幸なんだ(としか思う事が出来ない)」という
  2人との距離(2人への引け目?)を感じて
  段々と異常な行動

  ※ 女子高生の父親と知ってなお関係を持ち、
    「初めて満たされた」と。
    そしてカウンセラーの弟とも関係を持つ。

  を取って、同じ不幸を持った3人から2対1の別の立ち位置に立っていく。

  同様に女子高生:カウンセラー、カウンセラー:それをカウンセリングする漫画家志望、
  という移り変わりも興味深い流れでした。

という変化の過程について、
それぞれの心理状況を推測/共感しながら観劇していて、
なかなかに見えない各役の「心」の部分が動く作品だなあ、と。


何度か「ここで終わりかな?」と思わせておいて、
(その後更にその先の場面をを用意して)
引っ張った部分は「長すぎ」の感もありましたが、

最終的に、深い悲劇を抱えた2人は救われ、
浅い悲劇と思っていた1人が救われない、
という形、その状況がとても良かったです。

1.女子高生
  親子の関係を修復する為に病気の少女を演じ続ける事を決意する。

2.カウンセラー
  弟、叔父と通じ合う事が出来た、家族の形が復活出来た、と本人には信じこませておいて、
  弟、叔父のサイドからは
  「もう姉はまともじゃない、姉の言う通りに家族を演じてみせなければ本当に殺される」
  という恐怖支配。

3.漫画家志望
  ゆきずりの男たちとの関係を持ち続けた中で、
  誰の子か分からない子供をみごもったその後で、

  初めて同棲していた男性が「愛/結婚を誓ってくる」というタイミングの悪さ。

  そして、最終的に男性と別れ家も出て仕事もなく1人、
  「これからどうしよう」と立ち尽くす(だったかな?)の場面。


など、今まで色々見てきた
「笑った」「泣いた」「(アクションが)激しかった」「面白かった」「(テーマについて)考えさせられた」、
という爽快さなどで終わるお芝居とは一線を画した、
「気持ち良さ」とは違う何かで観客の心を刺してくるお芝居だったなあ、と。

※ 女子高生に対して父親がチーズケーキを買って帰り~の場面だけは
  一瞬家族の絆が復活するのか?と想像し涙腺が緩んでしまったかな。


・ 最後の最後の数度噛みがあったくらいで
  本当に集中してましたね、役者陣全員。


(良くなかったかな、と思った点)
・ 漫画家志望が女子高生の父親と偶然の出会いから関係を持つのはともかく、
  更にカウンセラーの弟とも偶然に出会って関係を持つ、
  というのは物語的に2対1の立ち位置を作るにしてもご都合主義的過ぎですかね。
  せめて、「漫画家志望がそうなるよう仕向けた」という物語を
  盛り込んで欲しかったかなあ、と。

・ 人数が少ない事もあり、役者陣が別役も同時に演じていたのですが、最初それが分からず、

  「カウンセラー宅に居座る叔父が漫画家志望と関係を持った?」
  と誤認してしまい、

  その後、漫画家志望が
  「不特定多数の男性とゆきずりの情事を重ねる事でのみ自分の心の空白を埋めていた」という
  これまでの登場人物(男性)全員が別役(ゆきずりの男)として登場しての
  心象風景的な描写で初めて
  「あ、別役をやってたのか」と理解したり、

  逆に漫画家志望が偶然女子高生の父親と会ったシーンは
  「あ、本当にこの人は女子高生の父親(役)の場面だったのね」と、
  更に物語が進んでから気づく、などこれまた誤認しかけてしまいました。

  可能なら人自体を、あるいは衣装ぐらいは分けた方が良かったかと。


途中まで、演技の良さや「悲劇の一方向」への観せ方の良さで
「☆4つかなー」などと思ってましたが、

後半でかなり物語に惹きつけられた上で単なる悲劇とは違った、
「優しさ」「狂気」など色々な結末を観せられた事で、

「こういう演劇には多分触れた事がなかったかな?」と思っていた自分には
とても「面白い」お芝居だったので☆5つとしました。
プレジエンド

プレジエンド

和歌山大学演劇部第11期生

ウイングフィールド(大阪府)

2016/03/05 (土) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

つながりがあるようで…
短編の演劇を、4作別々の人がメインとなって演じていました。一作目と、二作目は、理解できましたが、三作、四作目は、今一理解に苦しみました。演技、照明及び音響については、良かったです!!次回に期待したいと、思います。女優さんは、綺麗でした!!

サロメ

サロメ

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/03/06 (日) ~ 2016/03/15 (火)公演終了

満足度★★★★

目が離せなかった
囚われの身である聖職者を好きになり、言いよったものの袖にされた王女。「踊りを見せてくれたら好きなものをあげる」と義理の父に言われたので、その男の生首を要求する。義父は困惑するが結局は認め、王女は最後、生首にキスをする。こんな物語だけに当初は上演できなかったというのもわかる気がする。

しかし、かの有名な踊りの場面など、一幕ものの舞台から目が離せない。王女の心や周囲の人たちの恐怖を掻き立てるような不協和音交じりのオーケストラ。シュトラウスの見事な腕前だ。

中央に古井戸を配した演出も効果的だ。

ホテル・ミラクル3

ホテル・ミラクル3

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

傑作のオムニバス
4作品を堪能させて頂きました。
舞台は当然ラブホテル、でもその使われ方も登場人物の置かれた状況も様々で、前のめりになって行方を見守る作品ばかりでした。

いつかの膿

いつかの膿

VAICE★

駅前劇場(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
やっぱり松本哲也氏の書く話は面白い。芸達者な役者さんたちがキッチリと演じる、笑いとシリアスが同居した舞台、大いに楽しめました。

赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

舞台芸術集団 地下空港

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

難しい問題
アーシーでシンプルな舞台だけど、メッセージ性が強いですね。セットの椅子の使い方が実に巧みです。やっぱり竜=原子力は人の手に負えないのかな。

ホテル・ミラクル3

ホテル・ミラクル3

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

異なる短編
人気を博している本シリーズの3回目であるが、今回の作品は他とかなり異なる短編であった。ラブホテルが舞台である事だけは同じであるが、それぞれの世界を魅せてくれた。
公演中なので、以下ネタバレで。

ネタバレBOX

「ホンバンの前に3」~御馴染の諸注意を演劇風に。この後、本編に入るがその前の出演者一同のダンスは統一感もあり、迫力がありました。

「VIP」~昨年観た上野さんのスパイ物の流れを汲んだような作品。淡々とした会話劇でラブホ感は低いが、サスペンス風でもあり、恭子役の武川優子さんの自然な演技が素敵。

「エンドゲームスタディゲーム」~個人的には今回の作品の中で一番好き。恋愛下手な友人への指導を回想シーンを取り入れながら行う感じがとても面白い。中村桃子さん演じる、真面目だが天然なサヤカと、前田友里子さん演じるエリコ役の的確なツッコミに笑わせてもらった。ダイスケ役の飯田絋一郎さんも良い味を出している。

「後始末」~ラブホテルのオーナーの愛人に手を出してしまった大学生が、原因と過去を少しづつ語る話。大学生、ヤクザ、愛人の3者がそれぞれ相容れない関係と考え方が面白い。

「愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-」 ~ ラブホテルを舞台とした作品ではあるが、一番描写が過激な作品。W不倫の二人のセックスシーンが多いが、その裏に二人の考え方の相違が含まれている。セックスシーンに目を奪われがちだが、奥深い作品。

基本的に独立している短編ではあるが、今後はそれぞれが絡む作品等も面白いのではと個人的には思う。「VIP」と「エンドゲームスタディゲーム」は少しだけ絡みましたが。

池袋モンパルナス

池袋モンパルナス

劇団銅鑼

俳優座劇場(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

熱演ではあるが訴えかけが弱い気が
3日午後、六本木俳優座劇場上演された劇団銅鑼『池袋モンパルナス』の公演を観てきた。これは、題材に興味を持ったからである。
というもの、現在自分は千葉県袖ケ浦市に住んでいるが、以前は東京都北区に住んでおり、自宅周辺あった作家たちの集まる地域「田端文士村」と画家たちがあつまる地域「池袋モンパルナス」に興味を持っていたのだ。小熊秀雄が命名した池袋モンパルナスに関しては、CATVが俳優・寺田農(彼の父・洋画家の寺田政明はモンパルナスの代表的な存在だった)をMCとして特集番組を組んだこともある。
そこを舞台にした小説を書いたのが宇佐美承で、劇団銅鑼はそれを基に小関直人が戯曲化して1997年に初演。今回は脚本を改定し、演出に野﨑美子を迎えての再演ということだった。

舞台は、モンパルナスの画家たちが求めるシュルレアリズムの運動が弾圧されていく太平洋戦争時代の画家たちの行動や思想的葛藤を2時間余にまとめ上げたもの。

ただ、扱った内容が広く浅くという印象で、結局全体で何を言いたかったのか焦点がボケてしまったような舞台だった。これは、登場人物個々が熱演すればするほど焦点が曖昧になってしまうという問題を内在したままの演出に起因しているのだろう。いや、演出だけでなく、脚本的にももっと的を絞るべきではなかったろうか。

場面展開や女優陣(特に、土井真波)の熱演には感心させられたが、男優陣の熱演は、熱の入れ方がちょっと違うのではないかと思わせられる場面が度々あったのが残念。
音楽的には生演奏の部分や土井の歌などが舞台を和ませたり緊張感を盛り上げたり。
昨年別の劇団でうあはり画家を取り上げた作品を観た時に感じたのだが、画家の生涯や活動を舞台で取り上げる時の方法論を、もっとしっかり確立しなくてはならないだろうと思うのであった。

カサブタかきむしれっ!

カサブタかきむしれっ!

演劇ユニット3LDK

ザ・ポケット(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

Amazing!
台本やDVDまで買ってあり、生で観るのも2度目なのに涙が自然と流れて、心底笑える、まさに心が震える作品。
素晴らしい舞台セット、演出、暗転無しのワンシチュエーション、東北弁も交えてのセリフ回し。演者の皆さんの熱量。涙が出てくるシーンの直後、「ドッ」と笑いが来る....どれをとっても非の打ち所がない。
間違いなく、たくさんの人に観てほしいと思える、そして一人の演劇人として指標になる作品でした。
※そういうこともあって、劇場出るときに「ありがとうございました」って連発してましたw
本当に観られてよかったです!

欲望線

欲望線

サファリ・P

アトリエ劇研(京都府)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/07 (月)公演終了

満足度★★★★

サファリ・P 山口茜「 欲望線」を観劇
男性4人の演者でテネシー・ウィリアムズ作「欲望という名の電車」が上演できなかったのは残念ですが、本作をインスパイアされた作品も、男性ならではの身体を大きく使った迫力ある演技と複雑な人間関係のストーリーで、原作同様に面白かったです。
4人夫々が複数の役を演じておられて、劇中で男性役から女性役に何度も変わる方もいて、前半はストーリー展開が良く分かっていないので、話の切り替わりについていくのが少し大変でした。

寝られます―魔女ものがたり・その2―

寝られます―魔女ものがたり・その2―

浪花グランドロマン

ウイングフィールド(大阪府)

2016/02/26 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

不可思議な世界を堪能できました
過去に起きた出来事により左足を失った男は、ずっと自責の念にかられながら旅を続け、心静かに休める場所を探していた。
女主人(魔女)のいう「寝られます」は、男が人生の様々な苦難を超えてたどり着いた終着点、不自由から解放される場所、それは死を超えた世界にしか存在しないのだろうか…などと色々と深く考えさせられる作品で、面白かったです。
お二人の会話劇が素晴らしくて、別役ワールドに引き込まれました。

いつかの膿

いつかの膿

VAICE★

駅前劇場(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

まさに膿
日本の劇作ではあまり見かけないパターンの展開で少々違和感を覚えるものの、そこは経験豊かな役者陣の芝居で充分に楽しめた。小林さんのキレ方、本間さんのおどおどした時の表情、高橋さんの愁いをおびた表情、白川さんの貫禄ぶり、などが印象的。

負け犬ポワロの事件簿

負け犬ポワロの事件簿

東京AZARASHI団

サンモールスタジオ(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

コメディ最高!
わかりやすくて、楽しくて、とても面白かったです。

わが闘争

わが闘争

ハツビロコウ

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

ハシビロコウ?
誤植かと思いましたがそうではなかったようで。殺人現場に建てられたブルーシートのテントの中で、酒箱を椅子に取り調べが始まる。最近の刑事ドラマでは絶対主人公にならないようなネチネチといやらしく、物言いのひどい定年前の刑事と、すぐにかっとなる若くて尊大な刑事。万が一にもこんな奴らに取り調べなんてされたくないものだ。しかし、聞くに耐えないような取り調べが続く中、どんどん物語に引き込まれて行く。そしてたどりつく事実・・・。と、お話はおもしろかったですが、誰の闘争なのか分からなかったです。みなさん、風邪などひきませんよう。

見よ!振り向けばMISOJI

見よ!振り向けばMISOJI

かさいみよ

吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/04 (金)公演終了

満足度★★★★

無題1765(16-055)
19:30の回(晴)。

19:00会場着、受付、ドリンク注文。

ここは「arriving 2015(20155/8)」以来で、この時も「大石組」としてかさいさんと大石さんは出演していました。

「clubC」を観たのは「落日~マクベス、あるいはマクベス夫人と三人の魔女~(2013/1)」が初めてで「NEXTREAM21 in RIKKOUKAI 2013(2013/4@六行会」「立川いったい音楽まつり(2013/5@屋外)」、そして「魔女裁判(2013/9)」で解散してしまいました(その後他の作品に出演しているときは観に行っていました)。

そんな「clubC」の元メンバー、かさいさんのバースデイ・イベント。前日までどうしようか考え(イベント的なものがかなり苦手なので)、一度スタジオまで行ったこともあるしと、結局、前日の日付が変わる直前にメールで予約。

ダイジェスト版30年史、コント、歌、演劇(短編)という構成。saya.さん、はちみつシアター(「ロミミ」2014/6@BON BON)は観たことがあります。

「clubC」のダンスはダーク(幻想的)な要素が強いもの。かさいさん、大石さん、堂本さんの「きつねつきね(2014/8)」もそうでした。今晩のように、実に楽しそうに微笑みながら踊っている姿は初めて観ました。

「はちみつシアター」は衣装も、キャラクターもとにかく笑ってしまいました。

いつかの膿

いつかの膿

VAICE★

駅前劇場(東京都)

2016/03/01 (火) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★★

思い出のソファー!
小林さやかさんのイメージとギャップのある台詞には正直驚きましたが、
”まじめな喜劇”として面白かったです。
役者陣の演技はとても良いのですが、この問題解決方法がいろいろとしかも簡単にあるということが観劇中に頭に浮かんでしまい、話合う問題としてはいささか単純すぎるように思いました。
また、大家は息子の死を見据えた契約をしたのかというのも疑問です。

ネタバレBOX

月1万円破格の家賃で豪邸の一室を借りていた住人たちが、豪邸取り壊しの為引っ越しすることになる。しかし、契約時に引っ越しの際には居間にあるソファーを住人の誰かが引き取らなければならない。拒否の場合は個々24万円の違約金を支払うという約束が交わされていた。ソファー引き取りをめぐり住人たちの話し合いが始まるが、そこのは今まで溜まっていた鬱憤が膿のようにどろどろと流れ出す!そして大家のソファーに対する思惑が明らかになっていく。
赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

舞台芸術集団 地下空港

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

若者にも観て欲しい
実にシンプルな舞台背景。椅子しかない。衣装も茶系。客席とステージが近い。
劇が始まると何もない背景が自分の頭の中で作られていくから不思議。役者さんが演技で背景を作っていくのです。そして客席とステージは近いためその場にいる臨場感。
テーマは原発とか情報でみていたので、お硬い感じなのかな?と思っていましたが、青年(最初は少年ぽくて本当に可愛い)の素直さ可愛さ、竜はなんだろう?とストーリーの中に引き込まれていきます。青年を演じる村田さんの歌はとても素敵でまだ心の中、頭の中で流れています。
人間のもつ汚い部分、欲望や自分さえよければという身勝手な所、自分の都合のよいように解釈するところが描かれ、でもそれと闘うのも人間しかいないということでしょうか。
この劇に示唆される問題に目を背けないことは大切なことですが、他感な時期の若者の中には、学校教材的なリアリティあるドキュメンタリーは重苦しいく怖がってしまう子たちもいて(それではいけないのですが)、こういう劇なら抵抗なく引き込まれ、自分で気付き考えることができるかと。押し付けでなく自分で考えることができれば次の行動に繋がるかと。
若い方にも観て欲しい作品です。

赤い竜と土の旅人

赤い竜と土の旅人

舞台芸術集団 地下空港

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/03/03 (木) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★

「原発こわい」と口で言ってみよ。
印象・・・真剣さ、誠実さ、若さ。

ネタバレBOX

最近「原発」の話題を避ける風潮があり、その結果被ばく地域の住民保護や移住の権利を云々したり、より正確な実態を究明しよう、といった話に繋がるようなドキュメントやドラマも、敬遠されている。
 そうした心情が多くの日本人を支配している理由を、「言わずもがな」と一蹴せず、考えて言語化したほうが良いと思うのは、禁忌の領域が拡大させることは自分の首を絞めるに等しい愚かなことだと思うゆえだ。
 で、端的に言えば被ばくは健康の逆だから、触れたくない。だが、本当に健康に注意するなら、放射能被害の実態を可能な限り知ろうとするはずだ。実際には人々は「健康であろうとする」選択肢を奪われている、ないしは放棄している訳である。
 そこには、曖昧なら触れるまじ、という基準はありそうだ。例えば、放射能は測りづらい、という事情。しかしそれ以上に、放射能に言及すべからず、という「空気」から、正確な情報を得る可能性が低いことを悟っており、結果「判らないのなら触れないほうが良い」、という判断なのだと思う。つまり、「放射能問題に触れるまじ」との「圧力」に、負けているという訳なのだ。
 だが、そういう事では身も蓋もないから、例えば反原発派が「必要以上に騒ぎ立てている」といった説を採用し、後ろめたさを回避している、という事もあるだろう。 ただ、国内に間違った意見を持つ者が勢力を得ているなら、本気で彼らを諭し、原発推進を唱えるべきだ。そうしないのは「反原発派が必要以上に力を持っているから」「自分が悪者にされる」と、ここでも言い訳に使われるが、実際にはそれを本気で信じていないからだろうと思う。
 ・・・こうした奇天烈なあれこれは、結局のところ「被害の実態を明らかにする」という方針を実現できていない、という既成事実から、「風桶」式に導かれている現象なんだろう。

 自民党改憲案がもし通ればこれは歴史的な「えらいこと」だが、これが如何にえらい事かを見るより、野党共闘を人々が応援するのかどうかと、風見鶏のように「空気」を読んでいる。でもって当然ながらマスコミはこれを白々しい視線で報じるので、「空気」としては自民党支持が多数派と見える(日本ではテレビ報道を信じる人の割合が8割と言われる。諸外国では50%以下)。 大樹になびく心情が巷を漂うさまが見えるようだ。 

 遠大な前置きが果たして相応しいかどうか・・・だいぶ引かれそうだが、今回の地下空港の舞台で、久々に「原発」の恐怖に触れたと感じた。それだけ、如何に普段この話題が遠くなっているか、という証左なのだろう。
 イギリスはウェールズの西端の島には原発があり、2013年、経年劣化した原発を新調する取引相手に日立製作所の名が挙がった。 この地を作品製作のために訪れ(助成により)、今回の作品が出来たという。

 岬に行けば竜(赤)の声が聞こえるという片足の青年ロイの物語は、「旅人」がその村に持ち込んだ「窯」、その窯に棲む竜(黒)の存在、青年が恋をする旅人の娘、青年のおばさん(母は昔死んだ)、窯の力がもたらす「経済効果」に目をつけた事業家、その妻、息子、村長、役人その他を巻き込み、紡がれて行く。 劇団桟敷童子の拠点すみだパークスタジオが、ややなだらかに組まれた客席以外はがらんどうに椅子だけがあり、役者は開場時刻から場内で発声練習しながら案内などをやっているが、いざ劇が始まると無駄の無い統一した挙動に入る。椅子を使った場面転換、本域の歌をはさみながら、最初牧歌的にみえた「物語」が徐々に暗雲が垂れ込め、最終的には悪夢の様相を呈するに伴い、語られている「窯」が、原子炉の隠喩である事が明白になる。
 このお話が含んでいる警鐘は、日本では既に起きてしまった原発事故についての言及を促すが、恐らく観客は受け止めがたい思いで劇場を後にしたのではないか。俳優の演技に拍手を送りつつも。
 もし、この歪な状況を変え得るとすれば、やはり「語ること」「言葉を見つけること」で、息をするしかないのだと思う。
 日本は今危うい所にいる。実際の危機より、その危機への対し方について。

 「敢えて」語ってみせた地下空港の今作には、その意味で驚き、「語られない」奇妙さが、改めて思い出された。 そして「語らない」のは自分も同罪である。

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