最新の観てきた!クチコミ一覧

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ラスボスのお城の前で

ラスボスのお城の前で

アナログスイッチ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

過去の作品のなかで最もひどい
何度かこの劇団の舞台を観に行ってますが、今回が一番面白くなかった。逆に今回初めて観たという方はこの劇団を誤解しないでほしい。男性の役者はみんな上手に笑いを取っていた印象だが、前まで出ていた面白い役者さんは今回誰も出ていなくて残念。次回に期待。

ネタバレBOX

・盛り上がるようなポイントが少なく観ていて飽きてしまった。
・武器が安っぽい
・ドアを開けて突入するくだりのところが間が悪いのかなんなのかやりたいことが伝わって来ず寒かった。誰か台詞でも忘れて止まってしまったのかと思った。
・出たり入ったりやたらと多いので観てて疲れた。面白ければ気にならなかったかもしれない。
・今回の作品は初めて観たはずなのに終始やり取りに既視感が。
・ストーリーとして面白くない、今までの作品に比べて練られている感じがしなかった。
・今回に限らず恋愛要素が要らない。
・最後の方で攻撃したり回復したりごちゃついたところですら長く感じた。
・女性が多い。皆さんとても可愛らしかった、特に魔王。
・毎回思うことだが音楽が素晴らしかった。
キミが読む物語2016

キミが読む物語2016

ナイスコンプレックス

あうるすぽっと(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★

私には合わなかったです。
いくつかの物語を詰め込んでいたけど、うまく纏まった気がしない。プレッシャーを感じていた娘がそれを払拭するために取った行動に共感できるところがなかった。ちょっと唐突というか。感動する人はいると思うけど、私には合わなかったかな。
この舞台が何を言いたいかというメッセージは受け取りました。最後の舞台挨拶でも仰っていましたし。挨拶はもっとシャキッとして硬い感じでも良かったかな。身内に挨拶してるみたい。舞台作りがどれほど大変かみたいな話はいらないです。

Stay of Execution

Stay of Execution

メガバックスコレクション

錦糸町SIM STUDIO 4F C-studio(東京都)

2016/02/20 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

Bチーム観劇しました。
まずセットがすごいですね。照明や音響も雰囲気出てましたし。セリフが淡々としてて聞こえづらかったりしたのもキャラクタや雰囲気が出すためだと思うことができました。
話も面白かったです。すでに死んでいて幽霊になっているというのは個人的に盛り上がるポイントだったので、この後の盛り上がるポイントってどこだろうと思っていたのですが、飽きることなく観れて2時間あっという間でした。客に訴えかけるところは無くてもと思いましたが、好みでしょうか。
心折れていく描写はなかなかショッキングで余韻は長引きそうです。私結構ビビりなので所々怖かったです。これまでの作品を踏襲した集大成ということでしたが、毎回こんな作品をされているんでしょうか。今度はまた少し違った作風のものが観てみないなと思いました。(まだ1作品しか観ていませんが)
最後に、スタッフの皆さんがとても感じが良くていい劇団だと思いました。

カンタンには死にたくない!(仮)

カンタンには死にたくない!(仮)

劇団たいしゅう小説家

萬劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

可哀想になった
目当てで行った役者さんは期待した以上に楽しませてくれた。本人的にはどうなのかわからないが、たの役者さんや演出次第でもっと良くなったような気がして言葉はおかしいが、可哀想になった

ネタバレBOX

会場スタッフさんのやる気ない感がハンパ無かった。
最前列に関係者のご家族なのかそこそこ年齢を重ねた女性の集団がいらっしゃったのだが携帯はなるし、役者のセリフで聞き取れないので大きな声で隣と話すし。別に神前でやってるわけでないので喋るなとか言わんけど。ちゃんとしようもう少し。
芝自体はあくまでも個人的に最後の主人公が戻ってくるシーンとかを始めタメが足りない気がした
星の果てまで7人で

星の果てまで7人で

トツゲキ倶楽部

「劇」小劇場(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

宇宙
真っ暗闇に浮かぶ星たち。そして点滅しながら動いていく光。照明と演出が凄く良かったです。テンポが良くてぐいぐい引き込まれました。ずっと持っている箱とその理由。ちりばめられたキーワードから想像を膨らませて、その理由がどんどん明らかになり、なるほどそういう事だったのかとすとんと納得がいきました。とても面白かったです。

ネタバレBOX

ただ、なぜ「北」が参加しなかったのか、「北」のスパイ疑惑もあったのにその辺があやふやなままだったのと、人工知能の彼らが地球上にもう一人のオリジナルの自分がいるという事を忘れて帰りたいと言っていたにしては、「モス」だけずっとオリジナルと連絡をとっていたり、「さくら」は自分の病気のこともあるし、なんか違和感が。8人目が「思い出しちゃおうか」ってセリフを言っていた事から忘れていたからホームシックになっていたと思うんですが...。覚えていた人と忘れた人といたのか、だとしたらそれはなぜか、疑問に思いました。
キミが読む物語2016

キミが読む物語2016

ナイスコンプレックス

あうるすぽっと(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

よい作品だけにちょっと惜しいかも・・・
素晴らしいヒューマンドラマで感銘受けたけど、多少気になるところがありました。広い会場なので、後方の席にいると聞きづらいセリフがあります。しっかり聞こえる役者さんもいるから、これは力量の差でしょうか。2時間を超える上演時間もちょっと長い。冗長に感じるシーンもあるから、少し詰めてスッキリさせてもいいのではないのかな。あとこれが一番気になったのですが、患者がセカンドオピニオンを受けたいっていうのを拒む医者ってのがよくわかんない。患者と病気のことを誰よりも理解していて、セカンドオピニオンを受けることは患者のためにならないって、自分一人で判断する自己陶酔型の医者は極めて危険です。

屋上ヘブン。

屋上ヘブン。

ハレボンド

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

コンパクト、だけど…
メインストーリー、気に入りました。謎についても、良い余韻になっていました!
ただ、1時間ちょっとのストーリーで、話がご都合主義に進んでいくのが気になりました。
色々詰め込んだ感じで、ついていくのが大変でした。
もっと自然にストーリーが進んだら、役に共感することができたのかなぁ。
舞台と一体感を感じれなかったのが残念です。
開始後にお客さんが入ってきたので、それに気が散ってしまったのもあるかもしれません。

でも、あの、なんか懐かしい感じが気になるので、浸りたくなったら、また見たいと思います。

Alcohol&Night

Alcohol&Night

劇団スクランブル

シアター711(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しめました
バーとベッドルームが舞台の色っぽくて実に楽しいコメディ。小気味よい会話とテンポのいいストーリーにすっかりハマってしまいましたね。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

壱劇屋らしい
劇団の名刺代わりとなりうる作品だと思います。
再演、だけれども。これは生で観る値打ちのある舞台。

使われている音楽が、ものすごい重低音の爆音で、内臓に響いてくる。
心臓の弱い人、要注意ってくらいの。
開演直後から全身揺さぶられて、いやでも気分最高潮に盛り上がります。

そして壱劇屋といえば、これ!っていう、あのパフォーマンス。
複雑に入り組んだ振り付けが、目線を一箇所に留めず左右前後に揺さぶってくる。
この真四角四面舞台を、全面制覇したくなる所以。
もうあまりに見事で巧みで、このパフォーマンスだけでもおそろしく見応え抜群。

そういう外側の部分だけでなく、内側の、描かれているテーマがまた良い。
人はそうと知っていても知っていなくても、生きてる限り、誰かの人生に関わって生きている。
人の住んでいるところで生きている限り、本当にひとりで生きられている人間など存在しない、獣しかいないジャングルの奥地とかでもない限り。
自分で意識していてもいなくても、必ず誰かの人生に登場しているのだ。
誰かに与えるのが、痛みでも、幸せでも、無関心であったとしても、ひとりだけで生きている人間などいないのだ。
そういうことが、いつも底に敷かれているように感じるのです、壱劇屋の舞台は。
また、彼らの活動のやり方にも、それが現れているように思えて。
いまどきの若者って、他人との関わりを薄く保とう保とうとする傾向があるとかいうじゃないですか。
そんな中、自分のすぐ隣にある誰かの人生に関わろう関わろうとしていく彼らの姿勢は、わたしは好ましく思います。
こういう風に表現すると、少しおおげさかもしれませんが(笑)

今回のツアーで小刀さんが卒業されるとのことで。。。
このお芝居において、彼女の透明感のある儚げな存在感は必要不可欠。
またこの作品に限らず、壱劇屋という劇団的にも、他の女子ふたりが元気系なので(笑)、とても惜しく思います。

またね。

またね。

Kondo Project

アトリエ・ゼロ(岐阜県)

2016/02/26 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

またね
何度も「またね」「またね」「またね」と。 いろいろな「またね」がありますが
彼女は彼に会い思いを 伝えることができるのでしょうか ???
難しいですよね  そのときの言葉は きもちは 
朗読はこの作品の情景をよく伝える 柔らかく そしてはっきりとした声でした

『からす食堂』『黒い三人のこども』

『からす食堂』『黒い三人のこども』

二月のできごと

104Rmond(アーモンド)(東京都目黒区大橋1-6-4 坂本ビルガレージ)(東京都)

2016/02/24 (水) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

遺骨
面白い。85分。

ネタバレBOX

「からす食堂」
店主(江本純子)のからす食堂に昼休みの男(富岡晃一郎)がやってくる。ちゃちゃっと済ませたい男に対してわちゃわちゃうるさい店主。男はコーヒーに満足しつつもイライラして店を出る。そこに下着姿の汚らしい女(梨木智香)がやってきて、店主と口論になって…。
店主に対する男のキレ具合にウケた。店主、いいキャラしてた。後半は女と店主のぶつかり合いだけど、もう一ヤマあってもいいかな。キョンキョン来るといいね。

「黒い三人のこども」
母が他界したその葬儀から火葬、納骨、晩餐を淡々と描く。
ちょいちょいユニークなとこも挟みつつ、遺された子(30~40際位)のどこかたどたどしい対応と、ちょこっと想いが描かれる。自分に置き換えちゃうと、うーんと唸ってしまいたくなる感じがあった。
ヒーター(温風扇風機)を火葬場の火に見立てるとか、ガレージの外側も使いつつの演出はならでは。ただ、席が自動配席で見にくいのが残念。後方の席なら立ち見してたかな。
野鳩

野鳩

野鳩

駅前劇場(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

解散公演
面白い。85分。

ネタバレBOX

墓無(佐伯さち子)…歌手志望だったけど現在OL。妹のため、「肉」を横領する。妹のことは生口しか知らない。
課長(堀口聡)…セクハラ。噛里がゾンビに噛まれた原因を手掴に擦り付ける。
生口(矢野昌幸)…墓無の彼氏。噛里と浮気する。
汁添え(佐々木幸子)…課長と付き合ってるが手掴にも色目をつかう。貞女に噛まれた。
噛里(すがやかずみ)…生口と痴話ゲンカしてるときに野良ゾンビに噛まれた。
垂涎寺(ワタナベミノリ)…警官。メモをとれとうるさい。
死村(村井亮介)…警官。墓無の同級生。
貞女(佐竹奈々)…墓無の妹。ゾンビに噛まれゾンビ化した。
手掴(滑川喬樹)…言語や学習能力を得たゾンビ。墓無に想いを寄せる。
墓瀬(濱津隆之)…手掴の研修者。

墓無の会社に試験的にやってきたゾンビの手掴。(妹のことから)反発する墓無に手掴は好意を持つ。噛里の件もありつつ、墓無を想い貞女が汁添を噛んだことを自分がやったと手掴は御用になるが、フラストレーションの溜まった墓無はすべてを打ち明け、手掴に自分を噛んでとお願いする…。

結構王道な純愛ストーリーでありながら、野鳩なノリでニヤニヤしてしまう一作。汁添をはじめ、いいキャラ揃いだった。ボケ具合もいい感じ。
墓無と生口と手掴の三角関係のとことか、意外とキュンとしてしまった。手掴の純真さにヤラレタのかな。生口の微妙ないけ好かない感もよかった。

ラスト、墓無が手掴に噛まれゾンビ化し、他の面々も次々ゾンビ化する(墓無は生口を食い殺すし)というカオス展開で終幕。僕は噛まないと宣言してた手掴が、愛する墓無を噛むという哀しげな終わりだけど、結果どうこうでないトコに愛情があるんだなと。
A-production「半身」

A-production「半身」

日本芸術学園・日本芸術高等学園

東京都国分寺市泉町2丁目1-6 日本芸術高等学園5F 大講堂(東京都)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/27 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1760(16-050)
11:00の回(快晴)

10:08会場着、数名が受付待ち、10:20受付(1グループに1枚の整理券)、10:40開場。

こちらは初めてですが、高校生の卒業公演とあったので観に来ました。サイトに行ってみると野田秀樹・萩尾望都作『半神』とありました。野田さんの作品は観ない(ずいぶん前、1度だけ遊眠社を観ました)ので、どうしようかと思いましたが観ないより観た方がと思って早起き。

野田さんではない演劇の「半神」は、@絵空箱、蜂谷眞未さん、佐々木美綺さん版(2013/11)を観ています。

公演は、日本芸術高等学園の生徒さんたちが運営していて、受付、会場案内、前説なども。みなさんとても丁寧な対応。

会場はやや高めの舞台、奥に一列パイプ椅子(16脚)、客席の壁はグリーン、イエロー、ピンクなど、オレンジの固定椅子。

10:52前説(120分)、開演前に制服姿の2人が離れて椅子に腰かける。

11:08やや押して開演~13:12終演。

芝居、ダンス、映像がミックスされた作品。野田さんの戯曲を知らないのでどの程度それに忠実なのかはわからず。

萩尾さんの原作は20頁弱(以前、原画展で数頁をみたことがあります)。

今回の演出は私自身の好みとだいぶ違いましたが(特に、映像とダンスに違和感...内容ではなくどうしてこの作品に採り入れているのかわからず、また腰を曲げた老人...という「古いタイプの「型」はどうかとか...)現役高校生が120分の公演を成し遂げる、それを観に来てよかった、そう思いました。

観客のほとんどは、親御さん、在校生/卒業生なのでしょう、終演後、1Fロビーでお客さんを待っている出演者たちは実に高校生らしく爽やかでした。

月曜劇団 × オパンポン創造社

月曜劇団 × オパンポン創造社

火曜日のゲキジョウ

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2016/02/16 (火) ~ 2016/02/16 (火)公演終了

満足度★★★★

世紀末のかほり
月曜劇団「ハッピークレーマー」

同棲相手に浮気され捨てられ部屋を出て行くオンナと。
友人が捨てた同棲相手が部屋を出て行くのを見届けに来たオトコ。
そんな二人のお話。

最初はひたすらオンナが荒ぶっていたけれども。
浮気相手の名前を聞いたオトコが、友人の新しい恋人が自分が狙ってた女性だと知り、宥めていたはずのオトコの方が逆に荒ぶり始めて、オンナがドン引き。
キレて最終的に宇宙からの襲撃者のように変化したオトコにより、すっかり世紀末感が(笑)

なんかいつもは支離滅裂な迷惑な人キャラで、さやかさんが日呂さんを翻弄、圧倒してるのに。
立場が逆転してる感じが、おっ!?ってなりました。
真面目な人間がキレると怖いよ~っていう見本みたいな(笑)


オパンポン創造社「最後の晩餐」

この日の二日前にも芸創の大大阪舞台博覧会で観ました。
二日間のちの再演(笑)
せやなぁ、やはり二回観た人などは内容を知っているので、ネタが来る前に笑ってしまっていたり。
笑いが収まる前にネタに行ってしまうとセリフがかき消されてしまうし、かといって笑い声が収まるのを待っていると間が悪くなってしまう。
ネタに対するテンポの良い突っ込みがオパンポンはピカイチだと思っているので。
疲労や場の空気によって、発声や間の取り方が乱されたりすると、面白さが僅かに損なわれてしまうなぁと。

例のオパンポンスーツ、わたしはもうそろそろコレはいいんじゃあないかって常々思っていて。
今回も出からオパンポンスーツで、またか・・・って実は内心思った。
いや~しかし、また新たな展開で、このオパンポンスーツには、まだまだ未来があったのだなと(笑)
実に面白かったです!わたし、これ好きです。いえスーツがでなく、作品が。

世界の終わりの日に。
夫が帰宅すると、貞淑だったはずの妻が、駅前で募集した奴隷とSMプレイに興じている。
理由を問うと、「終わりだから!」とのこと。
世界の終わりの日に妻が選んだのは、それまでの貞淑な妻を演じていた自分の殻を脱ぎ捨てての、自分探し。
一方、募集でやってきた奴隷は奴隷で、最後の日を共に迎える相手として家族よりも優先した彼女に捨てられた哀しみからの、自分探し。
そんな二人を前に、朱に交われば赤くなる方式で、なんかどっかの線が一本キレた夫。
そんなキレた三人が、粛々と、または最後まで諦めず運命と戦う世間の人々を見て、改めて落ち着いて本来の自分を取り戻す。

個人的ハイライトとして、まぁ色々っていうか、ほぼほぼまるまる全部ハイライトではあるのですが(笑)
池下さんのお尻が、やたら柔らかそうだったなぁとか。
世界の終わり=世紀末=モヒカンヒャッハー!で、響く笑い声が自分だけだったという衝撃。

ルルドの森(平成28年版)

ルルドの森(平成28年版)

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

クライムサスペンスの傑作
バンタムさんの大阪時代の代表作という事であったが、深く暗い話ながら、大変見ごたえがある舞台でした。まだ数回しか観ていないバンタムさんですが、この世界観は癖になりつつあります。
以下、公演中なのでネタバレで。

ネタバレBOX

猟奇殺人が物語の主軸ですが、クライムサスペンス特有の謎解きも楽しめ、またその結末にも余韻(想像含めて)が残ります。
照明、場面転換と音響といつもながら素晴らしく、この舞台を彩っておりました。そして、この舞台の凄さは役者さん達の演技力によるものが大きいと思います。基本的に、殺人現場や死体などは全て想像で見せておりますので。
主演の福地教光さんは勿論の事、相棒である西川康太朗さん、ヒロイン役の清水みさとさん、情緒不安定な元女優役の田中良子さん、父親的な上司のガラかつとしさん、部下の緒方ちかさん、映像的?役割の藤堂瞬さんと宮島小百合さん等、名前を挙げればきりがない位、皆さん素晴らしい演技に魅了されました。
次回公演も、今から楽しみです。
結婚プレイ2016

結婚プレイ2016

シアタージャパンプロダクションズ

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2016/02/26 (金) ~ 2016/02/27 (土)公演終了

満足度★★★★

贅沢で 新鮮で
ダンス・パフォーマンスと朗読劇の調和...どちらも男女というペアになっており、夫婦という設定でシンクロするような身体表現と朗読内容が面白い。同調する臨場感ある雰囲気は、さらにバイオリンの生演奏で引き立てられる。

ネタバレBOX

長方形の舞台にダンサー2人が対極に立つ。装置は背景の壁のみ。その壁の前に客席に向かって左右に一定の距離をおいて並ぶように椅子に座る朗読者。ダンスは、小気味よい動き、それに応じた表情の変化、視線の交差、直接的な日常動作(生活)をイメージさせる要素が含まれる。それはこれから始まる朗読と相まって場を変容させていく。ダンスと朗読のそれぞれの特長を活かし、互いに排除(ジャマ)しないところが巧い。

朗読は、夫婦の交換日記ならぬ妻の性交日記を読み進めるという形で展開する。性交した回数は約3000回、その成果、いや性果は夫婦という日常の生活のうち、極めて人間の本能に近いところを抉り出す。人間の本来性は肉体ではなく、精神にあるなどという建前論ではない。だだ、この性交の先が見えてこない。人の営みそのものに焦点をあて、その結果、子の姿が見えてこない。その形容は、夫婦で紡いで来た30年間を振り返り、その出来事を感情豊か、というよりは激情・哀切・憤怒・平静などの感情を操り、過ぎ去りし日々を分析する。追憶などという甘美さはない。夫、妻という性別が同じように体感した出来事であっても見方が違う。座っているだけだが、圧倒的な迫力、纏わり付くような空気、その口調…妻はエキセントリックでハイテンション、早口でまくし立てる。一方、夫もハイテンションで挑発するかのような台詞。この丁々発止のような声・声...それをダンサーの不断の鍛錬で鍛えたであろう肉体を通して聞こえてくる。

そして、生演奏の素晴らしさはもちろん、音響での雰囲気作り、照明での印象付けという舞台技術も良かった。だだ、この絵空箱という空間では、Barスペースと区切っていなかったこともあり、音・光が拡散するようで効果という点では弱くなったと思われた。この会場には何回か来ているが、出来れば客席後方とBarとの間に暗幕で仕切りを作り、もう少し密室空間を作り上げればと思えただけに、少し勿体ない気がした。

次回公演を楽しみにしております。
木村愛子「水を抱く」 再演

木村愛子「水を抱く」 再演

木村愛子

SHIBAURA HOUSE(東京都)

2016/02/27 (土) ~ 2016/02/27 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1759(16-049)
15:00の回(快晴)

14:25受付、整列、14:30エレベータで5Fへ(やはりここでも最初の列の順番は崩れる)。

ここは2回目(風琴工房「proof」2014/5)、d-倉庫での初演を観ていてこの作品では2公演目。「proof」のときとは客席の位置が逆、海側をみていることになりますが、みえるのは空とビル、ときどきモノレールが通る。

風が強そうで一つ下の回のベランダに置いてある緑の枝、その先が左右に揺れています。

劇中、ヘリコプター、クラクション、音が聴こえてくる。

15:06前説...突然始まり~16:00終演。

ダンサーの出入り口ひとつ..のはず..が、今回も意表を突かれ少し慌てる。

いつも思うのは、木村さんは何を見ているのだろうということ。何かをじっと見つめているような眼差し。まっすぐな視線の先には何かを超えたものがあるといいたそうで、そこに行こうとする、生まれたばかりの本能、もがき、あがき、解放されたい欲求を感じる。大きな窓の外は飛んで行けそうな広い世界、こちら側は閉じ込められた小さな(でもとても安全な)空間。

身体が欲する欲求、客席に背を向けじっと座っている時間、床面の曲線は文字以前のメッセージだろうか。

珍しく重い音が響いてきました。

ルルドの森(平成28年版)

ルルドの森(平成28年版)

バンタムクラスステージ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/02/19 (金) ~ 2016/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

ネホリーハホリー☆
(^^)/27日(土)の夜、池袋で
[バンタムクラスステージ]の、
【ルルドの森(平成28年版)】を観てきました☆
面白かったです。
圧倒的なクライムサスペンス!
人物関係、役者の役作り、台詞回し、
クラシカルなBGM、味わい深い演出と、
大人が大満足な舞台でした☆
こういう舞台が観たかった♪

逆鱗

逆鱗

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2016/01/29 (金) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

水槽
水槽の中を泳ぐ鰯の群れに驚愕。あの舞台美術というか技術をみるだけでも価値がある。そして鰯の群れを表現するアンサンブルの力量、その「確かさに敬服する。野田作品は作品ごとに、そのメッセージ性を強化している気がする。そして日本の過去の過ちから学び、これからどのように生きていくべきかを問うてくる。フライヤーの持つメッセージも、観劇すると、その奥深さに感心する。計算された素晴らしい作品。◆2回目。最前列で観劇して、目の前にメインキャストがいるのに、水槽をアンサンブルを観てしまうのは、セットの素晴らしさとともに、小劇場好きの性だと思う。ダルカラの中村梨那さんがキラキラしてた。梨那さんらしさが随所に見られ、ワクワクのウキウキだった。◆2回観たのに満足できない。まだ観足りない。野田作品、どんどんメッセージがシンプルになっている気がする。戦後が遠くなり、キナ臭い現代に警鐘を鳴らす。文字通り気の遠くなる孤独と絶望。その無意味さ、虚無感は、まるでヘソから手を入れて五臓を掻き回されるよう。◆井上真央さんの笑顔に宿る狂気に背筋が凍る。『MIWA 』でも思ったが、彼女は舞台に映える。そしてキレる。淀みがない。天性の演技者だと思う。クルクルと表情を変えて、本音と建前を晒してみせる。可愛らしい彼女が戦争で儲けようとするところに恐ろしさが増す。◆今作の演出で一番好きだったのは螺旋階段。ほんの数段上がって下りる作りで、俳優もそこを2周駆け上がり駆け下りるだけなのに、見事に上昇や下降に見せた。その演出力と演技力に敬服する。野田作品独特の掛詞による言葉遊びも切れ味を増した。天晴れ‼◆本当に出演された皆さんが素晴らしい。その中でも、やはり瑛太さんの魅力は抜きん出ていると思った。演技と表現するのも気が引けるほど、そこで生きていた。矛盾を抱えたまま時代に飲み込まれ、孤独の恐怖の中で母に語りながら朽ちる姿は、演劇史に刻まれると確信する。

ドアを開ければいつも

ドアを開ければいつも

演劇ユニット「みそじん」

atelier.TORIYOU 東京都中央区築地3-7-2 2F tel:03-3541-6004(東京都)

2016/02/27 (土) ~ 2016/03/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

春バージョン
みそじんロングラン公演「ドアを開ければいつも」春バージョン、観劇しました。何度も拝見させていただいていますが、いつも心に染みる作品です。久し振りに集まった4姉妹のある夜の会話劇。それぞれの思いを話していくシンプルな内容です。それぞれのバージョンで雨と花がアクセントをつけています。今回の雨は少し甘酸っぱい匂いがするようです。

ネタバレBOX

春バージョンは桃の花が出てきます。鮮やかなピンク色が涙雨と合うかもです。 また、ある人の4姉妹に対する愛の言葉が出てきます。

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