最新の観てきた!クチコミ一覧

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悪党

悪党

innocentsphere

座・高円寺1(東京都)

2016/04/13 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

長いよ……(笑)
2時間15分です。とにかく長いし、最後の15分は完全に蛇足。「終わりだな」と思わせてから15分は、長いです。そういうのは集中力が切れるのでやめた方がいい。それカットして、ラストシーンを15分前倒しにしてほしいです。周りの人は相当そわそわしてましたし、私もそわそわしちゃいました……とはいえ、とても見応えがありました。特にラストシーン。以下ネタバレへ。

ネタバレBOX

座高円寺の舞台上にあんなでかいシミ?があったの?ってずーっと思っていました。なぜなら素舞台じゃないけど、デハケ口をはっきりと観客席に見せる美術になっており、すごく変な感じ。ただこれは、「劇中劇」という内容に沿った美術ですので舞台を見る上では違和感はありません。
そしてこの「シミ」がラスト、とんでもないところに繋がるわけです……。


池田小事件関連の様々な読み物のあっちこっちを持ってきたような内容に、既視感がぬぐえませんでした。
被害者遺族も同様で、物語というよりはルポというかドキュメンタリーを見ているような気もしました。
そこはそういう狙いだとしたら、そういうもんか、と思うだけです。
客席では涙をぬぐう人が結構いらっしゃいましたが、私はそういう理由のためにいまいちラストシーンの手前まで惹き込まれませんでした。
また、「悪党」といってリチャード三世を出してくるのならば、佐久間の内側をもっと掘り下げるべきだと思いました。被害者を描きすぎて「お涙ちょうだい」風にうまくまとめられてしまったのはなんか残念な気もします。そういうのはテレビで見られるから……。

で・す・が。

私が今まで見た舞台シーンのトップ5には入るようなラストシーン。
胸が締め付けられました。

座高円寺の舞台上のシミが、殺された娘のものだった……。

これは意外性があって凄かったです。そしてそこからのラストシーンへの展開。見た価値がありました。

役者さんも一人も下手な人がいない!座高円寺の舞台に立つのだから当たり前っちゃあ当たり前ですけどね。
主演の女性は特に変化がはっきりわかる演技で、見応えがありました。

ですので満足です。

イトイーランド

イトイーランド

FUKAIPRODUCE羽衣

吉祥寺シアター(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

イトイーランド
ベッドで睦み合いながら宇宙、深海の旅へ。最初の場面から落涙。独自の世界が洗練、深化。でもいつも通り全身全霊で何もかも肯定して愛してくれる。約2時間50分、15分休憩込みだがもっと観てたかった。糸井幸之介さん、商業演劇でも活躍して欲しい。
音楽、音響、振付、衣装などもグレードアップしてる。出演者は皆、魅力的。幸田尚子さんの美貌と緻密な演技に感服。兵庫公演あり。

ロクな死にかた

ロクな死にかた

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

パズルは・・。
家に帰ってご飯作って、洗濯して、

子供の学校のプリントみて、家族の明日の予定確認して・・・・。

当たり前の毎日が一つパズルが消えると変わるのだろうか?




恋人たちが当たり前に過ごしていた時間の中である時、パズルが消えたら・・・。そこには、空いたままの空間になるのだろうか?




色んなケースで時が止まる。




芝居の中でも「生」の時間の概念と「死」の時間の概念の話があった。




あり得る事だけど、きっと、「自分はない」ってみんな思ってると思う。

でも、パズルが




無くなって

亡くなって




もう、それは「事実」なんだけどどうしたら、正解なんだろうか。




「死」を受け止めるのって当事者=死んだ人の周りの人はどうするのが、

正解であるのか、観終って考える。




自分的にはまだ、大切な人を亡くすって体験が無く

もし、これから起こる事は肉親の事だったり、旦那さんだったり、友達だったり、自分の子どもだったり・・・・。




年齢的にもう、自分の子ども以外だった場合悲しさよりも、「覚悟」かなって思った。

自分の子どもだった場合は「消去」を希望するだろう。

芝居の中で、「忘れること」が出てきたけど「わすれること」は悪くないと思う。弱い人にとっては。




私は、弱いから「事実」から楽になりたいのならぽっかり空いたパズルを認めたくないからきっと、全部消して、逃げる選択をすると思う。




だから、きっと、「チサト」は

もしかしたら、めちゃくちゃホントはメンタル強く持ってああいってるのかな。

周りは忘れていくのに、生きてるって・・。

印象に残ったシーンがいくつかある。




村瀬(石井双葉さん)の毬井との話を二人(武田と白井)に話していた時の最後の台詞。

この一言が、かなり、破壊力があった・・。

ずしっと、想いの強さがあった。

もしかすると、男性より女性の方が共感するかも。

私は、ここで、涙が出てしまった。










芝居の中で重なり合う瞬間にドキッとした。




毬井とチサト一平と看病される女

この時の一平(糸山和則さん)が、切ない・・・。

比較的、全体的に飄々とストーリーテラー的に進めていた彼だったのだが、変化があった。あの表情の変化・・・。

ぎゅっとなってしまった・・。




劇中

毬井の以前言っていた言葉を

武田が同じように言う。




重なる。

繋がる。

今で言うリンクするみたいな感じだろうが・・・。

貴方はもういない。

でも、デジタル遺産の「ブログ」で

もう一人の「毬井」が呼吸をしている。

もう一人の「毬井」が言葉を紡いでいる。




死んでいるけど

生きている??????

そんな毬井の存在も

一平の言葉で揺らぐ・・・。













観終ってすぐって、その芝居がどうなのかと考えて言葉にすると

「好き」か「嫌い」で分れる

そのうち「もやもやするけど、好き」か、「もやもやするから嫌い」かになって、

最後はやっぱり、頭で考えるよりこころが「すき」って感じたのは、

もう一度観たくなるっていうパターン。




今公演、「生活」というか、「毎日」といった、

日常からの、「死」や、「想い」、「繋がり」といったものが

役者たちが羽を広げて、演じられていたように感じた。




だから、決して、自分とかけ離れた話ではないと感じる。

だからこそ、「ロクな死にかた」を、観た人がそれぞれ、思う所の広がりを見せたのではないかと思う。




今作の「毬井」役の石本政晶さん。不思議だったな。

この人は、仮面をかぶるのが上手い方だと思った。

特に今作は、アルカイック・スマイルというか、「毬井」のそんな微笑みが印象的。




広田さんは、姉妹の描き方で

上手い対比をみせてくれる。

今作も、水野チサト(榊 菜津美さん)と、水野ハルカ(一川 幸恵さん)の対比。

*余談ですが、この姉妹のお母さん役が広田さんだったのですが、とても、愛くるしく、かなりの飛び道具的な出演で楽しかった*










あと、やはり、群舞が素敵。




今日観てて重なり合う部分が照らされて

うっすら、見えるものは、何だろうって考える。

台詞ではないけど言葉なのかな?




アマヤドリの群舞は空洞で観ると、より、画のように美しい。




「アマヤドリ」を初見の人は

このホンを、比較的、すっと受け入れられるような気がした

三國志

三國志

アフリカ座

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★

メリハリ
評判の良い劇団で結構期待して行ったんだけど・・・期待が大きすぎたのかなぁ。善解すると,作者は三国志の歴史の中で好きな場面,描きたい場面が多くあって,三国志の歴史,その中で生きた英傑の生き様を伝えるには削れなかったんだろうな。でも,観客からすれば,あまりに物語を詰め込み過ぎて全体として平板な芝居になってしまったと思います。ナレーションで芝居の場面を絞るとか,公演を前半と後半に2回に分けて,それぞれを充実させるとか,後から考えれば工夫の余地はいくらでもあったと思います。それがなかったんで,2時間半,メリハリのない,しかも演技にも思い入れが感じられず,ただただ退屈な芝居を見せられたと感じました。これじゃ芝居の面白さはないよね。残念な観劇でした。

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝頂の景色〞

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」〝頂の景色〞

ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」製作委員会

シアターBRAVA!(大阪府)

2016/04/08 (金) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

とっても面白かった。
八百屋舞台の真ん中が盆なんですが、その盆が単に回るんじゃなくて、八百屋舞台に対して角度を付けて回るんですよ。かっこいい。

デジタルなトリックもアナログなトリックもたくさん。

マスゲームというかフォーメーションも綺麗。
役者さんたちのポーズも綺麗。

とっても面白かったので、凝った演出が好きな人は観て損はないんじゃないかなあ。
ストーリーの描き方も丁寧でテンポがいいです。
演出はウォーリー木下さん。脚本は中屋敷法仁さんです。

世界の果ては、パンツの果てだ。

世界の果ては、パンツの果てだ。

Moratorium Pants(モラパン)

ムーブ町屋・ムーブホール(東京都)

2016/04/12 (火) ~ 2016/04/15 (金)公演終了

満足度★★★★★

涙でみえなくなるほどでした
全部で3回観てきました。
観るたびに感動が深くなりました。
涙の量が増えました。

今も台詞が、音楽が、みんなの表情が…思い出されて、それだけで涙がでそうになります。

永妻さんにしか書けないし描けない、複雑で深くそして愛に溢れた脚本を、才能と知性と映像と舞台装置を駆使して、あそこまで描ききり、演じた橋本さん。
両氏に心からの敬意と賛辞をおくりたいです。
佐山さん、さびしいです。
出演者のお一人お一人がすてきでした。

私の人生にまた一つすてきな大切な思い出をありがとうございました。

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

平田オリザの【カガクするココロ】】【北限の猿】
の二本立てを観劇。

両作とも国立大学の研究室の控室での話し。

研究室では、猿を人間に進化させるというプロジェクトが進んでいる。
だが控室では、研究について熱い議論をしていると思いきや、
浮気相手の妊娠、自殺未遂、就職など自身の事や他人の噂話で花が咲いているのである。

つかこうへいが描く二重構造とは全く別なのだが、研究室と控え室で起こっている出来事を二重構造として描いている。
ただあくまでも研究室で起きている出来事は、会話の内容からでしか察する事が出来ないので、観客はその背景を埋めながら、控室で話しているどうでも良い日常会話の数々から、二重構造を一つに組み合わせていくという観賞法が必要となっていくのである。
そして西洋演劇を否定して生まれた現代口語演劇なので、観たい場面の俳優の顔が全く見えない時が多々あったり、観客に感情移入させない作劇法でもあるので、観客は傍観者になるしかないのである。
そしてそこの意図に気がついて瞬間、平田オリザの現代口語演劇を延々と観ていたい!と思うのである。

再演だが、お勧めである。
ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』

ノンバーバルパフォーマンス『ギア-GEAR-』

ギア公演事務局

ギア専用劇場(京都府)

2015/10/08 (木) ~ 2018/03/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

まだ見てない人は損してると思う
念願のギア、初めての鑑賞です。人気があるのは当然です。「夢」と「驚き」と「感動」があります。まだ見ていない人は損していると思います。

烈!バカフキ!

烈!バカフキ!

CLIE

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★

烈!バカフキ!
「大人が本気でバカをやる」と言うのをどこかで読んだので、ギャグ満載のドリフターズみたいなもの(たとえが古いですね(笑))を予想していたら違っていました。ちゃんと(?)ストーリーもあって良かったのですが、逆に今時どこにでもありそうなものになっていて期待とは違ってしまいました。また応援している役者さんは分かりましたが、そのほかのみなさんが誰なのか分からない。帰ってHPを見たら分かるかなと思ったのですが、扮装とお化粧のせいでやっぱり分かりません。HPにも役名が載っていないので。ですので、せめて役者と役名の対応表程度でいいので当日チラシが欲しかったです。

フォーカード

フォーカード

劇団青年座

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

ドカンドカンと
客席が笑いに包まれていた。演劇経験者ならだれでもうなずける、そうでなくても時事ネタたくさんでうなずける。ある喫茶店の中でうごめく青春!!そしてSTORY~~面白かった。

ネタバレBOX

でもってラッパ屋の舞台が観たくなりました!!
ロクな死にかた

ロクな死にかた

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

そこにある死。
空洞の狭い空間で感じる役者さんたちの強いエネルギーを持った命とそこで繰り広げられる死についての物語がとても対照的に感じて、それが面白かった。
誰もが体験するもので、決して体験談を語れないし、聞けもしないのが死・・未知だから怖くて、興味もわく。
生きている人の世界も続くけども、死んでしまった人は違う世界でまた生きるのでは・・・・・・と、思ってます。
衣装の色合いがとても素敵でした。

2016-TSTクラシックス

2016-TSTクラシックス

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

二作品
「ラストシャフルB」

数年前にも観た作品。
ストーリーがわかっているため、筋を追うというよりも俳優たちの演技に目が行ったが、総じて楽しめた。

主役2人はどちらもいい雰囲気で熱演。
前回は、野球チームがらみの俳優たちのレベルに問題があった旨のことを書いた記憶があるが、今回は清さんとりつ子の存在感と絶妙な間のおかげで、非常に楽しいシーンになっていた。
反面、後半のシーンに前回よりも感動できなかったのは、ストーリーがわかっていたからだろうか。

意外なところでは、最後に出てくる民生委員の国枝さんが、淡々とした演技で、いかにもいそうなキャラクターを作り、出番はわずかながら強く印象に残った。


「リコリス」

今さらながら、久間勝彦氏のストーリーテラーぶりに舌を巻いた。
ストーリーテラーの作品は、かの「ラストシャフル」以来、必ず拝見しているが、毎回、じんわりと心の温かくなる名作に出会える。
今作も、静かな中に、人間の優しさ、弱さ、人への思いなどを詰め込んだ感動の一作で、近い再演を希望したい。

そして、特筆すべきは主役のマスターの、存在感のある演技である。
ひとつ間違えると嫌味なキャラクターにもなりかねない「いい人」を、実際にいるのではと錯覚するほど血の通った人物に作り上げていた。

ネタバレBOX

自分は毎回、俳優の演技レベルの差に言及しており、今回もまた、疑問を感じる俳優たちが一定数いたと思っている。

しかし「リコリス」の老婦人が登場したところで、他のすべてが吹き飛んでしまった。
演技も学芸会レベルである上に、重いシーンで気楽に周りを見回したりなど、すべてにおいて問題が多すぎた。


SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

「スクエリ」最高〜!!!
大阪だけのつもりが名古屋、東京と壱劇屋を追いかけました。
回を重ねるごとに濃度を増すお芝居、迫力を増すパフォーマンス、会場ごとに違う音響、照明。何回観ても飽きることなく、まだまだ観たいと思わせる作品でした。「スクエリ」ツアーの2ヶ月はとても素敵な時間でした!お客さんの事をとても大事に思ってくれる壱劇屋さんのこれからの活動に期待し楽しみにしています!がんばって下さい!!!

ネタバレBOX

アフターイベントもとても楽しく、公演であんなに動いた後なのにおまけステージではユニフォームに身をつつみ、公演の余韻をぶち壊すイベントを繰り広げ、その他にも色々ほんとお客さんに楽しんでもらおうって思ってる劇団なんだなぁーと思いました。今回新たにはじまった「壱劇屋相撲」本当におもしろかったのでこれからも開催して欲しいです。しんどいだろうけど…
Gliese

Gliese

ピヨピヨレボリューション

シアターノルン(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい特別回
ビジュアルがガラリと変わるとの触れ込みのもと、正直、筋が変わっていなければ大して芝居は変わらないだろうと思って観劇に向かった。
開演した途端、私の考えの甘さを痛感した。
すべてのキャストが、思いっきり主張してくるビジュアルで、またそれを生かした細かいアドリブが展開される。めちゃめちゃ面白かった。
衣装を搬入したであろうトヨタレンタカーのミニトラックが、劇場前に止まっていた時点で、気付くべきであった。

3(仮)【ご来場ありがとうございました!】

3(仮)【ご来場ありがとうございました!】

ノアノオモチャバコ

小劇場 楽園(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

黒と白
「スリリングな短編合体ファンタジー」的な虚構と舞台と現実の拠り所を探してはいけないのに覗き見てしまったような…。なんか不気味で心の隅をくすぐられました。

舞台『龍狼伝』第二章

舞台『龍狼伝』第二章

株式会社GRASP

THEATRE1010(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★

三國志好きならいいのかなぁ?

役者の頑張りは見えたけど…イマイチ煮え切らない感が残った舞台でした。

象

激弾ショット

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2016/04/14 (木) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

変われない植民地、日本及び奴隷としての日本人
 自己主張することが殆ど狂気にしか見えぬような日本社会の鵺的特徴を25歳の別役 実は適確に見切り、極めて鋭く告発している。初演は1962年。つまり60年安保の翌々年である。アメリカ大統領はJFK、日本の首相は池田隼人であった。(追記2016.4.18)

ネタバレBOX


 ところで、この日本という「国」の体たらくはどうだ。半世紀以上も前と少しも変わらないどころか却って劣化しているのではないか? 実際、世の中は、ほぼ世襲の富める者と殆ど世襲の貧しく惨めな者とに分けられ、而も貧しい者達は革命権すら忘れてしまったらしい。
 実際他の国々に文化を発信してきた様々な国々にも、政治的・時代状況や、監視社会で暮らす民衆相互の利害関係の中で、人々の軋みはあろう。だが、真に優れた文化を世界に発信してきた国々は、必ずこのような人間関係の軋みを越えようとするような発想(例を挙げれば、キリスト教の隣人愛や儒教の礼・知・真、老荘思想やユマニスムなどが併存している為、被支配層に於いてもその人々の精神が為政者のイデオロギーに盲従することはない。無論、為政者は権力・軍事力・政治力・経済力を持ち、監視システムを持つのが常であるから、面従腹背という芸は用いるだろう。然し自ら好き好んで奴隷と化すような下司ばかりが横行することはない筈である。ところがこの植民地では、面従腹背という最低限の芸すら持たず、唯々諾々と、下司に連なる下司が社会を埋め尽くしているのである。そしてその姿は半世紀以上前よりも寧ろ酷くなっていると断ぜざるを得ない。
 オジサンと呼ばれる被爆者の、背中一面のケロイドはオジサンよりも世界に対しては効果的な印・表徴である。グロテスクであることによってそうであらざるを得ないようにされた理不尽自体が、本当は問われているのであり、だからこそ、人々は、彼・彼ら、総ての被爆者を敬して遠ざけ、無視するに至った訳だろう。甥の見解はその意味では、戦わざる者の言い訳でもあり得る。だが、問題は、オジサンの立場にしても甥のそれにしても鵺社会での立ち位置が無いことにこそある。その意味を、底なし沼に嵌り込んでゆく覚悟で探索せねばならぬ所迄示して見せた点にこのシナリオの凄さがある。演技は医師の突き放した感覚とオジサンの半ば狂気に至り着いたような側面を出し、終に症状の現れた甥の遣る瀬無く寂しい、侘びを出して中々見応えのあるものであった。
SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/06 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった…
この公演を観終わった後にでた感想はまず「素晴らしかった…」。とにかくすごかった。本当にすごいものを観た後は「すごかった」としか言えないというが、まさにそれだった。
会場入った瞬間に、「あ、これはいい演劇だ」って早々に思って、前説でわくわく度が増して、始まってすぐに惹きこまれた。美しいライティングとその中での役者の揃った切れのある動き。とにかくクオリティがすごく高くて、視覚、聴覚、その他あらゆる感覚がその「SQUARE AREA」の世界に釘付けになった。
そしてその後は思いっきり笑って、徐々に明らかになっていくストーリーにドキドキし、最後は登場人物の必死に進んでいこうとする姿に涙がとまらなかった。
観終わった後は余韻がすごくあって、でも、またすぐに観たい、と思ってしまう。そのくらい中毒性があって、何回でも観たくなってしまう作品。
私も2回観たが、それでもまだなお「観たい」と思ってしまうような、そんなすごい作品だった。

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演

こまばアゴラ演劇学校“無隣館”

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/07 (木) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★

カガクするココロ
北限の猿よりは人間の生臭さが漂う。2作品の記憶が混ざってしまうのが難点。

10歳が僕たちを見ている

10歳が僕たちを見ている

第27班

アトリエヘリコプター(東京都)

2016/04/15 (金) ~ 2016/04/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

おススメ
期待以上に良い芝居でした。
27班さん観劇歴、それほど長くは無い為セットらしいセットの舞台で芝居をしているのを観るのは初めてでした。
この懐かしさを感じるセットを観るだけでも行く価値ありです。

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