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反復する、イクツカノ時間と、交わる、イクツモノ時間の中で、僕等にできる、イクツカノこと。

反復する、イクツカノ時間と、交わる、イクツモノ時間の中で、僕等にできる、イクツカノこと。

演劇ユニット そめごころ

ぽんプラザホール(福岡県)

2016/03/31 (木) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

この演出は、好みが分かれる
観客席側に演出家用の机を設置して、お客さんはいないものとして、リハの状況を見せる。
個人的には、嫌いではないのだけども。

遭難、【終了しました】

遭難、【終了しました】

Toi powered by knives

元町プチシアター(兵庫県)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

自己の中で遭難は誰も助けられない
私のための トラウマ
世界で一番かわいいのは私
生徒が飛び降り 鬼親 後指 弱味を握って黙らせる
大切な理由が無くなっちゃった
これからどうしよう・・・

放課後の職員室。乗り込んできた自殺未遂の生徒の母親・・・ 面白い物語 心の変化 回りを巻き込み動揺させる。 里見先生は無条件に愛される親の愛を知らない様に感じた。気を引く 自殺しますよ、死なない二階から植え込みへの飛び降り 先生から言われた言葉。“死ぬ気なんてないでしょ”“いじめられた、その時間 別の場所に居たの見たと聞いたわよ”生徒が飛び降り 親 先生達 後めたい所がある。 里見先生が飛び降りた生徒が目覚めた時に、かけた声はチャイムで聞こえない、かけた言葉は何。 何もなければ見えない部分が事件で見えて、人は自己の中で遭難した時に誰も助けられないんですね。 怖いです。

この戯曲は2回目 脚本 本谷有希子 芥川賞を受賞 鶴屋南北戯曲賞 最年少受賞。 

ネタバレBOX

1時間45分 オーブニング 包帯の生徒が大人に殴られ 蹴られ 倒れ 音楽に合わせ ・・・ まど 飛び降りる // うんこ しなさいよ ここで 一輪挿しで。土下座しても・・・。京介の部屋から手紙が出てきた。手紙受け取っていない。不破先生ごめんなさい、旧校舎に引っ越しで。 飛び降りた、京介。不破先生は、別の事件 尾崎犯の見回り 剣道やってた メン コテ コテ。 鶴 大分たまった プールに鶴が、 カレーに鶴が 里見先生ありがとう御座います。 仁科からの手紙 里見先生が受け取った 里見先生のため僕は死にます・・・ 。いままで黙っていた石原先生が悪い。帰る。帰せない。机に手鍵かけて手紙を置き帰ってた。// 翌朝 坊主にしなさい 千羽鶴かぶれ 唇焼いていい。 私の事を嫌いなのは分かっています。言う時は自分の口から。昔私も飛び降りた。窓から 飛んだら病院のベット 先生が言った。“貴方死ぬ気なかったでしょう”// この事は私達の秘密に 私がもらった事に。痛い 心が痛いの 二人にして下さい。トラウマ 生徒がリストカット 助からなかった。私自殺しますよ、不破先生の弱みが知りたい 見張ってて。帰って来る二人。 隠れる二人。不破先生の携帯が鳴る 「知ってる」。切れる。 トルルル わっ 尾崎から 「帰った」 // 隠し撮りのカメラ トイレに仕掛けて。 いや。不破先生のせいに 尾崎犯に仕立てる。真犯人が出たら もう出ない。カメラを持って里見先生がロッカーへ 仁科が来る ビデオをみる オシッコしてる。 // 私も好きでこんな事 不破 ここ 座って 虐待 この位が叩く 叩き合う 不破 ホテルいこ セックスしてくれたら。 // 全部先生のせいですよ 何 泣いているです 自分だけが大好きなんですね。 本当に 遺書なの 死なないと思う。 私 先生に押された 一生忘れないでね。 // 江國先生 ノイローゼにしたい。2階だからって 待ちなさい B組の尾崎さん 来なさい。 // (校長に呼ばれた) 尾崎さんの事聞かれた?。学年主任 里見先生じゃない?。この件に関して違います 余計な事しないで 私じゃない。トルルル 伝えます 校長が後で。 尾崎が こんな事なら死んでしまえば 良いのに。 // 先生悪いと思っている? 助けて 先生が狂わせた 来て どうするんですか、来なくていい、(電話する)ちょっと出なさいよ。尾崎さん 見つかりました、・・・・ // (仁科と不破が仲良くするのを見て江國がおかしくなる)。バーミヤン 2階 中途半端 何 何話してたの 江國先生 私の事で噂とか、裏切らないでね。トイレ。なんで逃げんのよ 鍵を掛ける。// 尾崎さん 不破先生の携帯から 私の事さあ。・・・。後悔する事になるわよ。 コンコン 先生?。 石原先生 私の事何処まで 石原先生 私の事味方に成って // 不破 私とは遊び? 別れよ 迷惑?。仁科さんが言うなら さよなら さようなら・・・・ 。話したんでしょう 先生来たんでしょう 仁科を見捨てたの謝って下さい。 // 京介は何が原因で死のうとしたのですか。解るわけない。 何書いてるの。遺書です ここ3階 トルルル・・・ 馬鹿げている。空が 後ろの空がいい ほんとだ綺麗 遺書を落とす。 続き 私 ばらされたら 虐待 不倫 告白 ばらす 3人が石原先生を押さえつけてガムテープで口を塞ぐ 石原だけが弱味がない。京介が回復したら困るのよ。トルルル はいそうですか 仁科さん 京介君は気がついた しゃべれる。// 今から仁科に 貴方か言われたかった言葉をかけてあげたら。原因を取らないで 私から原因を取らないで。モシモシ 仁科 キーン コーン ガーン 音にかき消される トラウマ 解消しました。するわけないでしょ。不破 車出して。先生 なんで 来ない人ですか。 もう いいです 電話しません それじや 帰る里見 机をみる 電気を消す。

私のための トラウマ
世界で一番かわいいのは私
生徒が飛び降り 鬼親 後指 弱味を握って黙らせる
大切な理由が無くなっちゃった
これからどうしよう・・・

放課後の職員室。乗り込んできた自殺未遂の生徒の母親・・・ 面白い物語 心の変化 回りを巻き込み動揺させる。 里見先生は無条件に愛される親の愛を知らない様に感じた。気を引く 自殺しますよ、死なない二階から植え込みへの飛び降り 先生から言われた言葉。“死ぬ気なんてないでしょ”“いじめられた、その時間 別の場所に居たの見たと聞いたわよ”生徒が飛び降り 親 先生達 後めたい所がある。 里見先生が飛び降りた生徒が目覚めた時に、かけた声はチャイムで聞こえない、かけた言葉は何。 何もなければ見えない部分が事件で見えて、人は自己の中で遭難した時に誰も助けられないんですね。 怖いです。

この戯曲は2回目 脚本 本谷有希子 芥川賞を受賞 鶴屋南北戯曲賞 最年少受賞。 
逆鱗

逆鱗

NODA・MAP

J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)

2016/03/31 (木) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

NODAMAPを初LIVE
3階席からなので表情はわかりませんが、映像では見れないであろう出はけの計算、装置や衣裳を確認させていただきました。

ネタバレBOX

パンフレットが1,000円。良心的な値段です。
装置や道具、衣裳、振付が計算されています。また、序盤は野田さんならではの言葉あそびというかパズルが続いていきます。
池田成志さん、阿部サダヲさんのキャラが活かされた演出に笑いが、井上真央さんは意外な配役。松たか子さんの人魚は切り替えが自然でいい感じ。
STORYでは、前半が水族館に人魚をいれるために、潜水鵜が潜っていく。後半は、人魚が人間魚雷の略という設定になって戦争のシーンへ。
愛、あるいは哀、それは相。

愛、あるいは哀、それは相。

TOKYOハンバーグ

「劇」小劇場(東京都)

2016/03/30 (水) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

見逃せない舞台
ゲネプロを拝見しました。ともすれば忘れそうになる東日本大震災の悲劇を改めて思い起こさせる舞台。そして、原発事故をめぐる色々な悲劇、問題の中で福島を離れることの辛さ、迷いを描いた素晴らしい物語だと思います。劇中、主人公の海咲信子の娘夏帆が言った、「ジャーナリストは危険だから逃げろと言う、市町村は安全だから戻れという。どちらも無責任な発言。私達が大人になってもそんな無責任はなくならない」という旨の台詞が胸に突き刺さりました。危ないから福島から逃れた人の故郷に残した人びとへの思いは長女美帆の言動にも表されていました。「喫茶ホットライン」の人びとがそんな海咲親子のことを思う気持ちが胸を打ちました。素晴らしい舞台でした。

Gliese

Gliese

ピヨピヨレボリューション

シアターノルン(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

グリーゼ
楽しかったです!思わず手拍子足拍子・・・したかったのですが、誰もしません。初見の私はピヨピヨさんはしちゃいけないことになってるの?と思ったので、地味に小さくしてました。日本人なので・・・。でも、きっとそんなことないんですよね?ゲストコーナーも面白かったです。
お話は単純でしたが、私の信条(?)「だめもと」とも通じるところがあって、そうだよね、やってみよう!です。

ネタバレBOX

ゲストは「ウィズコレクション」と言う秋葉原の男装エスコートサービスの方たちでした。みなさん女性ですが、コミックの世界からそのまま飛び出してきたような美しくってかっこいい男子でした。
紙風船

紙風船

libido:

新宿眼科画廊(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1792(16-082)
19:00の回(曇)。

18:30受付、開場、なんとなく先日と同じ席に座りました。

ぐるっと見渡すと「創業昭和15年」世界堂の袋を発見し然もありなんとひとり納得する。

リピート2回目です。青空文庫とネットの(過去公演)劇評で予習+復習しましたが、観ていない劇の批評は参考にならず、結局、最初の1回目が刷り込まれていることを自覚。

19:01前説(70分)、19:05開演~20:10終演。

前半がフルカラーだとすると後半はセピア色でしょうか。並列的な構成がようやく見えてきました。

「10円」はゴミ箱に入らず。

やはり一人身勝手な男は嫌いだ...

大博覧会

大博覧会

江古田のガールズ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

印象
『博覧会』ってなんかこうワクワクドキドキするものなのですが…

重い…切ないほど重い。

バッドエンドは苦手な方ですが丁寧に作られていて役者さんの名演もあって清々し…いや、重々しく会場を出ることが出来ました。

深海大戦争

深海大戦争

パラドックス定数

上野ストアハウス(東京都)

2016/04/05 (火) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

神vs.知性
 大義としての神を手にした抹香鯨一族と武器としての知性を手にした大王烏賊一族との北極海での最終決戦の結末はいかに。進化を大きなテーマのひとつに展開される物語(異種間だけでなく有機物と無機物の間でも共通言語で意思疎通できることが当然暗黙の前提になっていますが)ですが、キャラクターがより魅力的になり緩急が効いた台本と照明効果が抜群で、シェイクスピアの史劇的な雰囲気も漂う、見事なリターンマッチの作品になっていたと思います。
 上演時間は約1時間45分。

虹の跡

虹の跡

ぱぷりか

シアター風姿花伝(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/04/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題
平日の休みなんですることもなく、たまたま検索してたまたま見にきたわけですが、結果大当たりでした。素直に面白い、見にこようと思った自分を褒めたい気分です。

次回作に期待します、また面白いものを見せて下さい。

ネタバレBOX

シリアスでも笑いをとりにきて、なおかつダンスシーンを取り入れるというのが最近の流れなのかなーと漠然と思っておりました。少々辟易してました。そういうのが無くても全く問題ないのがわかってホッとしたのが第一印象です。

正直舞台上に自分の母親を見ました、少々いたたまれない気分で見てました。見捨てたいけど出来ない、信じちゃいけないのに無理矢理信じられる部分を探している感が昔の自分を見ているようでした。

70分は短い、もう少し長くても退屈せず見られたかなと思います。

ぼくの好きな先生(再演)

ぼくの好きな先生(再演)

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

松田るかちゃんが良かったです
以前写真展でお会いした松田るかさんが、少年役で本当に可愛い青年でした。

先生たちがいっぱい出てきても、いじめはどうすればいいのかテーマは重いですが、色々笑いもありました。

銀色の弾丸が俺の胸を撃つ

銀色の弾丸が俺の胸を撃つ

空想実現集団TOY'sBOX

北池袋 新生館シアター(東京都)

2016/03/30 (水) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

笑い、シリアス、涙!
今回も素敵なトイボさんでした!!
ストーリーの構成からか最初の方は「?」と思うことがたくさんあって、進むにつれて「?」から「!」に変わるのがすごく多かったと思いました!(悪い意味ではないです!)

今回の作品を2回観てきた方がSNSで「1回だと見逃してるところがたくさんあった」と書いてありました。今思い返してみればダンスがストーリー性になっていたし、結末がわかっている状態でもう一度観れてたらもっともっと楽しめたのかなと思い、2回観れば良かったと後悔してます。(笑)

6月の公演も楽しみにしてます!皆さんお疲れ様でした!!

おとこたち

おとこたち

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

ハイバイの【おとこたち】を観劇。

おとこたちの人生哀愁物語。

おとこたち4人は、暇を作っては、集まっている程の仲良しグループで、俳優、製薬会社の営業マン、フリーター、クレーマー処理などの職業を持っている。
そして彼らは結婚して、子供が出来、独身の頃のとはまた違う悩みを抱えながら、時間と共に離婚、定年退職、認知症とゆっくりと人生を終えていくのである。

誰もが経験するであろう男性の一代人生記だ。
そこで観客は、まるで他人事の様に他者の人生記を大笑いしながら、気が点くと知らぬ間に己の実人生を卑下してしまうのである。
ハイバイは、何時も家族単位で描いているので、このように観客が思ってしまうのが特徴でもある。
だが残念な事にこの劇団を観れば観るほど、それ以上深く掘り下げてこないのが難点で、数回ぐらいの観賞はまだ良いのだが、それ以上になると物足りなさを感じてしまう。
何時も家族を中心に描いているだけに、それ以上の物を更に観たくなるのが観客の性である。
が、その先がないのがハイバイの芝居である。

非常に残念な今作の出来である。
虹の跡

虹の跡

ぱぷりか

シアター風姿花伝(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/04/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1791(16-081)
19:30の回(曇)。

階段下で待ち、18:50受付(整理券あり)、19:00開場。
前2列は低い椅子、クッションあり。舞台目の前に大きなドア枠、下手にテーブルとソファ、玄関、正面奥は2階らしく階段あり、上手はダイニング風のテーブルと椅子。

19:26前説(70分、喫煙シーンあり)、19:32開演~20:38終演。

第二回公演とありますが旗揚げ「ちいさなひまわり(2014/7@ゴールデン街)」を入れて3公演目になります。最初は、時々自動の岡本さんが出るというので観に来ました(時々自動を始めてみたのは「動物たちの冬(2012/11@せんがわ)」)。

ネタバレBOX

少し前「依存症の科学 いちばん身近なこころの病(岡本卓 和田秀樹著)」を読みました。

そこに書かれていたことを思い出しながら本作を観ました。「母親」に対するいろいろな関係を持つ者の反応、同感/反感/嫌悪/愛情、台風の目のような「母親」と振り回される周囲などがわかりやすく(たぶん共感しやすく)画かれていたように思います。

個人的には、このような終わり方なんだろうなと思っていましたが、「依存症」は本人の意志だけではどうにもならない、ということが本には書かれています。薬物、ギャンブルなどは治療が必要なので、再演する場合、美央がそういった施設に連絡しよう、というシーンで終わるといいなと思いました。


宮崎さん、初めは「タルチュフ(2011/8@DECO)」、直近ですと「Without you No life(2015/5@ここ)」他にMUやアマヤドリガラス玉遊戯など印象深いものが多い。

辻さん「爆弾魔メグる(2014/11@王子)」「新春玉山福袋(2015/01@王子)」

山岸さん「木(2013/8@サンモール)」。

坊薗さん「ファニー・ガール(2013/10@星のホール)」。
二人だけの芝居―クレアとフェリース―

二人だけの芝居―クレアとフェリース―

劇団民藝

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/21 (木)公演終了

満足度★★★★

名優の二人舞台、しかしむずかしい
奈良岡朋子さんに惹かれて観に行った。「役者に年齢はない」とおっしゃるそうだが、艶やかさ、わがまま、冷淡、可愛らしさなど複雑な顔を併せ持つクレアになりきり、演技の凄さはただ圧倒されるのみ。86歳、信じられない!。
受けて立つ岡本健一さんも力強く魅力的な身体表現、口跡など舞台俳優としてこれからますます重要な位置を占める人のように見えた。
しかし内容は難解で、虚実、現在と過去などの転換がよくわからず、セリフを必死になって追いかけたが理解には至らず相当疲労を感じた。
舞台装置は洗練されていて、シャボン玉のシーンは美しく印象に残った。

Gliese

Gliese

ピヨピヨレボリューション

シアターノルン(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/05/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しめました!
真嶋一歌さんのお芝居を見てみたかったので、観に行きました!

楽しめました!!

キャストのみなさんから元気もらえました!


行こうかどうか迷いましたが、観に行って良かったです。

マハゴニー市の興亡

マハゴニー市の興亡

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2016/04/02 (土) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★

魅力的な舞台!
いきなり舞台の頭上から出演者が降りてくる演出、これから何が始まるのかという興味がわく。いろいろな例えが出てくる中、資本主義社会を風刺した音楽劇、なかなか魅力的だった。中でもボクシングの場面は面白かった。対戦する2人のボクサーが上下2つの舞台に、お互いに見ることは出来ないが、上手く演じていた。「この世は薄情なもの。誰も助けちゃくれぬ」という台詞が耳に残った。笑いを誘う場面もあるのだが、観客の笑い声が聞こえない。観客が真面目すぎるのかなあ。。。

兄弟

兄弟

劇団東演

あうるすぽっと(東京都)

2016/03/30 (水) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★

隣国
“現代中国で最も過激な作家”と呼ばれる余華の長編小説の舞台化で
休憩15分を挟む2時間45分の作品。
尺の長さを感じさせないテンポの良い展開で、
怒涛の流れに揉まれながら生きる市井の人々が生き生きと描かれている。
良くも悪くも極端な中国という国にあって、人々もまた共産主義から爆買いへと走る。
ただ、極端から極端へと大きく振れ、モラルをかなぐり捨てるのもまた
“成長のエネルギー”と呼んで肯定する、その国民性にはどうしても距離を感じる。
が、それこそがこの作品の真価なのだと思った。

ネタバレBOX

舞台正面奥には階段、左右には黒っぽい抽象的な壁が1枚ずつ立っている。
時が移って資本主義流入後になると、その壁がくるりと回って裏を見せるのだが
生活感・雑多なイメージが、一転してシャープでモダンな柄に変わり効果的だった。

リーガンとソンガンは、親同士が再婚したため、兄弟となった。
互いを尊敬し合って再婚した両親のもと、二人は貧しくとも仲良く暮らした。
ところが文化大革命の波が押し寄せ、父は反革命分子として撲殺されてしまう。
失意のうちに母も病死、兄弟はその絆を一層深めつつ成長する。
控えめで口下手、理知的な兄ソンガン、対照的に商売上手で行動的なリーガン。
リーガンが見初めた女リンホンが、実はソンガンを好きだったことから
兄弟は初めてぎくしゃくする。
そして常に弟に譲って来たソンガンが、初めて自分の気持ちを表明し、押し通して
リンホンと結婚する。
時は流れ、リーガンは商売が上手くいって大企業の社長となる。
一方ソンガンは、盤石なはずの国営企業が倒れてから人生が傾いていく。
健康を損ね、家を出て一儲けしようとするが詐欺に遭って帰るに帰れなくなってしまう。
そのころリーガンは、ついに憧れていたリンホンを自分のものにする…。

冒頭の悲惨さから、大河ドラマのようなイメージを持ったが
やがて歴史は”兄弟の絆の強さの理由”を示す背景であって、テーマではないと判る。
奔放で自己チューな弟のリーガン(南保大樹)がいかにもおおらかでのびのびしている。
対する兄のソンガン(能登剛)は常に弟を守ろうとするが、
結婚だけは譲らない芯の強さがあり、ラストの悲壮な決意を予感させる。
冒頭の“8歳”という設定が若干苦しかったが、それはいつの間にか忘れて
二人のメリハリの効いた台詞に惹き込まれた。

「兄弟じゃないか」「兄弟なんだから」という言葉が、
時に支えとなり、時に枷となるのも、血のつながりが無い分哀しく切ない。

この強大で矛盾だらけの大国では、即座に対応してうまく立ち回る者が成功するのだ。
その陰でソンガンのように実直で優しい人間は生きるのが苦しくなる。
ラスト、ソンガンの選択は何かを変え得るだろうか。
号泣はしても、すぐにリーガンとリンホンは自分を責めることに飽きて
また歩き出すだろう、自分の欲望の方向へ。
自己の欲望を他者の心情よりも優先させる瞬間に、ためらいと罪悪感が薄いことが
違和感の理由であると思う。
原作はその違和感を容赦なくさらけ出したからこそ自国でも物議を醸したのだろう。
脚本・演出はそこを忠実に、ストレートに舞台化していると感じた。

中国という国をテレビのニュースとは違い、裏返して内側深く見せてくれた舞台だった。




「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」

「幕末!天命、投げ売りのクマさん」「ニコニコさんが泣いた日」

演劇企画ハッピー圏外

TACCS1179(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/14 (木)公演終了

満足度★★★★★

2回目は役者さん!
「ニコニコさんが泣いた日」4/4夜公演観ました。「ニコニコさん」を観たのは今夜が2回目です。ストーリーは判っているので役者さんに集中して見て来ました。座ったのが役者さんの顔と自分の顔とが同じ高さになる席だったので、役者さんの表情を見るには最適でした。また、この作品の元ネタは広く知られている悲しいお話しですが、でも今回は単にシチュエーションをそこから借りて来て役者にイロイロな演技をさせる足掛かりにしているだけのように思います。この作品、決して平和や動物愛護を訴えるようなものでは無く、扱っているのは、もっと人間の根源的な情緒や感情です。しかも日本的な扱いです。それにダンスもお笑いもあってトテモ演劇的な構成になってるなあと思いました。その演技面では、この作品のクライマックスシーンを演じる 伊藤えみ は素晴らしかったと思います。前半ではお笑いもダンスもありで大いに楽しませてくれましたが、後半では一転、時代の要請により最も自分の感情に背く事を泣く泣く自ら実行せざるを得なくなったミツの心の動きを見事に表現して見せてくれました。物語の進行と芝居相手のセリフに沿って、ミツの悲しみや慚愧を、刻々と変わっていく悲しい表情で語ってくれました。あそこまで悲しみの表情に種類があるとは思いもしませんでしたが、勿論演技なので一定の客観的判断力を保っている事は確かですが、演技中は。それとミツの感情とが彼女の中で二重的に同時存在していたんでしょうか? 今夜は演技ということの不可思議な淵を覗いた気がしました。
え~最後に、「この作品の衣装に似合うでしょうアワード」を勝手に発表させて頂きたいと思います。アワード受賞者は、なんと言ってもニコニコさんの千住さんでしょう!丸刈りなこともあって似合いすぎ!!セピア色の写真にしたら当時の写真と言っても誰も疑う人は居ないでしょう~! 伊藤さんのモンペ姿が、どうも何かしっくりしないのに比べると際立つ完璧さです。
ということで(?)、皆さま、今後の公演も期待しています!

笑えない方向から来た男

笑えない方向から来た男

GRahAMBox

小劇場B1(東京都)

2016/03/28 (月) ~ 2016/03/29 (火)公演終了

満足度★★★★★

目から鱗が
他に類を見ない抜群の笑いのセンスです。

ネタバレBOX

まずはスエットシャツをうまく壁面として使った舞台装飾にセンスの良さを感じました。本編以外にもオープニングでのロープレゲームの使い方、エンドロールでの「下北沢」の使い方も感心しました。全話、笑いのセンスが既に日本ではないですね。私的には和製モンティパイソンの再来です。今後どんなステージを見せてくれるのか、期待して止みません。
ぼくの好きな先生(再演)

ぼくの好きな先生(再演)

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2016/04/01 (金) ~ 2016/04/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

6年前かぁ・・・・・
見事にブラシュUP出来てたなぁと感心した1時間50分

[る]Ver.を観劇です

「いじめ」についての話ですが
今ではネットの利用もあり
より巧妙に隠れてたりとか
サイバーな感じが強く出そうですが
今作ではそのようなトコは出さず
根源的な人と人のコミュニケーションの話に言及してて
琴線に触れたなぁと

ネタバレBOX

舞台セットは主人公の本棚に囲まれた部屋であります

34歳の中学教師である河合優は校内のいじめ対策に力を入れてる熱血教師
付き合ってる女性との間に子供が出来て近日には共に住む予定の部屋に引っ越すつもりなのだが・・・勝手に部屋に出入りする不登校児=馬場翔太が引っ越し先までについてゆくなどと言いだして困っております

いつも通りに二人で言い争ってる部屋に汽車の音が響くと壁に貼ってあるポスター通りのヤヌシュ・コルチャック先生が本棚スライドさせて出てきます・・・”世界教育者会議”の開催がこの部屋だというので来たと。 そして次々と現れる主人公の尊敬する”先生”達。 馬場君も交えて”いじめ”の話を聞きいったん現代のいじめ問題を探りに行く先生方・・。 

物語が進むと手話しかできなかったアニー・サリバン先生は日本語で会話できるようになったりして馬場君の正体も判明し20年前に起きた悲劇が話されて、いじめについて向き合って担いで生きてゆくことを示唆して主人公が「引っ越し」を決意し馬場君も好きだった主人公のもとを去ります。

印象の強い金八先生は前説(紙芝居が受けましたわ(^^)とチョット出&オチの「おしまい」ボード提示役でした

コルチャック先生の言う「子供の集団はライオンと同じ、ジャレて遊ぶ時が一番危険だ。」が印象強く残ったです

馬場翔太=主人公の同級生。20年前にいじめが原因で鉄道自殺し、以後主人公のそばに幽霊(?)として存在・・成長しなくてずっと中学生のまま=持ってる=読める漫画も変化無し・・・
河合優(かわいまさる)=主人公。舞台となる部屋の主。教職に憧れ教師となりいじめの根絶に向け日々健闘している。中学の同級生だった玲子との間に赤ちゃんが出来て引っ越しをする予定。
田中光一=通称「おつかれちゃん」口癖がそのまま仇名に・・。
金田玲子=馬場君も好きだった同級生の女の子、二人で映画に行くような仲であったが。いまでは主人公の彼女。実は彼女にも馬場君が見えているが、彼女の馬場君は主人公の見ている詰襟制服の彼ではなく赤いのチェックのシャツに黒のスラックス姿で剽軽な性格です。
馬場昌平=翔太君の父親。20年前の息子の郵便が届き、主人公に見せに来る。内容は明るい翔太君のボイスメッセージ(カセットテープ)で本人と親友であった主人公の似顔絵が入っていた。息子の自殺について「恨んではいないが、赦すことはできない。」と主人公たちに伝える。

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